JPH09328925A - 衝撃荷重特性に優れた制振装置 - Google Patents
衝撃荷重特性に優れた制振装置Info
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- JPH09328925A JPH09328925A JP16678396A JP16678396A JPH09328925A JP H09328925 A JPH09328925 A JP H09328925A JP 16678396 A JP16678396 A JP 16678396A JP 16678396 A JP16678396 A JP 16678396A JP H09328925 A JPH09328925 A JP H09328925A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃荷重による亀裂が進行して破壊されるこ
とがない、衝撃荷重特性に優れた制振装置を提供する。 【解決手段】 脆性破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の
構成鋼材の一部として組み込む。
とがない、衝撃荷重特性に優れた制振装置を提供する。 【解決手段】 脆性破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の
構成鋼材の一部として組み込む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、構造物に地震時
等の振動エネルギー減衰能力を付与する、鋼材を主要要
素とする制振装置に関するものである。
等の振動エネルギー減衰能力を付与する、鋼材を主要要
素とする制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来の構造物の制振装置としては、普
通鋼または高強度鋼の高降伏点鋼板に極軟鋼の低降伏点
鋼板を複層状に接合して制振鋼板を構成し、該制振鋼板
の片面または両面に同種鋼板の座屈防止リブを取り付け
た耐震壁(実開平5−7866号公報);高降伏点鋼板
と低降伏点鋼板を同一垂直面上に並べて接合するか、複
層状に重ねて接合して制振鋼板を構成し、該制振鋼板の
片面または両面に座屈防止用鋼製スチフナを固着した耐
震壁(特開平6−17557号公報)がある。
通鋼または高強度鋼の高降伏点鋼板に極軟鋼の低降伏点
鋼板を複層状に接合して制振鋼板を構成し、該制振鋼板
の片面または両面に同種鋼板の座屈防止リブを取り付け
た耐震壁(実開平5−7866号公報);高降伏点鋼板
と低降伏点鋼板を同一垂直面上に並べて接合するか、複
層状に重ねて接合して制振鋼板を構成し、該制振鋼板の
片面または両面に座屈防止用鋼製スチフナを固着した耐
震壁(特開平6−17557号公報)がある。
【0003】また、柱と梁よりも耐力の低い小耐力材を
介してH形鋼のブレース材を梁に接合することによっ
て、地震に対する構造物の履歴吸収能力を向上させたX
形ブレース構造(実開平4−6455号公報);H形鋼
のブレース材と束材を逆Y字状に結合して構造物に架設
し、束材に束材より降伏点の低い鋼板を固設することに
よって、小振幅から大振幅に至る範囲の振動領域におい
てダンパー効果を発揮させるY形ブレース構造(実開平
6−51422号公報)がある。
介してH形鋼のブレース材を梁に接合することによっ
て、地震に対する構造物の履歴吸収能力を向上させたX
形ブレース構造(実開平4−6455号公報);H形鋼
のブレース材と束材を逆Y字状に結合して構造物に架設
し、束材に束材より降伏点の低い鋼板を固設することに
よって、小振幅から大振幅に至る範囲の振動領域におい
てダンパー効果を発揮させるY形ブレース構造(実開平
6−51422号公報)がある。
【0004】さらにまた、オイルペイント、アスファル
ト等の付着防止被膜が形成された低降伏点鋼材製のブレ
ース鋼板を鋼管の内部に挿入し、ブレース鋼板と鋼管の
間にコンクリートを充填することによって、アンボンド
型の座屈拘束ブレースを構成し、この座屈拘束ブレース
が安定した弾塑性挙動を示すことで地震エネルギーを吸
収し、高降伏点鋼材製柱および高降伏点鋼材製梁の永久
