JPH11210079A - 建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造、及び建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強方法 - Google Patents
建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造、及び建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強方法Info
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- JPH11210079A JPH11210079A JP2678598A JP2678598A JPH11210079A JP H11210079 A JPH11210079 A JP H11210079A JP 2678598 A JP2678598 A JP 2678598A JP 2678598 A JP2678598 A JP 2678598A JP H11210079 A JPH11210079 A JP H11210079A
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Abstract
形が可能で基礎に曲げモーメントを負担させない耐震補
強構造及び耐震補強方法を提供する。 【解決手段】 建造物の鉄骨柱部材50の下端において
基礎53との間でピン支点を構成する鉄骨柱脚部51の
耐震補強構造100であって、地震力が作用した場合に
塑性変形することによりピン支点の回転を許容し地震力
に伴う鉄骨柱脚部51の曲げモーメントを吸収する第1
塑性変形可能部10bを有する第1補強部材10等を備
える。
Description
部の耐震補強構造、及び建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強
方法に関し、特に、建造物における鉄骨柱部材の下端の
鉄骨柱脚部の耐震補強構造、及耐震補強方法に関するも
のである。
て、既存の柱部材の下端の柱脚部を補強し地震時の耐力
を向上させる方法については、従来、種々の方法が提案
されている。例えば、図4に示す鉄骨柱部材50のベー
スプレート52がアンカーボルト54により基礎53に
連結されている鉄骨柱脚部51を耐震補強する場合に
は、図5に示すように、基礎53に取付プレート201
を取付ボルト202により取り付け、取付プレート20
1に結合された取付鉄筋203により鉄骨柱脚部51の
周囲にフープ鉄筋204を配置し、鉄骨柱脚部51の周
囲に補強コンクリート205を打設することにより、鉄
骨柱脚部耐震補強構造200を構成することができる。
と基礎53は剛結されることになり、基礎53にも曲げ
モーメントを負担させることになるが、一般の建築物で
は、基礎53は剛な地中梁等に接続しているので、問題
が生じることはない。
築する建造物の場合には、1つの杭基礎の上に1つの鉄
骨柱部材が配置される場合が多い。この場合、図4にお
ける鉄骨柱脚部51と基礎53のような構成は、回転変
形可能で曲げモーメントを負担しないピン支点を構成す
るものとして取り扱われ、既存の杭基礎もその条件で設
計されている。このため、図5に示すような剛な耐震補
強を行い基礎にも曲げモーメントを負担させると、杭基
礎の耐力を超えてしまい、杭基礎が破壊するおそれがあ
る。
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、建
造物の鉄骨柱脚部において地震時に回転変形が可能で基
礎に曲げモーメントを負担させない耐震補強構造及び耐
震補強方法を提供することにある。
め、本発明に係る建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造
は、建造物の鉄骨柱部材の下端において基礎との間でピ
ン支点を構成する鉄骨柱脚部の耐震補強構造であって、
地震力が作用した場合に塑性変形することにより前記ピ
ン支点の回転を許容し前記地震力に伴う前記鉄骨柱脚部
の曲げモーメントを吸収する地震力吸収手段を有する耐
震補強部材を備えることを特徴とする。
において、好ましくは、前記耐震補強部材は、前記鉄骨
柱脚部の側面に水平に接合される第1柱脚接合部と、前
記基礎に接合される第1基礎接合部を有し、前記地震力
