JPH10292490A - 木造住宅における補強構造 - Google Patents

木造住宅における補強構造

Info

Publication number
JPH10292490A
JPH10292490A JP9100118A JP10011897A JPH10292490A JP H10292490 A JPH10292490 A JP H10292490A JP 9100118 A JP9100118 A JP 9100118A JP 10011897 A JP10011897 A JP 10011897A JP H10292490 A JPH10292490 A JP H10292490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tensile
wooden house
roof
house
end sections
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9100118A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Nakamura
幸夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP9100118A priority Critical patent/JPH10292490A/ja
Publication of JPH10292490A publication Critical patent/JPH10292490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H9/00Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate
    • E04H9/02Buildings, groups of buildings or shelters adapted to withstand or provide protection against abnormal external influences, e.g. war-like action, earthquake or extreme climate withstanding earthquake or sinking of ground
    • E04H9/021Bearing, supporting or connecting constructions specially adapted for such buildings
    • E04H9/0237Structural braces with damping devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般の木造住宅を補強構造にする場合に、上
物の剛構造化を簡単な構成で安価に実現できる木造住宅
における補強構造を提供する。 【解決手段】 土台梁2の両端部と屋根または天井の構
成部材10の両端部とは、ロープ状またはロッド状の抗
張材11によりプリ・テンション状態で連結されてい
る。抗張材11には、ワイヤーロープ、金属ロッドまた
は繊維強化樹脂ロッド等が使用される。即ち、土台梁2
の両端部と屋根または天井の構成部材10の両端部とに
は、支持金具12がそれぞれ取付けられている。この支
持金具12の部分に、抗張材11を家屋側面に沿って垂
直方向に配設して貫通させ、また同様に家屋側面に沿っ
て抗張材11を斜め方向に配設して筋交いを補強し、そ
れぞれの抗張材11にプリ・テンションをかけて引張応
力を発生させた状態で、三次元箱型トラス構造に構成し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木造住宅(パネ
ル住宅等も含む)における補強構造にかかわり、更に詳
しくは特に二階建て以上の木造住宅,パネル住宅におい
て、上物の剛構造化を簡単な構成で安価に実現できる木
造住宅における補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】垂直材である柱と、水平材である梁や桁
等により構成された一般の木造家屋,またベニヤ等を貼
り合わせた合板材料により構成されるパネル住宅では、
その各部材の結合部は、釘やボルト,ナット等の締結部
材により連結されているだけであるので、その連結部の
強度が地震時の縦揺れや横揺れ等に対して充分でないた
め、阪神大震災では多数の木造家屋の倒壊が発生した。
【0003】その後、木造住宅の耐震構造として、木造
構成部材のヒンジ部に、所謂「筋交い」を入れたトラス
構造にし、かつT字型,L字型,短冊金物等を使用して
「部材連結部の抜け」に対する補強の実施が強調されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、柱に釘止
めする工法では、水平耐力は木材と釘の摩擦力のみに頼
っており、十分な耐力が得られず、またほぞ差しボルト
は、木造に局部的な圧縮応力を起こして全体の耐力が得
られないと言う問題がある。特に、二階建て以上の木造
住宅では、各階毎に筋交いが設けられて補強されている
が、各階の境目では強度が十分ではない。このため、住
宅の高さが大きくなると、曲げモーメントが増大し、住
宅の屋根や床付近で大きな力を受けて柱抜け等の事故が
発生すると言う問題があった。
【0005】一方、従来からビルや橋梁の免震技術とし
て、剪断弾性率の低いゴムシートと中間鋼板とを交互に
積層させた免震支承体を、基礎と上部構造物との間に設
置し、鉛直荷重に対しては高い剛性と、柔らかい水平剛
性とを実現していたが、このような免震技術を単純に一
般の木造家屋に転用することは経済的な負担が大きいだ
けではなく、技術的にも難しい。
【0006】この発明の目的は、一般の木造住宅を補強
構造にする場合に、上物の剛構造化を簡単な構成で安価
に実現できる木造住宅における補強構造を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、二階建て以上の木造住宅における補強構
造であって、土台梁と屋根または天井の構成部材との間
を、ロープ状またはロッド状の抗張材によりプリ・テン
ション状態で連結してなることを要旨とするものであ
る。
【0008】更に好ましくは、上記抗張材として垂直方
向及び斜め方向の両方向に設けて三次元箱型トラス構造
にすることにより、上物の剛構造化を簡単な構成で安価
に実現することが出来るものである。更に、抗張材のプ
リ・テンションを増加させることにより、上物の質量が
小さくても基礎と土台間の面圧が上げられて長周期化が
可能となり、台風等のバイアス力も増すことが可能とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、一戸建て二階住宅に
この発明を実施した補強構造の概略構成図、図2は基礎
部分の免震構造の一部拡大斜視図を示している。地盤G
上に打設された連続コンクリート基礎1の上面1aと、
その上部に設置される土台梁2の下面とに、それぞれ長
手方向に沿って鉄板等の金属板により形成された支持部
材3a,3bがボルト・ナット等の締結部材4を介して
取付けてある。
【0010】支持部材3a,3b間には、エラストマー
シート5と中間鋼板6とを複数枚交互に積層させた積層
ゴム支承体7が介在させてあり、土台梁2と連続コンク
リート基礎1とは、積層ゴム支承体7を挟んでアンカー
ボルト等の締結部材8により締結されている。また、コ
ンクリート基礎1側の支持部材3aと土台梁2側の支持
