JP2873193B2 - 土台プレート - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基礎とその上に配
する隅柱及び土台との間に配して、大地震等による強力
な外力が加わった場合でも、その動きを封じて建築物の
骨格構造を保護する土台プレートに関するものである。
する隅柱及び土台との間に配して、大地震等による強力
な外力が加わった場合でも、その動きを封じて建築物の
骨格構造を保護する土台プレートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、隅柱は、コンクリート基礎上に配
した土台に結合しつつ立設されている。図5に示すよう
に、コンクリート基礎1上で相互に90度の角度で結合
する土台2a、2bは、その一方の土台2aの先端に小
根ホゾ3を形成し、他方の土台2bの先端側部に開口し
たホゾ穴に差し込んで結合し、他方の土台2bの上面に
形成したホゾ穴4に隅柱5の下端に形成した短ホゾ6を
差し込んで結合しているものである。
した土台に結合しつつ立設されている。図5に示すよう
に、コンクリート基礎1上で相互に90度の角度で結合
する土台2a、2bは、その一方の土台2aの先端に小
根ホゾ3を形成し、他方の土台2bの先端側部に開口し
たホゾ穴に差し込んで結合し、他方の土台2bの上面に
形成したホゾ穴4に隅柱5の下端に形成した短ホゾ6を
差し込んで結合しているものである。
【0003】図6に示すように、コンクリート基礎1に
は予めアンカーボルト7、7…がその下部を埋込んで立
設してあり、土台2a、2bを、前記のように、該コン
クリート基礎1上に載置する際に、それらに開口してあ
るボルト孔を貫通させて該土台2a、2b上に突出さ
せ、隅柱5に近接した位置に突出させたものを除いて、
それらのアンカーボルト7、7…の上端を土台2a、2
b上で四辺形の金属板8を介してナット等により螺合固
定し、土台2a、2bをコンクリート基礎1上に固定す
る。更に隅柱5に近接する位置に突出したアンカーボル
ト7は、該隅柱5の側面に固設したホールダウン金物9
に結合する。
は予めアンカーボルト7、7…がその下部を埋込んで立
設してあり、土台2a、2bを、前記のように、該コン
クリート基礎1上に載置する際に、それらに開口してあ
るボルト孔を貫通させて該土台2a、2b上に突出さ
せ、隅柱5に近接した位置に突出させたものを除いて、
それらのアンカーボルト7、7…の上端を土台2a、2
b上で四辺形の金属板8を介してナット等により螺合固
定し、土台2a、2bをコンクリート基礎1上に固定す
る。更に隅柱5に近接する位置に突出したアンカーボル
ト7は、該隅柱5の側面に固設したホールダウン金物9
に結合する。
【0004】加えて隅柱5は、対応する建築物に対する
建築基準又は必要に応じて、土台2a(2b)とともに
筋違10a、10b等を結合して固定される。筋違10
aは、図7に示すように、筋違プレート11を介してそ
の端部が隅柱5及び土台2a(又は2b)と結合するも
のである。
建築基準又は必要に応じて、土台2a(2b)とともに
筋違10a、10b等を結合して固定される。筋違10
aは、図7に示すように、筋違プレート11を介してそ
の端部が隅柱5及び土台2a(又は2b)と結合するも
のである。
【0005】したがって土台2a、2bは、当然、アン
カーボルト7、7…によって確実にコンクリート基礎上
に固定され、地震等の際にも容易に動くことはない。他
方、隅柱5は垂直方向はホールダウン金物9によって強
固確実に支持されるので、地震その他の外力によって
も、その方向には容易に動かないが、水平方向には、短
ホゾ6が土台2bのホゾ穴4に差込み結合しているに過
ぎないので、横方向の力が加わった場合には、図8に示
すように、反時計方向に回転するような状態で水平方向
に動きが生じる虞がある。勿論これは短ホゾ6に損傷が
生じて起こる訳である。
カーボルト7、7…によって確実にコンクリート基礎上
に固定され、地震等の際にも容易に動くことはない。他
方、隅柱5は垂直方向はホールダウン金物9によって強
固確実に支持されるので、地震その他の外力によって
も、その方向には容易に動かないが、水平方向には、短
ホゾ6が土台2bのホゾ穴4に差込み結合しているに過
ぎないので、横方向の力が加わった場合には、図8に示
すように、反時計方向に回転するような状態で水平方向
に動きが生じる虞がある。勿論これは短ホゾ6に損傷が
生じて起こる訳である。
