JPH09263289A - ペダル付電動車両 - Google Patents

ペダル付電動車両

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JPH09263289A
JPH09263289A JP7594996A JP7594996A JPH09263289A JP H09263289 A JPH09263289 A JP H09263289A JP 7594996 A JP7594996 A JP 7594996A JP 7594996 A JP7594996 A JP 7594996A JP H09263289 A JPH09263289 A JP H09263289A
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Takeo Fujita
武男 藤田
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望 高田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走最大設定速度付近での駆動力の不連続感
を解消して快適な乗り心地を確保することができるペダ
ル付電動車両を提供すること。 【構成】 足漕ぎペダル21と、踏力検出手段と、車速
検出手段と、一定の自走モータ出力B又は踏力に比例す
る踏力比例補助力Aを出力するパワーユニット(電動力
発生手段)15及び自走指示手段を備える電動三輪自転
車(ペダル付電動車両)1において、車速Vが自走最大
設定速度Vmax 以下であって、且つ、自走指示があった
場合には、前記自走モータ出力Bと踏力比例補助力Aを
比較してその何れか大きい方を電動補助力として指示
し、それ以外の場合には踏力比例補助力Aを電動補助力
として指示するコントローラ(制御手段)15を設け
る。本発明によれば、自走最大設定速度Vmax 到達直前
と直後での電動補助力の変動がより小さく抑えられ、当
該電動三輪自転車1快適な乗心地を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定の自走モータ
出力による自走と電動補助力(自走モータ出力又は踏力
比例補助力)による電動補助走行が可能なペダル付電動
車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一定の電動力(自走モータ出力)による
定速での自走の他に人力(踏力)による走行が可能であ
って、両走行の切り換えを簡単な構造で自動的に行い、
ライダーが足腰の運動をすることも可能なペダル付電動
車両が提案されている(特開平7−132874号公報
参照)。
【0003】ところで、現行の道路交通法では歩行者と
して扱われる電動車両の最大速度(自走最大設定速度)
は6km/hに規定されているため、斯かる電動車両に
おいてはその最大速度範囲内で人力と電動補助力(自走
モータ出力)のハイブリッド駆動が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯かる電動車両の人力
M 、電動補助力FA 、合力(人力FM と電動補助力F
A との合力)F及び車速Vの経時変化を図8にそれぞれ
示すが、図示のように車速Vが自走最大設定速度Vmax
よりも小さい時間t0 〜t1 の間においては、その間に
加えられる人力FM の大きさに拘らず一定の電動補助力
A が出力され、従って、車両は人力FM と電動補助力
A を合成した合力F(=FM +FA )を駆動力として
駆動される。
【0005】而して、図示のように時間t1 において車
速Vが自走最大設定速度Vmax を超えた瞬間に電動補助
力FA の供給は遮断され(FA =0)、車速Vが自走最
大設定速度Vmax を超えている時間t1 〜t2 の間は車
両は人力FM のみによって駆動される。このように車速
Vが自走最大設定速度Vmax を超えた瞬間に電動補助力
A の供給が突然遮断されるため、合力(駆動力)Fが
図示のように時間t1において不連続的に急減してしま
う。
【0006】そして、合力(駆動力)Fが低下したため
に図示のように時間t2 において車速Vが自走最大設定
速度Vmax 以下に下がると、瞬間的に電動補助力FA
突然付加されるため、合力(駆動力)Fが不連続的に急
増する。以下、同様にして合力(駆動力)は時間t3
おいて急減し、時間t4 において急増する。
【0007】以上のように、自走最大設定速度Vmax を
境として合力(駆動力)Fが急減と急増を繰り返す所謂
ハンチング現象が発生し、ライダーに不快感を与えてし
まう。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、自走最大設定速度付近での駆
動力の不連続感を解消して快適な乗り心地を確保するこ
とができるペダル付電動車両を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、足漕ぎペダルと、該足漕ぎ
ペダルを介して入力される踏力を検出する踏力検出手段
と、車速を検出する車速検出手段と、一定の自走モータ
出力又は踏力に比例する踏力比例補助力を出力する電動
力発生手段及び自走指示信号を出力する自走指示手段を
備えるペダル付電動車両において、前記自走指示手段に
よる自走指示があった場合には、予め定めた自走最大設
定速度を超えない速度で自走するよう自走モータ出力を
発生せしめ、自走指示中に足漕ぎにより車速が自走最大
設定速度を超えた場合には、踏力比例補助力を電動補助
力として指示し、自走指示がない場合には、車速に拘ら
ず踏力比例補助力を電動補助力として指示する制御手段
を設けたことを特徴とする。
【0010】又、請求項2記載の発明は、同様のペダル
付電動車両において、車速検出手段によって検出される
車速が自走最大設定速度以下であって、且つ、自走指示
手段による自走指示があった場合には、自走モータ出力
と踏力比例補助力を比較してその何れか大きい方を電動
補助力として指示し、それ以外の場合には踏力比例補助
力を電動補助力として指示する制御手段を設けたことを
特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の発明によれば、自
走指示があった場合には、予め定めた自走最大設定速度
を超えない速度で自走するよう自走モータ出力を発生せ
しめ、自走指示中に足漕ぎにより車速が自走最大設定速
度を超えた場合には、踏力比例補助力を電動補助力とし
て指示する制御手段を設けたため、足漕ぎにより車速が
自走最大設定速度を超えた際の駆動力の急減を避けるこ
とができ、当該ペダル付電動車両に快適な乗心地を確保
することができる。
【0012】又、請求項2記載の発明によれば、車速が
自走最大設定速度以下であって、且つ、自走指示があっ
た場合には、自走モータ出力と踏力比例補助力を比較し
てその何れか大きい方が電動補助力として出力されるた
め、自走最大設定速度到達直前と直後での電動補助力の
変動がより小さく抑えられ、当該ペダル付電動車両に更
に快適な乗心地を確保することができる。尚、車速が自
走最大設定速度以下であっても、自走指示がなされない
場合には、踏力比例補助力による電動補助走行が行われ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1発明]以下に第1発明の実施の形態を添付図面に
基づいて説明する。
【0014】先ず、本発明に係るペダル付電動車両の一
形態としての電動三輪自動車1の概略構成を図1に基づ
いて説明する。
【0015】即ち、図1は電動三輪自転車1の側面図で
あり、該電動三輪自転車1は揺動式の自転車であって、
前輪2やシート3を支持する前フレーム4は、後二輪5
を支持する後フレーム6に対して揺動自在に構成されて
おり、その中立状態への復帰は揺動復元機構7によって
なされる。
【0016】ところで、上記前フレーム4は車体前方に
位置するヘッドパイプ8を有し、該ヘッドパイプ8には
ハンドルステム9が回動自在に挿通している。そして、
ハンドルステム9の上端にはハンドル10が結着され、
同ハンドルステム9の下端にはフロントフォーク11が
結着されており、該フロントフォーク11の下端部には
前記前輪2が前車軸12によって回転自在に軸支されて
いる。
【0017】又、前フレーム4は前記ヘッドパイプ8か
ら車幅方向中央部を車体後方に向かって延出する大径の
メインパイプ13を有しており、該メインパイプ13の
前半部分にはパワーユニット14及びコントローラ15
が取り付けられており、これらは上カバー16aと下カ
バー16bによって覆われている。そして、メインパイ
プ13に立設されたシートパイプ17の上端部には前記
シート3が支持されており、該シート3の下方にはアウ
ターボックス18がシートパイプ17に沿って設けられ
ている。尚、このアウターボックス18の上部には開閉
自在な蓋18aが設けられており、この蓋18aを開く
ことにより、後述のバッテリ30(図2参照)を収容し
た不図示のインナーボックスをアウターボックス18に
対して出し入れすることができる。
【0018】ところで、前記パワーユニット14は車速
と自走指示に応じて一定の自走モータ出力又は踏力に比
例する踏力比例補助力を発生するとともに、自走モータ
出力又は踏力比例補助力とペダルからの人力を合成して
その合力を駆動力として後輪に伝達するものであって、
これにはクランク軸19が回転自在に軸支されており、
該クランク軸19の左右にはクランク20が取り付けら
れ、各クランク20の端部には足漕ぎペダル21が軸支
されている。尚、一定の自走モータ出力は押しボタンの
ON/OFF、スロットル操作等によって得られる。
【0019】又、パワーユニット14の合力軸38(図
3参照)にはスプロケット22が結着されており、該ス
プロケット22と後フレーム6に支持された中間軸23
に結着されたスプロケット24の間には無端状のチェー
ン25が巻装され、中間軸23に結着された別のスプロ
ケット26と後車軸27に結着されたスプロケット28
の間には無端状のチェーン29が巻装されている。
【0020】ここで、補助動力系の電気回路構成と駆動
力伝達系の構成を図2、図3に基づいてそれぞれ説明す
る。尚、図2は補助動力系の電気回路図、図3は駆動力
伝達系の構成と駆動力伝達経路を示すブロック図であ
る。
【0021】図2に示す電気回路において、30は不図
示のインナーボックスと共に前記アウターボックス18
(図1参照)内に収納されるバッテリ、15は前記コン
トローラ、31は前記パワーユニット14に含まれる電
動モータ、32は電源スイッチである。そして、コント
ローラ15には自走制御機能、踏力比例制御機能、比較
選択機能、車速計測機能及びブレーキ連動停止機能が具
備されており、これには自走指示信号を出力する自走指
示器33と、ペダル21を介してクランク軸19に入力
されるライダーの踏力を検出する踏力センサ34と、車
速を検出する車速センサ35及び車両の制動を検出する
ブレーキセンサ36が電気的に接続されている。
【0022】而して、ライダーがペダル21を漕いだ場
合には、図3に示すように、上記踏力(人力)はクラン
ク軸19及び一方向クラッチ37を経て合力軸38に伝
達されるが、その伝達経路上で該踏力と車速が前記踏力
センサ34、車速センサ35(図2参照)によってそれ
ぞれ検出され、それらの検出信号はコントローラ15に
入力される。又、コントローラ15には前記自走指示器
33からの自走指示信号が入力される。
【0023】すると、コントローラ15は、これに入力
される各種信号とメモリ39に記憶された各種データに
基づいて所定の電動補助力を算出し、その電動補助力に
見合う制御信号(出力指示信号)を電動モータ31に対
して出力する。
【0024】而して、電動モータ31が発生する電動補
助力は減速機40及び一方向クラッチ41を経て前記合
力軸38に伝達され、チェーン25を介して中間軸23
上の一方向クラッチ42、変速機構43及び図1に示し
たチェーン29を経て左右一対の後輪5に伝達される。
【0025】以上において、本実施の形態に係る電動三
輪自転車1においては、自走指示器33によって自走指
示がなされた場合には、コントローラ15は、予め定め
た自走最大設定速度を超えない速度で自走するよう自走
モータ出力を発生せしめ、自走指示中に足漕ぎにより車
速が自走最大設定速度を超えた場合には、踏力比例補助
力を電動補助力として指示し、自走指示がない場合には
車速に拘らず踏力比例補助力を電動補助力として指示す
る。
【0026】ここで、上記駆動制御方法を図4及び図5
に基づいて説明する。尚、図4は駆動制御(電動補助力
指示)手順を示すフローチャート、図5は踏力、電動補
助力、合力(駆動力:踏力と電動補助力の合力)及び車
速の経時変化を示す図である。
【0027】電動三輪自転車1が走行すると、先ず、車
速センサ35によって車速Vが検出され(図4のSTEP
1)、次に踏力センサ34によって踏力FM が検出され
(STEP2)、検出された踏力FM に比例する踏力比例補
助力Aがコントローラ15によって演算される(STEP
3)。尚、ライダーが自走指示を出力してペダル21を
漕がない場合には、踏力センサ34によって検出される
踏力FM は0(FM =0)となり、従って、コントロー
ラ15によって演算される踏力比例補助力Aも0となる
(A=0)。
【0028】上述のように踏力比例補助力Aが演算され
ると、車速Vが自走最大設定速度Vmax 以下であるか否
か(V≦Vmax ?)が判断され(STEP4)、図5に示す
時間t0 〜t1 、t2 〜t3 におけるように車速Vが自
走最大設定速度Vmax 以下である場合には、自走指示器
33によって自走指示がなされたか否かが判断される
(STEP5)。この判断結果がYESである場合、つま
り、車速Vが自走最大設定速度Vmax 以下であって、且
つ、自走指示がなされている場合には、当該電動三輪自
転車1が自走最大設定速度Vmax を超えない速度で自走
するよう一定の自走モータ出力Bが電動補助力として指
示され(STEP6)、従って、当該電動三輪自転車1は電
動モータ31から出力される一定の自走モータ出力Bを
駆動力として自走最大設定速度Vmax 以下の車速Vで自
走することとなり、自走モータ出力Bによる電動補助走
行が行われる。
【0029】これに対して、STEP5での判断結果がNO
である場合、つまり、車速Vが自走最大設定速度Vmax
以下であって、且つ、自走指示がなされていない場合に
は、踏力比例補助力Aが電動補助力として指示され(ST
EP7)、従って、当該電動三輪自転車1は電動モータ3
1から出力される踏力比例補助力Aと踏力FM の合力F
(=A+FM )を駆動力として走行することとなり、踏
力比例補助力Aによる電動補助走行が行われる。
【0030】他方、STEP4の判断結果がNOである場
合、つまり、図5に示す時間t1 〜t2 、t3 〜におけ
るように車速Vが自走最大設定速度Vmax を超えた場合
には、自走指示の有無に拘らず踏力比例補助力Aが電動
補助力として指示され(STEP7)、当該電動三輪自転車
1は電動モータ31から出力される踏力比例補助力Aと
踏力FM の合力F(=A+FM )を駆動力として走行す
ることとなり、踏力比例補助力Aによる電動補助走行が
行われる。
【0031】尚、本実施の形態においては、自走指示が
なされていない場合には、車速Vに拘らず上記と同様に
踏力比例補助力Aが電動補助力として指示され、当該電
動三輪自転車1は踏力比例補助力Aによる電動補助走行
が行われる。
【0032】以上のように、本実施の形態においては、
自走指示があった場合には、予め定めた自走最大設定速
度Vmax を超えない速度で自走するよう自走モータ出力
Bを発生せしめ、自走指示中に足漕ぎにより車速Vが自
走最大設定速度Vmax を超えた場合には、踏力比例補助
力Aを電動補助力として指示するコントローラ15を設
けたため、図5に示すように、足漕ぎにより車速Vが自
走最大設定速度Vmaxを超えた際の駆動力(合力F)の
急減を避けることができ、当該電動三輪自転車1に快適
な乗心地を確保することができる。 [第2発明]次に、第2発明を図1に示した電動三輪自
転車1に適用した実施の形態について説明する。尚、本
実施の形態に係る電動三輪自転車1の構成と補助動力系
の電気回路構成及び駆動力伝達系の構成は前記第1発明
と同様であるため、これらについての説明は省略し、以
下、図1乃至図3に付した符号を用いて説明する。
【0033】本実施の形態に係る電動三輪自転車1にお
いては、自走指示器33によって自走指示を出力した場
合であって、ライダーがペダル21を漕がない場合に
は、コントローラ15は一定の自走モータ出力を電動補
助力としてこれに見合う制御信号を電動モータ31に対
して出力し、従って、当該電動三輪自転車1は電動モー
タ31から出力される自走モータ出力を駆動力として所
定の自走最大設定速度以下の一定速度で自走せしめられ
る。
【0034】一方、ライダーがペダル21を漕いだ場合
であって、車速が自走最大設定速度以下であっても自走
指示がなされていない場合及び自走指示の有無に拘らず
車速が自走最大設定速度を超えた場合には、コントロー
ラ15は、踏力センサ34によって検出された踏力に比
例する踏力比例補助力を演算してこれを電動補助力と
し、その大きさに見合う制御信号を電動モータ31に対
して出力する。従って、当該電動三輪自転車1は電動モ
ータ31から出力される踏力比例補助力と踏力の合力を
駆動力として走行することとなり、踏力比例補助力によ
る電動補助走行が行われる。
【0035】又、車速が自走最大設定速度以下であっ
て、且つ、自走指示がなされた場合には、コントローラ
15は自走モータ出力と踏力比例補助力を比較して何れ
か大きい方を電動補助力としてこれに見合う制御信号を
出力し、従って、当該電動三輪自転車1は電動モータ3
1から出力される電動補助力(一定の自走モータ出力又
は踏力に比例する踏力比例補助力)と踏力の合力を駆動
力として走行することとなり、自走モータ出力又は踏力
比例補助力による電動補助走行が行われる。
【0036】ここで、以上説明した駆動制御方法を図6
及び図7に基づいて説明する。尚、図6は駆動制御(電
動補助力指示)手順を示すフローチャート、図7は踏
力、電動補助力、合力(駆動力:踏力と電動補助力の合
力)及び車速の経時変化を示す図である。
【0037】電動三輪自転車1が走行すると、先ず、車
速センサ35によって車速Vが検出され(図6のSTEP
1)、次に踏力センサ34によって踏力FM が検出され
(STEP2)、検出された踏力FM に比例する踏力比例補
助力Aがコントローラ15によって演算される(STEP
3)。尚、ライダーが自走指示を出力してペダル21を
漕がない場合には、踏力センサ34によって検出される
踏力FM は0(FM =0)となり、従って、コントロー
ラ15によって演算される踏力比例補助力Aも0となる
(A=0)。
【0038】上述のように踏力比例補助力Aが演算され
ると、車速Vが自走最大設定速度Vmax 以下であるか否
か(V≦Vmax ?)が判断され(STEP4)、車速Vが自
走最大設定速度Vmax 以下である場合には、自走指示器
33によって自走指示がなされたか否かが判断される
(STEP5)。この判断結果がYESである場合、つま
り、車速Vが自走最大設定速度Vmax 以下であって、且
つ、自走指示がなされている場合には、図7に示す自走
モータ出力Bと踏力比例補助力Aの大小が比較され、自
走モータ出力Bが踏力比例補助力Aよりも大きいか否か
(B>A?)が判断される(STEP6)。
【0039】上記判断結果がYESであって、図7に示
す時間t0 〜t1 、t3 〜t4 におけるように自走モー
タ出力Bが踏力比例補助力Aよりも大きい(B>A)場
合には、その大きい方の自走モータ出力Bが電動補助力
として指示され(STEP7)、従って、当該電動三輪自転
車1は電動モータ31から出力される一定の自走モータ
出力Bと踏力FM の合力F(=B+FM )を駆動力とし
て走行することとなり、自走モータ出力Bによる電動補
助走行が行われる。尚、ライダーがペダル21を漕いで
いない場合には、前述のように踏力FM と踏力比例補助
力Aは共に0(FM =A=0)であるため、STEP6の判
断結果は常にYESとなり、当該電動三輪自転車1は電
動モータ31から出力される一定の自走モータ出力Bを
駆動力として自走最大設定速度Vmax 以下の一定速度で
自走する。
【0040】これに対して、STEP6の判断結果がNOで
あって、図7に示す時間t1 〜t2、t4 〜t5 におけ
るように踏力比例補助力Aの方が自走モータ出力Bより
も大きい(A>B)場合には、その大きい方の踏力比例
補助力Aが電動補助力として指示され(STEP8)、従っ
て、当該電動三輪自転車1は電動モータ31から出力さ
れる踏力比例補助力Aと踏力FM の合力F(=A+F
M )を駆動力として走行することとなり、踏力比例補助
力Aによる電動補助走行が行われる。
【0041】他方、STEP5の判断結果がNOである場
合、つまり、車速Vが自走最大設定速度Vmax 以下であ
って、且つ、自走指示がなされていない場合には、踏力
比例補助力Aが電動補助力として指示され(STEP8)、
当該電動三輪自転車1は電動モータ31から出力される
踏力比例補助力Aと踏力FM の合力F(=A+FM )を
駆動力として走行することとなり、踏力比例補助力Aに
よる電動補助走行が行われる。
【0042】又、自走指示の有無に拘らず、図7に示す
時間t2 〜t3 、t5 〜におけるように車速Vが自走最
大設定速度Vmax を超えた場合には、上記と同様に踏力
比例補助力Aが電動補助力として指示され(STEP8)、
当該電動三輪自転車1は電動モータ31から出力される
踏力比例補助力Aと踏力FM の合力F(=A+FM )を
駆動力として走行することとなり、踏力比例補助力Aに
よる電動補助走行が行われる。
【0043】以上のように、本実施の形態においては、
車速Vが自走最大設定速度Vmax 以下であって、且つ、
自走指示があった場合には、自走モータ出力Bと踏力比
例補助力Aを比較してその何れか大きい方が電動補助力
として出力されるため、自走最大設定速度Vmax 到達直
前と直後での電動補助力の変動がより小さく抑えられ、
当該電動三輪自転車1に更に快適な乗心地を確保するこ
とができる。
【0044】尚、以上は第1及び第2発明を電動三輪自
転車に適用した形態について述べたが、第1及び第2発
明はその他任意のペダル付電動車両に対して同様に適用
可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、自走指示があった場合には、予め
定めた自走最大設定速度を超えない速度で自走するよう
自走モータ出力を発生せしめ、自走指示中に足漕ぎによ
り車速が自走最大設定速度を超えた場合には、踏力比例
補助力を電動補助力として指示する制御手段を設けたた
め、足漕ぎにより車速が自走最大設定速度を超えた際の
駆動力の急減を避けることができ、当該ペダル付電動車
両に快適な乗心地を確保することができるという効果が
得られる。
【0046】又、請求項2記載の発明によれば、車速が
自走最大設定速度以下であって、且つ、自走指示があっ
た場合には、自走モータ出力と踏力比例補助力を比較し
てその何れか大きい方が電動補助力として出力されるた
め、自走最大設定速度到達直前と直後での電動補助力の
変動がより小さく抑えられ、当該ペダル付電動車両に更
に快適な乗心地を確保することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動三輪自転車の側面図である。
【図2】本発明に係る電動三輪自転車の補助動力系の電
気回路図である。
【図3】本発明に係る電動三輪自転車の駆動力伝達系の
構成と駆動力伝達経路を示すブロック図である。
【図4】第1発明に係る電動三輪自転車における駆動制
御(電動補助力指示)手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】第1発明に係る電動三輪自転車における踏力、
電動補助力、合力(駆動力)及び車速の経時変化を示す
図である。
【図6】第2発明に係る電動三輪自転車における駆動制
御(電動補助力指示)手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】第2発明に係る電動三輪自転車における踏力、
電動補助力、合力(駆動力)及び車速の経時変化を示す
図である。
【図8】従来の電動車両の人力、電動補助力、合力(駆
動力)及び車速の経時変化を示す図である。
【符号の説明】
1 電動三輪自転車 14 パワーユニット(電動力発生手段) 15 コントローラ(制御手段) 21 足漕ぎペダル 33 自走指示器(自走指示手段) 34 踏力センサ(踏力検出手段) 35 車速センサ(車速検出センサ) A 踏力比例補助力 B 自走モータ出力 FM 踏力 F 合力(駆動力) V 車速 Vmax 自走最大設定速度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足漕ぎペダルと、該足漕ぎペダルを介し
    て入力される踏力を検出する踏力検出手段と、車速を検
    出する車速検出手段と、一定の自走モータ出力又は踏力
    に比例する踏力比例補助力を出力する電動力発生手段及
    び自走指示信号を出力する自走指示手段を備えるペダル
    付電動車両において、 前記自走指示手段による自走指示があった場合には、予
    め定めた自走最大設定速度を超えない速度で自走するよ
    う自走モータ出力を発生せしめ、自走指示中に足漕ぎに
    より車速が自走最大設定速度を超えた場合には、踏力比
    例補助力を電動補助力として指示し、自走指示がない場
    合には、車速に拘らず踏力比例補助力を電動補助力とし
    て指示する制御手段を設けたことを特徴とするペダル付
    電動車両。
  2. 【請求項2】 足漕ぎペダルと、該足漕ぎペダルを介し
    て入力される踏力を検出する踏力検出手段と、車速を検
    出する車速検出手段と、一定の自走モータ出力又は踏力
    に比例する踏力比例補助力を出力する電動力発生手段及
    び自走指示信号を出力する自走指示手段を備えるペダル
    付電動車両において、 前記車速検出手段によって検出される車速が自走最大設
    定速度以下であって、且つ、前記自走指示手段による自
    走指示があった場合には、前記自走モータ出力と踏力比
    例補助力を比較してその何れか大きい方を電動補助力と
    して指示し、それ以外の場合には踏力比例補助力を電動
    補助力として指示する制御手段を設けたことを特徴とす
    るペダル付電動車両。
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