JPH09286588A - 開閉式作業具 - Google Patents

開閉式作業具

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JPH09286588A
JPH09286588A JP19143096A JP19143096A JPH09286588A JP H09286588 A JPH09286588 A JP H09286588A JP 19143096 A JP19143096 A JP 19143096A JP 19143096 A JP19143096 A JP 19143096A JP H09286588 A JPH09286588 A JP H09286588A
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arm
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JP19143096A
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English (en)
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Kouzaburou Minami
晄三朗 南
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MINAMI TEKKOSHO KK
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MINAMI TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ショベルの改造を行わずにクラムシェルバ
ケット等の開閉式作業具が取付けられ、油圧ショベルに
備えられている油圧シリンダで開閉でき、もって安価に
提供できる開閉式作業具を提供する。 【解決手段】油圧ショベルのアーム7またはブーム5の
先端にブラケット20を着脱自在に取付ける。該ブラケ
ット20にピン25を介してクラムシェルバケット26
等の開閉式作業具を垂下する。該開閉式作業具26は、
ブラケット20から垂下されるフレーム27に沿って移
動自在に開閉用の操作部材28を内蔵する。該操作部材
28を開く方向に付勢するばね31を備える。アーム7
等に取付けたバケットシリンダ9等のロッド先端に接続
したワイヤロープ等を前記ブラケット20に取付けたシ
ーブ40等に掛け回して前記操作部材28に接続する。
バケットシリンダ9等の伸縮によって前記開閉式作業具
26が開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルのブ
ームまたはアームの先端にクラムシェルバケット、グラ
ブバケットまたはホークグラブ等の開閉式作業具を取付
けてなる作業具の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図14(a)は油圧ショベルを示す側面
図であり、油圧ショベルは、下部走行体1上に旋回装置
2を介して上部旋回体3を設置し、該上部旋回体3に、
ブームシリンダ4によりブーム5を起伏自在に取付け、
ブーム5の先端にアームシリンダ6によりアーム7を上
下回動自在に取付け、アーム7の先端にピン12を中心
として回動自在にバックホウバケット8を取付け、バケ
ットシリンダ9によりリンク10を介して該バックホウ
バケット8を回動させる。
【0003】このような油圧ショベルは、バックホウバ
ケット8を取外して目的に応じた種々の作業具を取付け
ることにより、種々の作業機として応用される。図14
(b)はその一例であり、バックホウバケット8を取外
し、クラムシェルバケット11を、ピン12およびアタ
ッチメント13を介して垂下して取付けてなり、油圧シ
リンダ14を伸縮させることにより、クラムシェルバケ
ット11が開閉されて掘削、排土が行われる。
【0004】図15(a)はバックホウバケット8の代
わりに、ホークグラブ16をその向きがバケットシリン
ダ9により任意に変えられるようにチルト式に取付けた
ものであり、ホークグラブ16の爪の開閉はホークグラ
ブ16に設けた油圧シリンダ15により行われる。図1
5(b)の例は、ピン12によりホークグラブ16を垂