変形を防止するようにした耐震鉄骨構造物(特開平6−
57820号公報)等が提案されている。
ト等の付着防止被膜が形成された低降伏点鋼材製のブレ
ース鋼板を鋼管の内部に挿入し、ブレース鋼板と鋼管の
間にコンクリートを充填することによって、アンボンド
型の座屈拘束ブレースを構成し、この座屈拘束ブレース
が安定した弾塑性挙動を示すことで地震エネルギーを吸
収し、高降伏点鋼材製柱および高降伏点鋼材製梁の永久
変形を防止するようにした耐震鉄骨構造物(特開平6−
57820号公報)等が提案されている。
【0005】しかしながら従来の制振装置はいずれも地
震等の振動荷重による構造物の振動エネルギーの減衰性
能を得ることのみを目標としているものであり、衝撃荷
重による脆性破壊対策については特に考慮が払われてい
ない。そのため、直下型地震等において衝撃的な荷重が
制振装置に作用して装置内部に脆性亀裂が発生した場
合、亀裂進展を阻止することができず、制振装置は振動
エネルギーをほとんど減衰することなく破壊されてしま
う。
震等の振動荷重による構造物の振動エネルギーの減衰性
能を得ることのみを目標としているものであり、衝撃荷
重による脆性破壊対策については特に考慮が払われてい
ない。そのため、直下型地震等において衝撃的な荷重が
制振装置に作用して装置内部に脆性亀裂が発生した場
合、亀裂進展を阻止することができず、制振装置は振動
エネルギーをほとんど減衰することなく破壊されてしま
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、衝撃荷重による亀裂が進行して破壊されること
がない、衝撃荷重特性に優れた制振装置を提供すること
である。
目的は、衝撃荷重による亀裂が進行して破壊されること
がない、衝撃荷重特性に優れた制振装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明の要旨は、脆性
破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の構成鋼材の一部とし
て使用することである。ここで脆性破壊伝播停止機能鋼
材とは、高速歪みに対する脆性破壊伝播停止特性に優れ
た鋼材を意味する。
破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の構成鋼材の一部とし
て使用することである。ここで脆性破壊伝播停止機能鋼
材とは、高速歪みに対する脆性破壊伝播停止特性に優れ
た鋼材を意味する。
【0008】直下型地震等によって制振装置に大きな衝
撃荷重が作用し、脆性破壊伝播停止機能鋼材ではない鋼
材で構成された部分に亀裂が発生しても、亀裂は当該部
分に隣接した脆性破壊停止機能鋼材まで到達したところ
で停止し、それ以外の部分に進行することはない。その
ため、制振装置自体が衝撃荷重によって破壊されること
がない。
撃荷重が作用し、脆性破壊伝播停止機能鋼材ではない鋼
材で構成された部分に亀裂が発生しても、亀裂は当該部
分に隣接した脆性破壊停止機能鋼材まで到達したところ
で停止し、それ以外の部分に進行することはない。その
ため、制振装置自体が衝撃荷重によって破壊されること
がない。
【0009】
【発明の実施の形態】 脆性破壊伝播停止機能鋼材は合
目的な成分調整と精密な製造法コントロールによって各
種のものが製造されており、構造物の基本設計で想定さ
れた衝撃荷重の大きさに対応して所要特性のものが任意
に選択使用される。脆性破壊伝播停止機能鋼材の一例と
しては、Niを多量添加してマトリックスの靭性を高めた
もの(2.5%〜3.5%Ni鋼、5.5%Ni鋼、9%Ni鋼等) があ
る。また、Niの多量添加による製造コストの増大を避け
るために、Niを実質的に含有させないか、使用量を最小
レベルに抑制し、圧延温度、圧下率、冷却、復熱、仕上
げ圧延等の製造条件を緻密に制御して脆性破壊伝播停止
特性に優れた鋼材を製造する方法も種々提案されている
(特開平2−217416号公報、特開平6−1799
08号公報、特公平7−100814号公報等)。
目的な成分調整と精密な製造法コントロールによって各
種のものが製造されており、構造物の基本設計で想定さ
れた衝撃荷重の大きさに対応して所要特性のものが任意