吸収手段として、前記第1柱脚接合部及び前記第1基礎
接合部の中間に設けられ前記地震力が作用した場合に曲
げ塑性変形を生じる第1塑性変形可能部を有する第1補
強部材である。
強構造において、好ましくは、前記第1柱脚接合部は水
平部材であり、前記第1塑性変形可能部は前記第1柱脚
接合部に屈曲接続するように形成される。
強構造において、好ましくは、前記耐震補強部材は、前
記鉄骨柱脚部の側面に直接又は間接に接合される第2柱
脚接合部と、前記基礎に接合される第2基礎接合部を有
し、前記地震力吸収手段として、前記第2柱脚接合部及
び前記第2基礎接合部の中間に設けられ前記地震力が作
用した場合に前記鉄骨柱部材の柱軸方向に引張塑性変形
又は圧縮塑性変形する第2塑性変形可能部を有する第2
補強部材である。
強構造において、好ましくは、前記第2塑性変形可能部
の前記柱軸方向に垂直な断面積は前記第2補強部材の他
の部分の断面積よりも小さく設定される。
強構造において、好ましくは、前記耐震補強部材は、前
記鉄骨柱脚部の側面に配置される第3補強部材を備え、
前記第2柱脚接合部は前記第3補強部材の側面に接合さ
れ、前記第3補強部材は、前記地震力が作用した場合の
前記ピン支点の回転に伴い曲げせん断塑性変形するよう
に構成される。
耐震補強方法は、建造物の鉄骨柱部材の下端において基
礎との間でピン支点を構成する鉄骨柱脚部の耐震補強方
法であって、地震力が作用した場合に塑性変形すること
により前記ピン支点を回転させ前記地震力に伴う前記鉄
骨柱脚部の曲げモーメントを吸収する地震力吸収手段を
有する耐震補強部材により補強を行うことを特徴とす
る。
柱脚部の耐震補強構造の実施形態について、図面を参照
しながら説明する。
脚部耐震補強構造の全体構成を示す側面図である。ま
た、図2は、図1に示す鉄骨柱脚部耐震補強構造におけ
る第1補強部材を取り付けた場合の構成を示す図であ
り、図2(A)は側面図を、図2(B)は上面図を、そ
れぞれ示している。また、図3は、図1に示す鉄骨柱脚
部耐震補強構造における第2補強部材及び第3補強部材
の構成を示す図であり、図3(A)は図1におけるA−
A断面図を、図3(B)は第2補強部材の正面図を、そ
れぞれ示している。
強構造100は、第1補強部材10と、第2補強部材2
0と、第3補強部材30と、接合ボルト40を備えて構
成され、四角柱状の基礎53の上に設置された角形管柱
状の鉄骨柱部材50の鉄骨柱脚部51に取り付けられて
いる。
材10は、鋼板からなり、第1柱脚接合部10aと、第
1塑性変形可能部10bと、第1基礎接合部10cを有
している。また、第1補強部材10は、鉄骨柱脚部51
の4つの側面のそれぞれに1つずつ配置されている。
に形成され、鉄骨柱脚部51の側面に水平に溶接等によ
り接合される。また、第1塑性変形可能部10bは、第
1柱脚接合部10aと第1基礎接合部10cの中間に設
けられる部分であり、第1柱脚接合部10aと等しい幅
の板状に形成され、第1柱脚接合部10aに垂直に屈曲
接続している。第1基礎接合部10cは、第1塑性変形
可能部10bよりも幅の広い板状に形成され、ボルト孔
10dが開設されており、基礎53の側面に接合ボルト
40により接合される。
第3補強部材30は、長方形状の鋼板により形成されて
いる。また、第3補強部材30は、鉄骨柱脚部51の4
つの側面のそれぞれに対して2つずつ配置され、鉄骨柱
脚部51の側面に溶接等により接合されている。この場
合、第3補強部材30の端面の長軸方向は、鉄骨柱部材
50の柱軸(長軸)の方向と一致している。
材20は、鋼板からなり、第2柱脚接合部20aと、第
2塑性変形可能部20bと、第2基礎接合部20cを有
している。また、第2補強部材20は、鉄骨柱脚部51
の4つの側面のそれぞれに対して1つずつ配置されてい
る。
に形成され、第3補強部材30と垂直になるように第3
補強部材30の端面に溶接等により接合される。また、
第2塑性変形可能部20bは、第2柱脚接合部20aと
第2基礎接合部20cの中間に設けられる部分であり、
第2柱脚接合部20aよりも幅の狭い帯板状に形成さ
れ、第2柱脚接合部20aの延在方向に接続している。
接合部20aよりも幅の広い板状に形成されている。こ
の例の場合、第2基礎接合部20cの幅は、第1補強部
材10の第1基礎接合部10cの幅と等しく設定されて
いる。また、第2基礎接合部20cにはボルト孔20d
