JPH09275978A - 新規なニトリルヒドラターゼ - Google Patents

新規なニトリルヒドラターゼ

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JPH09275978A
JPH09275978A JP9015295A JP1529597A JPH09275978A JP H09275978 A JPH09275978 A JP H09275978A JP 9015295 A JP9015295 A JP 9015295A JP 1529597 A JP1529597 A JP 1529597A JP H09275978 A JPH09275978 A JP H09275978A
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伊藤  潔
Toshibumi Yamaki
俊文 八巻
Teruo Arii
輝夫 有井
Miyuki Tsuruoka
みゆき 鶴岡
Takeshi Nakamura
武史 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュードノカルディア・サーモフィラPse
udonocardiathermophila JC
M3095由来のニトリルヒドラターゼのアミノ酸配列
および該遺伝子の塩基配列を提供する。 【解決手段】シュードノカルディア・サーモフィラPseu
donocardia thermophilaJCM3095由来であり、ヘテロな
2種のサブユニットから構成されるニトリルヒドラター
ゼのアミノ酸配列および該遺伝子の塩基配列を提供す
る。また、該遺伝子が挿入された組換えプラスミド作製
し、該組換えプラスミドを導入した形質転換菌体を用い
てニトリル化合物を対応するアミド化合物に変換する。 【効果】 ニトリル化合物を対応するアミド化合物に効
率良く変換することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シュードノカルデ
ィア・サーモフィラ(Pseudonocardia
thermophila JCM3095、以下単にシ
ュードノカルディア・サーモフィラと呼ぶ)由来のニト
リルヒドラターゼのαサブユニット及びβサブユニット
をコードする新規なアミノ酸配列、該酵素のαサブユニ
ット及びβサブユニットをコードする新規な遺伝子配列
に関する。さらに、該遺伝子を含有する組換えプラスミ
ド、該組換えプラスミドにより形質転換された形質転換
菌株、該形質転菌株を用いてニトリルヒドラターゼを産
生する方法及び該形質転換菌株を培養して得られる培養
液・菌体・菌体処理物を用いてニトリル化合物から対応
するアミド化合物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニトリル化合物のニトリル基を水和して
アミド基に変換し対応するアミド化合物を製造する技術
は、酸またはアルカリの存在下や銅触媒の存在下で加熱
処理する化学的な方法が従来より知られていた。一方、
近年ニトリル基を水和しアミド基に変換するニトリル水
和活性を有する酵素であるニトリルヒドラターゼが発見
され、該酵素または該酵素を含有する微生物菌体等を用
いてニトリル化合物より対応するアミド化合物を製造す
る方法が既に開示されている(特公昭56−1791
8、同62−21519、同62−31914、同59
−37951、特公平4−4873、同6−5514
8)。この製造方法は従来の化学的な方法と比べて、ニ
トリル化合物から対応するアミド化合物への転化率及び
選択率が高い等のメリットが知られている。
【0003】ニトリルヒドラターゼを用いてニトリル化
合物よりアミド化合物を工業的に製造するためには、ア
ミド化合物の製造コストに占める該酵素の製造コストを
下げることが重要であり、より具体的には単位微生物重
量・単位時間あたりのアミド化合物の生成速度(以下、
菌体活性と呼ぶ)を高くする必要がある。そこで、該酵
素の遺伝子を用いて遺伝子工学の手法により該酵素を大
量に発現させることを目的として、該酵素の遺伝子をク
ローニングする試みが検討されている。例えば、コリネ
バクテリウム属(特開平2−119778)、シュード
モナス属(特開平3−251184)、ロドコッカス属
ロドクロウス種(特開平4−211379)、リゾビウ
ム属(特開平6−25296)、クレビシエラ属(特開
平6−303971)を挙げることができる。但し、コ
リネバクテリウム属及びロドコッカス属ロドクロウス種
の場合は、大腸菌での形質転換菌株のニトリルヒドラタ
ーゼ活性は極微弱なものであったとの報告(TIBTE
CH Vol.10,pp402〜408,1992
年)があり、遺伝子工学の手法を用いれば高い菌体活性
を有する形質転換菌体が必ず得られる訳ではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、ニトリ
ルヒドラターゼ活性を有する微生物として本発明者らに
より見い出されたシュードノカルディア・サーモフィラ
JCM3095よりニトリルヒドラターゼ遺伝子を単離
し、そのアミノ酸配列および遺伝子配列を初めて明らか
にすることに成功し、また該遺伝子を大量に発現する遺
伝子組換え菌株を作出することにも成功し、本願発明を
完成させるに至った。
【0005】すなわち、本発明の目的は、シュードノカ
ルディア・サーモフィラ由来のニトリルヒドラターゼの
アミノ酸配列および遺伝子配列を提供することである。
さらに該遺伝子を含む組換えプラスミド、該組換えプラ
スミドを含む形質転換菌株、該形質転換菌株を用いた該
酵素の産生方法および該形質転換菌株を用いたニトリル
化合物からの対応するアミド化合物の製造方法を提供す
ることである。
【0006】
【発明実施の形態】以下本発明を概説すると、本発明の
ニトリルヒドラターゼは配列表の配列番号1および2に
示すアミノ酸配列により基本的に構成されるが、同じ塩
基配列の遺伝子を鋳型として転写・翻訳された場合であ
っても、それを導入する宿主の種類、培養に使用する栄
養培地の成分や組成、培養時の温度やpH等によって
は、遺伝子発現後の宿主内酵素による修飾などにより、
所期の酵素作用は保持しているものの配列表におけるN
末端付近のアミノ酸の1個または2個以上が欠失した
り、N末端に1個または2個以上のアミノ酸が新たに付
加した変異体を産生することがある。さらに、組換えD
NA技術の進歩により酵素の作用を実質的に変えること
なく比較的容易にその構成アミノ酸の1個または2個以
上を他のアミノ酸で置換、欠失、削除もしくは挿入でき
るようにもなった。また、その構成アミノ酸の1個また
は2個以上を他のアミノ酸で置換、欠失、削除もしくは
挿入することにより、有機溶媒耐性の向上や基質特異性
の変化等の産業上の利用価値の高い性質を付加した変異
酵素を作出する試みも行われている。かかる技術水準に
鑑み、この発明でいうニトリルヒドラターゼとは、配列
表における配列番号:1および2に示すアミノ酸配列を
そのまま具備するものは言うにおよばず、1個または2
個以上のアミノ酸が他のアミノ酸に置換、欠失、削除も
しくは挿入されたアミノ酸配列を有する変異体であって
も、それがニトリルヒドラターゼ活性を有している場合
は本発明に包含されるものとする。
【0007】すなわち、本発明は、配列表の配列番号:
1に示される205個のアミノ酸の配列により示される
αサブユニットおよび配列表の配列番号:2に示される
233個のアミノ酸の配列により示されるβサブユニッ
トにより構成されるニトリルヒドラターゼである。ま
た、本発明においては、配列表の配列番号:1または2
に示されるアミノ酸配列の一部が置換、欠失、削除また
は挿入して得られるαサブユニットとβサブユニットの
いずれか一方または双方を構成要素として含み、かつ、
ニトリル水和活性を保持している場合は、本発明のニト
リルヒドラターゼに含まれるものとする。
【0008】本発明においては、配列表の配列番号:1
に示される205個のアミノ酸の配列により示されるα
サブユニットをコードしている塩基配列は、本発明のニ
トリルヒドラターゼのαサブユニットをコードする遺伝
子の範囲に含まれる。また、本発明においては、配列表
の配列番号:1に示されるアミノ酸配列の一部が置換、
欠失、削除または挿入して得られるαサブユニットを構
成要素に含むニトリルヒドラターゼがニトリル水和活性
を保持している場合には、該αサブユニットをコードす
る塩基配列も本発明のニトリルヒドラターゼ遺伝子の範
囲に含まれる。同様に、配列表の配列番号:2に示され
る233個のアミノ酸の配列により示されるβサブユニ
ットをコードしている塩基配列は、本発明のニトリルヒ
ドラターゼのβサブユニットをコードする遺伝子の範囲
に含まれる。また、本発明においては、配列表の配列番
号:2に示されるアミノ酸配列の一部が置換、欠失、削
除または挿入して得られるβサブユニットを構成要素に
含むニトリルヒドラターゼがニトリル水和活性を保持し
ている場合には、該βサブユニットをコードする塩基配
列も本発明のニトリルヒドラターゼ遺伝子の範囲に含ま
れる。
【0009】本発明のニトリルヒドラターゼ遺伝子は、
配列表の配列番号3および4に示す塩基配列により基本
的に構成されるが、組換えDNA技術の進歩により酵素
のアミノ酸配列を実質的に変えることなく比較的容易に
翻訳の際の鋳型となるDNAの塩基配列を他の塩基配列
で置換できるようになった。さらに、翻訳の際の鋳型と
なるDNAの塩基配列を置換、欠失、削除もしくは挿入
することにより、酵素の作用を実質的に変えることなく
その構成アミノ酸の1個または2個以上を他のアミノ酸
で置換、欠失、削除または挿入させることもできるよう
になった。かかる技術水準に鑑み、この発明でいうニト
リルヒドラターゼ遺伝子とは、配列表における配列番
号:3および4に示すDNA塩基配列をそのまま具備す
るものは言うにおよばず、そのDNA塩基配列の1個ま
たは2個以上の塩基が他の塩基に置換、欠失、削除もし
くは挿入された変異体であっても、それがニトリルヒド
ラターゼ活性を有するタンパク質の鋳型として機能でき
る限りは本発明に包含されるものとする。すなわち、本
発明は、ニトリルヒドラターゼをコードする遺伝子であ
って、αサブユニットが配列表の配列番号:3に示され
る618個の塩基配列により構成され、βサブユニット
が配列表の配列番号:4に示される702個の塩基配列
により構成されるものを含んでいる。また、本発明にお
いては、配列表の配列番号:3の塩基配列の一部を置
換、欠失、削除または挿入して得られる塩基配列により
コードされるアミノ酸配列により得られるαサブユニッ
トまたは配列表の配列番号:4の塩基配列の一部を置
換、欠失、削除または挿入して得られる塩基配列により
コードされるアミノ酸配列により得られるβサブユニッ
トのいずれか一方または双方を構成要素として含むタン
パク質がニトリル水和活性を有している場合には、本発
明のニトリルヒドラターゼをコードする遺伝子に含まれ
るものとする。
【0010】本発明は、本発明のニトリルヒドラターゼ
をコードする遺伝子が挿入された組換えプラスミドを構
築し、該組換えプラスミドを任意の微生物に導入して形
質転換体を得ることを含んでいる。さらに、得られた形
質転換体を一般的な栄養培地で培養して該酵素を産生さ
せ、該酵素を産生している該形質転換体を水性媒体中に
てニトリル化合物と接触させて対応するアミド化合物を
製造させることを含んでいる。
【0011】本発明における組換えプラスミドとは、ニ
トリルヒドラターゼをコードする遺伝子が該遺伝子の発
現に必要な制御領域及び自律複製に必要な領域を含むプ
ラスミドベクターに挿入されたプラスミドであり、さら
に任意の宿主に導入されることで該酵素の産生が可能と
なるプラスミドのことである。ここでいう任意の宿主と
は、後述の実施例のように大腸菌が挙げられるが、とく
に大腸菌に限定されるのものではなく枯草菌等のバチル
ス属菌、酵母や放線菌等の他の微生物も用いることがで
きる。発現に必要な制御領域とは、プロモーター配列
(転写を制御するオペレーター配列を含む)・リボゾー
ム結合配列(SD配列)・転写終結配列等を示してい
る。具体的なプロモーター配列としては、大腸菌由来の
トリプトファンオペロンのtrpプロモーター・ラクト
ースオペロンのlacプロモーター・ラムダファージ由
来のPLプロモーター及びPRプロモーターや、枯草菌由
来のグルコン酸合成酵素プロモーター(gnt)・アル
カリプロテアーゼプロモーター(apr)・中性プロテ
アーゼプロモーター(npr)・α−アミラーゼプロモ
ーター(amy)等が挙げられる。また、tacプロモ
ーターのように独自に改変・設計された配列も利用でき
る。リボゾーム結合配列としては、大腸菌由来または枯
草菌由来の配列や本発明のようにシュードノカルディア
本来の配列が挙げられるが、大腸菌や枯草菌等の所望の
宿主内で機能する配列であれば特に限定されるものでは
