JP2825150B2 - 鉄骨製建物における柱脚の固定方法 - Google Patents

鉄骨製建物における柱脚の固定方法

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JP2825150B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低、中、高層鉄骨製
建物における鉄骨製柱脚の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨製建物における鉄骨製柱脚にあって
は、脚下端に一体設の柱径より一廻り大径のベースプレ
ートを団子を介して支持しつつ,当該ベースプレート四
隅に穿孔のボルト孔に予じめ基礎に埋め込みのアンカー
ボルトを正確に位置合わせして締め付けると云う一般的
な方法は、アンカーボルトの正確な位置出しが極めて困
難で多大の手数と時間がかかることから、例えば、実公
昭37−11865号公報,特公昭54−6803号公
報,実開昭57−183303号公報等の如く、柱脚下
端に設けられた平滑な端板部を基礎に直接載せると共に
基礎の上面から突出した唯一のアンカーボルトを該端板
部中央に穿孔の唯一の変位を吸収するバカ穴に挿入し、
ナット締め付けで本設とする、柱脚固定を大巾に簡素化
した方式のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の技術
で紹介の簡素化方式のものにあっては、柱脚下端の端板
(ベースプレート)が直に不陸な基礎上面に締付け押し
付けられるものであるため極めて支持が不安定となる。
本発明は、叙上の事情に鑑みなされたもので、その目的
とするところは、唯一のアンカーボルトと唯一のバカ穴
との組み合わせ方式の簡易性を保持するも、本格的固定
と同等の安定性を具現し得る新規な固定方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の柱脚の固定方法は、鉄骨製柱脚下端に一体設
の中央に唯一のアンカーボルト挿通用の唯一のバカ穴を
有するベースプレート裏面の少なくとも四方周辺部に、
鋼製フラットバー等より成る堰脚を付設し、該アンカー
ボルトに該バカ穴を嵌め込んで柱脚を建込み、柱脚の一
側壁底部を切欠した作業用開口部よりナット締付けで本
締め固定しておいて該堰脚によって形成のベースプレー
ト下の間隙部より無収縮モルタルを充填するとしたもの
である。
【0005】しかして、ベースプレート中心から最も遠
く離れた少なくとも四方に配された堰脚は、効果的な少
なくとも4点の踏ん張り脚となって不陸な基礎面上にあ
っても四方に傾倒しようとする柱脚を安定かつ垂直に立
脚させる。この状態のもとで、ベースプレート下に該踏
ん張り脚間に形成の間隙部に無収縮モルタルを充填する
ことに由り、ベースプレート基礎との間の密着化が一気
になされる。
【0006】
【発明の実施の態様】図1に本発明におけるベースプレ
ート1が逆さ状態で示される。図示例は、正方形の場合
で、中央にはアンカーボルト挿通用のバカ穴2が穿たれ
ている。四方のコーナーにはエッヂ状に鋼製フラットバ
ーを突き合わせて成る堰脚3,…が一体設されている。
これによって、不陸な基礎面にあっても4点の合理的な
面接地(エッヂ状)ですみやかに立つことが出来、か
つ、四方に開口の注入容易な無収縮モルタル充填用間隙
部を提供する。エッヂ状は所定の巾範囲内で所定の面接
地を奏する点で合理的であるが,別段これに限らずブロ
ック状でも差し支えない。堰脚3を構成する鋼製フラッ
トバーの高さは10〜15mm,巾は15〜25mm,特別
には50mmが望ましい。
【0007】すなわち、堰脚3の厚さを10〜15mmと
する理由は、基礎面の不陸を大きく見ても10mm以上と
は考えにくく、一本のアンカーボルトのナットを強く締
めつけてベースプレート中心に反りが生じたとして10
mm以上とは考えられなく、又柱脚を建てて隣接柱脚と接
ぎのない状態でかなり傾いてベースプレートに大きい力
が加わってベースプレートに曲がりが生じてもベースプ
レート下側に10mmの間隙があれば基礎面に接触するこ
とは考えられないことに由る。それと、既述の如く無収
縮モルタル注入用間隙の確保の為である。
【0008】堰脚3を構成する鋼製フラットバーの巾1
5〜25mmは、比較的柱の小さい時は15mmで良いが大
きい柱(例えば直径250〜300mmの丸,又一辺が2
50〜300mmの角)等の場合には25mm位でないと基
礎面にかかる部分荷重が大となり、基礎面が耐え切れず
に損傷するからで,面接地を確保するためである。又,
例えば丸柱で径が400〜500mm角柱で1辺が400
〜500mm等の柱が特大の場合には50mmとして対応す
べきであることに由る。以下、叙上図1に紹介の正方形
ベースプレート1を用いての各種鉄骨製柱脚の施工例を
図2〜4に示す。
【0009】なを、本発明にあっては、ベースプレート
1は正方形に限定されるものではなく、図示省略するも
円形等の形であっても差し支えはない。但し,正方形の
場合の方が中心から堰脚までの距離が大きくとれ、踏ん
