JPWO2010055666A1 - ニトリルヒドラターゼ変異体 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]3以下1以上のアミノ酸置換により、ニトリルヒドラターゼの2以上の性質を改善する少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換を含むことを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体。
[2][1]に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、改善される前記性質が反応初速度及び熱安定性であることを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体。
[3][1]又は[2]に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、
配列表の配列番号:1に示されるαサブユニットと、配列表の配列番号:2に示されるβサブユニットとからなり、下記(a)〜(l)からなるアミノ酸置換位置より選ばれる、少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換を含むことを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体。
(a)αサブユニットの92番目
(b)αサブユニットの94番目
(c)αサブユニットの197番目
(d)βサブユニットの4番目
(e)βサブユニットの24番目
(f)βサブユニットの79番目
(g)βサブユニットの96番目
(h)βサブユニットの107番目
(i)βサブユニットの226番目
(j)βサブユニットの110番目、及び、βサブユニットの231番目
(k)βサブユニットの206番目、及び、βサブユニットの230番目
(l)αサブユニットの13番目、αサブユニットの27番目、及び、βサブユニットの110番目
[4][3]に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、さらに下記(m)〜(u)からなるアミノ酸置換位置より選ばれる、少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換を含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体。
(m)(b)又は(g)のとき、αサブユニットの13番目
(n)(b)又は(h)のとき、αサブユニットの27番目
(o)(d)及び(f)
(p)(f)のとき、βサブユニットの230番目
(q)(a)及び(i)
(r)(i)のとき、αサブユニットの13番目、及び、βサブユニットの206番目
(s)(a)及び(d)のとき、βサブユニットの206番目
(t)(c)及び(h)のとき、βサブユニットの230番目
(u)(f)のとき、βサブユニットの230番目、及び、βサブユニットの231番目
[5][3]に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、(e)のとき、(a)、(c)、(f)、(i)、(h)、βサブユニットの230番目、及びβサブユニットの231番目からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換をさらに含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体。
[6][1]〜[5]いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、
αサブユニットの13番目のアミノ酸が置換されているとき、IleがLeuに置換されており、
αサブユニットの27番目のアミノ酸が置換されているとき、MetがIleに置換されており、
αサブユニットの92番目のアミノ酸が置換されているとき、AspがGluに置換されており、
αサブユニットの94番目のアミノ酸が置換されているとき、MetがIleに置換されており、
αサブユニットの197番目のアミノ酸が置換されているとき、GlyがCysに置換されており、
βサブユニットの4番目のアミノ酸が置換されているとき、ValがMetに置換されており、
βサブユニットの24番目のアミノ酸が置換されているとき、ValがIleに置換されており、
βサブユニットの79番目のアミノ酸が置換されているとき、HisがAsnに置換されており、
βサブユニットの96番目のアミノ酸が置換されているとき、GlnがArgに置換されており、
βサブユニットの107番目のアミノ酸が置換されているとき、ProがMetに置換されており、
βサブユニットの110番目のアミノ酸が置換されているとき、GluがAsnに置換されており、
βサブユニットの206番目のアミノ酸が置換されているとき、ProがLeuに置換されており、
βサブユニットの226番目のアミノ酸が置換されているとき、ValがIleに置換されており、
βサブユニットの230番目のアミノ酸が置換されているとき、AlaがGluに置換され
βサブユニットの231番目のアミノ酸が置換されているとき、AlaがValに置換されていることを特徴とするニトリルターゼ変異体。
[7][3]〜[6]いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、更に下記(aa)〜(br)からなるアミノ酸置換より選ばれる少なくとも1つのアミノ酸の置換を含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体。
(aa)αサブユニットの36番目のThrをMet、及び、αサブユニットの126番目のPheをTyr
(ab)αサブユニットの148番目のGlyをAsp、及び、αサブユニットの204番目のValをArg
(ac)βサブユニットの51番目のPheをVal、及び、βサブユニットの108番目のGluをAsp
(ad)βサブユニットの118番目のPheをVal、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(ae)βサブユニットの160番目のArgをTrp、及び、βサブユニットの186番目のLeuをArg
(af)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの36番目のThrをMet、及び、αサブユニットの126番目のPheをTyr
(ag)αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの71番目のArgをHis、及び、αサブユニットの126番目のPheをTyr
(ah)αサブユニットの36番目のThrをMet、αサブユニットの148番目のGlyをAsp、及び、αサブユニットの204番目のValをArg
(ai)βサブユニットの10番目のThrをAsp、βサブユニットの118番目のPheをVal、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(aj)βサブユニットの37番目のPheをLeu、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(ak)βサブユニットの37番目のPheをVal、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(al)βサブユニットの41番目のPheをIle、βサブユニットの51番目のPheをVal、及び、βサブユニットの108番目のGluをAsp
(am)βサブユニットの46番目のMetをLys、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(an)βサブユニットの48番目のLeuをVal、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(ao)βサブユニットの127番目のLeuをSer、βサブユニットの160番目のArgをTrp、及び、βサブユニットの186番目のLeuをArg
(ap)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの46番目のMetをLys、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(aq)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの48番目のLeuをVal、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(ar)αサブユニットの6番目のLeuをAla、αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの127番目のLeuをSer、βサブユニットの160番目のArgをTrp、及び、βサブユニットの186番目のLeuをArg
(as)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの36番目のThrをMet、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの10番目のThrをAsp、βサブユニットの118番目のPheをVal、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(at)αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの71番目のArgをHis、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの37番目のPheをLeu、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(au)αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの71番目のArgをHis、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの37番目のPheをVal、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(av)αサブユニットの36番目のThrをMet、αサブユニットの148番目のGlyをAsp、αサブユニットの204番目のValをArg、βサブユニットの41番目のPheをIle、βサブユニットの51番目のPheをVal、及び、βサブユニットの108番目のGluをAsp
(aw)αサブユニットの148番目のGlyをAsp、αサブユニットの204番目のValをArg、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(ax)αサブユニットの36番目のThrをGly、及び、αサブユニットの188番目のThrをGly
(ay)αサブユニットの36番目のThrをAla、及び、αサブユニットの48番目のAsnをGln
(az)αサブユニットの48番目のAsnをGlu、及び、βサブユニットの146番目のArgをGly
(ba)αサブユニットの36番目のThrをTrp、及び、βサブユニットの176番目のTyrをCys
(bb)βサブユニットの176番目のTyrをMet、及び、βサブユニットの217番目のAspをGly
(bc)αサブユニットの36番目のThrをSer、及び、βサブユニットの33番目のAlaをVal
(bd)βサブユニットの176番目のTyrをAla、及び、βサブユニットの217番目のAspをVal
(be)βサブユニットの40番目のThrをVal、及び、βサブユニットの218番目のCysをMet
(bf)βサブユニットの33番目のAlaをMet、及び、βサブユニットの176番目のTyrをThr
(bg)βサブユニットの40番目のThrをLeu、及び、βサブユニットの217番目のAspをLeu
(bh)βサブユニットの40番目のThrをIle、及び、βサブユニットの61番目のAlaをVal
(bi)βサブユニットの61番目のAlaをThr、及び、βサブユニットの218番目のCysをSer
(bj)βサブユニットの112番目のLysをVal、及び、βサブユニットの217番目のAspをMet
(bk)βサブユニットの61番目のAlaをTrp、及び、βサブユニットの217番目のAspをHis
(bl)βサブユニットの61番目のAlaをLeu、及び、βサブユニットの112番目のLysをIle
(bm)βサブユニットの146番目のArgをGly、及び、βサブユニットの217番目のAspをSer
(bn)βサブユニットの171番目のLysをAla、及び、βサブユニットの217番目のAspをThr
(bo)βサブユニットの150番目のAlaをSer、及び、βサブユニットの217番目のAspをCys
(bp)βサブユニットの61番目のAlaをGly、及び、βサブユニットの150番目のAlaをAsn
(bq)βサブユニットの61番目のAlaをSer、及び、βサブユニットの160番目のArgをMet
(br)βサブユニットの160番目のArgをCys、及び、βサブユニットの168番目のThrをGlu
[8][1]〜[7]いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子。
[9]配列表の配列番号:3に示されるαサブユニットをコードする遺伝子と、配列表の配列番号:4に示されるβサブユニットをコードする遺伝子とからなる、ニトリルヒドラターゼをコードする遺伝子において、下記(a)〜(l)からなる塩基置換位置より選ばれる、少なくとも1つの塩基置換を含むことを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子。
(a)配列番号:3の塩基配列の274番目〜276番目
(b)配列番号:3の塩基配列の280番目〜282番目
(c)配列番号:3の塩基配列の589番目〜591番目
(d)配列番号:4の塩基配列の10番目〜12番目
(e)配列番号:4の塩基配列の69番目〜71番目
(f)配列番号:4の塩基配列の235番目〜237番目
(g)配列番号:4の塩基配列の286番目〜288番目
(h)配列番号:4の塩基配列の319番目〜321番目
(i)配列番号:4の塩基配列の676番目〜678番目
(j)配列番号:4の塩基配列の328番目〜330番目、及び、配列番号:4の691番目〜693番目
(k)配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目、及び、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目
(l)配列番号:3の塩基配列の37番目〜39番目、及び、配列番号:3の塩基配列の79番目〜81番目、及び、配列番号:4の塩基配列の328番目〜330番目
[10][9]に記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子において、さらに下記(m)〜(u)からなる塩基置換位置より選ばれる、少なくとも1つの塩基置換を含むことを特徴とする遺伝子。
(m)(b)又は(g)のとき、配列番号:3の塩基配列の37番目〜39番目
(n)(b)又は(h)のとき、配列番号:3の塩基配列の79番目〜81番目
(o)(d)及び(f)
(p)(f)のとき、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目
(q)(a)及び(i)
(r)(i)のとき、配列番号:3の塩基配列の37〜39番目及び、配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目
(s)(a)及び(d)のとき、配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目
(t)(c)及び(h)のとき、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目
(u)(f)のとき、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目、及び、配列番号:4の塩基配列の691番目〜693番目
[11][9]に記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子において、(e)のとき、(a)、(c)、(f)、(i)、(h)、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目、及び配列番号:4の塩基配列の691番目〜693番目からなる塩基置換位置から選択される少なくとも1つの塩基の他の塩基への置換をさらに含むことを特徴とする遺伝子。
[12][9]〜[11]いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子において、
配列番号:3の塩基配列の37番目〜39番目が塩基置換されているとき、ATCがCTCに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の79番目〜81番目が塩基置換されているとき、ATGがATCに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の274番目〜276番目が塩基置換されているとき、GACがGAGに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の280番目〜282番目が塩基置換されているとき、ATGがATCに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の589番目〜591番目が塩基置換されているとき、GGCをTGCに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の10番目〜12番目が塩基置換されているとき、GTGをATGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の69番目〜71番目が塩基置換されているとき、GTCがATCに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の235番目〜237番目が塩基置換されているとき、CACがAACに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の286番目〜288番目が塩基置換されているとき、CAGがCGTに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の319番目〜321番目が塩基置換されているとき、CCCがATGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の328番目〜330番目が塩基置換されているとき、GAGがAACに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目が塩基置換されているとき、CCGがCTGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の676番目〜678番目が塩基置換されているとき、GTCがATCに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目が塩基置換されているとき、GCGがGAGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の691番目〜693番目が塩基置換されているとき、GCCがGTCに置換されていることを特徴とする遺伝子。
[13][9]〜[12]いずれかに記載の遺伝子が、下記(aa)〜(br)からなる塩基置換位置より選ばれる、少なくとも1つの塩基置換を含み、かつ、ニトリルヒドラターゼ活性を有することを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子。
(aa)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、及び、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC
(ab)配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、及び、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC
(ac)配列番号:4の塩基配列の151番目〜153番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT
(ad)配列番号:4の塩基配列の352番目〜354番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(ae)配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の556番目〜558番目のCTGをCGG
(af)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、及び、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC
(ag)配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の211番目〜213番目のCGTをCAT、及び、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC
(ah)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、及び、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC
(ai)配列番号:4の塩基配列の28番目〜30番目のACCをGAC、配列番号:4の塩基配列の352番目〜354番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(aj)配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをCTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(ak)配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをGTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(al)配列番号:4の塩基配列の121番目〜123番目のTTCをATC、配列番号:4の塩基配列の151番目〜153番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT
(am)配列番号:4の塩基配列の136番目〜138番目のATGをAAG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(an)配列番号:4の塩基配列の142番目〜144番目のCTGをGTG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(ao)配列番号:4の塩基配列の379番目〜381番目のCTGをTCG、配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の556番目〜558番目のCTGをCGG
(ap)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の136番目〜138番目のATGをAAG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(aq)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の142番目〜144番目のCTGをGTG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(ar)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをGCG、配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の379番目〜381番目のCTGをTCG、配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の556番目〜558番目のCTGをCGG
(as)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の28番目〜30番目のACCをGAC、配列番号:4の塩基配列の352番目〜354番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(at)配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の211番目〜213番目のCGTをCAT、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをCTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(au)配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の211番目〜213番目のCGTをCAT、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをGTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(av)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC、配列番号:4の塩基配列の121番目〜123番目のTTCをATC、配列番号:4の塩基配列の151番目〜153番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT
(aw)配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(ax)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをGGG、及び、配列番号:3の塩基配列の562番目〜564番目のACCをGGC
(ay)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをGCG、及び、配列番号:3の塩基配列の142番目〜144番目のAACをCAA
(az)配列番号:3の塩基配列の142番目〜144番目のAACをGAA、及び、配列番号:4の塩基配列の436番目〜438番目のCGGをGGG
(ba)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをTGC
(bb)配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをATG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをGGC
(bc)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをTCG、及び、配列番号:4の塩基配列の97番目〜99番目のGCGをGTG
(bd)配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをGCC、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをGTC
(be)配列番号:4の塩基配列の118番目〜120番目のACGをGTG、及び、配列番号:4の塩基配列の652番目〜654番目のTGCをATG
(bf)配列番号:4の塩基配列の97番目〜99番目のGCGをATG、及び、配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをACC
(bg)配列番号:4の塩基配列の118番目〜120番目のACGをCTG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをCTC
(bh)配列番号:4の塩基配列の118番目〜120番目のACGをATT、及び、配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをGTC
(bi)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをACG、及び、配列番号:4の塩基配列の652番目〜654番目のTGCをTCC
(bj)配列番号:4の塩基配列の334番目〜336番目のAAGをGTG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをATG
(bk)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをCAC
(bl)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをCTC、及び、配列番号:4の塩基配列の334番目〜336番目のAAGをATT
(bm)配列番号:4の塩基配列の436番目〜438番目のCGGをGGG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをAGC
(bn)配列番号:4の塩基配列の511番目〜513番目のAAGをGCG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをACC
(bo)配列番号:4の塩基配列の448番目〜450番目のGCGをTCG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをTGT
(bp)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをGGC、及び、配列番号:4の塩基配列の448番目〜450番目のGCGをAAT
(bq)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをTCG、及び、配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをATG
(br)配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGT、及び、配列番号:4の塩基配列の502番目〜504番目のACGをGAG
[14][9]〜[13]いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子の5'末端上流に更に、遺伝子の発現に必要とされるプロモーター配列を含むDNAと、該プロモーターの3'末端の下流に、配列番号:7に含まれるリボゾーム結合配列とを含む、連結されたDNA。
[15][14]に記載のDNAを含む、プラスミド。
[16][15]に記載のプラスミドによって宿主細胞を形質転換して得られた形質転換体。
[17]ニトリルヒドラターゼ変異体の生産方法において、[16]に記載の形質転換体を培地で培養して、該形質転換体にプラスミドの有するニトリルヒドラターゼ遺伝子に基づくニトリルヒドラターゼ変異体を生産させる工程を含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体の生産方法。
鋳型として特許文献1の実施例3記載のプラスミドpPT−DB1、配列表の配列番号:7、及び、8に記載のプライマーを用いたPCR反応により、約0.7kbpの遺伝子断片を得た。上記PCR断片を制限酵素EcoRI及びNotIにより切断した後、この制限酵素処理液に対してフェノール/クロロホルム抽出とエタノール沈澱を行って該DNA断片を精製した。同様に、EcoRI及びNotIによりpPT−DB1を切断、アガロースゲル電気泳動を行い、アガロースゲルから約3.9kbpのDNA断片のみを切り出した。この様にして得られた約0.7kbpと約3.9kbpのDNA断片をDNAライゲーションキット(宝酒造社製)を用いて連結させ、上記のリボゾーム結合配列が改変されたニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を作製した。
試験管に40μg/mLの硫酸第二鉄・七水和物及び10μg/mLの塩化コバルト・二水和物を含む5mLのLB液体培地を調製し、121℃・20分間のオートクレーブにより滅菌した。この培地に終濃度が100μg/mLとなるようにアンピシリンを添加した後、各形質転換体を一白金耳植菌し、37℃・200rpmにて約20時間其々培養した。該培養終了液から40μLを取り、740μLの54mMトリス塩酸水溶液(pH8.0)に懸濁し、これに20μLのアクリロニトリルを添加して20℃で緩やかに攪拌しながら15分間反応させ、アクリルアミドを生成させた。反応終了後、HPLCを用いて反応液中のアクリルアミド含有量の分析を行った。
<酵素の熱安定性の比較>
上述の形質転換体の培養終了液から遠心分離(5000G、15分間)により各形質転換体を分離した。
各形質転換体0.1gを20mlの50mMトリス塩酸水溶液(pH8.0)に其々懸濁し、60℃にて2時間加熱処理した。加熱処理後に20℃に戻し、基質として0.5mlのアクリロニトリルを添加して、20℃で15分間反応させ、反応初速度を測定した。
〈分析条件〉
分析機器: 日本分光HPLC
カラム : YMC Pack ODS−A (150×6.00 mm)
分析温度: 40℃
移動相 : 3% アセトニトリル、10mM リン酸
反応及び分析は各形質転換体に対し3回以上行い、分注操作等でのデータのばらつきを補正した。
表2で示すようにニトリルヒドラターゼを(av)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(2)を取得するために、特許文献2の実施例79に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(2)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(2)を得た。
表2で示すようにニトリルヒドラターゼを(bc)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(3)を取得するために、宝酒造社製の「LA PCR in vitro mutagenesis Kit」(以後、変異導入キットと呼ぶ)を用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型としてPCR反応を行った。
アニーリング処理液にTaKaRa LA Taq(タカラバイオ株式会社製)を0.5μL加えて72℃で3分間加熱処理を行い、ヘテロ2本鎖を完成させた。
表2で示すようにニトリルヒドラターゼを(bh)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(4)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号14、及び、15に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(4)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(4)を得た。
表3で示すようにニトリルヒドラターゼを(a)及び(av)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(5)を取得するために、前記の参考例1記載の形質転換体(2)より回収したプラスミド(2)を鋳型とし、配列表の配列番号:16に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(5)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(5)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例1記載のプラスミド(2)に、αサブユニットの92番目のAspをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。
表3で示すようにニトリルヒドラターゼを(a)及び(bc)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(6)を取得するために、前記の参考例2記載の形質転換体(3)より回収したプラスミド(3)を鋳型とし、配列表の配列番号:16に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(6)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(6)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例2記載のプラスミド(3)に、αサブユニットの92番目のAspをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(6)、及び、そのベースとなった形質転換体(3)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表3で示すようにニトリルヒドラターゼを(a)及び(bh)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(7)を取得するために、前記の参考例3記載の形質転換体(4)より回収したプラスミド(4)を鋳型とし、配列表の配列番号:16に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(7)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(7)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例3記載のプラスミド(4)に、αサブユニットの92番目のAspをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(7)、及び、そのベースとなった形質転換体(4)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表4で示すようにニトリルヒドラターゼを(ak)のアミノ酸置換位置で変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(8)を取得するために、特許文献2の実施例68に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(8)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(8)を得た。
表4で示すように(ap)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(9)を取得するために、特許文献2の実施例73に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(9)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(9)を得た。
表4で示すように(bp)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(10)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:17、及び、18に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(10)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(10)を得た。
表5で示すように(b)及び(ak)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(11)を取得するために、前記の参考例4記載の形質転換体(8)より回収したプラスミド(8)を鋳型とし、配列表の配列番号:19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(11)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(11)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例4記載のプラスミド(8)に、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(11)、及び、そのベースとなった形質転換体(8)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表5で示すように(b)及び(ap)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(12)を取得するために、前記の参考例5記載の形質転換体(9)より回収したプラスミド(9)を鋳型とし、配列表の配列番号:19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(12)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(12)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例5記載のプラスミド(9)に、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(12)、及び、そのベースとなった形質転換体(9)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表5で示すように(b)及び(bp)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(13)を取得するために、前記の参考例6記載の形質転換体(10)より回収したプラスミド(10)を鋳型とし、配列表の配列番号:19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(13)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(13)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例6記載のプラスミド(10)に、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(13)、及び、そのベースとなった形質転換体(10)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表6で示すように(an)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(14)を取得するために、特許文献2の実施例71に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(14)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(14)を得た。
