JP3232517U - 耐震補強構造 - Google Patents

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【課題】大きな開口を確保することができる耐震補強性能に優れた耐震補強構造を提供する。【解決手段】既存建物の柱梁架構に取り付ける耐震補強構造10であって、耐震補強構造10は、柱梁架構内において柱に沿って取り付けられる一対の第1の鉄骨フレーム11と、梁面及び第1の鉄骨フレーム11に沿って取り付けられる一対の第2の鉄骨フレーム12と、第2の鉄骨フレーム12の上端を連結する水平鉄骨フレーム13とを備え、第2の鉄骨フレーム12及び水平鉄骨フレーム13とからなる枠内に補強ブレース20が取り付けられる。【選択図】図2

Description

本考案は、既存建物の耐震補強を行う耐震補強構造に関する。
従来、既存建物の柱梁架構に対する有効な耐震補強構造として、特許文献1に記載されているように、柱梁架構面内に鉄骨ブレースを設けた構造が知られている。従来の鉄骨ブレースを用いた耐震補強構造は、柱と梁からなる柱梁架構内にマンサード型または山形に形成された補強ブレースを有しており、構面内に開口を設けにくく、当該開口を通行する場合に通行の支障となるという短所がある。また、従来の耐震補強構造を施した建物の賃貸条件としても問題を有していた。
特開2017−61811号公報
このため、既存建物の柱梁架構の耐震補強構造において、大きな開口を確保することができる耐震補強性能に優れた技術の開発が求められていた。
本考案は、上記に鑑みてなされたものであって、大きな開口を確保することができる耐震補強性能に優れた耐震補強構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本考案に係る耐震補強構造は、既存建物の柱梁架構に耐震補強構造を取り付けた耐震補強構造であって、前記耐震補強構造は、前記柱梁架構内において柱に沿って取り付けられる一対の第1の鉄骨フレームと、梁面及び前記第1の鉄骨フレームに沿って取り付けられる一対の第2の鉄骨フレームと、該第2の鉄骨フレームの上端を連結する水平鉄骨フレームとを備え、前記第2の鉄骨フレーム及び前記水平鉄骨フレームとからなる枠内に補強ブレースが取り付けられることを特徴とする。
また、本考案に係る耐震補強構造において、前記第1の鉄骨フレーム及び前記第2の鉄骨フレームは、H形鋼で構成されると好適である。
また、本考案に係る耐震補強構造において、前記第1の鉄骨フレームと前記柱の間には、水溶性コンクリート又は接着剤が充填されると好適である。
また、本考案に係る耐震補強構造において、前記補強ブレースは、マンサード型であると好適である。
また、本考案に係る耐震補強構造において、前記補強ブレースは、山型であると好適である。
本考案に係る耐震補強構造によれば、耐震補強構造を梁せい内にほぼ納めることができ、耐震補強構造を取り付けた場合であっても、梁下の高さの変動が少ないことから梁下通行に支障が少ない。また、山型ブレースを用いた場合であっても、有効開口幅は従来の構造に比べて高さ及び幅共に大きく確保することができる。
本考案の実施形態に係る耐震補強構造を既存建物の柱梁架構に取り付けた状態を示す斜視図。 本考案の実施形態に係る耐震補強構造を示す斜視図。 第1の鉄骨フレームの取付状態を示す断面図であって、(a)は、柱面と梁面が一致している場合を示し、(b)は柱面と梁面が一致していない場合を示す図。 本考案の実施形態に係る耐震補強構造の第1の鉄骨フレームと第2の鉄骨フレームを示す側面図。 本考案の実施形態に係る耐震補強構造の正面図。
以下、本考案を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る考案を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが考案の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本考案の実施形態に係る耐震補強構造を既存建物の柱梁架構に取り付けた状態を示す斜視図であり、図2は、本考案の実施形態に係る耐震補強構造を示す斜視図であり、図3は、第1の鉄骨フレームの取付状態を示す断面図であって、(a)は、柱面と梁面が一致している場合を示し、(b)は柱面と梁面が一致していない場合を示す図であり、図4は、本考案の実施形態に係る耐震補強構造の第1の鉄骨フレームと第2の鉄骨フレームを示す側面図であり、図5は、本考案の実施形態に係る耐震補強構造の正面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る耐震補強構造10は、既存建物の柱1及び梁2からなる柱梁架構に取り付けられる。
図2に示すように、本実施形態に係る耐震補強構造10は、柱梁架構内において柱に沿って取り付けられる一対の第1の鉄骨フレーム11と、梁2の梁面及び第1の鉄骨フレーム11に沿って取り付けられる一対の第2の鉄骨フレーム12と、第2の鉄骨フレーム12の上端を連結する水平鉄骨フレーム13とを備え、第2の鉄骨フレーム12及び水平鉄骨フレーム13とからなる枠内に補強ブレース20が取り付けられている。
また、第1の鉄骨フレーム11及び第2の鉄骨フレーム12の下端には、それぞれ対向する第1の鉄骨フレーム11及び第2の鉄骨フレーム12に向けて突出するように取り付けられた脚部水平材15を有している。脚部水平材15は、第1の鉄骨フレーム11及び第2の鉄骨フレーム12にボルト結合されており、互いのフランジ同士を例えば2列のボルト列によって結合している。なお、脚部水平材15の下端には、プレート材16が取り付けられる。
