JPH0928666A - トラカール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】繰り返し使用でき且つ耐久性が高い抜け止めを
有するトラカールの提供を目的としている。 【解決手段】本発明は、観察手段または処置具を挿通す
るための管腔６を有するパイプ状の挿入部１ａを備え、
観察手段または処置具を案内して体腔内に導入するトラ
カール１において、挿入部１ａの少なくとも一部に超弾
性を有する拡張手段５を拡縮自在に設け、この拡張手段
を挿入部１ａの径方向に拡張させることによって体腔内
からの抜け止めとしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡下外科手術
において体腔内の気密を保ちながら内視鏡や鉗子等を案
内して体腔内に導入するトラカールに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、内視鏡下外科手術においては、
腹腔などの体腔の気密を保ちながら内視鏡や鉗子を案内
して体腔内に導入するために、中空管状のトラカールが
使用される。

【０００３】従来、トラカールが腹壁から抜けないよう
に、トラカールにバルーン状の抜け止めを設けたものが
特開平５−１６１６５７号公報に開示されている。この
トラカールの抜け止めであるバルーンは、腹壁に穿設さ
れた挿入孔からの出血を防止したり、あるいは、血液が
トラカールを通じて内視鏡に付着し、観察が行なえなく
なるのを防止するという二次的な効果も有している。

【０００４】また、このようなバルーンの代わりに、ヒ
ンジを有するリンクをトラカール抜け止め手段に利用し
たものが米国特許第５２０３７７３号に開示されてい
る。また、最近では、大きな変位に対しても塑性変形を
起こさずに元の状態に弾性的に回復する超弾性合金（以
下、ＳＥＡという。）が広く知られている。このような
ＳＥＡは、医療分野においても様々な形で利用されてい
る。例えば、特公平５ー２９４５２号公報には、ＳＥＡ
を内視鏡の湾曲管に利用して、大きな湾曲変位を得よう
とする試みがなされている。また、米国特許第５１７１
２３３号では、高温で記憶された形状に変形し、外力に
よって強い変形を受けた後であっても外力を除去すれば
常温で元の形状に容易に復帰するＳＥＡの性質を利用し
て、直角に湾曲するスネアを提案している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】特開平５−１６１６５
７号公報に開示されたバルーン付きトラカールは、トラ
カール内に挿通される内視鏡または処置具がトラカール
に対して摺動すると、その摺動力によってバルーンが破
損して、手術中にトラカールが腹壁から抜けてしまう虞
がある。

【０００６】また、米国特許第５２０３７７３号に開示
されたトラカールは、量産性や洗浄性あるいはコスト面
の観点から、その抜け止めとしてのリンクが樹脂の一体
成型で形成されるため、繰り返しの使用には耐え得な
い。また、樹脂の一体成型によって形成されるリンク
は、その大きさによっては外力により撓んでしまうとい
う欠点を有している。

【０００７】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、繰り返し使用でき且
つ耐久性が高い抜け止めを有するトラカールを提供する
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、観察手段または処置具を挿通するための
管腔を有するパイプ状の挿入部を備え、観察手段または
処置具を案内して体腔内に導入するトラカールにおい
て、前記挿入部の少なくとも一部に超弾性を有する拡張
手段を拡縮自在に設け、この拡張手段を挿入部の径方向
に拡張させることによって体腔内からの抜け止めとした
ものである。

【０００９】上記構成のトラカールを体腔内に挿入する
場合は、超弾性を有する拡張手段を収縮させることによ
り挿入部の外径を小さくして挿入する。そして、トラカ
ールを体腔内に挿入した後は、拡張手段を拡張して、体
腔からのトラカールの抜けを防止する。拡張手段は、超
弾性を有しているため、抜け止めとしての剛性と耐久性
とが高く、また、大きく湾曲させることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について説明する。図１および図２は本発明
の第１の実施形態を示すものである。図１に示すよう
に、本実施形態のトラカール１は、超弾性合金（以下、
ＳＥＡという。）によって形成されたＳＥＡパイプ１ａ
と、ＳＥＡパイプ１ａ内に挿通配置された中空管部１ｂ
とから主に構成されている。

