JPH09257117A - ダンパプーリ - Google Patents
ダンパプーリInfo
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- JPH09257117A JPH09257117A JP9324796A JP9324796A JPH09257117A JP H09257117 A JPH09257117 A JP H09257117A JP 9324796 A JP9324796 A JP 9324796A JP 9324796 A JP9324796 A JP 9324796A JP H09257117 A JPH09257117 A JP H09257117A
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- damper
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Abstract
形成するゴム状弾性体を、ゴム状部材の圧入手段にて形
成させるようにする。 【解決手段】 回転軸に取り付けられるものであって、
ボス部55、ディスク部52、リム部51からなる筒状
回転体5を設ける。筒状回転体5のリム部51の外周部
に、ゴム状弾性体15及びプーリ部兼用のマス11から
なるねじり振動系ダンパ1を、上記ゴム状弾性体15の
圧入手段にて形成させる。筒状回転体5のリム部51
の、その内周部側に、リング状のゴム状弾性体25及び
リング状のマス21からなる曲げ振動系ダンパ2を設け
る。この曲げ振動系ダンパ2の形成に当っては、まず、
リング状のマス21の外周面上にリング状のゴム状弾性
体25を圧入手段により装着する。このようにサブアセ
ンブリされたもの29を、圧入手段により、筒状回転体
5のリム部51の内周部側に装着する。
Description
プーリ部を有するねじり振動系ダンパと、曲げ振動系ダ
ンパと、からなるダンパプーリに関するものであり、特
に、これら各振動系ダンパにおけるゴム状弾性体を、ゴ
ム状部材の筒状回転体のリム部への圧入手段による装着
によって形成させるようにしたダンパプーリに関するも
のである。
示す如く、回転軸に取り付けられるハブ部550、当該
ハブ部550と一体的に形成されるディスク部520、
及びリム部510等からなる筒状回転体50を基礎にし
て、当該筒状回転体50の上記ディスク部520のとこ
ろに設けられる曲げ振動系ダンパ20、及び上記リム部
510の外周部に設けられるものであって、そのマス1
10がプーリ部を兼用するねじり振動系のダンパ10を
有する構成からなるものである。そして、このような構
成からなる従来のものにおいて、そのねじり振動系ダン
パ10を形成する部分は、そのマス110を形成すると
ころが、他の補機類への回転力を伝達するプーリ部を兼
用するようになっているものである。従って、当該ねじ
り振動系ダンパ10を形成する、そのゴム状弾性体15
0のところには、常にねじりトルクが入力されることと
なる。従って、当該ゴム状弾性体150のところは、そ
の耐久強度が要求されることとなり、これに応えるため
に、当該ゴム部(ゴム状弾性体)150のところには、
一般に予圧縮が加えられることとなっている。このよう
な予圧縮工程に対応させるため、従来のものにおいて
は、上記ねじり振動系ダンパ10を形成する部分を別体
のものとして形成させておき(サブアセンブリしてお
き)、このようなサブアセンブリ状態のものの、その内
筒120の部分を、筒状回転体50の上記リム部510
のところに、圧入手段等により装着するようにしている
ものである。そして、この圧入手段等により、上記ゴム
状弾性体150のところに予圧縮を加えることとしてい
るものである。また、曲げ振動系ダンパ20は、リング
状のマス210がバネ系を形成するゴム状弾性体250
を介して、筒状回転体50の、そのディスク部520の
ところに取り付けられるようになっているものである。
そして、この曲げ振動系ダンパ20を形成する本ゴム状
弾性体250は、加硫成形手段等により、上記マス21
0とディスク部520との間に設けられるようになって
いるものである。また、この加硫成形時に、上記マス2
10とディスク部520とに一体的に結合されるように
なっているものである。
ンパプーリにおいては、そのねじり振動系ダンパ10
は、内筒120を有する構成からなるものであり、部品
点数が多くなるとともに、このようなサブアセンブリ状
態のものを、別工程にて筒状回転体50のリム部510
のところに圧入するようにしているものである。また、
曲げ振動系ダンパ20は、加硫成形手段等により筒状回
転体50のディスク部520のところに設けられるよう
になっているものである。従って、ダンパプーリの形成
(製造)に当って、圧入手段と加硫成形手段との、二つ
の異なった手段(工程)を経なければならず、ダンパプ
ーリの製造工程を煩雑にするという問題点がある。この
