JPH0691Y2 - 体腔内異物回収具 - Google Patents

体腔内異物回収具

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Publication number
JPH0691Y2
JPH0691Y2 JP1989056677U JP5667789U JPH0691Y2 JP H0691 Y2 JPH0691 Y2 JP H0691Y2 JP 1989056677 U JP1989056677 U JP 1989056677U JP 5667789 U JP5667789 U JP 5667789U JP H0691 Y2 JPH0691 Y2 JP H0691Y2
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JP
Japan
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tube
bent portions
wire
elastic wire
bent portion
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Application number
JP1989056677U
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JPH02149211U (ja
Inventor
健一 大原
理 小林
星野  隆一
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通されて、胆
道結石あるいは尿管結石などの体腔内異物を回収するた
めに用いられる体腔内異物回収具に関する。
[従来の技術] 体腔内異物回収具は、一般に可撓性チューブ内に挿通さ
れた操作ワイヤの先端に、チューブ外でかご状に脹らむ
ように内方向への折り曲げ部と外方向への折り曲げ部と
が形成された複数の弾性ワイヤを連結して構成されてい
る。
従来の体腔内異物回収具は、例えば第4図に示されるよ
うに、弾性ワイヤ52の外方向への折り曲げ部52aの
数が内方向への折り曲げ部52bの数より少ないか、あ
るいは外方向への折り曲げ部の数と内方向への折り曲げ
部の数とが同じになるように形成されていた。51はチ
ューブ、53は操作ワイヤである。
また、第5図に示されるように、弾性ワイヤ62を内方
向へ全体に曲線的に曲げて、外方向への折り曲げ部62
aを1箇所だけ形成したようなものもあった。
[考案が解決しようとする課題] 上記のような弾性ワイヤは、体腔内異物回収具を内視鏡
の鉗子チャンネルに挿入するときなど、通常は狭いチュ
ーブ内で折り曲げ部が伸張された状態で収納されてい
る。そして目標の体腔内にチューブの先端が到達した
後、チューブの先端から弾性ワイヤを外に押し出して、
折り曲げ部の復元力によってかご状態に脹らませるよう
になっている。従って、弾性ワイヤの折り曲げ部は、繰
り返し屈伸されても復元力を維持し、体腔内の異物が回
収可能な程度に弾性ワイヤを十分脹らませることができ
なければならない。
このように弾性ワイヤを脹らませる力は、外方向への折
り曲げ部が元の形状に復元することによって得られるも
のである。ところが、第4図に示されるものでは、外方
向への折り曲げ部の数が内方向への折り曲げ部の数より
少ないので、外方向への折り曲げ部1箇所の曲げ角度が
大きく、その大きな曲げ角度で屈伸されることになる。
その結果、伸張時に生じる力が数少ない外方向への折り
曲げ部に集中するため、ワイヤがなまって復元力が弱く
なり、数回の使用で脹らみの大きさが小さくなってしま
う欠点があった。
また、外方向への折り曲げ部の数と内方向への折り曲げ
部の数とが同じになるように形成されているものでも、
1箇所の内方向折り曲げ部の伸張により生じる力を、1
箇所の外方向への折り曲げ部が受けることになるため、
やはり数回の使用で脹らみの開きが小さくなってしまう
欠点があった。
また、第5図に示されたものでは、外方向への折り曲げ
部が1箇所しか形成されていないので、その1箇所の折
り曲げ部に力が全て集中する。そのため、やはり折り曲
げ部の復元力の劣化が激しく、数回の使用で脹らみの大
