JPH05149385A - ダンパの製造方法 - Google Patents
ダンパの製造方法Info
- Publication number
- JPH05149385A JPH05149385A JP33952291A JP33952291A JPH05149385A JP H05149385 A JPH05149385 A JP H05149385A JP 33952291 A JP33952291 A JP 33952291A JP 33952291 A JP33952291 A JP 33952291A JP H05149385 A JPH05149385 A JP H05149385A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- sleeve
- spring member
- circumferential direction
- elastic material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハブ１に外周方向へ向けて突部１ａを設け、
ハブ１の外周側に円周方向に並ぶ複数個の分割体２ａよ
りなるスリーブ２を配置し、分割体２ａをハブ１から外
周方向へ更に離すとともに分割体２ａ同士を円周方向に
離した状態でスリーブ２とハブ１の間に弾性材製のバネ
部材３を成形接着し、スリーブ２を環状に閉じ合わせて
バネ部材３を圧縮した状態でスリーブ２の外周側に質量
体４を嵌着するダンパの製造方法について、バネ部材３
の円周方向の歪を所定の大きさまでに制限し、よってバ
ネ部材３の耐久性を向上させる。 【構成】 バネ部材３の成形接着時にスリーブ２に内周
方向へ向けてハブ１の突部１ａと円周方向に係合する弾
性材製の凸部分５を設け、この突部１ａと凸部分５とに
よりハブ１とスリーブ２との円周方向ストッパを形成す
る。
ハブ１の外周側に円周方向に並ぶ複数個の分割体２ａよ
りなるスリーブ２を配置し、分割体２ａをハブ１から外
周方向へ更に離すとともに分割体２ａ同士を円周方向に
離した状態でスリーブ２とハブ１の間に弾性材製のバネ
部材３を成形接着し、スリーブ２を環状に閉じ合わせて
バネ部材３を圧縮した状態でスリーブ２の外周側に質量
体４を嵌着するダンパの製造方法について、バネ部材３
の円周方向の歪を所定の大きさまでに制限し、よってバ
ネ部材３の耐久性を向上させる。 【構成】 バネ部材３の成形接着時にスリーブ２に内周
方向へ向けてハブ１の突部１ａと円周方向に係合する弾
性材製の凸部分５を設け、この突部１ａと凸部分５とに
よりハブ１とスリーブ２との円周方向ストッパを形成す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジンのクラ
ンクシャフトなど各種の回転駆動系に生起される振動を
減衰するダンパの製造方法に関する。
ンクシャフトなど各種の回転駆動系に生起される振動を
減衰するダンパの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】本願出願人は、先に、図３および図４に
示すようなダンパの製造方法を提案している（特開平３
−１４９３２号公報参照）。すなわち、先ず、ハブ１の
正面形状を略正方形に成形してその四隅を外周方向に突
出する突部１ａとする。次いでハブ１の外周側に二つ割
のスリーブ２を配置し、その分割体２ａをハブ１から外
周方向へ更に離すとともに分割体２ａ同士を円周方向に
離し、この状態においてスリーブ２とハブ１の間に弾性
材製のバネ部材３を成形接着する（図３）。次いでスリ
ーブ２を環状に閉じ合わせてバネ部材３を圧縮し、この
状態においてスリーブ２の外周側に質量体４を嵌着する
（図４）。上記製造方法によれば、弾性材製のバネ部材
３に、製造後、圧縮応力が生じるために該バネ部材３の
耐久性を向上させることができ、また突部１ａとスリー
ブ２とにより僅少幅ａの径方向ストッパを形成可能であ
るためにハブ１とスリーブ２の過度の偏心を抑えること
ができる。
示すようなダンパの製造方法を提案している（特開平３
−１４９３２号公報参照）。すなわち、先ず、ハブ１の
正面形状を略正方形に成形してその四隅を外周方向に突
出する突部１ａとする。次いでハブ１の外周側に二つ割
のスリーブ２を配置し、その分割体２ａをハブ１から外
周方向へ更に離すとともに分割体２ａ同士を円周方向に
離し、この状態においてスリーブ２とハブ１の間に弾性
材製のバネ部材３を成形接着する（図３）。次いでスリ
ーブ２を環状に閉じ合わせてバネ部材３を圧縮し、この
状態においてスリーブ２の外周側に質量体４を嵌着する
（図４）。上記製造方法によれば、弾性材製のバネ部材
３に、製造後、圧縮応力が生じるために該バネ部材３の
耐久性を向上させることができ、また突部１ａとスリー
ブ２とにより僅少幅ａの径方向ストッパを形成可能であ
るためにハブ１とスリーブ２の過度の偏心を抑えること
ができる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術には、捩り方向（円周方向）に大振幅の振動が入力
した場合に弾性材製のバネ部材３の歪が大きくなり過ぎ
て該バネ部材３が早期に劣化する、という問題がある。
技術には、捩り方向（円周方向）に大振幅の振動が入力
した場合に弾性材製のバネ部材３の歪が大きくなり過ぎ
