JPH09274312A - 化学増幅ポジ型レジスト材料 - Google Patents

化学増幅ポジ型レジスト材料

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JPH09274312A
JPH09274312A JP8111309A JP11130996A JPH09274312A JP H09274312 A JPH09274312 A JP H09274312A JP 8111309 A JP8111309 A JP 8111309A JP 11130996 A JP11130996 A JP 11130996A JP H09274312 A JPH09274312 A JP H09274312A
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畠山  潤
Shigehiro Nagura
茂広 名倉
Toshinobu Ishihara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠紫外線、電子線、X線などの高エネルギー
線に対して高い感度を有し、特に高解像性で、かつPE
DによるパターンのT−トップ形状或いは基板面での裾
引きを解消するアルカリ水溶液で現像することによりパ
ターン形成できる微細加工技術に適した化学増幅ポジ型
レジスト材料を得る。 【解決手段】 (1)pKa値が7以上で、100℃に
おける蒸気圧が2Torr未満である窒素含有有機化合
物の中から選ばれる少なくとも1種と、(2)pKa値
が7以上で、100℃における蒸気圧が2〜100To
rrの範囲である窒素含有有機化合物の中から選ばれる
少なくとも1種とを配合する。(A)有機溶剤と、
(B)ベース樹脂と、(C)酸発生剤と、(D)上記窒
素含有有機化合物(1)及び(2)の混合物を配合して
化学増幅ポジ型レジスト材料を調製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠紫外線、電子
線、X線などの高エネルギー線に対して高い感度を有
し、アルカリ水溶液で現像することによりパターン形成
できる微細加工技術に適した化学増幅ポジ型レジスト材
料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】レジス
ト材料は、ICやLSIなどの半導体デバイスの製造プ
ロセスに使用されているが、近年の高集積化と高速度化
に伴い、パターンルールの微細加工が求められている。
【0003】遠紫外線リソグラフィーは、0.3〜0.
4μmの加工も可能であり、光吸収の低いレジスト材料
を用いた場合、基板に対して垂直に近い側壁を有したパ
ターン形成が可能になる。
【0004】また、近年、遠紫外線の光源として高輝度
なKrFエキシマレーザーを利用する技術が注目されて
おり、これが量産技術として用いられるためには、光吸
収が低く、高感度なレジスト材料が要望されている。
【0005】このような観点から、近年開発された酸を
触媒とした化学増幅ポジ型レジスト材料(特公平2−2
7660号、特開昭63−27829号公報等記載)
は、遠紫外線の光源として高輝度なKrFエキシマレー
ザーを利用し、感度、解像性、ドライエッチング耐性が
高く、優れた特徴を有するもので、遠紫外線リソグラフ
ィーに特に有望なレジスト材料である。
【0006】しかしながら、化学増幅ポジ型レジスト材
料の欠点として、露光からPEB(Post Expo
sure Bake)までの放置時間が長くなると、パ
ターン形成した際にラインパターンがT−トップ形状に
なる、即ちパターン上部が太くなるという問題PED
(Post Exposure Delay)、又は塩
基性の基板、特に窒化珪素、窒化チタン基板上での基板
付近のパターンが太くなるいわゆる裾引き現象という問
題がある。T−トップ現象は、レジスト膜表面の溶解性
が低下するためと考えられ、基板面での裾引きは、基板
付近で溶解性が低下するためと考えられる。また、露光
からPEBまでの間(PED)に酸不安定基の脱離の暗
反応が進行して、ラインの残し寸法が小さくなるという
問題も生じている。これらのことは、化学増幅ポジ型レ
ジスト材料を実用に供する場合の大きな欠点となってい
る。
【0007】更に、この欠点のため、従来の化学増幅ポ
ジ型レジスト材料は、リソグラフィー工程での寸法制御
を難しくし、ドライエッチングを用いた基板加工に際し
ても寸法制御を損ねるという問題もある〔W.Hins
berg,et.al.,J.Photopolym.
Sci.Technol.,6(4),535〜546
(1993),T.Kumada,et.al.,J.