下式に取付けた例であ、この場合はホークグラブ16は
常に垂直姿勢であり、ホークグラブ16の爪の開閉は油
圧シリンダ15により行われる。また、図16はアーム
7に直結してピン12によりホークグラブ16の爪の開
閉支点を取付けた例であり、バケットシリンダ9により
リンク17、18を介してホークグラブ16を開閉する
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14
(b)、図15(a)、(b)はいずれも油圧シリンダ
14、15によりクラムシェルバケット11やホークグ
ラブ16を開閉するものであるため、油圧ショベルに油
圧シリンダ14または15用の油圧配管を設置しなけれ
ばならず、油圧ショベル本体の改造が必要となる。ま
た、油圧シリンダ14、15を使用しているので、高価
となる。
【0006】一方、図16に示したように、アーム7に
直結してホークグラ16を取付ける構造においては、例
えば、バケットシリンダ9の伸長量によってホークグラ
ブ16の開き度合いが一義的に決定されるため、掴む対
象物19の位置によっては作業不可能な場合がある。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑み、油圧シ
ョベルの改造を行わずにクラムシェルバケット、ホーク
グラブあるいはグラブバケット等の開閉式作業具が取付
けられ、油圧ショベルに備えられている油圧シリンダで
開閉でき、もって安価に提供できる開閉式作業具を提供
することを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、油圧ショベルに備え
られた油圧シリンダ等のアクチュエータによりワイヤロ
ープ等を介して開閉式作業具を開閉するに当たり、開閉
式作業具を取付けているブームまたはアームの角度が開
閉式作業具の向きに影響を与えない開閉式作業具を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、油圧
ショベルのアームの先端にブラケットを着脱自在に取付
け、該ブラケットにピンを介してクラムシェルバケッ
ト、グラブバケットまたはホークグラブのうちのいずれ
かの開閉式作業具を垂下し、該開閉式作業具は、ブラケ
ットから垂下されるフレームに沿って移動自在に開閉用
の操作部材を内蔵すると共に、該操作部材を開く方向に
付勢するばねを備え、前記アームに取付けたバケットシ
リンダのロッド先端に接続したワイヤロープまたはチェ
ーンを、前記ブラケットに取付けたシーブ、スプロケッ
トまたはローラに掛け回して前記操作部材に接続してな
り、前記バケットシリンダの収縮によって前記開閉式作
業具が開閉することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、油圧ショベルのアーム
の先端にブラケットを着脱自在に取付け、該ブラケット
にピンを介してクラムシェルバケット、グラブバケット
またはホークグラブのうちのいずれかの開閉式作業具を
垂下して、または角度調整装置により開閉式作業具のア
ームに対する角度が調整自在となるように取付け、該開
閉式作業具は、ブラケットにピン付けされるフレームに
沿って移動自在に開閉用の操作部材を内蔵すると共に、
該操作部材を開く方向に付勢するばねを備え、前記ブラ
ケットに第1のシーブ、スプロケットまたはローラを取
付け、前記操作部材に第2のシーブ、スプロケットまた
はローラを取付け、前記ブラケットに第3のシーブ、ス
プロケットあるいはローラまたは弧状の外周面を有する
ガイド部材を取付け、油圧ショベルのフロントアタッチ
メントに取付けた油圧シリンダまたは巻上ウインチから
なるアクチュエータにより引き込み繰り出しされるワイ
ヤロープまたはチェーンを、第1のシーブ、スプロケッ
トまたはローラと前記第2のシーブ、スプロケットまた
はローラとの間で1回以上掛け回し、該ワイヤロープま
たはチェーンの終端近傍を、前記第3のシーブ、スプロ
ケットもしくはローラまたはガイド部材におけるアーム
側の面に掛け回して終端をブラケットに接続したことを
特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、前記アームの代わりに
ブームに前記ブラケットを取付けると共に、ブームに取