て該バネ部材３が早期に劣化する、という問題がある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑
み、バネ部材の耐久性を向上させることを目的として案
出されたものであって、この目的を達成するため、ハブ
に外周方向へ向けて突部を設け、前記ハブの外周側に円
周方向に並ぶ複数個の分割体よりなるスリーブを配置
し、前記分割体を前記ハブから外周方向へ更に離すとと
もに前記分割体同士を円周方向に離した状態で前記スリ
ーブと前記ハブの間に弾性材製のバネ部材を成形接着
し、前記スリーブを環状に閉じ合わせて前記バネ部材を
圧縮した状態で前記スリーブの外周側に質量体を嵌着す
るダンパの製造方法において、前記バネ部材の成形接着
時に、前記スリーブに内周方向へ向けて、前記突部と円
周方向に係合する弾性材製の凸部分を設けたことを特徴
とするダンパの製造方法を提供する。
み、バネ部材の耐久性を向上させることを目的として案
出されたものであって、この目的を達成するため、ハブ
に外周方向へ向けて突部を設け、前記ハブの外周側に円
周方向に並ぶ複数個の分割体よりなるスリーブを配置
し、前記分割体を前記ハブから外周方向へ更に離すとと
もに前記分割体同士を円周方向に離した状態で前記スリ
ーブと前記ハブの間に弾性材製のバネ部材を成形接着
し、前記スリーブを環状に閉じ合わせて前記バネ部材を
圧縮した状態で前記スリーブの外周側に質量体を嵌着す
るダンパの製造方法において、前記バネ部材の成形接着
時に、前記スリーブに内周方向へ向けて、前記突部と円
周方向に係合する弾性材製の凸部分を設けたことを特徴
とするダンパの製造方法を提供する。
【０００５】
【作用】バネ部材の成形接着時にスリーブに内周方向へ
向けてハブの突部と円周方向に係合する弾性材製の凸部
分を設け、この突部と凸部分とによりハブとスリーブと
の円周方向ストッパを形成する。円周方向ストッパはハ
ブとスリーブの相対回転を所定の角度までに制限し、バ
ネ部材の歪を所定の大きさまでに制限する。
向けてハブの突部と円周方向に係合する弾性材製の凸部
分を設け、この突部と凸部分とによりハブとスリーブと
の円周方向ストッパを形成する。円周方向ストッパはハ
ブとスリーブの相対回転を所定の角度までに制限し、バ
ネ部材の歪を所定の大きさまでに制限する。
【０００６】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
明する。
【０００７】図１に示すように、先ず、ハブ１の正面形
状を略正方形に成形してその四隅を外周方向に突出する
突部１ａとする。突部１ａの先端には正面からみて丸み
（アール）を付けておく。次いで、ハブ１の外周側に四
つ割のスリーブ２を配置し、その分割体２ａをハブ１か
ら外周方向へ更に離すとともに分割体２ａ同士を円周方
向に離し、この状態においてスリーブ２と１ハブの間に
弾性材製のバネ部材３を成形接着する。材料は更に具体
的にはゴムであり、方法は更に具体的には加硫接着であ
る。バネ部材３は分割体２ａをその円周方向の端部にお
いてハブ１と接続し、分割体２ａ一つに二個ずつ、分割
体２ａ四つで合計八個設けられる。バネ部材３の成形接
着時に、分割体２ａに内周方向へ向けてハブ１の突部１
ａと円周方向に係合する弾性材製の凸部分５を成形接着
する。材料および方法はバネ部材３と同じである。凸部
分５は突部１ａ一つについて正回転方向と逆回転方向に
対をなして設けられ、この対をなす凸部分５同士を該凸
部分５と一体になる接続部６を介して接続する。凸部分
５は合計八個である。凸部分５の係合面と突部１ａの係
合面は互いに略平行であり、接続部６の内面には突部１
ａの先端より一回り大きな丸み（アール）を付ける。次
いで、図２に示すように、スリーブ２を環状に閉じ合わ
せてバネ部材３を圧縮し、この状態においてスリーブ２
の外周側に質量体４を嵌着する。
状を略正方形に成形してその四隅を外周方向に突出する
突部１ａとする。突部１ａの先端には正面からみて丸み
（アール）を付けておく。次いで、ハブ１の外周側に四
つ割のスリーブ２を配置し、その分割体２ａをハブ１か
ら外周方向へ更に離すとともに分割体２ａ同士を円周方
向に離し、この状態においてスリーブ２と１ハブの間に
弾性材製のバネ部材３を成形接着する。材料は更に具体
的にはゴムであり、方法は更に具体的には加硫接着であ
る。バネ部材３は分割体２ａをその円周方向の端部にお
いてハブ１と接続し、分割体２ａ一つに二個ずつ、分割
体２ａ四つで合計八個設けられる。バネ部材３の成形接
着時に、分割体２ａに内周方向へ向けてハブ１の突部１
ａと円周方向に係合する弾性材製の凸部分５を成形接着
する。材料および方法はバネ部材３と同じである。凸部
分５は突部１ａ一つについて正回転方向と逆回転方向に
対をなして設けられ、この対をなす凸部分５同士を該凸
部分５と一体になる接続部６を介して接続する。凸部分
５は合計八個である。凸部分５の係合面と突部１ａの係
合面は互いに略平行であり、接続部６の内面には突部１
ａの先端より一回り大きな丸み（アール）を付ける。次
いで、図２に示すように、スリーブ２を環状に閉じ合わ
せてバネ部材３を圧縮し、この状態においてスリーブ２
の外周側に質量体４を嵌着する。
【０００８】上記方法により製造されたダンパは、突部
１ａと接続部６とにより僅少幅の径方向ストッパを形成
してハブ１とスリーブ２の過度の偏心を抑えるととも
に、突部１ａと凸部分５とにより僅少幅の円周方向スト
ッパを形成してハブ１とスリーブ２の相対回転を所定の