に選択使用される。脆性破壊伝播停止機能鋼材の一例と
しては、Niを多量添加してマトリックスの靭性を高めた
もの(2.5%〜3.5%Ni鋼、5.5%Ni鋼、9%Ni鋼等) があ
る。また、Niの多量添加による製造コストの増大を避け
るために、Niを実質的に含有させないか、使用量を最小
レベルに抑制し、圧延温度、圧下率、冷却、復熱、仕上
げ圧延等の製造条件を緻密に制御して脆性破壊伝播停止
特性に優れた鋼材を製造する方法も種々提案されている
(特開平2−217416号公報、特開平6−1799
08号公報、特公平7−100814号公報等)。
【0010】図1と図2に示した実施例では、制振鋼板
1の表裏両面にはフラットバー形の脆性破壊伝播停止機
能鋼材2が格子状の座屈防止リブとして配置され、縦横
の各脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1の表裏面
に対して直角に突き立てて制振鋼板1に溶接されてい
る。各脆性破壊伝播停止機能鋼材2の長手方向端部は制
振鋼板1の四辺の外枠鋼板3に溶接されている。縦横の
脆性破壊伝播停止機能鋼材1,1で囲まれた桝目のどれ
か一つの中の制振鋼板部分に脆性亀裂が発生しても、そ
の亀裂は制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材2との
溶接部において停止し、隣接の桝目内の制振鋼板部分に
は進展することがない。この格子状の脆性破壊伝播停止
機能鋼材2は制振鋼板1の片面のみに接合することもで
きる。
1の表裏両面にはフラットバー形の脆性破壊伝播停止機
能鋼材2が格子状の座屈防止リブとして配置され、縦横
の各脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1の表裏面
に対して直角に突き立てて制振鋼板1に溶接されてい
る。各脆性破壊伝播停止機能鋼材2の長手方向端部は制
振鋼板1の四辺の外枠鋼板3に溶接されている。縦横の
脆性破壊伝播停止機能鋼材1,1で囲まれた桝目のどれ
か一つの中の制振鋼板部分に脆性亀裂が発生しても、そ
の亀裂は制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材2との
溶接部において停止し、隣接の桝目内の制振鋼板部分に
は進展することがない。この格子状の脆性破壊伝播停止
機能鋼材2は制振鋼板1の片面のみに接合することもで
きる。
【0011】図3と図4に示した実施例では、フラット
バー形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は、表面側では水
平方向に複数本配列され、裏面側では垂直方向に複数本
配列され、各脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1
の表裏面に直角に突き立てた状態で溶接されている。制
振鋼板1は表裏の脆性破壊伝播停止機能鋼材2,2との
溶接線によって実質的に矩形状に区画されており、どれ
か一つの桝目内の制振鋼板部分に脆性亀裂が発生して
も、その亀裂は至近の溶接線において停止し、隣接の桝
目内の制振鋼板部分に伝播することはない。
バー形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は、表面側では水
平方向に複数本配列され、裏面側では垂直方向に複数本
配列され、各脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1
の表裏面に直角に突き立てた状態で溶接されている。制
振鋼板1は表裏の脆性破壊伝播停止機能鋼材2,2との
溶接線によって実質的に矩形状に区画されており、どれ
か一つの桝目内の制振鋼板部分に脆性亀裂が発生して
も、その亀裂は至近の溶接線において停止し、隣接の桝
目内の制振鋼板部分に伝播することはない。
【0012】図5の実施例では、アングル形の脆性破壊
伝播停止機能鋼材2が使用され、一方のウィングの全面
が制振鋼板1に溶接されている。そのため、座屈防止リ
ブとしての効果が増強されるだけでなく、制振鋼板1と
の溶接線の幅が拡大し、脆性亀裂停止性能も増大する。
