JPH09284857A - 無線通信システム - Google Patents
無線通信システムInfo
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- JPH09284857A JPH09284857A JP9431196A JP9431196A JPH09284857A JP H09284857 A JPH09284857 A JP H09284857A JP 9431196 A JP9431196 A JP 9431196A JP 9431196 A JP9431196 A JP 9431196A JP H09284857 A JPH09284857 A JP H09284857A
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- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/69—Spread spectrum techniques
- H04B1/713—Spread spectrum techniques using frequency hopping
- H04B1/7156—Arrangements for sequence synchronisation
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/69—Spread spectrum techniques
- H04B1/713—Spread spectrum techniques using frequency hopping
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Abstract
信号のやり取りができる周波数ホッピング方式の無線通
信システムを提供すること。 【解決手段】 ホップ番号Nが0になってフレームA0
になると、親機10が周波数f0 で同期信号を含む制御
信号を送信し、全子機11〜13がこれを受信する。ホ
ップ番号Nが1になってフレームA1になると、子機1
1が周波数f1で同期確認信号を含む制御信号を送信し
親機10はこれを受信する。続くフレームA2では、子
機12が周波数f2 で同期確認信号を含む制御信号を送
信し親機10はこれを受信する。更に続くフレームA3
では、子機13が周波数f3 で同期確認信号を含む制御
信号を送信し親機10はこれを受信する。
Description
れる2台以上の子機を備えた無線通信システムに関す
る。
ング方式によりスペクトラム拡散通信を行うコードレス
電話機が知られている。この種のコードレス電話機は、
通信時に使用する周波数の切り替え順序(以下、ホッピ
ングパターンという)が、予め特定のパターンに規定さ
れており、常に親機及び子機が同じホッピングパターン
に従って通信するようになっている。
ードレス電話機では、常に、親機と子機との間で制御信
号のやり取りを行っており、通常は、親機から子機へ所
定の制御信号を送信すると、それに応じた制御信号が子
機から親機へ返されるようになっている。
機を設ける場合、例えば親機から子機へ何らかの制御信
号を送信しても、全子機が一斉に制御信号を返したので
は、親機が各子機からの制御信号を適切に受信すること
ができない。また、親機が制御信号を送信する際に、特
定の子機を指定する信号を含ませることにより、特定の
子機だけに親機への制御信号を発信させることは可能で
あるが、子機の台数分だけ順番に制御信号をやり取りし
ていたのでは、子機の台数によっては、全子機との間で
制御信号のやり取りを終えるまでにかなりの時間がかか
るという問題がある。そのため、限られた時間内に制御
信号のやり取りを終えるには、子機の台数を制限せざる
を得なかった。
れたものであり、その目的は、親機と複数の子機との間
でより速やかに制御信号のやり取りができる無線通信シ
ステムを提供することにある。
目的を達成するため、本発明は、請求項1記載の通り、
外部通信路に接続可能な1台の親機と、該親機との無線
通信が可能な2台以上の子機とからなり、親機及び各子
機には、所定のホップ周波数データを順次発生させるホ
ップ周波数データ発生手段と、該ホップ周波数データ発
生手段から与えられるホップ周波数データを使って、入
力信号を拡散して送信信号にすると共に、受信信号を逆
拡散して出力信号にする通信手段とが設けられ、周波数
ホッピング方式により親機−子機間で通信可能な無線通
信システムにおいて、親機に設けられ、所定のタイミン
グで前記親機側の通信手段を介して所定の制御信号を発
信する親機側信号発信手段と、各子機に設けられ、親機
からの信号を受信してから、各子機毎に予め決められた
所定時間経過後に、前記子機側の通信手段を介して所定
の制御信号を発信する子機側信号発信手段とを備えたこ
とを特徴とする。
側信号発信手段が、所定のタイミングで前記親機側通信
手段を介して所定の制御信号を発信する。そして、この
制御信号を全子機が一斉に受信し、各子機の子機側信号
発信手段は、受信した制御信号に対する応答信号やその
他の信号が含まれた制御信号を、各子機毎に予め決めら
れた所定時間経過後に、前記子機側通信手段を介して発
信する。各子機毎に予め決められた所定時間は、同時に
2以上の子機が発信を行わないように設定可能なので、
親機は、各子機が発信する順序に従って、順番に制御信
号を受信できる。どの子機から受信した制御信号である
かは、親機が制御信号を発信してから経過した時間に基
づいて親機側で判断することができる。あるいは、制御
信号中に子機毎に異なる識別信号を含ませることによ
り、その識別信号に基づいてどの子機から受信した制御
信号であるかを親機側で判断することもできる。
が各子機の受信周波数に合わせて逐一制御信号を発信す
る場合に比べて、子機に対して制御信号を送信するのに
かかる時間が格段に短縮される。したがって、従来以上
に子機の数が増えたとしても、少なくとも親機から子機
へ制御信号を送るのにかかる時間は増えることがなく、
子機の増設は容易である。
発信するタイミングについては、種々のタイミングを考
え得るが、例えば、請求項2記載の如く、前記親機側信
号発信手段が、一定の周期で定期的に所定の制御信号を
発信する構成であれば、子機側でも、親機と同期を取っ
て一定の周期で定期的に受信周波数を切り替えることに
より、親機からの制御信号を受信できる。
不定期に発信する場合は、子機が所定周波数を受信可能
な状態で、制御信号が送信されてくるまで待機する構成
にもできる。但し、上記請求項2記載の如く構成すれ
ば、子機が事前に待機する必要がなく、子機にとっては
他の通信等に利用可能な時間が増大するという利点があ
る。
機器間で送受信のタイミングを一致させるため、親機と
子機との同期をとることが重要であるが、請求項3記載
の如く、前記親機側信号発信手段が、親機と子機との同
期を維持するための同期信号が含まれた制御信号を発信