表6で示すように(be)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(15)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:20、及び、21に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(15)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(15)を得た。
表6で示すように(br)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(16)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:22、及び、23に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(16)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(16)を得た。
表7で示すように(c)及び(an)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(17)を取得するために、前記の参考例7記載の形質転換体(14)より回収したプラスミド(14)を鋳型とし、配列表の配列番号:24に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(17)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(17)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例7記載のプラスミド(14)に、αサブユニットの197番目のGlyをCysとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(17)、及び、そのベースとなった形質転換体(14)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表7で示すように(c)及び(be)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(18)を取得するために、前記の参考例8記載の形質転換体(15)より回収したプラスミド(15)を鋳型とし、配列表の配列番号:24に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(18)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(18)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例8記載のプラスミド(15)に、αサブユニットの197番目のGlyをCysとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(18)、及び、そのベースとなった形質転換体(15)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表7で示すように(c)及び(br)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(19)を取得するために、前記の参考例9記載の形質転換体(16)より回収したプラスミド(16)を鋳型とし、配列表の配列番号:24に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(19)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(19)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例9記載のプラスミド(16)に、αサブユニットの197番目のGlyをCysとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(19)、及び、そのベースとなった形質転換体(16)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表8で示すように(ar)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(20)を取得するために、特許文献2の実施例75に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(20)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(20)を得た。
表8で示すように(ax)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(21)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:25、及び、26に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(21)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(21)を得た。
表8で示すように(bd)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(22)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:27、及び、28に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(22)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(22)を得た。
表9で示すように(d)及び(ar)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(23)を取得するために、前記の参考例10記載の形質転換体(20)より回収したプラスミド(20)を鋳型とし、配列表の配列番号:29に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(23)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(23)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例10記載のプラスミド(20)に、βサブユニットの4番目のValをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(23)、及び、そのベースとなった形質転換体(20)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表9で示すように(d)及び(ax)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(24)を取得するために、前記の参考例11記載の形質転換体(21)より回収したプラスミド(21)を鋳型とし、配列表の配列番号:29に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(24)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(24)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例11記載のプラスミド(21)に、βサブユニットの4番目のValをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(24)、及び、そのベースとなった形質転換体(21)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表9で示すように(d)及び(bd)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(25)を取得するために、前記の参考例12記載の形質転換体(22)より回収したプラスミド(22)を鋳型とし、配列表の配列番号:29に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(25)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(19)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例12記載のプラスミド(22)に、βサブユニットの4番目のValをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(25)、及び、そのベースとなった形質転換体(22)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表10で示すように(ao)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異したニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(26)を取得するために、特許文献2の実施例72に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(26)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(26)を得た。
表10で示すように(at)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(27)を取得するために、特許文献2の実施例77に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(27)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(27)を得た。
表11で示すようにβサブユニットの8番目及び(ao)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(28)を取得するために、前記の参考例13記載の形質転換体(26)より回収したプラスミド(26)を鋳型とし、配列表の配列番号:30に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(28)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(28)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例13記載のプラスミド(26)に、βサブユニットの8番目のGlyをAlaとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(28)、及び、そのベースとなった形質転換体(26)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表11で示すようにβサブユニットの8番目及び(at)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(29)を取得するために、前記の参考例14記載の形質転換体(27)より回収したプラスミド(27)を鋳型とし、配列表の配列番号:30に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(29)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(29)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例14記載のプラスミド(27)に、βサブユニットの8番目のGlyをAlaとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(29)、及び、そのベースとなった形質転換体(27)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表11で示すようにβサブユニットの8番目及び(br)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(30)を取得するために、前記の参考例9記載の形質転換体(16)より回収したプラスミド(16)を鋳型とし、配列表の配列番号:30に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(30)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(30)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例9記載のプラスミド(16)に、βサブユニットの8番目のGlyをAlaとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(30)、及び、そのベースとなった形質転換体(16)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表12で示すように(au)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(31)を取得するために、特許文献2の実施例78に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(31)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(31)を得た。
表12で示すように(bf)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(32)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:31、及び、32に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(32)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(32)を得た。
表13で示すように(f)及び(au)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(33)を取得するために、前記の参考例15記載の形質転換体(31)より回収したプラスミド(31)を鋳型とし、配列表の配列番号:33に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(33)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(33)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例15記載のプラスミド(31)に、βサブユニットの79番目のHisをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(33)、及び、そのベースとなった形質転換体(31)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表13で示すように(f)及び(bf)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(34)を取得するために、前記の参考例16記載の形質転換体(32)より回収したプラスミド(32)を鋳型とし、配列表の配列番号:33に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(34)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(34)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例16記載のプラスミド(32)に、βサブユニットの79番目のHisをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(34)、及び、そのベースとなった形質転換体(32)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表13で示すように(f)及び(bp)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(35)を取得するために、前記の参考例6記載の形質転換体(10)より回収したプラスミド(10)を鋳型とし、配列表の配列番号:33に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(35)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(35)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例6記載のプラスミド(10)に、βサブユニットの79番目のHisをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(35)、及び、そのベースとなった形質転換体(10)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表14で示すように(aa)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(36)を取得するために、特許文献2の実施例58に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(36)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(36)を得た。
表14で示すように(ah)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(37)を取得するために、特許文献2の実施例65に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(37)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(37)を得た。
表14で示すように(aq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(38)を取得するために、特許文献2の実施例74に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(38)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(38)を得た。