伝播停止機能鋼材2が使用され、一方のウィングの全面
が制振鋼板1に溶接されている。そのため、座屈防止リ
ブとしての効果が増強されるだけでなく、制振鋼板1と
の溶接線の幅が拡大し、脆性亀裂停止性能も増大する。
【0013】図6と図7に示した実施例では、制振鋼板
1は縦方向に沿って複数区画に分割して構成され、プレ
ート形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1と同
一厚さに制作され、脆性破壊伝播停止機能鋼材2の幅方
向寸法は、各制振鋼板1よりも十分狭いものとなってい
る。この帯状の制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材
1は幅方向のエッジ部にて突き合わせ溶接されている。
帯状制振鋼板1のどれか一つに脆性亀裂が発生しても、
その亀裂は脆性破壊伝播停止機能鋼材2を越えて上方ま
たは下方にある別の帯状制振鋼板1に伝播することがな
い。
1は縦方向に沿って複数区画に分割して構成され、プレ
ート形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1と同
一厚さに制作され、脆性破壊伝播停止機能鋼材2の幅方
向寸法は、各制振鋼板1よりも十分狭いものとなってい
る。この帯状の制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材
1は幅方向のエッジ部にて突き合わせ溶接されている。
帯状制振鋼板1のどれか一つに脆性亀裂が発生しても、
その亀裂は脆性破壊伝播停止機能鋼材2を越えて上方ま
たは下方にある別の帯状制振鋼板1に伝播することがな
い。
【0014】図8と図9に示した実施例では、制振鋼板
1は横方向に沿って複数区画に分割して構成され、プレ
ート形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1と同
一厚さに制作され、脆性破壊伝播停止機能鋼材2の幅方
向寸法は、各制振鋼板1よりも十分狭いものとなってい
る。この帯状の制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材
1は幅方向のエッジ部にて突き合わせ溶接されている。
帯状制振鋼板1のどれか一つに脆性亀裂が発生しても、
その亀裂は脆性破壊伝播停止機能鋼材2を越えて左方ま
たは右方にある別の帯状制振鋼板1に進展することがな
い。図6の実施例と図7の実施例のいずれにおいても、
同一面に継ぎ合わされた制振鋼板1と脆性破壊伝播停止
機能鋼材2には、制振鋼板1と同じ鋼板製の座屈補強リ
ブ4が溶接されている。この座屈補強リブ4は必須では
なく、省略することもできる。
1は横方向に沿って複数区画に分割して構成され、プレ
ート形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は制振鋼板1と同
一厚さに制作され、脆性破壊伝播停止機能鋼材2の幅方
向寸法は、各制振鋼板1よりも十分狭いものとなってい
る。この帯状の制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材
1は幅方向のエッジ部にて突き合わせ溶接されている。
帯状制振鋼板1のどれか一つに脆性亀裂が発生しても、
その亀裂は脆性破壊伝播停止機能鋼材2を越えて左方ま
たは右方にある別の帯状制振鋼板1に進展することがな
い。図6の実施例と図7の実施例のいずれにおいても、
同一面に継ぎ合わされた制振鋼板1と脆性破壊伝播停止
機能鋼材2には、制振鋼板1と同じ鋼板製の座屈補強リ
ブ4が溶接されている。この座屈補強リブ4は必須では
なく、省略することもできる。
【0015】図10と図11に示した実施例では、フラ
ットバー形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は格子を組ん
でおり、矩形状に分割された制振鋼板1は当該格子の桝
目内に収容され、脆性破壊伝播停止機能鋼材2の幅方向
中間点にて溶接されている。縦横の脆性破壊伝播停止機
能鋼材2は制振鋼板1の表裏面に対して直角に配置され
ている。制振鋼板1の外周端部と脆性破壊伝播停止機能
