JPH09195386A - 耐震構築構法とその構法に用いる鉄筋ブレース - Google Patents

耐震構築構法とその構法に用いる鉄筋ブレース

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JPH09195386A
JPH09195386A JP2296996A JP2296996A JPH09195386A JP H09195386 A JPH09195386 A JP H09195386A JP 2296996 A JP2296996 A JP 2296996A JP 2296996 A JP2296996 A JP 2296996A JP H09195386 A JPH09195386 A JP H09195386A
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Yoshiro Watanabe
義郎 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のブレース構面は、それを設置したとき
にそれぞれの構面に弛みがあるため、水平力を受けたと
き各構面が均等に作動せず、効くものはそれのみに力が
かかり不均等な力を分担することになり破断してしま
う。 【解決手段】 長手方向ほぼ中央にダンパまたはバネ要
素として湾曲部材(14)を設けたブレース(13)の
端部に、端金物(16)を設けて壁構面(10)の対角
位置に固着する。壁構面(10)に水平力をうけた場
合、この壁構面は、ダンパまたはバネ要素である湾曲部
材(14)が変形し、水平力がなくなったときに復元し
て壁構面(10)の耐力壁強度を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復元力を有する鉄
筋ブレースに関するもので、木構造、鉄骨木構造または
鉄骨構造における耐力壁補強を良好にした鉄筋ブレース
及びこのブレースを用いた構築構法に関する。
【0002】
【従来の技術】地震や暴風(風圧)などによって生じる
横からの圧力に対して木構造を補強するため、方づえ、
ひかえ柱のほか筋かい(又は鉄筋ブレース)が多用され
る。筋かいは、引張り力を負担する形で用いる場合と、
圧縮力を支持する形で用いる場合とがある。筋かいの耐
力は断面積に比例するが、筋かいと横架材とのなす角度
が45゜に近いほど効力も大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のブレース構面
は、それを設置したときに それぞれの弛みがあるた
め、水平力を受けたとき各構面が均等に作動せず、効く
ものはそれのみに力がかかり不均等な力を分担すること
になり破断にいたってしまう。また、ターンバックル式
ブレースは、締め付けだけでダンパまたはバネ要素がな
く、したがって変形追従性や復元力が期待できない。本
発明は、施工が簡単で外力による変形に対し復元力のあ
る耐震構築構法を提供することを目的とし、また水平力
を受けたとき各構面の支持が均等になるようにした鉄筋
ブレースを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明耐震構築構法は、鉄筋ブレースの長手方向ほ
ぼ中央にダンパを設け、ブレースの端金物を各壁構面の
対角位置に固着し、壁構面に水平力をうけたとき前記ダ
ンパが変形し、水平力がなくなったときに復元して構面
の耐力壁強度を維持するようにし、また柱・梁の接合部
は接着とタップビスとを併用して接合する。鉄筋ブレー
スを各壁構面に固着する際に桟木枠の対角位置に予め鉄
筋ブレースを配置して、横架材と柱で囲まれた壁構面内
に前記桟木付きブレースを組込む。鉄筋ブレースの端金
物は、前記桟木枠の対角外面部分をカバーする形状をな
し、この端金物の外面に接着材を塗布して壁構面の隅部
に接着され、ダンパとしての湾曲部材またはアーチ金物
は桟木枠の厚み内に配置される。また、長手方向ほぼ中
央にダンパを設けたブレースの端金物を建屋の主要な壁
構面の対角位置に固着し、各構面に水平力をうけたとき