ない。たとえば、16SリボゾームRNAの3’末端領
域に相補的な配列が4塩基以上連続したコンセンサス配
列をDNA合成により作成してこれを利用してもよい。
転写終結配列は必ずしも必要ではないが、ρ因子非依存
性のもの、例えばリポプロテインターミネーター・tr
pオペロンターミネーター等が利用できる。これら制御
領域の組換えプラスミド上での配列順序は、5’末端側
上流からプロモーター配列、リボゾーム結合配列、ニト
リルヒドラターゼをコードする遺伝子、転写終結配列の
順に並ぶことが望ましい。また、その様な制御領域によ
りαサブユニット遺伝子及びβサブユニット遺伝子が各
々独立のシストロンとして発現されてもよいし、共通の
制御領域によりポリシストロンとして発現されてもよ
い。
【0012】以上の要件を満たしているプラスミドベク
ターの例としては、大腸菌中での自律複製可能な領域を
有しているpBR322、pUC18、Bluescr
ipt II SK(+)、pKK223−3、pSC1
01や、枯草菌中での自律複製可能な領域を有している
pUB110、pTZ4、pC194、ρ11、φ1、
φ105等を挙げることができる。また、2種類以上の
宿主内での自律複製が可能なプラスミドベクターの例と
して、pHV14、TRp7、YEp7及びpBS7を
挙げることができる。
【0013】該プラスミドベクターに本発明のニトリル
ヒドラターゼをコードする遺伝子を該遺伝子の発現に必
要な領域を有するプラスミドベクターに挿入して本発明
の組換えプラスミドを構築する方法、該組換えプラスミ
ドを所望の宿主に形質転換する方法及び該形質転換菌体
内でニトリルヒドラターゼを産生させる方法としては、
「Molecular Cloning 2nd Ed
ition」(T.Maniatisら;Cold S
pring Harbor Laboratory P
ress,1989)等に記載されている分子生物学・
生物工学・遺伝子工学の分野において公知の一般的な方
法と宿主を利用すればよい。尚、該形質転換菌株を培養
する培地としてLB培地やM9培地などが一般的に用い
られるが、より好ましくはそのような培地成分にFeイ
オン及びCoイオンを0.1μg/ml以上存在させる
とよい。
【0014】また、本発明のニトリルヒドラターゼまた
は形質転換菌株を利用してニトリル化合物から対応する
アミド化合物を製造するには、所望のニトリル化合物を
該形質転換菌株の培養液、該形質転換菌株を培養して得
られる形質転換菌体、形質転換菌体の処理物または形質
転換菌体より分離・精製されたニトリルヒドラターゼと
水性媒体中で接触させればよい。接触させる温度は特に
限定されないが、好ましくは該ニトリルヒドラターゼが
失活しない温度範囲内であり、より好ましくは0℃〜5
0℃である。ニトリル化合物としては、本発明のニトリ
ルヒドラターゼが基質として作用できる化合物であれば
特に限定されないが、好ましくはアセトニトリル、プロ
ピオニトリル、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリル、クロト
ノニトリル、α−ヒドロキシイソブチロニトリル等とい
った炭素数2〜4のニトリル化合物がその代表例として
挙げられる。該ニトリル化合物の水性媒体中での濃度
は、該ニトリル化合物の水性媒体中での最大溶解度を越
えない範囲内であれば特に限定されるものではないが、
好ましくは該ニトリル化合物による該酵素の失活を考慮
して5重量%以下、より好ましくは2重量%以下であ
る。
【0015】本発明の配列表の配列番号1〜4に示すシ
ュードノカルシア・サーモフィラ由来のニトリルヒドラ
ターゼのアミノ酸配列及び塩基配列を解明するに至った
一連の工程を以下に要約した。尚、シュードノカルディ
ア・サーモフィラJCM3095株であるが、本菌株は
理化学研究所微生物系統保存施設(埼玉県和光市広沢2
−1)に番号JCM3095として保管され、何人にも
請求により自由に分譲される。
【0016】(1)該菌株を培養して得た菌体を破砕
後、硫安分画・陰イオン交換クロマトグラフィー・ゲル
ろ過クロマトグラフィー・疎水クロマトグラフィーによ
りニトリルヒドラターゼを精製し、αサブユニット及び
βサブユニットのN末端の7残基のアミノ酸配列を決定
した。
【0017】(2)決定されたN末端のアミノ酸配列に
基づいて遺伝子増幅用オリゴヌクレオチドプライマーを
作製し、該菌体から調製した染色体DNAを鋳型として
PCRを行って増幅DNA産物を得た。
【0018】(3)該染色体DNAを制限酵素により部
分的に切断して約1500bp〜4000bpからなる
DNA断片を採取した。このDNA断片をプラスミドベ
クターに連結し、大腸菌に形質転換してプラスミドライ
ブラリーを作製した。
【0019】(4)前記(2)の増幅DNA産物をプロ
ーブとしたコロニーハイブリダイゼーションにより、ニ
トリルヒドラターゼをコードするDNA断片を含む陽性
クローンをプラスミドライブラリーから選択した。
【0020】(5)該陽性クローンからプラスミドDN
Aを抽出し、その挿入断片の全塩基配列を決定し、ニト
リルヒドラターゼのαサブユニット・βサブユニットを
コードする遺伝子の塩基配列を特定した。該塩基配列よ
り推定されるαサブユニット及びβサブユニットのアミ
ノ酸配列と前記(1)で得られた両サブユニットの7残
基のN末端のアミノ酸配列を比較し、該塩基配列がニト
リルヒドラターゼをコードしていることを確認した。
【0021】(6)ニトリルヒドラターゼ遺伝子を含む
DNA断片を前記(4)の陽性クローンのプラスミドよ
り再調製し、適当なプロモーターを含むプラスミドベク
ターに挿入した。
【0022】(7)前記(6)で得られたプラスミドを
適当な宿主菌に導入して形質転換体を得た。さらに、そ
の形質転換体を培養して得た菌体とアクリロニトリルを
水性媒体中で接触させることによりアクリルアミドが生
成することを確認した。
【0023】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例によって何等限定される
ものではない。
【0024】[実施例1]シュードノカルディア・サー
モフィラJCM3095株由来のニトリルヒドラターゼ
の精製 シュードノカルディア・サーモフィラJCM3095株
を0.2%のメタクリルアミドを含有する普通ブイヨン
培地(pH7.5)を用いて50℃で3日間培養し、遠
心分離(8000×G、30分間)により湿菌体3gを
得た。これを7gのKPB(0.1Mリン酸カリウム水
溶液;pH7.0)に再懸濁し、超音波破砕機を用いて
菌体破砕液を調製した。菌体破砕液に2.7gの硫酸ア
ンモニウムを加えて4℃で1時間緩やかにかくはんした
後に、遠心分離(25000×G、30分間)により不
溶物を除去した。遠心上清液90gに1.2gの硫酸ア
ンモニウムを加えて4℃で1時間緩やかにかくはんした
後に、遠心分離(25000×G、30分間)により沈
殿物を得た。該沈殿物を1mlのKPBに溶解し、2L
の同液に対して4℃で48時間透析を行った。被透析液
を東ソー社のDEAE−TOYOPEARL650M
(カラムサイズ5×6φcm)を用いた陰イオン交換ク
ロマトグラフィーに供した。展開液はKPBを用い、塩
化カリウムによる0Mから0.5Mまでの濃度勾配溶出
を行ってニトリルヒドラターゼ活性を含む画分を得た。
次に該活性画分液をファルマシア社製のSUPERDE
X200−26/60を担体としたゲルろ過クロマトグ
ラフィーに供した。展開液は0.2M塩化カリウムを含
むKPBを用い、ニトリルヒドラターゼ活性を含む画分
のみを回収した。続いて該活性画分液を東ソー社製のT
SKgel phenyl−5PWカラム(HPLC
用)用いた疎水クロマトグラフィーに供した。20%飽
和濃度の硫酸アンモニウムを含むKPBにより平衡化さ
せたカラムに試料を吸着させ、硫酸アンモニム濃度を2
0%飽和から0%飽和まで一定の勾配で減少させて活性
画分を得た。
【0025】以上のクロマトグラフィーにおけるニトリ
ルヒドラターゼ活性の測定は、以下のように行った。各
画分液をKPBにより適当に希釈し、これに1重量%の
アクリロニトリルを添加して10℃で10分間反応させ
た。反応液にこれと等量の1Mリン酸水溶液を添加して
反応を停止させ、生成したアクリルアミド濃度をHPL
C分析により測定した。HPLCカラムはULTRON
80HG(50×8φmm)を用い、10mMリン酸
水溶液を展開液として使用した。アクリルアミドは22
0nmの吸光度により検出した。
【0026】疎水クロマトグラフィーでの活性画分液を
用いて還元条件下でのSDS−PAGEを行ったとこ
ろ、29Kダルトン及び32Kダルトンの2本の主要な
ポリペプチド鎖と45Kダルトン以上の3本の薄いポリ
ペプチド鎖の存在が認められた。他のニトリルヒドラタ
ーゼの還元条件下でのSDS−PAGEでは、一般的に
30±3Kダルトンのポリペプチド鎖が2種類観察され
る。そこで、SDS−PAGEゲルの29Kダルトンと
32Kダルトンの2本の主要なポリペプチド鎖をザナト
リウス社製のセミドライ型ブロッティング装置を用いて
バイオラッド社製のPVDF膜に吸着させた。PVDF
膜から目的のポリペプチド鎖が吸着している部分のみを
切り出し、それぞれのN末端のアミノ酸配列を島津製作
所製のペプチドシークエンサーPSQ−1を用いて解析
した。その結果、29Kダルトンのポリペプチド鎖のN
末端のアミノ酸配列は、配列表の配列番号:1記載のア
ミノ酸配列の2番目から8番目に相当するThr−Gl
u−Asn−Ile−Leu−Arg−Lysであり、
32Kダルトンのポリペプチド鎖のN末端のアミノ酸配
列は、配列表の配列番号:2記載のアミノ酸配列の1番
目から7番目に相当するMet−Asn−Gly−Va
l−Tyr−Asp−Valであった。
【0027】[実施例2]シュードノカルディア・サー
モフィラJCM3095株由来のニトリルヒドラターゼ
遺伝子の取得 シュードノカルディア・サーモフィラJCM3095株
を実施例1と同様の方法により培養し、遠心分離(80
00×G、30分間)により湿菌体2gを得た。これに
0.15MのNaClを含む50mMのEDTA・2N
a水溶液(pH8.0)を40ml加えて菌体を懸濁
し、90℃で10分間煮沸処理した。該処理液を37℃
まで冷却した後に、卵白リゾチームを100mg加えて
37℃で1時間保温した。次に20000U/mgのザ
イモリレースを30mg加えて37℃で1時間保温し
た。続いて20U/mgのプロテイネースKを5mg加
えて37℃で1時間保温した。さらに、10%SDS溶
液を2ml添加して65℃で1時間保温した後、直ちに
フェノール/クロロホルム抽出を行った。まず、TE
(1mMのEDTA・2Naを含む10mMのトリス塩
酸水溶液;pH8.0)で飽和させたフェノール液42
mlを加え緩やかにかくはんした。遠心分離(3000
rpm、10分)により水相と有機相を分離し、水相の
みを分取した。この水相に上記のTE飽和フェノール液
21mlとクロロホルム21mlを加えて再び緩やかに
かくはんした後、遠心分離(3000rpm、10分)
により水相と有機相を再度分離し、水相のみを再分取し
た。この水相にクロロホルム42mlを加えて再び緩や
かにかくはんした後、遠心分離(3000rpm、10
分)により水相と有機相を再度分離し、水相のみを分取
した。この水相に1.1MのNaClを含むTE溶液4
mlとエタノール92mlを加えてしばらく室温で放置
した後、析出した糸状のDNAをガラス棒を用いて巻取
った。70%、80%、90%のエタノール水溶液で順
次脱水を行った後に風乾させた該DNAを40mlのT
E溶液に再溶解させた。RNaseAを30μg加えて
37℃で1時間保温した後、制限酵素BamHIにより
部分切断した。フェノール抽出/クロロホルム抽出及び
エタノール沈殿によって部分切断された該DNAを再精
製し、最終的に1.0μg/μlとなるようにTE溶液
に溶解させた。
【0028】実施例1で決定した29Kダルトン及び3
2Kダルトンのポリペプチド鎖のN末端のアミノ酸配列
に基づいて、以下の4種類のPCR用プライマーを合成
した。 プライマー1:5’−ACNGARAAYATNYTN
MGNAA−3’ プライマー2:5’−TTNCKNARNATRTTY
TCNGT−3’ プライマー3:5’−ATGAAYGGNGTNTAY
GANGT−3’ プライマー4:5’−ACNTCRTANACNCCR
TTCAT−3’ 配列表の配列番号:5記載のプライマー1及び配列表の
配列番号:6記載のプライマー2は、29Kダルトンの
N末端アミノ酸配列に逆対応するDNA鎖の各相補鎖に
相当する。配列表の配列番号:7記載のプライマー3及
び配列表の配列番号:8記載のプライマー4は、32K
ダルトンのN末端アミノ酸配列に逆対応するDNA鎖の
各相補鎖に相当する。尚、Nは、A、C、GまたはTを
表している。
【0029】先に調製した部分切断された染色体DNA
3μgを鋳型としてPCRを行った。PCR反応No.