【0006】隅柱5は、前記のように筋違10a、10
bが配してある場合には、それだけ固定状態が強固確実
になるが、やはり万全ではなく、例えば、筋違10a
に、図7中の矢印方向の力が加わった場合には、前記と
同様に図8に示すように、反時計方向に回転するような
状態で水平方向に動きが生じる虞がある。なおこの場合
には筋違10aとこれを介して土台2aを結合する筋違
プレート11の釘が抜けたり、折れたりする現象が同時
に起きて、そのような隅柱5の動きを許容することとな
る。
bが配してある場合には、それだけ固定状態が強固確実
になるが、やはり万全ではなく、例えば、筋違10a
に、図7中の矢印方向の力が加わった場合には、前記と
同様に図8に示すように、反時計方向に回転するような
状態で水平方向に動きが生じる虞がある。なおこの場合
には筋違10aとこれを介して土台2aを結合する筋違
プレート11の釘が抜けたり、折れたりする現象が同時
に起きて、そのような隅柱5の動きを許容することとな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
於ける隅柱及び土台のコンクリート基礎への固定技術に
於ける前記問題点、即ち、横方向の力が加わった場合
に、隅柱5が、図8に示すように、反時計方向に回転す
るような状態で水平方向に動きが生じる問題点を解消
し、そのような力が加わった場合にも固定状態を保持し
得るようにするための手段である土台プレートを開発す
ることを解決の課題とするものである。
於ける隅柱及び土台のコンクリート基礎への固定技術に
於ける前記問題点、即ち、横方向の力が加わった場合
に、隅柱5が、図8に示すように、反時計方向に回転す
るような状態で水平方向に動きが生じる問題点を解消
し、そのような力が加わった場合にも固定状態を保持し
得るようにするための手段である土台プレートを開発す
ることを解決の課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の構成の要旨とす
るところは、直立する隅柱を載せる隅柱載置部及び該隅
柱載置部から相互間を90度の角度に保持しつつ延長す
る二つの土台載置部からなるプレート部材と、上記プレ
ート部材に於いて、隅柱載置部の外縁角部の頂点を挟ん
で両側に、該隅柱載置部上に載置立設した隅柱の外側面
を抱持すべく立設した側面抱持用側板と、前記プレート
部材の両土台載置部にその長さ方向に並べて表裏貫通す
べく開口した各一対のボルト孔であって、それらの各一
方が、基礎に埋込んで立ち上げたアンカーボルトの内、
プレート部材の隅柱載置部に載置立設した隅柱に配した
ホールダウン金物に係合するアンカーボルトを貫通し得
るように位置決めしてある各一対のボルト孔と、で構成
した土台プレートであり、これによって前記課題を解決
することができる。
るところは、直立する隅柱を載せる隅柱載置部及び該隅
柱載置部から相互間を90度の角度に保持しつつ延長す
る二つの土台載置部からなるプレート部材と、上記プレ
ート部材に於いて、隅柱載置部の外縁角部の頂点を挟ん
で両側に、該隅柱載置部上に載置立設した隅柱の外側面
を抱持すべく立設した側面抱持用側板と、前記プレート
部材の両土台載置部にその長さ方向に並べて表裏貫通す
べく開口した各一対のボルト孔であって、それらの各一
方が、基礎に埋込んで立ち上げたアンカーボルトの内、
プレート部材の隅柱載置部に載置立設した隅柱に配した
ホールダウン金物に係合するアンカーボルトを貫通し得
るように位置決めしてある各一対のボルト孔と、で構成
した土台プレートであり、これによって前記課題を解決
することができる。
【0009】前記プレート部材及び側面抱持用側板は、
金属板材、例えば、ステンレススチールその他の鉄合金
等で一体に成形することができる。金属板材の厚みは必
要な強度を勘案して定める。前記側面抱持用側板の幅
は、少なくとも、隅柱の側面の幅とほぼ一致する程度と
はする。それより長幅でも良い。その高さは筋違を結合
するための筋違プレート等の金物の取り付け位置との関
係で邪魔にならない程度に定めるのが適当である。また
前記ボルト孔の径は、前記アンカーボルトを貫通し得る
それであれば良い。なおプレート部材及び側面抱持用側
板には必要に応じてその強化のためのリブ等を形成して
も良い。
金属板材、例えば、ステンレススチールその他の鉄合金
等で一体に成形することができる。金属板材の厚みは必
要な強度を勘案して定める。前記側面抱持用側板の幅
