JPH11504234A - 側方拡張自在バネ片を備えた収縮自在安全挿通具 - Google Patents

側方拡張自在バネ片を備えた収縮自在安全挿通具

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JPH11504234A JP8532582A JP53258296A JPH11504234A JP H11504234 A JPH11504234 A JP H11504234A JP 8532582 A JP8532582 A JP 8532582A JP 53258296 A JP53258296 A JP 53258296A JP H11504234 A JPH11504234 A JP H11504234A
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Abstract

(57)【要約】 カニューレ(16)、挿通部材(22)、後退機構、ロック機構、解放機構とからなる解剖学上空洞へ挿通する安全挿通具。この安全挿通具には、バネ片(88)も含まれており、このバネ片(88)は、挿通部材に設けられていてロック機構の解放をトリガーさせるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 側方拡張自在バネ片を備えた収縮自在安全挿通具 発明の背景 技術分野 本発明は解剖学上空洞壁に挿通させる挿通具に関し、詳述すれば、挿通部材の 先端から組織と器官類を保護するように後退位置に付勢された収縮自在挿通部材 を有する挿通具に関する。 背景技術 腹部から静脈や動脈の如きの小血管、さては、硬膜外空洞、胸膜腔、蜘蛛膜下 空洞、心室、脊髄腔、滑液室に至るまで、解剖学上空洞への連通口を得るための 医学的処置において挿通具が広く利用されている。このような挿通具を利用する ことが非常に流行っており、例えば腹腔鏡下外科手術の如くの医学的処置で腹腔 へ連なる内視鏡用挿通口を確保する上で、内視鏡下外科手術ないし最小侵襲性外 科手術においては重要な第一歩をなしている。一般にそのような挿通具は、カニ ューレないし門口スリーブと、カニューレに内装され、空洞壁の組織の種類と厚 みに応じて変わる押込み力を宛うことにより解剖学上空洞壁を貫通する尖鋭端を 有するトロッカーの如くの挿通部材とで構成されている。空洞壁が一旦貫通する と生体組織からの抵抗がなくなることから、挿通部材の尖鋭端は空洞の奥深くへ と前進しすぎて生体組織や器官などを傷つけてしまうことがあるので、挿通部材 の尖鋭端が生体組織や器官などと誤って接触するか、傷つけるようなことがない ように保護することが望まれている。 挿通具としては種々提案されているが、それらは一般に突出型と後退型に分け られる。突出型挿通具では、安全部材は、挿通部材を解剖学上空洞に挿通させる とその瞬時から安全部材の遠位端に作用する力が減少するに応じて、バネの作用 で挿通部材の先端から外方に突出する。この安全部材は挿通部材を環繞するよう に設けているが、その場合での安全部材は屡々シールドと称されている。また、 安全部材を挿通部材の内部に設けたものもあり、この場合での安全部材は屡々プ ローベと称されている。後退型安全挿通具にあっては、安全挿通具の構成部品、 例えば挿通部材やカニューレ、プローベ、又はシールドないしプローベの如くの 安全部材が遠位側へ移動するに応じて解剖学上空洞へ侵入すると、挿通部材がカ ニューレの内部へと引っ込む。 安全挿通具が大いに受け入れられているものの、解剖学上空洞壁への安全挿通 具の挿通が不規則ないし円滑でないと当該安全挿通具のトリガー部品の遠位端に 作用している押圧力が減少することがあり、それに応じて当該トリガー部品が早 まって遠位側に移動することから、カニューレが解剖学上空洞に挿通される前に 挿通部材が後退する虞があり、それを最小限にするなどの改良の余地が残されて いる。 発明の開示 従って、本発明は、カニューレ内に後退自在挿通部材を有する改良された安全 挿通具を提供するのを主目的としたものである。 また、不規則ないし不均一な安全挿通具の解剖学上空洞壁への挿通に伴う押圧 力の減少に応じて安全挿通具の挿通部材が早まって後退するのを阻止することも 本発明の別の目的である。 解剖学上空洞に挿通しているときに組織との接触により作用する横力の減少に 伴うバネ片の側方変位に応じて、安全挿通具の挿通具の後退を開始させることも 本発明のまた別の目的である。 安全挿通具の安全部材内に臨む退縮位置から挿通部材の外側に臨む拡張位置へ のバネ片の側方変位を利用して挿通部材の後退を開始させることも本発明の更に 別の目的である。 本発明の利点の一部としては、本発明の安全挿通具ではカニューレが解剖学上 空洞に挿通される前に挿通部材が後退してしまうようなことを最小限にしている こと、当該安全挿通具の信頼性を、挿通部材の後退を開始させるのに必要な可動 部品の数を減少させて向上させていること、付勢力によるトリガー部品の遠位側 への移動が妨げられるようなことがあっても挿通部材の後退ができること、本発 明の挿通具が、構成部品の数を減少させることにより費用の低減を計り、再使用 に備えて滅菌できるようになっていると共に、患者毎に経済的に使用できるよう に低廉にて作製されていることなどが挙げられる。 