【００１１】中空管部１ｂは、中央に内視鏡や処置具等
を挿通可能な孔６を有しており、ＳＥＡパイプ１ａ内に
摺動可能に挿通配置されている。また、ＳＥＡパイプ１
ａと中空管部１ｂは先端部７で互いに接続固定されてい
る。

【００１２】ＳＥＡパイプ１ａの基端部には口金受け８
が設けられ、中空管部１ｂの基端部には口金部９が設け
られている。そして、口金部９の支軸１０にはロックレ
バー３が回動自在に取り付けられている。また、口金部
９にはロックレバー３のそれ以上の回動を規制する突き
当て１１が形成されている。

【００１３】ＳＥＡパイプ１ａの外周面の略中央部に
は、所定の長さを有する複数の直線状のスリット４…が
全周にわたって設けられている。これらのスリット４…
は、ＳＥＡパイプ１ａの周方向に沿って所定の間隔で設
けられている。そして、これらのスリット４…によって
分割されたパイプ１ａの各部位２…によって拡張体５が
形成されている。

【００１４】次に、上記構成のトラカール１の動作につ
いて説明する。トラカール１を体表より体腔に刺入する
場合は、ＳＥＡパイプ１ａを図１に示すような円筒状に
した状態で行なう。トラカール１を体腔に刺入した後に
ＳＥＡパイプ１ａの口金受け８を中空管部１ｂの口金部
９に対して先端側に押し下げると、図２に示すようにス
リット４…によって分割されたパイプ１ａの各部位２…
が撓んで開き、拡張体５が径方向に拡張する。この場
合、拡張体５の弾性力（復元力）によって口金部９が基
端側に押し上がろうとするが、ロックレバー３を回動さ
せて突き当て部１１に突き当てることにより、口金受８
と口金部９との間が所定距離 Ｌだけ離間された状態で
保持され、拡張体５の拡がり状態が固定される。そし
て、拡張状態に保持されたこの拡張体５を抜け止めとし
て機能させることができる。

【００１５】なお、ロックレバー３を反対方向に回動さ
せれば、この固定状態が解除され、拡張体５の復元力に
よって口金部９が押し上げられて、ＳＥＡパイプ１ａが
元の直線状態（円筒形状）に戻る。

【００１６】以上説明したように、本実施形態のトラカ
ール１は、外側のパイプ１ａをＳＥＡで構成しているた
め、大きな変位が発生する拡張体５の耐久性を向上させ
ることができる。また、トラカール１は、拡張体５の剛
性が高く、拡張体５を強く撓ませることができるため、
抜け止めを樹脂で形成する場合に比べて大きな外力に対
する耐性が高く、したがって、大きな外力で簡単に抜け
てしまうことがない。

【００１７】また、ＳＥＡは、外部からの変位に対し、
ある変位以上では一定の応力を発生するため、外部から
大きな変位が与えられても、ある一定の力以上の応力が
体壁に加わることがない。したがって、トラカール１が
刺入される体壁の挿入孔付近の組織を抜け止めである拡
張体５によって座滅させてしまうことを防止でき、安全
性が高い。また、一定の応力が体壁の挿入孔付近に与え
られるため、挿入孔からの出血に対する止血能力が高
く、また、挿入孔から出血した血液がトラカール１を通
ってトラカール１に挿通された内視鏡の先端に付着して
その視野を妨げることを防止できる。

【００１８】また、拡張体５は、ＳＥＡパイプ１ａにス
リット４…を加工するだけで製作することができるた
め、安価に部品の製作および組立を行なうことができ
る。また、トラカール１を体表より刺入する際、その刺
入力が一定以上になるとＳＥＡパイプ１ａの拡張体５が
撓んで力を吸収するため、刺入時に勢い余ってトラカー
ル１の先端で対象組織に強い力を与えてしまうといった
事態を回避することができる。

【００１９】図３ないし図５は本発明の第２の実施形態
を示すものである。図３に示すように、本実施形態のト
ラカール４０は、第１の中空管部１２と、第１の中空管
部１２と略同一の外径を有し、第１の中空管部１２の外
周に回転自在に取り付けられた第２の中空管部１３と、
第１の中空管部１２と第２の中空管部１３との間に架設
された拡張体１４とから構成されている。