鋼材2の外側端部には、外枠鋼板3が溶接されている。
上記桝目内のどれかひとつの制振鋼板1において脆性亀
裂が発生しても、その亀裂は当該桝目内に限局され、脆
性破壊伝播停止機能鋼材2で隔離された他の桝目内の制
振鋼板1に伝播進行することはない。
ットバー形の脆性破壊伝播停止機能鋼材2は格子を組ん
でおり、矩形状に分割された制振鋼板1は当該格子の桝
目内に収容され、脆性破壊伝播停止機能鋼材2の幅方向
中間点にて溶接されている。縦横の脆性破壊伝播停止機
能鋼材2は制振鋼板1の表裏面に対して直角に配置され
ている。制振鋼板1の外周端部と脆性破壊伝播停止機能
鋼材2の外側端部には、外枠鋼板3が溶接されている。
上記桝目内のどれかひとつの制振鋼板1において脆性亀
裂が発生しても、その亀裂は当該桝目内に限局され、脆
性破壊伝播停止機能鋼材2で隔離された他の桝目内の制
振鋼板1に伝播進行することはない。
【0016】図12と図13に示した実施例では、制振
鋼板1の表面側には同じ大きさのプレート形の脆性破壊
伝播停止機能鋼材2を複層状に沿わせて配置してある。
制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材2は互いに非接
合であり、両者の外周端部が外枠鋼板3に接合されてい
る。制振鋼板1の裏面側と脆性破壊伝播停止機能鋼材2
の表面側には、制振鋼板1と同じ鋼板製の座屈補強リブ
5が格子状に接合されている。本実施例では制振鋼板1
が破壊後も脆性破壊伝播停止機能鋼材2によって一定の
制振効果が確保される。
鋼板1の表面側には同じ大きさのプレート形の脆性破壊
伝播停止機能鋼材2を複層状に沿わせて配置してある。
制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材2は互いに非接
合であり、両者の外周端部が外枠鋼板3に接合されてい
る。制振鋼板1の裏面側と脆性破壊伝播停止機能鋼材2
の表面側には、制振鋼板1と同じ鋼板製の座屈補強リブ
5が格子状に接合されている。本実施例では制振鋼板1
が破壊後も脆性破壊伝播停止機能鋼材2によって一定の
制振効果が確保される。
【0017】図14と図15に示した実施例では、制振
鋼板1の表面側には同じ大きさのプレート形の脆性破壊
伝播停止機能鋼材2を複層状に沿わせて配置してある。
制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材2はクラッド加
工等によって互いに接合されている。両者の外周端部に
は外枠鋼板3が接合されている。制振鋼板1の裏面側と
脆性破壊伝播停止機能鋼材2の表面側には、鋼板製の座
屈補強リブ5が格子状に接合されている。本実施例では
制振鋼板1が脆性亀裂を脆性破壊伝播停止機能鋼材2で
停止させる。
鋼板1の表面側には同じ大きさのプレート形の脆性破壊
伝播停止機能鋼材2を複層状に沿わせて配置してある。
制振鋼板1と脆性破壊伝播停止機能鋼材2はクラッド加
工等によって互いに接合されている。両者の外周端部に
は外枠鋼板3が接合されている。制振鋼板1の裏面側と
脆性破壊伝播停止機能鋼材2の表面側には、鋼板製の座
屈補強リブ5が格子状に接合されている。本実施例では
制振鋼板1が脆性亀裂を脆性破壊伝播停止機能鋼材2で
停止させる。
【0018】図1の実施例、図3の実施例、図5の実施
例、図6の実施例、図8の実施例、図10の実施例、図
12の実施例あるいは図14の実施例によって得られた
制振装置6は、例えば、図16に示したように外枠鋼板
3を鉄骨構造物7の柱8および梁9に剛接合することに
よって耐震壁構造を構成し、あるいは図17に示したよ
うに接合部材10を介して上下の梁9,9に外枠鋼板3
を剛接合すること、または、ボルト接合することによっ
て間柱状の耐震構造を構成し、あるいは図18に示した
ように四隅部にピン接合したブレース材11を鉄骨構造
物7にピン接合することによって、合成ブレースを構成
したり、あるいは図19に示したように制振鋼板1と脆
性破壊伝播停止機能鋼材2を細長く形成してブレース状
の制振装置6を構成し、接合金具12を介して鉄骨構造
物7にピン接合することもできるが、構造物への適用形
態はこれに限定されるものではない。また、制振鋼板1