概して本発明による安全挿通具は解剖学上空洞への挿通口を得るために解剖学 上空洞壁に挿通されるものにして、解剖学上空洞に臨むようになっている遠位端 及び解剖学上空洞の外部に臨む近位端とを有するカニューレと、該カニューレ内 にあって長手軸芯を有する挿通部材と、外装通部材の組織挿通用遠位端がカニュ ーレの遠位端から遠位側に突出する挿通位置から挿通部材の遠位端がカニューレ の遠位端から近位側に隔離される保護位置へと前記挿通部材を近位側に移動させ る後退手段と、挿通部材を挿通位置にロックするロック機構と、挿通部材の装着 され、解剖学上空洞への挿通時には前記長手軸心と直交する側方向の内側へと拡 張位置から退縮位置へ、また、プローベを解剖学上空洞に挿入すると前記退縮位 置から拡張位置へと側方向の外側へと変位自在な拡張部を有するバネ片と、前記 ロック機構と連繋して、前記拡張部の退縮位置から拡張位置への側方変位により 操作部材がトリガー部材と機械的に係合すると、それに応じてロック機構を解放 させる機械的トリガー部材を備えた解放機構とで構成されていることを特徴とす るものである。 本発明のその他の目的や利点などは、添付図面を参照しながら以下に行う好ま しい実施の形態の説明から明らかになるであろうが、添付図面においては、特に 断りがない限り、同一部品には同一符号、または、符号が三桁以上の場合では最 後の二桁に同一符号を付している。 図面の簡単な説明 図1は、本発明による安全挿通具の分解斜視図。 図2は、図1に示した安全挿通具の部分切欠き側断面図。 図3は、図1に示した安全挿通具であって、解剖学上空洞に挿通しているとき の状態を示す部分切欠き側断面図。 図4は、図1に示した安全挿通具であって、解剖学上空洞に挿通したときの状 態を示す部分切欠き側断面図。 図5は、図1に示した安全挿通具であって、挿通部材を後退させた状態を示す 部分切欠き側断面図。 図6は、図1に示した安全挿通具であって、伸張位置への挿通部材の移動を示 す部分切欠き側断面図。 図7は、本発明による安全挿通具の変形例を示す部分切欠き側断面図。 図8は、本発明による安全挿通具の別の変形例を示す部分切欠き側断面図。 図9から図14までは、本発明による安全挿通具における挿通部材の遠位端の 異なった構成例を示す部分側面図。 好ましい実施の形態の説明 以後の説明においては、本発明の安全挿通具を、腹腔鏡下外科手術の如くの内 視鏡下処置において種々の外科手術器具ないし診察器具を挿入するための挿通口 を形成すべく、門口スリーブを解剖学上空洞壁を介して挿通する器具として利用 されるものと説明する。しかし、本発明による安全挿通具は、解剖学上空洞に対 する流体の注入出のための針やカテーテルを安全に挿通ないし侵入させたり、外 科処置や診察処置時に生体組織の摘出ないし生体組織との接触に用いることもで きる。従って、安全挿通具のカニューレないし外套管が門口スリーブであっても よいし、又は、針やカテーテルであってもよく、その他の医学器具の筒状部品で あってもよいのである。 図1と図2とにおいて示した本発明による安全挿通具10は、門口ユニット1 2と挿通ユニット14とで構成している。門口ユニット12は、門口スリーブな いしカニューレないしカテーテル16と、門口スリーブ16の近位端20に装着 したハウジング18とで構成されている。門口ユニットの門口スリーブ16とハ ウジング18とは、生体適合性のある材料であればどのようなものであっても良 いが、医学処置の種類や、患者毎に使用するのか、再使用できるようにするのか などに応じて選定する材料で製作するのが望ましく、それも、図示のように一体 構成とするか、複数部品を組み立てることにより製作するか、何れでも良い。 門口スリーブ16は円筒形又は筒状として、挿通ユニットの挿通部材22を内 蔵するルーメンが内部に形成されているのが望ましい。この門口スリーブの近位 端20はハウジング18の前壁24に固定されている。他方、門口スリーブの遠 位端26には、円周方向に隔離された一対の長手縁30、32を有する少なくと も一条の長手スロット28が形成されており、前記一対の長手縁は門口スリーブ の遠位端から両者間を円周方向に延在する横縁34まで互いに平行に延在してい る。スロット28が門口スリーブに沿って長手方向に延在する距離、即ち、スロ ット28の長さは、後述するように拡張位置にある挿通具10の側方拡張自在バ ネ片36の形状に応じて選定する。図2に明示しているように、スロット28は 、バネ片の側方拡張部を門口スリーブの遠位端に整合させる長さを有している。 この門口スリーブの遠位端を中心とするスロットの円周方向の位置は、所望に応 じて定めればよく、また、このスロットの幅としては、後述のようにバネ片の幅 に応じて選定すればよい。図1に示したように、スロット28は、ハウジングの 頂壁38に対応する門口スリーブの側部において門口スリーブの長手軸心に沿っ て、又は、その長手軸心と調芯して形成されている。 門口ユニットのハウジング18は、当該ハウジングの内部を貫通する器具とシ ールした状態で係合するように、また、門口スリーブの内部を延在するもの何も がない状態では閉成位置に付勢される弁40を具備した状態で構成されているの が望ましい。弁40としては、図示の実施の形態ではフラップ弁としているが、 例えばトランペット弁やニップル弁の如くその他の弁を用いても良い。