【００２０】第１の中空管部１２はその全長にわたって
内視鏡や鉗子類を挿通するための孔１５が設けられてい
る。第２の中空管部１３は回転ラチェット機構１６によ
って第１の中空管部１２に接続されている。また、第２
の中空管部１３は、第１の中空管部１２の基端部に固定
された押し付けバネ１７によって、第１の中空管部１２
の先端側に位置する回転ラチェット機構１６に対して押
し付けられている。

【００２１】拡張体１４は複数のＳＥＡ線材１８…から
成る。各線材１８…の両端は、第１の中空管部１２と第
２の中空管部１３とにそれぞれ固定されている。この場
合、ＳＥＡ線材１８…の長さは、第１の中空管部１２に
おける固定点１９と第２の中空管部１３における固定点
２０との間の距離よりも長くなっている。また、拡張体
１４には使い捨て可能な樹脂性の抜け止めカバー２２が
装着されている。

【００２２】次に、上記構成のトラカール４０の動作に
ついて説明する。トラカール４０を体表より体腔に刺入
する場合は、第１の中空管部１２を第２の中空管部１３
に対して回転させる（その逆でも良い）ことにより、図
４に示すようにＳＥＡ線材１８…を管部１２，１３の外
周に巻き付けて、拡張体１４の外径を管部１２，１３の
外径と略同一にする。

【００２３】トラカール４０を体腔内に挿入した後、第
１の中空管部１２を反対方向に回転させると、各ＳＥＡ
線材１８…がループ状に開いて、拡張体１４が径方向に
拡張する。この状態では、拡張体１４がトラカール４０
の抜け止めとなるため、トラカール４０内に挿通される
内視鏡または処置具がトラカール４０に対して摺動して
も、トラカール４０が抜けることはない。また、この場
合、ＳＥＡ線材１８…の外側に設けられた抜け止めカバ
ー２２は、体壁の挿入孔から出血した血液がトラカール
４０を通ってトラカール４０に挿通された内視鏡に付着
することを防止する。

【００２４】以上説明したように、本実施形態のトラカ
ール４０は、第１の実施形態と同一の作用効果を奏する
とともに、第１の中空管部１２または第２の中空管部１
３の回転によって拡張体１４が拡張・収縮するため、第
１の実施形態のようにパイプのスライドで拡張体を拡張
する場合に比べて、トラカール４０の全長を短くするこ
とができる。

【００２５】また、トラカール４０は、ＳＥＡ線材１８
…の外側に設けられた抜け止めカバー２２により、体壁
の挿入孔から出血した血液がトラカール４０を通ってト
ラカール４０に挿通された内視鏡に付着することが防止
される。さらに、カバー２２は、血液などがＳＥＡ線材
１８…の隙間等に付着して洗浄性が低下することを防止
する。

【００２６】図６は本発明の第３の実施形態を示すもの
である。本実施形態における拡張体２５は、第２の実施
形態のようにＳＥＡ線材１８…によって形成されている
のではなく、ＳＥＡパイプ２３によって形成されている
ものである。すなわち、パイプ２３に斜め方向に複数の
切り込み２４…を入れることで、第２の実施形態と同様
の作用効果を奏することができるようにしたものであ
る。この場合、パイプ２３はその両端部が第１の中空管
部１２と第２の中空管部１３とにそれぞれ接続固定され
ている。なお、その他の構成は第２の実施形態と同一で
ある。

【００２７】この構成では、図６の（ａ）の状態から第
１の中空管部１２を第２の中空管部１３に対して回転さ
せると（その逆でも良い）、拡張体２５が拡張する。こ
のように本実施形態のトラカールは、拡張体２５をパイ
プ２３に切り込み２４を入れることで製作しているた
め、線材１８…を中空管部１２，１３に１本１本接合し
ていく第２の実施形態に場合に比べ、組立の手間を削減
することができる。また、一本で製作可能であるため、
安価に製造できる。

【００２８】図７および図８は本発明の第４の実施形態
を示すものである。図７に示すように、本実施形態のト
ラカール５０は、基端部に口金受け２６を有する外側パ
イプ２７と、基端部に口金２８を有するＳＥＡパイプ２
９とによって主に構成される。

