JP3346364B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents
柱梁接合構造Info
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Description
リート造(SRC造)の柱と、鉄骨造(S造)または鉄
骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の梁で構成される柱
梁接合部の構造に関するものである。特に、事務所ビ
ル、ショッピングセンター、倉庫、工場等のスパンの大
きい中低層建築物の構築に適している。
る場合、図6、図7に示すように、鉄骨鉄筋コンクリー
ト造の柱14と鉄骨鉄筋コンクリート造の梁17の接合
部において、互いに直交する梁に対して同等の断面強度
を確保するために、この鉄骨鉄筋コンクリート造の柱1
4の鉄骨としてクロスH形鋼11を用いるのが一般的で
あり、このクロスH形鋼11の両フランジ11aにH形
鋼からなる鉄骨鉄筋コンクーリート造の梁17の鉄骨1
2を接続する構造が採用されている。
鋼や鋼板を溶接して組み立てられている。一方、鉄骨鉄
筋コンクリート造の梁17の梁主筋18は、このクロス
H形鋼11と干渉するため、クロスH形鋼11のウエブ
11bに貫通孔11cを設け、これに梁主筋18を挿入
して配筋している。
梁を鉄骨造とする場合においても、上記と同様に、柱の
鉄骨にはクロスH形鋼が採用されている。これに対し、
例えば特開平10−299170号公報には、、鉄骨の
省加工および鉄骨重量の削減を目的として、H形鋼単材
にて鉄骨鉄筋コンクリート柱を構築できるようにした接
合部構造が提案されている。
リート造の柱と鉄骨造の梁で構成される柱梁接合部にお
いて、強軸側鉄骨梁のH形鋼のフランジおよびウェブ端
部は柱のH形鋼フランジに直接接合されているが、弱軸
側鉄骨梁のH形鋼のフランジ端部は柱のH形鋼のフラン
ジとウェブの両方に溶接接合されている。
は、そのフランジが端部で広がりのある形状となるた
め、溶接組立H形鋼が用いられ、さらにフェイスベアリ
ングプレート等の補強材が設けられている。現在、この
ような鉄骨鉄筋コンクリート造の柱に用いられるH形鋼
においては、ウェブの厚みはフランジの厚み以下となっ
ている。これは、H形鋼の曲げ耐力や曲げ剛性等の断面
性能を考えた場合、フランジを厚くした方が重量効率が
良いためである。
構造にあっては、鉄骨鉄筋コンクリート柱の材長方向に
クロスH形鋼が内蔵されているため、鉄骨加工・溶接の
手間が多く、コストが高くなり、また鉄骨重量が増大す
るという欠点があった。
合、梁主筋がこのクロスH形鋼と干渉するため、柱ウェ
ブに貫通孔を設けて鉄筋を挿入するなど手間がかかるこ
とや、貫通孔により鉄骨に断面欠損が生じるなどの問題
点を有していた。また、H形鋼柱単材にて鉄骨鉄筋コン
クリート造の柱を構築した場合でも、弱軸側の梁フラン
ジは柱のH形鋼のフランジとウェブの両方に溶接接合す
ることや、補強材が必要となることなど、その省加工の
効果は十分とは言えない。
課題を解決し、接合部の構造が大幅に簡略化でき、施工
が容易で、力学的にも明解で信頼性の高い柱梁接合部の
構造を提供することを目的としたものである。
明は、鉄骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造の柱を構成
するH形鋼に鉄骨梁を溶接してなる柱梁接合部であっ
て、柱を構成する前記H形鋼としてウェブの板厚t1 と
フランジの板厚t2 の関係が、1.1≦(t1 /t2 )
≦2.0で、かつ、せいおよび幅が柱の幅の50%以下
であるH形鋼を用い、弱軸側の鉄骨梁の端部をこの柱鋼
材としてのH形鋼のウェブのみに直接接合してあること
を特徴とするものである。
直接接合というのは、従来、強軸側の鉄骨梁について適
用されている接合構造を適用できることを意味してお
り、フランジとウェブをともに溶接接合する場合(工場
溶接の場合は、通常、フランジを突合わせ溶接し、ウェ
ブをすみ肉溶接する)や、フランジを溶接接合し、ウェ
ブを接合金物を利用して接合する場合等も含まれる。
柱鋼材としてのH形鋼のウェブのみに対して接合すれば
よいので、組立H形鋼に比べ、安価で性能も安定してい
る圧延H形鋼を用いることができる。また、H形鋼のせ
い(フランジ間方向の外寸)および幅(フランジ幅に相
当)を柱の幅(柱の水平断面における対応する辺の長