このハウ ジング18の断面形状としては、施術者にとって把持しやすい形であればどのよ うな形であっても良く、また、流体の流入出を規制するために種々の弁や栓、シ ールなどを備えていても良いし、また、門口ユニットに挿通される器具の寸法に 対応させるアダプターを備えていても良い。 挿通ユニット14は、挿通部材22と該挿通部材の近位端に装着したハブ42 とからなる。挿通部材22は円形フランジ44を近位端に備える一方、尖鋭遠位 端ないし先端46と、近位端と遠位端との間を延在する中空筒本体48とからな る。挿通部材の遠位端の形状としては、施術者が特定の目的に必要とする形状で あればよく、例えば、図示の如くの三角錐トロッカー形状や、円錐形、溝付き、 多面体形、もしくは開放ないし斜截頭形、針状などであっても良い。また、この 挿通部材は、適当な生体適合材で作製してもよく、例えば遠位先端をステンレス スチール製として螺合などの従来公知の方法で、プラスチック材もしくは金属材 の如くの低廉な材料からなる筒状本体の遠位端に取り付けるとか、複数部品から なるようにしても良い。ハブ42の外形状は門口ユニットと挿通ユニットの施術 斜による片手での把持が容易になるのであればどのような形状であっても良い。 図2に明示したように、このハブ42は、挿通具の長手軸芯と平行な頂壁50と 底壁52、頂壁50と底壁52とは直交する方向に延在する前壁54と後壁56 、それに、前壁の開口から後壁にかけて延在する円筒状案内筒57からなる。挿 通部材22はこの案内筒57の内部を延在して、案内筒の近位端59とは部の後 壁との間に介装したフランジ44のところで終端している。挿通部材のフランジ 44は、ハブの頂壁に形成したスロットないし開口60に沿って挿通具の長手軸 芯と平行な方向に移動自在なハンドル58と連結してある。フランジ44とハブ の後壁56との間に後退部材62を介装して挿通部材を、挿通部材の遠位端46 が門口スリーブの遠位端から近位側に隔離される後退ないし保護位置へと近位側 方向に付勢させている。後退部材62は、図示のようにハブの後壁56とフラン ジ44との間に緊縮状態で介装した螺旋ばねを備えていてもよく、引張バネ、圧 縮バネ、捻りバネ、パンバネ、枢支部材、ゴム、プラスチック、磁石など、その 他の付勢装置を用いても良い。 挿通部材を伸張位置のロックして、当該挿通部材の尖鋭遠位先端を露現させる 一方、挿通部材を解放して後退位置への復帰を許容する解放自在ロック機構64 を挿通部材22の内部に設けている。この解放自在ロック機構64は、帯状の弾 性材製のラッチないしロックバネ66からなり、このバネ66は、フランジ44 から遠位側に延在するベースないし基端68と、曲折部70と、該曲折部70を 介して基端68と連接する立上がりアーム72とを有している。アーム72は挿 通部材22の筒本体に形成した開口ないしスロット74を貫通して、挿通具の長 手軸芯とほぼ直交する方向に面した近位側ラッチ面78と、折り曲げられた後に 該近位側ラッチ面から挿通部材の長手軸芯へ向かって延在する遠位側ラッチ面8 0とからなるラッチ76を形成している。遠位側ラッチ面80は、挿入具の長手 軸心に沿って遠位側に更に延在した上で、トリガー部材を構成する折返し部ない しフック82がその自由端に形成されている。図1に示したように伸張位置にあ ると、フランジ44は案内筒57の近位端と当接し、ラッチ76は案内筒57の 円筒壁に挿通部材のスロット74と整合して形成したスロット61に係入て、挿 通部材と伸張位置にロックしている。 ロックバネ66を解放するトリガー部品であるバネ片36は帯状の弾性材で作 製するのが望ましく、挿通部材の長手軸に沿って当該挿通部材の内装されている 直線中間部84と、立下がり近位部ないしフック86と、側方に拡張自在な遠位 部88とからなる。拡張自在遠位部88は挿通部材の長手軸心に対して直交する 、半径方向外側の方向に付勢されているから、図1と図2に示したように側方拡 張位置に常時臨んでいる。このように側方拡張位置にあると、バネ片の拡張自在 遠位部88は、直線中間部84から直交方向に連接する第1脚部90と、挿通部 材と門口スリーブの外周、円周ないし横断面から外方に臨む曲折部ないし頂部9 2と、該頂部から内側に延在して挿通部材の内表面に固着された第2脚部94と からなるほぼU字形突起を形成している。挿通部材には門口スリーブの遠位端に おけるスロット28と整合してスロットないし開口96が形成されているから、 前記拡張自在遠位部は拡張位置にあると挿通部材と門口スリーブとを介して貫通 延在できる。 バネ片の中間部84は挿通部材の内表面に取り付けた鳩目を貫通延在して、拡 張自在遠位部88が押し込まれる、ないし、平坦化されると当該鳩目に対して挿 通部材内で摺動できるようになっていると共に、バネ片の立下がり部ないしフッ ク86がロックバネの遠位端における立上がり部ないしフック82と確実に芯合 わせされるようにしている。バネ片の遠位端は固定されているから、バネ片の拡 張部88が押し込まれる、ないし、平坦化させられると、バネ片は近位側方向に 変位する。即ち、図2に示したように、拡張部88が側方拡張位置にあると、バ ネ片の立下がり部86はロックバネの立上がり部82とは所定距離だけ、好まし くは側方拡張部の押し込みないし平坦化に伴う変位量に対応する距離だけ隔てて いる。 