し、前記子機側信号発信手段が、前記同期信号を受信し
て子機側での同期調整が正常に行われた場合に所定の制
御信号を発信すると、子機側で親機との同期調整がで
き、しかも、子機との同期が取れていることを親機側で
確認できる。
様に、発呼機となる親機又は子機の前記信号発信手段
が、着呼機となる親機又は子機との接続を要求する呼出
信号が含まれた制御信号を発信し、前記着呼機となる親
機又は子機の前記信号発信手段が、発呼機と接続可能な
場合に接続了承信号が含まれた制御信号を発信し、着呼
機が前記制御信号を発信した後、発呼機側及び着呼機側
の前記ホップ周波数データ発生手段が、標準のホップ周
波数データ列とは異なるホップ周波数データ列を発生さ
せると共に、その異なるホップ周波数データ列を使っ
て、発呼機側及び着呼機側の通信手段が、入力信号を拡
散して送信信号にすると共に、受信信号を逆拡散して出
力信号にすることにより、通信を行う構成にすれば、発
呼機と着呼機のリンクが成立した後に、当該機器間で
は、標準と異なるホップ周波数データ列を使って通信を
開始するので、それ以外の親機又は子機は、標準のホッ
プ周波数データ列を使って、制御信号の送受信を継続し
て実行できる。
様に、親機及び子機は、親機から子機への送信を行う第
1フェーズと子機から親機への送信を行う第2フェーズ
とを含んでなるフレームを単位として、各フレーム毎に
周波数を切り替えながら相互に通信可能で、前記親機側
信号発信手段が、所定フレームの第1フェーズに制御信
号を発信すると共に、前記子機側信号発信手段が、前記
所定フレームの次のフレームから、各子機が同時に応答
しない様に、予め互いに1フレーム以上ずらして設定さ
れた順序で、各フレームの第2フェーズに前記子機側通
信手段を介して制御信号を発信する構成になっている
と、各フレームでは、常に、第1フェーズで親機から発
信可能、第2フェーズで子機から発信可能となればよ
く、親機及び子機のいずれが発信側となるフレームであ
っても、1つのフレームにおける送受信の処理手順は同
じになる。また、各子機は、予め互いに1フレーム以上
ずらして設定された順序で、各フレームの第2フェーズ
に制御信号を発信するので、各子機に対して至急伝達し
たい情報がある様な場合は、そのフレームの第1フェー
ズにおいて、親機から子機へ情報を発信することもでき
る。
て、本発明の無線通信システムの具体例を図面に基づい
て説明する。なお、以下に説明する具体例は、本発明の
実施の形態の一例に過ぎず、本発明の実施の形態が以下
に例示する具体的な装置に限られる訳ではない。
外部通信路である電話回線に接続される1台の親機10
と、親機10との無線通信が可能な3台の子機11〜1
3とで構成されている。これらの内、親機10及び子機
11〜13はいずれも、図2に示す通り、所定のホッピ
ングパターンで周波数を切り替えるために使われるホッ
プ周波数データを発生させるホップ周波数データ発生部
21と、ホップ周波数データ発生部21から与えられる
ホップ周波数データを使って、入力信号を拡散して送信
信号にすると共に、受信信号を逆拡散して出力信号にす
る通信部22とを備えている。
ク30からの出力信号を入力する毎にカウントアップさ
れるフレームカウンタ32と、フレームカウンタ32か
らホッピング開始信号を入力する毎にカウントアップさ
れるホッピングカウンタ34と、所定のホップ周波数デ
ータ列を記憶するホッピングテーブル36とを備え、逐
次変動するホッピングカウンタ34からの入力値に応じ
てホッピングテーブル36からホップ周波数データを読
み出し、そのホップ周波数データを出力信号として発生
させている。これらのフレームカウンタ32、ホッピン
グカウンタ34、ホッピングテーブル36は、上述のよ
うに別体のものとすることもできるが、周知のCPUに
よる論理演算処理に置換することもできる。
発生部21からホップ周波数データが与えられると、そ
れに応じた発振周波数fN'で発振する周波数シンセサイ
ザ40を備え、周波数シンセサイザ40からの発振周波
数fN'の信号と送話器側からの周波数fIFの入力信号を
ミキサ41で混合し、ミキサ41から出力される周波数
fN の送信信号をアンプ42で増幅し、その信号をアン
テナスイッチ43を介してアンテナ23から発信するよ
うに構成されている。また一方、アンテナ23で受信し
た周波数fN の信号を、アンテナスイッチ43を介して
アンプ45に入力して増幅し、その周波数fN の信号と
上記周波数シンセサイザ40からの発振周波数fN'の信
号をミキサ46で混合して、周波数fIFの出力信号を生
成するように構成されている。これらの送信又は受信動
作は、アンテナスイッチ43の切り替え位置に応じて、
いずれか一方が行われる。
記本発明における主要な構成の他に、それぞれ通常のコ
ードレス電話機の親機及び子機が備える構成(例えば、
受話器、送話器、ダイヤルキー、各種スイッチ等)を備
えているが、これらは周知のものと全く同じなので、図
示及び説明を省略する。
法について説明する。本無線通信システムでは、TDD
(時分割デュープレクス)を用いて双方向通信を行って
いる。即ち、親機10と子機11〜13のいずれかとの
間で通信が行われる場合は、図3に示す様に、親機10
が、周波数ホップ51、送信52、送受切り替え53、
及び受信54の各フェーズからなるフレーム50を単位
として動作する一方、子機11〜13が、周波数ホップ
61、受信62、送受切り替え63、及び送信64の各
フェーズからなるフレーム60を単位として動作する。
これらの各フェーズは、それぞれフレーム内での開始か
ら終了までのタイミングが予め決められており、上述の
如くカウントアップされるフレームカウンタ32からの
出力信号(出力値)に基づいて、次のフェーズへの切り
替えが管理されている。
ーズは、フレームの切り替えに伴って遷移状態となる送
受信周波数を安定させる期間で、各機器間で互いに送受
信は行わない。また、親機10の送信フェーズ(即ち、
子機11〜13の受信フェーズ)は、親機10から子機
11〜13への信号が発信される期間で、ここで送信さ
れる信号には、送話器側からの入力信号の他に、制御信
号として、親機10と子機11〜13とのフレームの同
期を維持するために必要な同期信号、子機11〜13を
呼び出す呼出信号、子機11〜13からの呼出を受け付
けた旨を示す接続了承信号、親機10が通信中である旨
を示すビジー信号などがある。
埋め込まれた特定パターンのビット列からなり、このビ
ット列を子機11〜13が受信信号中から検出したら、
そのビット列の位置が上記特定位置と一致するように、
子機側のフレームカウンタ32をリセットする。即ち、
例えば、フレームカウンタ32の値がmの時に親機10
が上記特定パターンのビット列を送信し終えるとする
と、これを受信した子機11〜13は、上記特定パター
ンのビット列を受信し終えた時点で、強制的にフレーム
カウンタ32の値をmに再設定する。これにより、子機
側のフレームカウンタ32は親機側と一致し、以後は、