1では、プライマー1及び4を各々200ngとTaq
DNAポリメラーゼを5Uを含む全量100μlの系
で、熱変性(94℃)1分、アニーリング(37℃)1
分、伸長反応(72℃)1分の条件でPCRを40サイ
クル行った。PCR反応No.2では、プライマー2及
び3を各々200ngとTaqDNAポリメラーゼを5
Uを含む全量100μlの系で、PCR反応No.1と
同様のサイクルで行った。各PCR反応の終了液5μl
を用いてアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重
量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、P
CR反応No.2の場合のみ約700bpの増幅DNA
産物の存在が確認できた。これより、シュードノカルデ
ィア・サーモフィラでは、5’末端側上流より32Kダ
ルトンの遺伝子と29Kダルトンの遺伝子がこの順番で
隣接して存在していることが判明した。
【0030】先に調製したBamHIにより部分切断さ
れた染色体DNA溶液を用いて、アガロースゲル電気泳
動(シグマ社製タイプVII低融点アガロース使用;ア
ガロース濃度0.6重量%)を行い、アガロースゲルか
ら約1500bpから4000bpのDNA断片を含む
アガロース片を切り出した。該アガロース片(約0.5
g)を細かく粉砕し5mlのTE溶液に懸濁後、55℃
で1時間保温してアガロースを完全に融解させ、この融
解液に対して前記と同様のフェノール/クロロホルム抽
出とエタノール沈澱を行ってDNA断片を精製した。こ
の様にして得られたDNA断片を少なくとも10pmo
l用意し、DNAライゲーションキット(宝酒造社製)
を用いてpUC18プラスミドベクター(宝酒造社製)
のマルチクローニングサイト内にあるBamHIサイト
に挿入した。この時ライゲーションに用いたpUC18
プラスミドベクターDNAは、制限酵素BamHIで切
断した後にフェノール/クロロホルム処理及びエタノー
ル沈澱による精製を行い、続いてアルカリフォスファタ
ーゼ(宝酒造社製)を用いた5’末端の脱リン酸化処理
後にフェノール/クロロホルム処理及びエタノール沈澱
による再精製を行ったものを20ng使用した。
【0031】ライゲーション反応後のDNA溶液を用い
て、東洋紡績社製の大腸菌HB101のコンピテントセ
ル(COMPETENT HIGH)への形質転換を行
い、50μg/mlのアンピシリンを含有するLB寒天
培地(0.5重量%バクト酵母エキストラクト、1重量
%バクトトリプトン、0.5重量%塩化ナトリウム、
1.5重量%寒天;pH7.5)上に形質転換処理後の
菌液を約10ul塗布し、37℃で一晩培養した。その
結果、1枚当たり100個から1000個のコロニーが
出現しているシャーレを複数枚得ることができた。
【0032】これらの染色体DNAのプラスミドライブ
ラリーに対して、先に調製したPCRによる増幅DNA
産物をプローブに用いたコロニーハイブリダイゼーショ
ンを実施し、目的のニトリルヒドラターゼ遺伝子を含む
クローンをスクリーニングした。
【0033】まず、プラスミドライブラリーのシャーレ
上にアマシャム社製のナイロンメンブレムHybond
−Nを静かに置き、約1分後ゆっくりと取り除いた。は
がされたメンブレムを変性溶液(1.5MのNaClを
含む0.5MのNaOH水溶液)に7分間浸した後、中
和溶液(1.5MのNaClと1mMのEDTA・2N
aを含む0.5Mトリス塩酸水溶液;pH7.2)で3
分間ずつ2回処理した。次に、2×SSC溶液(1×S
SCは塩化ナトリウム8.76g、クエン酸ナトリウム
4.41gを含む1リットルの水溶液)にて1回洗浄を
行った後、乾いた濾紙上で該メンブレンを風乾した。さ
らに120mJ/cm2のUV照射を行うことによりメ
ンブレン上のDNAの固定を行った。こうして処理した
メンブレンを1枚に当たり30mlのハイブリダイゼー
ションバッファー(5×SSCに以下の成分を含む。1
重量%スキムミルク、0.1重量%N−ラウロイルザル
コシン、0.02重量%SDS、50重量%ホルムアミ
ド)に浸し、42℃で2時間プレハイブリダイゼーショ
ンを行った。一方、先に調製したPCRによる増幅DN
A産物を鋳型に用いてベーリンガーマンハイム社製のD
IG−DNAラベリングキットを用いて蛍光標識プロー
ブの調製を行った。100ngの蛍光標識プローブと3
00ngのpUC18プラスミドDNAを95℃で10
分間の煮沸処理により熱変性をさせ、プレハイブリゼー
ションを行ったメンブレンと共に10mlのハイブリダ
イゼーションバッファーに移した。42℃で24時間の
ハイブリダイゼーションを行った後に、メンブレンを1
50mlの0.1重量%SDSを含む2×SSCにて室
温で2回洗浄した。次に150mlの0.1重量%SD
Sを含む1×SSC中で68℃/5分間の洗浄を2回行
った。続いて100mlのバッファーA(0.3重量%
のツィーン20及び0.15MのNaClを含む0.1
Mマレイン酸バッファー;pH7.5)中で5分間洗浄
後、バッファーB(0.3重量%のツィーン20、0.
15MのNaCl及び1重量%のスキミムルクを含む
0.1Mマレイン酸バッファー;pH7.5)中にて室
温で30分間のブロッキング処理を行った。さらに30
0mlのバッファーAにて室温で15分間の洗浄を2回
行った後、60mlのバッファーC(0.1MのNaC
l及び50mMの塩化マグネシウムを含む0.1Mトリ
ス塩酸塩水溶液;pH9.5)で5分間平衡化処理を行
った。発光基質であるベーリンガーマンハイム社製のA
MPPDをバッファーCにて100倍に希釈した溶液3
0ml中に該メンブレンを室温で10分間浸した後、乾
いた濾紙上に移して余分なAMPPDを吸い取った。以
上の操作を経たメンブレンをポリエチレンフィルムに包
んだ後、X線フィルムを用いて蛍光シグナルの位置を確
認した。その結果、該メンブレン上にポジティブなシグ
ナルを1箇所を見いだし、その位置と重なるポジティブ
コロニーを元のシャーレ上で確認した。
【0034】確認されたポジティブコロニーをシャーレ
上からアンピシリンを含有する10mlのLB液体培地
に接種し、37℃・250rpmで一晩培養を行った。
培養菌体より常法によりプラスミドDNAを抽出し、制
限酵素BamHIで処理を行った後に、アガロース電気
泳動(アガロース濃度0.7重量%)により挿入断片の
サイズの確認を行ったところ、約3.1Kbpの大きさ
であった。本プラスミドをpPT−B1[図−1(図
1)]と命名し、ABI社製のシークエンシングキット
とオートシークエンサー373Aを用いてプライマーエ
クステンション法により挿入断片の全塩基配列を決定し
た。その結果、挿入断片中に702bpと618bpの
塩基配列からなるオープンリディングフレーム(各々O
RF1とORF2と呼ぶ)が5’末端側よりこの順番で
確認された。翻訳停止コドンを含めたORF1の最も
3’末端側の4塩基とORF2の最も5’末端側の4塩
基は重複しており、PCRでの結果と一致していた。さ
らに、ORF1の塩基配列より推定されるN末端側7個
のアミノ酸配列と実施例1で示された32Kダルトンの
ポリペプチド鎖のN末端側のアミノ酸配列は全く一致し
ていた。該配列領域は、配列表の配列番号:2記載のア
ミノ酸配列の1番目から7番目までの配列に相当する。
一方、ORF2の塩基配列より推定される配列表のN末
端側2番目から8番目までの7個のアミノ酸配列と実施
例1で示された29Kダルトンのポリペプチド鎖のN末
端側の7個のアミノ酸配列も全く一致していた。該配列
領域は、配列表の配列番号:1記載のアミノ酸配列の2
番目から8番目までの配列に相当する。また、ORF1
とORF2のアミノ酸配列は、それぞれ他のニトリルヒ
ドラターゼのβサブユニット及びαサブユニットのアミ
ノ酸配列と高いホモロジーが認められた。以上より、O
RF1はニトリルヒドラターゼのβサブユニット遺伝子
であり、ORF2はαサブユニット遺伝子であることが
確認された。
【0035】[実施例3]形質転換菌株の造成 pPT−B1上のlacプロモーターの転写方向とOR
F1及びORF2の転写方向は完全に一致していた。そ
こで、pPT−B1上のニトリルヒドラターゼ遺伝子の
5’末端側上流に位置し、かつ、pPT−B1上の唯一
の制限酵素サイトであるXbaIおよびNspVにより
pPT−B1を切断し、アガロースゲル電気泳動(シグ
マ社製タイプVII低融点アガロース使用;アガロース
濃度0.7%)を行い、アガロースゲルから約4.6K
bpのDNA断片のみを切り出した。切りだしたアガロ
ース片(約0.1g)を細かく粉砕し1mlのTE溶液
に懸濁後、55℃で1時間保温してアガロースを完全に
融解させ、この融解液に対して実施例2と同様のフェノ
ール/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行ってDN
A断片を精製した。DNAブランティングキット(宝酒
造社製)により平滑末端化処理を行った後、DNAライ
ゲーションキット(宝酒造社製)により自己連結させて
プラスミドpPT−DB1[図−2(図2)]を構築し
た。東洋紡績社製の大腸菌HB101のコンピテントセ
ルを用いてpPT−DB1をHB101株に導入し、形
質転換菌株MT−10822株を得た。これにより、本
菌株においてニトリルヒドラターゼ遺伝子がpUC18
上のlacプロモーターにより転写・翻訳されるように
なった。MT−10822株は受託番号FERM BP
−5785として茨城県つくば市東1丁目1番3号にあ
る工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託されてい
る。
【0036】[実施例4]形質転換菌株によるニトリル
化合物のアミド化合物への変換例1 500mlのバッフル付き三角フラスコに40μg/m
lの硫酸第二鉄・七水和物及び10μg/mlの塩化コ
バルト・二水和物を含む100mlのLB液体培地を調
製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌
した。この培地に終濃度が100μg/mlとなるよう
にアンピシリンを添加した後、実施例3で得られたMT
−10822株を一白菌耳植菌し、37℃・130rp
mにて約20時間培養した。遠心分離(5000G×1
5分)により菌体のみを培養液より分離し、続いて、5
0mlの生理食塩水に該菌体を再懸濁した後に、再度遠
心分離を行って湿菌体を得た。該湿菌体100mgを2
00mlの50mMのリン酸カリウム水溶液(pH7.