拡張部88を外方に付勢させておくと、拡張部は解剖学上空洞への挿通時に解 剖学上組織から作用する側方抵抗ないし側方押圧力に応動して、拡張位置から図 3に示した退縮位置へと挿通具の長手軸心に向かって側方、即ち、半径方向ない し直交方向の内側に変位できると共に、空洞への挿通を終えて解剖学上組織から 作用する側方抵抗ないし側方押圧力が減少するか、又は、なくなることに応動し て退縮位置から拡張位置へと側方、即ち、半径方向ないし直交方向の外側に変位 できる。退縮位置にあれば、拡張部88は、挿通具の長手軸芯と平行になるよう に平坦化ないし直線状になり、そのため拡張部の長手方向の長さが拡張位置にあ る場合での長さよりも長くなる。従って、拡張位置から退縮位置への拡張部88 の移動で、バネ片の中間部、ひいては中間部の近位端におけるフック86が図3 に示したように挿通部材22に対して近位側に変位するが、拡張部88が退縮位 置から拡張位置へ移動すると、中間部84とフック86とが挿通部材に対して遠 位側に変位する。また、退縮位置にあっては、拡張部の半径、高さないし側方突 出量は、門口スリーブの外周、円周ないし横断面と一致もしくはほぼ一致するよ うになっているので、門口スリーブは解剖学上組織を通過する際の妨げとはなら ない。 拡張部88の外方への付勢は、種々の方法で達成できるが、例えば弾性材ない し形状記憶能のある材料でバネ片を作製して、そのバネ片それ自体の弾性力を利 用して外方へ付勢させるか、又は、バネ片と挿通部材の内表面との間に別部材と しての付勢装置を介装することにより達成できる。別の方法としては、拡張自在 簿88の外方への付勢を、複数の枢支セグメントないしリンクでバネ片を作製し 、捻りバネなどを利用してそれらのセグメントを付勢することによっても達成で きる。拡張部88はボタンないしプランジャとして構築してもよく、その場合、 挿通部材から側方に突出するように付勢する一方、カムないしギャを介してバネ 片の中間部と連結することで、ボタンの側方変位に応動してバネ片が長手方向に 移動するようにする。 門口ユニット12と挿通ユニット14とは、施術者に対してはそれぞれ別体と して渡されるようであっても良いし、或いは、図2に示したように組み立てた上 で渡されるようであってもよく、また、門口ユニット12と挿通ユニット14の 何れか一方又は両方を患者毎に使捨てとするか、再使用に備えて滅菌できように 製造しても良い。ハブ42とハウジング18との連結は、所望によっては適当な 節度機構ないしラッチ機構を介して行っても良いし、そうすれば挿通ユニット1 4を門口ユニット12から引き出して門口スリーブ16を解剖学上空洞内に留置 することができる。 挿通具10の門口ユニット12と挿通ユニット14とは、図1に示したように 別々に施術者に手渡るようにして、使用の際に組み立てられるようにするのが望 ましい。図1に示したように分解されている場合では、挿通部材22は、後退部 材22が緩められた状態にあってフランジ44が案内筒57とは近位側に隔てた 状態にある後退位置に設定しておくのが望ましい。その結果、ハンドル58はス ロット60の近位端に臨み、ロックバネ66により形成されているラッチ76は 挿通部材におけるスロット74を貫通して案内筒57の近位側に臨んだ形になる 。また、図示のように分解されていると、バネ片36は、当該バネ片の拡張部8 8が挿通部材の本体から側方に突出し、バネ片のフック86が形成する操作部材 はロックバネのフック82が形成するトリガー部材から遠位側に隔てた状態にあ る拡張位置に設定されている。 施術者が挿通具10を用いて解剖学上空洞に穿刺する場合、挿通部材22をハ ブ42の前壁がハウジング18の後壁と当接するまで門口ハウジングに差し込む ことにより、図5に示すように門口ユニット12と挿通ユニット14とを組み立 てる。このように挿通具を組み立てているときに、バネ片の拡張部88は図5に 示すように門口スリーブ内で拡張位置から圧縮されて平坦化した退縮位置へと内 側に移動するようになる。このように拡張部88が拡張位置から退縮位置へと移 動すると、バネ片の中間部が挿通具の近位端へと長手方向に変位するから、バネ 片の近位端に形成されているフック86はロックバネの遠位端に形成されている フック82と重合するようになる。この組み立てた状態にあっては、挿通部材2 2は門口スリーブ16内に臨み、挿通部材の遠位端46は保護位置にあって門口 スリーブの遠位端26とは近位側に隔てている。 挿通部材22は、ハンドル58を挿通部材のフランジ44が案内筒57の近位 端に当接するまでスロット60に沿って遠位側へ摺動させることにより、図5に 示した保護位置ないし後退位置から図2に示した伸張位置ないし挿通位置へと移 動させることができる。このようにハンドル58を遠位側に前進させるとフラン ジ44も遠位側に移動して、挿通部材22が門口スリーブ16内で摺動し、ロッ クバネ66の遠位側ラッチ面80が案内筒57と接触ないし係合するようになる 。案内筒から遠位側ラッチ面80に力が作用すると、ロックバネ66は内側に弾 性変形し、ラッチ76が図6に示したように案内筒の内部に臨んでいる限り、内 側へ弾性変形した状態に保たれる。このように変形された状態にあっては、ロッ クバネ66の遠位端におけるフック82は、バネ片36のフック86から逸れる 、即ち、係合から外されて、バネ片の中間部が拡張部88の側方拡張に応動して 遠位側に変位しても当該フックがラッチ係合するようなことはない。