きさが小さくなってしまう欠点があった。また、内方向
へ全体に曲線的に曲げているので、弾性ワイヤ部分が長
くなって、使用しにくい欠点があった。
このように従来の体腔内異物回収具は、弾性ワイヤの耐
久性がなく、数回の使用で脹らみの大きさが小さくなっ
てしまい、異物を回収できなくなってしまう欠点があっ
た。
この考案は、そのような従来の欠点を解消し、弾性ワイ
ヤの耐久性を向上することができる体腔内異物回収具を
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するため、本考案の体腔内異物回収具
は、内視鏡の鉗子チャンネル内に挿脱自在な可撓性のチ
ューブと、上記チューブ内に、その基端部側から進退自
在に挿通された操作ワイヤと、上記チューブに対して出
し入れすることのできるように上記チューブの先端に設
けられ、各先端がお互いに結束固定されると共に後端が
上記操作ワイヤに連結され、それぞれ内方向への折り曲
げ部と外方向への折り曲げ部とが形成されて、上記チュ
ーブ外で全体としてかご状に脹らむように形成された複
数の弾性ワイヤとを有する体腔内異物回収具において、
上記弾性ワイヤに上記外方向への折り曲げ部を複数設
け、上記内方向への折り曲げ部の数より多くしたことを
特徴とする。
[作用] 操作ワイヤを先側に押し出すと、弾性ワイヤはチューブ
の先端から外に出され、全体としてかご状に脹らむ。そ
して、この状態で体腔内の異物を脹らみの内部に包み込
むことにより、異物を回収することができる。一方、操
作ワイヤを基部側へ引張ると、弾性ワイヤはチューブ内
に引き込まれてチューブ内に収納される。
本考案の体腔内異物回収具では、外方向への折り曲げ部
を複数設け、上記内方向への折り曲げ部の数より多くし
たので、このように弾性ワイヤがチューブ内に収納され
ているとき、内方向への折り曲げ部の伸張により生じる
力を複数の外方向への折り曲げ部に分散し、個々の外方
向への折り曲げ部にかかる応力を小さくすることができ
る。
[実施例] 図面を参照して実施例を説明する。
第1図は本考案の第1の実施例の体腔内異物回収具を示
しており、1は、例えば四フッ化エチレン樹脂製の可撓
性チューブであり、内視鏡の鉗子チャンネル内に挿脱自
在である。このチューブ1には、例えば外径1.5ない
し3.5mm、肉厚0.2ないし0.8mm程度のものが用
いられる。
チューブ1の内部には、操作ワイヤ3が、チューブ1の
基端側から進退自在に挿通されている。この操作ワイヤ
3には、例えばステンレス鋼線の撚り線が用いられる。
チューブ1の先端には、複数(例えば4本)の弾性ワイ
ヤ12が配置されている。各弾性ワイヤ12としては、
例えば、ステンレス鋼線の単線又は撚り線が用いられ
る。各弾性ワイヤ12の先端は、結束部材5にまとめら
れて、例えば銀ロー付けなどにより固定されると共に、
各後端は同様にして、チューブ1内に挿入できる大きさ
に形成された継手6を介して、操作ワイヤ3の先端に連
結されている。なお結束部材5は必ずしもチューブ1内
に挿入できなくてよいが、チューブ1の外径よりも極端
に大きくすることは、体腔内への挿入操作等を困難にす
るので好ましくない。
各弾性ワイヤ12には、それぞれ内方向への折り曲げ部
12bと外方向への折り曲げ部12aとが形成されてい
る。本実施例では、第1図に示されるように、外方向へ
の折り曲げ部12aが先側から連続的に3箇所形成さ
れ、その後に間隔をあけて内方向への折り曲げ部12b
が2箇所形成されている。これら複数の折り曲げ部によ
って、弾性ワイヤ12はチューブ1外で全体としてかご
状に脹らむ。尚、かご状の脹らみを大きくするために、
2箇所の内方向への折り曲げ部12bの間には外方向へ
の折り曲げ部12aは形成しない。
次に、上記実施例の体腔内異物回収具の使用について説
明する。
まず最初は、操作ワイヤ3を基部側へ引張り、弾性ワイ
ヤ12をチューブ1内に収納しておく。このときには、
外方向への折り曲げ部12a及び内方向への折り曲げ部
12bはいずれも伸張している。この状態でこの体腔内
異物回収具を、内視鏡の鉗子チャンネルに挿通する。
チューブ1の先端が内視鏡の先端部から突出されたら、
操作ワイヤ3を押し出すことにより弾性ワイヤ12はチ