が開設されており、第1補強部材10の上から、基礎5
3の側面に接合ボルト40により接合される。
00の作用について説明を行う。
明する。地震時において、ベースプレート52の中心の
上方付近を仮想のピン支点とし、この点を回転中心とし
て鉄骨柱脚部51を例えば図1,図2(A)の時計回り
方向に回転させる力が作用した場合には、図における右
端の第1補強部材10の第1柱脚接合部10aには、図
の左側から右側へ向かう方向の水平力が作用する。この
水平力により、図における右端の第1補強部材10の第
1塑性変形可能部10bは、図における時計回り方向に
曲がるように曲げ塑性変形する。
1補強部材10の第1柱脚接合部10aには、図の左側
から右側へ向かう方向の水平力が作用する。この水平力
により、図における左端の第1補強部材10の第1塑性
変形可能部10bは、図における時計回り方向に曲がる
ように曲げ塑性変形する。
は、ベースプレート52の中心の上方付近を回転中心と
して図1,図2(A)の時計回り方向に回転することが
できる。同様の作用により、いずれの方向から地震力が
作用しても、鉄骨柱脚部51は、ベースプレート52の
中心の上方付近を回転中心として図の反時計回り方向、
紙面の手前から奥へ向かう回転方向、紙面の奥から手前
へ向かう回転方向に回転することができる。また、4つ
の第1補強部材10のそれぞれが適宜の方向への曲げ塑
性変形を行うことにより、上記回転方向の中間の回転方
向へも回転を行うことが可能である。
変形により、地震力による曲げモーメントは吸収され、
基礎53には曲げモーメントは伝達されない。したがっ
て、基礎53がピン支点の条件で設計された杭基礎等で
あっても、耐力を超えたり破壊を生じることはない。
明する。
心の上方付近を仮想のピン支点として鉄骨柱脚部51を
例えば図1の時計回り方向に回転させる力が作用した場
合には、図における左端の第2補強部材20には、図の
上下方向(鉄骨柱部材50の柱軸方向)の引張力が作用
する。この引張力により、図における左端の第2補強部
材20の第2塑性変形可能部20bは、図の上下方向に
引張塑性変形して伸びる。
には、図の上下方向(鉄骨柱部材50の柱軸方向)の圧
縮力が作用する。この圧縮力により、図における右端の
第2補強部材20の第2塑性変形可能部20bは、図の
上下方向に圧縮塑性変形して縮む。
は、ベースプレート52の中心の上方付近を回転中心と
して図1の時計回り方向に回転することができる。同様
の作用により、いずれの方向から地震力が作用しても、
鉄骨柱脚部51は、ベースプレート52の中心の上方付
近を回転中心として図の反時計回り方向、紙面の手前か
ら奥へ向かう回転方向、紙面の奥から手前へ向かう回転
方向に回転することができる。また、4つの第2補強部
材20のそれぞれが適宜の引張塑性変形又は圧縮塑性変
形を行うことにより、上記回転方向の中間の回転方向へ
も回転を行うことが可能である。
変形により、地震力による曲げモーメントは吸収され、
基礎53には曲げモーメントは伝達されない。したがっ
て、基礎53がピン支点の条件で設計された杭基礎等で
あっても、耐力を超えたり破壊を生じることはない。
明する。
心の上方付近を仮想のピン支点として鉄骨柱脚部51を
回転させる力が作用すると、第3補強部材30の端面
(第2補強部材20との接合面)は、第2補強部材20
により図の上下方向(鉄骨柱部材50の柱軸方向)のせ
ん断力を受け、これにより第3補強部材30は曲げせん
断塑性変形する。また、第2補強部材20には、図の上
下方向(鉄骨柱部材50の柱軸方向)の引張力又は圧縮
力が作用する。
による曲げモーメントは吸収され、鉄骨柱脚部51は、
ベースプレート52の中心の上方付近を回転中心として
図1の時計回り方向に回転することができる。このよう
な回転により基礎53には曲げモーメントは伝達されな
い。したがって、基礎53がピン支点の条件で設計され
た杭基礎等であっても、耐力を超えたり破壊を生じるこ
とはない。
0,第2補強部材20,第3補強部材30,接合ボルト
40は、耐震補強部材に相当している。また、第1塑性
変形可能部10b,第2塑性変形可能部20b,第3補
強部材30は、地震力吸収手段に相当している。
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
強部材(例えば10)と第2補強部材(例えば20)と
第3補強部材(例えば30)が合成された鉄骨柱脚部耐