0)に懸濁し、この懸濁液にアクリロニトリルを10m
l添加し、10℃にて緩やかにかくはんしながら1時間
反応を行った。反応終了後、実施例1と同様のHPLC
分析により反応液の分析を行ったところ、反応液中には
アクリルアミドのみが存在しており、アクリロニトリル
及びアクリル酸は認められなかった。すなわち、転化率
及び選択率は100%であった。
【0037】[実施例5]形質転換菌株によるニトリル
化合物のアミド化合物への変換例2 500mlのバッフル付き三角フラスコに40μg/m
lの硫酸第二鉄・七水和物及び10μg/mlの塩化コ
バルト・二水和物を含む100mlのLB液体培地を調
製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌
した。この培地に終濃度が100μg/mlとなるよう
にアンピシリンを添加した後、実施例3で得られたMT
−10822株を一白菌植菌し、37℃・130rpm
にて約20時間培養した。続いて遠心分離(5000G
×15分)により菌体のみを培養液より分離した。50
mlの生理食塩水に該菌体を再懸濁した後に、再度遠心
分離を行って湿菌体を得た。該湿菌体100mgを20
0mlの50mMのリン酸カリウム水溶液(pH7.
0)に懸濁し、この懸濁液にメタクリロニトリルを5m
l添加し、10℃にて緩やかにかくはんしながら2時間
反応を行った。反応終了後、実施例1と同様のHPLC
分析により反応液の分析を行ったところ、反応液中には
メタクリルアミドのみが存在しており、メタクリロニト
リル及びメタクリル酸は認められなかった。すなわち、
転化率及び選択率は100%であった。
【0038】[実施例6]ニトリルヒドラターゼ活性を
保持したアミノ酸置換体の取得(1) αサブユニットの6番目のLeuをMetに置換するた
めに、実施例3で得られたpPT−DB1プラスミドD
NAを鋳型として、宝酒造社製の「LA PCR in
vitro mutagenesis Kit」を用いた
部位特異的な変異導入を行った。以後、「LA PCR
in vitro mutagenesis Kit」を
単にキットと呼ぶ。以下の実施例では、基本的にキット
の原理および操作方法を踏襲した。
【0039】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例3で得られ
たMT−10822株を一白菌耳植菌し、37℃・30
0rpmにて約20時間培養した。該培養液1mlを適
当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(15000
rpm×5分)により該菌体を分離した。続いてアルカ
リSDS抽出法により該菌体よりpPT−DB1のプラ
スミドDNAを調製した。
【0040】pPT−DB1のプラスミドDNA1μg
を鋳型として2種類のPCR反応を行った。PCR反応
No.1は、配列表の配列番号9記載のプライマー及び
M13プライマーM4(配列表の配列番号10に配列を
記載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成
はキットに記載の条件による)で、熱変性(98℃)1
5秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反応(72
℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すことにより
行った。PCR反応No.2は、MUT4プライマー
(配列表の配列番号11に配列を記載)及びM13プラ
イマーRV(配列表の配列番号12に配列を記載)を各
々50pmol含む全量50μlの系(組成はキットに
記載の条件による)で、PCR反応No.1と同様の操
作により行った。PCR反応No.1およびNo.2の
反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳動(アガ
ロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産物の分析
を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認できた。
Microcon100(宝酒造社製)を用いてそれぞ
れのPCR反応終了液より過剰なプライマーおよびdN
TPを除去した後、TEを加えて各々50μlの溶液を
調製した。該TE溶液を各0.5μlずつ含む全量4
7.5μlのアニーリング溶液(組成はキットに記載の
条件による)を調製し、熱変性処理(98℃)を10分
間行った後、37℃まで60分間かけて一定の速度で冷
却を行い、続いて37℃で15分間保持することによっ
てアニーリング処理を行った。アニーリング処理液にT
AKARALA Taqを0.5μl加えて72℃で3
分間加熱処理を行い、ヘテロ2本鎖を完成させた。これ
にM13プライマーM4(配列表の配列番号10に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol加えて全量を5
0μlとした後、熱変性(98℃)15秒、アニーリン
グ(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条
件を25サイクル繰り返すことによるPCR反応No.
3を行った。PCR反応No.3の反応終了液5μlを
用いたアガロース電気泳動(シグマ社製タイプVII低
融点アガロース使用;アガロース濃度0.8重量%)に
よりDNA増幅産物の分析を行ったところ、約2.0k
bpの増幅DNA産物の存在が確認できた。続いて、ア
ガロースゲルから約2.0KbpのDNA断片のみを切
り出し、該アガロース片(約0.1g)を細かく粉砕し
1mlのTE溶液に懸濁後、55℃で1時間保温してア
ガロースを完全に融解させた。この融解液に対して実施
例2と同様のフェノール/クロロホルム抽出とエタノー
ル沈澱を行って該DNA断片を精製し、最終的に10μ
lのTEに溶解した。精製した約2.0kbpの増幅D
NA断片を制限酵素EcoRI及びHindIIIにより切
断した後、この制限酵素処理液に対して実施例2と同様
のフェノール/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行
って該DNA断片を精製し、最終的に10μlのTEに
溶解した。同様に、pPT−DB1上の唯一の制限酵素
サイトであるEcoRIおよびHindIIIによりpPT
−DB1を切断し、アガロースゲル電気泳動(シグマ社
製タイプVII低融点アガロース使用;アガロース濃度
0.7%)を行い、アガロースゲルから約2.7Kbp
のDNA断片のみを切り出した。切りだしたアガロース
片(約0.1g)を細かく粉砕し1mlのTE溶液に懸
濁後、55℃で1時間保温してアガロースを完全に融解
させた。この融解液に対して実施例2と同様のフェノー
ル/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行って該DN
A断片を精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。
この様にして得られた増幅DNA産物とpPT−DB1
断片をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用
いて連結させた後、大腸菌HB101のコンピテントセ
ル(東洋紡績社製)を形質転換し、大腸菌バンクを調製
した。
【0041】30mlの試験管に40μg/mlの硫酸
第二鉄・七水和物及び10μg/mlの塩化コバルト・
二水和物を含む10mlのLB液体培地(以後、活性発
現培地と呼ぶ)を調製し、121℃・20分間のオート
クレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が100μ
g/mlとなるようにアンピシリンを添加した後、該大
腸菌バンクより任意に選別した5クローンを各一白菌耳
ずつ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養
した。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チュー
ブに分取した後、遠心分離(15000rpm×5分)
により菌体を分離した。該菌体を200μlのリン酸カ
リウムバッファー(pH7.0)に懸濁し、これに1重
量%のアクリロニトリルを添加して10℃で2分間反応
させた。反応液にこれと等量の1Mリン酸水溶液を添加
して反応を停止させ、生成したアクリルアミド濃度を実
施例1と同様のHPLC分析により測定した。その結
果、5クローン中4クローンでアクリルアミドの生成が
検出され、ニトリルヒドラターゼ活性を保持しているこ
とが確認された。
【0042】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
のABI社製のシークエンシングキットとオートシーク
エンサー373Aを用いたプライマーエクステンション
法により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺伝子
の塩基配列を決定した。その結果、表1[表1]に示し
たクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブユニ
ットの6番目のLeuがMetに置換されていた。
【0043】
【表1】
【0044】[実施例7]ニトリルヒドラターゼ活性を
保持したアミノ酸置換体の取得(2) αサブユニットの6番目のLeuをThrに置換するた
めに、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型として、
実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入を行
った。
【0045】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号13
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0046】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0047】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表2[表2]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの6番目のLeuがThrに置換されていた。
【0048】
【表2】
【0049】[実施例8]ニトリルヒドラターゼ活性を
保持したアミノ酸置換体の取得(3) αサブユニットの6番目のLeuをAlaに置換するた
めに、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型として、
実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入を行
った。
【0050】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号14
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0051】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0052】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表3[表3]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの6番目のLeuがAlaに置換されていた。
【0053】
【表3】
【0054】[実施例9]ニトリルヒドラターゼ活性を
保持したアミノ酸置換体の取得(4) αサブユニットの6番目のLeuをValに置換するた
めに、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型として、
実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入を行
った。
【0055】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号15
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0056】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0057】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表4[表4]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの6番目のLeuがValに置換されていた。
【0058】
【表4】
【0059】[実施例10]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(5) αサブユニットの19番目のAlaをValに置換する
ために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0060】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号16
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0061】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0062】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表5[表5]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの19番目のAlaがValに置換されてい
た。
【0063】
【表5】
【0064】[実施例11]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(6) αサブユニットの38番目のMetをLeuに置換する
ために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0065】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号17
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0066】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0067】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表6[表6]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの38番目のMetがLeuに置換されてい
た。
【0068】
【表6】
【0069】[実施例12]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(7) αサブユニットの77番目のThrをSerに置換する
ために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0070】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号18
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0071】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0072】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表7[表7]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの77番目のThrがSerに置換されてい
た。
【0073】
【表7】
【0074】[実施例13]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(8) αサブユニットの90番目のGlyをAlaに置換する
ために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0075】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号19
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0076】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0077】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表8[表8]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの90番目のGlyがAlaに置換されてい
た。
【0078】
【表8】
【0079】[実施例14]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(9) αサブユニットの102番目のValをAlaに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0080】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号20
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0081】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0082】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表9[表9]に
示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼのαサブ
ユニットの102番目のValがAlaに置換されてい
た。
【0083】
【表9】
【0084】[実施例15]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(10) αサブユニットの106番目のValをIleに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0085】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号21
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0086】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0087】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表10[表1
0]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの106番目のValがIleに置換さ
れていた。
【0088】
【表10】
【0089】[実施例16]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(11) αサブユニットの126番目のPheをTyrに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0090】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号22
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0091】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0092】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表11[表1
1]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの126番目のPheがTyrに置換さ
れていた。
【0093】
【表11】
【0094】[実施例17]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(12) αサブユニットの130番目のGlnをGluに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0095】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号23
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0096】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0097】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表12[表1
2]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの130番目のGlnがGluに置換さ
れていた。
【0098】
【表12】
【0099】[実施例18]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(13) αサブユニットの142番目のLeuをValに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0100】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号24
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0101】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0102】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表13[表1
3]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの142番目のLeuがValに置換さ
れていた。
【0103】
【表13】
【0104】[実施例19]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(14) αサブユニットの146番目のGluをAspに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0105】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号25
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0106】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0107】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表14[表1
4]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの146番目のGluがAspに置換さ
れていた。
【0108】
【表14】
【0109】[実施例20]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(15) αサブユニットの187番目のAlaをThrに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0110】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号26
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0111】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0112】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表15[表1
5]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの187番目のAlaがThrに置換さ
れていた。
【0113】
【表15】
【0114】[実施例21]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(16) αサブユニットの194番目のSerをLeuに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0115】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号27
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0116】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0117】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表16[表1
6]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの194番目のSerがLeuに置換さ
れていた。
【0118】
【表16】
【0119】[実施例22]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(17) αサブユニットの203番目のAlaをGluに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0120】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号28
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0121】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0122】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表17[表1
7]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
αサブユニットの203番目のAlaがGluに置換さ
れていた。
【0123】
【表17】
【0124】[実施例23]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(18) βサブユニットの20番目のAlaをValに置換する
ために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0125】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号29
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0126】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0127】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表18[表1
8]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの20番目のAlaがValに変換され
ていた。
【0128】
【表18】
【0129】[実施例24]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(19) βサブユニットの21番目のAspをAsnに置換する
ために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0130】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号30
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0131】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0132】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表19[表1
9]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの21番目のAspがAsnに置換され
ていた。
【0133】
【表19】
【0134】[実施例25]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(20) βサブユニットの108番目のGluをAspに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0135】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号31
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0136】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0137】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表20[表2
0]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがAspに置換さ
れていた。
【0138】
【表20】
【0139】[実施例26]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(21) βサブユニットの108番目のGluをProに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0140】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号32
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0141】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0142】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表21[表2
1]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがProに置換さ
れていた。
【0143】
【表21】
【0144】[実施例27]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(22) βサブユニットの108番目のGluをSerに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0145】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号33
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0146】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0147】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表22[表2
2]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがSerに置換さ
れていた。
【0148】
【表22】
