JP7097132B1 - 躯体構造及びその構築工法 - Google Patents
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Abstract
Description
前者は後者よりも設計の自由度が高い一方で、横の揺れ等に対しては後者に劣ると言われている。また、前者は柱と梁の接合は凹凸の差込みを利用しており、施工現場で高精度な凹凸を形成するので、職人に相応の熟練度が要求されている。
しかしながら、この工法では、現場の施工で大きな力を必要としており、従来から木造建築を主に担ってきた小規模な工務店から単独または多くて2~3人程度で派遣される場合が多い大工では対応し難い。
また、最近では、建築コストを減らすために、木材コストを抑制したいとの要望が強くなっており、この工法では、二等材を使用することで対応しようとしているが、壁パネル側に複雑な加工が要求されており、小規模な工務店がその都度購入して使用するとなると、結局のところコスト減にはつながらない。
また、本発明は、角材の組み合わせによる骨組み化を採り入れて、角材を木材とした場合には、その使用量を抑えつつ効率良く強化でき、更に比較的単純な加工で工場生産できる、新規且つ有用な耐力柱ユニットを提供することを、その目的とする。
更に、本発明は、耐力柱ユニットと同様に角材の組み合わせによる骨組み化を採り入れて効率良く強化できた梁ユニットを、耐力柱ユニットの接合対象とした躯体構造を提供することを、その目的とする。
加えて、本発明は、上記の躯体構造の構築工法を提供することを、その目的とする。
また、この耐力柱ユニットは、ユニット化の利点を生かして外装仕上げ材まで工場生産を可能とする。角材の組み合わせによる骨組み化を採り入れてユニット化しており、木材の場合にはその使用量を抑えつつ、比較的単純な加工で製造できる。
更に、本発明の躯体構造では、耐力柱ユニットと同様に角材の組み合わせによる骨組み化を採り入れて効率良く強化できた梁ユニットを、耐力柱ユニットの接合対象にすることで、梁ユニットと協働して、建物全体の強度の担保を可能にする。
先ず、本発明の実施の形態に係る耐力柱ユニットについて説明する。
図1、図2に示すように、第1例の耐力柱ユニット1では、3本の柱材として垂直材3、3、3が並列されている。各垂直材3の軸方向に垂直な断面がほぼ正方形になっており、軸方向両側の端面は水平面になっている。上下方向から見ると、垂直材3a、3b、3cのそれぞれの中心がほぼ直角二等辺三角形の頂角をなす位置にくるように配列されており、垂直材3bが二辺挟角に位置する挟角柱材に相当し、垂直材3a、3cがそれぞれ二辺の方向を画定する辺柱材に相当する。
また、残りの辺に当たる垂直材3aと垂直材3cとの間には火打ち土台材として水平材7が斜め方向に渡設され接合されている。水平材7は水平材5と同じ軸方向垂直断面サイズで構成されている。軸方向両側の端面は45°傾斜面になっており、水平材5、5に全面にわたって当接している。
水平材5、5、7は同じ高さで渡設されて、垂直材3bと共に、三角枠が形成されている。
但し、下側では、三角枠の下面が垂直材3a、3b、3cの下側の端面とほぼ面一になっているのに対して、上側では、三角枠の上面は垂直材3a、3b、3cの上側の端面よりも一段下がっている。そして、垂直材3aと垂直材3bとの凹状の隙間と、垂直材3cと垂直材3bとの間の凹状の隙間には、それぞれ別の水平材5、5が渡設され接合されている。従って、垂直材3aと垂直材3bとの間と、垂直材3cと垂直材3bとの間には、それぞれ水平材5、5が上下に二段並列した状態になっており、上段の水平材5、5の上面は垂直材3a、3b、3cの上側の端面と面一になっている。
上記したように、立体的な骨組み構造は、垂直材3、水平材5、7、9によって構成されており、適宜な接着剤による固着及び/または金具による緊結により接合されている。
なお、後述する構造用合板11の打ち付け部位を確保するために、挟角垂直材に相当する垂直材3bの(垂直材3a、3cに対向する)二つの辺面には飼い木(図示省略)も接続されている。以下の別の例でも同様になっている。
耐力柱ユニット1の上側では、構造用合板11が水平材5、7を含めて包んでおり、その部分がコーナー棚部1aになっている。このコーナー棚部1aの上面はL形係止枠1bと載置面1cになっており、後述の梁ユニット31等と上下方向で当接する面が確保されている。これは、後で詳述するが、現場作業の単純化につながる。
更に、耐力柱ユニット1は、構造が単純であり、外装仕上げ材17を含めて工場生産が可能で安価で提供できる。