震補強構造について説明したが、本発明はこれには限定
されず、他の構成であってもよく、例えば、第1補強部
材を単独で用いてもよい。あるいは、第2補強部材と第
3補強部材の組合わせのみを用いてもよい。
部材,第2補強部材,第3補強部材は、板状部材からな
るものを例に挙げて説明したが、本発明はこれには限定
されず、他の構成の補強部材、例えば、棒状部、管状
部、ブロック状部等を有する構成でもよい。要は、地震
力が作用した場合に塑性変形することによりピン支点の
回転を許容し地震力に伴う鉄骨柱脚部の曲げモーメント
を吸収する部分を有していればどのような形状の部材で
あってもよいのである。
には限定されず、他の材料、例えば、アルミニウム等の
他の金属材料、アルミニウム合金等の合金材料などによ
り形成されていてもよい。また、鋼材のうち、極低降伏
点鋼を用いてもよい。要は、地震力が作用した場合に塑
性変形することによりピン支点の回転を許容し地震力に
伴う鉄骨柱脚部の曲げモーメントを吸収可能な塑性変形
性能を有する材料であればよいのである。
部材(例えば10)の第1塑性変形可能部(例えば10
b)として、第1柱脚接合部と幅の等しい板状部材を例
に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他
の構成の第1塑性変形可能部、例えば、第1柱脚接合部
よりも幅の狭い板状部材であってもよい。
部材(例えば20)の第2塑性変形可能部(例えば20
b)として、第2柱脚接合部(例えば20a)や第2基
礎接合部(例えば20c)よりも幅の狭い板状部材を例
に挙げて説明したが、本発明はこれには限定されず、他
の構成の第2塑性変形可能部、例えば、第2柱脚接合部
や第2基礎接合部よりも板厚の小さい板状部材であって
もよい。要は、第2塑性変形可能部の柱軸方向(鉄骨柱
部材の長軸方向)に垂直な断面積が第2補強部材の他の
部分の断面積よりも小さく設定され、地震力が作用した
場合に鉄骨柱部材の柱軸方向に引張塑性変形又は圧縮塑
性変形するように構成されていればよいのである。
部材(例えば20)が第3補強部材(例えば30)を介
して鉄骨柱脚部(例えば51)の側面に間接的に接合さ
れる例について説明したが、本発明はこれには限定され
ず、他の構成、例えば、第3補強部材は用いずに、第2
補強部材の第2柱脚接合部(例えば20a)が鉄骨柱脚
部側面に溶接やボルト等により直接に接合されるように
構成してもよい。また、第3補強部材は2枚の板状部材
からなる構成には限定されず、1枚の板状部材で構成さ
れてもよいし、3枚以上の板状部材から構成されてもよ
く、あるいはブロック状の部材でもよい。また、第3補
強部材は、第2柱脚接合部を鉄骨柱脚部側面に介設する
のみで、地震時に曲げせん断塑性変形を生じない剛体で
あってもよい。
収手段として、第1補強部材(例えば10)の第1塑性
変形可能部(例えば10b)が曲げ塑性変形することに
より、又は第2補強部材(例えば20)の第2塑性変形
可能部(例えば20b)が引張塑性変形あるいは圧縮塑
性変形することにより、若しくは第3補強部材(例えば
30)自体が曲げせん断塑性変形することにより、地震
力による曲げモーメントを吸収する例について説明した
が、本発明はこれには限定されず、他の構成の地震力吸
収手段を用いてもよい。例えば、地震力が作用して鉄骨
柱脚部(例えば51)が仮想のピン支点のまわりに回転
しようとした場合に、接合ボルト40のあるものには基
礎53から引き抜かれる方向に引張力が作用するが、こ
の引張力に伴う接合ボルト40の引張塑性変形により地
震時曲げモーメントの一部を吸収するように構成しても
よい。この場合には、接合ボルト40が地震力吸収手段
に相当する。
を行う鉄骨柱脚部が角形管柱状のものを例に挙げて説明
したが、本発明はこれには限定されず、他の構成の鉄骨
柱脚部、例えば、円形断面の管柱状部材等であってもよ
い。
えば53)については特に言及していないが、無筋コン
クリート,鉄筋コンクリート,鉄骨鉄筋コンクリート等
のコンクリート部材でもよいし、鋼材からなる部材であ
ってもよい。
用いられる建造物として、一般建築物、線路上空構築物
を例に挙げて説明したが、本発明はこれには限定され
ず、他の構成の建造物、例えば、線路上空以外の一般の
土木構造物等であってもよい。
建造物の鉄骨柱部材の下端において基礎との間でピン支
点を構成する鉄骨柱脚部の耐震補強構造として、地震力
