JP3826350B2 - 耐震補強装置、及び耐震補強方法 - Google Patents

耐震補強装置、及び耐震補強方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既設構造物の耐震性能を補強する耐震補強装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、耐震補強構法の1つとして、図7に示すように、ブレース8を内方に配した鉄骨フレーム16を組み立て、構造物1の構面2に嵌合する方法が一般的に用いられている。このような鉄骨フレーム16は、後施工アンカーや接着剤等の固着手段17を用いて構造物1の構面2に固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、冷凍倉庫や寒冷地に立設する構造物に前記鉄骨フレーム16を適用する際には、接着剤等の固着手段17を用いることが困難である。また、既設の構造物1では、居住者が構造物1を利用している状況で鉄骨フレーム16の取り付け施工を行うため、無臭、かつ無騒音等、利用者の生活環境に配慮した施工が要求される。
【0004】
上記事情に鑑み、本発明は、簡略な構成で施工性が良い耐震補強装置、及び耐震補強方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の耐震補強装置は、構造物の柱と梁で囲まれる構面の内部に設けられて、耐震性能を補強する耐震補強装置であって、少なくともいずれかの一辺に構面の内方に屈曲されてくの字型に成形された屈曲部材を用いて形成する前記構造物の構面より小さいフレーム、及び該フレームの内方に複数配置されるブレースにより構成される耐震補強装置本体と、前記構造物の構面と、前記屈曲部材の両端部各々との隙間に配される2個のくさびと、2個のくさびの間に配されて、両者を軸方向に押圧して構造物の構面と屈曲部材の両端部との隙間に各々固定する固定部材とにより構成され、前記くさびが、前記構造物の構面の内周面と前記フレームを構成する屈曲部材の両者に面どうしで接する形状に成形されることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の耐震補強装置は、前記固定部材に、部材長を調整する長さ調整装置が設けられることを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の耐震補強装置は、前記フレームを構成する屈曲部材の外側面が、粗面状に形成されることを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の耐震補強装置は、前記フレームを構成する屈曲部材の外側面に、応力ゲージが取り付けられることを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の耐震補強方法は、少なくともいずれかの一辺に屈曲部材が用いられたフレームの内方に、複数のブレースを組み込み耐震補強装置本体を製作し、構造物の構面に配置する第1の工程と、前記構面と前記耐震補強装置本体のフレームを構成する屈曲部材の両端部各々との隙間に2個のくさびを配置した上で、2個のくさびの間に固定部材を配して前記構面と前記屈曲部材の両端部各々との隙間にくさびを固定する第2の工程とによりなることを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の耐震補強方法は、第2の工程で、前記固定部材に設けられた長さ調整装置を用いて固定部材の長さを変化させて、前記くさびの軸方向の押圧力を調整することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の耐震補強装置、及び耐震補強方法を図1から図6に示す。本発明の耐震補強装置は、構造物の柱と梁で囲まれる構面内に固着することなく、嵌合されるのみの構成とし、施工性を向上させたものである。
【0012】
図1に示すように、構造物1の柱1aと梁1bで囲まれる構面2に設けられている耐震補強装置3は、耐震補強装置本体4と、固定部材12、くさび11とにより構成される。前記耐震補強装置本体4は、前記構造物1の構面2より略小さい閉合領域を有する外形を有しており、外郭を構成するフレーム5と該フレーム5の内方に設けられたブレース8とにより構成されている。
【0013】
前記フレーム5は、鉄骨材を組み合わせて構造物1の構面2よりやや小さい長方形を形成しており、下辺と左辺に直線部材6、上辺と右辺にくの字型に屈曲した屈曲部材7が用いられている。該屈曲部材7は、2本の直線部材6を連結しても、直線部材6を屈曲させて成形しても良く、屈曲部7aがフレーム5の内方に位置するように配されている。なお、本実施の形態では、構造物1の構面2が長方形であるため、フレーム5もほぼ長方形に形成されているが、これにこだわるものではなく、フレーム5は構造物1の構面2に応じた外形であれば、何れの形状としても良い。