図4、図5に示すように、第2例の耐力柱ユニット19は2種類あり、耐力柱ユニット19A、19Bは線対称な関係にある。それぞれの下側の三角枠の垂直材3a側には水平材9が組み付けられていない。一方で、上側の三角枠の垂直材3a側には極短の水平材21が組み付けられている。この水平材21は水平材5と同じ軸方向垂直断面サイズで構成され、軸方向両側の端面が垂直面になっている。水平材21は、上下で二段に並んだ水平材5のうちの下段側の水平材5の垂直材3aを挟んだ延出上に位置する。従って、コーナー棚部19a側には、L形係止枠19b、載置面19cと共に、この水平材21の上面を利用した延出載置面19dが形成されている。
また、下側では、水平材9が組み付けられていない箇所では垂直材3a、3aが並列しているので、土台との当接面(図4中〇で囲んだ部分)は全て面積が垂直材3の一本分の幅サイズよりも広がっており、十分な当接面積が確保されている。
図7に示すように、第4例の耐力柱ユニット25では、耐力柱ユニット19と異なり、下側には水平材7、9が組み付けられておらず、それに対応した外形になっている。
ユニット内での骨組み基本構造としての保形性を確保するには、水平材7を上側または下側のいずれか一方で組み付ければ足りるので、設置個所に応じてこのような構造のものが使用される。
耐力柱ユニット1、耐力柱ユニット19は1階部分に利用され、耐力柱ユニット23、耐力柱ユニット25は2階部分に利用される。
この説明のために必要な柱27、29について先ず説明する。
外柱27は外壁側に設置するものであり、複数の小柱を角柱状に束ねて一体化されており、それぞれの小柱の長さを異ならせて、下面側に当接段差27aが形成されている。耐力柱ユニット1と同様に外面には外装仕上げ材17が施されている。内柱29は内部に設置するものであり、同様に複数の小柱を角柱状に束ねて一体化されている。
図8に示すように、耐力柱ユニット1、19、柱27、29が設置される。
梁本体33の室外側の面に足場兼サービスバルコニー37が接合されている。このサービスバルコニー37は軸方向垂直断面が横長の長方形の水平材で構成されている。梁本体33と同じ軸長になっており、上方から見ると梁本体33と共に1つの長方形をなしている。
梁ユニット31は上側から落とし込まれるだけで耐力柱ユニット1と耐力柱ユニット19の間で渡設されて組立て状態となる。
具体的には図11に示すように、外柱27に支持される側では、梁本体41が支持部43の端面よりも突出している。そして、この突出部41aの端面は垂直面になっている。また、支持部43の軸方向一方の端面も垂直面になっている。
図9に示すように、耐力柱ユニット1、1の間に外柱27が設置されているので、梁ユニット39には2種類あり、耐力柱ユニット1に載置される側が室外側から見て左方にくる、すなわち傾斜端面43aが左方にくるものが梁ユニット39A、他方が梁ユニット39Bになっている。図11では梁ユニット39Aが示されている。
図12、図13に示すように、梁ユニット31Bの梁本体33が対向する耐力柱ユニット1、19のそれぞれの垂直材3a、3cの間に差し込まれ、支持材35の軸方向両端部が延出部分になって、載置面1c、19cに両持ち状態で載置され、両端面35a、35bがL形係止枠1b、19bの内面に当接して係止される。サービスバルコニー37は室外側に延出する。梁ユニット31A側でも同様に組立てられる。
また、図13に示すように、梁ユニット39Bの梁本体41が対向する耐力柱ユニット1の垂直柱3cと外柱27の間に差し込まれ、支持部43の傾斜端面43aが載置面1cに載置され、L形係止枠1bの内面に当接して係止される。このとき、梁ユニット31A側の傾斜端面35aとほぼ突き合わせ状態になる。また、梁本体41側の突出部41aが外柱27の上面に載置される。これにより、梁ユニット39Bは両持ち状態で支持される。梁ユニット39A側でも同様に組立てられる。
また、図9の躯体構造に示すように、梁ユニット31、39は、耐力柱ユニット1、19や外柱27の上に載置されて、その載置部位でも上記したように結合された状態で四角形の枠を成して構築されており、この構造により平面剛性が確保されている。
図15に示すように、2階でも耐力柱ユニット23、25が同様に設置される。渡設される梁ユニット45は、梁ユニット31とはサービスバルコニー37が無いことが異なる。また、梁ユニット47は外柱49側ではその段差上面に載置される。