親機10及び子機11〜13のそれぞれが、自身のクロ
ック30からのパルス信号でフレームカウンタ32のカ
ウントアップを管理するだけで、フレームを切り替える
タイミング等が親機10と子機11〜13とで一致す
る。この様な同期調整を適当なタイミングで実施すれ
ば、親機10と各子機11〜13とで、それぞれのクロ
ック30の出力するパルス間隔に多少の誤差があって
も、フレームの切り替わるタイミングに大きなずれは生
じない。呼出信号は、親機10が子機11〜13のいず
れかとの通信を開始する際に、まず最初に発信する信号
で、リンクすべき子機を指定するID等が含まれてい
る。逆に、接続了承信号は、先に子機11〜13から送
られて来ている呼出信号に対し、親機10が通信可能で
ある場合に送信する信号で、この信号を送信したら次の
フレームから呼出側の子機との通信が開始される。ビジ
ー信号は、親機10が通信中であることを示す信号で、
子機11〜13のいずれと通信中であるかを示すID等
が含まれている。
及び子機11〜13のそれぞれにおいて、送信と受信が
入れ替わる遷移期間で、各機器間で互いに送受信は行わ
ない。また、親機10の受信フェーズ(即ち、子機11
〜13の送信フェーズ)は、子機11〜13から親機1
0への信号が発信される期間で、ここで送信される信号
には、任意の内容となる音声などのデータ信号の他に、
制御信号として、子機11〜13側で親機10との同期
が取れたことを返答する同期確認信号、親機10又は子
機11〜13のいずれかを呼び出す呼出信号、親機10
又は子機11〜13のいずれかからの呼出を受け付けた
旨を示す接続了承信号、子機11〜13が通信中である
旨を示すビジー信号などがある。
合に、その確認として送信される信号で、この信号が送
信されてこなければ、応答のない子機11〜13につい
て、同期が取れていないものと親機側で判断することが
できる。なお、呼出信号、接続了承信号、及びビジー信
号は、子機11〜13が主体となること以外は、親機1
0の発信するものと同様の主旨の信号である。
を単位として、1つのフレームにおいて送受信が行わ
れ、この送受信が複数フレームにわたって繰り返し実行
されることにより、機器間での双方向通信が実現され
る。なお、本無線通信システムでは、後から詳述する通
り、子機−子機間での通信が可能であるが、子機−子機
間で通信を開始した場合は、発呼側となる子機が、親機
10と同様に、周波数ホップ51、送信52、送受切り
替え53、及び受信54の各フェーズからなるフレーム
50を単位として動作する。これにより、通常通り上記
フレーム60を単位として動作している子機との間で、
双方向通信が可能となる。
器が送信動作を行うが、送信の不要な機器については、
受信フェーズと同様に受信動作を行っている。次に、通
信時に使用する周波数の切り替え方法について説明す
る。本無線通信システムでは、上述したフレームを単位
として、フレーム毎に使用する周波数を切り替えなが
ら、周波数ホッピング方式によりスペクトラム拡散通信
を行っている。
部21では、フレームカウンタ32が、クロック30の
パルス信号を0から所定値まで1ずつカウントし、所定
値に達したら0(ゼロ)にリセットする動作を繰り返し
実行している。この0(ゼロ)から所定値に達するまで
の時間が、上記1フレームの長さに相当する。
周波数ホップフェーズに入るたびに1ずつカウントアッ
プされる。周波数ホップフェーズに入ったことは、上記
フレームカウンタ32が0(ゼロ)にリセットされるこ
とにより判断できる。そして、ホッピングカウンタ34
の値N(以下、ホップ番号Nともいう)も、予め定めら
れた最大値nに達したら再び0(ゼロ)に戻る。
N(以下、ホップ番号Nともいう)をパラメータにし
て、ホッピングテーブル36からホップ周波数データが
読み出され、このホップ周波数データを出力信号として
出力する。親機10の場合、ホッピングテーブル36に
は、図4(a)に示す様に、ホップ番号Nに対応付けら
れた複数のホップ周波数データb0 、b1 、b2 、・・
・、bn 、・・・からなるホップ周波数データ列Bが記
憶されている。一方、子機11〜13の場合、ホッピン
グテーブル36には、図4(b)に示す様に、親機側と
全く同じホップ周波数データ列Bに加え、ホップ周波数
データ列H1,H2が記憶されている。ホップ周波数デ
ータ列H1は、0〜3番目までがホップ周波数データ列
Bと同じホップ周波数データb0 、b1 、b2 、b3 で
構成され、4番目以降が、特有のホップ周波数データh
14 、h15 、・・・、h1n ・・・で構成されてい
る。ホップ周波数データ列H2も、0〜3番目までは、
ホップ周波数データ列H1と同様に、ホップ周波数デー
タ列Bと同じホップ周波数データb0 、b1 、b2 、b
3 で構成され、4番目以降は、特有のホップ周波数デー
タh24 、h25 、・・・、h2n 、・・・で構成され
ている。
子機の双方で、ホップ周波数データ列Bが選択される。
また、子機−子機間通信を行う場合は、子機の組合せに
応じてホップ周波数データ列H1、H2のいずれかが選
ばれる。本システムの場合、子機11〜13に子機番号
#1〜#3が付けられており、通信を行う2台の子機の
内、若い方の子機番号#1、#2に応じて、ホップ周波
数データ列H1、H2が選ばれる。この様な子機−子機
間通信用ホップ周波数データ列の選択方法は、子機が4
台以上ある場合に有意である。即ち、例えば子機が4台
あるとすれば、子機の台数より1つだけ少ないホップ周
波数データ列H1〜H3が用意され、互いに通信を行う
2台の子機の内、若い方の子機番号#1〜#3のいずれ
かに応じてホップ周波数データ列が選ばれる。こうする
と、2組の子機同士が同時に通信を行う場合に、子機同
士を如何なる組合せにしようとも、互いの子機番号だけ
に基づいて確実に異なるホップ周波数データ列を選択で
きる。ちなみに、同時に組合せ可能な子機同士の組は、
全子機の台数の半分(奇数台の場合は小数点以下切捨
て)となるので、その組の数だけ子機−子機間通信用の
ホップ周波数データ列を用意しておけば、2組以上の子
機同士が同時に通信することは十分に可能であり、この
方が必要な記憶容量を低減できる等の利点がある。但
し、この場合、互いの子機番号だけでは、使用可能なホ
ップ周波数データ列を判断できないので、別途、ホップ
周波数データ列の使用状況がわかるようなデータを保持
するか、各チャネルをモニタして使用中か否かをチェッ
クするといった処理を要するなど、より複雑な制御が必
要である。
説明を続けると、例えばあるフレームにおいて、ホッピ
ングカウンタ34が0(ゼロ)であれば、ホップ周波数
データb0 が周波数シンセサイザ40に与えられ、周波
数シンセサイザ40は発振周波数f0'で発振する。そし
て、この発振周波数f0'の信号により、周波数fIFの入
力信号が周波数f0 の送信信号に変換されて出力され
る。一方、同じく発振周波数f0'の信号により、周波数
f0 の受信信号は周波数fIFの出力信号に変換される。
