JP3616304B2 - 建築物用通し壁パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造家屋等の建築物に用いられる建築物用通し壁パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、木造家屋等の建築物を構築する方法として、軸組み工法と称される在来工法がある。この軸組み工法は土台上に柱、桁、筋かい等を軸組みして木造家屋を建築する工法であり、柱等の軸組みに熟練した技能を要していた。また、軸組みの不要な工法として2×4工法があるが、この2×4工法は土台上に壁枠を枠組みしなければならないことから、壁枠の枠組みに熟練した技能を要していた。そこで、本願発明者は木造家屋等の建築物を容易に組み立てることのできる工法として、基礎または土台上に複数の通し壁パネルを立設して建築物の壁体を形成し、次いで基礎または土台上に立設された通し壁パネルに1階床パネル受け桟、2階床パネル受け桟及び天井パネル受け桟を取り付け、これらの受け桟で1階床パネル、2階床パネルおよび天井パネルを支えて建築物を組み立てる工法を考案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した工法に使用される通し壁パネルは、長尺の壁パネルであるため、捻れが生じ易い。このため、建築物を組み立てる際に水平度や垂直度が出し難いという問題があった。また、基礎または土台上に設置された通し壁パネルが倒れるのを防止するために、通し壁パネルを基礎または土台上にアンカーボルトで固定するまでは何らかの手段で通し壁パネルを支えておく必要があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、建築物を組み立てる際に水平度および垂直度を容易に出すことのできる建築物用通し壁パネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、建築物の少なくとも2階に相当する長さを有する第1矩形壁部と、この第1矩形壁部と協働してL形もしくはT形のパネル体を形成する第2矩形壁部とを備えてなる建築物用通し壁パネルであって、前記各矩形壁部は、ベース部材とその両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材と梁部材からなり、前記第1矩形壁部および第2矩形壁部を補強するよう第1矩形壁部と第2矩形壁部との間に水平に横架された角柱状の補強材とその補強材と第1矩形壁部及び第2矩形壁部によって形成される三角形の開口部を覆う上下一対の板材からなる火打ち部を前記パネル体の少なくとも上端部と下端部に有することを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の本発明は、建築物の少なくとも2階に相当する長さを有する第1矩形壁部と、この第1矩形壁部に対してほぼ直角に配置された第2矩形壁部と、この第2矩形壁部および前記第1矩形壁部と協働してU形あるいはX形あるいはH形のパネル体を形成する第3矩形壁部とを備えてなる建築物用通し壁パネルであって、前記各矩形壁部は、ベース部材とその両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材と梁部材からなり、前記第1ないし第3矩形壁部を補強するよう第1矩形壁部ないし第3矩形壁部との間に水平に横架された角柱状の補強材とその補強材と第1矩形壁部ないし第3矩形壁部によって形成される三角形の開口部を覆う上下一対の板材からなる火打ち部を前記パネル体の少なくとも上端部と下端部に有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の第1の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図で、図2は同実施形態に係る建築物用通し壁パネルの縦断面図である。図1及び図2において、本発明の第1の実施形態に係る建築物用通し壁パネル10は、建築物の少なくとも2階に相当する長さLを有する第1矩形壁部11と、この第1矩形壁部11と協働してL形のパネル体13を形成する第2矩形壁部12とを備えて構成されている。
【0012】
第1矩形壁部11および第2矩形壁部12は建築物の基礎または土台上に載置される角柱状のベース部材14(図2参照)を有しており、このベース部材14には、パネル体13を基礎または土台上にアンカーボルトで固定するためのアンカーボルト挿通孔15が複数設けられている。また、第1矩形壁部11および第2矩形壁部12はベース部材14の両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材17を有しており、これらの柱部材17には、パネル体13に1階床パネル受桟、2階床パネル受桟および天井パネル受桟(図示せず)をボルトとナットで取り付けるための受桟取付孔19が複数設けられている。
【0013】
第1矩形壁部11および第2矩形壁部12は建築物の屋根パネルを支持する梁部材20(図2参照)を有しており、この梁部材20には、パネル体13に屋根パネルをボルトとナットで取り付けるための屋根パネル取付孔21が複数設けられている。また、第1矩形壁部11および第2矩形壁部12は前記ベース部材14、柱部材17および梁部材20によって形成される矩形枠体の開口部を該枠体の両面側から覆う一対の方形板22,23(図2参照)を有しており、これらの方形板22,23間にはパネル状の断熱体24が設けられている。なお、ベース部材14、柱部材17および梁部材20は角柱状の木質材で形成されている。
