JPH09264023A - 火打受けピース - Google Patents
火打受けピースInfo
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- JPH09264023A JPH09264023A JP9964996A JP9964996A JPH09264023A JP H09264023 A JPH09264023 A JP H09264023A JP 9964996 A JP9964996 A JP 9964996A JP 9964996 A JP9964996 A JP 9964996A JP H09264023 A JPH09264023 A JP H09264023A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルト・ナットの締め付け作業を容易の行う
ことのできる火打受けピースを提供することが課題であ
る。 【解決手段】 火打材から荷重を受ける板材の内面側に
梁状補強材を配置し、この梁状補強材の曲げ剛性により
荷重を周囲のプレートに伝達し、該周囲プレートを介し
て腹起材側に伝達する。これにより、火打受けピースの
内側のスペースを広くすることができるので、ボルト・
ナットによる固定作業が極めて容易となる。
ことのできる火打受けピースを提供することが課題であ
る。 【解決手段】 火打材から荷重を受ける板材の内面側に
梁状補強材を配置し、この梁状補強材の曲げ剛性により
荷重を周囲のプレートに伝達し、該周囲プレートを介し
て腹起材側に伝達する。これにより、火打受けピースの
内側のスペースを広くすることができるので、ボルト・
ナットによる固定作業が極めて容易となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山止め支保工現場
で使用される火打受けピースに係り、特に取り付け作業
の能率を向上させる技術に関する。
で使用される火打受けピースに係り、特に取り付け作業
の能率を向上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、山止め支保工においては、掘削
現場の周囲に矢板(シートパイル)を打ち込み、各矢板
に沿ってほぼ水平に腹起材(H型鋼等の鋼材)を添設
し、更に、切梁材、火打材等を用いて腹起しを支持する
ことにより、矢板の倒壊を防止している。このような施
工において、腹起材と火打材、切梁材との間には火打受
けピースと称する冶具を介置することにより固定を堅固
なものとしている。図5は、従来における火打受けピー
ス101,102を使用して腹起材103と火打材10
4、火打材104と切梁材105とを固定している様子
を示す説明図であり、同図に示すように、腹起材103
と切梁材105とが直交し、この角部に斜交するように
火打材104が配置され、火打材104と腹起材103
との間には火打受けピース101が介置され、火打材1
04と切梁材105との間には火打受けピース102が
介置され、これにより堅固に固定されている。
現場の周囲に矢板(シートパイル)を打ち込み、各矢板
に沿ってほぼ水平に腹起材(H型鋼等の鋼材)を添設
し、更に、切梁材、火打材等を用いて腹起しを支持する
ことにより、矢板の倒壊を防止している。このような施
工において、腹起材と火打材、切梁材との間には火打受
けピースと称する冶具を介置することにより固定を堅固
なものとしている。図5は、従来における火打受けピー
ス101,102を使用して腹起材103と火打材10
4、火打材104と切梁材105とを固定している様子
を示す説明図であり、同図に示すように、腹起材103
と切梁材105とが直交し、この角部に斜交するように
火打材104が配置され、火打材104と腹起材103
との間には火打受けピース101が介置され、火打材1
04と切梁材105との間には火打受けピース102が
介置され、これにより堅固に固定されている。
【0003】火打受けピース101,102は、火打材
104の傾斜角度に応じて各種用意されており、一般的
には30°用、45°用、60°用のものがある。つま
り、図11に示した一方の火打受けピース101が30
°用である場合には他方の火打受けピース102が60
°用のものとなり、また、火打受けピース101が45
°用である場合には火打受けピース102もやはり45
°のものとされる。更に、火打材104は常に所定の角
度で腹起材103に固定されるとは限らず、作業現場の
状況によっては任意の角度で火打材104を腹起材10
3に固定しなければならないことがある。また、切梁材
105についても同様に常に腹起材103に対して直交
して取り付けられるとは限らない。そこで、図6に示す
ように、腹起材103に自在火打受けピース106を固
定し、これに対して任意の角度で切梁材105(また
は、火打材104)を据え付け、コンクリート107を
打設することにより固定するようにしている。
104の傾斜角度に応じて各種用意されており、一般的
には30°用、45°用、60°用のものがある。つま
り、図11に示した一方の火打受けピース101が30
°用である場合には他方の火打受けピース102が60