Nは、フレームが切り替わる毎に、0(ゼロ)からnま
でカウントアップされた後、再び0(ゼロ)に戻るた
め、ホップ周波数データ発生部21が発生させるホップ
周波数データは、b0 、b1 、b2 、・・・、bn 、b
0 、・・・と循環するように変動し、それに伴って、最
終的に送受信に使われる周波数fN がf0 、f1 、
f2 、・・・、fn 、f0 、・・・と循環するように変
動することになる。
i は、ある比例関係をもって1対1に対応する値になっ
ており、ホップ周波数データb1 〜bn が擬似乱数値で
設定されているため、送受信周波数f1 〜fn は予め定
められた所定の周波数帯域内でランダムに変動(ホッ
プ)する。
仕組みで、フレーム毎に使用する周波数がランダムに切
り替わるが、選択されるホップ周波数データ列が異なる
ため、ホッピングパターン(周波数の切り替わりの状
態)は、親機−子機間通信のホッピングパターンとは異
なるものになる。例えばホップ周波数データ列H1が選
ばれた場合であれば、上記ホッピングカウンタ34のカ
ウントアップに伴い、ホップ周波数データ発生部21が
発生させるホップ周波数データは、b0 、b1 、b2 、
b3 、h14 、・・・、h1n 、b0 、・・・と変動
し、それに伴って、最終的に送受信に使われる周波数f
N がf0 、f1 、f2 、f3 、g4 、・・・、gn 、f
0 、・・・と変動する。
2には、いずれもホップ周波数データb0 〜b3 を発生
させる期間が設けられている。この様なフレーム(以
下、制御フレームともいう)は、全機器間で各種制御信
号の送受信を行うために設けてある。本システムの場合
は、制御フレームが全部で4フレームになっているが、
これは少なくとも親機の台数に子機の台数を加えた数と
なるように設定してある。子機の数を更に増設可能であ
れば、予め増設可能な最大数分だけ、制御フレームを設
定しておけばよい。この様な制御フレームでは、共通の
周波数f0 〜f3で送受信を行うため、選択されたホッ
プ周波数データ列がB、H1、H2のいずれであるかに
かかわらず、全機器間で送受信が可能である。そのた
め、同時に2以上の機器が送信するのを防ぐため、親機
10と子機11〜13との間で、予め取り決められた順
序にしたがって送受信を行わねばならない。なお、制御
フレーム以外のフレームでは、通信中の機器間でのみ送
受信周波数が一致するので、当該機器間で取り決められ
た順序のみにしたがって送受信を行っても、他のチャネ
ルとの衝突等は発生しない。
ついて説明する。なお、親機10での送受信は、ホップ
周波数データ列Bを使って行われる。まず、図5に示す
様に、ホップ番号Nが0(ゼロ)にリセットされること
により、所定の周波数へホップする(S102)。これ
により、制御フレームに入る。
ェックする(S104)。子機を呼び出さない場合には
(S104:NO)、そのフレームの送信フェーズにお
いて同期信号を送信する(S106)。そして、ホップ
番号Nがカウントアップされて、次の周波数へホップし
(S108)、そのフレームの受信フェーズにおいて子
機11からの制御信号を受信する(S110)。また、
引き続いて、ホップ番号Nがカウントアップされて、次
の周波数へホップし(S112)、そのフレームの受信
フェーズにおいて子機12からの制御信号を受信し(S
114)、更に、ホップ番号Nがカウントアップされ
て、次の周波数へホップし(S116)、そのフレーム
の受信フェーズにおいて子機13からの制御信号を受信
する(S118)。各子機からの制御信号には、先に説
明した同期確認信号が含まれ、また、親機10に対する
呼出信号が含まれる可能性があり、親機10は子機から
の呼出信号の有無をチェックする(S120)。
O)、親機10は、各部を省電力状態に移行させてスリ
ープする(S122)。そして、以後は、制御フレーム
を抜けて、ホップ番号Nが0(ゼロ)にリセットされる
まで(S124:NO)、スリープ状態を継続し、ホッ
プ番号Nがリセットされたら(S124:YES)、各
部の省電力状態を解除してウェイクし(S126)、S
102へと戻る。
呼出があれば(S120:YES)、図6に示す様に、
ホップ番号Nがカウントアップされて、次の周波数へホ
ップし(S140)、制御フレームを抜け、そのフレー
ムの送信フェーズにおいて接続了承信号を送信する(S
142)。そして、そのフレームの受信フェーズにおい
て確認信号を受信したら(S146)、後述する親機−
子機間通話が次のフレームから開始される。
において、子機を呼び出す場合には(S104:YE
S)、図7に示す通り、そのフレームの送信フェーズに
おいて同期信号と共に特定の子機に対する呼出信号を送
信する(S160)。この呼出信号には、例えば子機1
2を指定するIDが含まれており、呼出信号自体は、全
子機11〜13で受信されるが、各子機11〜13にお
いて、子機12に対する呼出信号であることを認識でき
る。なお、ここからは、子機12を呼び出したものとし
て説明を続ける。
れて、次の周波数へのホップを繰り返し(S162、S
163)、そのフレームの受信フェーズにおいて子機1
2からの接続了承信号を受信し(S164)、更に次の
周波数へホップした後(S166)、制御フレームを抜
ける次のフレームから、以下に説明する親機−子機間通
話が開始される。S162、S166においてホップし
たフレームでは、それぞれ子機11、13からの制御信
号を受信するが、親機10に対する接続要求などは無効
となる。なお、図6に示した処理中、S146を終えた
場合も、以下に説明する親機−子機間通話が開始され
る。なお、接続了承信号を受信できなければ、子機が通
話中、子機との同期がはずれている、子機が通信可能範
囲にいない、子機の電池切れ等、様々な要因が考えられ
るが、いずれにしても通話不能であり、例えば通話不能
であることを示す音声信号を受話器から発する等の対処
をする。
されて、次の周波数へホップし(S170)、そのフレ
ームの送信フェーズにおいて通話信号を送信すると共に
(S172)、同じフレームの受信フェーズにおいて子
機12からの通話信号を受信して(S174)、相互に
通信を開始する。
なければ(S176:NO)、通信終了か否かをチェッ
クし(S178)、通信終了でなければ(S178:N
O)、S170へ戻って親機−子機間通話を継続する。
また、通信終了であれば(S178:YES)、図5に
示した処理中、S122へ移行する。
セットされていれば(S176:YES)、次の周波数
へホップし(S180)、その制御フレームの送信フェ
ーズにおいて同期信号及びビジー信号が送信される(S
182)。そして、次の周波数へのホップを繰り返した
後(S184〜S186)、S170へ移行し、再び親
機−子機間通話を継続する。なお、S184〜S186
でホップしたフレームでは、それぞれ子機11〜13か
らの制御信号を受信するが、仮に親機10に対する接続
要求などが発信されても無効となる。