表15で示すように(g)及び(aa)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(39)を取得するために、前記の参考例17記載の形質転換体(36)より回収したプラスミド(36)を鋳型とし、配列表の配列番号:34に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(39)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(39)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例17記載のプラスミド(36)に、βサブユニットの96番目のGlnをArgとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(39)、及び、そのベースとなった形質転換体(36)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表15で示すように(g)及び(ah)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(40)を取得するために、前記の参考例18記載の形質転換体(37)より回収したプラスミド(37)を鋳型とし、配列表の配列番号:34に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(40)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(40)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例18記載のプラスミド(37)に、βサブユニットの96番目のGlnをArgとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(40)、及び、そのベースとなった形質転換体(37)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表15で示すように(g)及び(aq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(41)を取得するために、前記の参考例19記載の形質転換体(38)より回収したプラスミド(38)を鋳型とし、配列表の配列番号:34に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(41)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(41)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例19記載のプラスミド(38)に、βサブユニットの96番目のGlnをArgとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(41)、及び、そのベースとなった形質転換体(38)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表16で示すように(ae)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(42)を取得するために、特許文献2の実施例62に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(42)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(42)を得た。
表16で示すように(bk)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(43)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:35、及び、36に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(43)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(43)を得た。
表17で示すように(h)及び(ae)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(44)を取得するために、前記の参考例20記載の形質転換体(42)より回収したプラスミド(42)を鋳型とし、配列表の配列番号:37に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(44)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(44)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例20記載のプラスミド(42)に、βサブユニットの107番目のProをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(44)、及び、そのベースとなった形質転換体(42)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表17で示すように(h)及び(au)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(45)を取得するために、前記の参考例15記載の形質転換体(31)より回収したプラスミド(31)を鋳型とし、配列表の配列番号:68に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(45)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(45)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例15記載のプラスミド(31)に、βサブユニットの107番目のProをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(45)、及び、そのベースとなった形質転換体(31)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表17で示すように(h)及び(bk)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(46)を取得するために、前記の参考例21記載の形質転換体(43)より回収したプラスミド(43)を鋳型とし、配列表の配列番号:37に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(46)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(46)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例21記載のプラスミド(43)に、βサブユニットの107番目のProをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(46)、及び、そのベースとなった形質転換体(43)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表18で示すように(i)及び(aa)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(47)を取得するために、前記の参考例17記載の形質転換体(36)より回収したプラスミド(36)を鋳型とし、配列表の配列番号:38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(47)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(47)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例17記載のプラスミド(36)に、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(47)、及び、そのベースとなった形質転換体(36)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表18で示すように(i)及び(ak)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(48)を取得するために、前記の参考例4記載の形質転換体(8)より回収したプラスミド(8)を鋳型とし、配列表の配列番号:38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(48)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(48)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例4記載のプラスミド(8)に、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(48)、及び、そのベースとなった形質転換体(8)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表18で示すように(i)及び(be)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異するニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(49)を取得するために、前記の参考例8記載の形質転換体(15)より回収したプラスミド(15)を鋳型とし、配列表の配列番号:38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の変異導入キットを用いた方法により、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(49)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(49)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例8記載のプラスミド(15)に、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(49)、及び、そのベースとなった形質転換体(15)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表19で示すように(af)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(50)を取得するために、特許文献2の実施例63に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(50)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(50)を得た。
表19で示すように(bq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミドを取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:39、及び、40に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(51)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(51)を得た。
表19で示すように(bj)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(52)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:41、及び、42に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(52)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(52)を得た。
表20で示すように(m−1)及び(af)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(53)を取得するために、前記の参考例22記載の形質転換体(50)より回収したプラスミド(50)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、及び、19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(53)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(53)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例22記載のプラスミド(50)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(53)、及び、そのベースとなった形質転換体(50)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表20で示すように(m−1)及び(bq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(54)を取得するために、前記の参考例23記載の形質転換体(51)より回収したプラスミド(51)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、及び、19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(54)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(54)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例23記載のプラスミド(51)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(54)、及び、そのベースとなった形質転換体(51)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表20で示すように(m−1)及び(bj)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(55)を取得するために、前記の参考例24記載の形質転換体(52)より回収したプラスミド(52)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、及び、19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(55)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(55)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例24記載のプラスミド(52)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(55)、及び、そのベースとなった形質転換体(52)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表21で示すように(am)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(56)を取得するために、特許文献2の実施例70に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(56)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(56)を得た。
表21で示すように(ay)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(57)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:44、及び、45に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(57)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(57)を得た。
表22で示すように(m−2)及び(am)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(58)を取得するために、前記の参考例25記載の形質転換体(56)より回収したプラスミド(56)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、及び、34に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(58)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(58)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例25記載のプラスミド(56)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、βサブユニットの96番目のGlnをArgとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(58)、及び、そのベースとなった形質転換体(56)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表22で示すように(m−2)及び(at)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(59)を取得するために、前記の参考例14記載の形質転換体(27)より回収したプラスミド(27)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、及び、34に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(59)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(59)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例14記載のプラスミド(27)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、βサブユニットの96番目のGlnをArgとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(59)、及び、そのベースとなった形質転換体(27)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表22で示すように(m−2)及び(ay)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(60)を取得するために、前記の参考例26記載の形質転換体(57)より回収したプラスミド(57)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、及び、34に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(60)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(60)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例26記載のプラスミド(57)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、βサブユニットの96番目のGlnをArgとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(60)、及び、そのベースとなった形質転換体(57)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表23で示すように(n−1)及び(af)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(61)を取得するために、前記の参考例22記載の形質転換体(50)より回収したプラスミド(50)を鋳型とし、配列表の配列番号:46、及び、19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(61)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(61)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例22記載のプラスミド(50)に、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(61)、及び、そのベースとなった形質転換体(50)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表23で示すように(n−1)及び(ao)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異したニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(62)を取得するために、前記の参考例13記載の形質転換体(26)より回収したプラスミド(26)を鋳型とし、配列表の配列番号:46、及び、19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(62)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(62)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例13記載のプラスミド(26)に、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(62)、及び、そのベースとなった形質転換体(26)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表23で示すように(n−1)及び(ax)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(63)を取得するために、前記の参考例11記載の形質転換体(21)より回収したプラスミド(21)を鋳型とし、配列表の配列番号:46、及び、19に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(63)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(63)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例11記載のプラスミド(21)に、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、αサブユニットの94番目のMetをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(63)、及び、そのベースとなった形質転換体(21)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表24で示すように(aj)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(64)を取得するために、特許文献2の実施例67に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(64)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(64)を得た。