°用のものとなり、また、火打受けピース101が45
°用である場合には火打受けピース102もやはり45
°のものとされる。更に、火打材104は常に所定の角
度で腹起材103に固定されるとは限らず、作業現場の
状況によっては任意の角度で火打材104を腹起材10
3に固定しなければならないことがある。また、切梁材
105についても同様に常に腹起材103に対して直交
して取り付けられるとは限らない。そこで、図6に示す
ように、腹起材103に自在火打受けピース106を固
定し、これに対して任意の角度で切梁材105(また
は、火打材104)を据え付け、コンクリート107を
打設することにより固定するようにしている。
【0004】図7は、図5に示した火打受けピース10
1(102)の構成を示す斜視図であり、同図は連結角
度が60°用のものを例に示している。図示のように、
この火打受けピース101は火打材当接フランジ108
と腹起材当接フランジ109とが所定角度(この場合は
60°)傾斜して配設されており、各当接フランジ10
8,109間は側面プレート110にて連結されてい
る。火打材当接フランジ108には、火打材固定用のボ
ルト孔111が4箇所に穿設され、腹起材当接フランジ
109には、腹起材固定用のボルト孔112が多数穿設
されている。また、火打材当接フランジ108と腹起材
当接フランジ109との間には、火打材から受ける荷重
を腹起材側へ伝達するための補強リブ113が配設され
ており、これにより、火打材と腹起材との連結が堅固な
ものとされている。
1(102)の構成を示す斜視図であり、同図は連結角
度が60°用のものを例に示している。図示のように、
この火打受けピース101は火打材当接フランジ108
と腹起材当接フランジ109とが所定角度(この場合は
60°)傾斜して配設されており、各当接フランジ10
8,109間は側面プレート110にて連結されてい
る。火打材当接フランジ108には、火打材固定用のボ
ルト孔111が4箇所に穿設され、腹起材当接フランジ
109には、腹起材固定用のボルト孔112が多数穿設
されている。また、火打材当接フランジ108と腹起材
当接フランジ109との間には、火打材から受ける荷重
を腹起材側へ伝達するための補強リブ113が配設され
ており、これにより、火打材と腹起材との連結が堅固な
ものとされている。
【0005】図8は、図6に示した自在火打受けピース
106の構成を示す斜視図であり、図示のようにこの火
打受けピース106は矩形状の取り付けプレート114
と台形状の底面プレート115とがほぼ直角に連結した
構成とされており、この中央部近傍には仕切板116が
各プレート114,115のそれぞれに対して直角に配
置されている。取り付けプレート114には腹起材との
間で固定するためのボルト孔119が多数穿設されてい
る。また、この仕切板116により仕切られる2つのス
ペースのうち、一方のスペース側の側面には側面プレー
ト117が取り付けられ、2枚の側面プレート117の
ほぼ中間部には補強用リブ118が配置されている。従
って、底面プレート115上に載置される火打材から受
ける荷重は側面プレート117及び補強用リブ118に
より取り付けプレート114側に伝達されるので火打材
から受ける荷重を支えることができる。
106の構成を示す斜視図であり、図示のようにこの火
打受けピース106は矩形状の取り付けプレート114
と台形状の底面プレート115とがほぼ直角に連結した
構成とされており、この中央部近傍には仕切板116が
各プレート114,115のそれぞれに対して直角に配
置されている。取り付けプレート114には腹起材との
間で固定するためのボルト孔119が多数穿設されてい
る。また、この仕切板116により仕切られる2つのス
ペースのうち、一方のスペース側の側面には側面プレー
ト117が取り付けられ、2枚の側面プレート117の
ほぼ中間部には補強用リブ118が配置されている。従
って、底面プレート115上に載置される火打材から受
ける荷重は側面プレート117及び補強用リブ118に
より取り付けプレート114側に伝達されるので火打材
から受ける荷重を支えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7、
図8に示した火打受けピース101,106は、共に火
打材から受ける荷重を腹起材側に伝達するために、補強
用リブ113,118を使用しているので、側面プレー
ト110,117にて囲まれるスペースが狭くなってし
まう。このため、腹起材との間で固定する際にボルト締
めの作業が困難となってしまい、作業性が悪いという欠
点があった。
図8に示した火打受けピース101,106は、共に火
打材から受ける荷重を腹起材側に伝達するために、補強
用リブ113,118を使用しているので、側面プレー
ト110,117にて囲まれるスペースが狭くなってし
まう。このため、腹起材との間で固定する際にボルト締
めの作業が困難となってしまい、作業性が悪いという欠
点があった。
【0007】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、側面プレートにて囲まれるスペースを狭くすること
