JPH09268653A - 露出型鉄骨柱脚 - Google Patents

露出型鉄骨柱脚

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JPH09268653A
JPH09268653A JP7972196A JP7972196A JPH09268653A JP H09268653 A JPH09268653 A JP H09268653A JP 7972196 A JP7972196 A JP 7972196A JP 7972196 A JP7972196 A JP 7972196A JP H09268653 A JPH09268653 A JP H09268653A
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JP
Japan
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steel column
base plate
pin hole
spherical
pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP7972196A
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English (en)
Inventor
Kenzo Nakano
建蔵 中野
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09268653A publication Critical patent/JPH09268653A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨柱脚をピン柱脚と仮定して構造計算して
も実構造に即した解析ができる、安全な露出型鉄骨柱脚
を提供する。 【解決手段】 鉄骨柱をベースプレートに回転自在に接
合するとともに、前記ベースプレートを基礎コンクリ−
ト中に埋設固定したアンカーボルトに緊結したことを特
徴とする露出型鉄骨柱脚である。また、鉄骨柱の下端に
設けたピン穴を有する箱形部材を、ベースプレートの上
面に設けたピン穴を有する球面軸受の外側に、互いのピ
ン穴軸同士が一致するように遊嵌させて、鉄骨柱とベー
スプレートをピンで接合したことを特徴とする露出型鉄
骨柱脚である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉄骨建築物の鉄骨柱
をベースプレートを介して基礎コンクリート上に固定す
る露出型鉄骨柱脚に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
露出型鉄骨柱脚として図6に示すようなものがある。図
6において、鉄骨柱31の下端を鋼板32を介して断面
を絞った別の鉄骨柱33に溶接する。さらに鉄骨柱33
の下端をベースプレート34の上面に溶接する。35は
鉄骨柱33の周りに配置した補強リブである。ベースプ
レート34は基礎コンクリート36に予め埋設固定され
た例えば4本のアンカーボルト37にナット38によっ
て緊結される。基礎コンクリ−ト36への定着は、アン
カーボルト37の下端部をJ形あるいはL形に曲げて行
い、アンカーボルト37の軸には基礎コンクリート36
と付着しないように不拘束部を設ける。
【0003】一般に上記のような鉄骨柱脚を構造設計す
る場合、曲げモーメントを負担しないピン柱脚と仮定し
て構造計算する方法が採られる。しかしながら、鉄骨柱
脚をピン柱脚と仮定して構造計算すると、解析結果が実
構造にそぐわないため、大地震等により予期せぬ曲げモ
ーメントが鉄骨柱脚に加わると基礎コンクリートの支圧
破壊やアンカーボルトの破断などが起こる可能性があ
る。
【0004】本発明はこのような問題を解決するため
に、鉄骨柱脚をピン柱脚と仮定して構造計算しても実構
造に即した解析ができる、安全な露出型鉄骨柱脚を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、鉄骨柱
をベースプレートに回転自在に接合するとともに、前記
ベースプレートを基礎コンクリ−ト中に埋設固定したア
ンカーボルトに緊結したことを特徴とする露出型鉄骨柱
脚である。
【0006】第2の本発明は、鉄骨柱の下端に設けたピ
ン穴を有する箱形部材を、ベースプレートの上面に設け
たピン穴を有する球面軸受の外側に、互いのピン穴軸同