の形状構造、制振鋼板1に対する脆性破壊伝播停止機能
鋼材2の組み込み形態も図示のものに限定されるもので
はない。
例、図6の実施例、図8の実施例、図10の実施例、図
12の実施例あるいは図14の実施例によって得られた
制振装置6は、例えば、図16に示したように外枠鋼板
3を鉄骨構造物7の柱8および梁9に剛接合することに
よって耐震壁構造を構成し、あるいは図17に示したよ
うに接合部材10を介して上下の梁9,9に外枠鋼板3
を剛接合すること、または、ボルト接合することによっ
て間柱状の耐震構造を構成し、あるいは図18に示した
ように四隅部にピン接合したブレース材11を鉄骨構造
物7にピン接合することによって、合成ブレースを構成
したり、あるいは図19に示したように制振鋼板1と脆
性破壊伝播停止機能鋼材2を細長く形成してブレース状
の制振装置6を構成し、接合金具12を介して鉄骨構造
物7にピン接合することもできるが、構造物への適用形
態はこれに限定されるものではない。また、制振鋼板1
の形状構造、制振鋼板1に対する脆性破壊伝播停止機能
鋼材2の組み込み形態も図示のものに限定されるもので
はない。
【0019】図20と図21の実施例では、アンボンド
型の座屈拘束ブレースのブレース鋼板13の表裏両面に
帯板状の脆性破壊伝播停止機能鋼材2を接合している。
ブレース鋼板13と脆性破壊伝播停止機能鋼材2の接合
物の表面には、型枠剥離剤やオイルペイント、アスファ
ルト等による付着防止被膜14が形成され、鋼管15に
はコンクリート16が充填されている。ブレース鋼板1
3に脆性亀裂が発生しても、その亀裂は脆性破壊伝播停
止機能鋼材2によって直ちに停止させられる。
型の座屈拘束ブレースのブレース鋼板13の表裏両面に
帯板状の脆性破壊伝播停止機能鋼材2を接合している。
ブレース鋼板13と脆性破壊伝播停止機能鋼材2の接合
物の表面には、型枠剥離剤やオイルペイント、アスファ
ルト等による付着防止被膜14が形成され、鋼管15に
はコンクリート16が充填されている。ブレース鋼板1
3に脆性亀裂が発生しても、その亀裂は脆性破壊伝播停
止機能鋼材2によって直ちに停止させられる。
【0020】図22の実施例もアンボンド型の座屈拘束
ブレースに適用したものであり、ブレース鋼板13の中
央部を直角に貫通するように脆性破壊伝播停止機能鋼材
2が配置されている。すなわち、ブレース鋼板13は二
分割され、帯板状の脆性破壊伝播停止機能鋼材2の中央
部にて幅方向エッジ部を直角に突き合わせ溶接されてお
り、ブレース鋼板13と脆性破壊伝播停止機能鋼材2の
接合物の断面形状は十文字状になっている。いずれかの
ブレース鋼板13に脆性亀裂が発生しても、その亀裂は
脆性破壊伝播停止機能鋼材2にて停止させられてしま
い、他方のブレース鋼板13に伝播することはない。
ブレースに適用したものであり、ブレース鋼板13の中
央部を直角に貫通するように脆性破壊伝播停止機能鋼材
2が配置されている。すなわち、ブレース鋼板13は二
分割され、帯板状の脆性破壊伝播停止機能鋼材2の中央
部にて幅方向エッジ部を直角に突き合わせ溶接されてお
り、ブレース鋼板13と脆性破壊伝播停止機能鋼材2の
接合物の断面形状は十文字状になっている。いずれかの
ブレース鋼板13に脆性亀裂が発生しても、その亀裂は
脆性破壊伝播停止機能鋼材2にて停止させられてしま
い、他方のブレース鋼板13に伝播することはない。
【0021】図23の実施例もアンボンド型の座屈拘束
ブレースに適用したものであり、帯板状の脆性破壊伝播
停止機能鋼材2はブレース鋼板13の幅方向端面にフラ
ンジ状に直角に突き合わせて溶接されており、ブレース
鋼板13と脆性破壊伝播停止機能鋼材2の接合物の断面
形状はH字状になっている。
ブレースに適用したものであり、帯板状の脆性破壊伝播
停止機能鋼材2はブレース鋼板13の幅方向端面にフラ
ンジ状に直角に突き合わせて溶接されており、ブレース
鋼板13と脆性破壊伝播停止機能鋼材2の接合物の断面
形状はH字状になっている。
【0022】
【発明の効果】 以上のように本発明の制振装置では、
脆性破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の構成鋼材の一部
として組み込んだので、衝撃荷重による亀裂を浅く短い