表24で示すように(as)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(65)を取得するために、特許文献2の実施例76に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(65)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(65)を得た。
表24で示すように(bb)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(66)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:47、及び、48に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(66)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(66)を得た。
表25で示すように(n−2)及び(aj)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(67)を取得するために、前記の参考例27記載の形質転換体(64)より回収したプラスミド(64)を鋳型とし、配列表の配列番号:46、及び、68に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(67)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(67)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例27記載のプラスミド(64)に、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、βサブユニットの107番目のProをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(67)、及び、そのベースとなった形質転換体(64)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表25で示すように(n−2)及び(as)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(68)を取得するために、前記の参考例28記載の形質転換体(65)より回収したプラスミド(65)を鋳型とし、配列表の配列番号:46、及び、37に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(68)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(68)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例28記載のプラスミド(65)に、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、βサブユニットの107番目のProをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(68)、及び、そのベースとなった形質転換体(65)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表25で示すように(n−2)及び(bb)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(69)を取得するために、前記の参考例29記載の形質転換体(66)より回収したプラスミド(66)を鋳型とし、配列表の配列番号:46、及び、37に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(69)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(69)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例29記載のプラスミド(66)に、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、βサブユニットの107番目のProをMetとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(69)、及び、そのベースとなった形質転換体(66)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表26で示すように(al)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(70)を取得するために、特許文献2の実施例69に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(70)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(70)を得た。
表26で示すように(aw)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(71)を取得するために、特許文献2実施例80に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(71)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(71)を得た。
表26で示すように(bl)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(72)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:49、及び、50に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(72)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(72)を得た。
表27で示すように(q)及び(al)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(73)を取得するために、前記の参考例30記載の形質転換体(70)より回収したプラスミド(70)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、及び、38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(73)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(73)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例30記載のプラスミド(70)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(73)、及び、そのベースとなった形質転換体(70)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表27で示すように(q)及び(aw)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(74)を取得するために、前記の参考例31記載の形質転換体(71)より回収したプラスミド(71)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、及び、38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(74)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(74)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例31記載のプラスミド(71)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(74)、及び、そのベースとなった形質転換体(71)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表27で示すように(q)及び(bl)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(75)を取得するために、前記の参考例32記載の形質転換体(72)より回収したプラスミド(72)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、及び、38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(75)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(75)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例32記載のプラスミド(72)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(75)、及び、そのベースとなった形質転換体(72)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表28で示すように(bi)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(76)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:51、及び、52に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(76)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(76)を得た。
表28で示すように(bm)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(77)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:53、及び、54に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(77)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(77)を得た。
表29で示すように(o)及び(an)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(78)を取得するために、前記の参考例7記載の形質転換体(14)より回収したプラスミド(14)を鋳型とし、配列表の配列番号:29、及び、33に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(78)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(78)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例7記載のプラスミド(14)に、βサブユニットの4番目のValをMet、及び、βサブユニットの79番目のHisをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(78)、及び、そのベースとなった形質転換体(14)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表29で示すように(o)及び(bi)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(79)を取得するために、前記の参考例33記載の形質転換体(76)より回収したプラスミド(76)を鋳型とし、配列表の配列番号:29、及び、33に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(79)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(79)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例33記載のプラスミド(76)に、βサブユニットの4番目のValをMet、及び、βサブユニットの79番目のHisをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(79)、及び、そのベースとなった形質転換体(76)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表29で示すように(o)及び(bm)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(80)を取得するために、前記の参考例34記載の形質転換体(77)より回収したプラスミド(77)を鋳型とし、配列表の配列番号:29、及び、33に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(80)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(80)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例34記載のプラスミド(77)に、βサブユニットの4番目のValをMet、及び、βサブユニットの79番目のHisをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(80)、及び、そのベースとなった形質転換体(77)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表30で示すように(ag)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(81)を取得するために、特許文献2の実施例64に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(81)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(81)を得た。
表30で示すように(ai)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(82)を取得するために、特許文献2の実施例66に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(82)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(82)を得た。
表31で示すように(p)及び(ag)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(83)を取得するために、前記の参考例35記載の形質転換体(81)より回収したプラスミド(81)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(83)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(83)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例35記載のプラスミド(81)に、βサブユニットの79番目のHisをAsn、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(83)、及び、そのベースとなった形質転換体(81)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表31で示すように(p)及び(ai)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(84)を取得するために、前記の参考例36記載の形質転換体(82)より回収したプラスミド(82)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(84)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(84)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例36記載のプラスミド(82)に、βサブユニットの79番目のHisをAsn、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(84)、及び、そのベースとなった形質転換体(82)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表31で示すように(p)及び(aq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(85)を取得するために、前記の参考例19記載の形質転換体(38)より回収したプラスミド(38)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(85)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(85)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例31記載のプラスミド(38)に、βサブユニットの79番目のHisをAsn、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(85)、及び、そのベースとなった形質転換体(38)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表32で示すように(ad)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(86)を取得するために、特許文献2の実施例61に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(86)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(86)を得た。
表32で示すように(bg)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(87)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:55、及び、56に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(87)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(87)を得た。
