JP3039301B2 - Rc造コア壁架構における制震ダンパーを取り入れた境界梁の施工方法 - Google Patents

Rc造コア壁架構における制震ダンパーを取り入れた境界梁の施工方法

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JP3039301B2
JP3039301B2 JP7001764A JP176495A JP3039301B2 JP 3039301 B2 JP3039301 B2 JP 3039301B2 JP 7001764 A JP7001764 A JP 7001764A JP 176495 A JP176495 A JP 176495A JP 3039301 B2 JP3039301 B2 JP 3039301B2
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仁 後藤
紀雄 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、チューブ構造を採用
した建物等におけるRC造コア壁架構に取付けられて、
コア壁に地震時等の応力を負担させることができるよう
にすると共に、地震時における建物の揺れを抑える地震
力低減効果が期待できるようにする境界梁の施工方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】チューブ構造の建物等において、そのコ
ア壁架構をRC造で構築すると、そのコア壁は、建物が
高層になるほど、曲げ変形が大きくなる。そのため、コ
ア壁に地震力等の応力を負担させられなくなる。そこ
で、従来では、図3に示すように、コア壁20の形成時に
境界梁21を設けることで対処している。即ち、この境界
梁21の曲げ戻し効果によって、コア壁20の構造を、建物
22の上層部においても、地震力等の応力を負担させるこ
とのできるものとしている。
【0003】
【この発明が解決しようとする課題】しかし、従来の一
般的な施工方法による境界梁では、地震時等に受ける非
常に大きな応力に対処するため、断面的に大きなものと
なりやすい。特に、この境界梁をRC造で形成した時に
は、剪断耐力を増すためにX型配筋を採用する等、施工
的に繁雑となる傾向にある。このように、従来の施工方
法による境界梁は、大型になる傾向があると共に、施工
が繁雑になる傾向があり、高価なものとなっている。
【0004】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的はコア壁への境界梁の取付けを、施
工的にも容易で、構造的にも有利とすることのできるR
C造コア壁架構における制震ダンパーを取り入れた境界
梁の施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の境界梁の施工
方法は、コア壁の構築時において、コア壁の境界梁取付
け部に、固定用金具をその固定部が取付け部の表面に露
出した状態で配設しておき、一方、境界梁を鉄骨で構成
すると共に、この境界梁の取付け端に固定用金具を取付
けておく。そして、境界梁の固定用金具とコア壁の固定
用金具とを連結することにより、コア壁と境界梁とを一
体化する。また、境界梁は中央部で分割されており、分
割された相互の境界梁は制震用のダンパーによって接続
一体化される。
【0006】このような本発明の施工方法によれば、コ
ア壁の固定用金具と境界梁の固定用金具とによって鉄骨
造とした境界梁を用いることができることから、剪断力
があり、地震時に粘りのある、地震時等の応力に対応可
能な境界梁とすることができる。このことにより、境界
梁の断面を小さなものにできるようにすると共に、X型
配筋なども必要がなくなり、鉄筋工事の難しさを解消す
ることができるようにする。
【0007】また、境界梁中央に取付けられたダンパー
によって、大地震時の建物に入ってくる地震力を低減
し、建物全体の構造性能を向上させる。
【0008】さらに、コア壁は、スリップフォーム工法
およびスライディング工法で先行して作り、後に境界梁
を取付けることができる。これにより、開口部の箱抜き
などの手間を省くことができるようにする。
【0009】
【実施例】以下、この発明のRC造コア壁架構における
制震ダンパー取り入れた境界梁の施工方法を、図示する
実施例によって説明する。
【0010】チューブ構造の建物等におけるRC造コア
壁架構(図1の(b) 参照)に取付けられて、コア壁の応
力補強を行う境界梁の施工方法(図1参照)は、コア壁
1の構築時において、コア壁1における境界梁2の取付
け部に、固定用金具3をその固定部が取付け部の表面に
露出した状態で配設しておく。一方、境界梁2を鉄骨で
構成すると共に、この境界梁2の取付け端に固定用金具
4を取付けておく。そして、境界梁2の固定用金具4と
コア壁1の固定用金具3とを連結することにより、コア
壁1と境界梁2とを一体化することで行われる。
【0011】なお、この実施例でのコア壁1における境
界梁取付け部に配設される固定用金具3は、図1の(a)
に示すように、裏面にアンカーボルト5が設けられ、表
面が露出した状態で配設される取付け用鋼板6で構成さ
れている。また、境界梁2の取付け端に取付けられる固
定金具4は、取付け用ベースプレート7で構成されてい
る。そして、境界梁2の取付け用ベースプレート7を、
コア壁1の取付け用鋼板6の表面へ当面させて、ベース
プレート7と鋼板6とを溶接することにより、コア壁1