付けたアームシリンダにより前記開閉式作業具を開閉す
る構成としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1においては、アームに取付けたバケッ
トシリンダを収縮または伸長させると、開閉式作業具に
備えたばねに抗して操作部材が引き上げられて開閉式作
業具が閉じ、バケットシリンダを伸長または収縮させる
と、前記ばねの力により開閉式作業具が開く。請求項2
においては、ブームやアーム等に取付けた油圧シリンダ
やウインチによりワイヤロープやチェーンを繰り出しあ
るいは引き上げることにより開閉式作業具が開閉する
が、この場合、ワイヤロープ等の始端側を掛けるを第1
のシーブ、スプロケットまたはローラの掛け回し面と第
3のシーブ、スプロケットあるいはローラまたはガイド
部材に対するワイヤロープ等の掛け回し面とが互いに反
対側になるようにしたので、開閉式作業具を取付けたア
ームと開閉式作業具との角度の如何に拘らず、ブラケッ
トから操作部材までのワイヤロープ等の長さが一定とな
り、アームの角度の変化によって操作部材が上下するこ
とはない。請求項3においては、アームの代わりにブー
ムに開閉式作業具が取付けられる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1(a)は油圧ショベルにクラ
ムシェルバケットを取付けた本発明の一実施例を示す側
面図、図1(b)は図1(a)のE−E拡大断面図、図
1(c)は図1(a)のF拡大矢視図である。また、図
2(a)は図1(a)の要部拡大図、図2(b)、
(c)はそれぞれ図2(a)のG−G拡大断面図、H−
H拡大断面図である。
【0014】図1(a)に示すように、本発明は油圧シ
ョベルをベースマシンとしており、本実施例において
は、油圧ショベルのアーム7の先端にブラケット20を
着脱自在に取付けている。該ブラケット20の取付け
は、図1(b)、図2(a)に示すように、バックホウ
バケットの取付け孔にブラケット20をピン21により
固定すると共に、アーム7の外周に上方から被せたバン
ド22にねじロッド23を設け、該ねじロッド23をブ
ラケット20の基端側に設けた孔20aに通し、ねじロ
ッド23にナット24を螺合して締め付けることにより
行われる。
【0015】該ブラケット20には、ピン25を介して
クラムシェルバケット26を垂下して取付ける。該クラ
ムシェルバケット26は、ブラケット20から垂下され
る筒状のフレーム27に沿って移動自在に開閉用のロッ
ド状をなす操作部材28を内蔵すると共に、該操作部材
28に設けたばね受け29と、フレーム27の内部に設
けたばね受け30との間に、バケット26を開くため、
操作部材28に巻装した押しばね31を介装する。操作
部材28の下端には、図2(a)、(c)に示すよう
に、左右のシェル32の突き合わせ部の上部をピン33
により枢着し、フレーム27とシェル32の背面の上部
との間はリンク34およびピン35、36により連結す
る。
【0016】37はバケット開閉用のワイヤロープであ
り、該ワイヤロープ37の始端は、図1(c)、図2
(a)に示すように、リンク10とバケットシリンダ9
のロッドとを連結するピン38に取付けたブラケット3
9に連結し、該ワイヤロープ37の中間部は、図2
(a)、図2(b)に示すようにバケット取付け用のピ
ン25に嵌合して取付けたシーブ40に掛け回し、終端
を前記操作部材28の上端に接続して(接続部を41で
示す)取付けている。
【0017】この構成において、アーム7に取付けられ
ているバケットシリンダ9を図2(a)の状態から伸長
させると、押しばね31により操作部材28が押し下げ
られてバケット26が開き、バケットシリンダ9を収縮
させると、前記押しばね31の力に抗してバケット26
が閉じる。
【0018】このように、本発明によれば、バケットシ
リンダ9をクラムシェルバケット26の開閉用アクチュ
エータとして使用する構成としたため、クラムシェルバ
ケット26に油圧シリンダを備えることなく、バケット
26の開閉を行うことができる。このため、油圧ショベ
ル側の油圧配管の改造を行うことなく、廉価にクラムシ
ェルアタッチメントを提供できる。
【0019】上述のように、シーブ40にワイヤロープ
37を掛け回して操作部材28に接続した構造において