ューブ1の先端から外に出され、各折り曲げ部12a、
12bの復元力により第1図に示されるように弾性ワイ
ヤ12はかご状に脹らむ。そして、この状態で体腔内の
異物を脹らみの内部に包み込むことにより、異物を回収
することができる。一方、操作ワイヤ3を引張れば、弾
性ワイヤ12はチューブ1内に引き込まれ、外方向への
折り曲げ部12a及び内方向への折り曲げ部12bはチュ
ーブ1の先端から内部に入るにしたがってチューブ1内
で伸張する。
そして、弾性ワイヤ12がチューブ1内に収納されてい
る状態では、2箇所の内方向への折り曲げ部12bの伸
張により生じる力は、3箇所の外方向への折り曲げ部1
2aに分散され、個々の外方向への折り曲げ部12aにか
かる伸張による力は小さくなる。従って、外方向への折
り曲げ部12aがなまり難く、元の形状へ戻る復元力の
劣化を最小限に押さえ、復元力を長期にわたって保持す
ることができる。
第2図は、本考案の第2の実施例を示しており、3箇所
の外方向への折り曲げ部22aのうち1箇所を弾性ワイ
ヤ22の後端付近に形成したものである。22bは内方
向への折り曲げである。このように形成して、第1の実
施例と同様に、外方向への折り曲げ部22aの復元力を
長期にわたって保持することができる。
第3図は、本考案の第3の実施例を示しており、弾性ワ
イヤ32に外方向への折り曲げ部32aを4箇所と内方
向への折り曲げ部32bを3箇所形成したものである。
尚、本考案の体腔内異物回収具は上記各実施例に限定さ
れるものではなく、弾性ワイヤに外方向への折り曲げ部
を複数設け、内方向への折り曲げ部の数より多くすれば
よい。
[考案の効果] 本考案の体腔内異物回収具によれば、弾性ワイヤがチュ
ーブ内に収納されている状態で、個々の外方向への折り
曲げ部にかかる応力を小さくすることができるので、長
期にわたり使用しても、外方向への折り曲げ部の復元力
を維持することができ、弾性ワイヤの耐久性を大幅に向
上させることができる。
また、弾性ワイヤを全体的に曲線的に曲げる必要がない
ので、弾性ワイヤ部がいたずらに長くなることもなく、
使用上の性能も優れたものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の体腔内異物回収具の第1の実施例の側
面断面図、 第2図は本考案の第2の実施例の側面断面図、 第3図は本考案の第3の実施例の側面断面図、 第4図及び第5図はそれぞれ従来の体腔内異物回収具の
側面断面図である。 1…チューブ、3…操作ワイヤ、5…結束部材、6…継
手、12,22,32…弾性ワイヤ、12a,22a,3
2a……外方向への折り曲げ部、12b,22b,32b…
…内方向への折り曲げ部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の鉗子チャンネル内に挿脱自在な可
    撓性のチューブと、 上記チューブ内に、その基端部側から進退自在に挿通さ
    れた操作ワイヤと、 上記チューブに対して出し入れすることのできるように
    上記チューブの先端に設けられ、各先端がお互いに結束
    固定されると共に後端が上記操作ワイヤに連結され、そ
    れぞれ内方向への折り曲げ部と外方向への折り曲げ部と
    が形成されて、上記チューブ外で全体としてかご状に脹
    らむように形成された複数の弾性ワイヤとを有する体腔
    内異物回収具において、 上記弾性ワイヤに上記外方向への折り曲げ部を複数設
    け、上記内方向への折り曲げ部の数より多くしたことを
    特徴とする体腔内異物回収具。
JP1989056677U 1989-05-17 1989-05-17 体腔内異物回収具 Expired - Lifetime JPH0691Y2 (ja)

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JPH02149211U JPH02149211U (ja) 1990-12-19
JPH0691Y2 true JPH0691Y2 (ja) 1994-01-05

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