【0149】[実施例28]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(23) βサブユニットの108番目のGluをArgに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0150】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号34
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0151】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0152】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表23[表2
3]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがArgに置換さ
れていた。
【0153】
【表23】
【0154】[実施例29]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(24) βサブユニットの108番目のGluをCysに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0155】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号35
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0156】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0157】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表24[表2
4]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがCysに置換さ
れていた。
【0158】
【表24】
【0159】[実施例30]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(25) βサブユニットの108番目のGluをLeuに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0160】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号36
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0161】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0162】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表25[表2
5]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがLeuに置換さ
れていた。
【0163】
【表25】
【0164】[実施例31]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(26) βサブユニットの108番目のGluをThrに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0165】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号37
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0166】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0167】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表26[表2
6]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの108番目のGluがThrに置換さ
れていた。
【0168】
【表26】
【0169】[実施例32]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(27) βサブユニットの200番目のAlaをAspに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0170】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号38
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0171】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0172】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表27[表2
7]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの200番目のAlaがAspに置換さ
れていた。
【0173】
【表27】
【0174】[実施例33]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(28) βサブユニットの200番目のAlaをIleに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0175】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号39
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0176】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0177】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表28[表2
8]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの200番目のAlaがIleに置換さ
れていた。
【0178】
【表28】
【0179】[実施例34]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(29) βサブユニットの200番目のAlaをValに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0180】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号40
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0181】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0182】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表29[表2
9]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの200番目のAlaがValに置換さ
れていた。
【0183】
【表29】
【0184】[実施例35]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(30) βサブユニットの200番目のAlaをGluに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0185】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号41
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0186】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0187】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表30[表3
0]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの200番目のAlaがGluに置換さ
れていた。
【0188】
【表30】
【0189】[実施例36]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(31) βサブユニットの212番目のSerをTyrに置換す
るために、pPT−DB1プラスミドDNAを鋳型とし
て、実施例6と同様の操作により部位特異的な変異導入
を行った。
【0190】実施例6で調製したpPT−DB1のプラ
スミドDNA1μgを鋳型として2種類のPCR反応を
行った。PCR反応No.1は、配列表の配列番号42
記載のプライマー及びM13プライマーM4(配列表の
配列番号10に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55℃)
30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25サイ
クル繰り返すことにより行った。PCR反応No.2
は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配列
を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番号
12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μ
lの系(組成はキットに記載の条件による)で、PCR
反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応N
o.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いたア
ガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)によ
りDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA産
物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操作
により大腸菌バンクを調製した。
【0191】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0192】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表31[表3
1]に示したクローンにおいてニトリルヒドラターゼの
βサブユニットの212番目のSerがTyrに置換さ
れていた。
【0193】
【表31】
【0194】[実施例37]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(32) クローンNo.5株のアミノ酸変異(αサブユニットの
19番目:AlaがVal)とクローンNo.11株の
アミノ酸変異(αサブユニットの126番目:Pheが
Tyr)を共に有しているアミノ酸置換体においてもニ
トリルヒドラターゼ活性が保持されていることを確認し
た。
【0195】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例16で得ら
れたクローンNo.11株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.11
株のプラスミドDNAを調製した。
【0196】クローンNo.11株のプラスミドDNA
1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PC
R反応No.1は、配列表の配列番号16記載のプライ
マー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号10
に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの
系(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(9
8℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反
応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すこ
とにより行った。PCR反応No.2は、MUT4プラ
イマー(配列表の配列番号11に配列を記載)及びM1
3プライマーRV(配列表の配列番号12に配列を記
載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成は
キットに記載の条件による)で、PCR反応No.1と
同様の操作により行った。PCR反応No.1およびN
o.2の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳
動(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産
物の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認
できた。以後、実施例6と全く同じ操作により大腸菌バ
ンクを調製した。
【0197】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0198】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表32[表3
2]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのα
サブユニットの19番目のAlaがValに、αサブユ
ニットの126番目のPheがTyrにそれぞれ置換さ
れていた。
【0199】
【表32】
【0200】[実施例38]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(33) クローンNo.1株のアミノ酸変異(αサブユニットの
6番目:LeuがMet)とクローンNo.32株のア
ミノ酸変異(αサブユニットの19番目のAlaがVa
l;αサブユニットの126番目のPheがTyr)を
共に有しているアミノ酸置換体においてもニトリルヒド
ラターゼ活性が保持されていることを確認した。
【0201】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例37で得ら
れたクローンNo.32株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.32
株のプラスミドDNAを調製した。
【0202】クローンNo.32株のプラスミドDNA
1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PC
R反応No.1は、配列表の配列番号9記載のプライマ
ー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号10に
配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの系
(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(98
℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反応
(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すこと
により行った。PCR反応No.2は、MUT4プライ
マー(配列表の配列番号11に配列を記載)及びM13
プライマーRV(配列表の配列番号12に配列を記載)
を各々50pmol含む全量50μlの系(組成はキッ
トに記載の条件による)で、PCR反応No.1と同様
の操作により行った。PCR反応No.1およびNo.
2の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳動
(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産物
の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認で
きた。以後、実施例6と全く同じ操作により大腸菌バン
クを調製した。
【0203】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0204】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表33[表3
3]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのα
サブユニットの6番目のLeuがMetに、αサブユニ
ットの19番目のAlaがValに、αサブユニットの
126番目のPheがTyrにそれぞれ置換されてい
た。
【0205】
【表33】
【0206】[実施例39]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(34) クローンNo.2株のアミノ酸変異(αサブユニットの
6番目:LeuがThr)とクローンNo.32株のア
ミノ酸変異(αサブユニットの19番目のAlaがVa
l;αサブユニットの126番目のPheがTyr)を
共に有しているアミノ酸置換体においてもニトリルヒド
ラターゼ活性が保持されていることを確認した。
【0207】実施例38で調製したクローンNo.32
株のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPC
R反応を行った。PCR反応No.1は、配列表の配列
番号13記載のプライマー及びM13プライマーM4
(配列表の配列番号10に配列を記載)を各々50pm
ol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件
による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング
(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件
を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応
No.2は、MUT4プライマー(配列表の配列番号1
1に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の
配列番号12に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、PCR反応No.1と同様の操作により行った。P
CR反応No.1およびNo.2の反応終了液各5μl
を用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重
量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増
幅DNA産物の存在が確認できた。以後、実施例6と全
く同じ操作により大腸菌バンクを調製した。
【0208】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0209】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表34[表3
4]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのα
サブユニットの6番目のLeuがThrに、αサブユニ
ットの19番目のAlaがValに、αサブユニットの
126番目のPheがTyrにそれぞれ置換されてい
た。
【0210】
【表34】
【0211】[実施例40]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(35) クローンNo.3株のアミノ酸変異(αサブユニットの
6番目:LeuがAla)とクローンNo.32株のア
ミノ酸変異(αサブユニットの19番目のAlaがVa
l;αサブユニットの126番目のPheがTyr)を
共に有しているアミノ酸置換体においてもニトリルヒド
ラターゼ活性が保持されていることを確認した。
【0212】実施例38で調製したクローンNo.32
株のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPC
R反応を行った。PCR反応No.1は、配列表の配列
番号14記載のプライマー及びM13プライマーM4
(配列表の配列番号10に配列を記載)を各々50pm
ol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件
による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング
(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件
を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応
No.2は、MUT4プライマー(配列表の配列番号1
1に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の
配列番号12に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、PCR反応No.1と同様の操作により行った。P
CR反応No.1およびNo.2の反応終了液各5μl
を用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重
量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増
幅DNA産物の存在が確認できた。以後、実施例6と全
く同じ操作により大腸菌バンクを調製した。
【0213】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0214】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表35[表3
5]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのα
サブユニットの6番目のLeuがAlaに、αサブユニ
ットの19番目のAlaがValに、αサブユニットの
126番目のPheがTyrにそれぞれ置換されてい
た。
【0215】
【表35】
【0216】[実施例41]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(36) クローンNo.20株のアミノ酸変異(βサブユニット
の108番目:GluがAsp)とクローンNo.31
株のアミノ酸変異(βサブユニットの212番目:Se
rがTyr)を共に有しているアミノ酸置換体において
もニトリルヒドラターゼ活性が保持されていることを確
認した。
【0217】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例36で得ら
れたクローンNo.31株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.31
株のプラスミドDNAを調製した。
【0218】クローンNo.31株のプラスミドDNA
1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PC
R反応No.1は、配列表の配列番号31記載のプライ
マー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号10
に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの
系(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(9
8℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反
応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すこ
とにより行った。PCR反応No.2は、MUT4プラ
イマー(配列表の配列番号11に配列を記載)及びM1
3プライマーRV(配列表の配列番号12に配列を記
載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成は
キットに記載の条件による)で、PCR反応No.1と
同様の操作により行った。PCR反応No.1およびN
o.2の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳
動(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産
物の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認
できた。以後、実施例6と全く同じ操作により大腸菌バ
ンクを調製した。
【0219】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0220】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表36[表3
6]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのβ
サブユニットの108番目のGluがAspに、βサブ
ユニットの212番目のSerがTyrにそれぞれ置換
されていた。
【0221】
【表36】
【0222】[実施例42]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(37) クローンNo.23株のアミノ酸変異(βサブユニット
の108番目:GluがArg)とクローンNo.31
株のアミノ酸変異(βサブユニットの212番目:Se
rがTyr)を共に有しているアミノ酸置換体において
もニトリルヒドラターゼ活性が保持されていることを確
認した。
【0223】実施例41で調製したクローンNo.31
株のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPC
R反応を行った。PCR反応No.1は、配列表の配列
番号34記載のプライマー及びM13プライマーM4
(配列表の配列番号10に配列を記載)を各々50pm
ol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件
による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング
(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件
を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応
No.2は、MUT4プライマー(配列表の配列番号1
1に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の
配列番号12に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、PCR反応No.1と同様の操作により行った。P
CR反応No.1およびNo.2の反応終了液各5μl
を用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重
量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増
幅DNA産物の存在が確認できた。以後、実施例6と全
く同じ操作により大腸菌バンクを調製した。
【0224】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0225】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表37[表3
7]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのβ
サブユニットの108番目のGluがArgに、βサブ
ユニットの212番目のSerがTyrにそれぞれ置換
されていた。
【0226】
【表37】
【0227】[実施例43]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(38) クローンNo.27株のアミノ酸変異(βサブユニット
の200番目:AlaがAsp)とクローンNo.31
株のアミノ酸変異(βサブユニットの212番目:Se
rがTyr)を共に有しているアミノ酸置換体において
もニトリルヒドラターゼ活性が保持されていることを確
認した。
【0228】実施例41で調製したクローンNo.31
株のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPC
R反応を行った。PCR反応No.1は、配列表の配列
番号38記載のプライマー及びM13プライマーM4
(配列表の配列番号10に配列を記載)を各々50pm
ol含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件
による)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング
(55℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件
を25サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応
No.2は、MUT4プライマー(配列表の配列番号1
1に配列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の
配列番号12に配列を記載)を各々50pmol含む全
量50μlの系(組成はキットに記載の条件による)
で、PCR反応No.1と同様の操作により行った。P
CR反応No.1およびNo.2の反応終了液各5μl
を用いたアガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重
量%)によりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増
幅DNA産物の存在が確認できた。以後、実施例6と全
く同じ操作により大腸菌バンクを調製した。
【0229】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0230】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表38[表3
8]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのβ
サブユニットの200番目のAlaがAspに、βサブ
ユニットの212番目のSerがTyrにそれぞれ置換
されていた。
【0231】
【表38】
【0232】[実施例44]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(39) クローンNo.30株のアミノ酸変異(βサブユニット
の200番目:AlaがGlu)とクローンNo.31
株のアミノ酸変異(βサブユニットの212番目:Se
rがTyr)を共に有しているアミノ酸置換体において
もニトリルヒドラターゼ活性が保持されていることを確
認した。
【0233】実施例41で調製したクローンNo.31
株のプラスミドDNA1μgを鋳型として2種類のPC
R反応を行った。PCR反応No.1は、配列表の配列
番41記載のプライマー及びM13プライマーM4(配
列表の配列番号10に配列を記載)を各々50pmol
含む全量50μlの系(組成はキットに記載の条件によ
る)で、熱変性(98℃)15秒、アニーリング(55
℃)30秒、伸長反応(72℃)120秒の条件を25
サイクル繰り返すことにより行った。PCR反応No.