は、少なくとも、隅柱の側面の幅とほぼ一致する程度と
はする。それより長幅でも良い。その高さは筋違を結合
するための筋違プレート等の金物の取り付け位置との関
係で邪魔にならない程度に定めるのが適当である。また
前記ボルト孔の径は、前記アンカーボルトを貫通し得る
それであれば良い。なおプレート部材及び側面抱持用側
板には必要に応じてその強化のためのリブ等を形成して
も良い。
【0010】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、次のよ
うに使用することができる。先ずコンクリート基礎の隅
柱を立設する隅部にこの土台プレートの隅柱載置部を載
せ、その両側の土台載置部をそれぞれその方向に延長す
るコンクリート基礎上に載せる。このときに予めコンク
リート基礎に下部を埋込んで立設してあるアンカーボル
トをプレート部材に開口してあるボルト孔を通じて上方
に突出させるべきことは云うまでもない。更にこのと
き、コンクリート基礎の上面の内、この土台プレートの
載らない部位には均しモルタルを配してその隅柱載置部
及び土台載置部の上面と均しモルタルを配したコンクリ
ート基礎の上面とが同一高さになるように調整しておく
ものとする。
うに使用することができる。先ずコンクリート基礎の隅
柱を立設する隅部にこの土台プレートの隅柱載置部を載
せ、その両側の土台載置部をそれぞれその方向に延長す
るコンクリート基礎上に載せる。このときに予めコンク
リート基礎に下部を埋込んで立設してあるアンカーボル
トをプレート部材に開口してあるボルト孔を通じて上方
に突出させるべきことは云うまでもない。更にこのと
き、コンクリート基礎の上面の内、この土台プレートの
載らない部位には均しモルタルを配してその隅柱載置部
及び土台載置部の上面と均しモルタルを配したコンクリ
ート基礎の上面とが同一高さになるように調整しておく
ものとする。
【0011】この後、土台及び隅柱を、対応する部位で
は土台プレートを介した上で、コンクリート基礎上に配
する。この土台プレートを利用する場合は、土台相互及
び隅柱の結合は従来のそれとは異なり、両土台の先端に
ホゾを形成し、かつ隅柱の対応する二側面にホゾ穴を開
口して結合する。即ち、土台プレートの両土台載置部に
対応する部位を載せつつかつ前記アンカーボルトを所定
のボルト孔に貫通させつつ両側の土台をコンクリート基
礎上に載置し、更にそれらの先端のホゾを対応する側面
のホゾ穴に差し込みつつ土台プレートの隅柱載置部上に
前記隅柱を直接に載置立設する。こうしてこの状態で隅
柱は外側の二側面が前記側面抱持用側板で抱持された状
態となる。
は土台プレートを介した上で、コンクリート基礎上に配
する。この土台プレートを利用する場合は、土台相互及
び隅柱の結合は従来のそれとは異なり、両土台の先端に
ホゾを形成し、かつ隅柱の対応する二側面にホゾ穴を開
口して結合する。即ち、土台プレートの両土台載置部に
対応する部位を載せつつかつ前記アンカーボルトを所定
のボルト孔に貫通させつつ両側の土台をコンクリート基
礎上に載置し、更にそれらの先端のホゾを対応する側面
のホゾ穴に差し込みつつ土台プレートの隅柱載置部上に
前記隅柱を直接に載置立設する。こうしてこの状態で隅
柱は外側の二側面が前記側面抱持用側板で抱持された状
態となる。
【0012】続いて両土台の上面上に突出したアンカー
ボルトには、その内、隅柱の側面に近接するものを除い
て、四辺形又は円形等の金属板材を貫通状態に配し、ナ
ット等により締め付けて固定する。他方前記隅柱の対応
する側面にはホールダウン金物をセットする。ホールダ
ウン金物の水平結合板部のボルト孔に前記対応するアン
カーボルトを貫通させつつ、垂直取付板部を隅柱の側面
に固定し、かつ水平結合板部は、予め該水平結合板部の
下方でアンカーボルトに螺合してあるナット部材及び上
方に螺合してあるナット部材を上下方向から締め付けて
該アンカーボルトに固定する。更に、その建築物で要求
される基準に応じて、または必要に応じて筋違をセット
する。
ボルトには、その内、隅柱の側面に近接するものを除い
て、四辺形又は円形等の金属板材を貫通状態に配し、ナ
ット等により締め付けて固定する。他方前記隅柱の対応
する側面にはホールダウン金物をセットする。ホールダ
ウン金物の水平結合板部のボルト孔に前記対応するアン
カーボルトを貫通させつつ、垂直取付板部を隅柱の側面
に固定し、かつ水平結合板部は、予め該水平結合板部の
下方でアンカーボルトに螺合してあるナット部材及び上