【0014】
該フレーム5の内方には、フレーム5を構成する何れか2辺と組み合わさって三角形が形成できる位置に、ブレース8がガセットプレート10を介してボルト等の締結手段により固定されている。これら該ブレース8には、H形鋼を用いているが、これにこだわるものではなく、外力による変形のない剛性を有する部材であれば、何れを用いても良い。また、ブレース8の配置位置は、前記フレーム5に水平方向及び鉛直方向の力が作用した際に、フレーム5の形状を保持できる位置であれば、何れに設けても良い。なお、前記屈曲部材7の屈曲部7aには、応力が集中しやすいことから、屈曲部7aにガセットプレート10を設け、ブレース8の端部が配置される構成としている。
【0015】
本実施の形態では、2箇所存在する屈曲部7a各々にブレース8の端部が固定されることを配慮し、フレーム5の内方に菱形状にブレース8を配置したが、これにこだわるものではなく、例えば、図2に示すように、屈曲部7aの1箇所にブレース8の端部が固定されるように、2本のブレース8をハの字型に配置しても良い。このような場合には、ブレース8の端部が配されていない屈曲部7aに、ブレース補助部材9の一方の端部を固定手段を介して固定し、他方の端部を前記ブレース8の中央部近傍に固定して補強するものである。なお、ブレース補助部材9には、本実施の形態において板状の鋼材を用いているが、外力による変形のない剛性を有する部材であれば、何れを用いても良い。
【0016】
このようなブレース8が取り付けられたフレーム5を有する耐震補強装置本体4は、図1に示すように、構造物1の構面2より外形が小さく構築されているため、2個のくさび11、及び固定部材12を介して構面2に固定されている。該くさび11は、外力により変形することのない剛性の高い部材によりなり、一端を厚く他端に至るに従って薄く成形されたもので、長さ方向に前記構造物1の構面2の内周面に面どうしで接する第1の面11aと、前記フレーム5の屈曲部材7の外側面に面どうしで接する第2の面11bを有している。また、固定部材12は一般に支保工として用いられる柱状の鋼棒で、中央部近傍に長さ調整装置12aとして機械式ネジが配されており、部材長の調節が自在な構成となっている。
【0017】
したがって、2個の該くさび11を構造物1の構面2と、前記フレーム5の屈曲部材7の両端部各々との間に差し入れることで、耐震補強装置本体4は構造物1の構面2に仮固定される。このように配された隣り合うくさび11の向かい合う端面を平行に仕上げて、これらの間に前記固定部材12を介在させることにより、くさび11の軸方向に押圧力が生じて、前記くさび11は、前記フレーム5の屈曲部材7の端部と、構造物1の構面2との間にさらに強固に差し込まれる。これにより、くさび11は、第1の面11aと構面2の内周面、及び第2の面11bと屈曲部材7の外側面の各々に面どうしで強固に押しつけられて、構造物1の構面2と耐震補強装置本体4とを接合する接合力が生じ、耐震補強装置3は構造物1の構面2に強固に固定されることとなる。
【0018】
なお、前記くさび11は、その大きさにより固定部材12により生じる押圧力に直交する断面方向に複数のくさび部材11c、11d、11e、・・・として分割し、構造物1の構面2と耐震補強装置本体4との間に差し入れる際に、連結しても良い。
【0019】
このような構成により、前記耐震補強装置3は、耐震補強装置本体4のフレーム5の直線部材6が、前記構面2の内周面に直接的に面どうしで接するように押しつけられるとともに、前記屈曲部材7が、前記くさび11を介して前記構面2の内周面に押しつけられているため、構造物1の構面2に固着部材を介して固着されることなく、押圧力で固定されることとなる。このような前記耐震補強装置3は、地震等により建築物1の構面2に水平力及び鉛直力が生じると、直接、もしくはくさび11を介してこれらの力がスムーズに耐震補強装置本体4のフレーム5に伝達されて、前記ブレース8で負担されることとなる。
【0020】
なお、本実施の形態において、耐震補強装置3には、上辺と右辺に屈曲部材7が配されたフレーム5を例に取り詳述したが、これにこだわるものではなく、1辺のみに屈曲部材7が用いられるものや、図3に示すように4辺全てに屈曲部材7を用いる構成としても良い。何れの場合にも、屈曲部材7と前記構造物1の構面2との間には、前記くさび11、及び該くさび11の軸方向に押圧する固定部材12が配されるものである。
【0021】
また、前記屈曲部材7とくさび11との接合力を強化することを目的に、屈曲部材7の外側面を粗面状とするような構成として、例えば図4(a)(b)に示すような複数の凸部13aまたは凹部13bを並列配置、もしくは千鳥配置する構成や、図5(a)(b)に示すような凸線14aまたは凹線14bを屈曲部材7の断面方向に配し、これを長さ方向に並列に複数配置する構成を用いても良い。
【0022】