【0014】
第1矩形壁部11と第2矩形壁部12によって形成されるL形パネル体13の上端部と下端部および中間部には、第1矩形壁部11および第2矩形壁部12を補強する火打ち部25がそれぞれ設けられている。これらの火打ち部25は第1矩形壁部11と第2矩形壁12との間に水平に横架された角柱状の補強材26と、この補強材26と第1矩形壁部11および第2矩形壁部12によって形成される三角形の開口部を覆う上下一対の板材27,27とから構成されている。
【0015】
このように構成される通し壁パネル10では、第1矩形壁部11および第2矩形壁部12を補強する火打ち部25をL形パネル体13の上端部と下端部および中間部に設けたことにより、通し壁パネル10の機械的強度が向上する。従って、通し壁パネル10に捻れが発生することを防止でき、これにより通し壁パネル10を使用して建築物を組み立てる際に水平度や垂直度を容易に出すことができる。
【0016】
なお、上述した第1の実施形態では、第1矩形壁部11と第2矩形壁部12を補強する火打ち部25をL形パネル体13の上端部と下端部および中間部に設けたが、火打ち部25をL形パネル体13の上端部と下端部のみに設けても同様の効果を得ることができる。
【0017】
図3は本発明の第2の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図で、図4は同実施形態に係る建築物用通し壁パネルの縦断面図である。図3及び図4において、本発明の第2の実施形態に係る建築物用通し壁パネル30は、建築物の少なくとも2階に相当する長さLを有する第1矩形壁部31と、この第1矩形壁部31と協働してT形のパネル体33を形成する第2矩形壁部32とを備えて構成されている。
【0018】
第1矩形壁部31および第2矩形壁部32は建築物の基礎または土台上に載置される角柱状のベース部材34(図4参照)を有しており、このベース部材34には、パネル体33を基礎または土台上にアンカーボルトで固定するためのアンカーボルト挿通孔35が複数設けられている。また、第1矩形壁部31および第2矩形壁部32はベース部材34の両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材37を有しており、これらの柱部材37には、パネル体33に1階床パネル受桟、2階床パネル受桟および天井パネル受桟(図示せず)をボルトとナットで取り付けるための受桟取付孔39が複数設けられている。
【0019】
第1矩形壁部31および第2矩形壁部32は建築物の屋根パネルを支持する梁部材40を有しており、この梁部材40には、パネル体33に屋根パネルをボルトとナットで取り付けるための屋根パネル取付孔41が複数設けられている。また、第1矩形壁部31および第2矩形壁部32は前記ベース部材34、柱部材37および梁部材40によって形成される矩形枠体の開口部を該枠体の両面側から覆う一対の方形板42,43を有しており、これらの方形板42,43間にはパネル状の断熱体44が設けられている。なお、ベース部材34、柱部材37および梁部材40は角柱状の木質材で形成されている。
【0020】
第1矩形壁部31と第2矩形壁部32によって形成されるT形パネル体33の上端部と下端部および中間部には、第1矩形壁部31および第2矩形壁部32を補強する火打ち部45が設けられている。これらの火打ち部45は第1矩形壁部31と第2矩形壁32との間に水平に横架された角柱状の補強材46と、この補強材46と第1矩形壁部31および第2矩形壁部32によって形成される三角形の開口部を覆う上下一対の板材47,47とから構成されている。
【0021】
このように構成される通し壁パネル30では、第1矩形壁部31および第2矩形壁部32を補強する火打ち部45をT形パネル体33の上端部と下端部および中間部に設けたことにより、通し壁パネル30の機械的強度が向上する。従って、通し壁パネル30に捻れが発生することを防止でき、これにより通し壁パネル30を使用して建築物を組み立てる際に水平度や垂直度を容易に出すことができる。
【0022】
なお、上述した第2の実施形態では、矩形壁部31,32を補強する火打ち部45をT形パネル体33の上端部と下端部および中間部に設けたが、火打ち部45をT形パネル体33の上端部と下端部のみに設けても同様の効果を得ることができる。
【0023】
図5は本発明の第3実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図で、図6は同実施形態に係る建築物用通し壁パネルの縦断面図である。図5及び図6において、本発明の第3の実施形態に係る建築物用通し壁パネル50は、建築物の少なくとも2階に相当する長さLを有する第1矩形壁部51と、この第1矩形壁部51に対してほぼ直角に配置された第2矩形壁部52と、この第2矩形壁部52および第1矩形壁部51と協働してU形のパネル体54を形成する第3矩形壁部53とを備えて構成されている。
【0024】
各矩形壁部51〜53は建築物の基礎または土台上に載置される角柱状のベース部材55(図6参照)を有しており、このベース部材55には、パネル体54を基礎または土台上にアンカーボルトで固定するためのアンカーボルト挿通孔56が複数設けられている。また、矩形壁部51〜53はベース部材55の両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材57を有しており、これらの柱部材57には、パネル体54に1階床パネル受桟、2階床パネル受桟および天井パネル受桟(図示せず)をボルトとナットで取り付けるための受桟取付孔59が複数設けられている。