表33で示すように(j)及び(ad)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(88)を取得するために、前記の参考例37記載の形質転換体(86)より回収したプラスミド(86)を鋳型とし、配列表の配列番号:57、及び、58に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(88)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(88)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例37記載のプラスミド(86)に、βサブユニットの110番目のGluをAsn、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(88)、及び、そのベースとなった形質転換体(86)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表33で示すように(j)及び(aj)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(89)を取得するために、前記の参考例27記載の形質転換体(64)より回収したプラスミド(64)を鋳型とし、配列表の配列番号:57、及び、58に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(89)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(89)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例27記載のプラスミド(64)に、βサブユニットの110番目のGluをAsn、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(89)、及び、そのベースとなった形質転換体(64)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表33で示すように(j)及び(bg)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(90)を取得するために、前記の参考例38記載の形質転換体(87)より回収したプラスミド(87)を鋳型とし、配列表の配列番号:57、及び、58に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(90)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(90)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例38記載のプラスミド(87)に、βサブユニットの110番目のGluをAsn、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(90)、及び、そのベースとなった形質転換体(87)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表34で示すように(k)及び(ad)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(91)を取得するために、をコードするプラスミドを取得するため、前記の参考例37記載の形質転換体(86)より回収したプラスミド(86)を鋳型とし、配列表の配列番号:59、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(91)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(91)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例37記載のプラスミド(86)に、βサブユニットの206番目のProをLeu、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(91)、及び、そのベースとなった形質転換体(86)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表34で示すように(k)及び(as)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(92)を取得するために、前記の参考例28記載の形質転換体(65)より回収したプラスミド(65)を鋳型とし、配列表の配列番号:59、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(92)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(92)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例28記載のプラスミド(65)に、βサブユニットの206番目のProをLeu、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(92)、及び、そのベースとなった形質転換体(65)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表34で示すように(k)及び(av)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(93)を取得するために、前記の参考例1記載の形質転換体(2)より回収したプラスミド(2)を鋳型とし、配列表の配列番号:59、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(93)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(93)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例1記載のプラスミド(2)に、βサブユニットの206番目のProをLeu、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(93)、及び、そのベースとなった形質転換体(2)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表35で示すように(bo)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(94)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:61、及び、62に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(94)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(94)を得た。
表36で示すように(l)及び(ag)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(95)を取得するために、前記の参考例35記載の形質転換体(81)より回収したプラスミド(81)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、46、及び、57に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(95)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(95)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例35記載のプラスミド(81)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、βサブユニットの110番目のGluをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(95)、及び、そのベースとなった形質転換体(81)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表36で示すように(l)及び(am)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(96)を取得するために、前記の参考例25記載の形質転換体(56)より回収したプラスミド(56)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、46、及び、57に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(96)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(96)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例25記載のプラスミド(56)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、βサブユニットの110番目のGluをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(96)、及び、そのベースとなった形質転換体(56)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表36で示すように(l)及び(bo)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(97)を取得するために、前記の参考例39記載の形質転換体(94)より回収したプラスミド(94)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、46、及び、57に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(97)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(97)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例39記載のプラスミド(94)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、αサブユニットの27番目のMetをIle、及び、βサブユニットの110番目のGluをAsnとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(97)、及び、そのベースとなった形質転換体(94)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表37で示すように(ab)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(98)を取得するために、特許文献2の実施例59に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(98)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(98)を得た。
表38で示すように(r)及び(ab)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(99)を取得するために、前記の参考例40記載の形質転換体(98)より回収したプラスミド(98)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、59、及び、38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(99)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(99)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例40記載のプラスミド(98)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、βサブユニットの206番目のProをLeu、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(99)、及び、そのベースとなった形質転換体(98)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表38で示すように(r)及び(ai)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(100)を取得するために、前記の参考例36記載の形質転換体(82)より回収したプラスミド(82)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、59、及び、38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(100)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(100)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例36記載のプラスミド(82)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、βサブユニットの206番目のProをLeu、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(100)、及び、そのベースとなった形質転換体(82)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表38で示すように(r)及び(bh)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(101)を取得するために、前記の参考例3記載の形質転換体(4)より回収したプラスミド(4)を鋳型とし、配列表の配列番号:43、59、及び、38に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(101)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(101)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例3記載のプラスミド(4)に、αサブユニットの13番目のIleをLeu、及び、βサブユニットの206番目のProをLeu、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(101)、及び、そのベースとなった形質転換体(4)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表39で示すように(ac)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(102)を取得するために、特許文献2の実施例60に記載のプラスミドを鋳型とし、実施例1記載の方法でリボゾーム結合配列を改変し、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(102)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(102)を得た。
表40で示すように(s)及び(ab)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(103)を取得するために、前記の参考例40記載の形質転換体(98)より回収したプラスミド(98)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、29、及び、59に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(103)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(103)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例40記載のプラスミド(98)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、及び、βサブユニットの4番目のValをMet、及び、βサブユニットの206番目のProをLeuとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(103)、及び、そのベースとなった形質転換体(98)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表40で示すように(s)及び(ah)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(104)を取得するために、前記の参考例18記載の形質転換体(37)より回収したプラスミド(37)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、29、及び、59に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(104)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(104)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例18記載のプラスミド(37)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、及び、βサブユニットの4番目のValをMet、及び、βサブユニットの206番目のProをLeuとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(104)、及び、そのベースとなった形質転換体(37)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表40で示すように(s)及び(ac)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(105)を取得するために、前記の参考例41記載の形質転換体(102)より回収したプラスミド(102)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、29、及び、59に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(105)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(105)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例41記載のプラスミド(102)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、及び、βサブユニットの4番目のValをMet、及び、βサブユニットの206番目のProをLeuとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(105)、及び、そのベースとなった形質転換体(102)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表41で示すように(az)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(106)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:65、及び、53に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(106)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(106)を得た。