と境界梁2とを一体化している。
【0012】また、コア壁1に接続された境界梁2は、
図1の(a) に示すように、二分割されていると共に、そ
の分割部にダンパー10を介在させている。そして、この
ダンパー10によって接続されて一体化されている。
【0013】図2は、固定用金具の別態様を示すもので
ある。ここでのコア壁1における境界梁取付け部に配設
される固定用金具3は、雌ネジが形成された先端部8aの
先端面を露出状態として配設されているアンカーボルト
8で構成されている。また、境界梁2の取付け端に取付
けられる固定金具4は、取付け用ベースプレート7で構
成されている。そして、境界梁2の取付け用ベースプレ
ート7を、コア壁1のアンカーボルト8の先端面へ当面
させて、ベースプレート7を貫通した固定ボルト9をア
ンカーボルト8の雌ネジ(先端部8a)に螺合させること
により、コア壁1と境界梁2とを一体化している。
【0014】このような本発明の施工方法によって、コ
ア壁1へ境界梁2を取付けることにより、剪断耐力があ
り地震時に粘りのある境界梁2とすることができると共
に、ダンパー10での地震力低減効果が期待できる。これ
は、境界梁2が応力の集中するところであり、ダンパー
の設置位置として最適なものだからである。
【0015】また、コア壁1は、スリップフォーム工法
およびスライディング工法で先行して作り、境界梁2を
後付けすることができる。そのため、開口部の箱抜きな
どの手間が省けることとなる。さらに、剪断耐力があっ
て地震時に粘りがあり地震力低減効果が期待できる境界
梁2を提供できる。
【0016】
【発明の効果】この発明の施工方法によれば、コア壁の
固定用金具と境界梁の固定用金具とによって鉄骨造とし
た境界梁を用いることができるので、剪断耐力があり、
地震時に粘りがあり地震力低減効果が期待できる境界梁
とすることができる。そのため、境界梁の断面を小さな
ものにすることができると共に、X型配筋なども必要が
なくなり、鉄筋工事の難しさを解消することができる。
【0017】また、コア壁は、スリップフォーム工法お
よびスライディング工法で先行して作り、後に境界梁を
取付けることができる。これにより、開口部の箱抜きな
どの手間を省くことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) はこの発明のRC造コア壁架構における境
界梁の施工方法で取付けた境界梁を示した(b) のA部拡
大概略図で、(b) は境界梁を用いた建物を示す概略図で
ある。
【図2】この発明の施工方法における境界梁取付用の固
定金具の別態様を示す部分拡大概略図である。
【図3】(a) は一般的なチューブ構造の建物におけるコ
ア壁を示した概略図で、(b) は(a) のB−B線断面図で
ある。
【符号の説明】
1…コア壁、2…境界梁、3…固定用金具、4…固定用
金具、5…アンカーボルト、6…取付け用鋼板、7…取
付け用ベースプレート、8…アンカーボルト、8a…先端
部、9…固定ボルト、10…ダンパー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 紀雄 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 高橋 元美 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/34 E04C 3/02 E04H 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブ構造の建物等におけるRC造コ
    ア壁架構に取付けられて、コア壁の応力補強を行う境界
    梁の施工方法であり、 前記コア壁の構築時において、コア壁における前記境界
    梁の取付け部に、固定用金具をその固定部が前記取付け
    部の表面に露出した状態で配設し、一方、前記境界梁を
    鉄骨で構成すると共に、この境界梁の取付け端に固定用
    金具を取付け、前記境界梁の固定用金具と前記コア壁の
    固定用金具とを連結することでコア壁と境界梁とを一体
    化してなり、 前記コア壁に取付ける境界梁は、二分割してその分割部
    にダンパーを介在させ、このダンパーによって接続され
    て一体化していることを特徴とするRC造コア壁架構に
    おける制震ダンパーを取り入れた境界梁の施工方法。
JP7001764A 1995-01-10 1995-01-10 Rc造コア壁架構における制震ダンパーを取り入れた境界梁の施工方法 Expired - Fee Related JP3039301B2 (ja)

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JP5033387B2 (ja) * 2006-10-05 2012-09-26 前田建設工業株式会社 制振補強構造
CN109930688A (zh) * 2019-04-01 2019-06-25 广州大学 一种装配式梁柱连接节点及其施工方法
CN110016963A (zh) * 2019-04-01 2019-07-16 广州大学 一种装配式连接节点及其施工方法
CN113756447B (zh) * 2021-09-14 2022-06-14 江苏海洋大学 一种预制剪力墙与连梁连接用耗能节点及其装配方法

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