Photopolym.Sci.Technol.,6
(4),571〜574(1993)参照〕。
【0008】化学増幅ポジ型レジスト材料において、P
EDによるT−トップ形状或いは基板面の裾引きの問題
の原因は、空気中又は基板面の塩基性化合物が大きく関
与していると考えられている。露光により発生したレジ
スト膜表面の酸は、空気中の塩基性化合物と反応、失活
し、PEBまでの放置時間が長くなればそれだけ失活す
る酸の量が増加するため、酸不安定基の分解が起こり難
くなる。そのため、表面に難溶化層が形成され、パター
ンがT−トップ形状となるものである。
【0009】そこで、特開昭63−149640号公報
には、感光性平板印刷板の露光後の感度安定化のために
活性光線の照射により発生した酸を捕捉し得るアミン化
合物を添加することが提案されている。この場合、アミ
ン化合物としては、4−ジメチルアミノピリジン、p−
フェニレンジアミン、p−アミノ安息香酸が使用されて
いるが、これらのアミン化合物を添加しても高解像度化
という点では満足し得るとは言い難いものであった。
【0010】また、化学増幅ポジ型レジスト材料におい
て、窒素含有塩基性化合物を配合することで環境雰囲気
からの塩基性物質のコンタミネーションの影響を緩衝す
ることにより、レジストパターンの表面難溶層の発現を
抑制する方法が提案されているが、この方法では解像性
能の低下が問題であった。
【0011】更に、窒素含有塩基性化合物を含有するこ
とで、未露光部に拡散しようとする酸を捕捉し、レジス
トパターンの寸法変動を抑制する方法も提案されている
(特開平5−127369号、同5−232706号、
同5−249662号、同5−249683号、同5−
257283号、同5−289340号、同6−242
605号、同6−266110号、同6−266111
号、同7−92678号、同7−92680号、同7−
92681号、同7−120929号、同7−1288
59号、同7−134419号、同7−209868号
公報参照)が、より高品質の化学増幅ポジ型レジスト材
料の開発が望まれている。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、遠紫外線、電子線、X線などの高エネルギー線に対
して高い感度及び高解像性を有し、アルカリ水溶液で現
像することによりパターン形成できる微細加工技術に適
した化学増幅ポジ型レジスト材料を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、有機溶剤、ベース樹脂、酸発生剤等を含有する化学
増幅ポジ型レジスト材料に、(1)pKa値が7以上
で、100℃における蒸気圧が2Torr未満である窒
素含有有機化合物の中から選ばれる少なくとも1種と、
(2)pKa値が7以上で、100℃における蒸気圧が
2〜100Torrの範囲である窒素含有有機化合物の
中から選ばれる少なくとも1種とを併用して配合するこ
とにより、高解像性能を有する化学増幅ポジ型レジスト
材料が得られることを見出した。
【0014】即ち、本発明では、レジスト膜中に均質に
分散する強塩基性窒素含有有機化合物とレジスト膜上部
の濃度が希薄になる濃度勾配を有する強塩基性窒素含有
有機化合物との併用添加により、高解像性能を有し、か
つPEDによるパターンのT−トップ形状或いは基板面
での裾引きを解消する化学増幅ポジ型レジスト材料が得
られるものである。
【0015】この場合、pKa値が7以上の強塩基性窒
素含有有機化合物を添加したレジスト材料は、未露光部
でわずかに回折した光などの放射線により発生した酸を
捕捉し、未露光部の膜減りを抑制すると共に解像性を向
上させる効果を与える。これは、露光量増加に対する現
像液へのレジスト露光部の溶解速度の増加の傾き(溶解
度曲線)を大きくすることからも裏付けられる。しか
し、pKa値が7以上の強塩基性窒素含有有機化合物の
種類により解像度向上に及ぼす影響が異なっていること
が判明した。つまり、100℃での蒸気圧が2Torr
未満である強塩基性窒素含有有機化合物を添加したレジ
スト材料は、解像性は向上するが、雰囲気ガス中のアン
モニアやアミン類のコンタミネーションによる影響を受
け易く、PEDによりパターンプロファイルがT−トッ
プ形状になり易く解像性能が不安定になる。また、10
0℃での蒸気圧が2Torr以上100Torr以下で