【００２９】ＳＥＡパイプ２９は、中央に内視鏡や処置
具等を挿通可能な孔３３を有しており、外側パイプ２７
内に摺動可能に挿通配置されている。ＳＥＡパイプ２９
には、その先端から長手方向に沿って延びる複数のスリ
ット３０…が全周にわたって設けられている。これらの
スリット３０…は、ＳＥＡパイプ２９の周方向に沿って
所定の間隔で設けられている。そして、これらのスリッ
ト３０によって形成される短冊状のパイプ部位２９ａ…
によって拡張体３１が形成されている。この場合、短冊
状のパイプ部位２９ａ…は、常温で外側に開く形状が記
憶されている。

【００３０】次に、上記構成のトラカール５０の動作に
ついて説明する。トラカール５０を体表より体腔に刺入
する場合は、図７に示すように外側パイプ２７をＳＥＡ
パイプ２９に対して突出させた状態で行なう。この状態
では、拡張体３１が外側パイプ２７の内部に収納されて
その拡張動作が拘束される。

【００３１】トラカール５０を体腔内に挿入したら、図
８に示すように外側パイプ２７に対してＳＥＡパイプ２
９を押し込む。これによって、ＳＥＡパイプ２９の先端
部の拡張体３１が記憶形状に復帰し、外側に開く。この
開いた拡張体３１によってトラカール５０の抜け止めが
なされる。開こうとする拡張体３１の力によって外側パ
イプ２７の先端とＳＥＡパイプ２９との間に大きな摩擦
力が得られるため、ＳＥＡパイプ２９の進退のどの位置
でもＳＥＡパイプ２９を外側パイプ２７に対して固定す
ることができる。

【００３２】このように、本実施形態のトラカール５０
は、大きく変形しても元の記憶形状に復帰できるＳＥＡ
の特性をフルに利用しているため、外側パイプ２７とＳ
ＥＡパイプ２９との２部品の簡単な構成で本発明の目的
を達成することができる。

【００３３】なお、以上説明してきた態様により、以下
の項で示す各種の構成が得られる。 １．観察手段または処置具を挿通するための管腔を有す
るパイプ状の挿入部を備え、観察手段または処置具を案
内して体腔内に導入するトラカールにおいて、前記挿入
部の少なくとも一部に超弾性を有する拡張手段を拡縮自
在に設け、この拡張手段を挿入部の径方向に拡張させる
ことによって体腔内からの抜け止めとしたことを特徴と
するトラカール。

【００３４】２．観察手段または処置具を挿通するため
の管腔を有する中空管と、この中空管の外周に設けられ
前記中空管と端部が固定された挿入管とを備えたトラカ
ールにおいて、前記挿入管の少なくとも一部を切り欠き
もしくは溝によって短冊状にするとともに超弾性部材で
構成してなる拡張手段を有し、中空管と挿入管の固定さ
れていない側の端部を互いに摺動可能とし、その摺動に
応じて拡張手段が挿入管の径方向に拡張と収縮を行なう
ことにより、体腔内からの抜け止めとしたことを特徴と
するトラカール。

【００３５】３．前記摺動は、挿入管の長手方向である
ことを特徴とする第２項に記載のトラカール。 ４．前記摺動は、挿入管に対して回転方向であることを
特徴とする第２項に記載のトラカール。

【００３６】５．前記拡張手段の材質は、超弾性材料で
あることを特徴とする第１項ないし第４項のいずれか１
項に記載のトラカール。 ６．観察手段及び処置具を挿通するための管腔を有する
パイプ状の挿入部を有し、挿入部に少なくとも一部がＳ
ＥＡ（超弾性合金）で構成されるパイプ状の挿入部の径
方向に対して拡張および収縮する拡張体を有することを
特徴とする、内視鏡下外科手術用トラカール。

【００３７】７．前記拡張体が複数の弾性部材で構成さ
れることを特徴とする第６項に記載のトラカール。 ８．前記拡張体が、パイプ状の挿入部分が複数の線状の
切り込みによって複数の部分に分割されていることを特
徴とする第６項に記載のトラカール。