第1の鉄骨フレーム11,第2の鉄骨フレーム12、水平鉄骨フレーム13及び脚部水平材15は、それぞれH形鋼で形成されると好適である。なお、第2の鉄骨フレーム12と水平鉄骨フレーム13とは互いに溶接で接合されている。
補強ブレース20は、図2に示すようにマンサード型と称されるブレース構造が好適に用いられるが、逆V字型を呈する山型のブレース構造を採用しても構わない。
図3(a)に示すように、第1の鉄骨フレーム11と柱1の間には、柱1に打ち込まれたアンカー33と、該アンカー33を少なくとも2巻以上重ね継ぎされたスパイラル筋31とを有し、第1の鉄骨フレーム11と柱1との間に充填剤30が充填されている。充填剤30は、グラウトなどの水溶性コンクリートや接着剤が好適に用いられる。また、第1の鉄骨フレーム11は、ボルト32がスパイラル筋31内に収まるように締結されており、これらの構造によって、第1の鉄骨フレーム11は、柱1に取り付けられている。
また、ボルト32及びアンカー33は、図3(a)に示すように、高さ方向に沿って2列配置されると好適である。
また、図4に示すように、第1の鉄骨フレーム11と第2の鉄骨フレーム12とは、互いにボルト34によって締結されている。さらに、第1の鉄骨フレーム11は、梁面に第2の鉄骨フレーム12が沿うように配置可能なように、柱1の梁面側に寄って配置される(図3(a)における柱1の左側)。図3(a)においては、梁面は、第1の鉄骨フレーム11及び第2の鉄骨フレーム12の接合面と略同一平面上となるように配置されている。
なお、図3(a)では、柱面と梁面とが面一に形成された既存建物の柱梁架構に本実施形態に係る耐震補強構造10を取り付けた場合について説明を行ったが、図3(b)に示すように、柱面と梁面が面一とならない既存建物の柱梁架構に本実施形態に係る耐震補強構造10を取り付ける場合には、柱1の略中央に第1の鉄骨フレーム11を配置するようにアンカー33を打設することで、本実施形態に係る耐震補強構造10を組み付けることが可能となる。
図4に示すように、第1の鉄骨フレーム11は、第2の鉄骨フレーム12よりも高さが低く形成されており、第1の鉄骨フレーム11の上端は、梁2の下面と対向するように配置され、下端はスパイラル筋が配された補強土台17にアンカー18を打ち込むことで床となるスラブ4に固定されている。
また、第2の鉄骨フレーム12の上端は天井となるスラブ3の下端とスパイラル筋を配した補強土台17を介して当接するように形成されている。また、下端は、第1の鉄骨フレーム11と同様に、スパイラル筋が配された補強土台17にアンカー18を打ち込むことで床となるスラブ4に固定されている。さらに、第2の鉄骨フレーム12と梁2との間には、グラウトが充填されており、グラウト内に金網19が配置されてアンカー18によって互いに接合されている。この金網19によって、グラウトのせん断強度を向上させることができる。
このように第1の鉄骨フレーム11と第2の鉄骨フレーム12の高さが互いに異なることで形成される段差に梁2が配置される。
このように構成された本実施形態に係る耐震補強構造10は、図5に示すように、梁2の梁下の高さよりも高い位置に水平鉄骨フレーム13が配置されていることから、柱梁架構の開口Sが補強ブレース20によって大きく閉塞されることがなく、耐震補強構造10を梁せい内に納めることができるので、梁下通行の支障がない。
また、本実施形態に係る耐震補強構造10は、柱1に固定された第1の鉄骨フレーム11に取付けられた第2の鉄骨フレーム12と水平鉄骨フレーム13とからなる架構構造内に補強ブレース20を取り付けているので、優れた耐震補強性能を有している。
以上、本考案に係る耐震補強構造の一実施形態について説明したが、本考案は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれうることが、実用新案登録請求の範囲の記載から明らかである。
1 柱
2 梁
10 耐震補強構造
11 第1の鉄骨フレーム
12 第2の鉄骨フレーム
13 水平鉄骨フレーム
15 脚部水平部
16 プレート部材
17 補強土台
20 補強ブレース
30 充填剤

Claims (5)

  1. 既存建物の柱梁架構に耐震補強構造を取り付けた耐震補強構造であって、
    前記耐震補強構造は、前記柱梁架構内において柱に沿って取り付けられる一対の第1の鉄骨フレームと、
    梁面及び前記第1の鉄骨フレームに沿って取り付けられる一対の第2の鉄骨フレームと、
    該第2の鉄骨フレームの上端を連結する水平鉄骨フレームと、を備え、
    前記第2の鉄骨フレーム及び前記水平鉄骨フレームとからなる枠内に補強ブレースが取り付けられることを特徴とする耐震補強構造。
  2. 請求項1に記載の耐震補強構造において、
    前記第1の鉄骨フレーム及び前記第2の鉄骨フレームは、H形鋼で構成されることを特徴とする耐震補強構造。
  3. 請求項2に記載の耐震補強構造において、
    前記第1の鉄骨フレームと前記柱の間には、水溶性コンクリート又は接着剤が充填されることを特徴とする耐震補強構造。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の耐震補強構造において、
    前記補強ブレースは、マンサード型であることを特徴とする耐震補強構造。
  5. 請求項1から3の何れか1項に記載の耐震補強構造において、
    前記補強ブレースは、山型であることを特徴とする耐震補強構造。
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