無く火打材からの荷重を腹起材側に伝達することができ
る火打受けピースを提供することにある。
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、側面プレートにて囲まれるスペースを狭くすること
無く火打材からの荷重を腹起材側に伝達することができ
る火打受けピースを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、腹起材当接フランジ
と、この腹起材当接フランジとは所定の角度をもって配
置される火打材当接フランジとが側面プレートにて連結
され、更に、前記火打材当接フランジに加えられる力を
腹起当接フランジに伝達させるための補強部材が取り付
けられた火打受けピースにおいて、前記補強部材は、火
打材当接フランジに取り付けられる梁状補強材として構
成され、該梁状補強材の曲げ剛性により火打材からの荷
重を側面プレートに伝達することが特徴である。
め、本願請求項1に記載の発明は、腹起材当接フランジ
と、この腹起材当接フランジとは所定の角度をもって配
置される火打材当接フランジとが側面プレートにて連結
され、更に、前記火打材当接フランジに加えられる力を
腹起当接フランジに伝達させるための補強部材が取り付
けられた火打受けピースにおいて、前記補強部材は、火
打材当接フランジに取り付けられる梁状補強材として構
成され、該梁状補強材の曲げ剛性により火打材からの荷
重を側面プレートに伝達することが特徴である。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、2枚のプ
レートの各長側辺をほぼ直角に連結して断面L字形状と
し、この内面側に仕切り板を立設して、L字状空間を2
つのスペースに分割し、このうち一方のスペースに火打
材を載置して固定すると共に、他方のスペースの2側面
を覆装するように側面プレートを配設し、更にこの覆装
された内部に補強部材を配置して、前記火打材により加
えられる荷重を支持するようにした火打受けピースにお
いて、前記補強部材は、前記仕切り板に取り付けられる
梁状補強材として構成され、該梁状補強材の曲げ剛性に
より火打材からの荷重を周囲プレートに伝達することを
特徴とする。
レートの各長側辺をほぼ直角に連結して断面L字形状と
し、この内面側に仕切り板を立設して、L字状空間を2
つのスペースに分割し、このうち一方のスペースに火打
材を載置して固定すると共に、他方のスペースの2側面
を覆装するように側面プレートを配設し、更にこの覆装
された内部に補強部材を配置して、前記火打材により加
えられる荷重を支持するようにした火打受けピースにお
いて、前記補強部材は、前記仕切り板に取り付けられる
梁状補強材として構成され、該梁状補強材の曲げ剛性に
より火打材からの荷重を周囲プレートに伝達することを
特徴とする。
【0010】上述の如く構成された請求項1に記載の発
明によれば、火打材当接フランジに加えられる荷重は梁
状補強材により周囲の側面プレートに伝達され、更に、
腹起材当接フランジに伝達される。従って、補強リブを
使用せずに火打材からの荷重を支持することができるよ
うになり、ボルト締め等の作業が容易となる。また、請
求項2に記載の発明についても同様に、仕切板に加えれ
る荷重は梁状補強部材により、腹起材に当接されるプレ
ート側へ伝達されるので、補強リブを使用する必要がな
く、ボルト締め等の作業が容易となり作業性が向上す
る。
明によれば、火打材当接フランジに加えられる荷重は梁
状補強材により周囲の側面プレートに伝達され、更に、
腹起材当接フランジに伝達される。従って、補強リブを
使用せずに火打材からの荷重を支持することができるよ
うになり、ボルト締め等の作業が容易となる。また、請
求項2に記載の発明についても同様に、仕切板に加えれ
る荷重は梁状補強部材により、腹起材に当接されるプレ
ート側へ伝達されるので、補強リブを使用する必要がな
く、ボルト締め等の作業が容易となり作業性が向上す
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明が適用された火打受け
ピースの第1の実施形態を示す構成図であり、ここで
は、60°用の火打受けピースを例に示している。同図
に示すように、この火打受けピースは、ある程度の厚み
を有し平板形状をなす火打材当接フランジ1と、このフ
ランジ1の2側辺に直交して配置される5角形状の側面
プレート2a,2bと、この側面プレートの反対側の縁
部に取り付けられ火打材当接フランジ1とは所定の角度
をなして配置される腹起材当接フランジ3と、各フラン
ジ1,3間に配置される側部補強プレート4と、火打材
当接フランジ1の内面側にほぼ平行に配設される3本の
梁状補強部材5と、から構成されている。火打材当接フ
ランジ1には、火打材と固定するためのボルト孔6が4
箇所に穿設されており、また、腹起材当接フランジ3に
は腹起材と連結するためのボルト孔7が多数穿設されて
いる。
基づいて説明する。図1は本発明が適用された火打受け
ピースの第1の実施形態を示す構成図であり、ここで
は、60°用の火打受けピースを例に示している。同図
に示すように、この火打受けピースは、ある程度の厚み