ある強塩基性窒素含有有機化合物を添加したレジスト材
料は、解像性は向上するが、ラインパターンプロファイ
ルが順テーパーとなり、十分満足する解像性能が得られ
ない。これは、レジスト膜内の露光部の溶解速度を測定
すると、前者はレジスト膜内に生じる定在波のふしの部
分の最上部の溶解速度が他の部分に比較して極端に遅く
なっており、外部からの影響を受け易い状態にあること
に起因していることが判明し、更に後者の場合は基板面
に近い部分の溶解速度が遅くなっていることより、ライ
ンパターンプロファイルが順テーパーになり、十分満足
する解像性能が得られないことが判明した。
【0016】このような状況に対して、上記2種類の強
塩基性窒素含有有機化合物をそれぞれ1種以上併用添加
した場合、意外にも(1)レジスト膜内に生じる定在波
のふしの部分の最上部の溶解速度が極端に遅くなる部分
がなくなる、(2)基板面に近い部分の溶解速度がかな
り速くなることが判明し、この化学増幅ポジ型レジスト
材料は格段の解像特性を有していることがわかった。こ
れは、100℃での蒸気圧が2Torr未満である強塩
基性窒素含有有機化合物は、レジスト塗布及びプリベー
クによってレジスト溶剤が揮発した後もレジスト膜中に
比較的均質に分布すること、また、100℃での蒸気圧
が2Torr以上100Torr以下である強塩基性窒
素含有有機化合物は、レジスト表層では低濃度となる濃
度分布を形成することにより、この濃度分布状態の異な
る2種類の併用添加によってレジスト膜内における強塩
基性窒素含有有機化合物の適度な濃度分布が形成されて
いることに起因しているものと思われる。
【0017】それ故、(1)pKa値が7以上で、10
0℃での蒸気圧が2Torr未満である窒素含有有機化
合物の中から選ばれる少なくとも1種と、(2)pKa
値が7以上で、100℃での蒸気圧が2Torr以上1
00Torr以下である窒素含有有機化合物の中から選
ばれる少なくとも1種とを共に含有してなる化学増幅ポ
ジ型レジスト材料は、格段に向上した解像特性を有し、
更にPEDによるパターンのT−トップ形状及び基板面
での裾引きを解消できることを知見し、本発明をなすに
至ったものである。
【0018】従って、本発明は、(1)pKa値が7以
上で、100℃における蒸気圧が2Torr未満である
窒素含有有機化合物の中から選ばれる少なくとも1種
と、(2)pKa値が7以上で、100℃における蒸気
圧が2〜100Torrの範囲である窒素含有有機化合
物の中から選ばれる少なくとも1種とを含有してなるこ
とを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト材料、及び (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂 (C)酸発生剤 (D)上記窒素含有有機化合物(1)及び(2)の混合
物 を含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジス
ト材料を提供する。
【0019】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、(1)p
Ka値が7以上で、100℃での蒸気圧が2Torr未
満である窒素含有有機化合物の中から選ばれる少なくと
も1種と、(2)pKa値が7以上で、100℃での蒸
気圧が2Torr以上100Torr以下である窒素含
有有機化合物の中から選ばれる少なくとも1種とを含有
してなるものである。
【0020】ここで、上記(1)成分としては、pKa
値が7以上、好ましくは7.5〜13で、100℃での
蒸気圧が2Torr未満、好ましくは0〜1.5Tor
rである窒素含有有機化合物を配合する。このような窒
素含有有機化合物としては、例えば1,8−ジアザビシ
クロウンデセン、トリエタノールアミン、1−ナフチル
アミン、2−ナフチルアミン、ジフェニルアミン、アセ
トアニリド、3,6,9−トリアザウンデカメチレンジ
アミン、4,4’−プロパン−1,3−ジイルビスモル
ホリンなどの1種以上が挙げられるが、特に1,8−ジ
アザビシクロウンデセン、トリエタノールアミンが好ま
しい。
【0021】上記(1)の窒素含有有機化合物の配合量
は、後述する酸発生剤の配合モル数の0.05〜0.5
倍、特に0.1〜0.5倍が好ましく、0.05倍未満
では解像性向上効果が十分得られない場合があり、0.