ダンパが変形し、水平力がなくなったときに復元して構
面の耐力壁強度を維持させるとともに、基礎立上がり頂
面に間隔を置いて接着した免震材の上に土台を接着し、
該土台に菱目床、または剛性の優れた床材を敷設する。
【0005】また、本発明の鉄筋ブレースは長手方向ほ
ぼ中央にエネルギー吸収用のダンパを設けたことを特徴
とする。このダンパは、鍛圧加工した湾曲部材またはア
ーチ金物である。
【0006】さらに、上記ダンパは、鉄筋ブレースを構
成する2本の先端ヘッド付きブレース鋼棒と、各ブレー
ス鋼棒の先端ヘッドを対向して係止させる一対の皿板
と、鉄筋ブレースの長手方向ほぼ中央部分に当たる位置
で、かつ前記皿板の間に圧縮して配置された引張りコイ
ルバネとからなり、第1皿板に掛け止めた一方のブレー
ス鋼棒は、第2の皿板の孔に通すと共に、第2の皿板に
掛け止めた他方のブレース鋼棒を第1の皿板の孔に通
し、各ブレース鋼棒の反対側端部には、端金物を設けて
各壁構面の対角位置に固着し、構面に水平力をうけたと
き各ブレース鋼棒は、引張りを受けて皿板の間に配置し
た引張りコイルバネを圧縮して変形し、水平力がなくな
ったときに復元して構面の耐力壁強度を維持するように
している。
【0007】また、ダンパは、2本のフック付きブレー
ス鋼棒と鉄筋ブレースの長手方向ほぼ中央部分に当たる
位置に配置された両端円錐部付きの引張りコイルバネと
からなり、コイルバネの円錐部端に穴を形成し、この穴
に各ブレース鋼棒のフックを互いに対向して掛け止め、
各ブレース鋼棒の反対側端部には、端金物を設けて各壁
構面の対角位置に固着し、構面に水平力をうけたとき各
ブレース鋼棒は、引張りを受けてコイルバネを圧縮して
変形し、水平力がなくなったときに復元するようにして
いる。
【0008】
【作用】ダンパまたはバネ要素を有するブレースは、許
容の範囲内で変形を許すことにより、各構面が均等な応
力分担をすることになり、水平力が解除されたときはダ
ンパまたはバネ要素のもつ復元力により原形にもどって
安全な耐震効果を発揮する。使用する対象としては木造
建築、鉄骨造建物等であり、特に木造建築の場合そのブ
レース端部は木部に対し充分応力が伝達されるよう補強
金物をつけて接続させる。また、鉄骨造り、鉄骨木造プ
レハブの場合、前部組上がったのち柱・梁の接合部等を
締め付けてガタを防ぐ。
【0009】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明を具体
的に説明する。図1は本発明の1実施例を示すもので鉄
筋ブレースを用いた壁構面の正面図である。図示のよう
に、柱11及び梁(横架材)12による壁構面10にブ
レースを掛ける。鉄筋ブレース13は例えば16mm径
の丸鋼棒で、その長手方向ほぼ中央にダンパまたはバネ
要素14として湾曲部材を有しており、ブレース端に設
けた端金物16を各構面10の対角位置にビス止め、接
着または溶接し、構面10に水平力をうけたとき湾曲部
材が変形し、各構面が均等な応力分担をすることにな
り、水平力がなくなったときに復元して構面の耐力壁強
度を維持する。
【0010】ダンパまたはバネ要素14としては、鍛圧
加工によって成形した湾曲部材の両端にそれぞれ鋼棒を
溶接してなるもので、これらの鋼棒は湾曲部材の両端を
結ぶ線の延長線上または結ぶ線と近接して並行する延長
線上に配置される。ブレース端の端金物16は、ビス止
めのほか、エポキシ樹脂、エポキシ・ナイロン系、エポ
キシ・ポリアミド系、ニトリル・フェノリック系などの
接着剤を用いて接着するか、ジベル止めとし釘打ちを省
略する。柱11と梁12との接合、特に鋼構造の接合部
は、接着(溶接)とタップビスとを併用して接合する。
【0011】また、ダンパまたはバネ要素20としてア
ーチ金物15を用い、その両端近くに鋼棒のヘッドを掛
け止めたものとしてもよい(図2)。水平力をうけた場
合、この耐力壁構面10は、図1に示すように中間部に
ダンパまたはバネ要素(所定の復元力キャパシティをも
ったもの)があるため、水平力にして1.0t〜2.0t
に対し変形δは0.5mm〜1.0mm程度となり、水平
外力がなくなったとき元の形に戻る、いわゆる復元力を