を有し平板形状をなす火打材当接フランジ1と、このフ
ランジ1の2側辺に直交して配置される5角形状の側面
プレート2a,2bと、この側面プレートの反対側の縁
部に取り付けられ火打材当接フランジ1とは所定の角度
をなして配置される腹起材当接フランジ3と、各フラン
ジ1,3間に配置される側部補強プレート4と、火打材
当接フランジ1の内面側にほぼ平行に配設される3本の
梁状補強部材5と、から構成されている。火打材当接フ
ランジ1には、火打材と固定するためのボルト孔6が4
箇所に穿設されており、また、腹起材当接フランジ3に
は腹起材と連結するためのボルト孔7が多数穿設されて
いる。
【0012】上述の如く構成された本実施形態の火打受
けピースの作用について、以下に説明すると、火打材当
接フランジ1に火打材が取り付けられると、該フランジ
1と直交する方向から荷重が加えられる。そして、フラ
ンジ1の内面側には梁状補強材5が2枚の側面プレート
2a,2b間を渡すように配置されているので、加えら
れた荷重は梁状補強材5の曲げ剛性により、側面プレー
ト2a,2bに伝達され、更に、この荷重は腹起材当接
フランジ3に伝達されることになる。従って、火打材か
ら加えられる荷重は腹起材側へ全て伝達されることにな
り、火打材を確実に支持することができる。この際、火
打受けピースの内部は、梁状補強材5を使用しているこ
とにより広い空間が空いており、腹起材との間でのボル
ト・ナットによる取り付け作業を容易に行うことができ
るようになる。
けピースの作用について、以下に説明すると、火打材当
接フランジ1に火打材が取り付けられると、該フランジ
1と直交する方向から荷重が加えられる。そして、フラ
ンジ1の内面側には梁状補強材5が2枚の側面プレート
2a,2b間を渡すように配置されているので、加えら
れた荷重は梁状補強材5の曲げ剛性により、側面プレー
ト2a,2bに伝達され、更に、この荷重は腹起材当接
フランジ3に伝達されることになる。従って、火打材か
ら加えられる荷重は腹起材側へ全て伝達されることにな
り、火打材を確実に支持することができる。この際、火
打受けピースの内部は、梁状補強材5を使用しているこ
とにより広い空間が空いており、腹起材との間でのボル
ト・ナットによる取り付け作業を容易に行うことができ
るようになる。
【0013】図2は、本発明の第2実施形態に係る火打
受けピースの構成を示す斜視図であり、この火打受けピ
ースは火打材を任意の角度で腹起材に固定することがで
きる自在火打受けピースの例である。同図に示すよう
に、この火打受けピースは、腹起材への取り付け面とな
る矩形状の取り付けプレート11と火打材を任意の角度
で載置する底面となる底面プレート12とがほぼ直角に
連結されて断面L字形状を成し、この中間部近傍には各
プレート11,12に対して共に直交する仕切り板13
が配置されている。そして、この仕切板13によりL字
状空間はA,Bの2つの空間に区切られ、このうち一方
の空間Aはは台形状の側面プレート14、15により覆
われる。また、図3に示されるように、仕切板13の空
間A側には十字状の梁状補強材16が配設されており、
該梁状補強材16により仕切板13に加えられた荷重
を、側面プレート14,15及び底面プレート12を介
して取り付けプレート11に伝達するようになってい
る。また、取り付けプレート11には、腹起材との間で
ボルト・ナットにより固定するためにボルト孔17が多
数箇所に穿設されている。
受けピースの構成を示す斜視図であり、この火打受けピ
ースは火打材を任意の角度で腹起材に固定することがで
きる自在火打受けピースの例である。同図に示すよう
に、この火打受けピースは、腹起材への取り付け面とな
る矩形状の取り付けプレート11と火打材を任意の角度
で載置する底面となる底面プレート12とがほぼ直角に
連結されて断面L字形状を成し、この中間部近傍には各
プレート11,12に対して共に直交する仕切り板13
が配置されている。そして、この仕切板13によりL字
状空間はA,Bの2つの空間に区切られ、このうち一方
の空間Aはは台形状の側面プレート14、15により覆
われる。また、図3に示されるように、仕切板13の空
間A側には十字状の梁状補強材16が配設されており、
該梁状補強材16により仕切板13に加えられた荷重
を、側面プレート14,15及び底面プレート12を介
して取り付けプレート11に伝達するようになってい
る。また、取り付けプレート11には、腹起材との間で
ボルト・ナットにより固定するためにボルト孔17が多
数箇所に穿設されている。
【0014】次に、上記構成による自在火打受けピース
の作用について説明する。この火打受けピースは、ま
ず、取り付けプレート11を腹起材に当接し位置決め
し、ボルト・ナットにて締結して固定する。次いで、空
間B側の底面プレート12上に火打材を任意の角度で載
置し、位置が決定したらコンクリートを打設して堅固に
固定する。これにより、火打材から受ける荷重は仕切板
13に加えられることになり、この荷重は梁状補強材1
6の曲げ剛性により側面プレート14,15及び底面プ
レート12を経て取り付けプレート11側に伝達される
ことになる。従って、火打材から受ける荷重を確実に支