さ)の50%以下とすることにより、この柱の接続され
る鉄骨鉄筋コンクリート造の梁の主筋や、鉄筋コンクリ
ート造の地中梁の主筋を鉄骨に貫通孔を設けずに配筋で
きたり、鉄筋コンクリート壁の横筋を簡単に定着するこ
とができる。本願の請求項2に係る柱用H形鋼は、上記
請求項1に係る柱梁接合部に用いるH形鋼を与えるもの
であり、ウェブの板厚t 1 とフランジの板厚t 2 の関係
が、1.1≦(t 1 /t 2 )≦2.0であることを特徴
とするものである。
板厚t1 とフランジの板厚t2 の関係を、1.1≦(t
1 /t2 )≦2.0に限定した理由を述べる。表1〜3
は現在、一般に広く使用されている圧延H形鋼の形状、
そのウェブの板厚t1 とフランジの板厚t2 の関係を示
したものである。
ける梁などに用いられており、ウェブ厚(t1 )/フラ
ンジ厚(t2 )の比は、0.54〜0.72となってい
る。これは、フランジを厚くし、ウェブを薄くすると、
曲げ剛性や曲げ耐力の対重量効率が良くなることに起因
している。
ースなどに用いられており、ウェブ厚(t1 )/フラン
ジ厚(t2 )の比は、0.61〜0.70のものと、フ
ランジとウェブが同厚のものとの2通りの形状がある。
特に、ウェブが厚いタイプは、材軸方向に大きな圧縮力
を受ける部材に適した断面となっている。
鋼ではウェブはフランジ以下の厚みとなっている。本願
発明は、柱鉄骨にH形鋼を用いた柱梁接合部について、
構造の単純化の面からその見直しを行い、柱に用いるH
形鋼のウェブ厚を厚くすることで、弱軸側の鉄骨梁の端
部を、柱のH形鋼のウェブのみに直接接合することとし
たものであり、そのためにはウェブの厚さをどの程度と
すればよいかが問題となる。
を対象に解析によるケーススタディを行った。このモデ
ルは、柱が鉄骨鉄筋コンクリート造、梁が鉄骨造の中層
建物の部分架構を抽出したもので、ケーススタディで
は、特に大地震時の柱鉄骨(柱H形鋼1)と梁鉄骨(弱
軸側鉄骨梁3)の応力伝達について検討した。なお、部
分架構の方向は、柱のH形鋼にとって弱軸側となってい
る。
て、種々の寸法を想定し、さらに柱のウェブ厚(t1 )
/フランジ厚(t2 )の比について、従来のウェブ厚が
フランジ厚以下のものと、ウェブ厚がフランジ厚より厚
くなる場合について解析を行った。解析結果をまとめた
ものが、表4である。
には、柱の曲げ降伏に達する前に、梁フランジが接合さ
れている部分の柱ウェブが局部降伏することとなり、ウ
ェブが厚い場合は、柱が曲げ降伏するまで、柱ウェブは
局部降伏しない。
鉄骨から柱鉄骨への応力伝達が不十分となり、この架構
が大地震時に、その耐力を十分発揮できないこととな
る。このようなことから、柱のH形鋼のウェブ厚は、フ
ランジ厚の1.1倍以上が好ましい。また、ウェブ厚の
上限については、鋼材の重量、コスト面からフランジ厚
の2.0倍程度以内が適当であると考えられる。
50%以下に限定した理由を述べる。鉄骨鉄筋コンクリ
ート造の柱と梁で構成される本願発明の接合部の場合、
一般に中低層建物の柱の一辺の長さは700mm〜1,
000mm程度で、また鉄骨鉄筋コンクリート梁の幅は
450mm〜600mm程度となっているため、梁主筋
が鉄骨に干渉せず一直線上に配筋でき、かつ梁の幅を必
要以上に大きくしないためには、柱のH形鋼のせいおよ
び幅は300mm〜450mm程度にする必要がある。
梁で、柱鉄骨を埋め込み柱脚にする場合の接合部におい
ても同様のことが言える。従って、H形鋼のせいおよび
幅は概ね柱の幅の50%以下にする必要がある。また、
本願発明の接合部構造を有する鉄骨鉄筋コンクリート柱
と鉄筋コンクリート壁の接続部分の場合、柱の大きさに
ついては上記と同様であり、一方、鉄筋コンクリートの
壁厚は一般に地上部では150mm〜200mm、地下
については250mm程度となっているため、壁筋が柱
のH形鋼に干渉せず、一直線上に配筋できるためには、
柱のH形鋼のせいおよび幅は300mm〜500mm程
度にする必要がある。従ってH形鋼のせいおよび幅は概
ね柱の大きさの50%以下にする必要がある。
易にするためには、本願発明の接合部構造のH形鋼のせ
いおよび幅は柱の幅の50%以下にする必要がある。
る柱梁接合構造の一実施形態として、鉄骨鉄筋コンクリ
ート造の柱と鉄骨梁からなるラーメン構造における柱梁
接合部を示したものである。
は、ウェブ1bがフランジ1aより厚い圧延H形鋼を用
いている。この柱4に対して、強軸側鉄骨梁2と弱軸側
鉄骨梁3が取り付いて柱梁接合部が形成されている。な