ような問題点を解決するために、上記二つの振動系に対
応するそれぞれのダイナミックダンパ部のゴム状弾性体
を、所定の形態からなるゴム状部材の所定の場所(位
置)への圧入手段による装着のみによって形成させるよ
うにした、ダンパプーリを提供しようとするのが、本発
明の目的(課題)である。
に、本発明においては、次のような手段を講ずることと
した。すなわち、請求項1記載の発明においては、回転
軸に結合されるボス部、当該ボス部と一体的に形成され
るディスク部、及び当該ディスク部の外周部に形成され
るリム部からなる筒状回転体を基礎に、当該筒状回転体
の、そのリム部の外側に設けられるものであってゴム状
弾性体及びプーリ部兼用のマスからなるねじり振動対応
用のダンパ(ねじり振動系ダンパ)と、上記筒状回転体
の、そのリム部の内側のところに設けられるものであっ
てゴム状弾性体及びマスからなる曲げ振動対応用のダン
パ(曲げ振動系ダンパ)と、からなるダンパプーリに関
して、上記リム部の内周面及び曲げ振動系ダンパを形成
するマスの外周面に、それぞれの円周方向に沿うよう
に、かつ、対向するように凹部を設け、一方、曲げ振動
系ダンパを形成するゴム状弾性体を、その横断面形状に
おいて、上記凹部に対応するように形成された凸部を有
する形態からなるようにし、このような曲げ振動系ダン
パを形成するゴム状弾性体及び上記ねじり振動系ダンパ
を形成するゴム状弾性体の、いずれをも、上記筒状回転
体のリム部周りへのゴム状部材の圧入手段による装着に
て形成させるようにした構成を採ることとした。
のものにおいては、ねじり振動系ダンパ及び曲げ振動系
ダンパの双方のものについて、そのバネ系を形成するゴ
ム状弾性体の部分を、加硫成形工程を経ずに形成させる
ことができるようになる。その結果、筒状回転体の各部
と各マスとの間を連結するゴム状弾性体の、上記各部へ
の加硫接着手段等が不要となり、そのための金型等が不
要となる。すなわち、まず、筒状回転体のリム部の、そ
の外周部とプーリ部の内周部との間に、リング状のゴム
状弾性体を圧入手段等により装着することによってねじ
り振動系ダンパを形成させる(図2参照)。また、この
ような状態において、上記筒状回転体のリム部の、その
内周部側に、曲げ振動系ダンパを形成するマス及びゴム
状弾性体を、当該ゴム状弾性体の部分の上記リム部の内
周部側への圧入手段によって装着させる。
系ダンパの、そのバネ系を形成するゴム状弾性体をも含
めて、すべてのダンパ部を、ゴム状部材の圧入手段にて
形成させることができるようになる。すなわち、2系統
の振動に対応させたダイナミックダンパを有するダンパ
プーリを、ゴム状部材の圧入手段という簡単な製造工程
にて形成(製造)することができるようになる。
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1記載
のものと同じである。その特徴とするところは、上記請
求項1記載のものに加えて、曲げ振動系ダンパを形成す
るゴム状弾性体を、リング状のゴム状部材からなるよう
にするとともに、当該リング状のゴム状部材を、同じく
リング状の形態からなるマスの、その外側に装着し、こ
のようにマスとゴム状部材(ゴム状弾性体)との一体化
されたものを、圧入手段にて上記筒状回転体のリム部の
内周部側に装着するようにしたことである。
のものにおいては、一般に、ゴム状部材の加硫接着手段
にて設けられる曲げ振動系ダンパ用ゴム状弾性体の部分
を、ゴム状部材の圧入手段にて形成させることができる
ようになる。すなわち、リング状のマスの、その外側
に、ラジアル方向において、ある程度のボリュームを有
するリング状のゴム状部材を、圧入手段等にて嵌め込ま
せる(装着する)。そして、このようにマスとゴム状弾
性体との一体化されたものを、上記筒状回転体のリム部
の、その内周部側に、圧入手段等により嵌め込ませる
(装着する)。これによって、一般に軟らかなバネ特性
の要求される曲げ振動系ダンパの、そのゴム状弾性体の
部分を、ゴム状部材の圧入手段にて形成させることがで
きるようになる。すなわち、加硫成形のための複雑な金
型等が不要となり、これによって、生産性の向上が図ら
れることとなる。
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項2記載
のものと同じである。その特徴とするところは、上記請
求項2記載のものに加えて、曲げ振動系ダンパを形成す
るゴム状弾性体のところに、当該ゴム状弾性体の、その
ラジアル方向のバネ特性を軟らかくするための切欠部を
設けるようにしたことである(図4及び図5参照)。こ
のような構成を採ることにより、本発明のものにおいて
は、曲げ振動系ダンパを形成するゴム状弾性体の部分
の、そのバネ定数を低くすることができるようになり、
回転軸の曲げ振動に対して共振をさせることができるよ
うになる。すなわち、一般に、回転軸の曲げ振動に関す
る、その周波数(fn )は、上記ねじり振動に比べて低
周波数域にある。これに対処するために、従来のものに