【0025】
また、矩形壁部51〜53は建築物の屋根パネルを支持する梁部材60を有しており、この梁部材60には、パネル体54に屋根パネルをボルトとナットで取り付けるための屋根パネル取付孔61が複数設けられている。また、矩形壁部51〜53は前記ベース部材55、柱部材57および梁部材60によって形成される矩形枠体の開口部を該枠体の両面側から覆う一対の方形板62,63を有しており、これらの方形板62,63間にはパネル状の断熱体64が設けられている。なお、ベース部材55、柱部材57および梁部材60は角柱状の木質材で形成されている。
【0026】
第1ないし第3矩形壁部51〜53によって形成されるU形パネル体54の上端部と下端部および中間部には、矩形壁部51〜53を補強する火打ち部65が設けられている。これらの火打ち部65は角柱状の補強材66と、この補強材66と矩形壁部51〜53によって形成される開口部を覆う上下一対の板材67,67とから構成されている。
【0027】
このように構成される通し壁パネル50では、矩形壁部51〜53を補強する火打ち部65をU形パネル体54の上端部と下端部および中間部に設けたことにより、通し壁パネル50の機械的強度が向上する。従って、通し壁パネル50に捻れが発生することを防止でき、これにより通し壁パネル50を使用して建築物を組み立てる際に水平度や垂直度を容易に出すことができる。
【0028】
なお、上述した第3の実施形態では、矩形壁部51〜53を補強する火打ち部65をU形パネル体54の上端部と下端部および中間部に設けたが、火打ち部65をU形パネル体54の上端部と下端部のみに設けても同様の効果を得ることができる。
【0029】
図7は本発明の第4の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの正面図で、図8は同実施形態に係る建築物用通し壁パネルの平面図である。また、図9は同実施形態に係る建築物用通し壁パネルの縦断面図であり、本発明の第4の実施形態に係る建築物用通し壁パネル70は、建築物の少なくとも2階に相当する長さLを有する第1矩形壁部71と、この第1矩形壁部71に対してほぼ直角に配置された第2矩形壁部72と、この第2矩形壁部72および第1矩形壁部71と協働してX形のパネル体74を形成する第3矩形壁部73とを備えて構成されている。
【0030】
矩形壁部71〜73は建築物の基礎または土台上に載置される角柱状のベース部材75(図9参照)を有しており、このベース部材75には、パネル体74を基礎または土台上にアンカーボルトで固定するためのアンカーボルト挿通孔76が複数設けられている。また、矩形壁部71〜73はベース部材75の両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材77を有しており、これらの柱部材77には、パネル体74に1階床パネル受桟、2階床パネル受桟および天井パネル受桟(図示せず)をボルトとナットで取り付けるための受桟取付孔79が複数設けられている。
【0031】
矩形壁部71〜73は建築物の屋根パネルを支持する梁部材80を有しており、この梁部材80には、パネル体74に屋根パネルをボルトとナットで取り付けるための屋根パネル取付孔81が複数設けられている。また、矩形壁部71〜73は前記ベース部材75、柱部材77および梁部材80によって形成される矩形枠体の開口部を該枠体の両面側から覆う一対の方形板82,83を有しており、これらの方形板82,83間にはパネル状の断熱体84が設けられている。なお、ベース部材75、柱部材77および梁部材80は角柱状の木質材で形成されている。
【0032】
矩形壁部71〜73によって形成されるX形パネル体74の上端部と下端部および中間部には、矩形壁部71〜73を補強する火打ち部85が設けられている。これらの火打ち部85は角柱状の補強材86と、この補強材86と矩形壁部71〜73によって形成される開口部を覆う上下一対の板材87,87とから構成されている。
【0033】
このように構成される通し壁パネル70では、矩形壁部71〜73を補強する火打ち部85をX形パネル体74の上端部と下端部および中間部に設けたことにより、通し壁パネル70の機械的強度が向上する。従って、通し壁パネル70に捻れが発生することを防止でき、これにより通し壁パネル70を使用して建築物を組み立てる際に水平度や垂直度を容易に出すことができる。
【0034】
なお、上述した第4の実施形態では、矩形壁部71〜73を補強する火打ち部85をX形パネル体74の上端部と下端部および中間部に設けたが、火打ち部85をX形パネル体74の上端部と下端部のみに設けても同様の効果を得ることができる。
【0035】
図10は本発明の第5の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図で、図11は同実施形態に係る建築物用通し壁パネルの縦断面図である。図10及び図11において、本発明の第5の実施形態に係る建築物用通し壁パネル90は、建築物の少なくとも2階に相当する長さLを有する第1矩形壁部91と、この第1矩形壁部91に対してほぼ直角に配置された第2矩形壁部92と、この第2矩形壁部92および第1矩形壁部91と協働してH形のパネル体94を形成する第3矩形壁部93とを備えて構成されている。
【0036】