持することができるようになる。
の作用について説明する。この火打受けピースは、ま
ず、取り付けプレート11を腹起材に当接し位置決め
し、ボルト・ナットにて締結して固定する。次いで、空
間B側の底面プレート12上に火打材を任意の角度で載
置し、位置が決定したらコンクリートを打設して堅固に
固定する。これにより、火打材から受ける荷重は仕切板
13に加えられることになり、この荷重は梁状補強材1
6の曲げ剛性により側面プレート14,15及び底面プ
レート12を経て取り付けプレート11側に伝達される
ことになる。従って、火打材から受ける荷重を確実に支
持することができるようになる。
【0015】このように構成された本実施形態によれ
ば、従来のように補強用のリブを使用せず、梁状補強材
を使用しているので、空間Aのスペースを広く使うこと
ができるようになり、強度を低下させること無く腹起材
との間でのボルト・ナットによる固定作業を容易に行う
ことができる。なお、上記した第1の実施形態では3本
の縞状の梁状補強材を使用し、第2の実施形態では十字
状の梁状補強材を使用したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、火打材から受ける荷重を梁の曲げ剛性
により腹起材側に伝達することができるものであれば良
く、例えば、図4(a)に示す横方向の縞形状、(b)
に示すクロス形状のものを使用することも可能である。
なお、同図(c)は第1の実施形態にて使用した縦方向
の縞形状、(d)は第2の実施形態にて使用した十字形
状の例をそれぞれ示している。
ば、従来のように補強用のリブを使用せず、梁状補強材
を使用しているので、空間Aのスペースを広く使うこと
ができるようになり、強度を低下させること無く腹起材
との間でのボルト・ナットによる固定作業を容易に行う
ことができる。なお、上記した第1の実施形態では3本
の縞状の梁状補強材を使用し、第2の実施形態では十字
状の梁状補強材を使用したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、火打材から受ける荷重を梁の曲げ剛性
により腹起材側に伝達することができるものであれば良
く、例えば、図4(a)に示す横方向の縞形状、(b)
に示すクロス形状のものを使用することも可能である。
なお、同図(c)は第1の実施形態にて使用した縦方向
の縞形状、(d)は第2の実施形態にて使用した十字形
状の例をそれぞれ示している。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
火打材から受ける荷重を、補強用のリブを使用せず、梁
状補強材を用いて腹起材側に伝達しているので、火打受
けピースの内部空間を広く使用することができ、ボルト
締めや溶接作業等を容易に行うことができるようにな
る。また、火打材から受ける荷重は梁状補強材を介して
確実に腹起材側に伝達されるので、従来のものと比較し
て強度が低下することは無く、荷重を十分に支持するこ
とができる。
火打材から受ける荷重を、補強用のリブを使用せず、梁
状補強材を用いて腹起材側に伝達しているので、火打受
けピースの内部空間を広く使用することができ、ボルト
締めや溶接作業等を容易に行うことができるようにな
る。また、火打材から受ける荷重は梁状補強材を介して
確実に腹起材側に伝達されるので、従来のものと比較し
て強度が低下することは無く、荷重を十分に支持するこ
とができる。
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る火打受けピー
ス(60°用)の構成を示す斜視図。
ス(60°用)の構成を示す斜視図。
【図2】 本発明の第2の実施形態に係る火打受けピー
ス(自在ピース)の構成を示す斜視図。
ス(自在ピース)の構成を示す斜視図。
【図3】 図2に示した火打受けピースの梁状補強材の
詳細を示す説明図。
詳細を示す説明図。
【図4】 補強材の各種構成を示す説明図であり、同図
(a)は横方向の縞状に配置した例、(b)はクロス状
に配置した例、(c)は縦方向の縞状に配置した例(第
1の実施形態)、(d)は十字状に配置した例(第2の
実施形態)をそれぞれ示している。
(a)は横方向の縞状に配置した例、(b)はクロス状
に配置した例、(c)は縦方向の縞状に配置した例(第
1の実施形態)、(d)は十字状に配置した例(第2の
実施形態)をそれぞれ示している。
【図5】 従来の火打受けピースを使用して腹起材に火
打材を固定する様子を示す説明図。
打材を固定する様子を示す説明図。
【図6】 従来の自在火打受けピースを使用して腹起材
に切梁材を固定する様子を示す説明図。
に切梁材を固定する様子を示す説明図。
【図7】 従来の60°用火打受けピースの構成を示す
斜視図。
斜視図。
【図8】 従来の自在火打受けピースの構成を示す斜視
図。
図。