士が一致するように遊嵌させて、鉄骨柱とベースプレー
トをピンで接合したことを特徴とする露出型鉄骨柱脚で
ある。
【0007】第3の本発明は、鉄骨柱の下端に設けた底
面に球面を有する球面部材を、ベースプレートの上面に
設けた上面に凹状の球面を有する球面受座に嵌合させる
とともに、球面部材が球面受座から抜け出さないように
球面受座の上面に複数に分割されたカバープレートを固
定し、鉄骨柱とベースプレートを接合したことを特徴と
する露出型鉄骨柱脚である。
【0008】第4の本発明は、鉄骨柱の下端に設けたピ
ン穴を有する箱形部材を、ベースプレートの上面に設け
たピン穴を有する部材の外側に、互いのピン穴軸同士が
一致するように遊嵌させて、鉄骨柱とベースプレートを
ピンで接合したことを特徴とする露出型鉄骨柱脚であ
る。
【0009】第5の本発明は、鉄骨柱の下端に設けたピ
ン穴を有する部材を、ベースプレートの上面に並行に設
けたピン穴を有する部材の内側に、互いのピン穴軸同士
が一致するように遊嵌させて、鉄骨柱とベースプレート
をピンで接合したことを特徴とする露出型鉄骨柱脚であ
る。
【0010】
【作用】本発明の露出型鉄骨柱脚によれば、構造計算上
仮定したピン柱脚と同様な回転能力を有するため、地震
等による予期しない応力によって柱脚部に曲げモ−メン
トが発生しないため、基礎コンクリートの支圧破壊およ
びアンカーボルトの破断を防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明鉄骨柱脚の実施例
1の側面図を示す。図1において、H形柱、角形柱等の
鉄骨柱1の下端部に鋼材からなる箱形部材2を溶接、ボ
ルト接合等により固定する。箱形部材2は鉄骨柱1に溶
接される上面2aと、ピン穴2bを穿設した側面2cか
らなる。3はベースプレートであり、その上部に設けた
ガイド部材4に、ピン穴5aを有する球面軸受5を挿入
し、固定用板19を介してボルト6で固定する。そし
て、鉄骨柱1が溶接された箱形部材2を球面軸受5の外
側に、互いのピン穴2c及び5aの軸が一致するように
遊嵌させ、ピン穴2c及び5aにピン7を通して、ボル
ト23及び座金24により鉄骨柱1とベースプレート3
を接合する。このピン接合により鉄骨柱1が回転自在と
なる。
【0012】また、アンカーボルト8はその下端部に定
着板9を下ナット10により取り付け基礎コンクリート
11中に予め埋設固定する。基礎コンクリート11の上
面には台状の中心モルタル12を形成する。そして、前
記ベースプレート3を中心モルタル12に載せて、ベー
スプレート3をナット13により締め付け固定する。そ
の後、形枠(図示せず)をベースプレート3の周囲にセ
ットし、ベースプレート3の底面と基礎コンクリ−ト1
1上面との隙間を無収縮モルタルで充填して鉄骨柱脚を
固定することにより本発明の鉄骨柱脚が得られる。
【0013】本実施例1において、球面軸受に代えて単
なるピン穴を有する部材をベースプレートの上面に設け
鉄骨柱の回転方向を一方向に制限しても構わない。
【0014】図2及び図3は、本発明鉄骨柱脚の実施例
2の側面図及び上面図を示す。図2及び図3において、
H形柱、角形柱等の鉄骨柱1の下端部に、断面を徐々に
絞り込んで底面に球面を有する球面部材14を溶接等に
より固定する。3はベースプレートであり、その上部に
上面に凹状の球面を有する球面受座15を設ける。そし
て、球面部材14を球面受座15に嵌合させるととも
に、球面部材14が球面受座15から抜け出さないよう
に、球面受座15の上面に複数に分割されたカバープレ
ート16をボルト17により固定して鉄骨柱1とベース
プレート3を接合する。この接合により鉄骨柱1が回転
自在となる。他は実施例1と同様の構成とある。
【0015】図4は、本発明鉄骨柱脚の実施例3の側面
図を示す。図4において、鉄骨柱1の下端部に上面がフ
ラットで底面に球面を有する中空の球面部材18を溶接
する。球面部材18は中実であっても構わない。実施例
2同様、この球面部材18を球面受座15に嵌合させる
とともに、球面部材18が球面受座15から抜け出さな
いように、球面受座15の上面に複数に分割されたカバ
ープレート16をボルト17により固定して鉄骨柱1と
ベースプレート3を接合する。この接合により鉄骨柱1
が回転自在となる。
【0016】図5は、本発明鉄骨柱脚の実施例4の側面
図を示す。図5において、鉄骨柱1の下端部にピン穴2
0aを有する立片状の部材20を溶接等により固定す
る。ベースプレート3の上面にはピン穴21aを有する