さらに、前記くさび11による屈曲部材7への押圧力による接合力を把握することを目的に、図6に示すように、前記屈曲部材7の外側面におけるくさび11との接合面に圧力ゲージ15を設ける構成としても良い。
【0023】
上述する構成による耐震補強装置3を用いた耐震補強方法を以下に示す。
第1の工程として、あらかじめ、屈曲部材7と直線部材6を組み合わせたフレーム5を構築し、その内方にブレース8を固定した耐震補強装置本体4を製作しておき、耐震補強したい構造物1の所望の構面2に配置する。このとき、フレーム5を構成する直線部材6と構面2との内周面が面どうしで接するように配置しておく。
【0024】
第2の工程として、フレーム5を構成する屈曲部材7の両端部各々と構面2の内周面との間に2個のくさび11を配置し、第1の面11aが構面2の内周面に、第2の面11bが屈曲部材7の外側面に接するまで差し入れ、耐震補強装置本体4を構面2に仮固定する。この後、向かい合うくさび11の間に固定部材12を介在させて、くさび11の軸方向の押圧力を発生させて、耐震補強装置本体4と構面2との間にくさび11を強固に差し入れて耐震補強装置本体4を構面2に確実に固定する。必要に応じて、固定部材12に設けられた長さ調整装置12aを用いて固定部材12の部材長を変化させて、くさび11の軸方向の押圧力を調整し、前記耐震補強装置本体4と構面2との間に働くくさび作用を調整する。
【0025】
上述する構成によれば、前記耐震補強装置3は、構面2の内周面より外形がやや小さいフレーム5を有する耐震補強装置本体4をくさび11及び固定部材12によるくさび作用を利用して構造物1の構面2に嵌合することから、簡略な構成で施工性が良いとともに、騒音等を発生することが無いため、耐震補強を実施したい構造物を使用しながらの耐震補強施工が可能となる。
【0026】
また、施工は、耐震補強装置本体4と構造物1の構面2へのくさび11の差し込みと固定部材12による押圧のみであるため、施工が単純で熟練工を必要とせず、工期短縮及び工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0027】
前記固定部材12に長さ調整装置12aを組み込んだことから、耐震補強装置本体4と構造物1の構面2の間に差し込むくさび11のくさび作用を調整することが可能となるため、構造物1の構面2に対して耐震補強装置本体4を確実に固定することが可能となるとともに、地震等により構造物1の構面2に水平力や鉛直力が作用した際にも、確実に耐震補強装置本体4で水平力や鉛直力を負担することが可能となる。
【0028】
前記フレーム5を構成する屈曲部材7の外側面には、凸部13aや凹部13b、複数の凸線14aや凹線14bが設けられていることから、前記くさび11から伝達される構造物1の構面2に作用する水平力や鉛直力を確実に耐震補強装置本体4に伝達することが可能となる。
【0029】
前記フレーム5を構成する屈曲部材7の外側面でくさび11との接合面には、応力ゲージ15が設けられることから、前記くさび11からフレーム5に作用する接合力を把握することができ、くさび作用の機能状況を確認することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1に記載の耐震補強装置によれば、構造物の柱と梁で囲まれる構面の内部に設けられて、耐震性能を補強する耐震補強装置であって、少なくともいずれかの一辺に構面の内方に屈曲されてくの字型に成形された屈曲部材を用いて形成する前記構造物の構面より小さいフレーム、及び該フレームの内方に複数配置されるブレースにより構成される耐震補強装置本体と、前記構造物の構面と、前記屈曲部材の両端部各々との隙間に配される2個のくさびと、2個のくさびの間に配されて、両者を軸方向に押圧して構造物の構面と屈曲部材の両端部との隙間に各々固定する固定部材とにより構成され、前記くさびが、前記構造物の構面の内周面と前記フレームを構成する屈曲部材の両者に面どうしで接する形状に成形されることから、接着剤等の固着手段を用いる必要が無く、簡略な構成で施工性が良いとともに、何れの環境に立設する建築物にも適用が可能であり、また、騒音等を発生することが無いため、耐震補強を実施したい構造物を使用しながらの耐震補強施工が可能となる。
【0031】
請求項2に記載の耐震補強装置によれば、前記固定部材に、部材長を調整する長さ調整装置が設けられることから、耐震補強装置本体と構造物の構面の間に差し込むくさびのくさび作用を調整することが可能となるため、構造物の構面に対して耐震補強装置本体を確実に固定することが可能となるとともに、地震等により構造物の構面に水平力や鉛直力が作用した際にも、確実に耐震補強装置本体で力を負担することが可能となる。
【0032】
請求項3に記載の耐震補強装置によれば、前記フレームを構成する屈曲部材の外側面が、粗面状に形成されることから、前記くさびから伝達される構造物の構面に作用する水平力や鉛直力を確実にフレームに伝達することが可能となる。
【0033】