方に螺合してあるナット部材を上下方向から締め付けて
該アンカーボルトに固定する。更に、その建築物で要求
される基準に応じて、または必要に応じて筋違をセット
する。
【0013】したがって土台は、従来と同様に、当然、
アンカーボルトによって確実にコンクリート基礎上に固
定されるとともに、隅柱を介して土台相互の結合もより
強固になっているので、地震等の際にもこれらは容易に
動くことはない。他方、隅柱は垂直方向にはホールダウ
ン金物によって強固確実に支持されるのでその方向には
容易に動くことがなく、かつ、水平方向にも、前記土台
プレートの側面抱持用側板で隅柱の外側の二側面が抱持
された状態となるので、確実に支持されることとなる。
そのため極端に大きな地震等に襲われた場合でも垂直方
向とともに水平方向にも確実に支持されているので、隅
柱は所定の部位を動かず、構造を保持するものである。
アンカーボルトによって確実にコンクリート基礎上に固
定されるとともに、隅柱を介して土台相互の結合もより
強固になっているので、地震等の際にもこれらは容易に
動くことはない。他方、隅柱は垂直方向にはホールダウ
ン金物によって強固確実に支持されるのでその方向には
容易に動くことがなく、かつ、水平方向にも、前記土台
プレートの側面抱持用側板で隅柱の外側の二側面が抱持
された状態となるので、確実に支持されることとなる。
そのため極端に大きな地震等に襲われた場合でも垂直方
向とともに水平方向にも確実に支持されているので、隅
柱は所定の部位を動かず、構造を保持するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の一の
実施の形態を説明する。図1に示すように、鉄合金の板
材で、隅柱載置部21と、これから相互に直角方向に延
びる二つの土台載置部22、22とからなるプレート部
材Pを構成する。上記プレート部材Pには、その各土台
載置部22の中央部に長さ方向に沿って各二つのボルト
孔23、23を開口する。それらの各ボルト孔23、2
3の内のそれぞれ内側、即ち、隅柱載置部21に近接す
る側のボルト孔23は、後述するように、隅柱24を隅
柱載置部21に載置立設してその対応する側面にホール
ダウン金物9を固設した場合に、その水平結合板部9a
のボルト孔と上下対応する位置関係になるように位置決
めしておく必要がある。それと同時にボルト孔23、2
3…は、コンクリート基礎1に下部を埋設して立設され
ているアンカーボルト7、7…と対応する位置関係でな
ければならないことは云うまでもない。またボルト孔2
3、23…の径もアンカーボルト7の径を僅かに越える
ものである必要があることも云うまでもない。
実施の形態を説明する。図1に示すように、鉄合金の板
材で、隅柱載置部21と、これから相互に直角方向に延
びる二つの土台載置部22、22とからなるプレート部
材Pを構成する。上記プレート部材Pには、その各土台
載置部22の中央部に長さ方向に沿って各二つのボルト
孔23、23を開口する。それらの各ボルト孔23、2
3の内のそれぞれ内側、即ち、隅柱載置部21に近接す
る側のボルト孔23は、後述するように、隅柱24を隅
柱載置部21に載置立設してその対応する側面にホール
ダウン金物9を固設した場合に、その水平結合板部9a
のボルト孔と上下対応する位置関係になるように位置決
めしておく必要がある。それと同時にボルト孔23、2
3…は、コンクリート基礎1に下部を埋設して立設され
ているアンカーボルト7、7…と対応する位置関係でな
ければならないことは云うまでもない。またボルト孔2
3、23…の径もアンカーボルト7の径を僅かに越える
ものである必要があることも云うまでもない。
【0015】また前記プレート部材Pには、前記隅柱載
置部21の外縁に側面抱持用側板25を立設する。即
ち、側面抱持用側板25は、隅柱載置部21の外縁角部
の頂点を挟んだ両側に立設するものである。なおプレー
ト部材P及び側面抱持用側板25を構成する鉄合金の板
材としてはステンレススチールが適当であり、両者は一
体に成形する。
置部21の外縁に側面抱持用側板25を立設する。即
ち、側面抱持用側板25は、隅柱載置部21の外縁角部
の頂点を挟んだ両側に立設するものである。なおプレー
ト部材P及び側面抱持用側板25を構成する鉄合金の板
材としてはステンレススチールが適当であり、両者は一
体に成形する。
【0016】この実施の形態では、以上のように構成し
たので、次のように使用する。図2に示すように、先ず
コンクリート基礎1にこの土台プレートを載せる。コン