は、図2(a)のようにアーム7とクラムシェルバケッ
ト26とのなす角度θ1が小さい場合と、図3に示すよ
うにその角度がθ2に示すように大きくなった場合とで
は、シーブ40に掛け回す部分のロープ長が異なるた
め、図2(a)の状態から図3の状態にアーム7を下げ
ていくと、押しばね31の力によってバケット26が開
くという不具合が生じる。
【0020】図4はこのことを説明する図であり、cは
図2(a)のようにアーム7に対するクラムシェルバケ
ットの角度θ1が小さい場合のバケット26の中心軸
線、dは図3のようにアーム7に対するクラムシェルバ
ケットの角度θ2が大きい場合のバケット26の中心軸
線、Δθは(θ2−θ1)の角度差、rはシーブ40の
半径であり、θ3は図2(a)の場合のワイヤロープ3
7のシーブ40に対する接触角度を示す。図4に示すよ
うに、図2(a)の状態から図3の状態に変化すること
により、ピン25からワイヤロープ37の操作部材28
の接続点41までの距離がL1からL2と長くなり、バ
ケットシリンダ9が伸縮しないにも拘らず、バケット2
6が開くことになる。
【0021】このような不具合を無くす手段として、ワ
イヤロープ37の終端と操作部材28との間にばねを介
在させることにより、前記アーム7とクラムシェルバケ
ット26との間の角度の変化によるピン25から接続点
41までの距離の変化を吸収することが可能であるが、
押しばね31との相対的なばね力の関係等の設定の困難
等の問題があり、確実な開閉が保証されない。
【0022】図5ないし図7はこのような問題点を解決
する実施例であり、図5は斜視図、図6(a)は要部の
縦断面図、図6(b)は図6(a)のI−I断面図であ
る。本実施例は、前記ブラケット20に第1のシーブ4
2を取付け、前記操作部材28の頂部に第2のシーブ4
3を取付けると共に、前記ブラケット20のシーブ42
を取付けたピン25に第3のシーブ44を取付け、ワイ
ヤロープ37を第1のシーブ42と前記第2のシーブ4
3との間で掛け回し、該ワイヤロープ37の終端近傍
を、前記第3のシーブ44におけるアーム7側の面に掛
け回して終端をブラケット20の前部に接続した(接続
点を41で示す)ものである。
【0023】本実施例においては、図4(a)に対応し
て描いた図4(b)に示すように、アーム7に対するク
ラムシェルバケット26の向きがcからdに変化し、こ
れにより両者のなす角度がΔθだけ増加した場合、第1
のシーブ42においてはθ3だけワイヤロープ37との
接触角が減少するが、一方、第3のシーブ44において
は、前記角度θ3と同じ角度であるθ4だけワイヤロー
プ37との接触角が増加する。ここで、シーブ42、4
4は同径であるため、シーブ42、44におけるワイヤ
ロープ37の接触長の総和は変化しない。このため、ピ
ン25から第2のシーブ43の軸までの距離、すなわち
ピン25から操作部材28までの距離はL3のままで変
化しない。従ってブーム5を起伏したりアーム7を回動
させることにより、クラムシェルバケット26のアーム
7に対する角度が変化しても、バケット26が開閉され
ることはない。
【0024】本実施例においては、図7(a)に示すよ
うに、第1、第2のシーブ42、43を1個ずつ設けた
が、図7(b)に示すように、これらのシーブ42、4
3をそれぞれ2個以上としてもよく、2個以上にすれ
ば、操作部材28を強い力で引き上げることができるか
ら、フレーム27を短くする(ピン33と34との間隔
も小さくする)ことができ、クラムシェルバケット26
の高さを低く構成できる。
【0025】上記実施例において、第3のシーブ44は
回動しないため、図7(c)のように、該シーブ44の
代わりに、第1のシーブ42と同径の弧状外周面を有す
る固定のガイド部材44Aを使用してもよい。
【0026】図1ないし図3の実施例または図5ないし
図7の実施例は、ブラケット20から垂下するものがク
ラムシェルバケットである場合について示したが、図7
(d)に示すように、前記操作部材28やリンク34に
爪45を取付けてなるホークグラブ46にも適用でき、
さらにグラブバケットにも適用できる。
【0027】図8(a)は前記ブラケット20を着脱自
在に取付ける構造の他の例を示す側面図、図8(b)は
図8(a)のK−K断面図であり、本例は、前記バンド
22の代わりに、バックホウバケット取付け孔に挿着す