請求項4に記載の耐震補強装置によれば、前記フレームを構成する屈曲部材の外側面に、応力ゲージが取り付けられることから、前記くさびからフレームに作用する接合力を把握することができ、くさび作用の機能状況を確認することが可能となる。
【0034】
請求項5に記載の耐震補強方法によれば、少なくともいずれかの一辺に屈曲部材が用いられたフレームの内方に、複数のブレースを組み込み耐震補強装置本体を製作し、構造物の構面に配置する第1の工程と、前記構面と前記耐震補強装置本体のフレームを構成する屈曲部材の両端部各々との隙間に2個のくさびを配置した上で、2個のくさびの間に固定部材を配して前記構面と前記屈曲部材の両端部各々との隙間にくさびを固定する第2の工程とによりなることから、施工は、耐震補強装置本体と構造物の構面へのくさびの差し込みと固定部材による締め付けのみであるため、施工が単純で熟練工を必要とせず、工期短縮及び工費削減に大きく寄与することが可能となる。
【0035】
請求項6に記載の耐震補強方法によれば、第2の工程で、前記固定部材に設けられた長さ調整装置を用いて固定部材の長さを変化させて、前記くさびの軸方向の押圧力を調整することから、耐震補強装置本体と構造物の構面の間に差し込むくさびのくさび作用を調整することが可能となるため、構造物の構面に対して耐震補強装置本体を確実に固定することが可能となり、地震等により構造物の構面に水平力や鉛直力が作用した際にも、確実に耐震補強装置本体で力を負担することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐震補強装置の詳細を示すものである。
【図2】本発明の耐震補強装置本体の他の事例を示すものである。
【図3】本発明の耐震補強装置の他の事例を示すものである。
【図4】本発明のフレームに用いる屈曲部材のフランジの事例を示すものである。
【図5】本発明のフレームに用いる屈曲部材のフランジの他の事例を示すものである。
【図6】本発明のフレームに用いる応力ゲージの設置例を示すものである。
【図7】従来の耐震補強構法を示すものである。
【符号の説明】
1 構造物
1a 柱
1b 梁
2 構面
3 耐震補強装置
4 耐震補強装置本体
5 フレーム
6 直線部材
7 屈曲部材
8 ブレース
9 ブレース補助部材
10 ガセットプレート
11 くさび
11a 第1の面
11b 第2の面
11c くさび部材
11d くさび部材
11e くさび部材
12 固定部材
12a 長さ調整装置
13a 凸部
13b 凹部
14a 凸線
14b 凹線
15 圧力ゲージ
16 鉄骨フレーム
17 固着手段

Claims (6)

  1. 構造物の柱と梁で囲まれる構面の内部に設けられて、耐震性能を補強する耐震補強装置であって、
    少なくともいずれかの一辺に構面の内方に屈曲されてくの字型に成形された屈曲部材を用いて形成する前記構造物の構面より小さいフレーム、及び該フレームの内方に複数配置されるブレースにより構成される耐震補強装置本体と、
    前記構造物の構面と、前記屈曲部材の両端部各々との隙間に配される2個のくさびと、
    2個のくさびの間に配されて、両者を軸方向に押圧して構造物の構面と屈曲部材の両端部との隙間に各々固定する固定部材とにより構成され、
    前記くさびが、前記構造物の構面の内周面と前記フレームを構成する屈曲部材の両者に面どうしで接する形状に成形されることを特徴とする耐震補強装置。
  2. 請求項1に記載の耐震補強装置において、
    前記固定部材に、部材長を調整する長さ調整装置が設けられることを特徴とする耐震補強装置。
  3. 請求項1または2に記載の耐震補強装置において、
    前記フレームを構成する屈曲部材の外側面が、粗面状に形成されることを特徴とする耐震補強装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の耐震補強装置において、
    前記フレームを構成する屈曲部材の外側面に、応力ゲージが取り付けられることを特徴とする耐震補強装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の耐震補強装置を用いた耐震補強方法であって、
    少なくともいずれかの一辺に屈曲部材が用いられたフレームの内方に、複数のブレースを組み込み耐震補強装置本体を製作し、構造物の構面に配置する第1の工程と、
    前記構面と前記耐震補強装置本体のフレームを構成する屈曲部材の両端部各々との隙間に2個のくさびを配置した上で、2個のくさびの間に固定部材を配して前記構面と前記屈曲部材の両端部各々との隙間にくさびを固定する第2の工程とによりなることを特徴とする耐震補強方法。
  6. 請求項5に記載の耐震補強方法において、
    第2の工程で、前記固定部材に設けられた長さ調整装置を用いて固定部材の長さを変化させて、前記くさびの軸方向の押圧力を調整することを特徴とする耐震補強方法。
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