JPH09257118A - ダンパプーリ - Google Patents

ダンパプーリ

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JPH09257118A
JPH09257118A JP9361396A JP9361396A JPH09257118A JP H09257118 A JPH09257118 A JP H09257118A JP 9361396 A JP9361396 A JP 9361396A JP 9361396 A JP9361396 A JP 9361396A JP H09257118 A JPH09257118 A JP H09257118A
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JP
Japan
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rubber
damper
elastic body
vibration system
torsional vibration
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Application number
JP9361396A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Miyake
和俊 三宅
Masato Ueno
正人 上野
Satomi Watanabe
悟美 渡辺
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/36Pulleys
    • F16H2055/366Pulleys with means providing resilience or vibration damping

Landscapes

  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじり振動対応用ダンパを形成するゴム部へ
の予圧縮工程を省略する。 【解決手段】 回転軸に取り付けられるものであって、
ボス部55、ディスク部52、リム部51からなる筒状
回転体5を設ける。このような筒状回転体5のリム部5
1の外周部に、ゴム状弾性体15及びプーリ部兼用のマ
ス11からなるねじり振動対応用ダンパ1を設ける。デ
ィスク部52のところに、リング状のマス21及びゴム
状弾性体25からなる曲げ振動対応用ダンパ2を設け
る。ねじり振動対応用ダンパ1のゴム状弾性体15を、
回転軸の軸心に対して所定の傾斜角(θ)を有する円錐
形の面上に形成させる。このような構成からなる各ゴム
状弾性体15、25を、型内へのゴム材の注入及び加硫
成形手段にて形成させる。 【効果】 円錐面上に形成されるゴム状弾性体15の収
縮作用により、予圧縮に相当する圧縮力が生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパマス兼用の
プーリ部を有するねじり振動系ダンパと、曲げ振動系ダ
ンパと、からなるダンパプーリに関するものであり、特
に、ねじり振動系ダンパにおけるゴム状弾性体を、予圧
縮工程を経ること無く成立させるようにしたダンパプー
リに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダンパプーリは、例えば図5に示
す如く、回転軸に取り付けられるハブ部550、当該ハ
ブ部550と一体的に形成されるディスク部520、及
びリム部510等からなる筒状回転体50を基礎にし
て、当該筒状回転体50の上記ディスク部520のとこ
ろに設けられる曲げ振動系ダンパ20、及び上記リム部
510の外周部に設けられるものであって、そのマス1
10がプーリ部を兼用するねじり振動系のダンパ10を
有する構成からなるものである。そして、このような構
成からなる従来のものにおいて、そのねじり振動系ダン
パ10を形成する部分は、そのマス110を形成すると
ころが、他の補機類への回転力を伝達するプーリ部を兼
用するようになっているものである。従って、当該ねじ
り振動系ダンパ10を形成する、そのゴム状弾性体15
0のところには、常にねじりトルクが入力されることと
なる。従って、当該ゴム状弾性体150のところは、そ
の耐久強度が要求されることとなり、これに応えるため
に、当該ゴム部(ゴム状弾性体)150のところには、
一般に予圧縮が加えられることとなっている。このよう
な予圧縮工程に対応させるため、従来のものにおいて
は、上記ねじり振動系ダンパ10を形成する部分を別体
のものとして形成させておき(サブアセンブリしてお
き)、このようなサブアセンブリ状態のものの、その内
筒120の部分を、筒状回転体50の上記リム部510
のところに、圧入手段等により装着するようにしている
ものである。そして、この圧入手段等により、上記ゴム
状弾性体150のところに予圧縮を与えることとしてい