部材3bとは、ダンパー9を介して連結されている。
【0011】土台梁2の両端部と屋根または天井の構成
部材10の両端部とは、図1及び図3に示すようにロー
プ状またはロッド状の抗張材11によりプリ・テンショ
ン状態で連結されている。抗張材11には、ワイヤーロ
ープ、金属ロッドまたは繊維強化樹脂ロッド等が使用さ
れる。即ち、土台梁2の両端部と屋根または天井の構成
部材10の両端部とには、支持金具12がそれぞれ取付
けられている。この支持金具12の部分に、抗張材11
を家屋側面に沿って垂直方向に配設して貫通させ、また
同様に家屋側面に沿って抗張材11を斜め方向に配設し
て筋交いを補強し、それぞれの抗張材11にプリ・テン
ションをかけて引張応力を発生させた状態で、三次元箱
型トラス構造に構成してある。
【0012】なお、この実施形態では、支持金具12を
使用したが、抗張材11の一部をアンカーボルト等で構
成することも可能である。この抗張材11の太さや引張
り強度については、住宅の大きさに応じて任意に設計す
るものである。また、抗張材11をプリ・テンション状
態にする手段としては、ターンバックルや、機械的な引
っ張り装置により抗張材11にプリ・テンションをかけ
て引っ張り応力を発生させ、土台梁2や屋根または天井
の構成部材10には、常時圧縮応力が発生するようにし
ておく。
【0013】なお、この発明における屋根または天井の
構成部材10としては、屋根太,軒桁,小屋梁,陸梁,
はな母屋等を挙げることが出来る。また、二階建て以上
のパネル住宅の場合には、天井や屋根を構成するパネル
に抗張材11を連結したり、最上階の壁を構成するパネ
ルの上端部に連結させても良い。また、免震支承体とし
ては、鋼板とゴムシートとを積層させた積層ゴム支承
体、オイルダンパー等の各種のダンパー、機械バネ等を
用いることができ、これらに限定されるものではない。
【0014】また、この実施形態では、二階建ての木造
住宅に実施する場合について説明したが、三階建て以上
の木造住宅,パネル住宅に適用することも勿論可能であ
る。以上のように、土台梁2の両端部と屋根または天井
の構成部材10を、少なくとも両端部において垂直方向
及び斜め方向に抗張材11で連結すると共に、プリ・テ
ンション状態にすることにより三次元箱型トラス構造に
することで、上物の剛構造化を簡単で、しかも安価に実
現できる。
【0015】更に、抗張材11による張力を増加させる
ことにより、上物の質量が小さくても基礎と土台間の面
圧が上げられて長周期化が可能となり、台風等のバイア
ス力も増すことが可能となる。なお、積層ゴム支承体7
等の免震層は、軽量の木材住宅には必ずしも必要としな
いが、これを配置すれば固有周期の設計も行うことが出
来る。
【0016】
【発明の効果】この発明は、上記のように二階建て以上
の木造住宅における補強構造であって、土台梁と屋根ま
たは天井の構成部材との間を、ロープ状またはロッド状
の抗張材によりプリ・テンション状態で連結したので、
上物の免震性に優れた剛構造化を簡単な構成で安価に実
現することができる。また台風等に対するバイアス力も
増すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した木造住宅の補強構造の概略
図である。
【図2】基礎部分の免震構造の一部拡大斜視図である。
【図3】この発明による木造住宅の補強構造の骨組構造
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 連続コンクリート基礎 1a 連続コンク
リート基礎の上面 2 土台梁 3a,3b 支持部材 4 締結部材 5 エラストマ
ーシート 6 中間鋼板 7 積層ゴム支
承体 8 締結部材 9 ダンパー 10 構成部材 11 抗張材 12 支持金具 G 地盤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二階建て以上の木造住宅における補強構
    造であって、土台梁と屋根または天井の構成部材との間
    を、ロープ状またはロッド状の抗張材によりプリ・テン
    ション状態で連結してなる木造住宅における補強構造。
  2. 【請求項2】 前記抗張材として、垂直に連結する抗張
    材と、斜め方向に連結する抗張材を設けることにより三
    次元箱型トラス構造にした請求項1に記載の木造住宅に
    おける補強構造。
  3. 【請求項3】 前記土台梁とコンクリート基礎との間
    に、免震支承体を介在させた請求項1または2に記載の
    木造住宅における補強構造。
  4. 【請求項4】 前記抗張材が、ワイヤーロープ、金属ロ
    ッドまたは繊維強化樹脂ロッドである請求項1,2また
    は3に記載の木造住宅における補強構造。
JP9100118A 1997-04-17 1997-04-17 木造住宅における補強構造 Pending JPH10292490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9100118A JPH10292490A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 木造住宅における補強構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9100118A JPH10292490A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 木造住宅における補強構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10292490A true JPH10292490A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14265445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9100118A Pending JPH10292490A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 木造住宅における補強構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10292490A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090255A (ja) * 1999-09-17 2001-04-03 J Kenchiku Syst Kk 建築物の繊維補強システム及び建築新部材
WO2001048328A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Makigano, Toshiaki Construction en bois
JP2002322817A (ja) * 2002-03-25 2002-11-08 J Kenchiku Syst Kk 建築物の繊維補強システム及び建築新部材
CN104389443A (zh) * 2014-10-27 2015-03-04 成都川雅木业有限公司 一种集成木屋及其制造方法
CN109457805A (zh) * 2018-12-26 2019-03-12 国际竹藤中心 一种户外竹质装配式双拼梁柱结构及其装配方法和应用
EP4403727A1 (en) * 2023-01-17 2024-07-24 Spektral d.o.o. Seismic restraint