拡張部88 の拡張は、挿通部材の遠位端におけるスロット96が門口スリーブの遠位端にお けるスロット24と一致したときに行われる。それと同時に、或いはその直後に 、挿通部材の近位端におけるスロット74が案内筒におけるスロット61と一致 するから、ロックバネ66は、近位側ラッチ面78がスロット61の近位端と当 接して後退部材62の作用による挿通部材の近位側への移動を阻止する通常のロ ック位置に臨むようになる。 挿通具10が図2に示した状態にあると、挿通部材22は伸張されて挿通位置 にロックされており、この場合、挿通部材の遠位端が門口スリーブ16の遠位端 から突き出ていると共に、バネ片36は拡張位置にあって拡張部88が門口スリ ーブの外周面、外周ないし横断面から側方に突き出た状態になっている。挿通部 材の尖鋭遠位端46が解剖学上空洞壁Wを構成する組織と接触すると、挿通力は 、尖鋭遠位端が空洞壁Wを貫通するのに必要な量に限定され、門口スリーブと挿 通部材は挿通時には長手方向に移動するようなことはない。挿通を続行している と、門口スリーブ16を取り囲む解剖学上組織からの力の作用で、バネ片36の 拡張部88が押し込まれる、平坦化される、或いは、退縮し、その結果拡張部が 拡張位置から退縮位置へと図3に示したように変位して、解剖学上空洞壁での門 口ス リーブ16の貫通をはかどらせている。拡張部88が拡張位置から退縮位置へと 移動すると、バネ片の近位端におけるフック86が形成する操作部材がロックバ ネ66の遠位端におけるフック82が形成するトリガー部材を乗り越えてラッチ 位置に臨むようになるまで、長手方向の近位側へ中間部84を変位させることに なる。ラッチ位置にあっては、フックは互いに機械的に係合ないし連結されてい るから、バネ片の中間部の遠位側の移動でロックバネに遠位側に作用する力が印 加されることになる。拡張部88が解剖学上空洞壁Wを貫通すると、組織との接 触による力が減少もしくはなくなることから、拡張部88は図4に示すようにバ ネ片の付勢力により退縮位置から拡張位置へと変位する。この退縮位置から拡張 位置への拡張部88の変位により、中間部84が挿通部材に対して長手方向へ変 位するので、フック86がなす操作部材からフック82がなすトリガー部材に対 して遠位方向に作用する力が加わり、それによりロックバネ66が遠位方向へ引 っ張られて平坦になるもしくは直線状になり、かくて、ラッチ76が案内筒57 に臨むのみで、当該案内筒に形成されているスロット61とはラッチ係合もしな くなる。すると後退部材62が挿通部材22を伸張位置から図5に示すように後 退位置へと移動させることになり、これにより挿通部材22の遠位端は門口スリ ーブ内に収まり、ハンドル58はスロット60の近位端に臨むようになる。この 状態にあるときに挿通ユニット14を門口ユニット12と分離できるようになり 、門口スリーブ16は、内視鏡下手術に用いる器具を当該門口ユニットが形成し ている穿刺孔を介して空洞に挿通できるように解剖学上空洞壁に留置されること になる。 本発明の挿通具は、解剖学上空洞への挿通後に挿通ユニットを門口ユニットか ら分離したときに挿通部材の尖鋭遠位端から医学処置施術者を保護するために種 々改変されることがある。例えば図7に示した変形例による挿通具110では、 挿通ユニット14と類似ではあるが、一端を挿通ユニットのハブ142に固定し た保護套管101を挿通部材に同心的に装着した挿通ユニット114を用いてい る。保護套管101は、ハブの前壁154に固定した近位端103と遠位端10 5とを有している。保護套管の近位端103と遠位端105との距離、換言すれ ば、保護套管101の長さは、伸張位置にあると挿通部材の遠位端が保護套管か ら遠位側に突出しているが、後退位置にあると保護套管の内部に収まるように選 定されている。挿通部材におけるスロット196とほぼ同一寸法のスロットない し開口107が保護套管101の遠位端に形成されているから、挿通具10につ いて説明したのと同様にバネ片136の拡張部は退縮位置と拡張位置との間を側 方変位できる。挿通具110の門口ユニット112は挿通具10の門口ユニット 12とほぼ同一ではあるが、門口ユニット112では保護套管を設けているから そのために寸法に違いがある。 図7は変形例による解放自在ロック機構164も図示しており、この解放自在 ロック機構164でのロックバネ166は挿通ユニットの他の部分と係合して挿 通部材を伸張位置にロックするようにしている。例えば、図7では、ロックバネ のラッチ部176が保護套管の近位端において当該保護套管に形成した第2スロ ットないし開口109を貫通していて、案内筒をハブ内に配設する必要性をなく している。 挿通部材を伸張位置にロックし、挿通部材の遠位端における拡張部が付勢され て側方に変位すると、それに伴って挿通部材が後退位置へと移動するように解放 するようにする解放自在ロック機構としては種々の構成が考えられる。例えば図 8に示した挿通具210にあっては、挿通ユニット214はほとんどの点で前述 した挿通ユニットと類似構成ではあるが、別の構成の解放自在ロック機構264 を用いている。この解放自在ロック機構264は、長手軸芯から離れる方向へ角 度をなして部分的円形のベース270の両端から延在する一対のアーム267、 269を有するほぼV字形ロックバネ266からなる。