10に対し、各子機11〜13は、次のような送受信処
理を実行する。なお、以下の説明は、子機12を例に説
明するが、子機11、13も、それぞれ同様な送受信処
理を行っている。まず、図8に示す様に、ホップ番号N
がリセットされて所定の周波数へホップし(S20
2)、その制御フレームの受信フェーズにおいて親機1
0からの制御信号を受信する(S204)。制御信号中
には、同期信号が含まれ、また、親機10からの呼出信
号が含まれている場合がある。
は(S206:NO)、ホップ番号Nのカウントアップ
により、次の周波数へホップし(S208)、子機11
を呼び出すか否かをチェックする(S210)。ここ
で、子機11を呼び出す場合は(S210:YES)、
後述する子機−子機間通話が、次のフレームから開始さ
れる。一方、子機11を呼び出さない場合は、このフレ
ームの受信/送信フェーズ双方とも受信状態で待機する
(S212)。
れて、次の周波数へホップし(S214)、その制御フ
レームの受信フェーズにおいて子機11又は子機13か
らの制御信号を受信する(S215)。ここで、子機か
らの呼出があれば(S216:YES)、後述する子機
−子機間通話が、次のフレームから開始される。一方、
子機からの呼出がなければ(S216:NO)、親機1
0を呼び出すか否かをチェックする(S218)。ここ
で、親機10を呼び出すのであれば(S218:YE
S)、後述する親機−子機間通話が、次のフレームから
開始される。一方、親機10を呼び出さないのであれば
(S218:NO)、このフレームの送信フェーズにお
いて同期確認信号を送信する(S220)。
れて、次の周波数へホップし(S222)、子機13を
呼び出すか否かをチェックする(S224)。ここで、
子機13を呼び出す場合は(S224:YES)、後述
する子機−子機間通話が、次のフレームから開始され
る。一方、子機13を呼び出さない場合は、このフレー
ムの受信/送信フェーズ双方とも受信状態で待機する
(S226)。
てスリープする(S228)。そして、ホップ番号Nが
リセットされるまで(S230:NO)、スリープ状態
を継続し、ホップ番号Nがリセットされたら(S23
0:YES)、各部の省電力状態を解除してウェイクし
(S232)、S202へと戻る。
らの呼出がある場合には(S206:NO)、図9に示
す様に、ホップ番号Nがカウントアップされて、次の周
波数へホップし(S240)、このフレームの受信/送
信フェーズ双方とも受信状態で待機する(S242)。
そして、ホップ番号Nがカウントアップされて、更に次
の周波数へホップし(S244)、そのフレームの送信
フェーズにおいて接続了承信号が送信される(S24
5)。そして更に、ホップ番号Nがカウントアップされ
て、次の周波数へホップし(S246)、このフレーム
の受信/送信フェーズ双方とも受信状態で待機する(S
247)。
プされて、次の周波数へホップし(S248)、そのフ
レームの受信フェーズにおいて親機10からの通話信号
を受信すると共に(S250)、同じフレームの送信フ
ェーズにおいて通話信号を送信して(S252)、相互
に通信を開始する。
なければ(S254:NO)、通信終了か否かをチェッ
クし(S256)、通信終了でなければ(S256:N
O)、S248へ戻って親機−子機間通話を継続する。
また、通信終了であれば(S256:YES)、図8に
示した処理中、S228へ移行する。
セットされていれば(S254:YES)、次の周波数
へホップし(S260)、そのフレームの受信フェーズ
において同期信号を受信する(S262)。そして、ホ
ップ番号Nのカウントアップにより、周波数のホップを
3回繰り返して制御フレームを抜け(S264〜S26
6)、S248へ移行して、再び親機−子機間通話を継
続する。
又はS224において子機の呼出をする場合には(S2
10:YES、又は、S224:YES)、子機12の
本来の送信/受信フェーズの順序を逆転させて以下の処
理を行う。以下、子機13を呼び出す場合(S224:
YES)を例にして説明を続けるが、子機11の場合も
同様の処理である。
送信フェーズにおいて子機13に対する呼出信号を送信
し(S300)、続く受信フェーズにおいて子機13か
らの接続了承信号を受信する(S302)。こうして、
互いにリンク可能な状態であることを確認したら、これ
まで使用してきたホップ周波数データ列Bを、ホップ周
波数データ列H2に変更する(S304)。なお、ここ
では、子機13との通話を想定しているため、次のフレ
ームから通話が開始されるが、子機11との通話の場合
は、残る2つの制御フレームを抜けるまで通話を開始し
ない。
れて、次の周波数へホップし(S306)、そのフレー
ムの送信フェーズにおいて通話信号を送信すると共に
(S308)、同じフレームの受信フェーズにおいて子
機13からの通話信号を受信して(S310)、相互に
通信を開始する。
いずれもホップ周波数データ列H2を使って送受信信号
の周波数をホップさせているので、この時点で、ホップ
周波数データ列Bを使って送受信信号の周波数をホップ
させている親機10及び子機11とは、使用する周波数
が一致しない全く別のチャネルが形成されることにな
る。したがって、この時、親機10と子機11との間で
通信が開始されたとしても、互いに通信を妨害したりす
ることはない。
なければ(S312:NO)、通信終了か否かをチェッ
クし(S314)、通信終了でなければ(S314:N
O)、S306へ戻って子機−子機間通話を継続する。
また、通信終了であれば(S314:YES)、それま
で使用してきたホップ周波数データ列H2を、ホップ周
波数データ列Bに変更し(S316)、図8に示した処
理中、S228へ戻る。一方、S312においてホップ
番号Nがリセットされていれば(S312:YES)、
次の周波数へホップする(S320)。この時は、引続
きホップ周波数データ列H2が使われているが、ホップ
番号Nがリセットされてから4フレームの間は、ホップ
周波数データ列Bと同じホップ周波数データが発生する
ため、親機10からの制御信号を受信可能になり、この
フレームの受信フェーズにおいて親機10からの同期信
号を受信する(S322)。そして、ホップ番号Nのカ
ウントアップにより、周波数のホップを3回繰り返して
制御フレームを抜け(S324〜S326)、S306
へ移行し、再び子機−子機間通話を継続する。
において子機からの呼出がある場合には(S216:Y
ES)、子機−子機間通話を開始する。以下、子機13
から呼び出された場合を例にして説明を続けるが、子機
11の場合も同様の処理である。
送信フェーズにおいて子機13に対して接続了承信号を
送信する(S340)。そして、これまで使用してきた
ホップ周波数データ列Bを、ホップ周波数データ列H2
に変更する(S342)。そして、ホップ番号Nがカウ
ントアップされて、次の周波数へホップし(S34
4)、更にホップ番号Nがカウントアップされて、次の