角度までに制限し、バネ部材３の歪を所定の大きさまで
に制限する。したがって捩り方向（円周方向）に大振幅
の振動が入力してもバネ部材３の歪が大きくなり過ぎる
ことがなく、該バネ部材３の耐久性を向上させることが
できる。径方向ストッパおよび円周方向ストッパともそ
の幅は接続部６または凸部分５の大きさ次第で自由に変
えることができる。幅は当初（図２の状態）から零でも
良い。
１ａと接続部６とにより僅少幅の径方向ストッパを形成
してハブ１とスリーブ２の過度の偏心を抑えるととも
に、突部１ａと凸部分５とにより僅少幅の円周方向スト
ッパを形成してハブ１とスリーブ２の相対回転を所定の
角度までに制限し、バネ部材３の歪を所定の大きさまで
に制限する。したがって捩り方向（円周方向）に大振幅
の振動が入力してもバネ部材３の歪が大きくなり過ぎる
ことがなく、該バネ部材３の耐久性を向上させることが
できる。径方向ストッパおよび円周方向ストッパともそ
の幅は接続部６または凸部分５の大きさ次第で自由に変
えることができる。幅は当初（図２の状態）から零でも
良い。
【０００９】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。すなわち、
バネ部材の成形接着時にスリーブに内周方向へ向けてハ
ブの突部と円周方向に係合する弾性材製の凸部分を設け
て、この突部と凸部分とによりハブとスリーブとの円周
方向ストッパを形成したために、ハブとスリーブの相対
回転を所定の角度までに制限し、バネ部材の歪を所定の
大きさまでに制限し、よってバネ部材の耐久性を向上さ
せることができる。
バネ部材の成形接着時にスリーブに内周方向へ向けてハ
ブの突部と円周方向に係合する弾性材製の凸部分を設け
て、この突部と凸部分とによりハブとスリーブとの円周
方向ストッパを形成したために、ハブとスリーブの相対
回転を所定の角度までに制限し、バネ部材の歪を所定の
大きさまでに制限し、よってバネ部材の耐久性を向上さ
せることができる。
【図１】本発明の実施例に係る製造方法により製造中途
にあるダンパの半裁断面図
にあるダンパの半裁断面図
【図２】同製造方法により完成したダンパの半裁断面図
【図３】従来例に係る製造方法により製造中途にあるダ
ンパの半裁断面図
ンパの半裁断面図
【図４】同製造方法により完成したダンパの半裁断面図
１ ハブ １ａ 突部 ２ スリーブ ２ａ 分割体 ３ バネ部材 ４ 質量体 ５ 凸部分 ６ 接続部
Claims (1)
- 【請求項１】 ハブ１に外周方向へ向けて突部１ａを設
け、前記ハブ１の外周側に円周方向に並ぶ複数個の分割
体２ａよりなるスリーブ２を配置し、前記分割体２ａを
前記ハブ１から外周方向へ更に離すとともに前記分割体
２ａ同士を円周方向に離した状態で前記スリーブ２と前
記ハブ１の間に弾性材製のバネ部材３を成形接着し、前
記スリーブ２を環状に閉じ合わせて前記バネ部材３を圧
縮した状態で前記スリーブ２の外周側に質量体４を嵌着
するダンパの製造方法において、前記バネ部材３の成形
接着時に、前記スリーブ２に内周方向へ向けて、前記突
部１ａと円周方向に係合する弾性材製の凸部分５を設け
たことを特徴とするダンパの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33952291A JPH05149385A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ダンパの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33952291A JPH05149385A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ダンパの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05149385A true JPH05149385A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18328279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33952291A Pending JPH05149385A (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | ダンパの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05149385A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020101238A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ダイナミックダンパ |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP33952291A patent/JPH05149385A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020101238A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ダイナミックダンパ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991116 |