クリート基礎1の隅部にプレート部材Pの隅柱載置部2
1を対応させ、その両側の土台載置部22、22をそれ
ぞれその方向に延長するコンクリート基礎1上に載せ
る。このとき、予めコンクリート基礎1に下部を埋込ん
で立設してあるアンカーボルト7、7、7をプレート部
材Pの土台載置部22、22に開口してあるボルト孔2
3、23、23に貫通させて上方に突出させる。またこ
のときに、コンクリート基礎1の上面の内、この土台プ
レートのプレート部材Pの載らない部位には均しモルタ
ルMを配して該隅柱載置部21及び土台載置部22、2
2の上面とコンクリート基礎1の他の部位の上面とが同
一高さになるように調整しておくものとする。
たので、次のように使用する。図2に示すように、先ず
コンクリート基礎1にこの土台プレートを載せる。コン
クリート基礎1の隅部にプレート部材Pの隅柱載置部2
1を対応させ、その両側の土台載置部22、22をそれ
ぞれその方向に延長するコンクリート基礎1上に載せ
る。このとき、予めコンクリート基礎1に下部を埋込ん
で立設してあるアンカーボルト7、7、7をプレート部
材Pの土台載置部22、22に開口してあるボルト孔2
3、23、23に貫通させて上方に突出させる。またこ
のときに、コンクリート基礎1の上面の内、この土台プ
レートのプレート部材Pの載らない部位には均しモルタ
ルMを配して該隅柱載置部21及び土台載置部22、2
2の上面とコンクリート基礎1の他の部位の上面とが同
一高さになるように調整しておくものとする。
【0017】この後、土台26、26及び隅柱24を、
対応する部位に於ては、土台プレートを介してコンクリ
ート基礎1上に配する。この実施の形態のように土台プ
レートを利用する場合は、図3に示すように、土台相互
及び隅柱の結合は従来のそれとは異なり、両土台26、
26の先端にホゾ26aを突出形成し、かつ隅柱24の
対応する二側面にホゾ穴24a、24aを開口して結合
する。
対応する部位に於ては、土台プレートを介してコンクリ
ート基礎1上に配する。この実施の形態のように土台プ
レートを利用する場合は、図3に示すように、土台相互
及び隅柱の結合は従来のそれとは異なり、両土台26、
26の先端にホゾ26aを突出形成し、かつ隅柱24の
対応する二側面にホゾ穴24a、24aを開口して結合
する。
【0018】即ち、両土台26、26の対応する部位
を、プレート部材Pの両土台載置部22、22に載せ
る。当然、このとき、前記アンカーボルト7、7、7を
土台26、26の所定のボルト孔26b、26b、26
bに貫通させる。このようにしながら両側の土台26、
26を、対応する部位では土台プレートを介して、そう
でない部位では均しモルタルMを介してをコンクリート
基礎1上に載置する。更に隅柱24を、上記両土台2
6、26の先端のホゾ26a、26aを対応する側面の
ホゾ穴24a、24aに差し込みつつプレート部材Pの
隅柱載置部21上に直接に載置立設する。こうしてこの
状態で、図4に示すように、隅柱24は外側の二側面が
前記側面抱持用側板25で抱持された状態となる。
を、プレート部材Pの両土台載置部22、22に載せ
る。当然、このとき、前記アンカーボルト7、7、7を
土台26、26の所定のボルト孔26b、26b、26
bに貫通させる。このようにしながら両側の土台26、
26を、対応する部位では土台プレートを介して、そう
でない部位では均しモルタルMを介してをコンクリート
基礎1上に載置する。更に隅柱24を、上記両土台2
6、26の先端のホゾ26a、26aを対応する側面の
ホゾ穴24a、24aに差し込みつつプレート部材Pの
隅柱載置部21上に直接に載置立設する。こうしてこの
状態で、図4に示すように、隅柱24は外側の二側面が
前記側面抱持用側板25で抱持された状態となる。
【0019】図4に示すように、続いて、隅柱24の側
面に近接するアンカーボルト7を除いて、両土台26、
26の上面上に突出したアンカーボルト7、7には四辺
形の抑え板27、27をそのボルト孔を通じて貫通状態
に配し、更に、該アンカーボルト7、7に上方からナッ
トを螺合しかつ締め付けて土台26の上面に該抑え板2
7、27を当接状態で固定する。
面に近接するアンカーボルト7を除いて、両土台26、
26の上面上に突出したアンカーボルト7、7には四辺
形の抑え板27、27をそのボルト孔を通じて貫通状態
に配し、更に、該アンカーボルト7、7に上方からナッ
トを螺合しかつ締め付けて土台26の上面に該抑え板2