5倍より多いと感度劣化が大きくなったり、定在波が大
きくなってしまう場合がある。
【0022】また、(2)成分としては、pKa値が7
以上、好ましくは7.5〜13で、100℃での蒸気圧
が2Torr以上100Torr以下、好ましくは2以
上50Torr以下である窒素含有有機化合物を配合す
る。このような窒素含有有機化合物としては、キノリ
ン、メチルキノリン、ジメチルキノリン、トリメチルキ
ノリン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソブチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、ピペリジンエタノール、トル
イジン、1,5−ジアザビシクロノネン、ベンゼンジア
ミン、フェニルピペラジン、インドール、ベンジンピリ
ジン、ジメチルトリアゾール、ニトロフェノール、ジエ
タノールアミン、エチルアントラニレート、ジブチルエ
チレンジアミン、ジメチルフェニレンジアミン、トリエ
チレンテトラミン、イミノジエタノール、エトキシアニ
リン、フェニルプロピルヒドラジン等が挙げられるが、
特にキノリン、ピペリジンエタノール、トリブチルアミ
ンが好適である。
【0023】上記(2)の窒素含有有機化合物の配合量
は、後述する酸発生剤の配合モル数の0.01〜1倍、
特に0.05〜0.5倍とすることが好ましく、0.0
1倍未満ではPED安定性向上効果が十分得られない場
合があり、1倍を超えると感度劣化が大きくなったり、
プロファイルが順テーパーになり易くなる場合がある。
【0024】更に、上記(1)の窒素含有有機化合物と
(2)の窒素含有有機化合物との配合比は、窒素含有有
機化合物の性状に応じて適宜選定されるが、モル比とし
て1:0.01〜1:5が好ましい。
【0025】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、
(A)有機溶剤、(B)ベース樹脂、(C)酸発生剤、
(D)上記した特定の窒素含有有機化合物(1)及び
(2)の混合物、更に必要により(E)溶解制御剤を配
合して調製することができる。
【0026】本発明で使用される有機溶剤としては、ベ
ース樹脂、酸発生剤、(D)成分、溶解制御剤が溶解可
能な有機溶剤であれば何れでも良い。このような有機溶
剤としては、例えばシクロヘキサノン、メチル−2−n
−アミルケトン等のケトン類、3−メトキシブタノー
ル、3−メチル−3−メトキシブタノール、1−メトキ
シ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノー
ル等のアルコール類、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエー
テルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸
ブチル、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル
−3−エトキシプロピオネート等のエステル類が挙げら
れ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して使用
することができるが、これらに限定されるものではな
い。本発明では、これらの有機溶剤の中でもレジスト成
分中の酸発生剤の溶解性が最も優れているジエチレング
リコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2−プロパ
ノール、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセ
テートが好ましく使用される。
【0027】有機溶剤の使用量は、ベース樹脂100部
(重量部、以下同様)に対して200〜1,000部、
特に400〜800部が好適である。200部より少な
いと相溶性が低下し、成膜性に劣る場合があり、1,0
00部を超えるとレジスト膜を形成した場合に薄膜にな
りすぎてしまう場合がある。
【0028】本発明では、ベース樹脂として下記一般式
(1)で示される単位を有する重合体が好適に使用され
る。
【0029】
【化1】
【0030】ここで、上記式(1)において、酸不安定
基としては種々選定されるが、特に下記式(2)又は
(3)で示される基、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又
は環状のアルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラ
フラニル基、又はトリアルキルシリル基であることが好
ましい。
【0031】
【化2】 (但し、式中R7、R8はそれぞれ独立して水素原子又は
炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキル基であり、
9は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアル
キル基である。また、R10は炭素数1〜6の直鎖状、分
岐状又は環状のアルキル基であり、aは0又は1であ
る。)
【0032】なお、直鎖状、分岐状のアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert−ブチ
ル基等を例示でき、環状のアルキル基としては、シクロ
ヘキシル基等を例示することができる。
【0033】ここで、上記式(2)で示される酸不安定
基として具体的には、メトキシエチル基、エトキシエチ
ル基、n−プロポキシエチル基、iso−プロポキシエ
チル基、n−ブトキシエチル基、iso−ブトキシエチ
ル基、tert−ブトキシエチル基、シクロヘキシロキ
シエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル
基、1−メトキシ−1−メチル−エチル基、1−エトキ
シ−1−メチル−エチル基等が挙げられ、上記式(3)
の酸不安定基として具体的には、tert−ブトキシカ
ルボニル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基等
が挙げられる。
【0034】また、トリアルキルシリル基としては、ト
リメチルシリル基、トリ−tert−ブチルジメチルシ
リル基等の各アルキル基の炭素数が1〜6のものが挙げ
られる。
【0035】これらの中でも、本発明の高分子化合物を
ベース樹脂として配合したレジスト材料の特性を考慮す
ると、上記式(1)で示される高分子化合物の2種類の
酸不安定基としては、R2として上記式(2)で示され
るアルコキシアルキル基とR3としてtert−ブトキ
シカルボニル基とを組み合わせることが望ましい。
【0036】また、上記式(1)において、nは2又は
3である。nとして2或いは3を選択することによっ
て、酸不安定基が分解した後、水酸基が生じるが、水酸
基の数が2或いは3と多くなるに従って酸性度が高ま
り、アルカリ溶解速度のコントロールが任意に可能とな
る。m及びkはそれぞれ1、2又は3であるが、合成上
の容易さ、アルカリ溶解速度のコントロール性等の点か
ら1又は2であることが好ましい。
【0037】更に、p,q,r,sは0又は正数であ
り、好ましくは0≦p/(p+q+r+s)≦0.9、
特に0≦p/(p+q+r+s)≦0.7、0≦q/
(p+q+r+s)≦0.9、特に0≦q/(p+q+
r+s)≦0.7、0≦r/(p+q+r+s)≦0.