アーム267、269に はラッチ171、173を備えており、その遠位側ラッチ面は長手軸芯へ向かっ てアームから内側に延在して後退位置にある挿通部材のフランジ244と係合す るようになっている。ラッチ271、273の内端にはほぼL字形延長部ないし フック275、277がそれぞれ連結ないし一体形成されており、これらのフッ クは遠位側ラッチ面から直交方向に遠位側へ延在し、その後互いに対峙する方向 へ折り曲げられて鉤部283、285をそれぞれ形成している。 挿通具のバネ片236は前述したバネ片とほぼ同一であるが、挿通部材を伸張 位置にロックされた状態から解放するためにロックバネのL字形フックが形成す るトリガー部材と係合する操作部材として、バネ片の近位端に拡大テーパー部な いし円錐爪287が設けられている。図示のテーパー部278には挿通具の近位 端に向かって内側にテーパーした円錐面を有するものとして図示してあるが、当 該テーパー部を構成するのにその他の形状を採用してもよく、例えばくさび楔状 、截頭円錐形状であっても良い。 使用に先立っては、変形例による挿通具の挿通部材222は後退位置に設定し ておくのが望ましく、この状態にあっては、挿通部材の遠位端は保護套管201 に収まっており、ロックバネ266は挿通部材の内部にあって、アーム267、 269が互いに近接する方向に枢動するように畳み込まれている。そこで、施術 者が解剖学上空洞へ挿通するに当たっては、前述したようにハンドル258を操 作して挿通部材222を伸張位置へ設定する。その際、ロックバネ266のベー ス270がハブに固定されているから、挿通部材222をハブに対して遠位側に 移動させると、ロックバネ266はそれ自身の弾性力で外方に拡張し、かくて、 挿通部材が図示のように伸張位置に達するとほぼ同時に挿通部材のフランジ24 4の背後に係入するようになる。しかし、拡張部288が貫通するスロットの長 さとアーム267、269の長さとが、アームが挿通部材の内部から解放される 前に拡張部が退縮位置から拡張位置へと変位できるように設定されている。従っ て、プローベのテーパー部287は、ロックバネが最終的にそれ自身の弾性力の 作用で拡張するときにはロックバネ266から遠位側に隔てたところに臨んでい る。 挿通部材222は、フランジ244がロックバネのラッチ271、273が形 成する遠位側ラッチ面と係合することにより、後退部材262の引張力に抗して 伸張位置の保持される。解剖学上空洞壁の挿通している間ではバネ片の拡張部2 88は拡張位置から退縮位置へ変位しており、そのため、バネ片の近位端におけ るテーパー部287が形成する操作部材は、長手軸心に沿って近位側にロックバ ネの鉤部283、285を通過したところまで移動させられている。テーパー部 287がロックバネの鉤部283、285の内側を通過する際、ロックバネのア ームが挿通具の長手軸芯から外側に離れるように案内され、かくてテーパー部は 近位側へと鉤部の内側を通過する。このようにテーパー部287がロックバネの 鉤部より近位側に臨むと、ロックバネのアーム267、269は図7に示した元 のロック位置へといくらか内側に変位して、バネの鉤部をテーパー部の長手移動 路に設定するようになる。ところが解剖学上空洞へと挿通されると、バネの拡張 部288は退縮位置から拡張位置へと変位し、それによりテーパー部287は遠 位方向に引っ張られるから、テーパー部の平坦な遠位縁部がバネの鉤部と接触し 、かくてバネは平坦化ないし直線状になる。このようにロックバネが直線状にな ると、アーム267、269が互いに接近する方向に折り畳まれてフランジ24 4をラッチ271、273との接触から解放するようになる。すると挿通部材2 22は後退部材262の作用により後退位置へと近位側に移動し、その後、挿通 ユニットは前述のように門口ユニットと分離できるようになる。 バネ片の拡張部を外方に付勢するに要する力は、ロックバネのトリガー部材を 通過するところまで操作部材を僅かだけ長手軸心に沿って移動させるのに充分な 力でよく、従って挿通力は僅かでよい。本発明によれば、解剖学上空洞への挿通 に伴ってバネ片の拡張部を退縮位置から拡張位置へと側方に変位させるだけで、 挿通部材や門口スリーブ、それに、安全部材ないしプローベを長手軸芯に沿って 移動させる必要なく挿通部材の後退を開始させることができる。バネ片の拡張部 の形状としては、組織との接触に伴う力の作用で内側に変位させられるのであれ ば、湾曲形状や曲折形状を含めてどのような形であっても良い。また、この拡張 部の置かれる位置としては、挿通部材の突出量に応じて挿通部材の後退を開始さ せるのであれば、挿通部材の長さ方向に沿ってどこに置いても良い。例えば、拡 張部を門口スリーブの遠位端近傍に設定した場合、挿通部材の後退は、門口スリ ーブが解剖学上空洞に侵入した後でなければ行われない。静脈や動脈のように空 洞が小さい場合では、挿通部材が空洞の裏側に出る前に挿通部材を後退させるこ とが好ましく、そのために拡張部を挿通部材の挿通端に、或いはその挿通端近傍 に設けるのが望ましい。更に、単一のバネ片にその長さに沿って複数の拡張部を 設けることや、挿通部材に複数のバネ片を設けて、拡張部が順次退縮、拡張する ようにするか、解放機構の起動に冗長性を持たせることも考えられる。 