7、27を当接状態で固定する。
【0020】また、図4に示すように、前記隅柱24の
対応する側面にはホールダウン金物9をセットする。そ
のホールダウン金物9の水平結合板部9aのボルト孔に
前記対応するアンカーボルト7の上部を貫通させつつ、
垂直取付板部9bを隅柱24の側面に固定する。垂直取
付板部9bはボルト又は釘で隅柱24に固定する。更に
上記水平結合板部9aは、アンカーボルト7の該水平結
合板部9aより下方に予め螺合してあるナット及び後に
上方に螺合したナットを上下方向から締め付けて上下位
置の調整をしつつ該アンカーボルト7に固定する。更
に、その建築物で要求される基準に応じて、または必要
に応じて筋違をセットする。
対応する側面にはホールダウン金物9をセットする。そ
のホールダウン金物9の水平結合板部9aのボルト孔に
前記対応するアンカーボルト7の上部を貫通させつつ、
垂直取付板部9bを隅柱24の側面に固定する。垂直取
付板部9bはボルト又は釘で隅柱24に固定する。更に
上記水平結合板部9aは、アンカーボルト7の該水平結
合板部9aより下方に予め螺合してあるナット及び後に
上方に螺合したナットを上下方向から締め付けて上下位
置の調整をしつつ該アンカーボルト7に固定する。更
に、その建築物で要求される基準に応じて、または必要
に応じて筋違をセットする。
【0021】したがって土台26、26については、従
来と同様に、当然、アンカーボルト7、7…によって確
実にコンクリート基礎1上に固定され、かつ土台プレー
トの側面抱持用側板25によって両者の結合が強化され
るので、地震等の際にも容易に動くことはない。他方、
隅柱24は垂直方向にはホールダウン金物9によって強
固確実に支持されるのでその方向に容易に動くことがな
く、かつ、水平方向にも、前記土台プレートの側面抱持
用側板25でその外側の二側面が抱持された状態となる
ので、確実に支持されることとなる。そのため極端に大
きな地震等に襲われた場合でも垂直方向とともに水平方
向にも確実に支持されているので、隅柱24は所定の固
定位置を動かず、構造を確実に保持するものである。
来と同様に、当然、アンカーボルト7、7…によって確
実にコンクリート基礎1上に固定され、かつ土台プレー
トの側面抱持用側板25によって両者の結合が強化され
るので、地震等の際にも容易に動くことはない。他方、
隅柱24は垂直方向にはホールダウン金物9によって強
固確実に支持されるのでその方向に容易に動くことがな
く、かつ、水平方向にも、前記土台プレートの側面抱持
用側板25でその外側の二側面が抱持された状態となる
ので、確実に支持されることとなる。そのため極端に大
きな地震等に襲われた場合でも垂直方向とともに水平方
向にも確実に支持されているので、隅柱24は所定の固
定位置を動かず、構造を確実に保持するものである。
【0022】
【発明の効果】したがって本発明によれば、比較的低廉
な費用で、しかも簡単な構成で、隅柱の水平方向の固定
性を増し、極端に大きな地震の到来時にも容易に動くこ
となく、建築物の強固な骨格構造の構成に貢献すること
ができるものである。勿論、その構成により、他の方向
の固定性、即ち垂直方向のそれ等も勿論失われることは
ない。勿論土台の固定性も同時に強化されるものであ
る。
な費用で、しかも簡単な構成で、隅柱の水平方向の固定
性を増し、極端に大きな地震の到来時にも容易に動くこ
となく、建築物の強固な骨格構造の構成に貢献すること
ができるものである。勿論、その構成により、他の方向
の固定性、即ち垂直方向のそれ等も勿論失われることは
ない。勿論土台の固定性も同時に強化されるものであ
る。
【図1】一の実施の形態の土台プレートを示す斜視図。
【図2】一の実施の形態の土台プレートをコンクリート
基礎上にセットした状態を示す一部切欠概略斜視図。
基礎上にセットした状態を示す一部切欠概略斜視図。
【図3】一の実施の形態の土台プレートをセットしたコ
ンクリート基礎上に土台及び隅柱を設置する態様を示し
た一部切欠概略斜視図。
ンクリート基礎上に土台及び隅柱を設置する態様を示し
た一部切欠概略斜視図。
【図4】一の実施の形態の土台プレートをセットしたコ
ンクリート基礎上に土台及び隅柱を設置した状態を示し
た一部切欠概略斜視図。
ンクリート基礎上に土台及び隅柱を設置した状態を示し
た一部切欠概略斜視図。
【図5】従来技術に於けるコンクリート基礎上での土台
と隅柱との結合を示す説明用一部切欠斜視図。
と隅柱との結合を示す説明用一部切欠斜視図。