周波数へホップし(S346)、そのフレームの受信フ
ェーズにおいて通話信号を受信すると共に(S34
8)、同じフレームの送信フェーズにおいて子機13に
対して通話信号を送信して(S350)、相互に通信を
開始する。
いずれもホップ周波数データ列H2を使って送受信信号
の周波数をホップさせているので、この時点で、ホップ
周波数データ列Bを使って送受信信号の周波数をホップ
させている親機10及び子機11とは、使用する周波数
が一致しない全く別のチャネルが形成されることにな
る。したがって、この時、親機10と子機11との間で
通信が開始されたとしても、互いに通信を妨害したりす
ることはない。
なければ(S352:NO)、通信終了か否かをチェッ
クし(S354)、通信終了でなければ(S354:N
O)、S346へ戻って子機−子機間通話を継続する。
また、通信終了であれば(S354:YES)、それま
で使用してきたホップ周波数データ列H2を、ホップ周
波数データ列Bに変更し(S356)、図8に示した処
理中、S228へ戻る。
セットされていれば(S352:YES)、次の周波数
へホップする(S360)。この時は、引続きホップ周
波数データ列H2が使われているが、ホップ番号Nがリ
セットされてから4フレームの間は、ホップ周波数デー
タ列Bと同じホップ周波数データが発生するため、親機
10からの制御信号を受信可能になり、このフレームの
受信フェーズにおいて親機10からの同期信号を受信す
る(S362)。そして、ホップ番号Nのカウントアッ
プにより、周波数のホップを3回繰り返して制御フレー
ムを抜け(S364〜S366)、S346へ移行し、
再び子機−子機間通話を継続する。
において親機10の呼出をする場合には(S218:Y
ES)、図12に示す様に、そのフレームの送信フェー
ズにおいて親機10に対して呼出信号を送信し(S38
0)、ホップ番号Nのカウントアップにより、周波数の
ホップを2回繰り返し(S382、S384)、制御フ
レームを抜け、そのフレームの受信フェーズにおいて親
機10からの接続了承信号を受信する(S386)。そ
して、そのフレームの送信フェーズにおいて確認信号を
送信したら(S388)、図9に示す処理中、S248
へ移行し、既に説明した親機−子機間通話が次のフレー
ムから開始される。
11、13も同様)の各処理により、親機−子機間およ
び子機−子機間で、それぞれ独立して直接通信を行うこ
とができる。次に、上記各処理により行われる通信動作
の状態について、図13に示すタイミングチャートを使
って説明する。
機状態にある場合について説明する。まず、ホップ番号
Nが0になってフレームA0になると、親機10が同期
信号を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信
号を子機11〜13が受信する。これにより、子機11
〜13において、親機10との同期調整が行われる。図
13において、四角形の印は信号の送信動作を意味し、
送信動作を行っていない機器はすべて受信動作を行って
いる。周波数fB は、上述したホップ周波数データ列B
を使って切り替わる周波数であり、ホップ番号Nに応じ
てフレームが切り替わる毎にf0 、f1 、f2 、・・
・、fn 、f0 の順に循環して切り替わるが、図におい
ては単にfB と表してある。なお、後述するフレームE
2に至るまで、各機器はすべて周波数fB で送受信を行
っている。
ムA1になると、子機11が同期確認信号を含む制御信
号を周波数fB で送信し、この制御信号を親機10が受
信する。以下、ホップ番号Nがカウントアップされる毎
に次のフレームA2、A3へ切り替わり、子機12、1
3が順に同期確認信号を含む制御信号を周波数fB で送
信し、この制御信号を親機10が受信する。
ムA4になると、以降、ホップ番号Nがnになってフレ
ームAnとなるまで、親機10及び各子機11〜13は
スリープ状態になる。そして、ホップ番号Nが0にリセ
ットされてフレームB0になると、この時、親機10及
び子機11〜13がウェイク状態となる。
が0〜3の制御フレームではウェイク状態となって制御
信号の送受信を行い、ホップ番号Nが4〜nの通常フレ
ームではスリープ状態となって電力の消費を抑制する。
次に、親機10から子機12を呼び出す場合について説
明する。
B0になると、親機10が同期信号及び呼出信号を含む
制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号を子機1
1〜13が受信する。そして、ホップ番号Nが1になっ
てフレームB1になると、子機11が同期確認信号を含
む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号を親機
10が受信する。
ムB2になると、子機12が同期確認信号及び接続了承
信号を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信
号を親機10が受信する。そして、ホップ番号Nが3に
なってフレームB3になると、子機13が同期確認信号
を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号を
親機10が受信する。
ムB4になると、前半のフェーズにおいて、親機10が
通話信号を周波数fB で送信し、この通話信号を子機1
2が受信する。また、同じフレームの後半のフェーズに
おいて、子機12が通話信号を周波数fB で送信し、こ
の通話信号を親機10が受信する。以降、ホップ番号N
がnになってフレームBnとなるまで、親機10と子機
12の間で通話信号の送受信が行われる。なお、子機1
1、13は、上述の通り、いずれもスリープ状態になっ
て待機する。
てフレームC0になると、子機11、13はいずれもウ
ェイク状態になる。この時、親機10が同期信号及びビ
ジー信号を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制
御信号を子機11〜13が受信する。そして、ホップ番
号Nが1になってフレームC1になると、子機11が同
期確認信号を含む制御信号を周波数fB で送信する。
ムC2になるが、既に親機10とのリンクが成立してい
る子機12は、制御信号等を特に送信してもしなくても
よい。そして、ホップ番号Nが3になってフレームC3
になると、子機13が同期確認信号を含む制御信号を周
波数fB で送信する。
ムC4になると、再び親機10と子機12との間の通話
が開始され、前半のフェーズにおいて、親機10が通話
信号を周波数fB で送信し、この通話信号を子機12が
受信すると共に、同じフレームの後半のフェーズにおい
て、子機12が通話信号を周波数fB で送信し、この通
話信号を親機10が受信する。
Nが0〜3の制御フレームでは制御信号の送受信、ホッ
プ番号Nが4〜nの通常フレームでは親機10と子機1
2の間で通話信号の送受信が繰り返される。制御フレー
ムの間は、通話信号の送受信が途切れるが、これは数十