本発明の挿通具の構成部品は、生体適合性のある材料であればどのようなもの であっても良いが、医学処置の種類や、患者毎に使用するのか、再使用できるよ うにするのかなどに応じて選定する材料で製作するのが望ましい。それも、種々 の形状と種々の材料を利用して複数部品で構成すればコスト低減を計ることもで きる。また、門口ユニットには流体の流入出を規制するために種々の弁や栓、シ ールなどを備えていても良いし、また、門口ユニットに挿通される器具の寸法に 対応させるアダプターを備えていても良い。門口ユニットと挿通ユニットとを組 み立てる際に従来公知の節度機構を用いてハブにハウジングを連結するようにし ても良い。 解放自在ロック機構は、挿通部材を伸張位置にロックするラッチと、プローベ に担持された操作部材の遠位側への移動に応動してラッチを解放するトリガーを 必要とするだけであるので、例えば複数の可動ないし枢動自在カムや爪部材の如 く、解放自在ロック機能を果たすものであれば他の機構を用いることもできるの は明らかである。また、解放自在ロック機構としては、挿通部材ないしハブに内 蔵できるように構築したり、配置すれば、ハブの長さ、ひいては挿通具の全長を 最小限にすることができるのも明らかである。簡単な改変だけで本発明の挿通具 に利用できる種々の解放自在ロック機構としては、本願発明者による米国特許第 5,330,432号、第5,324,268号、第5,320,610号、第5,336,176号、第5,360,405号 に開示されているものや、本願発明者による同時係属米国特許出願第07/484,838 号(1992年3月10日出願)、第07/845,177号(1992年9月15日出願)、第07 /945,177号(1992年9月15日出願)、第08/079,586号(1993年6月22日出願 )、第08/195,512号(1994年2月14日出願)、第08/196,029号(1994年2月1 4日出願)、第08/196,027号(1994年2月14日出願)、第08/195,178号(19 94年2月14日出願)、第08/237,734号(1994年5月4日出願)、第08/247,2 05号(1994年5月20日出願)、第08/254,007号(1994年6月3日出願)、第08 /260,439号(1994年6月15日出願)などに開示されたものが挙げられる。これ ら の特許及び同時係属出願に内容を本願明細書の一部をなすものとしてここに挙げ ておく。前掲の特許と同時係属出願には、本発明の挿通具に有用な種々の付勢装 置をも開示している。本発明の挿通具に簡単な改変を施すだけで利用できるその 他の解放自在ロック機構としては、本願出願人による同時係属米国特許出願第08 /279,170号と第08/279,172号(何れも1994年7月22日出願)に開示されたもの があり、それらも本願明細書の一部をなすものとしてここに挙げておく。 本発明の挿通具に用いられている挿通部材の遠位端の形状としては、施術者が 特定の目的に必要とする形状であればよく、例えば、図示の如くの三角錐トロッ カー形状や、図9に示した如くの連接部349から先端346にかけてテーパー した円錐形遠位端347、図10に示したように連接部449から先端446に かけてテーパーした傘形遠位端447、図11に示したように連接部549から 先端546にかけて螺旋溝551のあるねじ形遠位端547、図12に示したよ うに連接部649から先端646にかけてテーパーし、二つかそれ以上の切り子 面651を有する多面体形遠位端647、図13に示したように連接部749か ら丸みのある、或いは、平坦な先端746にかけてテーパーしたほぼ円錘体を有 する鈍角遠位端747、もしくは図14に示したように連接部849から尖鋭先 端646にかけてテーパーした傘形遠位端847を有し、内部に液体の流入出の ためのルーメンが形成されている中空筒状針形などであっても良い。また、挿通 部材の遠位端の表面としては、切断ができる凸凹面、円滑面、連続面、無接点面 などであってもよく、又はそれらの組合せからなる面であっても良い。図示し且 つ説明した挿通部材はどれも、図9において仮想線353にて示した如くの覗き 窓を形成して、従来より利用されている光ファイバーの如くの光学透視システム を介して挿通時での組織を観察できるようにしても良い。また、門口スリーブの 遠位端は、解剖学上空洞壁への挿通に前では挿通部材の遠位端が突出する挿通部 材の境目から近位側又は遠位側に隔てていても良いし、芯合わせされていても良 いのは明らかである。更に、挿通部材と門口スリーブと、挿通部材と門口スリー ブとの間に介在させる安全シールドの如くの安全部材の少なくとも一つは、解剖 学上空洞壁への挿通時では近位側へ移動するが、解剖学上空洞の中へ入ってしま えば遠位側へ移動するように付勢部材に装着することもできる。また更に、遠位 側に付勢されている部材には、挿通部材を解放して後退位置へ移動させる操作部 材を担持させることもできる。 囲繞の説明から、本発明による挿通具では、解剖学上空洞壁に挿通具を不安定 状態で挿入している際に押込み力が変動してもその変動の影響をほぼ受けないト リガー部品ないしバネ片を利用することで、門口スリーブないしカニューレが解 剖学上空洞の中にはいる前に挿通部材が後退してしまうようなことをなくしてい るのは明らかである。或いは、挿通部材の後退が、解剖学上空洞への挿通に伴っ て組織との接触で側方に作用していた力の減少によりバネ片が側方変位するに応 じて開始されるようにすることもできる。 