るピン21と、リンク10をアーム7に取付けるピン4
7を利用してブラケット20を着脱自在に取付ける構造
としたものである。
【0028】図8(c)は図8(a)の変形例を示す側
面図、図8(d)は図8(c)のM−M断面図であり、
本例においては、ブラケット20を前記ピン47、21
により着脱自在に取付けると共に、リンク10の回動支
点となるピン48をアーム7より下方のブラケット20
の突出部20aに取付けた例である。
【0029】図9(a)、(b)は本発明の他の実施例
を、それぞれクラムシェルバケット26を開いた状態と
閉じた状態について示す側面図であり、本例は、リンク
10Aの中間部をピン47によりアーム7に枢着し、該
リンク10Aの下端部にピン49によりブラケット39
を取付け、該ブラケット39に前記ワイヤロープ37を
接続したものである。本実施例によれば、図9(a)の
ようにバケットシリンダ9のロッドを矢印Xで示すよう
に収縮させることにより、クラムシェルバケット26は
開かれ、図9(b)で示すようにバケットシリンダ9を
伸長させると、クラムシェルバケット26が閉じる。本
実施例によれば、バケットシリンダ9を伸長させる場
合、すなわち圧油の受圧面積の大きいボトム室側に圧油
を供給する際にクラムシェルバケット26が閉じる構成
となるため、クラムシェルバケット26を閉じる力を大
きくすることができ、クラムシェルバケット26として
大型のものを採用できる。
【0030】図10(a)は本発明の他の実施例であ
り、本実施例は、ホークグラブ46をアーム7に取付け
る構造において、ブラケット20とフレーム27との間
に、アーム7に対するホークグラブ46の角度を調整す
る油圧シリンダ50を取付けたものである。本実施例に
おいても、前記第3のシーブ44の作用により、アーム
7に対するホークグラブ46の角度を変化させても、ホ
ークグラブ46の爪45の開閉は起こらない。本実施例
のように、ホークグラブ46の角度を油圧シリンダ50
等によって角度変更装置によって変更できるように構成
することにより、作業現場に応じた角度でホークグラブ
46の向きを設定でき、作業性が向上する。
【0031】図10(b)は図10(a)の実施例の変
形例であり、油圧シリンダ50の代わりにリンク51
を、その一端をピン52によりブラケット20に連結
し、他端を、フレーム27に設けた複数個のピン孔54
から選択された1つのピン孔54に挿着するピン53に
より連結することにより取付け、ピン53を挿着するピ
ン孔54を変えることにより、ホークグラブ46のアー
ム7に対する角度が調整できるようにしたものである。
【0032】上記実施例においては、バケット26を開
くためのばね31をフレーム27の内部に取付けたが、
図11(a)に示すように、シェル32の上部にばね受
部56を設け、左右のばね受部56に引張ばね57を連
結することにより、バケット26が開き方向に付勢され
るようにしてもよい。
【0033】また、図11(b)に示すように、シェル
32とフレーム27を連結しているリンク34を外側に
延長し、その延長部34aとフレーム27の上部に設け
たブラケット58との間に引張ばね59を設けてバケッ
ト26に開く力を加えてもよい。また、図11(a)、
(b)の引張ばね57、59の代わりに、図11(c)
に示すように、押しばね62を外ばね受60と内ばね受
61との間に介在させて引張ばねの役目を果たすことも
できる。
【0034】図11(a)、(b)のように、フレーム
27の外側にばね57、59あるいは図11(c)のよ
うな押しばね62を取付けるようにすれば、フレーム2
7を短く、かつ小型化することができる。
【0035】以上の実施例はいずれもアーム7にブラケ
ット20を取付け、該ブラケット20にクラムシェルバ
ケット26やホークグラブ46を取付けた例を示した
が、図12(a)の側面図およびそのN−N断面図であ
る図12(b)に示すように、ブーム5にピン47によ
りブラケット20の中間部をリンク10と共に固定する
と共に、ブラケット20の基端をバンド22とナット2
4により固定して取付け、該ブラケット20に前記クラ
ムシェルバケット26やホークグラブあるいはグラブバ
ケットを取付け、アームシリンダ6によってクラムシェ
ルバケット26を開閉するようにしてしてもよい。