ミリ秒程度の時間なので、利用者の会話が途切れる様な
ことはない。
1、13が同期確認信号を送信しているが、通話中の親
機10は、子機からの同期確認信号を特に処理していな
い。したがって、子機側の処理で、フレームC0でビジ
ー信号が送信された場合は、フレームC1、C3で制御
信号を送信しない様にしてもよい。また、子機11、1
3は、親機10から子機12に対する呼出信号や、親機
10からのビジー信号を受信しているので、親機10や
子機12に対する発呼操作が行われれば、利用者に親機
10や子機12が使用中である旨を通知することができ
る。
合について説明する。まず、ホップ番号Nが0になって
フレームD0になると、親機10が同期信号及び呼出信
号を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号
を子機11〜13が受信する。そして、ホップ番号Nが
1になってフレームD1になると、子機11が同期確認
信号を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信
号を親機10が受信する。
ムD2になると、子機12が同期確認信号及び呼出信号
を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号を
親機10が受信する。そして、ホップ番号Nが3になっ
てフレームD3になると、子機13が同期確認信号を含
む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号を親機
10が受信する。
ムD4になると、前半のフェーズにおいて、親機10が
接続了承信号を周波数fB で送信し、この接続了承信号
を子機12が受信する。また、同じフレームの後半のフ
ェーズにおいて、子機12が確認信号を周波数fB で送
信し、この確認信号を親機10が受信する。なお、子機
11、13は、上述の通り、いずれもスリープ状態にな
って待機する。
ムD5になると、前半のフェーズにおいて、親機10が
通話信号を周波数fB で送信し、この通話信号を子機1
2が受信する。また、同じフレームの後半のフェーズに
おいて、子機12が通話信号を周波数fB で送信し、こ
の通話信号を親機10が受信する。以降、ホップ番号N
がnになってフレームDnとなるまで、親機10と子機
12の間で通話信号の送受信が行われる。
について説明する。なお、ここでは、上記親機10と子
機12の通話が継続している状態を想定しているが、親
機10及び子機12が待機状態にあっても処理に変わり
はない。まず、ホップ番号Nが0にリセットされてフレ
ームE0になると、子機11、13はいずれもウェイク
状態になる。この時、親機10が同期信号及びビジー信
号を含む制御信号を周波数fB で送信し、この制御信号
を子機11〜13が受信する。
ムE1になると、前半のフェーズにおいて、子機13が
呼出信号を周波数fB で送信し、この呼出信号を子機1
1が受信すると共に、同じフレームの後半のフェーズに
おいて、子機11が接続了承信号を周波数fB で送信
し、この接続了承信号を子機13が受信する。即ち、着
呼側の子機が制御信号を送信するフレームにおける着呼
側の子機の受信フェーズに、発呼側の子機が呼出信号を
送信すると共に、そのフレームにおける着呼側の子機の
送信フェーズに、発呼側の子機に対する接続了承信号が
直ちに送信される。
ムE2になると、子機11及び子機13は、いずれも、
それまで使用してきたホップ周波数データ列Bを、ホッ
プ周波数データ列H1に変更する。そして、ホップ番号
Nが3、4とカウントアップされてフレームE4になる
と、再び親機10と子機12との間の通話が開始され、
前半のフェーズにおいて、親機10が通話信号を周波数
fB で送信し、この通話信号を子機12が受信すると共
に、同じフレームの後半のフェーズにおいて、子機12
が通話信号を周波数fB で送信し、この通話信号を親機
10が受信する。
との間の通話も開始され、前半のフェーズにおいて、子
機13が通話信号を周波数fH1で送信し、この通話信号
を子機11が受信すると共に、同じフレームの後半のフ
ェーズにおいて、子機11が通話信号を周波数fH1で送
信し、この通話信号を子機13が受信する。
タ列H1を使って切り替わる周波数であり、ホップ番号
Nに応じてフレームが切り替わる毎にf0 、f1 、
f2 、f 3 、g4 、g5 、・・・、gn 、f0 の順に循
環して切り替わるが、図においては単にfH1と表してあ
る。ホップ番号Nが0〜3の制御フレームの間は、送受
信周波数としてf0 〜f3 が使われるので、親機10か
らの制御信号を受信することができる。一方、ホップ番
号Nが4〜nとなる通常フレームの間は、送受信周波数
としてg4 〜gn (gi ≠fi )が使われるので、親機
10と子機12、子機11と子機13の2組が同時に送
受信を行っても、互いに通信を妨害することはない。
Nが0〜3となる制御フレームの間は親機と全子機の間
で制御信号の送受信、ホップ番号Nが4〜nとなる通常
フレームの間は、リンクしている機器間で通話信号の送
受信が繰り返される。なお、ホップ番号Nが0にリセッ
トされてフレームF0になると、親機10が同期信号及
びビジー信号を含む制御信号を周波数fB で送信し、こ
の制御信号を子機11〜13が受信する。これにより、
子機−子機間通信を行っている子機11、13も、親機
10との同期調整が行われる。以後、ホップ番号Nが4
になってフレームF4になった時点で、子機11及び子
機13が通信を終えたとすると、フレームF5からは、
それまで使用してきたホップ周波数データ列H1を、ホ
ップ周波数データ列Bに変更し、待機状態となる。
話は、子機11〜13使って電話回線を介した外部との
通話を行う場合と、親機10と子機11〜13との間で
内線通話を行う場合の双方に該当する。また、子機−子
機間通話は、子機11〜13を使って内線通話を行う場
合に該当する。
親機10が子機11〜13に対して一斉に制御信号を送
信すると共に、各子機11〜13が順番に親機10に対
して制御信号を返すので、親機が各子機の受信周波数に
合わせて逐一制御信号を発信するのに比べ、親機10と
複数の子機11〜13との間でより速やかに制御信号の
やり取りができる。
あらかじめ決められた周期で定期的に現れる制御フレー
ムにおいて制御信号の送受信を行うので、親機10及び
各子機11〜13は、いずれも特定のタイミングを見計
らって制御信号の送受信処理を行うだけでよく、それ以
外のタイミングでは、他の通信処理に専念できる。
から子機11〜13への送信を行う第1フェーズと子機
11〜13から親機10への送信を行う第2フェーズと
を含んでなるフレームを単位として、親機10が、所定
フレームの第1フェーズに制御信号を発信すると共に、
子機11〜13が、前記所定フレームの次のフレームか
ら、1フレーム進む毎に各フレームの第2フェーズに制
御信号を発信するので各フレームでは、親機10及び子