【００３８】９．観察手段および処置具を挿通するため
の管腔を有する中空管と、該中空管の外周に設けられ、
該中空管と端部が固定されている挿入管を有し、挿入管
には管の長手方向に沿った複数の線状の切り込みを有し
た拡張体が設けられ、中空管と挿入管の固定されていな
い側の端部は互いに進退可能で、その進退に応じて拡張
体が挿入管の径方向に拡張および収縮を行い、拡張体の
少なくとも一部分がＳＥＡ（超弾性合金）で構成される
ことを特徴とする、内視鏡下外科手術用トラカール。

【００３９】（第６項ないし第９項の作用効果）体腔内
にトラカールを挿入する際には、ＳＥＡ（超弾性合金）
で構成される拡張体を収縮させ、外径を小さくし、挿入
後に拡張体を拡張し、体腔からトラカールが抜けること
を防止する。拡張体にＳＥＡ（超弾性合金）を用いるこ
とによって、抜け止め部の剛性と、耐久性を下げずに大
きく湾曲させることができる。

【００４０】１０．観察手段および処置具を挿通するた
めの管腔を有する中空管と、該中空管の外周に設けら
れ、該中空管に対して回転自在な回転管と、端部が中空
管および回転管に固定されている少なくとも一部分がＳ
ＥＡ（超弾性合金）で構成される細長い弾性部材を有
し、該弾性部材の長さが弾性部材の回転管への固定部か
ら弾性部材の中空管の固定部に比して長く、該中空管と
回転管を相対的に回転することによって、上記弾性部材
を中空管に対して拡張、収縮させることを特徴とする内
視鏡下外科手術用トラカール。

【００４１】（第１０項の作用効果）拡張体の収縮およ
び拡張を中空管と回転管の相対的な回転によって弾性部
材を巻き付けあるいは緩めることで行い、拡張体を小型
に収納するという作用効果を有する。

【００４２】１１．観察手段および処置具を挿通するた
めの管腔を有する中空管と、該中空管の外周に設けられ
中空管に対して進退自在な拘束管を有し、ＳＥＡ（超弾
性合金）から構成される中空管の端部が複数の管に鉛直
な切り込みを有し、それぞれの端部は常温で中空管の径
方向に対して拡張するような形状を有し拡張体を成し、
該中空管と拘束管に相対的に進退させることによって、
拡張体が中空管の径方向に対して収縮、拡張することを
特徴とする内視鏡下外科手術用トラカール。

【００４３】（第１１項の作用効果）ＳＥＡから構成さ
れる拡張体と中空管と拘束管を相対的に進退させること
で体腔に挿入時には収縮させ、挿入後には拡張を行いト
ラカールの抜けを防止するという作用効果を有する。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように本発明のトラカール
は、挿入部に設けられる抜け止めを、拡張及び収縮可能
な超弾性を有する拡張手段で構成したため、繰り返し利
用可能で且つ耐久性が高い抜け止め部を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の第１の実施形態に係るトラカ
ールの斜視図、（ｂ）は（ａ）のトラカールの断面図で
ある。

【図２】（ａ）は図１のトラカールの拡張状態を示す斜
視図、（ｂ）は（ａ）のトラカールの断面図である。

【図３】本発明の第２の実施形態に係るトラカールの断
面図である。

【図４】図３のトラカールの斜視図である。

【図５】図３のトラカールの拡張状態を示す斜視図であ
る。

【図６】（ａ）は本発明の第３の実施形態に係るトラカ
ールの斜視図、（ｂ）は（ａ）のトラカールの拡張状態
を示す斜視図である。

【図７】（ａ）は本発明の第４の実施形態に係るトラカ
ールの斜視図、（ｂ）は（ａ）のトラカールの断面図で
ある。

【図８】（ａ）は図７のトラカールの拡張状態を示す斜
視図、（ｂ）は（ａ）のトラカールの断面図である。

【符号の説明】

１，４０，５０…トラカール、４，１４，２５…拡張
体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 観察手段または処置具を挿通するための
   管腔を有するパイプ状の挿入部を備え、観察手段または
   処置具を案内して体腔内に導入するトラカールにおい
   て、 前記挿入部の少なくとも一部に超弾性を有する拡張手段
   を拡縮自在に設け、この拡張手段を挿入部の径方向に拡
   張させることによって体腔内からの抜け止めとしたこと
   を特徴とするトラカール。