るものである。また、曲げ振動系ダンパ20は、リング
状のマス210がバネ系を形成するゴム状弾性体250
を介して、筒状回転体50の、そのディスク部520の
ところに取り付けられるようになっているものである。
そして、この曲げ振動系ダンパ20を形成する本ゴム状
弾性体250は、加硫成形手段等により、上記マス21
0とディスク部520との間に設けられるようになって
いるものである。また、この加硫成形時に、上記マス2
10とディスク部520とに一体的に結合されるように
なっているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のダ
ンパプーリにおいては、そのねじり振動系ダンパ10
は、内筒120を有する構成からなるものであり、部品
点数が多くなるとともに、このようなサブアセンブリ状
態のものを、別工程にて筒状回転体50のリム部510
のところに圧入するようにしているものである。また、
曲げ振動系ダンパ20は、加硫成形手段等により筒状回
転体50のディスク部520のところに設けられるよう
になっているものである。従って、ダンパプーリの形成
(製造)に当って、圧入手段と加硫成形手段との、二つ
の異なった手段(工程)を経なければならず、ダンパプ
ーリの製造工程を煩雑にするという問題点がある。この
ような問題点を解決するために、上記二つの振動系に対
応させたダイナミックダンパ部のゴム状弾性体を、所定
の空間内へのゴム材の注入及びそれに続く加硫成形手段
のみによって形成させるようにしたものが、例えば実開
平1−116252号公報等に記載されている。しかし
ながら、このものは、ねじり振動系ダンパを形成するゴ
ム状弾性体のところに予圧縮を加えることができないと
いう問題点がある。このような問題点を解決するため
に、二つの振動系に対応させたダイナミックダンパ部を
形成する、それぞれのゴム状弾性体の部分を、ゴム材の
加硫成形手段にて形成させるようにするとともに、ねじ
り振動系ダンパを形成するゴム状弾性体のところに予圧
縮力に相当する圧縮力が加えられるようにしたねじり振
動系ダンパ、及び曲げ振動系ダンパを有するダンパプー
リを提供しようとするのが、本発明の目的(課題)であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、請求項1記載の発明においては、回転
軸に結合されるボス部、当該ボス部と一体的に形成され
るディスク部、及び当該ディスク部の外周部に形成され
るリム部からなる筒状回転体を基礎に、当該筒状回転体
の、そのリム部の外側に設けられるものであってゴム状
弾性体及びプーリ部兼用のマスからなるねじり振動対応
用のダンパ(ねじり振動系ダンパ)と、上記筒状回転体
のディスク部のところに設けられるものであってゴム状
弾性体及びマスからなる曲げ振動対応用のダンパ(曲げ
振動系ダンパ)と、からなるダンパプーリに関して、上
記ねじり振動系ダンパを形成するマス兼用のプーリ部
の、その内周面、及び当該ねじり振動系ダンパの設けら
れる上記リム部の外周面の双方を、上記ハブ部の装着さ
れる回転軸の軸心に対して所定の傾斜角を有する円錐形
の面(円錐面)からなるようにし、これら両円錐面にて
形成される空間内へのゴム材の注入及びその後における
加硫成形手段にて上記ねじり振動系ダンパを構成するゴ
ム状弾性体を形成させるようにするとともに、上記筒状
回転体のディスク部と上記曲げ振動系ダンパを形成する
マスとの間に設けられる空間内へのゴム材の注入及びそ
の後における加硫成形手段にて、上記曲げ振動系ダンパ
を構成するゴム状弾性体を形成させるようにした構成を
採ることとした。
【0005】上記構成を採ることにより、本発明におい
ては次のような作用を呈することとなる。すなわち、本
発明のものは、ねじり振動系ダンパ及び曲げ振動系ダン
パの、双方のダンパ部におけるゴム状弾性体の部分を、
ゴム材の注入及びそれに続く加硫成形手段のみによって
形成させることとし、特別の予圧縮工程等を設けなくと
も良いようにしたので、その生産性の向上が図られるこ
ととなる。特に、本発明における上記ねじり振動系ダン
パ部においては、上記ダンパのバネ系を形成するゴム状
弾性体が、コーン状の円錐面にて形成されるようになっ
ているので、当該ゴム状弾性体の部分の加硫成形後にお
ける所定の方向への収縮歪によって、そのラジアル方向
への自己圧縮が行なわれることとなる。この収縮歪に起
因する自己圧縮によって、上記予圧縮に相当する圧縮が
行なわれることとなる。
【0006】すなわち、上記ゴム状弾性体を形成すると
ころに所定のゴム材が注入され、しかる後に、所定の手
段にて加硫成形等が行なわれると、当該ゴム材の注入さ
れた部分、すなわち、ゴム状弾性体の部分は、冷却によ
る収縮歪を生ずることとなる。そして、この収縮歪は、
上記ゴム材の長手方向である回転軸の軸心方向に大きく
生ずることとなる。ところで、本発明におけるゴム部
(ゴム状弾性体)は、円錐形の形態からなるものであ
り、上記回転軸の軸心に対して所定の傾斜角(θ)を有
するようになっているものである(図1参照)。従っ
て、上記ゴム部(ゴム状弾性体)のところが、上記軸心
方向に収縮歪をすると、この収縮歪の一部が、上記筒状
回転体のラジアル方向、すなわち、本ねじり振動系ダン
パを形成するゴム部(ゴム状弾性体)の円錐面のラジア
ル方向に作用することとなる。その結果、当該ゴム状弾
性体のところには、予圧縮に相当する圧縮力が、その円
錐面のラジアル方向に生ずることとなる。従って、従来
のものにおいて行なわれていた予圧縮工程を、別途設け
なくとも良いようになる。また、ゴム状弾性体の内径側
に内筒等を、特別に設けなくとも良いようになる。
【0007】次に、請求項2記載の発明について説明す
る。本発明の構成も、その基本的な点は、上記請求項1
記載のものと同じである。その特徴とするところは、上
記請求項1記載のものに加えて、上記ねじり振動系ダン
パを形成するゴム状弾性体の、その半径方向、すなわ
ち、円錐面のラジアル方向の厚さを、当該円錐面の半径
の大きさに応じて変化させるようにしたことである。具
体的には、筒状回転体のディスク部側とは反対側(フロ
ント側)であって、上記ゴム状弾性体の径が大きくなっ
ている方を、そのゴム状弾性体を形成するゴム部の厚さ
を厚くするとともに、逆に、上記ディスク部側(リア
側)であって、上記ゴム状弾性体の径が小さくなってい
る方を、そのゴム状弾性体を形成するゴム部の厚さが薄
くなるようにしたことである(図3参照)。そして、具
体的には、このゴム部の厚さを、上記円錐面の径の大き
さに応じて変化させるとともに、当該径の値と、その部
分におけるゴム部の厚さの値との比が、常に一定の値と
なるようにしたことである。このような構成を採ること
により、本ねじり振動系ダンパを形成するゴム状弾性体
の部分が、ねじり変形をした場合に、単位ねじり角当り
の、その円周方向の変位量が、各円錐面上において同じ
値となり、ゴム状弾性体全体としての耐久強度が増すこ
ととなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1ないし図4を基に説明する。本発明の実施の形態に関
するものの、その構成は、図1に示す如く、回転軸との
結合に供されるボス部55、当該ボス部55に対して放
射状に形成されるディスク部52、当該ディスク部52
の外周部に形成されるリム部51等からなり、これらが
一体的に設けられることによって形成される筒状回転体
5を基礎に、当該筒状回転体5のリム部51の外周部に
設けられるねじり振動対応用のダンパ(ねじり振動系ダ
ンパ)1と、上記筒状回転体5の、そのディスク部52
のところに設けられる曲げ振動対応用のダンパ(曲げ振
動系ダンパ)2と、を有することを基本とするものであ
る。
【0009】このような基本構成において、上記リム部
51の外周面上に設けられるねじり振動系ダンパ1は、
補機類への回転力伝達のために設けられるベルトの装着
されるプーリ部を兼用するものであって、上記回転軸の
ねじり振動対応用ダンパ(ねじり振動系ダンパ)の貫性
質量を形成するマス11と、ねじり振動系ダンパのバネ
系を形成するゴム状弾性体15と、からなるものであ
る。そして、このような構成において、上記ゴム状弾性
体15は、図1に示す如く、その縦断面形態において、
回転軸の軸心(O11 )に対して所定の傾斜角(θ)
を有するようになっているものである。すなわち、本ゴ
ム状弾性体11は、上記軸心(O11 )を中心軸とす
る回転円錐面上に形成されるようになっているものであ
る。そして、この円錐面(円錐形)の、その頂点は、図
1に示す如く、エンジン等の回転振動体が存する側(リ
ア側)に形成されるようになっているものである。これ
によって、例えば、上記ゴム状弾性体15の部分が破損
をしたような場合においても、上記プーリ部(マス)1
1が、本筒状回転体5から外れ落ちたりすることの無い
ようにしているものである。
【0010】また、このような構成からなるゴム状弾性
体15は、後に述べる曲げ振動系ダンパ2を形成するゴ
ム状弾性体25と共に、当該ゴム部(ゴム状弾性体)を
形成する所定の空間内へのゴム材の注入及びその後にお
ける加硫成形手段のみによって形成されるようになって
いるものである。すなわち、回転円錐面からなるプーリ
部11の内周面及び同じく回転円錐面からなるリム部5
1の外周面の間に形成される空間内へのゴム材の注入及
びそれに続く加硫成形手段によって、上記プーリ部兼用
のマス11及び筒状回転体5の一部を形成するリム部5
1との一体化が成されるようになっているものである。
そして、このように一体化された後においては、従来の
ものにおいて行なわれていたゴム部(ゴム状弾性体)1
5への予圧縮工程が省かれるようになっているものであ
る。すなわち、加硫成形後におけるゴム部の収縮歪を利
用することによって、従来のものにおいて行なわれてい
た予圧縮工程を省略することとしている。
【0011】ところで、上記の如く、ねじり振動系ダン
パ1のゴム状弾性体15のところに、収縮歪による圧縮
力が生ずるようにするためには、当該ゴム状弾性体15
を、図1及び図2に示す如く、回転軸の軸心(O1
1 )に対して所定の傾斜角(θ)を有するようにしなけ
ればならない。そして、この場合、上記傾斜角(θ)、
すなわち、ゴム状弾性体15の形成される円錐面の、そ
の円錐角は、次に示すような関係式が成り立つように設
定されることとなる。すなわち、上記ゴム状弾性体15
のところに生ずる収縮歪は、まず、図2に示す如く、上
記プーリ部11を形成する部分が、そのせん断方向であ
るF矢印方向に変位をすることによって生ずることとな
る。そして、このF矢印方向へのせん断歪によって、上
記ゴム状弾性体15の、その厚み方向への歪が生ずるこ
ととなる。ところで、この厚み方向への収縮歪は、一般
に2〜3%程度である。この収縮歪を生じさせるために
は、例えば、その収縮歪が2%であるとすると、図2に
おいて、c/a=1−b/a=0.02の条件を備えな
ければならない。これらのことから、上記傾斜角
(θ)、すなわち、円錐面の半頂角は約8°の値となる
ように設定されなければならない。これらのことから、
本実施の形態のものにおいては、上記傾斜角(θ)を約
8°の値に設定することとしている。
【0012】次に、本実施の形態のものにおいては、上
記円錐面上に形成される上記ゴム状弾性体15を、例え
ば図3に示す如く、円錐面上に形成される各部分におい
て、そのねじり変形に対する歪量が等しくなるようにし
ている。すなわち、半径の大きい方(D2 )のゴム部の
厚さ(d2 )を、半径の小さい方(D1 )のゴム部の厚
さ(d1 )よりも厚くなるようにしている。そして、そ
の変化の割合は、D1/D2 =d1 /d2 の関係式が成
り立つように設定することとしている。これによって、
ゴム状弾性体15の各部におけるせん断歪量が等しくな
り、当該ゴム状弾性体15のねじり変形に対する耐久強
度が高められることとなる。
【0013】一方、回転軸の曲げ振動に対応する曲げ振
動系ダンパ2は、図1に示す如く、リング状のマス21
と、当該マス21とともに上記筒状回転体5のディスク
部52のところに一体的に取り付けられるゴム状弾性体
25と、からなるものである。そして、当該ゴム状弾性
体25の部分が、上記筒状回転体5の取り付けられる回
転軸の曲げ振動に対応して弾性変形をし、上記マス21
を共振させるようになっているものである。また、この
ような構成からなる本曲げ振動系ダンパ2の各部を形成
するマス21及びゴム状弾性体25は、当該ゴム状弾性
体25の加硫成形時に、同時に、上記ディスク部52へ
一体的に結合されるようになっているものである。
【0014】次に、このような構成からなる本ダンパプ
ーリの、その製造方法について、図4を基に説明する。
まず、下型99内の所定の位置に、プーリ部兼用のマス
11、曲げ振動系ダンパ2を形成するマス21、及び筒
状回転体5を設置する。このような状態において、上型
95を降下させて、上記両型95、99を型締めする。
このような状態において、上記各マス11、21等にて
形成される各キャビティ内へ、所定のゴム材を、各ゲー
ト91、92を通じて注入する。また、これと同時に、
ねじり振動系ダンパ1のマス11と筒状回転体5のリム
部51とを、並びに曲げ振動系ダンパ2のマス21と筒
状回転体5のディスク部52とを、上記注入ゴム材の加
硫成形時に、一体化する。すなわち、加硫接着手段によ
り一体化する。これによって、二つの振動系に対応させ
たダイナミックダンパ部が、一度の成形工程にて形成
(製造)されることとなる。なお、この加硫成形に当っ
て、上記ねじり振動系ダンパ1を形成するゴム状弾性体
15のところと、曲げ振動系ダンパ2を形成するゴム状
弾性体25のところとで、そのゴム材の材質を異ならせ
た状態で、それぞれのゲート91、92からゴム材を注
入するようにすることもできる。また、場合によって
は、同じ材質のゴム材を注入するようにすることもでき
る。すなわち、それぞれの仕様に応じて対処することが
できるようになっている。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、回転軸に結合されるボ
ス部、当該ボス部と一体的に形成されるディスク部、及
び当該ディスク部の外周部に形成されるリム部からなる
筒状回転体を基礎に、当該筒状回転体の、そのリム部の
外側に設けられるものであってゴム状弾性体及びプーリ
部兼用のマスからなるねじり振動対応用のダンパ(ねじ
り振動系ダンパ)と、上記筒状回転体のディスク部のと
ころに設けられるものであってゴム状弾性体及びマスか
らなる曲げ振動対応用のダンパ(曲げ振動系ダンパ)
と、からなるダンパプーリに関して、上記ねじり振動系
ダンパを形成するマス兼用のプーリ部の、その内周面、
及び当該ねじり振動系ダンパの設けられる上記リム部の
外周面の双方を、上記ハブ部の装着される回転軸の軸心
に対して所定の傾斜角を有する円錐形の面(円錐面)か
らなるようにするとともに、これら両円錐面にて形成さ
れる空間内へのゴム材の注入及びその後における加硫成
形手段にて上記ねじり振動系ダンパを構成するゴム状弾
性体を形成させ、更に、上記筒状回転体のディスク部と
上記曲げ振動系ダンパを形成するマスとの間に設けられ
る空間内へのゴム材の注入及びその後における加硫成形
手段にて、上記曲げ振動系ダンパを構成するゴム状弾性
体を形成させるようにした構成を採ることとしたので、
上記ねじり振動系ダンパにおけるゴム状弾性体のところ
には、上記加硫成形後における収縮歪現象により、自動
的に圧縮力が加わるようになり、別途、予圧縮を行なわ
なくとも良いようになった。その結果、従来のものにお
いて行なわれていた、予圧縮工程が省略されることとな
り、本ダンパプーリの製造効率の向上が図られるように
なった。また、このように、ねじり振動系ダンパの部分
をゴム材の注入及び加硫成形手段のみによって形成させ
ることができるようになったので、当該ねじり振動系ダ
ンパ及び曲げ振動系ダンパの全体を、一度の加硫成形工
程にて形成(製造)することができるようになり、二つ
の振動系に対応させたダンパプーリを、簡単な製造工程
にて製造することができるようになり、その生産性の向
上を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す半断面図である。
【図2】本発明にかかるねじり振動系ダンパにおける収
縮歪の形成状態を示す図である。
【図3】本発明にかかるねじり振動系ダンパについての
他の実施形態の構成を示す部分断面図である。
【図4】本発明にかかるダンパプーリの製造方法を示す
図である。
【図5】従来例についての全体構成を示す半断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ねじり振動系ダンパ 11 プーリ部兼用マス 15 ゴム状弾性体 2 曲げ振動系ダンパ 21 マス 25 ゴム状弾性体 5 筒状回転体 51 リム部 52 ディスク部 55 ボス部 91 ゲート 92 ゲート 95 上型 99 下型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に結合されるボス部、当該ボス部
    と一体的に形成されるディスク部、及び当該ディスク部
    の外周部に形成されるリム部からなる筒状回転体を基礎
    に、当該筒状回転体の、そのリム部の外側に設けられる
    ものであってゴム状弾性体及びプーリ部兼用のマスから
    なるねじり振動対応用のダンパ(ねじり振動系ダンパ)
    と、上記筒状回転体のディスク部のところに設けられる
    ものであってゴム状弾性体及びマスからなる曲げ振動対
    応用のダンパ(曲げ振動系ダンパ)と、からなるダンパ
    プーリにおいて、上記ねじり振動系ダンパを形成するマ
    ス兼用のプーリ部の、その内周面、及び当該ねじり振動
    系ダンパの設けられる上記リム部の外周面の双方を、上
    記ハブ部の装着される回転軸の軸心に対して所定の傾斜
    角を有する円錐形の面(円錐面)からなるようにし、こ
    れら両円錐面にて形成される空間内へのゴム材の注入及
    びその後における加硫成形手段にて上記ねじり振動系ダ
    ンパを構成するゴム状弾性体を形成させるようにすると
    ともに、上記筒状回転体のディスク部と上記曲げ振動系
    ダンパを形成するマスとの間に設けられる空間内へのゴ
    ム材の注入及びその後における加硫成形手段にて、上記
    曲げ振動系ダンパを構成するゴム状弾性体を形成させる
    ようにしたことを特徴とするダンパプーリ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダンパプーリにおいて、
    上記ねじり振動系ダンパを形成するゴム状弾性体の、そ
    の厚さを、上記円錐面の径の大きさと、そこにおけるゴ
    ム状弾性体の厚さとの比が、各部において一定の値とな
    るようにしたことを特徴とするダンパプーリ。
JP9361396A 1996-03-21 1996-03-21 ダンパプーリ Pending JPH09257118A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008032119A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Jtekt Corp ダンパプーリ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008032119A (ja) * 2006-07-28 2008-02-14 Jtekt Corp ダンパプーリ

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