8、特に0≦r/(p+q+r+s)≦0.5、0≦s
/(p+q+r+s)≦0.5、特に0≦s/(p+q
+r+s)≦0.3であるが、p+q≠0、p+r≠0
である。フェノール性水酸基の水素原子の酸不安定基に
よる部分置換率は0.05以上0.8以下、特に0.1
以上0.4以下が好適であり、p+q+r+sは上記重
合体を下記重量平均分子量とする数である。フェノール
性水酸基の水素原子の酸不安定基による部分置換率が
0.05未満では、アルカリ溶解速度のコントラストが
少なくなり、解像度が悪くなる場合があり、0.8を超
えると、樹脂成分のガラス転移温度が下がり、耐熱性が
悪くなったり、アルカリ現像の際に膜厚変化や膜内応力
又は気泡の発生を引き起こしたり、親水基が少なくなる
ために基板との密着性に劣る場合がある。
【0038】上記式(1)の高分子化合物において、上
記酸不安定基の含有量は、レジスト膜の溶解速度のコン
トラストに影響し、パターン寸法制御、パターン形状等
のレジスト材料の特性にかかわるものである。
【0039】上記式(1)の高分子化合物は、重量平均
分子量(測定法は後述の通りである)が3,000〜3
00,000、特に3,000〜30,000であるこ
とが好ましい。重量平均分子量が3,000に満たない
とレジスト材料が耐熱性に劣るものとなる場合があり、
300,000を超えるとアルカリ溶解性が低下し、パ
ターン形成後に裾引き現象が生じやすくなってしまう場
合がある。
【0040】更に、上記高分子化合物においては、分子
量分布(Mw/Mn)が広い場合は低分子量や高分子量
のポリマーが存在し、低分子量のポリマーが多く存在す
ると耐熱性が低下する場合があり、高分子量のポリマー
が多く存在するとアルカリに対して溶解し難いものを含
み、パターン形成後の裾引きの原因となる場合がある。
それ故、パターンルールが微細化するに従ってこのよう
な分子量、分子量分布の影響が大きくなり易いことか
ら、微細なパターン寸法に好適に用いられるレジスト材
料を得るには、上記高分子化合物の分子量分布は1.0
〜1.5、特に1.0〜1.3と単分散であることが好
ましい。
【0041】次に、(C)成分の放射線の照射により酸
を発生する酸発生剤としては、例えばオニウム塩、スル
ホン化物、ハロゲン含有化合物、トリアジン化合物等が
挙げられるが、本発明の場合、ベース樹脂中にアルコキ
シアルキル基等の基を有する場合にはガラス転移温度
(Tg)が低下し易く、これを防ぐためには、これらの
中でも酸発生効率が良く、溶解阻止効果が大きいオニウ
ム塩が特に好ましい。オニウム塩として具体的には、ト
リフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム
誘導体、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニ
ウム誘導体等が例示されるが、これらに限定されるもの
ではない。また、スルホン化物としてはアルキルスルホ
ン酸エステル誘導体、アジドスルホン酸誘導体等が例示
されるが、これらに限定されるものではない。
【0042】また、本発明の酸発生剤は、単独でも複数
種でも使用できるが、酸発生剤の添加量は、ベース樹脂
100部に対して1〜20部、特に2〜10部が望まし
い。
【0043】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、
(D)成分として上記した特定の窒素含有有機化合物
(1)及び(2)の混合物を配合する。
【0044】本発明材料には、溶解制御剤(E)を配合
することができ、この(E)成分の溶解制御剤として重
量平均分子量が100〜1,000で、かつ分子内にフ
ェノール性水酸基を2つ以上有する化合物の該フェノー
ル性水酸基の水素原子を酸不安定基により全体に対して
平均10〜100%の割合で置換した化合物を配合する
ことが好ましい。フェノール性水酸基を2つ以上有する
化合物として具体的には、下記一般式(4)〜(14)
で示されるものが挙げられる。
【0045】
【化3】
【0046】
【化4】
【0047】
【化5】 (但し、式中R11、R12はそれぞれ水素原子又は炭素数
1〜8の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル
基であり、R13は水素原子又は炭素数1〜8の直鎖状又
は分岐状のアルキル基又はアルケニル基、或いは−(R
17t−COOHであり、R14、R15はそれぞれ炭素数
1〜10のアルキレン基、アリーレン基、カルボニル
基、スルホニル基、酸素原子又は硫黄原子、R16は炭素
数1〜8のアルキル基、アルケニル基、水素原子、それ
ぞれ水酸基で置換されたフェニル基又はナフチル基であ