矩形壁部91〜93は建築物の基礎または土台上に載置される角柱状のベース部材95(図11参照)を有しており、このベース部材95には、パネル体94を基礎または土台上にアンカーボルトで固定するためのアンカーボルト挿通孔96が複数設けられている。また、矩形壁部91〜93はベース部材95の両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材97を有しており、これらの柱部材97には、パネル体94に1階床パネル受桟、2階床パネル受桟および天井パネル受桟(図示せず)をボルトとナットで取り付けるための受桟取付孔99が複数設けられている。
【0037】
また、矩形壁部91〜93は建築物の屋根パネルを支持する梁部材100を有しており、この梁部材100には、パネル体94に屋根パネルをボルトとナットで取り付けるための屋根パネル取付孔101が複数設けられている。また、矩形壁部91〜93は前記ベース部材95、柱部材97および梁部材100によって形成される矩形枠体の開口部を該枠体の両面側から覆う一対の方形板102,103を有しており、これらの方形板102,103間にはパネル状の断熱体104が設けられている。なお、ベース部材95、柱部材97および梁部材100は角柱状の木質材で形成されている。
【0038】
矩形壁部91〜93によって形成されるH形パネル体94の上端部と下端部および中間部には、矩形壁部91〜93を補強する火打ち部105が設けられている。これらの火打ち部105は角柱状の補強材106と、この補強材106と矩形壁部91〜93によって形成される開口部を覆う上下一対の板材107,107とから構成されている。
【0039】
このように構成される通し壁パネル90では、矩形壁部91〜93を補強する火打ち部105をH形パネル体94の上端部と下端部および中間部に設けたことにより、通し壁パネル90の機械的強度が向上する。従って、通し壁パネル90に捻れが発生することを防止でき、これにより通し壁パネル90を使用して建築物を組み立てる際に水平度や垂直度を容易に出すことができる。
【0040】
なお、上述した第5の実施形態では、矩形壁部91〜93を補強する火打ち部105をH形パネル体94の上端部と下端部および中間部に設けたが、火打ち部105をH形パネル体94の上端部と下端部のみに設けても同様の効果を得ることができる。
【0041】
また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が実施可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、建築物を組み立てる際に水平度および垂直度を容易に出すことのできる建築物用通し壁パネルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図である。
【図2】図1に示す通し壁パネルの縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図である。
【図4】図3に示す通し壁パネルの縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図である。
【図6】図5に示す通し壁パネルの縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの正面図である。
【図8】図7に示す通し壁パネルの平面図である。
【図9】図7に示す通し壁パネルの縦断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態に係る建築物用通し壁パネルの斜視図である。
【図11】図10に示す通し壁パネルの縦断面図である。
【符号の説明】
11,31,51,71,91 第1矩形壁部
12,32,52,72,92 第2矩形壁部
53,73,93 第3矩形壁部
13 L形パネル体
33 T形パネル体
54 U形パネル体
74 X形パネル体
94 H形パネル体
25,45,65,85,105 火打ち部

Claims (2)

  1. 建築物の少なくとも2階に相当する長さを有する第1矩形壁部と、この第1矩形壁部と協働してL形もしくはT形のパネル体を形成する第2矩形壁部とを備えてなる建築物用通し壁パネルであって、前記各矩形壁部は、ベース部材とその両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材と梁部材からなり、前記第1矩形壁部および第2矩形壁部を補強するよう第1矩形壁部と第2矩形壁部との間に水平に横架された角柱状の補強材とその補強材と第1矩形壁部及び第2矩形壁部によって形成される三角形の開口部を覆う上下一対の板材からなる火打ち部を前記パネル体の少なくとも上端部と下端部に有することを特徴とする建築物用通し壁パネル。
  2. 建築物の少なくとも2階に相当する長さを有する第1矩形壁部と、この第1矩形壁部に対してほぼ直角に配置された第2矩形壁部と、この第2矩形壁部および前記第1矩形壁部と協働してU形あるいはX形あるいはH形のパネル体を形成する第3矩形壁部とを備えてなる建築物用通し壁パネルであって、前記各矩形壁部は、ベース部材とその両端部と中間部から上方に延出する3本の柱部材と梁部材からなり、前記第1ないし第3矩形壁部を補強するよう第1矩形壁部ないし第3矩形壁部との間に水平に横架された角柱状の補強材とその補強材と第1矩形壁部ないし第3矩形壁部によって形成される三角形の開口部を覆う上下一対の板材からなる火打ち部を前記パネル体の少なくとも上端部と下端部に有することを特徴とする建築物用通し壁パネル。
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