もっている。
【0012】図3は桟木付き鉄筋ブレースを用いた場合
の壁構面の正面図、図4は図3における端金物の斜視
図、図5は図4の断面図である。横架材(梁)12と柱
11で囲まれた領域内に桟木付きブレース13を組み込
む。鉄筋ブレース13は接着またはジベル(図示省略)
で桟木枠20の対角するコーナの接着部21、22に固
着する。鉄筋ブレースの端金物26は、図4に示すよう
に、直角3角形状のコーナ板27とコーナ板27の相隣
れる辺から連接された囲み板28、29とからなってい
て桟木枠20の対角外面部分をカバーする形状をなして
いる。この端金物26の囲み板28、29の外面に接着
剤を塗布して横架材(梁)12と柱11で形成される隅
部に接着される。また、木造造りの場合には、端金物2
6にボルト孔30にボルト31を通して(図4、5)柱
11、12梁に固定する。ダンパとしての湾曲部14ま
たはアーチ金物15は、桟木枠20の厚み内に納まるた
め、構面の仕上げ施工等に支障がない。柱・梁接合部2
4、25にも接着剤を塗布すると共に、補助金物23を
柱・梁の接合位置に接着するが、一部釘打ちしてもよい
(図8)。なお、鉄骨造り、鉄骨木造プレハブの場合、
前部組上がったのち柱・梁の接合部等を締め付けてガタ
を防いでおく。
【0013】図6は、ダンパとして、引張りコイルバネ
17を備えた鉄筋ブレースを示すもので、(A)は斜視
図、(B)は拡大断面図である。すなわち、鉄筋ブレー
スを構成する2本の先端ヘッド13a付きブレース鋼棒
13と、各ブレース鋼棒13の先端ヘッド13aを対向
して係止させる一対の皿板32、33と、鉄筋ブレース
の長手方向ほぼ中央部分に当たる位置で、かつ前記皿板
32、33の間に圧縮して配置された引張りコイルバネ
35とからなる。図示のように、皿板32、33には、
それぞれ2個のブレース鋼棒挿通用の孔34、34を有
している。第1皿板32の孔34にヘッド13aを掛け
止めた一方のブレース鋼棒13は、第2の皿板33の孔
34に通すと共に、第2の皿板33の孔34にヘッド1
3aを掛け止めた他方のブレース鋼棒13を第1の皿板
32の孔34に通し、各ブレース鋼棒13、13の反対
側端部には、図2または3に示した端金物16または2
6を設けて各壁構面10の対角位置に固着する。
【0014】ダンパまたはバネ要素を有するブレース
は、許容の範囲内で変形を許すことにより、各構面が均
等な応力分担をすることになり、水平力が解除されたと
きの復元力により原形にもどって安全な耐震効果を発揮
する。すなわち、構面10に水平力をうけたとき各ブレ
ース鋼棒13、13は、図6(A)、(B)の矢印の方
向に引張りを受けて皿板32、33の間に配置した引張
りコイルバネ35を圧縮して変形し、水平力がなくなっ
たときに図6(B)の点線矢印の方向に収縮復元して構
面10の耐力壁強度を維持する。
【0015】図7は、引張りコイルバネの変形例の拡大
断面図である。この場合の引張りコイルバネ18は2本
のフック36付きブレース鋼棒13と鉄筋ブレースの長
手方向ほぼ中央部分に当たる位置に配置された両端円錐
部38付きのコイルバネ37とからなる。コイルバネ3
7の円錐部38端に穴39を形成し、この穴39に各ブ
レース鋼棒のフック36を互いに対向して掛け止め、各
ブレース鋼棒13の反対側端部には前同様、端金物16
または26を設けて各壁構面10の対角位置に固着す
る。この場合も、構面に水平力をうけたとき各ブレース
鋼棒13、13は、図7の矢印の方向に引張りを受けて
コイルバネ37を圧縮して変形し、水平力がなくなった
ときに復元して構面10の耐力壁強度を維持する。
【0016】図9は、基礎・土台接合の斜視図を示す。
基礎立上がり40の上面41に多数の厚板状免震材(例
えばゴム系積層材、薄鉄板に多層ゴムシートを積層した
もの)42、42を間隔を置き、その下面に接着剤を塗
布して基礎立上がり40の上面に接着したのち、免震材
の上面43に接着剤を塗布して土台44を接着する。ア
ンカーボルトを挿通しない。次に、根太掛け42及び根
太の上に床ばり47を斜めに交互に配置した菱目床46
をかけ、その上に剛性のある床材である発砲軽量コンク