1 火打材当接用フランジ 2a,2b 側面プレート 3 腹起材当接フランジ 4 側面補強プレート 5 梁状補強材 6,7ボルト孔 11 取り付け面プレート 12 底面プレート 13 仕切板 14,15 側面プレート 16 梁状補強材 17 ボルト孔 101,102 火打受けピース 103 腹起材 104 火打材 105 切梁材 106 自在火打受けピース 107 コンクリート 108 火打材当接フランジ 109 腹起材当接フランジ 113,118 補強リブ 114 取り付けプレート 115 底面プレート 116 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 真一 東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号 丸藤シートパイル株式会社内 (72)発明者 西村 智明 東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号 丸藤シートパイル株式会社内 (72)発明者 伊藤 伸 東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号 丸藤シートパイル株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 腹起材当接フランジと、この腹起材当接
フランジとは所定の角度をもって配置される火打材当接
フランジとが側面プレートにて連結され、更に、前記火
打材当接フランジに加えられる力を腹起当接フランジに
伝達させるための補強部材が取り付けられた火打受けピ
ースにおいて、 前記補強部材は、火打材当接フランジに取り付けられる
梁状補強材として構成され、該梁状補強材の曲げ剛性に
より火打材からの荷重を側面プレートに伝達することを
特徴とする火打受けピース。 - 【請求項2】 2枚のプレートの各長側辺をほぼ直角に
連結して断面L字形状とし、この内面側に仕切り板を立
設して、L字状空間を2つのスペースに分割し、このう
ち一方のスペースに火打材を載置して固定すると共に、
他方のスペースの2側面を覆装するように側面プレート
を配設し、更にこの覆装された内部に補強部材を配置し
て、前記火打材により加えられる荷重を支持するように
した火打受けピースにおいて、 前記補強部材は、前記仕切り板に取り付けられる梁状補
強材として構成され、該梁状補強材の曲げ剛性により火
打材からの荷重を周囲プレートに伝達することを特徴と
する火打受けピース。 - 【請求項3】 前記梁状補強材は、十字形状、クロス形
状、縞形状のいづれかであることを特徴とする請求項1
記載の火打受けピース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9964996A JPH09264023A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 火打受けピース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9964996A JPH09264023A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 火打受けピース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09264023A true JPH09264023A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=14252912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9964996A Pending JPH09264023A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 火打受けピース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09264023A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008002A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Gecoss Corp | 火打受け構造 |
CN105239587A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-01-13 | 戴向胜 | 基坑围挡八字对撑型钢支撑系统 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP9964996A patent/JPH09264023A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008008002A (ja) * | 2006-06-28 | 2008-01-17 | Gecoss Corp | 火打受け構造 |
CN105239587A (zh) * | 2015-11-16 | 2016-01-13 | 戴向胜 | 基坑围挡八字对撑型钢支撑系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041027 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050406 |