立片状の部材21を並行に2ヶ設ける。そして、互いの
ピン穴軸同士が一致するように、立片状の部材21、2
1間の内側に立片状の部材20を遊嵌させて、ピン穴2
0a及び21aにピン7を通して、ボルト23及び座金
24により鉄骨柱1とベースプレート3を接合する。こ
のピン接合により鉄骨柱1が一方向に回転自在となる。
【0017】
【発明の効果】本発明の露出型鉄骨柱脚によれば、鉄骨
柱脚をピン柱脚と仮定して構造計算しても実構造に即し
た解析ができる、安全な鉄骨柱脚を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明鉄骨柱脚の実施例1の側面図である。
【図2】本発明鉄骨柱脚の実施例2の側面図である。
【図3】本発明鉄骨柱脚の実施例2の上面図である。
【図4】本発明鉄骨柱脚の実施例3の側面図である。
【図5】本発明鉄骨柱脚の実施例4の側面図である。
【図6】従来の鉄骨柱脚の示す側面図である。
【符号の説明】
1 鉄骨柱、 2 箱形部材、 3 ベースプレート、
4 ガイド部材、5 球面軸受、 7 ピン、 8
アンカーボルト、11 基礎コンクリート、 14 球
面部材、 15 球面受座、16 カバープレート、
18 球面部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨柱をベースプレートに回転自在に接
    合するとともに、前記ベースプレートを基礎コンクリ−
    ト中に埋設固定したアンカーボルトに緊結したことを特
    徴とする露出型鉄骨柱脚。
  2. 【請求項2】 鉄骨柱の下端に設けたピン穴を有する箱
    形部材を、ベースプレートの上面に設けたピン穴を有す
    る球面軸受の外側に、互いのピン穴軸同士が一致するよ
    うに遊嵌させて、鉄骨柱とベースプレートをピンで接合
    したことを特徴とする請求項1に記載の露出型鉄骨柱
    脚。
  3. 【請求項3】 鉄骨柱の下端に設けた底面に球面を有す
    る球面部材を、ベースプレートの上面に設けた上面に凹
    状の球面を有する球面受座に嵌合させるとともに、球面
    部材が球面受座から抜け出さないように球面受座の上面
    に複数に分割されたカバープレートを固定し、鉄骨柱と
    ベースプレートを接合したことを特徴とする請求項1に
    記載の露出型鉄骨柱脚。
  4. 【請求項4】 鉄骨柱の下端に設けたピン穴を有する箱
    形部材を、ベースプレートの上面に設けたピン穴を有す
    る部材の外側に、互いのピン穴軸同士が一致するように
    遊嵌させて、鉄骨柱とベースプレートをピンで接合した
    ことを特徴とする請求項1に記載の露出型鉄骨柱脚。
  5. 【請求項5】 鉄骨柱の下端に設けたピン穴を有する部
    材を、ベースプレートの上面に並行に設けたピン穴を有
    する部材の内側に、互いのピン穴軸同士が一致するよう
    に遊嵌させて、鉄骨柱とベースプレートをピンで接合し
    たことを特徴とする請求項1に記載の露出型鉄骨柱脚。
JP7972196A 1996-04-02 1996-04-02 露出型鉄骨柱脚 Pending JPH09268653A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000017740A (ja) * 1998-07-01 2000-01-18 Atsuhide Hashimoto 耐震性能の優れた露出型固定柱脚
WO2001016438A1 (fr) * 1999-08-26 2001-03-08 Nippon Steel Corporation Corps structural accouple

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000017740A (ja) * 1998-07-01 2000-01-18 Atsuhide Hashimoto 耐震性能の優れた露出型固定柱脚
WO2001016438A1 (fr) * 1999-08-26 2001-03-08 Nippon Steel Corporation Corps structural accouple
US6857808B1 (en) 1999-08-26 2005-02-22 Nippon Steel Corporation Joining structure

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