リートなどの床材48をはるか、軽量コンクリート等を
打設する。壁構面は前述したものと同じくダンパ付きの
ブレース13で補強され、また耐震構造床となっている
ため、建築物全体に高度な耐震性を付与することができ
る。
【0017】
【実施例】水平変形を通常1.0cm〜1.5cm程度を
許容する1構面(耐震構面)を考える。この1構面の分
担水平力(P)を1t(トン)とした場合に、ブレース
に対する応力はN=2.80tとなる。図2のように、
16mm径の丸鋼棒の中央にアーチ金物15を設けた場
合に、水平変形を1.0cmとするとブレースの伸びは
δは2.80cmとなる。この復元力を有するバネの設
計は、おおよそN=3.0tに対して 3.0〜4.0cm
程度の変形を有して復元するようにする。この構面は建
屋の重さ、大きさ、平面の関係で、構面の数及び配置を
決める。また、構面の数があまりとれない場合は適宜、
隣接する構面の耐震分担力をあげて(大きくして)調節
する。
【0018】
【発明の効果】上述のように、本発明による鉄筋ブレー
スは変形追従性にすぐれ、地震、暴風のときなど構築構
面に水平力をうけた場合、鉄筋ブレースのほぼ中央部に
設けたダンパまたはバネ要素が変形し、水平力がなくな
ったときに復元する。すなわちダンパまたはバネ要素を
有するブレースは、許容の範囲内で変形を許すことによ
り、各構面が均等な応力分担をすることになり、水平力
が解除されたときの復元力により原形にもどって安全な
耐震効果を発揮する。ダンパまたはバネ要素としては鍛
造によって作った湾曲部材、アーチ金物または引張りコ
イルバネで、鉄筋ブレースの端金物を建屋各構面の対角
位置に固着する。構面に水平力をうけた場合、この耐力
壁構面は、中央部のダンパが変形し、水平力がなくなっ
たときに復元して構面の耐力壁強度を維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明鉄筋ブレースを用いた壁構面の正面図
である。
【図2】 本発明の別の形態の鉄筋ブレースを用いた壁
構面の一部を拡大して示した正面図である。
【図3】 桟木付き鉄筋ブレースを用いた場合の壁構
面の正面図である。
【図4】 図3における端金物の斜視図である。
【図5】 図4の断面図である。
【図6】 引張りコイルバネを備えた鉄筋ブレースを示
すもので、(A)は斜視図、(B)は拡大断面図であ
る。
【図7】 図6の変形例の拡大断面図である。
【図8】 図3において柱・梁接合部分の分解斜視図で
ある。
【図9】 基礎・土台接合部分と壁構面の一部を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10 耐力壁構面 11 柱 12 横架材(梁) 13 鉄筋ブレース 14 エネルギー吸収用ダンパ(湾曲部材) 15 アーチ金物 16 ブレースの端金物 17、18 引張りコイルバネ 20 桟木 24、25 柱・梁接合部 26 ブレースの端金物 27 コーナ板 32、33 皿板 35 コイルバネ 36 フック 37 コイルバネ 40 基礎立上がり 41 基礎立上がりの上面 42 免震材 43 免震材の上面 46 菱目床 48 床材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、ダンパまたはバネ要素20としてア
ーチ金物15を用い、その両端近くに鋼棒のヘッドを掛
け止めたものとしてもよい(図2)。水平力をうけた場
合、この耐力壁構面10は、図1に示すように中間部に
ダンパまたはバネ要素(所定の復元力キャパシティをも
ったもの)があるため、水平力にして1.0t〜2.0
tに対し変形δは0.5mm〜1.0mm程度となり、
水平外力がなくなったとき元の形に戻る、いわゆる復元
力をもっている。なお、図示を省略したが、破断強度
8、000〜10、000kg/cm程度の高靭性鉄
筋をブレースとし、ブレース自体にダンパ機能またはバ
ネ要素をもたせる共に、ブレースの中央をターンバック
ルで連結したものとしてもよい。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋ブレースの長手方向ほぼ中央にダン