張りが効く。図2はコラム柱4の場合、図3はH型鋼柱
5の場合、図4は丸パイプ柱6の場合を夫々示す。いず
れも基礎コンクリート7に埋設のアンカーボルト8をバ
カ穴2に挿通して建込みをしたうえ、作業用開口部4
a,5a,6aより座金9とナット10を取り付け工具
を介して本締めの締結をする。堰脚3によって形成の基
礎コンクリート7との間の間隙部11,…には四方の開
口を介して無収縮モルタル12,…の充填がなされ、さ
らには根巻きコンクリート13の打設がなされる。
【0010】図5に示すコラム柱4は,建物の高さの割
に底面積が非常に小さいか建物の底辺の1つが非常に小
さい,所謂ペンシルビル状の建物の場合に於ける実施態
様で,施工中若しくは施工後も唯一ボルト故の不安を解
消する手当てがなされる。すなわち,ベースプレート1
外周縁部の基礎コンクリート7中に予め埋め込みのアン
カー鉄筋14,…の上端折り曲げフック14a,…に、
ベースプレート1の四周縁上に掛け渡しの押さえ用鉄筋
15,…を係止して、万一のコラム柱4の傾倒を阻止せ
んとするものである。この手当てにより、本発明方法の
ペンシルビルでの実施が安心して可能となる。
【0011】尚,押さえ用鉄筋15の配設は、必要度合
いや配方に応じてなせば良いもので,図示省略するも,
作業用開口部4aを利用して掛け渡しても良い。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上の如き構成よりなるもので
あるから以下の如き効果を奏する。不陸基礎面に対する
柱脚の安定,垂直立てが踏ん張り脚の堰脚を介して自動
的に簡単になし得てしまううえ、叙上脚立のもと簡易な
アンカーボルトの本締付けの後、堰脚間に開口の注入容
易な間隙部を介して無収縮モルタルの充填の仕上げまで
を一気になし得、万全な柱脚立設が極めて簡単に実現し
てしまう。つまり,簡易方式なるも万全な柱脚の据え付
けと同等の信頼度が期し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】a,bは本発明のベースプレートを逆さにして
示す斜視図,平面図である。
【図2】a,bは本発明をコラム柱で実施する場合を示
す縦断図,a図中矢視b−b図である。
【図3】a,bは本発明をH型鋼柱で実施する場合を示
す縦断図,a図中矢視b−b図である。
【図4】a,bは本発明を丸パイプ柱で実施する場合を
示す縦断図,a図中矢視b−b図である。
【図5】a,bは本発明の傾倒のおそれある柱脚につい
て実施する場合の縦断図,a図中矢視b−b図である。
【符号の説明】
1 ベースプレート 2 バカ穴 3 堰脚 4 コラム柱 4a 作業用開口部 5 H型鋼柱 5a 作業用開口部 6 丸パイプ柱 6a 作業用開口部 7 基礎コンクリート 8 アンカーボルト 9 座金 10 ナット 11 間隙 12 無収縮モルタル 13 根巻きコンクリート 14 アンカー鉄筋 14 上端折り曲げフック 15 押え用鉄筋
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−216949(JP,A) 特公 平3−3015(JP,B2) 特公 昭54−6803(JP,B2) 特公 平5−22778(JP,B2) 実公 昭61−22082(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/24 E04B 1/58 511 E02D 27/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨製柱脚下端に一体設の中央に唯一の
    アンカーボルト挿通用の唯一のバカ穴を有するベースプ
    レート裏面の少なくとも四方周辺部に、鋼製フラットバ
    ー等より成る堰脚を付設し、該アンカーボルトに該バカ
    穴を嵌め込んで柱脚を建込み、柱脚の一側壁底部を切欠
    した作業用開口部よりナット締付けで本締め固定してお
    いて該堰脚によって形成のベースプレート下の間隙部よ
    り無収縮モルタルを充填するとしたことを特徴とする鉄
    骨製建物における柱脚の固定方法。
  2. 【請求項2】 ベースプレート裏面の四方周辺部に鋼製
    フラットバー等より成る堰脚を付設した請求項1記載の
    鉄骨製建物における柱脚の固定方法。
  3. 【請求項3】 ベースプレートが正方形で,堰脚が該正
    方形の四つのコーナーにエッヂ状に配設された請求項1
    記載の鉄骨製建物における柱脚の固定方法。
  4. 【請求項4】 ベースプレートの周縁上に基礎コンクリ
    ートより立ち上げのアンカー鉄筋に係止する柱傾倒阻止
    のための押さえ用鉄筋を架配する手当てを加えた請求項
    1,2又は3記載の鉄骨製建物における柱脚の固定方
    法。
JP1262996A 1996-01-29 1996-01-29 鉄骨製建物における柱脚の固定方法 Expired - Lifetime JP2825150B2 (ja)

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