お、鉄骨鉄筋コンクリート柱4のコンクリート部分につ
いては、図示を省略し、2点鎖線で外郭を示している。
利用して、強軸側鉄骨梁2と同様に、弱軸側鉄骨梁3に
ついても、フランジ3a、ウェブ3bをともに、柱ウェ
ブ1bに直接溶接接合している。この場合、弱軸側梁3
aと柱フランジ1aを溶接接合する必要がなく、また弱
軸側梁3にも圧延H形鋼を用いることが可能となる。
おける接合構造が簡略化され、かつ強固な接合構造が得
られ、応力の流れも明確であることから、図示した例で
は、この柱梁接合部について、柱主筋5を取り巻く柱フ
ープ筋6を省略することで、さらに柱梁接合部の構造を
簡略化し、施工性を高めている。ただし、設計によって
は、必要に応じ、通常の場合と同様に、柱梁接合部にも
柱フープ筋を配筋することになる。
の断面寸法として、H−300×300×22×19
(規格:SN490B、C)、強軸側、弱軸側の鉄骨梁
2、3のH形鋼の断面寸法として、H−600×200
×11×17を想定している。図3は、鉄骨鉄筋コンク
リート造の柱および梁から構成される本願発明の柱梁接
合構造の水平断面図を示している。この場合、鉄骨鉄筋
コンクリート造の柱4および柱鉄骨1のH形鋼の大きさ
はそれぞれ700mm×700mm、300mm×30
0mmを想定しており、H形鋼の大きさは柱4の一辺の
長さの50%以下となっている。
に配筋でき、H形鋼に貫通孔を設ける必要はなく、また
鉄骨鉄筋コンクリート造の梁7の幅も大きくする必要は
ない。このような鉄骨鉄筋コンクリート造の柱と鉄筋コ
ンクリート造の地中梁の接合部で、柱脚が埋め込み構造
となる場合においても同様のことが言える。
鉄筋コンクリート造の柱とコンクリート造の耐力壁の接
合部分の水平断面を示している。この場合、鉄骨鉄筋コ
ンクリート造の柱4おび柱H形鋼1の大きさは、それぞ
れ700mm×700mm、300mm×300mmを
想定しており、柱鉄骨1のH形鋼の大きさは柱4の一辺
の長さの50%以下となっている。
している。耐力壁9の横筋9aは、柱H形鋼1のせいお
よび幅が小さいため、鉄骨に干渉せず、一直線状に配筋
できる。
H形鋼によれば、柱用H形鋼のウェブ厚をフランジ厚の
1.1倍以上としているため、H形鋼柱の弱軸側に鉄骨
梁を取り付ける場合において、梁フランジに生じる圧縮
および引張力に対し、柱用H形鋼のウェブの面外曲げ耐
力のみで抵抗でき、梁フランジを柱ウェブのみに直接接
合することが可能となる。
は、別途、補強することなく、接合部パネルのせん断降
伏や柱の曲げ降伏に先行して、弱軸側の梁フランジの柱
ウェブへの接合部分が局部破壊するといったことが回避
され、鋼材断面の効率的な利用が可能となる。
の2.0倍以下とすることで、上記効果を維持しつつ、
鋼材重量およびコストの増大を抑えることができ、柱梁
接合部全体としての経済性を確保することができる。柱
用H形鋼の弱軸側に梁鉄骨が直接取り付く構造であるた
め、従来、溶接組み立てH形鋼が用いられていた弱軸側
の鉄骨梁に圧延H形鋼等を利用することができ、従来の
構造に比べて、加工、溶接の手間が大幅に軽減され、ま
た鉄骨重量の低減が図れる。
の50%以下とすることで、柱鉄骨に貫通孔を設けるこ
となく、梁主筋や壁筋を一直線上に配筋するとができ、
大梁の主筋、柱鉄骨を埋め込み柱脚とした場合の地中梁
主筋、および耐力壁の横筋などの配筋作業が著しく容易
になる。
す斜視図である。
る。
示す水平断面図である。
との接続部の一例を示す水平断面図である。
ディのための柱梁接合部部分のモデル図である。
コンクリート造の梁との接合部の一例を示す水平断面図
である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 鉄骨造または鉄骨鉄筋コンクリート造の
柱を構成するH形鋼に鉄骨梁を溶接してなる柱梁接合部
であって、柱を構成する前記H形鋼としてウェブの板厚
t1 とフランジの板厚t2 の関係が、1.1≦(t1 /
t2 )≦2.0で、かつ、せいおよび幅が柱の幅の50
%以下であるH形鋼を用い、弱軸側の鉄骨梁の端部を前
記H形鋼のウェブのみに直接接合してあることを特徴と
する柱梁接合部。 - 【請求項2】 ウェブの板厚t 1 とフランジの板厚t 2
の関係が、1.1≦(t 1 /t 2 )≦2.0であること
を特徴とする請求項1記載の柱梁接合部に用いる柱用H
形鋼。
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