段階で停止させることができ、制振装置自体が衝撃荷重
によって破壊されることがないので、制振装置は振動エ
ネルギーの減衰手段として所期の機能を的確に果たすこ
とができる。
脆性破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の構成鋼材の一部
として組み込んだので、衝撃荷重による亀裂を浅く短い
段階で停止させることができ、制振装置自体が衝撃荷重
によって破壊されることがないので、制振装置は振動エ
ネルギーの減衰手段として所期の機能を的確に果たすこ
とができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る制振装置の正面図
である。
である。
【図2】 図1の制振装置のA−A線断面図である。
【図3】 本発明の別の実施例に係る制振装置の正面
図である。
図である。
【図4】 図2の制振装置のB−B線断面図である。
【図5】 本発明の他の実施例に係る制振装置の水平
断面図である。
断面図である。
【図6】 本発明の更に他の実施例に係る制振装置の
正面図である。
正面図である。
【図7】 図6の制振装置のC−C線断面図である。
【図8】 本発明の更に別の実施例に係る制振装置の
正面図である。
正面図である。
【図9】 図8の制振装置のD−D線断面図である。
【図10】 本発明の別の実施例に係る制振装置の正面
図である。
図である。
【図11】 図10の制振装置のE−E線断面図であ
る。
る。
【図12】 本発明の他の実施例に係る制振装置の正面
図である。
図である。
【図13】 図12の制振装置のF−F線断面図であ
る。
る。
【図14】 本発明の更に他の実施例に係る制振装置の
正面図である。
正面図である。
【図15】 図14の制振装置のG−G線断面図であ
る。
る。
【図16】 上記実施例の制振装置の構造物への適用形
態を示す正面図である。
態を示す正面図である。
【図17】 上記実施例の制振装置の構造物への別の適
用形態を示す正面図である。
用形態を示す正面図である。
【図18】 上記実施例の制振装置の構造物への他の適
用形態を示す正面図である。
用形態を示す正面図である。
【図19】 上記実施例の制振装置の構造物への更に他
の適用形態を示す正面図である。
の適用形態を示す正面図である。
【図20】 本発明の他の実施例に係る制振装置の正面
図である。
図である。
【図21】 図20の制振装置のH−H線断面図であ
る。
る。
【図22】 本発明の更に他の実施例に係る制振装置の
横断面図である。
横断面図である。
【図23】 本発明の更に別の実施例に係る制振装置の
横断面図である。
横断面図である。
1 制振鋼板 2 脆性破壊伝播停止機能鋼材 3 外枠鋼板 4 座屈補強リブ 5 座屈補強リブ 6 制振装置 7 鉄骨構造物 8 柱 9 梁 10 接合部材 11 ブレース材 12 接合金具 13 ブレース鋼板 14 付着防止被膜 15 鋼管 16 コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 651 E04B 2/56 651D 651A
Claims (9)
- 【請求項1】 脆性破壊伝播停止機能鋼材を制振装置の
構成鋼材の一部として組み込んだことを特徴とする衝撃
荷重特性に優れた制振装置。 - 【請求項2】 制振鋼板の片面または両面に脆性破壊伝
播停止機能鋼材よりなる座屈防止リブを接合した制振装
置。 - 【請求項3】 制振鋼板の間に脆性破壊伝播停止機能鋼
材を制振鋼板と同一面に配置し、脆性破壊伝播停止機能
鋼材を隣接の制振鋼板に接合した制振装置。 - 【請求項4】 制振鋼板の間に脆性破壊伝播停止機能鋼
材を制振鋼板と直角に配置し、脆性破壊伝播停止機能鋼
材を隣接の制振鋼板に接合した制振装置。 - 【請求項5】 制振鋼板の片面または両面に脆性破壊伝
播停止機能鋼材を沿わせて複層状に配置し、脆性破壊伝
播停止機能鋼材を制振鋼板に非接合とした制振装置。 - 【請求項6】 制振鋼板の片面または両面に脆性破壊伝
播停止機能鋼材を沿わせて複層状に配置し、脆性破壊伝
播停止機能鋼材を制振鋼板に接合した制振装置。 - 【請求項7】 ブレース鋼板の片面または両面に脆性破
壊伝播停止機能鋼材を沿わせて配置し、脆性破壊伝播停
止機能鋼材をブレース鋼板に接合した制振装置。 - 【請求項8】 ブレース鋼板の中央部を直角に貫通する
ように脆性破壊伝播停止機能鋼材を配置し、脆性破壊伝
播停止機能鋼材をブレース鋼板に接合した制振装置。 - 【請求項9】 ブレース鋼板の幅方向端面に脆性破壊伝
播停止機能鋼材をブレース鋼板と直角にフランジ状に接
合した制振装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16678396A JPH09328925A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 衝撃荷重特性に優れた制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16678396A JPH09328925A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 衝撃荷重特性に優れた制振装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09328925A true JPH09328925A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15837602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16678396A Pending JPH09328925A (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 衝撃荷重特性に優れた制振装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09328925A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102535669A (zh) * | 2012-01-13 | 2012-07-04 | 大连理工大学 | 一种应用于剪力墙连梁的摩擦-金属屈服耗能联控减震装置及其控制方法 |
| CN102912880A (zh) * | 2012-11-06 | 2013-02-06 | 沈阳建筑大学 | 密栅软钢与铅复合阻尼器 |
| JP2013124530A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Fujita Corp | 座屈拘束ブレース |
| JP2014240599A (ja) * | 2014-08-04 | 2014-12-25 | ホリー株式会社 | 制振装置 |
| CN105908856A (zh) * | 2016-06-22 | 2016-08-31 | 杭州铁木辛柯钢结构设计有限公司 | 预制配筋混凝土块t型肋防屈曲钢板抗震墙 |
| JP2023004536A (ja) * | 2021-06-28 | 2023-01-17 | Jfeシビル株式会社 | 間柱型鋼材ダンパー |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP16678396A patent/JPH09328925A/ja active Pending
Cited By (7)
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| CN105908856A (zh) * | 2016-06-22 | 2016-08-31 | 杭州铁木辛柯钢结构设计有限公司 | 预制配筋混凝土块t型肋防屈曲钢板抗震墙 |
| CN105908856B (zh) * | 2016-06-22 | 2018-03-16 | 杭州铁木辛柯钢结构设计有限公司 | 预制配筋混凝土块t型肋防屈曲钢板抗震墙 |
| JP2023004536A (ja) * | 2021-06-28 | 2023-01-17 | Jfeシビル株式会社 | 間柱型鋼材ダンパー |
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