【0036】また、上記実施例においては、いずれもク
ラムシェルバケット26等の開閉手段としてワイヤロー
プ37を用いたが、その代わりにブロックチェーンやロ
ーラチェーン等のようなスプロケットと咬み合うチェー
ンを用い、かつシーブ42〜44の代わりにスプロケッ
トを用いてもよい。
【0037】さらに、図13(a)〜(c)に示すよう
に、ワイヤロープの代わりにコイルチェーン等のチェー
ン63を用い、またシーブ42〜44の代わりにローラ
64〜66を用いても良い。チェーンとしてコイルチェ
ーンを用いれば、バケットシリンダ9や操作部材28と
の連結が容易であり、かつ大きな荷重にも耐えるという
利点がある。
【0038】また、前記第3のシーブ44を用いたクラ
ムシェルバケット26等の開閉構造は、ブーム5あるい
はアーム7にアームシリンダ6やバケットシリンダ9以
外の油圧シリンダあるいは巻上ウインチを付加してその
付加したアクチュエータにより引き上げ繰り出しされる
ワイヤロープを用いて構成することもできる。
【0039】
【発明の効果】請求項1によれば、油圧シリンダのバケ
ットシリンダを用いて開閉式作業具の開閉を行うように
したので、油圧ショベルの改造を行わずに開閉式作業具
が取付けられ、油圧ショベルに備えられているバケット
シリンダで開閉式作業具を開閉できるから、油圧ショベ
ルの油圧配管の改造を行う必要がなく、バックホウバケ
ットの交換アタッチメントを安価に提供できる。
【0040】請求項2によれば、請求項1の効果に加
え、さらに、アームに対する開閉式作業具の向きが変化
しても、第1のシーブ等と第3のシーブ等とのワイヤロ
ープ等の接触面の増減の相殺作用により、ブラケットか
ら開閉式作業具までの距離が変化せず、作業において、
アームに対する開閉式作業具の向きの変更を考慮する必
要がない。
【0041】請求項3においては、アームに対して開閉
式作業具取付け用ブラケットを取付けるのではなく、ブ
ームに該ブラケットを取付け、アームシリンダによって
開閉式作業具を開閉するように構成したので、前記請求
項1、2の効果をそれぞれ奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は油圧ショベルにクラムシェルバケット
を取付けた本発明の一実施例を示す側面図、(b)は
(a)のE−E拡大断面図、(c)は(a)のF拡大矢
視図である。
【図2】(a)は図1(a)の要部拡大図、(b)、
(c)はそれぞれ(a)のG−G拡大断面図、H−H拡
大断面図である。
【図3】図1、図2の実施例において、アームに対する
クラムシェルバケットの角度を大きくした状態を示す側
面図である。
【図4】(a)は図1ないし図3の作用説明図、(b)
は図5ないし図7の実施例の作用説明図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】(a)は図5の実施例のクラムシェルバケット
の縦断面図、(b)は(a)のI−I断面図である。
【図7】(a)は図5の実施例のワイヤロープ掛け回し
を示す図、(b)はワイヤロープの掛け回しの他の例を
示す図、(c)の本発明における第3のシーブの代わり
に用いるガイド部材を示す図、(d)は本実施例をホー
クグラブに適用した例を示す側面図である。
【図8】(a)は図5の実施例におけるブラケットの他
の取付け構造を示す側面図、(b)は(a)のK−K拡
大断面図、(c)は図5の実施例におけるブラケットお
よびリンクの他の取付け構造を示す側面図、(d)は
(c)のM−M拡大断面図である。
【図9】(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施例
を、クラムシェルバケットを開いた状態、閉じた状態で
示す側面図である。
【図10】(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施
例を、ホークグラブに適用した例で示す側面図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ本発明の他の実施
例を示す側面図である。
【図12】(a)は本発明の他の実施例を示す側面図、
(b)は(a)のN−N断面図である。
【図13】(a)は本発明において、ワイヤロープの代
わりにチェーンを用いると共に、そのガイド手段として