先ず、基礎51の上に、耐力柱ユニット1、19が設置され、更に、その間の隙間を含めて土台53が設置される。金具は土台53側と当接面(図2、図4中〇で囲んだ部分)を跨ぐように緊結される。
次に、柱27、29が設置され、更に、床パネル55が敷設される。
その次に、上記のように梁ユニット31、39が渡設される。外枠が形成されると共に、内柱29側との間に同様に別の梁ユニット57、59が渡設される。梁ユニット57は、耐力柱ユニット19の延出載置面19bを一方の載置面としている。梁ユニット57、59とも梁ユニット31と同様のアイデアに基づいて複数の軸材で構成されている。
このように耐力柱ユニット1、……、柱27、……、梁ユニット31、……が順次上側から落とし込まれて積み上げられ、緊結されることで木造建築物の躯体構造が完成する。
図17に示すように、第1例の壁パネルユニット67では、四角枠69が水平材と垂直材で構成され、外装仕上げ材17(図示省略)が施されている。その四角枠69の内側にサッシ71が嵌め込まれて一体化されている。四角枠69の厚さ寸法は、サッシ71の厚さ寸法よりも大きくなっており、サッシ71が四角枠69の室外側に偏倚した位置で固定されているので、室内側には露出面69aが形成されている。
床パネル61が敷設された状態で、室内側からの作業で、躯体構造の隙間、例えば、梁ユニット39と梁ユニット47の間に、壁パネルユニット67が嵌め込まれ、更に、室内側からボルト73が通され、露出面69aを取付面として打ち込まれて緊結されることで固定される。また、垂直材(図示省略)側でも同様に緊結される。
壁パネルユニット75は四角枠69とは別体になっており、床パネル61が敷設された状態で、室内側からの作業で四角枠69を先ず躯体構造側に取り付け、更に、その隙間、例えば梁ユニット31と梁ユニット45の間に、壁パネルユニット75が嵌め込まれ、更に、室内側から作業穴を介して長ビス81が通され、水平材77aの露出面を取付面として打ち込まれて緊結されることで固定される。また、垂直材(図示省略)側でも同様に緊結される。
図20、図21では、骨組み基本構造101を構造用合板11で包んだ耐力柱ユニット103の他に、骨組み基本構造101が2つ連なって上方視三角形でなる複合骨組み構造105を構造用合板11で包んだ耐力柱ユニット107と、骨組み基本構造101が4つ放射状に連なって上方視四角形でなる複合骨組み構造109を構造用合板11で包んだ耐力柱ユニット111が示されている。
なお、辺を長くする場合には、補助柱材として、骨組み基本構造101の垂直材3aと垂直材3bの間で上下対向する水平材5、5の間と、垂直材3cと垂直材3bの間で上下対向する水平材5、5の間に、それぞれ補助柱材として垂直材を介装し、他の部分と同様に適宜に接合することが推奨される。
垂直材3や水平材7は物理的に分離できない単一の角材に限定されず、接ぐことが可能なので、補助梁材と補助柱材は併用できる。
構造用合板11で延出部分115aを除いて包んでおり、内部の中空や外面は耐力柱ユニット1と同様に構成されている。梁ユニット31と同様に複数の角材の組み合わせで構成されたものであるが、梁ユニット31よりも木材の使用量が少なくなっている。また、耐力柱ユニット1と同様のアイデアに基づいた構造になっており、角材の組み合わせでありながら十分な強度が確保されている。
図24に示すように、梁ユニット113が差し込まれ、延出部分115aが耐力柱ユニット103、107、111の載置面に両持ち状態で載置される。
仮止めやダメ押し効果により、負荷を○位置の緊結だけに掛けずに済むので、この緊結には高い精度も要求されず、耐力柱ユニット103、107、111の隣り合う耐力柱ユニットの間では、梁ユニット113が僅かに隙間を残して遊嵌された状態でも許容される。
また、梁材ではなく柱材をなす垂直材3に梁ユニット113からの力が直接掛かるので、力の伝わり方がスムーズになって重量物に耐え易くなっている。
なお、延出部分115aが長く延びて、直交方向や直列方向で隣り合った梁ユニット113、113の延出部分115a、115aどうしが殆ど突き合わせ状態で連なっており、図20、図21に示すように、梁ユニット113、……を載置したときには、上面がほぼ面一になっている。
図27、図28に示すように、この梁ユニット121の骨組み構造123では、延出部分115aが設けられていない。従って、載置する箇所はなく、耐力柱ユニット103、……の間で梁ユニット121の全体を介装させることになる。仮止めしないので、梁ユニット121の下側の水平材115の下面と柱側の側面とが交差した角隅部(○位置)にアングル状のプレートを重ね合わせてピン等を打ち込んで緊結する際には梁ユニット113を使用した場合よりも大きな力が必要となる。また、梁ユニット121の側面と柱側との境界位置を跨いだ部分(■位置)では精度の高い金物工法による緊結が必要となる。