前述した種々の実施の形態の特徴は、挿通具に必要とされる要件やその他の事 情に応じて組み合わせることも可能である。 本発明には種々の変形や改変が考えられることから、添付図面に示し、且つ、 ここまで説明した内容は単に例示のためになしたものに過ぎず、本発明を限定す るためになしたものではないと解すべきである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.解剖学上空洞へのアクセスを得るために解剖学上空洞壁に挿通する安全挿通 具であって、 解剖学上空洞に臨ませる遠位端と、解剖学上空洞の外部に臨ませる近位端とを 有するカニューレと、 該カニューレ内にあって長手軸心を有し、組織を貫通するその遠位端が前記カ ニューレの遠位端から遠位側に突出する挿通位置とその遠位端が前記カニューレ の遠位端から近位側に隔てる保護位置との間を前記カニューレに対して移動自在 な挿通部材と、 該挿通部材を前記挿通位置から前記保護位置へと近位側に移動させると共に、 前記挿通部材が前記挿通位置から遠位側へ移動するのを許容する後退手段と、 前記挿通部材を前記挿通位置のロックするロック機構と、 操作部材を有すると共に、解剖学上空洞壁への挿通時には拡張位置から退縮位 置へと前記挿通部材の長手軸芯と直交する側方向の内側に変位するが、解剖学上 空洞に導入すると前記退縮位置から前記拡張位置へと前記側方向の外側に変位す る拡張部を有する、前記挿通部材に装着されたバネ片と、 前記ロック機構と連繋されていて、前記拡張部の前記退縮位置から前記拡張位 置への側方向変位により前記操作部材がトリガー部材と機械的係合すると、それ に応動して前記ロック機構を解放する前記トリガー部材を備えた解放機構とから なることを特徴とする安全挿通具。 2.請求項1に記載のものであって、前記バネ片の拡張部は、前記挿通部材が前 記挿通位置にあると前記カニューレの前記遠位端近傍に臨んでいることを特徴と する安全挿通具。 3.請求項2に記載のものであって、前記カニューレの前記遠位端に、前記挿通 部材が前記挿通位置にあり、また、前記拡張部が前記拡張位置にあると、前記バ ネ片の前記拡張部が係入するスロットが形成されていることを特徴とする安全挿 通具。 4.請求項1に記載のものであって、前記挿通部材は中空であり、前記拡張部は 前記挿通部材において当該挿通部材の前記遠位端近傍に形成した開口内で拡張す ることを特徴とする安全挿通具。 5.請求項4に記載のものであって、前記バネ片は前記挿通部材内に摺動自在に 収納されていると共に、一端を以て前記挿通部材の前記遠位端の内表面に固定さ れていることを特徴とする安全挿通具。 6.請求項5に記載のものであって、前記操作部材は前記バネ片の近位端に設け られていることを特徴とする安全挿通具。 7.請求項6に記載のものであって、前記ロック機構は前記挿通部材と係合する ラッチを備えてなり、前記トリガー部材が、前記バネ片の前記操作部材と長手方 向に整合するように前記ラッチと一体形成したフックを備えてなることを特徴と する安全挿通具。 8.請求項7に記載のものであって、前記トリガー部材と前記ラッチとが、前記 挿通部材に配置したバネで形成されており、また、前記ラッチは前記挿通部材の 開口を貫通して挿通具内の構造物と係合していることを特徴とする安全挿通具。 9.請求項8に記載のものであって、前記挿通部材の近位端に装着されるハブが 設けられており、前記ラッチは前記挿通部材の開口を貫通して前記ハブ内の構造 物と係合していることを特徴とする安全挿通具。 10.請求項8に記載のものであって、前記挿通部材と前記カニューレとの間に 保護套管が設けられており、而して、前記ハブは前記保護套管の近位端に装着さ れていて、前記ラッチが前記挿通部材の開口を貫通して前記保護套管における開 口に係入していることを特徴とする安全挿通具。 11.請求項9に記載のものであって、前記ハブ内であって前記挿通部材の回り に案内筒が設けられており、前記ラッチが係合している前記構造物には前記案内 筒における開口が含まれていることを特徴とする安全挿通具。 12.請求項7に記載のものであって、前記操作部材がフックであることを特徴 とする安全挿通具。 13.請求項7に記載のものであって、前記挿通部材の近位端に装着されるハブ が設けられており、前記ロック機構が、前記ハブにおいて前記挿通部材の外側に 装着されたロックバネからなり、該ロックバネは、前記挿通部材が前記保護位置 にあると前記挿通部材に嵌合する退縮状態と、前記挿通位置にある前記挿通部材 をロックする拡張状態とに設定しうることを特徴とする安全挿通具。 14.請求項13に記載のものであって、前記ロックバネは一対のアームを備え ており、該アームはベース部の両端から外方に末広がりとなっており、また、各 アームには前記挿通位置にある前記挿通部材と係合する遠位端を有するラッチが 設けられていることを特徴とする安全挿通具。 15.請求項14に記載のものであって、前記トリガー部材が、過クラッチから 延在するフック部で形成されており、前記操作部材に前記フック部と長手方向に 整合するテーパー部が設けられてなることを特徴とする安全挿通具。
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