表42で示すように(t)及び(ac)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(107)を取得するために、前記の参考例41記載の形質転換体(102)より回収したプラスミド(102)を鋳型とし、配列表の配列番号:24、37、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(107)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(107)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例41記載のプラスミド(102)に、αサブユニットの197番目のGlyをCys、及び、βサブユニットの107番目のProをMet、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(107)、及び、そのベースとなった形質転換体(102)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表42で示すように(t)及び(al)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(108)を取得するために、前記の参考例30記載の形質転換体(70)より回収したプラスミド(70)を鋳型とし、配列表の配列番号:24、37、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(108)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(108)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例30記載のプラスミド(70)に、αサブユニットの197番目のGlyをCys、及び、βサブユニットの107番目のProをMet、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(108)、及び、そのベースとなった形質転換体(70)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表42で示すように(t)及び(az)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(109)を取得するために、前記の参考例42記載の形質転換体(106)より回収したプラスミド(106)を鋳型とし、配列表の配列番号:24、37、及び、60に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(109)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(109)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例43記載のプラスミド(106)に、αサブユニットの197番目のGlyをCys、及び、βサブユニットの107番目のProをMet、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(109)、及び、そのベースとなった形質転換体(106)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表43で示すように(ba)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(110)を取得するために、上記参考例2記載の変異導入キットを用いた部位特異的な変異導入を行った。実施例1記載のリボゾーム結合配列を改変したニトリルヒドラターゼ発現プラスミド(1)を鋳型とし、配列表の配列番号:66、及び、67に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(110)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(110)を得た。
表44で示すように(u)及び(aq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(111)を取得するために、前記の参考例19記載の形質転換体(38)より回収したプラスミド(38)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、及び、69に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(111)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(111)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例19記載のプラスミド(38)に、βサブユニットの79番目のHisをAsn、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGlu、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(111)、及び、そのベースとなった形質転換体(38)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表44で示すように(u)及び(ap)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(112)を取得するために、前記の参考例5記載の形質転換体(9)より回収したプラスミド(9)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、及び、69に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(112)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(112)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例5記載のプラスミド(9)に、βサブユニットの79番目のHisをAsn、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGlu、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(112)、及び、そのベースとなった形質転換体(9)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表44で示すように(u)及び(ba)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(113)を取得するために、前記の参考例43記載の形質転換体(110)より回収したプラスミド(110)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、及び、69に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(113)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(113)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例43記載のプラスミド(110)に、βサブユニットの79番目のHisをAsn、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGlu、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(113)、及び、そのベースとなった形質転換体(110)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表45で示すように(v)及び(al)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(114)を取得するために、前記の参考例30記載の形質転換体(70)より回収したプラスミド(70)を鋳型とし、配列表の配列番号:16、38、及び、70に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(114)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(114)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例30記載のプラスミド(70)に、αサブユニットの92番目のAspをGlu、βサブユニットの24番目のValをIle、及び、βサブユニットの226番目のValをIleとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(114)、及び、そのベースとなった形質転換体(70)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表46で示すように(w)及び(al)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(115)を取得するために、前記の参考例30記載の形質転換体(70)より回収したプラスミド(70)を鋳型とし、配列表の配列番号:24、37、60及び、70に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(115)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(115)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例30記載のプラスミド(70)に、αサブユニットの197番目のGlyをCys、βサブユニットの24番目のValをIle、βサブユニットの107番目のProをMet、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(115)、及び、そのベースとなった形質転換体(70)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表46で示すように(w)及び(az)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(116)を取得するために、前記の参考例42記載の形質転換体(106)より回収したプラスミド(106)を鋳型とし、配列表の配列番号:24、37、60、及び、70に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(116)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(116)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例42記載のプラスミド(106)に、αサブユニットの197番目のGlyをCys、βサブユニットの24番目のValをIle、βサブユニットの107番目のProをMet、及び、βサブユニットの230番目のAlaをGluとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(116)、及び、そのベースとなった形質転換体(106)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
表47で示すように(x)及び(aq)のアミノ酸置換位置でニトリルヒドラターゼを変異させたニトリルヒドラターゼ変異体を発現する形質転換体(117)を取得するために、前記の参考例19記載の形質転換体(38)より回収したプラスミド(38)を鋳型とし、配列表の配列番号:33、69、及び70に記載のプライマーを用い、参考例2に記載の方法を変異点毎に繰り返すことにより、上記ニトリルヒドラターゼ変異体をコードするプラスミド(117)を作製した。該プラスミドにて大腸菌HB101のコンピテントセル(東洋紡績社製)を形質転換し、形質転換体(117)を得た。また上記菌体からアルカリSDS抽出法によりプラスミドを調製し、DNAシーケンサーにてニトリルヒドラターゼ遺伝子部分の塩基配列を決定し、参考例19記載のプラスミド(38)に、βサブユニットの24番目のValをIle、βサブユニットの79番目のHisをAsn、βサブユニットの230番目のAlaをGlu、及び、βサブユニットの231番目のAlaをValとする変異が新たに追加された目的通りの配列を有していることを確認した。こうして得られた形質転換体(117)、及び、そのベースとなった形質転換体(38)を用いたアミド化合物の製造における反応初速度、並びに熱安定性を実施例1記載の方法と同様の方法により比較した。
Claims (17)
- 3以下1以上のアミノ酸置換により、ニトリルヒドラターゼの2以上の性質を改善する少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換を含むことを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体。
- 請求項1に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、改善される前記性質が反応初速度及び熱安定性であることを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体。
- 請求項1又は2に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、
配列表の配列番号:1に示されるαサブユニットと、配列表の配列番号:2に示されるβサブユニットとからなり、下記(a)〜(l)からなるアミノ酸置換位置より選ばれる、少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換を含むことを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体。
(a)αサブユニットの92番目
(b)αサブユニットの94番目
(c)αサブユニットの197番目
(d)βサブユニットの4番目
(e)βサブユニットの24番目
(f)βサブユニットの79番目
(g)βサブユニットの96番目
(h)βサブユニットの107番目
(i)βサブユニットの226番目
(j)βサブユニットの110番目、及び、βサブユニットの231番目
(k)βサブユニットの206番目、及び、βサブユニットの230番目
(l)αサブユニットの13番目、αサブユニットの27番目、及び、βサブユニットの110番目 - 請求項3に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、さらに下記(m)〜(u)からなるアミノ酸置換位置より選ばれる、少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換を含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体。
(m)(b)又は(g)のとき、αサブユニットの13番目
(n)(b)又は(h)のとき、αサブユニットの27番目
(o)(d)及び(f)
(p)(f)のとき、βサブユニットの230番目
(q)(a)及び(i)
(r)(i)のとき、αサブユニットの13番目、及び、βサブユニットの206番目
(s)(a)及び(d)のとき、βサブユニットの206番目
(t)(c)及び(h)のとき、βサブユニットの230番目
(u)(f)のとき、βサブユニットの230番目、及び、βサブユニットの231番目 - 請求項3に記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、(e)のとき、(a)、(c)、(f)、(i)、(h)、βサブユニットの230番目、及びβサブユニットの231番目からなる群から選択される少なくとも1つのアミノ酸の他のアミノ酸への置換をさらに含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体。
- 請求項1乃至5いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、
αサブユニットの13番目のアミノ酸が置換されているとき、IleがLeuに置換されており、
αサブユニットの27番目のアミノ酸が置換されているとき、MetがIleに置換されており、
αサブユニットの92番目のアミノ酸が置換されているとき、AspがGluに置換されており、
αサブユニットの94番目のアミノ酸が置換されているとき、MetがIleに置換されており、
αサブユニットの197番目のアミノ酸が置換されているとき、GlyがCysに置換されており、
βサブユニットの4番目のアミノ酸が置換されているとき、ValがMetに置換されており、
βサブユニットの24番目のアミノ酸が置換されているとき、ValがIleに置換されており、
βサブユニットの79番目のアミノ酸が置換されているとき、HisがAsnに置換されており、
βサブユニットの96番目のアミノ酸が置換されているとき、GlnがArgに置換されており、
βサブユニットの107番目のアミノ酸が置換されているとき、ProがMetに置換されており、
βサブユニットの110番目のアミノ酸が置換されているとき、GluがAsnに置換されており、
βサブユニットの206番目のアミノ酸が置換されているとき、ProがLeuに置換されており、
βサブユニットの226番目のアミノ酸が置換されているとき、ValがIleに置換されており、
βサブユニットの230番目のアミノ酸が置換されているとき、AlaがGluに置換され
βサブユニットの231番目のアミノ酸が置換されているとき、AlaがValに置換されていることを特徴とするニトリルターゼ変異体。 - 請求項3乃至6いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体において、更に下記(aa)〜(br)からなるアミノ酸置換より選ばれる少なくとも1つのアミノ酸の置換を含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体。
(aa)αサブユニットの36番目のThrをMet、及び、αサブユニットの126番目のPheをTyr
(ab)αサブユニットの148番目のGlyをAsp、及び、αサブユニットの204番目のValをArg
(ac)βサブユニットの51番目のPheをVal、及び、βサブユニットの108番目のGluをAsp
(ad)βサブユニットの118番目のPheをVal、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(ae)βサブユニットの160番目のArgをTrp、及び、βサブユニットの186番目のLeuをArg
(af)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの36番目のThrをMet、及び、αサブユニットの126番目のPheをTyr
(ag)αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの71番目のArgをHis、及び、αサブユニットの126番目のPheをTyr
(ah)αサブユニットの36番目のThrをMet、αサブユニットの148番目のGlyをAsp、及び、αサブユニットの204番目のValをArg
(ai)βサブユニットの10番目のThrをAsp、βサブユニットの118番目のPheをVal、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(aj)βサブユニットの37番目のPheをLeu、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(ak)βサブユニットの37番目のPheをVal、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(al)βサブユニットの41番目のPheをIle、βサブユニットの51番目のPheをVal、及び、βサブユニットの108番目のGluをAsp
(am)βサブユニットの46番目のMetをLys、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(an)βサブユニットの48番目のLeuをVal、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(ao)βサブユニットの127番目のLeuをSer、βサブユニットの160番目のArgをTrp、及び、βサブユニットの186番目のLeuをArg
(ap)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの46番目のMetをLys、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(aq)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの48番目のLeuをVal、βサブユニットの108番目のGluをArg、及び、βサブユニットの212番目のSerをTyr
(ar)αサブユニットの6番目のLeuをAla、αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの127番目のLeuをSer、βサブユニットの160番目のArgをTrp、及び、βサブユニットの186番目のLeuをArg
(as)αサブユニットの6番目のLeuをThr、αサブユニットの36番目のThrをMet、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの10番目のThrをAsp、βサブユニットの118番目のPheをVal、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(at)αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの71番目のArgをHis、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの37番目のPheをLeu、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(au)αサブユニットの19番目のAlaをVal、αサブユニットの71番目のArgをHis、αサブユニットの126番目のPheをTyr、βサブユニットの37番目のPheをVal、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(av)αサブユニットの36番目のThrをMet、αサブユニットの148番目のGlyをAsp、αサブユニットの204番目のValをArg、βサブユニットの41番目のPheをIle、βサブユニットの51番目のPheをVal、及び、βサブユニットの108番目のGluをAsp