り、R17は炭素数1〜10の直鎖状又は分岐状のアルキ
レン基である。また、kは0〜3の整数であり、tは0
又は1である。m、n、m’、n’、m’’、n’’は
それぞれm+n=8、m’+n’=5、m’’+n’’
=4を満足し、かつ各フェニル骨格中に少なくとも1つ
の水酸基を有するような数である。)
【0048】上記式中R11、R12としては、例えば水素
原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、エ
チニル基、シクロヘキシル基、R13としては、例えば水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
シクロヘキシル基などや、或いは−COOH、−CH2
COOH、R14、R15としては、例えばメチレン基、エ
チレン基、フェニレン基、カルボニル基、スルホニル
基、酸素原子、硫黄原子等、R16としては、例えばメチ
ル基、エチル基、ブチル基、プロピル基、エチニル基、
シクロヘキシル基、水素原子、それぞれ水酸基で置換さ
れたフェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
【0049】ここで、溶解制御剤の酸不安定基として
は、上記一般式(2)、上記一般式(3)で示される
基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル基、テ
トラヒドロフラニル基、トリアルキルシリル基、β−ケ
トアルキル基等が挙げられる。
【0050】上記フェノール性水酸基を酸不安定基で部
分置換した化合物(溶解制御剤)の配合量は、ベース樹
脂100部に対して0〜50部、特に0〜30部であ
り、好ましくは1部以上用いて、1種を単独で又は2種
以上を混合して使用できる。配合量が50部を超えると
パターンの膜減りが生じ、解像度が低下する場合があ
る。
【0051】なお、上記のような溶解制御剤は、上記ポ
リマーに酸不安定基を導入する方法と同様の方法によっ
てフェノール性水酸基を有する化合物の該フェノール性
水酸基に酸不安定基を化学反応させることにより合成す
ることができる。
【0052】本発明のレジスト材料は、上記(E)成分
の溶解制御剤の代わりに又はこれに加えて(F)別の溶
解制御剤として重量平均分子量が1,000を超え3,
000以下で、かつ分子内にフェノール性水酸基を有す
る化合物の該フェノール性水酸基の水素原子を酸不安定
基により全体として平均0%を超え60%以下の割合で
部分置換した化合物を配合することができる。
【0053】この場合、かかる酸不安定基でフェノール
性水酸基の水素原子が部分置換された化合物としては、
下記一般式(15)で示される繰り返し単位を有し、重
量平均分子量が1,000を超え3,000以下である
化合物から選ばれる1種又は2種以上の化合物が好まし
い。
【0054】
【化6】 (但し、式中Rは酸不安定基を示し、b、cはそれぞれ
0<b/(b+c)≦0.6を満足する数である。)
【0055】ここで、上記溶解制御剤の酸不安定基とし
ては、上記一般式(2)で示されるアルコキシアルキル
基、上記一般式(3)で示されるカルボニル基を有する
基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル基、ト
リアリルシリル基、更にβ−ケトアルキル基等が挙げら
れる。
【0056】上記(F)別の溶解制御剤の配合量は、上
記(E)溶解制御剤と合計した溶解制御剤全体としてベ
ース樹脂100部に対し0〜50部、特に0〜30部、
好ましくは1部以上用いるような範囲であることが好ま
しい。
【0057】なお、上記のような(F)別の溶解制御剤
は、フェノール性水酸基を有する化合物にベース樹脂と
同様に酸不安定基を化学反応させることにより合成する
ことができる。
【0058】レジスト材料に上記溶解制御剤(E)及び
/又は(F)を配合した場合、レジスト膜の溶解コント
ラストが高められ、特に露光後の溶解速度が増大する。
即ち、上記溶解制御剤を添加すると、レジスト材料中の
上記一般式(1)のベース樹脂、酸発生剤と良く相溶
し、酸発生剤の分散性を増し、マトリックスを高密度化
し、露光後に発生する酸の移動を均一化してコントロー
ルすることによって、解像性、矩形性を向上する。ま
た、露光、加熱、現像のパターンニングプロセスにおい
て、未露光部では、マトリックスであるアルカリ可溶性
樹脂(ベース樹脂)の溶解速度が制御され、露光部で
は、マトリックスであるアルカリ可溶性樹脂の酸不安定
基が分解されることからアルカリ水溶液に対する溶解速
度が促されて、アルカリ水溶液の膜中への浸透が大きく
なり、上記溶解制御剤が急速に溶解することにより、ま