    パを設け、ブレースの端金物を各壁構面の対角位置に固
    着し、壁構面に水平力をうけたとき前記ダンパが変形
    し、水平力がなくなったときに復元して構面の耐力壁強
    度を維持するようにしたことを特徴とする耐震構築構
    法。
  2. 【請求項2】 長手方向ほぼ中央にエネルギー吸収用の
    ダンパを設け、鉄筋ブレースを桟木枠の対角位置に固着
    し、横架材と柱で囲まれた壁構面内に前記桟木付きブレ
    ースを組込むことを特徴とする請求項1に記載の耐震構
    築構法。
  3. 【請求項3】 柱・梁の接合部は接着とタップビスとを
    併用して接合することを特徴とする請求項1または2に
    記載の耐震構築構法。
  4. 【請求項4】 鉄筋ブレースの端金物は、前記桟木枠の
    対角外面部分をカバーする形状をなし、この端金物の外
    面に接着材を塗布して壁構面の隅部に接着され、ダンパ
    としての湾曲部材またはアーチ金物は桟木枠の厚み内に
    配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の
    耐震構築構法。
  5. 【請求項5】 長手方向ほぼ中央にダンパを設けたブレ
    ースの端金物を建屋の主要な壁構面の対角位置に固着
    し、各構面に水平力をうけたときダンパが変形し、水平
    力がなくなったときに復元して構面の耐力壁強度を維持
    させるとともに、基礎立上がり頂面に間隔を置いて接着
    した免震材の上に土台を接着し、該土台に菱目床、また
    は剛性の優れた床材を敷設することを特徴とする復元力
    を有する鉄筋ブレースを用いた耐震構築構法。
  6. 【請求項6】 基礎立上がり頂面に間隔を置いて接着し
    た免震材の上に土台を接着し、該土台に菱目床、または
    剛性の優れた床材を敷設することを特徴とする免震構築
    構法。
  7. 【請求項7】 鉄筋ブレースの長手方向ほぼ中央にエネ
    ルギー吸収用のダンパを設けたことを特徴とする復元力
    を有する鉄筋ブレース。
  8. 【請求項8】 ダンパは、鍛圧加工した湾曲部材または
    アーチ金物であることを特徴とする請求項7に記載の鉄
    筋ブレース。
  9. 【請求項9】 ダンパは、鉄筋ブレースを構成する2本
    の先端ヘッド付きブレース鋼棒と、各ブレース鋼棒の先
    端ヘッドを対向して係止させる一対の皿板と、鉄筋ブレ
    ースの長手方向ほぼ中央部分に当たる位置で、かつ前記
    皿板の間に圧縮して配置された引張りコイルバネとから
    なり、第1皿板に掛け止めた一方のブレース鋼棒は、第
    2の皿板の孔に通すと共に、第2の皿板に掛け止めた他
    方のブレース鋼棒を第1の皿板の孔に通し、各ブレース
    鋼棒の反対側端部には、端金物を設けて各壁構面の対角
    位置に固着し、構面に水平力をうけたとき各ブレース鋼
    棒は、引張りを受けて皿板の間に配置した引張りコイル
    バネを圧縮して変形し、水平力がなくなったときに復元
    して構面の耐力壁強度を維持するようにした請求項7記
    載の鉄筋ブレース。
  10. 【請求項10】 ダンパは、2本のフック付きブレース
    鋼棒と鉄筋ブレースの長手方向ほぼ中央部分に当たる位
    置に配置された両端円錐部付きの引張りコイルバネとか
    らなり、コイルバネの円錐部端に穴を形成し、この穴に
    各ブレース鋼棒のフックを互いに対向して掛け止め、各
    ブレース鋼棒の反対側端部には、端金物を設けて各壁構
    面の対角位置に固着し、構面に水平力をうけたとき各ブ
    レース鋼棒は、引張りを受けてコイルバネを圧縮して変
    形し、水平力がなくなったときに復元して構面の耐力壁
    強度を維持するようにした請求項7に記載の鉄筋ブレー
    ス。
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