2は、MUT4プライマー(配列表の配列番号11に配
列を記載)及びM13プライマーRV(配列表の配列番
号12に配列を記載)を各々50pmol含む全量50
μlの系(組成はキットに記載の条件による)で、PC
R反応No.1と同様の操作により行った。PCR反応
No.1およびNo.2の反応終了液各5μlを用いた
アガロース電気泳動(アガロース濃度1.0重量%)に
よりDNA増幅産物の分析を行ったところ、増幅DNA
産物の存在が確認できた。以後、実施例6と全く同じ操
作により大腸菌バンクを調製した。
【0234】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0235】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表39[表3
9]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのβ
サブユニットの200番目のAlaがGluに、βサブ
ユニットの212番目のSerがTyrにそれぞれ置換
されていた。
【0236】
【表39】
【0237】[実施例45]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(40) クローンNo.23株のアミノ酸変異(βサブユニット
の108番目:GluがArg)とクローンNo.39
株のアミノ酸変異(βサブユニットの200番目のAl
aがGlu;βサブユニットの212番目のSerがT
yr)を共に有しているアミノ酸置換体においてもニト
リルヒドラターゼ活性が保持されていることを確認し
た。
【0238】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例44で得ら
れたクローンNo.39株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.39
株のプラスミドDNAを調製した。
【0239】クローンNo.39株のプラスミドDNA
1μgを鋳型として2種類のPCR反応を行った。PC
R反応No.1は、配列表の配列番号34記載のプライ
マー及びM13プライマーM4(配列表の配列番号10
に配列を記載)を各々50pmol含む全量50μlの
系(組成はキットに記載の条件による)で、熱変性(9
8℃)15秒、アニーリング(55℃)30秒、伸長反
応(72℃)120秒の条件を25サイクル繰り返すこ
とにより行った。PCR反応No.2は、MUT4プラ
イマー(配列表の配列番号11に配列を記載)及びM1
3プライマーRV(配列表の配列番号12に配列を記
載)を各々50pmol含む全量50μlの系(組成は
キットに記載の条件による)で、PCR反応No.1と
同様の操作により行った。PCR反応No.1およびN
o.2の反応終了液各5μlを用いたアガロース電気泳
動(アガロース濃度1.0重量%)によりDNA増幅産
物の分析を行ったところ、増幅DNA産物の存在が確認
できた。以後、実施例6と全く同じ操作により大腸菌バ
ンクを調製した。
【0240】該大腸菌バンクより任意に選別した5クロ
ーンを実施例6の活性発現培地10mlに各一白菌耳ず
つ植菌し、37℃・300rpmにて約20時間培養し
た。該培養終了液1mlをそれぞれ適当な遠心チューブ
に分取した後、実施例6と同様の操作によりニトリルヒ
ドラターゼ活性を測定した。その結果、5クローン中4
クローンでアクリルアミドの生成が検出され、ニトリル
ヒドラターゼ活性を保持していることが確認された。
【0241】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより該4クローンの菌体をそれ
ぞれ分離し、アルカリSDS抽出法により各クローンの
プラスミドDNAを調製した。続いて、実施例2と同様
の操作により各クローンのニトリルヒドラターゼ構造遺
伝子の塩基配列を決定した。その結果、表40[表4
0]に示したように野生型のニトリルヒドラターゼのβ
サブユニットの108番目のGluがArgに、βサブ
ユニットの200番目のAlaがGluに、βサブユニ
ットの212番目のSerがTyrにそれぞれ置換され
ていた。
【0242】
【表40】
【0243】[実施例46]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(41) クローンNo.34株のアミノ酸変異とクローンNo.
36株のアミノ酸変異を共に有しているアミノ酸置換体
においてもニトリルヒドラターゼ活性が保持されている
ことを確認した。
【0244】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例39で得ら
れたクローンNo.34株および実施例41で得られた
クローンNo.36株を一白菌耳植菌し、37℃・30
0rpmにて約20時間培養した。該培養液1mlを適
当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(15000
rpm×5分)によりそれぞれの菌体を分離した。続い
てアルカリSDS抽出法により該菌体よりクローンN
o.34株及びクローンNo.36株のプラスミドDN
Aをそれぞれ調製した。
【0245】クローンNo.36株のプラスミドDNA
上の唯一の制限酵素サイトであるEcoRIおよびNo
tIにより該プラスミドDNAを切断した後、アガロー
スゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロ
ース使用;アガロース濃度1.0%)を行い、アガロー
スゲルから約770bpのDNA断片を切り出した。同
様に、クローンNo.34株のプラスミドDNA上の唯
一の制限酵素サイトであるEcoRIおよびNotIによ
り該プラスミドDNAを切断した後、アガロースゲル電
気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロース使
用;アガロース濃度0.7%)を行い、アガロースゲル
から約3.8kbpのDNA断片を切り出した。切りだ
した両アガロース片(約0.1g)を細かく粉砕し1m
lのTE溶液にそれぞれ懸濁後、55℃で1時間保温し
てアガロースを完全に融解させた。この融解液に対して
実施例2と同様のフェノール/クロロホルム抽出とエタ
ノール沈澱を行って各DNA断片を精製し、最終的に1
0μlのTEに溶解した。
【0246】この様にして得られたクローンNo.36
株由来の約770bpのDNA断片とクローンNo.3
4株由来の約3.8KbpのDNA断片をDNAライゲ
ーションキット(宝酒造社製)を用いて連結させてpP
T−DB41を構築した。このpPT−DB41プラス
ミドDNAを大腸菌HB101のコンピテントセル(東
洋紡績社製)に導入し、大腸菌クローンNo.41株を
得た。
【0247】クローンNo.41株を実施例6の活性発
現培地10mlに各一白菌耳ずつ植菌し、37℃・30
0rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1ml
をそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、実施例6
と同様の操作によりニトリルヒドラターゼ活性を測定し
た。その結果、アクリルアミドの生成が検出され、クロ
ーンNo.41株は、ニトリルヒドラターゼ活性を保持
していることが確認された。
【0248】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより菌体を分離し、アルカリS
DS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製
した。続いて、実施例2と同様の操作によりクローンN
o.41株のニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配
列を決定した。その結果、表41[表41]に示したよ
うに野生型のニトリルヒドラターゼのαサブユニットの
6番目のLeuがThrに、αサブユニットの19番目
のAlaがValに、αサブユニットの126番目のP
heがTyrに、βサブユニットの108番目のGlu
がAspに、βサブユニットの212番目のSerがT
yrにそれぞれ置換されていた。
【0249】
【表41】
【0250】[実施例47]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(42) クローンNo.34株のアミノ酸変異とクローンNo.
37株のアミノ酸変異を共に有しているアミノ酸置換体
においてもニトリルヒドラターゼ活性が保持されている
ことを確認した。
【0251】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例42で得ら
れたクローンNo.37株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.37
株のプラスミドDNAを調製した。
【0252】クローンNo.37株のプラスミドDNA
上の唯一の制限酵素サイトであるEcoRIおよびNo
tIにより該プラスミドDNAを切断した後、アガロー
スゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロ
ース使用;アガロース濃度1.0%)を行い、アガロー
スゲルから約770bpのDNA断片を切り出した。同
様に、実施例46で調製したクローンNo.34株のプ
ラスミドDNA上の唯一の制限酵素サイトであるEco
RIおよびNotIにより該プラスミドDNAを切断した
後、アガロースゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII
低融点アガロース使用;アガロース濃度0.7%)を行
い、アガロースゲルから約3.8kbpのDNA断片を
切り出した。切りだした両アガロース片(約0.1g)
を細かく粉砕し1mlのTE溶液にそれぞれ懸濁後、5
5℃で1時間保温してアガロースを完全に融解させた。
この融解液に対して実施例2と同様のフェノール/クロ
ロホルム抽出とエタノール沈澱を行って各DNA断片を
精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。
【0253】この様にして得られたクローンNo.37
株由来の約770bpのDNA断片とクローンNo.3
4株由来の約3.8KbpのDNA断片をDNAライゲ
ーションキット(宝酒造社製)を用いて連結させてpP
T−DB42を構築した。このpPT−DB42プラス
ミドDNAを大腸菌HB101のコンピテントセル(東
洋紡績社製)に導入し、大腸菌クローンNo.42株を
得た。
【0254】クローンNo.42株を実施例6の活性発
現培地10mlに各一白菌耳ずつ植菌し、37℃・30
0rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1ml
をそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、実施例6
と同様の操作によりニトリルヒドラターゼ活性を測定し
た。その結果、アクリルアミドの生成が検出され、クロ
ーンNo.42株は、ニトリルヒドラターゼ活性を保持
していることが確認された。
【0255】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより菌体を分離し、アルカリS
DS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製
した。続いて、実施例2と同様の操作によりクローンN
o.42株のニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配
列を決定した。その結果、表42[表42]に示したよ
うに野生型のニトリルヒドラターゼのαサブユニットの
6番目のLeuがThrに、αサブユニットの19番目
のAlaがValに、αサブユニットの126番目のP
heがTyrに、βサブユニットの108番目のGlu
がArgに、βサブユニットの212番目のSerがT
yrにそれぞれ置換されていた。
【0256】
【表42】
【0257】[実施例48]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(43) クローンNo.34株のアミノ酸変異とクローンNo.