但し、梁ユニット121は梁ユニット113よりは明らかに少ない木材の使用量で構成できており、そのメリットが優先的に生かせる状況では、使用価値がある。
例えば、耐力柱ユニット1、19、……は3本の垂直材3で構成されているが、4本以上で構成することも、また、垂直材3bを挟んで一方の辺側に1本の垂直材を、他方の辺側に2本の垂直材を並べるなど両辺側の本数を違えることも可能である。
また、垂直材3bをその他の垂直材よりも太くするなど、太さを違えることも可能である。
更に、三角形は、直角二等辺三角形に限定されない。
更に、耐力柱ユニット1、19、……における金具の取付位置は、梁ユニット31の載置部分のサイズや形状を考慮した最適な位置として示したものであり、梁ユニット31、……の載置部分のサイズや形状が変更することで、その取付位置も多少なりも変更する可能性がある。
また、柱27、29、……、梁ユニット31、39、……の当接面については、所定の位置での載置状態や緊結部位が確保されることが必要最小限の要求になっており、梁ユニット31、39の先端がL形係止枠1b、19bに沿って突き合わせて隙間を作らないことまではその要求には含まれていない。
更に、各部材を構成する素材の種類や金具の種類は現在使用され、または将来案出されるものを使用できる。例えば、壁パネルユニット67、75の固定では、具体的な金具、すなわちボルト73や長ビス81を使用することが記載されているが、緊結としての目的を達成できるのであれば特に限定されない。また、角材は木材が現在のところ想定されているが、鉄骨等他の材料の使用を敢えて排除するものではない。
加えて、梁ユニット31、39は上側から落とし込まれて耐力柱ユニット1の載置面1cに載置されるが、ボルト等の金物の通し方向は上側からには限定されない。例えば、梁ユニット31が載置面1cの側面に被さる部分を有していれば横側から通すこともあり得る。
1c…載置面 3a、3b、3c…垂直材
3ax、3cx…側面 5、7、9…水平材 9x…端面
11…構造用合板 13…断熱材 15…防水シート
17…外装仕上げ材 19…耐力柱ユニット 19a…コーナー棚部
19b…L形係止枠 19c…載置面 19d…延出載置面
21…水平材 23…耐力柱ユニット 23a…コーナー棚部
25…耐力柱ユニット 25a…コーナー棚部 27…外柱
27a…(下面)当接段差 29…内柱 31…梁ユニット
31a…上面 33…梁本体 35…支持材
35a…傾斜端面 35b…垂直端面
37…サービスバルコニー 39…梁ユニット 41…梁本体
41a…突出部 43…支持部 43a…傾斜端面
45…梁ユニット 47…梁ユニット 49…外柱
51…基礎 53…土台 55…床パネル
57…梁ユニット 59…梁ユニット 61…床パネル
63…梁ユニット 65…梁ユニット 67…壁パネルユニット
69…四角枠 69a…露出面 71…サッシ
73…ボルト 75…壁パネルユニット 77…穴開き壁体
77a…水平材 77b…構造用合板 79…小サッシ
81…長ビス 91、93、95…水平材
101…骨組み基本構造 103…耐力柱ユニット 105…複合骨組み構造
107…耐力柱ユニット 109…複合骨組み構造 111…耐力柱ユニット
113…梁ユニット 115…水平材 115a…延出部分
117…垂直材 119…骨組み構造 121…梁ユニット
123…骨組み構造
Claims (8)
- 角材を垂直材と水平材として利用し、
上下方向から見て三角形の二辺挟角に位置する挟角柱材と、前記二辺の方向をそれぞれ画定する一辺当たり1または2以上の辺柱材とでなる柱材と、上側では前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本梁材と前記基本梁材に対して残りの一辺位置で三角枠状に渡設された火打ち梁材とで構成され、下側では前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本土台材若しくは基本梁材、または前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本土台材若しくは基本梁材と更に前記基本土台材若しくは基本梁材に対して残りの一辺位置で三角枠状に渡設された火打ち土台材若しくは火打ち梁材とで構成された、上方視三角形の骨組み基本構造を含む骨組み構造を、