【図6】従来技術によってコンクリート基礎上にセット
された土台と隅柱との状態を示した一部切欠概略斜視
図。
された土台と隅柱との状態を示した一部切欠概略斜視
図。
【図7】従来技術によってコンクリート基礎上に土台と
隅柱とがセットされ、更に筋違が配された状態を示した
一部切欠概略側面図。
隅柱とがセットされ、更に筋違が配された状態を示した
一部切欠概略側面図。
【図8】従来技術によってコンクリート基礎上にセット
された隅柱に横方向又は図7中の矢印方向の力が加わっ
た場合の該隅柱の動きを説明する一部切欠平面説明図。
された隅柱に横方向又は図7中の矢印方向の力が加わっ
た場合の該隅柱の動きを説明する一部切欠平面説明図。
1 コンクリート基礎 7 アンカーボルト 9 ホールダウン金物 9a 水平結合板部 9b 垂直取付板部 21 隅柱載置部 22 土台載置部 23 ボルト孔 24 隅柱 24a ホゾ穴 25 側面抱持用側板 26 土台 26a ホゾ 26b ボルト孔 27 抑え板 M 均しモルタル P プレート部材
Claims (2)
- 【請求項1】 直立する隅柱を載せる隅柱載置部及び該
隅柱載置部から相互間を90度の角度に保持しつつ延長
する二つの土台載置部からなるプレート部材と、 上記プレート部材に於いて、隅柱載置部の外縁角部の頂
点を挟んで両側に、該隅柱載置部上に載置立設した隅柱
の外側面を抱持すべく立設した側面抱持用側板と、 前記プレート部材の両土台載置部にその長さ方向に並べ
て表裏貫通すべく開口した各一対のボルト孔であって、
それらの各一方が、基礎に埋込んで立ち上げたアンカー
ボルトの内、プレート部材の隅柱載置部に載置立設した
隅柱に配したホールダウン金物に係合するアンカーボル
トを貫通し得るように位置決めしてある各一対のボルト
孔と、 で構成した土台プレート。 - 【請求項2】 前記プレート部材及び側面抱持用側板を
金属板材で一体に成形した請求項1の土台プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26767495A JP2873193B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 土台プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26767495A JP2873193B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 土台プレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0988191A JPH0988191A (ja) | 1997-03-31 |
JP2873193B2 true JP2873193B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=17447956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26767495A Expired - Fee Related JP2873193B2 (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 土台プレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2873193B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002212955A (ja) * | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Kanai:Kk | アンカーボルトの位置出し定規と位置決め装置 |
KR101265977B1 (ko) * | 2012-09-24 | 2013-05-22 | 임정택 | 베이스플레이트 겸용 기준틀 및 이를 이용한 건물 시공방법 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP26767495A patent/JP2873193B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0988191A (ja) | 1997-03-31 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |