JP5025851B2 - 電動補助車両の補助動力制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、踏力に所定のアシスト比を乗じた補助動力を踏力と共に駆動輪に伝達することにより、走行を補助するようにした電動補助車両に関し、詳細には上記アシスト比を適正な値に制御できるようにした補助動力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、運転者がペダルに加えた踏力に規定のアシスト比を乗じた補助動力を電動モータに発生させ、該電動モータの補助動力及び上記踏力を合力して駆動輪に伝達し、もって走行を補助するようにした電動補助自転車や電動補助車椅子等の電動補助車両が実用化されている。
【0003】
なお、本明細書におけるアシスト比とは、補助動力/踏力の比率を意味している。道路交通法上の電動補助自転車として認められるためには、上記アシスト比が規定値(通常1.0)を越えてはならないとされている。なお、アシスト比が1.0を越えると道路交通法上の原動機付自転車とみなされる。
【0004】
【発明が解決すようとする課題】
ところで変速機構を備えた電動補助車両の場合、踏力検出部及び合力部の下流に変速機構を設けるのであれば、変速段にかかわらずアシスト比は変化しないのだが、踏力検出部と合力部の間に変速機構を設けると、変速段によってアシスト比が変化することとなる。そのため高速側の変速段にあるときに上記規定のアシスト比を越えないように設定すると、低速側の変速段においてアシスト比が必要以上に低下してしまい、必要な補助動力が得られないという問題がある。なお、逆に低速側変速段において上記規定のアシスト比を確保すると高速側変速段においてアシスト比が上記規定値を越えてしまう。
【0005】
また上記のような変速機構の配置とは無関係に、従来の電動補助車両の場合、同じ変速段でみた場合、アシスト比は一定の値(通常1.0)に固定されており、運転者のペダルの漕ぎ方に関わらず踏力の大きさのみによって補助動力の大きさが決まってしまうようになっている。そのため例えば、走行状態によって、大きな補助動力が欲しい場合と、補助動力はそれほど必要としない場合があるにもかかわらず、これらの要請に応えることができないといった問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、変速機構の配置とは無関係の電動補助車両において、大きな補助動力が欲しい場合には補助動力を大きくし、補助動力をそれほど必要としない場合には補助動力を小さくできる電動補助車両の補助動力制御装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ペダルに加えられた踏力を検出し、該検出された踏力にアシスト比を乗じた補助動力を電動モータに発生させ、該補助動力を上記踏力と共に駆動輪に伝達するようにした電動補助車両の補助動力制御装置において、上記踏力の入力状況に基づいて、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に保持された状態が所定時間以上経過した場合は航続距離を重視する航続距離重視状態とし、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に保持された状態が所定時間経過するまで及び踏力電圧の変動幅が上記所定の変動幅を越えた場合には補助動力の供給を重視するアシスト重視状態とし、アシスト重視状態でのアシスト比を航続距離重視状態のアシスト比より大きい値に設定すること特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1において、発進時には踏力の大きさの如何に関わらずアシスト重視状態とすることを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、アシスト重視状態では、変速段の如何に関わらずアシスト比を所定の値に保持することを特徴としている。
【0011】
請求項1の発明によれば、踏力の入力状況に基づいてアシスト重視状態か航続距離重視状態かを判断し、アシスト重視状態でのアシスト比を航続距離重視状態のアシスト比より大きい値に設定したので、坂道等のように大きな補助動力が欲しい場合には大きな補助動力を供給でき、走行が楽であり、また平坦路のように小さな補助動力で済む場合は小さな補助動力にでき、バッテリの1回の充電における航続距離を延ばすことができる。
【0012】
また、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に所定時間以上保持されている場合は航続距離重視状態とし、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に所定時間保持されるまで及び上記所定の変動幅を越えた場合にはアシスト重視状態としたので、特別なセンサを必要とすることなく元々から検出されている踏力の変動でもって上記何れかの状態かを判定でき、コスト上昇,構造複雑化を招くことがほとんどない。
【0013】
請求項2の発明によれば、発進時には踏力の大きさの如何に関わらずアシスト重視状態としたので、発進時にアシスト力が不足することがなく、発進が容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1〜図6は本発明外の補助動力制御装置を説明するための図であり、図1は上記補助動力制御装置を搭載した電動補助自転車の模式側面図、図2は変速判定によるアシスト比補正ブロック図、図3は踏力車速−モータ車速特性図、図4は踏力電圧−モータ電流指令値特性図、図5は踏力−モータ補助動力特性図、図6は変速判断によるアシスト比補正動作を示すフローチャートである。
【0015】
図1において、1は電動補助車両としての電動補助自転車であり、これの車体フレーム2はヘッドパイプ3と、該ヘッドパイプ3から車体後方斜め下方に延びるダウンチューブ4と、該ダウンチューブ4の後端から上方に起立して延びるシートチューブ5と、上記ダウンチューブ4の後端から後方に略水平に延びる左,右一対のチェーンステー6と、該両チェーンステー6の後端部と上記シートチューブ5の上端部とを結合する左,右一対のシートステー7と、上記ヘッドパイプ3から水平に延びる水平チューブ8とを備えている。
【0016】
上記ヘッドパイプ3にはフロントフォーク9が左右に回動可能に支持されている。このフロントフォーク9の下端には前輪10が軸支されており、上端には操向ハンドル11が固着されている。また上記シートチューブ5の上端にはサドル12が装着されている。さらに上記チェーンステー6の後端には後輪13が軸支されている。
【0017】
上記車体フレーム2の中央下端部にはペダルユニット14が配設されている。このペダルユニット14は、運転者によりペダル15aに加えられた踏力によりクランクアーム15bを介してクランク軸15cを回転駆動し、該クランク軸15cの回転をチェーン16に出力するようになっている。この出力は後輪13のハブ18内に設けられた変速機構とその下流の一方向クラッチを介してハブに伝達される。
【0018】
上記変速機構として、第1速及び第2速を有する2段変速式のものが採用されている。なお、2段変速式に限らず、3段以上の変速段を有するものでも勿論構わない。上記操向ハンドル11に配設された切替レバー11aを運転者が回動させることにより何れかの変速段が選択されるようになっている。そして第1速が選択されると、チェーン16が接続されたドリブンスプロケットの回転がそのまま後輪に出力され、第2速の場合にはドリブンスプロケットの回転が1.415倍に増速されて(後輪)に出力される。なお、上記変速比は上記例に限られないことは勿論である。
【0019】
また上記ペダルユニット14内には、上記ペダル15aに加えられる踏力を連続的に検出する踏力センサ17が配設されている。この踏力センサ17は上記踏力の大きさに比例した踏力電圧を発生する。
【0020】
上記後輪13のハブ18内にはこれと同軸上に電動モータが装着されている。この電動モータは、バッテリ19から供給されるモータ補助電流値に応じた補助動力を発生する。この補助動力と上記変速機構を経た後の踏力とがそれぞれ一方向クラッチを介して合力されて上記ハブ18ひいては後輪13を駆動することとなる。
【0021】
図2において、20はコントローラであり、これは上記変速機構が何れの変速段にあるかを検出し、該検出された変速段及び検出された踏力の大きさに応じたモータ補助電流を上記電動モータに供給することにより、変速段の如何に関わらず上記アシスト比を規定の値に保持する補助動力制御装置として機能する。
【0022】
上記コントローラ20における制御動作を図2〜図6を参照しつつ説明する。図6に示すように、まず運転者がペダル15aに加えた踏力の入力状態から求めた車両速度(踏力車速)及び電動モータ18の回転状態から求めた車両速度(モータ車速)が演算される(ステップS1,S2)。
【0023】
具体的には、踏力電圧ピーク値判定部20aにより踏力センサ17からの踏力電圧のピーク値が判定され、踏力周期計算部20bにより上記判定されたピーク値から次のピーク値までの時間間隔により周期が求められ、さらに踏力車速計算部20cにおいて上記計算された踏力周期から上記踏力車速が求められる。
【0024】
また、モータ車速計算部20dにおいて、上記バッテリ19の電圧と、電動モータ18に供給されているモータ電流値及びPWMデューティ比とからモータ誘起電圧が求められ、該誘起電圧からモータ車速が求められる。
【0025】
そして上記踏力車速とモータ車速との関係から、図3に基づいて、上記変速機構が第1速又は第2速の何れの変速段になっているかが判定され(ステップS3,S4)、第1速の場合には第1速用踏力電圧−モータ電流指令値変換マップが、第2速の場合には第2速用踏力電圧−モータ電流指令値変換マップが参照される(ステップS5,S6図4参照)。
【0026】
具体的には変速段判定部20eにおいて、第2速の時に踏力車速が実車速と同じになるよう設定した場合、上記踏力車速/モータ車速の比率が求められ、該比率が1.21〜2.0の範囲(第2速基準で示された図3に斜線を施した範囲)に有る場合には、上記変速機構が第1速であると判定され、これより小さい範囲(図3の斜線範囲より上側の範囲)の場合には第2速であると判定される。
【0027】
なお、上記比率が2.0より大きい場合は計算上あり得ないのであるが、プログラム上は第2速と判定される。後述するように第2速用モータ電流指令値は第1速用より小さく設定されているので、上記比率が2.0より大きい場合は第2速と判定することにより、規定のアシスト比を越えてしまうといった問題の発生を防止できる。
【0028】
続いて参照マップ決定部20fにおいて、判定された変速段に対応したマップが選択決定される(図4参照)。具体的には、図4に示すように、第1速の場合には特性線Aが、第2速の場合には特性線Bが選択される。なお、例えば第2速の場合には特性線Bを参照し、第1速の場合には特性線Bの値を同一アシスト比となるよう実験から求めた倍率を乗じて用いるようにしても良い。
【0029】
さらにまたモータ電流指令値計算部20gにおいて、図4の参照マップに沿って踏力電圧に対応したモータ電流指令値が演算され、該指令値に応じたモータ電流が電動モータに供給される。
【0030】
その結果、図5に実線の特性線A′で示すように、第1速,第2速の何れにおいても、踏力1に対して補助動力1となり、従ってアシスト比は第1速,第2速の何れにおいても1.0に保持される。
【0031】
ちなみに従来装置の場合、第1速,第2速の何れの場合も、図4に破線の特性線Bで示すように同じモータ電流指令値を採用していた。そのため、図5に示すように、第2速ではアシスト比を1.0にできるものの、第1速ではアシスト比は0.7程度となり、補助動力が不足するといった問題があった。
【0032】
このように上記補助動力制御装置では、上記変速機構が何れの変速段にあるかを検出し、第1速の場合のモータ電流指令値を第2速の場合より変速機構の変速比に対応して大きく設定するようしたので、第1速,第2速の何れにおいてもアシスト比を規定の値(1.0)に保持することができる。そのため、例えば第2速において規定のアシスト比となるようにした場合に、第1速においてアシスト比が小さくなってしまうといった問題を回避できる。
【0033】
また、上記踏力電圧のピークから次のピークまでの周期から求めた踏力車速と、電動モータの誘起電圧から求めたモータ車速との比率に基づいて変速段を求めるようにしたので、変速段を機械的に検出するセンサを設ける場合に比較して簡単な構成により、かつ低コストで変速段を検出できる。
【0034】
図7〜図10は請求項1〜3の発明に係る第1実施形態を説明するための図であり、図7は踏力電圧変動幅によるアシスト比補正ブロック図、図8は踏力電圧変動幅によるアシスト比補正イメージ図、図9は踏力電圧−モータ電流指令値特性図、図10は踏力変動幅によるアシスト比補正制御フローチャートである。なお、図中図1〜図6と同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0035】
図7のコントローラ20は、図1の電動補助自転車に搭載されているものであり、図2に示す変速段を判定して該変速段に応じたモータ電流指令値を出力する機能を備えており、さらに以下に示す機能を備えている。
【0036】
上記コントローラ20では、図10に示すようにまず該電動補助自転車1において発進動作がなされているか否かが判断され(ステップS11)、発進動作中であれば、規定時間(例えば3秒)が経過するまでは、アシスト力重視マップが参照される(ステップS12,S13)。
【0037】
そして発進から上記規定時間が経過すると、踏力電圧の変動幅の計算が開始され(ステップS14)、踏力電圧の変動幅が規定の変動幅内にある場合において規定時間(例えば3秒)が経過すると航続距離重視マップが選択される(ステップS15〜S17。なお、上記ステップS15,S16において、踏力電圧の変動幅が上記規定の変動幅を越えた場合、及び規定の変動幅内に有る場合で規定の時間が経過するまでは上記アシスト力重視マップが選択される。
【0038】
具体的には、上記コントローラ20の踏力電圧上下限ピーク値判定部20hにおいて踏力電圧の上下限ピーク値が判定され、踏力電圧変動幅計算部20iにおいて、上記上下限ピーク値から踏力電圧の変動幅が求められ、参照マップ決定部20gにおいて、上記求められた踏力電圧の変動幅が図8(a)又は(b)に示すように規定の変動幅(例えば0.6V)内にあるか否かが判断される。
【0039】
この場合に、図8(a)に示すように、踏力電圧の変動幅が、規定の変動幅内にある状態が規定時間(3秒)以上経過した場合には、航続距離重視状態にあると判断される。また踏力電圧の変動幅が上記規定の変動幅を越えた場合にはアシスト力重視状態にあると判断される。
【0040】
そしてモータ電流指令値計算部20kにおいて図9に基づいてモータ電流指令値が求められる。図9は、踏力電圧に対応したモータ電流指令値を求めるためのマップである。特性線D,D′は上記変速機構の変速段が第1速の場合のもので、それぞれアシスト力重視状態,航続距離重視状態に対応している。また特性線E,E′は第2速の場合のもので、それぞれアシスト力重視状態,航続距離重視状態に対応している。
【0041】
このように、本実施形態では、同じ踏力電圧に対して、第1速のモータ電流指令値の方が第2速のより大きく設定されており、また何れの変速段にあってもアシスト力重視状態のモータ電流指令値の方が航続距離重視状態のより大きく設定されている。
【0042】
なお、上記特性線D及びEの場合には、電動モータによる補助動力は踏力と同じ大きさとなり、そのアシスト比は規定値(1.0)に保持される。一方、特性線D′及びE′の場合には、補助動力は踏力より小さく、例えば70%程度となり、そのアシスト比は規定値より小さい0.7程度となる。
【0043】
上記参照マップ決定部20jにおいて踏力入力状況がアシスト力重視状態にあると判定された場合には、図9の特性曲線D又はEに沿ってモータ電流指令値が求められる。また航続距離重視状態にあると判断された場合には図9の特性曲線D′又はE′に沿ってモータ電流指令値が求められる。
【0044】
このように、本実施形態によれば、踏力の入力状況に基づいて、具体的には踏力電圧の変動幅が規定の変動幅内にあるかあるいはこの変動幅を越えて増加したかによって、アシスト重視状態か航続距離重視状態かを判断し、アシスト重視状態でのアシスト比を航続距離重視状態のアシスト比より大きい値に設定したので、坂道等のように大きな補助動力が欲しい場合には大きなアシスト比で大きな補助動力を供給でき、走行が楽であり、また平坦路のように小さな補助動力で済む場合は小さなアシスト比で小さな補助動力にでき、バッテリの1回の充電における航続距離を延ばすことができる。
【0045】
また、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に所定時間以上保持されているか、あるいは所定の変動幅を越えたかによって、航続距離重視状態かアシスト重視状態かを判定するようにしたので、特別なセンサを必要とすることなく元々から検出されている踏力の変動でもって上記何れかの状態かを判定でき、コスト上昇,構造複雑化を招くことがほとんどない。
【0046】
さらにまた、発進時には踏力の大きさの如何に関わらずアシスト重視状態としたので、発進時には自動的に大きなアシスト比による補助動力が得られることから補助動力が不足することがなく、発進が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明外の補助動力制御装置を備えた電動補助自転車の側面図である。
【図2】上記補助動力制御装置のブロック図である。
【図3】上記制御装置の踏力車速−モータ車速特性図である。
【図4】上記制御装置の踏力電圧−モータ電流指令値特性図である。
【図5】上記制御装置の踏力−モータ補助動力特性図である。
【図6】上記制御装置のアシスト比補正動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態による補助動力制御装置のブロック図である。
【図8】上記第1実施形態制御装置のアシスト比補正イメージ図である。
【図9】上記第1実施形態制御装置の踏力電圧−モータ電流指令値特性図である。
【図10】上記第1実施形態制御装置のアシスト比補正動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電動補助自転車
15a ペダル
13 駆動輪
20 コントローラ(補助動力制御装置)
Claims (3)
- ペダルに加えられた踏力を検出し、該検出された踏力にアシスト比を乗じた補助動力を電動モータに発生させ、該補助動力を上記踏力と共に駆動輪に伝達するようにした電動補助車両の補助動力制御装置において、上記踏力の入力状況に基づいて、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に保持された状態が所定時間以上経過した場合は航続距離を重視する航続距離重視状態とし、踏力電圧の変動幅が所定の変動幅内に保持された状態が所定時間経過するまで及び踏力電圧の変動幅が上記所定の変動幅を越えた場合には補助動力の供給を重視するアシスト重視状態とし、アシスト重視状態でのアシスト比を航続距離重視状態のアシスト比より大きい値に設定すること特徴とする電動補助車両の補助動力制御装置。
- 請求項1において、発進時には踏力の大きさの如何に関わらずアシスト重視状態とすることを特徴とする電動補助車両の補助動力制御装置。
- 請求項1又は2において、アシスト重視状態では、変速段の如何に関わらずアシスト比を所定の値に保持することを特徴とする電動補助車両の補助動力制御装置。
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