前記挟角柱材と前記辺柱材の間を中空にするように構造用合板で包んで耐力化した剛性仕様の耐力柱ユニットの隣り合う間に、
角材でなり、複数の水平材で一体化された梁ユニットを、嵌合し接合してなる躯体構造であって、
前記梁ユニットは、
角材でなり、二つの水平材とその間にスペーサとして介装された短尺垂直材で構成された骨組み構造を、構造用合板で包んで剛性化したものであることを特徴とする躯体構造。 - 請求項1に記載した躯体構造において、
スペーサは下側の水平材の左右方向の縁と直交しており、耐力柱ユニット側との結合部位として利用可能なことを特徴とする躯体構造。 - 角材を垂直材と水平材として利用し、
上下方向から見て三角形の二辺挟角に位置する挟角柱材と、前記二辺の方向をそれぞれ画定する一辺当たり1または2以上の辺柱材とでなる柱材と、上側では前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本梁材と前記基本梁材に対して残りの一辺位置で三角枠状に渡設された火打ち梁材とで構成され、下側では前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本土台材若しくは基本梁材、または前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本土台材若しくは基本梁材と更に前記基本土台材若しくは基本梁材に対して残りの一辺位置で三角枠状に渡設された火打ち土台材若しくは火打ち梁材とで構成された、上方視三角形の骨組み基本構造を含む骨組み構造を、
前記挟角柱材と前記辺柱材の間を中空にするように構造用合板で包んで耐力化した剛性仕様の耐力柱ユニットの隣り合う間に、
角材でなり、複数の水平材で一体化された梁ユニットを、嵌合し接合してなる躯体構造であって、
前記梁ユニットの水平材は水平方向両外方に延出されており、前記延出部分がそれぞれ前記耐力柱ユニットの上面に当接して載置部位になっており、前記延出部分が前記耐力柱ユニットの骨組み構造をなす角材に対して仮止めされていることを特徴とする躯体構造。 - 請求項1または2に記載した躯体構造において、
梁ユニットの水平材は水平方向両外方に延出されており、前記延出部分がそれぞれ前記耐力柱ユニットの上面に当接して載置部位になっており、前記延出部分が前記耐力柱ユニットの骨組み構造をなす角材に対して仮止めされていることを特徴とする躯体構造。 - 請求項3または4に記載した躯体構造において、
延出部分が前記耐力柱ユニットの柱材をなす角材に対して仮止めされていることを特徴とする躯体構造。 - 請求項1から5のいずれかに記載した躯体構造において、
木造の躯体構造になっていることを特徴とする躯体構造。 - 請求項1から6のいずれかに記載の躯体構造の構築工法において、
梁ユニットが上側から落とし込まれて耐力柱ユニットの上面に載置され緊結されることを特徴とする構築工法。 - 角材を垂直材と水平材として利用し、
上下方向から見て三角形の二辺挟角に位置する挟角柱材と、前記二辺の方向をそれぞれ画定する一辺当たり1または2以上の辺柱材とでなる柱材と、上側では前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本梁材と前記基本梁材に対して残りの一辺位置で三角枠状に渡設された火打ち梁材とで構成され、下側では前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本土台材若しくは基本梁材、または前記二辺位置にそれぞれ渡設された基本土台材若しくは基本梁材と更に前記基本土台材若しくは基本梁材に対して残りの一辺位置で三角枠状に渡設された火打ち土台材若しくは火打ち梁材とで構成された、上方視三角形の骨組み基本構造を含む骨組み構造を、
前記挟角柱材と前記辺柱材の間を中空にするように構造用合板で包んで耐力化した剛性仕様の耐力柱ユニットの隣り合う間に、
角材でなり、複数の水平材で一体化された梁ユニットを、嵌合し接合してなる躯体構造の構築工法において、
梁ユニットが上側から落とし込まれて耐力柱ユニットの上面に載置され緊結されることを特徴とする構築工法。
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2022
- 2022-02-07 JP JP2022017422A patent/JP7097132B1/ja active Active
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