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090255A (ja) * 1999-09-17 2001-04-03 J Kenchiku Syst Kk 建築物の繊維補強システム及び建築新部材
WO2001048328A1 (fr) * 1999-12-27 2001-07-05 Makigano, Toshiaki Construction en bois
JP2002322817A (ja) * 2002-03-25 2002-11-08 J Kenchiku Syst Kk 建築物の繊維補強システム及び建築新部材
CN104389443A (zh) * 2014-10-27 2015-03-04 成都川雅木业有限公司 一种集成木屋及其制造方法
CN109457805A (zh) * 2018-12-26 2019-03-12 国际竹藤中心 一种户外竹质装配式双拼梁柱结构及其装配方法和应用
CN109457805B (zh) * 2018-12-26 2023-09-12 国际竹藤中心 一种户外竹质装配式双拼梁柱结构及其装配方法和应用
EP4403727A1 (en) * 2023-01-17 2024-07-24 Spektral d.o.o. Seismic restraint

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6550200B1 (en) Anchor interconnect device
JP3486866B2 (ja) 木質ラーメンフレームを組み込んだ枠組壁工法建物
JPH10292490A (ja) 木造住宅における補強構造
JP4987776B2 (ja) 建築用パネル接合構造及び方法、建築構造物
US6256951B1 (en) Lateral bracing system
Xiong et al. Research on seismic behavior of wood-concrete hybrid structure
CN101024972A (zh) 组合结构建筑物及其构筑方法
JP2010229801A (ja) 建築工法
JP6768358B2 (ja) スラブ構造
JPH09195386A (ja) 耐震構築構法とその構法に用いる鉄筋ブレース
Yamanaka et al. Preliminary report for the damaged tubular structures after the 2016 Kumamoto earthquakes
JP2767073B2 (ja) 木造軸組に対する軽量気泡コンクリートスラブ構造
JP3217718U (ja) 木製構造体
JP3552691B2 (ja) 木造建築物の補強構造
JPH083203B2 (ja) 長大スパンの大屋根架構
WO2001048328A1 (fr) Construction en bois
KR102612179B1 (ko) 철골 콘크리트 합성보와 경량 콘크리트 패널이 합성된 바닥 구조체 및 이의 시공방법
JPS6317984B2 (ja)
JPH0621475B2 (ja) 複合建築構造物の構格
JP3104715U (ja) 建築構造
JPH01158134A (ja) トラス架構およびその構築方法
JPS5934345A (ja) 乱継ぎ型組立床板を用いた無りよう板構造建造物
JPH04237743A (ja) ユニット住宅
JP3015392U (ja) スラブトラス
JP2821546B2 (ja) トラス合成梁構造