だ十分に溶解していないアルカリ可溶性樹脂をブロック
的にアルカリ水溶液に放出するため、見かけ上のアルカ
リ溶解は急速に高まる。
【0059】特に、上記溶解制御剤(E)と高分子量の
溶解制御剤(F)とを併用した場合、ベース樹脂が緻密
化して、更に溶解コントラストが高められたり、露光後
に発生する酸の移動をコントロールすることにより、パ
ターン形成後の解像性、矩形性の向上が図られる。
【0060】これらのことから、上記一般式(1)の高
分子化合物をベース樹脂として使用し、上記溶解制御剤
(E)及び/又は(F)を配合した化学増幅ポジ型レジ
スト材料は、T−トップ形状になり易い、パターン形状
が細る、耐熱性に欠けるという問題が従来のものより極
めて少なく、結果的に高感度及び高解像性を有し、かつ
パターンの寸法制御、パターンの形状コントロールを組
成により任意に行うことが可能であり、プロセス適応性
にも優れた化学増幅ポジ型レジスト材料となるものであ
る。
【0061】本発明のレジスト材料には、上記成分以外
に任意成分として塗布性を向上させるための界面活性
剤、基板よりの乱反射の影響を少なくするための吸光性
材料などを添加することができる。なお、任意成分の添
加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とするこ
とができる。
【0062】この場合、界面活性剤としては、パーフル
オロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化
アルキルエステル、パーフルオロアルキルアミンオキサ
イド、パーフルオロアルキルEO付加物などが挙げら
れ、吸光性材料としては、ジアリールスルホオキシド、
ジアリールスルホン、9,10−ジメチルアントラセ
ン、9−フルオレノン等が挙げられる。
【0063】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料を使
用してパターンを形成するには、公知のリソグラフィー
技術を採用して行うことができ、例えばシリコンウェハ
ー上ヘスピンコーティングし、0.5〜2.0μmに塗
布して80〜120℃でプリベークした後、遠紫外線、
電子線、X線等の高エネルギー線を照射して露光後、7
0〜120℃で30〜200秒間ポストエクスポージャ
ベーク(PEB)し、次いでアルカリ水溶液で現像する
ことにより行うことができる。なお、本発明材料は、特
に高エネルギー線の中でも254〜193nmの遠紫外
線及び電子線による微細パターンニングに最適である。
【0064】
【発明の効果】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料
は、例えば遠紫外線、電子線、X線等の高エネルギー
線、特にKrFエキシマレーザーに感応し、化学増幅ポ
ジ型レジスト材料の欠点であるPEDでの不安定性を解
消すると共に、感度、解像性、プラズマエッチング耐性
に優れ、しかもレジストパターンの耐熱性にも優れた微
細加工技術に適した高解像性を有するもので、実用性の
高いものである。
【0065】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示して本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるも
のではない。
【0066】〔実施例、比較例〕下記構造を有する樹脂
成分(Polym.1)から(Polym.9)をベー
ス樹脂として使用し、酸発生剤(PAG.1)から(P
AG.9)と、溶解制御剤(DRR.1)から(DR
.5)及び(DRR.1’)、(DRR .2’)、表
1に示すpKa7以上で、100℃での蒸気圧が2To
rr未満の窒素含有有機化合物(a−1)から(a−
3)、pKa7以上で、100℃での蒸気圧が2Tor
r以上100Torr以下の窒素含有有機化合物(b−
1)から(b−5)とを表2、3に示す組成でプロピレ
ングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGME
A)、乳酸エチル(EL)/酢酸ブチル(BA)に溶解
し、更に全系の0.05重量%の界面活性剤を添加して
レジスト材料を調合し、調合された溶液を0.1μmの
テフロン製フィルターで濾過することにより、レジスト
液をそれぞれ調製した。
【0067】また、比較のため、表4に示すようにpK
a7以上で、100℃での蒸気圧が2Torr未満の窒
素含有有機化合物を単独で使用した例、pKa7以上
で、100℃での蒸気圧が2Torr以上100Tor
r以下の窒素含有有機化合物を単独で使用した例、及び
pKa値が7より小さい窒素含有有機化合物(c−1)