機11〜13のいずれが発信側となるフレームであって
も、常に、第1フェーズが親機10からの送信、第2フ
ェーズが子機11〜13からの送信を行うものとして処
理すればよく、1つのフレームにおける処理手順は同様
にすればよくなる。しかも、親機10及び子機11〜1
3のそれぞれが送信を行うフレームでは、その送信を行
う機器による受信を行うフェーズが使われていないの
で、至急伝達したい情報がある様な場合に、そのフェー
ズを使って制御信号を送ることもできる。
が、本発明の具体的な構成については上記具体例以外に
も種々考えられる。以下、有用な変形例について説明す
る。上記具体例では、ホップ周波数データ列B、H1、
H2について、部分的に同一パターンとし、同一パター
ン部分のホップ周波数データを発生させた際に、通信部
22が親機10と全子機11〜13の間で制御信号の送
受信を行うように構成してあったが、図14に示す様
に、ホップ周波数データ列B、H1、H2の他に、更に
別の制御用ホップ周波数データ列Cを用意し、ホップ周
波数データ発生部21が制御用ホップ周波数データ列C
を発生させた際に、通信部22が親機−全子機間で制御
信号の送受信を行う一方、特定機器間で通話を行う場合
は、ホップ周波数データ列B、H1、H2を発生させる
構成にし、待機中の機器は、常に制御用ホップ周波数デ
ータ列Cを発生させて同期調整や呼出処理を実行し、機
器間でリンクが成立した場合に、ホップ周波数データ列
B、H1、H2に切り替えてもよい。
親機−子機間通信用ホップ周波数データ列Bを分けてお
けば、親機−子機間通信中に、仮に他の待機中の子機が
制御信号を発信したとしても、その信号が親機−子機間
通信を妨害することはない。したがって、待機中の子機
が任意のタイミングで制御信号を発信できるようにな
り、例えば、親機−子機間通信中であっても、制御フレ
ームの到来を待つことなく、他の子機に対して呼出信号
を発信できる。
1、H2には、上記具体例と同様に、同一パターン部分
を設けて同期調整等を行う制御フレームを発生させても
よいが、同期調整を行わなければ必ず同期が失われる訳
ではないので、同一パターン部分を設けない構成にして
もよい。
同期が取れなくなることはあるので、子機側のホップ周
波数データ発生部21が、同期回復用ホップ周波数デー
タを発生可能に構成されているとよい。この同期回復用
ホップ周波数データは、親機10が同期信号を送信する
周波数を受信し続けるためのもので、上記具体例の場合
で言えば、ホップ周波数データ発生部21が、ホップ番
号Nにかかわらずホップ周波数データb0 を発生させ続
ければ、いずれ親機10が送信する同期信号を受信で
き、その時点から正常な通信ができるようになる。
タ列B、H1、H2を使って通信を行っていたが、親機
10−全子機11〜13用、親機10−子機11用、親
機10−子機12用、親機10−子機13用、子機11
−子機12用、子機11−子機13用、子機12−子機
13用の全ての組合せについて、それぞれホップ周波数
データ列を個別に用意してもよい。
構成を示す概略構成図である。
ク図である。
ムの説明図である。
る。
トである。
トである。
トである。
トである。
トである。
ートである。
ートである。
ートである。
ミングチャートである。
示する説明図である。図である。
・・ホップ周波数データ発生部、22・・・通信部、2
3・・・アンテナ、30・・・クロック、32・・・フ
レームカウンタ、34・・・ホッピングカウンタ、36
・・・ホッピングテーブル、39・・・妨害検出器、4
0・・・周波数シンセサイザ、41,46・・・ミキ
サ、42,45・・・アンプ、43・・・アンテナスイ
ッチ。
Claims (5)
- 【請求項1】 外部通信路に接続可能な1台の親機と、
該親機との無線通信が可能な2台以上の子機とからな
り、親機及び各子機には、所定のホップ周波数データを
順次発生させるホップ周波数データ発生手段と、該ホッ
プ周波数データ発生手段から与えられるホップ周波数デ
ータを使って、入力信号を拡散して送信信号にすると共
に、受信信号を逆拡散して出力信号にする通信手段とが
設けられ、周波数ホッピング方式により親機−子機間で
通信可能な無線通信システムにおいて、 親機に設けられ、所定のタイミングで前記親機側の通信
手段を介して所定の制御信号を発信する親機側信号発信
手段と、 各子機に設けられ、親機からの信号を受信してから、各
子機毎に予め決められた所定時間経過後に、前記子機側
の通信手段を介して所定の制御信号を発信する子機側信
号発信手段とを備えたことを特徴とする無線通信システ
ム。 - 【請求項2】 請求項1記載の無線通信システムにおい
て、 前記親機側信号発信手段が、一定の周期で定期的に所定
の制御信号を発信することを特徴とする無線通信システ
ム。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の無線通信シ
ステムにおいて、 前記親機側信号発信手段が、親機と子機との同期を維持
するための同期信号が含まれた制御信号を発信し、 前記子機側信号発信手段が、前記同期信号を受信して子
機側での同期調整が正常に行われた場合に所定の制御信
号を発信することを特徴とする無線通信システム。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
無線通信システムにおいて、 発呼機となる親機又は子機の前記信号発信手段が、着呼
機となる親機又は子機との接続を要求する呼出信号が含
まれた制御信号を発信し、 前記着呼機の前記信号発信手段が、発呼機と接続可能な
場合に接続了承信号が含まれた制御信号を発信し、 着呼機が前記制御信号を発信した後、発呼機側及び着呼
機側の前記ホップ周波数データ発生手段が、標準のホッ
プ周波数データ列とは異なるホップ周波数データ列を発
生させると共に、その異なるホップ周波数データ列を使
って、発呼機側及び着呼機側の通信手段が、入力信号を
拡散して送信信号にすると共に、受信信号を逆拡散して
出力信号にすることにより、通信を行うことを特徴とす
る無線通信システム。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
無線通信システムにおいて、 親機及び子機は、親機から子機への送信を行う第1フェ
ーズと子機から親機への送信を行う第2フェーズとを含
んでなるフレームを単位として、各フレーム毎に周波数
を切り替えながら相互に通信可能で、 前記親機側信号発信手段が、所定フレームの第1フェー
ズに制御信号を発信すると共に、 前記子機側信号発信手段が、前記所定フレームの次のフ
レームから、各子機が同時に応答しない様に、予め互い
に1フレーム以上ずらして設定された順序で、各フレー
ムの第2フェーズに前記子機側通信手段を介して制御信
号を発信することを特徴とする無線通信システム。
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