39株のアミノ酸変異を共に有しているアミノ酸置換体
においてもニトリルヒドラターゼ活性が保持されている
ことを確認した。
【0258】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例44で得ら
れたクローンNo.39株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.39
株のプラスミドDNAを調製した。
【0259】クローンNo.39株のプラスミドDNA
上の唯一の制限酵素サイトであるEcoRIおよびNo
tIにより該プラスミドDNAを切断した後、アガロー
スゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロ
ース使用;アガロース濃度1.0%)を行い、アガロー
スゲルから約770bpのDNA断片を切り出した。同
様に、実施例46で調製したクローンNo.34株のプ
ラスミドDNA上の唯一の制限酵素サイトであるEco
RIおよびNotIにより該プラスミドDNAを切断した
後、アガロースゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII
低融点アガロース使用;アガロース濃度0.7%)を行
い、アガロースゲルから約3.8kbpのDNA断片を
切り出した。切りだした両アガロース片(約0.1g)
を細かく粉砕し1mlのTE溶液にそれぞれ懸濁後、5
5℃で1時間保温してアガロースを完全に融解させた。
この融解液に対して実施例2と同様のフェノール/クロ
ロホルム抽出とエタノール沈澱を行って各DNA断片を
精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。
【0260】この様にして得られたクローンNo.39
株由来の約770bpのDNA断片とクローンNo.3
4株由来の約3.8KbpのDNA断片をDNAライゲ
ーションキット(宝酒造社製)を用いて連結させてpP
T−DB43を構築した。このpPT−DB43プラス
ミドDNAを大腸菌HB101のコンピテントセル(東
洋紡績社製)に導入し、大腸菌クローンNo.43株を
得た。
【0261】クローンNo.43株を実施例6の活性発
現培地10mlに各一白菌耳ずつ植菌し、37℃・30
0rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1ml
をそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、実施例6
と同様の操作によりニトリルヒドラターゼ活性を測定し
た。その結果、アクリルアミドの生成が検出され、クロ
ーンNo.43株は、ニトリルヒドラターゼ活性を保持
していることが確認された。
【0262】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより菌体を分離し、アルカリS
DS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製
した。続いて、実施例2と同様の操作によりクローンN
o.43株のニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配
列を決定した。その結果、表43[表43]に示したよ
うに野生型のニトリルヒドラターゼのαサブユニットの
6番目のLeuがThrに、αサブユニットの19番目
のAlaがValに、αサブユニットの126番目のP
heがTyrに、βサブユニットの200番目のAla
がGluに、βサブユニットの212番目のSerがT
yrにそれぞれ置換されていた。
【0263】
【表43】
【0264】[実施例49]ニトリルヒドラターゼ活性
を保持したアミノ酸置換体の取得(44) クローンNo.34株のアミノ酸変異とクローンNo.
40株のアミノ酸変異を共に有しているアミノ酸置換体
においてもニトリルヒドラターゼ活性が保持されている
ことを確認した。
【0265】30mlの試験管に10mlのLB液体培
地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブによ
り滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mlとな
るようにアンピシリンを添加した後、実施例45で得ら
れたクローンNo.40株を一白菌耳植菌し、37℃・
300rpmにて約20時間培養した。該培養液1ml
を適当な遠心チューブに分取した後、遠心分離(150
00rpm×5分)により菌体を分離した。続いてアル
カリSDS抽出法により該菌体よりクローンNo.40
株のプラスミドDNAを調製した。
【0266】クローンNo.40株のプラスミドDNA
上の唯一の制限酵素サイトであるEcoRIおよびNo
tIにより該プラスミドDNAを切断した後、アガロー
スゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII低融点アガロ
ース使用;アガロース濃度1.0%)を行い、アガロー
スゲルから約770bpのDNA断片を切り出した。同
様に、実施例46で調製したクローンNo.34株のプ
ラスミドDNA上の唯一の制限酵素サイトであるEco
RIおよびNotIにより該プラスミドDNAを切断した
後、アガロースゲル電気泳動(シグマ社製タイプVII
低融点アガロース使用;アガロース濃度0.7%)を行
い、アガロースゲルから約3.8kbpのDNA断片を
切り出した。切りだした両アガロース片(約0.1g)
を細かく粉砕し1mlのTE溶液にそれぞれ懸濁後、5
5℃で1時間保温してアガロースを完全に融解させた。
この融解液に対して実施例2と同様のフェノール/クロ
ロホルム抽出とエタノール沈澱を行って各DNA断片を
精製し、最終的に10μlのTEに溶解した。
【0267】この様にして得られたクローンNo.40
株由来の約770bpのDNA断片とクローンNo.3
4株由来の約3.8KbpのDNA断片をDNAライゲ
ーションキット(宝酒造社製)を用いて連結させてpP
T−DB44を構築した。このpPT−DB44プラス
ミドDNAを大腸菌HB101のコンピテントセル(東
洋紡績社製)に導入し、大腸菌クローンNo.44株を
得た。
【0268】クローンNo.44株を実施例6の活性発
現培地10mlに各一白菌耳ずつ植菌し、37℃・30
0rpmにて約20時間培養した。該培養終了液1ml
をそれぞれ適当な遠心チューブに分取した後、実施例6
と同様の操作によりニトリルヒドラターゼ活性を測定し
た。その結果、アクリルアミドの生成が検出され、クロ
ーンNo.44株は、ニトリルヒドラターゼ活性を保持
していることが確認された。
【0269】ニトリルヒドラターゼ活性の測定に供した
上記培養液の残部1mlより菌体を分離し、アルカリS
DS抽出法により各クローンのプラスミドDNAを調製
した。続いて、実施例2と同様の操作によりクローンN
o.44株のニトリルヒドラターゼ構造遺伝子の塩基配
列を決定した。その結果、表44[表44]に示したよ
うに野生型のニトリルヒドラターゼのαサブユニットの
6番目のLeuがThrに、αサブユニットの19番目
のAlaがValに、αサブユニットの126番目のP
heがTyrに、βサブユニットの108番目のGlu
がArgに、βサブユニットの200番目のAlaがG
luに、βサブユニットの212番目のSerがTyr
にそれぞれ置換されていた。
【0270】
【表44】
【0271】
【発明の効果】本発明により、シュードノカルディア・
サーモフィラ由来のニトリルヒドラターゼのアミノ酸配
列および遺伝子配列が提供される。また、該ニトリルヒ
ドラターゼの機能を実質的に変化させずに、その塩基配
列およびアミノ酸配列を変化させる方法、および、該方
法に基づいた塩基配列およびアミノ酸配列が変化したニ
トリルヒドラターゼが提供される。さらに、該遺伝子を
含む組換えプラスミド、該組換えプラスミドを含む形質
転換菌株、該形質転換菌株を用いた該酵素の産生方法お
よび該形質転換菌株を用いたニトリル化合物からの対応
するアミド化合物の製造方法が提供される。
【0272】
【配列表】
【0273】配列番号:1 配列の長さ:205 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:Pseudonocardia thermo
phila 株名:JCM3095 直接の起源 クローン名:pPT−DB1 配列の特徴 特徴を決定した方法:E 他の情報:ニトリルヒドラターゼαサブユニット 配列 Met Thr Glu Asn Ile Leu Arg Lys Ser Asp Glu Glu Ile Gln Lys Glu 5 10 15 Ile Thr Ala Arg Val Lys Ala Leu Glu Ser Met Leu Ile Glu Gln Gly 20 25 30 Ile Leu Thr Thr Ser Met Ile Asp Arg Met Ala Glu Ile Tyr Glu Asn 35 40 45 Glu Val Gly Pro His Leu Gly Ala Lys Val Val Val Lys Ala Trp Thr 50 55 60 Asp Pro Glu Phe Lys Lys Arg Leu Leu Ala Asp Gly Thr Glu Ala Cys 65 70 75 80 Lys Glu Leu Gly Ile Gly Gly Leu Gln Gly Glu Asp Met Met Trp Val 85 90 95 Glu Asn Thr Asp Glu Val His His Val Val Val Cys Thr Leu Cys Ser 100 105 110 Cys Tyr Pro Trp Pro Val Leu Gly Leu Pro Pro Asn Trp Phe Lys Glu 115 120 125 Pro Gln Tyr Arg Ser Arg Val Val Arg Glu Pro Arg Gln Leu Leu Lys 130 135 140 Glu Glu Phe Gly Phe Glu Val Pro Pro Ser Lys Glu Ile Lys Val Trp 145 150 155 160 Asp Ser Ser Ser Glu Met Arg Phe Val Val Leu Pro Gln Arg Pro Ala 165 170 175 Gly Thr Asp Gly Trp Ser Glu Glu Glu Leu Ala Thr Leu Val Thr Arg 180 185 190 Glu Ser Met Ile Gly Val Glu Pro Ala Lys Ala Val Ala 195 200 205
【0274】配列番号:2 配列の長さ:233 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:Pseudonocardia thermo
phila 株名:JCM3095 直接の起源 クローン名:pPT−DB1 配列の特徴 特徴を決定した方法:E 他の情報:ニトリルヒドラターゼβサブユニット 配列 Met Asn Gly Val Tyr Asp Val Gly Gly Thr Asp Gly Leu Gly Pro Ile 5 10 15 Asn Arg Pro Ala Asp Glu Pro Val Phe Arg Ala Glu Trp Glu Lys Val 20 25 30 Ala Phe Ala Met Phe Pro Ala Thr Phe Arg Ala Gly Phe Met Gly Leu 35 40 45 Asp Glu Phe Arg Phe Gly Ile Glu Gln Met Asn Pro Ala Glu Tyr Leu 50 55 60 Glu Ser Pro Tyr Tyr Trp His Trp Ile Arg Thr Tyr Ile His His Gly 65 70 75 80 Val Arg Thr Gly Lys Ile Asp Leu Glu Glu Leu Glu Arg Arg Thr Gln 85 90 95 Tyr Tyr Arg Glu Asn Pro Asp Ala Pro Leu Pro Glu His Glu Gln Lys 100 105 110 Pro Glu Leu Ile Glu Phe Val Asn Gln Ala Val Tyr Gly Gly Leu Pro 115 120 125 Ala Ser Arg Glu Val Asp Arg Pro Pro Lys Phe Lys Glu Gly Asp Val 130 135 140 Val Arg Phe Ser Thr Ala Ser Pro Lys Gly His Ala Arg Arg Ala Arg 145 150 155 160 Tyr Val Arg Gly Lys Thr Gly Thr Val Val Lys His His Gly Ala Tyr 165 170 175 Ile Tyr Pro Asp Thr Ala Gly Asn Gly Leu Gly Glu Cys Pro Glu His 180 185 190 Leu Tyr Thr Val Arg Phe Thr Ala Gln Glu Leu Trp Gly Pro Glu Gly 195 200 205 Asp Pro Asn Ser Ser Val Tyr Tyr Asp Cys Trp Glu Pro Tyr Ile Glu 210 215 220 Leu Val Asp Thr Lys Ala Ala Ala Ala 225 230 233
【0275】配列番号:3 配列の長さ:618 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:Pseudonocardia thermo
phila 株名:JCM3095 直接の起源 クローン名:pPT−DB1 配列の特徴 特徴を決定した方法:E 他の情報:ニトリルヒドラターゼαサブユニット 配列 ATGACCGAGA ACATCCTGCG CAAGTCGGAC GAGGAGATCC AGAAGGAGAT CACGGCGCGG 60 GTCAAGGCCC TGGAGTCGAT GCTCATCGAA CAGGGCATCC TCACCACGTC GATGATCGAC 120 CGGATGGCCG AGATCTACGA GAACGAGGTC GGCCCGCACC TCGGCGCGAA GGTCGTCGTG 180 AAGGCCTGGA CCGACCCGGA GTTCAAGAAG CGTCTGCTCG CCGACGGCAC CGAGGCCTGC 240 AAGGAGCTCG GCATCGGCGG CCTGCAGGGC GAGGACATGA TGTGGGTGGA GAACACCGAC 300 GAGGTCCACC ACGTCGTCGT GTGCACGCTC TGCTCCTGCT ACCCGTGGCC GGTGCTGGGG 360 CTGCCGCCGA ACTGGTTCAA GGAGCCGCAG TACCGCTCCC GCGTGGTGCG TGAGCCCCGG 420 CAGCTGCTCA AGGAGGAGTT CGGCTTCGAG GTCCCGCCGA GCAAGGAGAT CAAGGTCTGG 480 GACTCCAGCT CCGAGATGCG CTTCGTCGTC CTCCCGCAGC GCCCCGCGGG CACCGACGGG 540 TGGAGCGAGG AGGAGCTCGC CACCCTCGTC ACCCGCGAGT CGATGATCGG CGTCGAACCG 600 GCGAAGGCGG TCGCGTGA 618
【0276】配列番号:4 配列の長さ:702 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA 起源 生物名:Pseudonocardia thermo
phila 株名:JCM3095 直接の起源 クローン名:pPT−DB1 配列の特徴 特徴を決定した方法:E 他の情報:ニトリルヒドラターゼβサブユニット 配列 ATGAACGGCG TGTACGACGT CGGCGGCACC GATGGGCTGG GCCCGATCAA CCGGCCCGCG 60 GACGAACCGG TCTTCCGCGC CGAGTGGGAG AAGGTCGCGT TCGCGATGTT CCCGGCGACG 120 TTCCGGGCCG GCTTCATGGG CCTGGACGAG TTCCGGTTCG GCATCGAGCA GATGAACCCG 180 GCCGAGTACC TCGAGTCGCC GTACTACTGG CACTGGATCC GCACCTACAT CCACCACGGC 240 GTCCGCACCG GCAAGATCGA TCTCGAGGAG CTGGAGCGCC GCACGCAGTA CTACCGGGAG 300 AACCCCGACG CCCCGCTGCC CGAGCACGAG CAGAAGCCGG AGTTGATCGA GTTCGTCAAC 360 CAGGCCGTCT ACGGCGGGCT GCCCGCAAGC CGGGAGGTCG ACCGACCGCC CAAGTTCAAG 420 GAGGGCGACG TGGTGCGGTT CTCCACCGCG AGCCCGAAGG GCCACGCCCG GCGCGCGCGG 480 TACGTGCGCG GCAAGACCGG GACGGTGGTC AAGCACCACG GCGCGTACAT CTACCCGGAC 540 ACCGCCGGCA ACGGCCTGGG CGAGTGCCCC GAGCACCTCT ACACCGTCCG CTTCACGGCC 600 CAGGAGCTGT GGGGGCCGGA AGGGGACCCG AACTCCAGCG TCTACTACGA CTGCTGGGAG 660 CCCTACATCG AGCTCGTCGA CACGAAGGCG GCCGCGGCAT GA 702
【0277】配列番号:5 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴:Nは、AまたはCまたはGまたはT 配列 ACNGARAAYA TNYTNMGNAA 20
【0278】配列番号:6 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴:Nは、AまたはCまたはGまたはT 配列 TTNCKNARNA TRTTYTCNGT 20
【0279】配列番号:7 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴:Nは、AまたはCまたはGまたはT 配列 ATGAAYGGNG TNTAYGANGT 20
【0280】配列番号:8 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列の特徴:Nは、AまたはCまたはGまたはT 配列 ACNTCRTANA CNCCRTTCAT 20
【0281】配列番号:9 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AACATCATGC GCAAGTCG 18
【0282】配列番号:10 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CAGGAAACAG CTATGAC 17
【0283】配列番号:11 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GGCCAGTGCC TAGCTTACAT 18
【0284】配列番号:12 配列の長さ:17 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GTTTTCCCAG TCACGAC 18
【0285】配列番号:13 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AACATCACGC GCAAGTCG 18
【0286】配列番号:14 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AACATCGCGC GCAAGTCG 18
【0287】配列番号:15 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AACATCGTGC GCAAGTCG 18
【0288】配列番号:16 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ATCACGGTGC GGGTCAAG 18
【0289】配列番号:17 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 ACGTCGTTGA TCGACCGG 18
【0290】配列番号:18 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GACGGCTCCG AGGCCTGC 18
【0291】配列番号:19 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCAGGCCG AGGACATG 18
【0292】配列番号:20 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GACGAGGCCC ACCACGTC 18
【0293】配列番号:21 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CACGTCATCG TGTGCACG 18
【0294】配列番号:22 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AACTGGTACA AGGAGCCG 18
【0295】配列番号:23 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GAGCCGGAGT ACCGCTCC 18
【0296】配列番号:24 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CGGCAGGTGC TCAAGGAG 18
【0297】配列番号:25 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 AAGGAGGACT TCGGCTTC 18
【0298】配列番号:26 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GAGCTCACCA CCCTCGTC 18
【0299】配列番号:27 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 18 CGCGAGTTGA TGATCGGC
【0300】配列番号:28 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 GCGAAGGAGG TCGCGTGA 18
【0301】配列番号:29 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CGGCCCGTGG ACGAACCG 18
【0302】配列番号:30 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCCGCGAACG AACCGGTC 18
【0303】配列番号:31 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCGATC ACGAGCAG 18
【0304】配列番号:32 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCCCGC ACGAGCAG 18
【0305】配列番号:33 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCTCGC ACGAGCAG 18
【0306】配列番号:34 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCCGGC ACGAGCAG 18
【0307】配列番号:35 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCTGCC ACGAGCAG 18
【0308】配列番号:36 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCCTGC ACGAGCAG 18
【0309】配列番号:37 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CTGCCCACGC ACGAGCAG 18
【0310】配列番号:38 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTCACGGACC AGGAGCTG 18
【0311】配列番号:39 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTCACGATCC AGGAGCTG 18
【0312】配列番号:40 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTCACGGTCC AGGAGCTG 18
【0313】配列番号:41 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 TTCACGGAGC AGGAGCTG 18
【0314】配列番号:42 配列の長さ:18 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA 配列 CCGAACTACA GCGTCTAC 18
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpPT−B1の制限酵素切断点地図
を示す。
【図2】プラスミドpPT−DB1の制限酵素切断点地
図を示す。
【符号の説明】
Amp:β−ラクタマーゼをコードする遺伝子を示す。 ORI:ColE1系の複製開始部位を示す。 lacPO:pUC18由来のラクトースオペロンのプ
ロモーターおよびオペレーター領域を示す。 NHα:シュードノカルディア・サーモフィラ由来のニ
トリルヒドラターゼのαサブユニットをコードする遺伝
子を示す。 NHβ:シュードノカルディア・サーモフィラ由来のニ
トリルヒドラターゼのβサブユニットをコードする遺伝
子を示す。 (XbaI/NspV):XbaIおよびNspVサイト間での平
滑末端化後の自己連結部位を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 15/09 ZNA C12R 1:01) (72)発明者 鶴岡 みゆき 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 中村 武史 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号:1記載のアミノ酸配
    列により示されるαサブユニットおよび配列表の配列番
    号:2記載のアミノ酸配列により示されるβサブユニッ
    トから構成されるニトリルヒドラターゼ。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号:1記載のアミノ酸配
    列の一部を置換、欠失、削除または挿入して得られるα
    サブユニットと配列表の配列番号:2記載のアミノ酸配
    列の一部を置換、欠失、削除または挿入して得られるβ
    サブユニットのいずれか一方または両方を構成要素とし
    て含んでいるニトリルヒドラターゼ。
  3. 【請求項3】 シュードノカルディア・サーモフィラ
    Pseudonocardia thermophila JCM3095)由来である請
    求項1または2記載のニトリルヒドラターゼ。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号:1記載のアミノ酸配
    列の6番目、19番目、38番目、77番目、90番
    目、102番目、106番目、126番目、130番
    目、142番目、146番目、187番目、194番目
    及び203番目のアミノ酸の何れか一つ以上のアミノ酸
    を他のアミノ酸に置換して得られるαサブユニットを構
    成要素として含んでいるニトリルヒドラターゼ。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号:2記載のアミノ酸配
    列の20番目、21番目、108番目、200番目、2
    12番目のアミノ酸の何れか一つ以上のアミノ酸を他の
    アミノ酸に置換して得られるβサブユニットを構成要素
    として含んでいるニトリルヒドラターゼ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のニトリルヒドラターゼ
    のαサブユニットをコードする遺伝子。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のニトリルヒドラターゼ
    のαサブユニットをコードする遺伝子。
  8. 【請求項8】 配列表の配列番号:3に記載の塩基配列
    で表されるニトリルヒドラターゼのαサブユニットをコ
    ードする遺伝子。
  9. 【請求項9】 配列表の配列番号:3に記載の塩基配列
    の一部を置換、欠失、削除または挿入して得られる塩基
    配列で表されるニトリルヒドラターゼのαサブユニット
    をコードする遺伝子。
  10. 【請求項10】 配列表の配列番号:3に記載の塩基配
    列の16番目から18番目、55番目から57番目、1
    12番目から114番目、229番目から231番目、
    268番目から270番目、304番目から306番
    目、316番目から318番目、376番目から378
    番目、388番目から390番目、424番目から42
    6番目、436番目から438番目、559番目から5
    61番目、580番目から582番目、607番目から
    609番目の何れか一つ以上の塩基配列を他の塩基配列
    に置換して得られる塩基配列で表されるニトリルヒドラ
    ターゼのαサブユニットをコードする遺伝子。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のニトリルヒドラター
    ゼのβサブユニットをコードする遺伝子。
  12. 【請求項12】 請求項2に記載のニトリルヒドラター
    ゼのβサブユニットをコードする遺伝子。
  13. 【請求項13】 配列表の配列番号:4に記載の塩基配
    列で表されるニトリルヒドラターゼのβサブユニットを
    コードする遺伝子。
  14. 【請求項14】 配列表の配列番号:4に記載の塩基配
    列の一部を置換、欠失、削除または挿入して得られる塩
    基配列で表されるニトリルヒドラターゼのβサブユニッ
    トをコードする遺伝子。
  15. 【請求項15】 配列表の配列番号:4に記載の塩基配
    列の58番目から60番目、61番目から63番目、3
    22番目から324番目、598番目から600番目、
    634番目から636番目の何れか一つ以上の塩基配列
    を他の塩基配列に置換して得られる塩基配列で表される
    ニトリルヒドラターゼのβサブユニットをコードする遺
    伝子。
  16. 【請求項16】 請求項6から10に記載のニトリルヒ
    ドラターゼのαサブユニットをコードする遺伝子または
    請求項11から15に記載のニトリルヒドラターゼのβ
    サブユニットをコードする遺伝子の何れかを含んでいる
    組換えプラスミド。
  17. 【請求項17】 請求項6から10に記載のニトリルヒ
    ドラターゼのαサブユニットをコードする遺伝子および
    請求項11から15に記載のニトリルヒドラターゼのβ
    サブユニットをコードする遺伝子を含んでいる組換えプ
    ラスミド。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の組換えプラスミド
    を保持する形質転換株。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の組換えプラスミド
    を保持する形質転換株。
  20. 【請求項20】 請求項18または19に記載の形質転
    換株を培養し、培養によって得られた形質転換株、培養
    液、およびそれらの処理物からニトリルヒドラターゼを
    回収することを特徴とするニトリルヒドラターゼの生産
    方法。
  21. 【請求項21】 請求項18または19に記載の形質転
    換株を培養し、培養によって得られた形質転換株、培養
    液、およびそれらの処理物、或いはそれらから得られる
    ニトリルヒドラターゼとニトリル化合物とを水性媒体中
    で接触させて該ニトリル化合物に対応するアミド化合物
    を製造する方法。
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