のローラを用いた例を示すチェーン掛け図、(b)はそ
のローラの側面図、(c)は(b)のP−P断面図であ
る。
【図14】(a)は油圧ショベルの側面図、(b)は油
圧ショベルをベースマシンとして構成された従来のクラ
ムシェルの側面図である。
【図15】(a)、(b)はそれぞれホークグラブの油
圧ショベルに対する従来の取付け構造の例を示す側面図
である。
【図16】ホークグラブの油圧ショベルに対する従来の
取付け構造の例を作業状態で示す側面図である。
【符号の説明】
1:下部走行体、2:旋回装置、3:上部旋回体、4:
ブームシリンダ、5:ブーム、6:アームシリンダ、
7:アーム、8:バックホウバケット、9:バケットシ
リンダ、10、10A:リンク、20:ブラケット、2
1:ピン、22:バンド、23:ねじロッド、24:ナ
ット、25:ピン、26:クラムシェルバケット、2
7:フレーム、28:操作部材、31:押しばね、3
2:シェル、34:リンク、37:ワイヤロープ、3
9:ブラケット、40:シーブ、41:接続点、42:
第1のシーブ、43:第2のシーブ、44:第3のシー
ブ、45:爪、46:ホークグラブ、47、49:ピ
ン、50:油圧シリンダ、51:リンク、53:ピン、
54:ピン孔、57、59:引張ばね、62:押しば
ね、63:コイルチェーン、64〜66:ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ショベルのアームの先端にブラケット
    を着脱自在に取付け、 該ブラケットにピンを介してクラムシェルバケット、グ
    ラブバケットまたはホークグラブのうちのいずれかの開
    閉式作業具を垂下し、 該開閉式作業具は、ブラケットから垂下されるフレーム
    に沿って移動自在に開閉用の操作部材を内蔵すると共
    に、該操作部材を開く方向に付勢するばねを備え、 前記アームに取付けたバケットシリンダのロッド先端に
    接続したワイヤロープまたはチェーンを、前記ブラケッ
    トに取付けたシーブ、スプロケットまたはローラに掛け
    回して前記操作部材に接続してなり、 前記バケットシリンダの伸縮によって前記開閉式作業具
    が開閉することを特徴とする開閉式作業具。
  2. 【請求項2】油圧ショベルのアームの先端にブラケット
    を着脱自在に取付け、 該ブラケットにピンを介してクラムシェルバケット、グ
    ラブバケットまたはホークグラブのうちのいずれかの開
    閉式作業具を垂下して、または角度調整装置により開閉
    式作業具のアームに対する角度が調整自在となるように
    取付け、 該開閉式作業具は、ブラケットにピン付けされるフレー
    ムに沿って移動自在に開閉用の操作部材を内蔵すると共
    に、該操作部材を開く方向に付勢するばねを備え、 前記ブラケットに第1のシーブ、スプロケットまたはロ
    ーラを取付け、前記操作部材に第2のシーブ、スプロケ
    ットまたはローラを取付け、前記ブラケットに第3のシ
    ーブ、スプロケットあるいはローラまたは弧状の外周面
    を有するガイド部材を取付け、 油圧ショベルのフロントアタッチメントに取付けた油圧
    シリンダまたは巻上ウインチからなるアクチュエータに
    より引き込み繰り出しされるワイヤロープまたはチェー
    ンを、第1のシーブ、スプロケットまたはローラと前記
    第2のシーブ、スプロケットまたはローラとの間で1回
    以上掛け回し、 該ワイヤロープまたはチェーンの終端近傍を、前記第3
    のシーブ、スプロケットもしくはローラまたはガイド部
    材におけるアーム側の面に掛け回して終端をブラケット
    に接続したことを特徴とする開閉式作業具。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、 前記アームの代わりにブームに前記ブラケットを取付け
    ると共に、ブームに取付けたアームシリンダにより前記
    開閉式作業具を開閉する構成としたことを特徴とする開
    閉式作業具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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