から(c−3)を使用した例として、上記と同様にレジ
スト液を調製した。
【0068】得られたレジスト液をシリコンウェハー上
へスピンコーティングし、0.8μmの厚さに塗布し
た。次いで、このシリコンウェハーをホットプレートを
用いて100℃で120秒間ベークした。これをエキシ
マレーザーステッパー(ニコン社、NSR−2005E
X8A,NA=0.5)を用いて露光し、90℃で60
秒間ベークを施し、2.38%のテトラメチルアンモニ
ウムヒドロキシドの水溶液で現像を行うと、ポジ型のパ
ターンを得ることができた。得られたレジストパターン
を次のように評価した。結果を表2〜4に示す。評価方法 :まず、感度(Eth)を求めた。次に0.3
5μmのラインアンドスペースを1:1で解像する露光
量を最適露光量(Eop)として、この露光量における
分離しているラインアンドスペースの最小線幅を評価レ
ジストの解像度とした。解像したレジストパターンの形
状は、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。
【0069】更に、露光後、アンモニア濃度20ppb
の環境中に60分間放置した後の0.26μmラインア
ンドスペースのパターン形状の変化を観察した。
【0070】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、
良好な感度、高い解像力を有すること、またパターン形
状が良好で寸法制御性に優れ、プラズマエッチング耐
性、レジストパターンの耐熱性にも優れていることが確
認された。
【0071】
【化7】
【0072】
【化8】
【0073】
【化9】
【0074】
【化10】
【0075】
【化11】
【0076】
【化12】
【0077】
【表1】
【0078】
【表2】
【0079】
【表3】
【0080】
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】本発明では、ベース樹脂として下記一般式
(1)で示される繰り返し単位を有する重合体が好適に
使用される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【化1】 (但し、式中Rはそれぞれ独立に水素原子又はメチル
基、Rは水素原子又は酸不安定基であるが、少なくと
も1つは水素原子、少なくとも1つは酸不安定基であ
り、Rは酸不安定基、Rは水素原子、Rは−CO
OX基(Xは水素原子又 ピル基、ブチル基等の炭素数1〜6のアルキル基)であ
り、又はRとRは互い されていても、2種以上で構成されていてもよい。nは
2又は3であり、m及びkはそれぞれ1,2又は3であ
る。p,q,r,sは0又は正数であるが、p+q≠
0、p+r≠0であり、フェノール性水酸基の水素原子
の酸不安定基による部分置換率は0.05以上0.8以
下である。p+q+r+sは上記重合体を後述する重量
平均分子量とする数である。)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】ここで、上記式(1)において、酸不安定
基としては種々選定されるが、特に下記式(2)又は
(3)で示される基、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状又
は環状のアルキル基、テトラヒドロピラニル基、テトラ
ヒドロフラニル基、又はトリアルキルシリル基であるこ
とが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】
【化6】 (但し、式中Rは酸不安定基を示し、b、cはそれぞれ
0<b/(b+c)≦0.6を満足する数である。)
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】
【化12】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)pKa値が7以上で、100℃に
    おける蒸気圧が2Torr未満である窒素含有有機化合
    物の中から選ばれる少なくとも1種と、(2)pKa値
    が7以上で、100℃における蒸気圧が2〜100To
    rrの範囲である窒素含有有機化合物の中から選ばれる
    少なくとも1種とを含有してなることを特徴とする化学
    増幅ポジ型レジスト材料。
  2. 【請求項2】 (A)有機溶剤 (B)ベース樹脂 (C)酸発生剤 (D)請求項1記載の窒素含有有機化合物(1)及び
    (2)の混合物を含有してなることを特徴とする化学増
    幅ポジ型レジスト材料。
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