(aw)αサブユニットの148番目のGlyをAsp、αサブユニットの204番目のValをArg、βサブユニットの108番目のGluをAsp、及び、βサブユニットの200番目のAlaをGlu
(ax)αサブユニットの36番目のThrをGly、及び、αサブユニットの188番目のThrをGly
(ay)αサブユニットの36番目のThrをAla、及び、αサブユニットの48番目のAsnをGln
(az)αサブユニットの48番目のAsnをGlu、及び、βサブユニットの146番目のArgをGly
(ba)αサブユニットの36番目のThrをTrp、及び、βサブユニットの176番目のTyrをCys
(bb)βサブユニットの176番目のTyrをMet、及び、βサブユニットの217番目のAspをGly
(bc)αサブユニットの36番目のThrをSer、及び、βサブユニットの33番目のAlaをVal
(bd)βサブユニットの176番目のTyrをAla、及び、βサブユニットの217番目のAspをVal
(be)βサブユニットの40番目のThrをVal、及び、βサブユニットの218番目のCysをMet
(bf)βサブユニットの33番目のAlaをMet、及び、βサブユニットの176番目のTyrをThr
(bg)βサブユニットの40番目のThrをLeu、及び、βサブユニットの217番目のAspをLeu
(bh)βサブユニットの40番目のThrをIle、及び、βサブユニットの61番目のAlaをVal
(bi)βサブユニットの61番目のAlaをThr、及び、βサブユニットの218番目のCysをSer
(bj)βサブユニットの112番目のLysをVal、及び、βサブユニットの217番目のAspをMet
(bk)βサブユニットの61番目のAlaをTrp、及び、βサブユニットの217番目のAspをHis
(bl)βサブユニットの61番目のAlaをLeu、及び、βサブユニットの112番目のLysをIle
(bm)βサブユニットの146番目のArgをGly、及び、βサブユニットの217番目のAspをSer
(bn)βサブユニットの171番目のLysをAla、及び、βサブユニットの217番目のAspをThr
(bo)βサブユニットの150番目のAlaをSer、及び、βサブユニットの217番目のAspをCys
(bp)βサブユニットの61番目のAlaをGly、及び、βサブユニットの150番目のAlaをAsn
(bq)βサブユニットの61番目のAlaをSer、及び、βサブユニットの160番目のArgをMet
(br)βサブユニットの160番目のArgをCys、及び、βサブユニットの168番目のThrをGlu - 請求項1乃至7いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子。
- 配列表の配列番号:3に示されるαサブユニットをコードする遺伝子と、配列表の配列番号:4に示されるβサブユニットをコードする遺伝子とからなる、ニトリルヒドラターゼをコードする遺伝子において、下記(a)〜(l)からなる塩基置換位置より選ばれる、少なくとも1つの塩基置換を含むことを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子。
(a)配列番号:3の塩基配列の274番目〜276番目
(b)配列番号:3の塩基配列の280番目〜282番目
(c)配列番号:3の塩基配列の589番目〜591番目
(d)配列番号:4の塩基配列の10番目〜12番目
(e)配列番号:4の塩基配列の69番目〜71番目
(f)配列番号:4の塩基配列の235番目〜237番目
(g)配列番号:4の塩基配列の286番目〜288番目
(h)配列番号:4の塩基配列の319番目〜321番目
(i)配列番号:4の塩基配列の676番目〜678番目
(j)配列番号:4の塩基配列の328番目〜330番目、及び、配列番号:4の691番目〜693番目
(k)配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目、及び、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目
(l)配列番号:3の塩基配列の37番目〜39番目、及び、配列番号:3の塩基配列の79番目〜81番目、及び、配列番号:4の塩基配列の328番目〜330番目 - 請求項9に記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子において、さらに下記(m)〜(u)からなる塩基置換位置より選ばれる、少なくとも1つの塩基置換を含むことを特徴とする遺伝子。
(m)(b)又は(g)のとき、配列番号:3の塩基配列の37番目〜39番目
(n)(b)又は(h)のとき、配列番号:3の塩基配列の79番目〜81番目
(o)(d)及び(f)
(p)(f)のとき、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目
(q)(a)及び(i)
(r)(i)のとき、配列番号:3の塩基配列の37〜39番目及び、配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目
(s)(a)及び(d)のとき、配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目
(t)(c)及び(h)のとき、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目
(u)(f)のとき、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目、及び、配列番号:4の塩基配列の691番目〜693番目 - 請求項9に記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子において、(e)のとき、(a)、(c)、(f)、(i)、(h)、配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目、及び配列番号:4の塩基配列の691番目〜693番目からなる塩基置換位置から選択される少なくとも1つの塩基の他の塩基への置換をさらに含むことを特徴とする遺伝子。
- 請求項9乃至11いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子において、
配列番号:3の塩基配列の37番目〜39番目が塩基置換されているとき、ATCがCTCに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の79番目〜81番目が塩基置換されているとき、ATGがATCに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の274番目〜276番目が塩基置換されているとき、GACがGAGに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の280番目〜282番目が塩基置換されているとき、ATGがATCに置換されており、
配列番号:3の塩基配列の589番目〜591番目が塩基置換されているとき、GGCをTGCに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の10番目〜12番目が塩基置換されているとき、GTGをATGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の69番目〜71番目が塩基置換されているとき、GTCがATCに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の235番目〜237番目が塩基置換されているとき、CACがAACに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の286番目〜288番目が塩基置換されているとき、CAGがCGTに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の319番目〜321番目が塩基置換されているとき、CCCがATGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の328番目〜330番目が塩基置換されているとき、GAGがAACに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の616番目〜618番目が塩基置換されているとき、CCGがCTGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の676番目〜678番目が塩基置換されているとき、GTCがATCに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の688番目〜690番目が塩基置換されているとき、GCGがGAGに置換されており、
配列番号:4の塩基配列の691番目〜693番目が塩基置換されているとき、GCCがGTCに置換されていることを特徴とする遺伝子。 - 請求項9乃至12いずれかに記載の遺伝子が、下記(aa)〜(br)からなる塩基置換位置より選ばれる、少なくとも1つの塩基置換を含み、かつ、ニトリルヒドラターゼ活性を有することを特徴とする、ニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子。
(aa)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、及び、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC
(ab)配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、及び、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC
(ac)配列番号:4の塩基配列の151番目〜153番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT
(ad)配列番号:4の塩基配列の352番目〜354番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(ae)配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の556番目〜558番目のCTGをCGG
(af)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、及び、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC
(ag)配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の211番目〜213番目のCGTをCAT、及び、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC
(ah)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、及び、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC
(ai)配列番号:4の塩基配列の28番目〜30番目のACCをGAC、配列番号:4の塩基配列の352番目〜354番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(aj)配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをCTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(ak)配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをGTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(al)配列番号:4の塩基配列の121番目〜123番目のTTCをATC、配列番号:4の塩基配列の151番目〜153番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT
(am)配列番号:4の塩基配列の136番目〜138番目のATGをAAG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(an)配列番号:4の塩基配列の142番目〜144番目のCTGをGTG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(ao)配列番号:4の塩基配列の379番目〜381番目のCTGをTCG、配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の556番目〜558番目のCTGをCGG
(ap)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の136番目〜138番目のATGをAAG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(aq)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の142番目〜144番目のCTGをGTG、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをCGG、及び、配列番号:4の塩基配列の634番目〜636番目のTCCをTAC
(ar)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをGCG、配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の379番目〜381番目のCTGをTCG、配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の556番目〜558番目のCTGをCGG
(as)配列番号:3の塩基配列の16番目〜18番目のCTGをACG、配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の28番目〜30番目のACCをGAC、配列番号:4の塩基配列の352番目〜354番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(at)配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の211番目〜213番目のCGTをCAT、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをCTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(au)配列番号:3の塩基配列の55番目〜57番目のGCGをGTG、配列番号:3の塩基配列の211番目〜213番目のCGTをCAT、配列番号:3の塩基配列の376番目〜378番目のTTCをTAC、配列番号:4の塩基配列の109番目〜111番目のTTCをGTC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(av)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをATG、配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC、配列番号:4の塩基配列の121番目〜123番目のTTCをATC、配列番号:4の塩基配列の151番目〜153番目のTTCをGTC、及び、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT
(aw)配列番号:3の塩基配列の442番目〜444番目のGGCをGAC、配列番号:3の塩基配列の610番目〜612番目のGTCをCGC、配列番号:4の塩基配列の322番目〜324番目のGAGをGAT、及び、配列番号:4の塩基配列の598番目〜600番目のGCCをGAG
(ax)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをGGG、及び、配列番号:3の塩基配列の562番目〜564番目のACCをGGC
(ay)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをGCG、及び、配列番号:3の塩基配列の142番目〜144番目のAACをCAA
(az)配列番号:3の塩基配列の142番目〜144番目のAACをGAA、及び、配列番号:4の塩基配列の436番目〜438番目のCGGをGGG
(ba)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをTGC
(bb)配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをATG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをGGC
(bc)配列番号:3の塩基配列の106番目〜108番目のACGをTCG、及び、配列番号:4の塩基配列の97番目〜99番目のGCGをGTG
(bd)配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをGCC、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをGTC
(be)配列番号:4の塩基配列の118番目〜120番目のACGをGTG、及び、配列番号:4の塩基配列の652番目〜654番目のTGCをATG
(bf)配列番号:4の塩基配列の97番目〜99番目のGCGをATG、及び、配列番号:4の塩基配列の526番目〜528番目のTACをACC
(bg)配列番号:4の塩基配列の118番目〜120番目のACGをCTG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをCTC
(bh)配列番号:4の塩基配列の118番目〜120番目のACGをATT、及び、配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをGTC
(bi)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをACG、及び、配列番号:4の塩基配列の652番目〜654番目のTGCをTCC
(bj)配列番号:4の塩基配列の334番目〜336番目のAAGをGTG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをATG
(bk)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをTGG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをCAC
(bl)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをCTC、及び、配列番号:4の塩基配列の334番目〜336番目のAAGをATT
(bm)配列番号:4の塩基配列の436番目〜438番目のCGGをGGG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをAGC
(bn)配列番号:4の塩基配列の511番目〜513番目のAAGをGCG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをACC
(bo)配列番号:4の塩基配列の448番目〜450番目のGCGをTCG、及び、配列番号:4の塩基配列の649番目〜651番目のGACをTGT
(bp)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをGGC、及び、配列番号:4の塩基配列の448番目〜450番目のGCGをAAT
(bq)配列番号:4の塩基配列の181番目〜183番目のGCCをTCG、及び、配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをATG
(br)配列番号:4の塩基配列の478番目〜480番目のCGGをTGT、及び、配列番号:4の塩基配列の502番目〜504番目のACGをGAG - 請求項9乃至13いずれかに記載のニトリルヒドラターゼ変異体をコードする遺伝子の5'末端上流に更に、遺伝子の発現に必要とされるプロモーター配列を含むDNAと、該プロモーターの3'末端の下流に、配列番号:7に含まれるリボゾーム結合配列とを含む、連結されたDNA。
- 請求項14に記載のDNAを含む、プラスミド。
- 請求項15に記載のプラスミドによって宿主細胞を形質転換して得られた形質転換体。
- ニトリルヒドラターゼ変異体の生産方法において、請求項16に記載の形質転換体を培地で培養して、該形質転換体にプラスミドの有するニトリルヒドラターゼ遺伝子に基づくニトリルヒドラターゼ変異体を生産させる工程を含むことを特徴とするニトリルヒドラターゼ変異体の生産方法。
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