が作用した場合に塑性変形することによりピン支点の回
転を許容し地震力に伴う鉄骨柱脚部の曲げモーメントを
吸収する地震力吸収手段を有する耐震補強部材を備えた
ので、基礎には曲げモーメントは伝達されず、基礎がピ
ン支点の条件で設計された杭基礎等であっても、耐力を
超えたり破壊を生じることはない。
構造の全体構成を示す側面図である。
1補強部材を取り付けた場合の構成を示す図であり、図
2(A)は側面図を、図2(B)は上面図を、それぞれ
示している。
2補強部材及び第3補強部材の構成を示す図であり、図
3(A)は図1におけるA−A断面図を、図3(B)は
第2補強部材の正面図を、それぞれ示している。
建造物の鉄骨柱脚部の構成を示す側断面図である。
側断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 建造物の鉄骨柱部材の下端において基礎
との間でピン支点を構成する鉄骨柱脚部の耐震補強構造
であって、 地震力が作用した場合に塑性変形することにより前記ピ
ン支点の回転を許容し前記地震力に伴う前記鉄骨柱脚部
の曲げモーメントを吸収する地震力吸収手段を有する耐
震補強部材を備えることを特徴とする建造物の鉄骨柱脚
部の耐震補強構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の建造物の鉄骨柱脚部の耐
震補強構造において、 前記耐震補強部材は、前記鉄骨柱脚部の側面に水平に接
合される第1柱脚接合部と、前記基礎に接合される第1
基礎接合部を有し、前記地震力吸収手段として、前記第
1柱脚接合部及び前記第1基礎接合部の中間に設けられ
前記地震力が作用した場合に曲げ塑性変形を生じる第1
塑性変形可能部を有する第1補強部材であることを特徴
とする建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の建造物の鉄骨柱脚部の耐
震補強構造において、 前記第1柱脚接合部は水平部材であり、前記第1塑性変
形可能部は前記第1柱脚接合部に屈曲接続するように形
成されることを特徴とする建造物の鉄骨柱脚部の耐震補
強構造。 - 【請求項4】 請求項1記載の建造物の鉄骨柱脚部の耐
震補強構造において、 前記耐震補強部材は、前記鉄骨柱脚部の側面に直接又は
間接に接合される第2柱脚接合部と、前記基礎に接合さ
れる第2基礎接合部を有し、前記地震力吸収手段とし
て、前記第2柱脚接合部及び前記第2基礎接合部の中間
に設けられ前記地震力が作用した場合に前記鉄骨柱部材
の柱軸方向に引張塑性変形又は圧縮塑性変形する第2塑
性変形可能部を有する第2補強部材であることを特徴と
する建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造。 - 【請求項5】 請求項4記載の建造物の鉄骨柱脚部の耐
震補強構造において、 前記第2塑性変形可能部の前記柱軸方向に垂直な断面積
は前記第2補強部材の他の部分の断面積よりも小さく設
定されることを特徴とする建造物の鉄骨柱脚部の耐震補
強構造。 - 【請求項6】 請求項4記載の建造物の鉄骨柱脚部の耐
震補強構造において、 前記耐震補強部材は、前記鉄骨柱脚部の側面に配置され
る第3補強部材を備え、 前記第2柱脚接合部は前記第3補強部材の側面に接合さ
れ、 前記第3補強部材は、前記地震力が作用した場合の前記
ピン支点の回転に伴い曲げせん断塑性変形するように構
成されることを特徴とする建造物の鉄骨柱脚部の耐震補
強構造。 - 【請求項7】 建造物の鉄骨柱部材の下端において基礎
との間でピン支点を構成する鉄骨柱脚部の耐震補強方法
であって、 地震力が作用した場合に塑性変形することにより前記ピ
ン支点を回転させ前記地震力に伴う前記鉄骨柱脚部の曲
げモーメントを吸収する地震力吸収手段を有する耐震補
強部材により補強を行うことを特徴とする建造物の鉄骨
柱脚部の耐震補強方法。
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JP02678598A JP3859218B2 (ja) | 1998-01-23 | 1998-01-23 | 建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強構造、及び建造物の鉄骨柱脚部の耐震補強方法 |
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