おいては、曲げ振動系ダンパを形成する、そのゴム状弾
性体の部分は、筒状回転体のディスク部への加硫接着手
段にて装着されるようになっているものである(図11
参照)。これに対して、本発明のものにおては、上記ゴ
ム状弾性体のところに、適当なスグリ状の切欠部を設け
ることにより、圧入手段により装着するようにしても、
バネ定数を低く形成することができるようになる。その
結果、回転軸の曲げ振動に対応させた共振系を形成させ
ることができるようになり、曲げ振動系ダンパ部を簡単
な製造工程にて形成することができるようになる。
る。このものも、その基本的な点は、上記請求項1また
は請求項2記載のものと同じである。その特徴とすると
ころは、上記請求項1記載のものに加えて、上記曲げ振
動系ダンパを形成するマスをリング状の形態からなるよ
うにするとともに、当該リング状マスをゴム状部材にて
一体的に包み込むようにし、このようにマスとゴム状弾
性体との一体化されたものを、当該ゴム状弾性体の部分
をもって、上記筒状回転体のリム部の内周部側へ、圧入
手段にて装着する(嵌め込む)ようにした構成を採るこ
ととしたことである。
のものにおいては、曲げ振動系ダンパ部の形成が、より
簡単な工程にて行なわれることとなる。すなわち、曲げ
振動系ダンパを形成するマスをリング状の形態からなる
ようにするとともに、このようなリング状のマスの、そ
の外側に、当該リング状マスを包み込むようにゴム状部
材を一体的に設ける。具体的には、図7に示す如く、リ
ング状のマスを包み込むようにゴム状部材を設けるとと
もに、上記リング状マスの、その外周部のところに存す
るゴム状部材のボリュームを多くする。すなわち、ラジ
アル方向に厚みが増すようにゴム状部材を設ける。これ
によってラジアル方向にゴム状部材を多く有するととも
に、内部にマスを有するゴム状弾性体が形成されること
となる。そして、このようにマスと一体化されたゴム状
弾性体を、上記筒状回転体のリム部の内周部側に圧入手
段等により装着する(嵌め込む)ことによって、曲げ振
動系ダンパ部が形成されることとなる。このようにして
形成された本曲げ振動系ダンパにおいては、そのマスの
部分が回転軸の曲げ振動に共振して上下に振れた場合に
おいても、当該マスの部分がボス部等に直接接触する
(メタルタッチする)ことが無くなり、金属音等の接触
音を発することが無くなる。
1ないし図10を基に説明する。本実施の形態に関する
ものの、その構成は、図1に示す如く、回転軸(図示せ
ず)との結合に供されるボス部55、当該ボス部55に
対して放射状に形成されるディスク部52、当該ディス
ク部52の外周部に形成されるリム部51等からなり、
これらが一体的に設けられることによって形成される筒
状回転体5を基礎に、当該筒状回転体5のリム部51の
外周部に設けられるねじり振動対応用のダンパ(ねじり
振動系ダンパ)1と、上記筒状回転体5のリム部51
の、その内周部側に設けられる曲げ振動対応用のダンパ
(曲げ振動系ダンパ)2と、を有することを基本とする
ものである。
51の外周面上に設けられるねじり振動系ダンパ1は、
補機類への回転力伝達のために設けられるベルトの装着
されるプーリ部を兼用するものであって、上記回転軸の
ねじり振動系ダンパの貫性質量を形成するマス11と、
ねじり振動系ダンパのバネ系を形成するゴム状弾性体1
5と、からなるものである。そして、このような構成か
らなるものにおいて、図2に示す如く、上記筒状回転体
5のリム部51の、その外周部と上記リング状の形態か
らなるプーリ部兼用のマス11との間に、円筒状の形態
からなるゴム状部材が圧入手段等により嵌め込まれる
(装着される)ことによって、ねじり振動系ダンパ1が
形成されることとなる。
設けられた筒状回転体5の、そのリム部51の内周部側
のところに、回転軸(図示せず)の曲げ振動に対応させ
た曲げ振動系ダンパ2が設けられるようになっている
(図1参照)。この曲げ振動系ダンパ2も、上記ねじり
振動系ダンパ1の場合と同様、ゴム状部材(ゴム状弾性
体)25の圧入手段による装着を経ることによって形成
されるようになっている。
形態からなるマス21の、その外周部のところに、基本
断面形態(横断面形態)が太鼓状の形態からなるゴム状
弾性体25を装着する(嵌め込ませる)。そして、この
装着に当っては、上記リング状マス21の、その外周部
(外周面上)には、円周方向に沿って凹陥状の形態から
なる凹部211が設けられるようになっているので、こ
の凹部211のところに、上記太鼓状の断面形態からな
るゴム状弾性体25の、その内外周面上に設けられるも
のであって、円周方向に沿うように形成された凸部25
1を嵌め込ませる。これによって、上記両者21、25
が結合される。また、この結合に当っては、上記リング
状のゴム状弾性体25の、その内径の値は、上記リング
状マス21の、その外径の値よりも小さくなっているの
で、上記ゴム状弾性体25を、その径が大きくなるよう
に弾性変形させた状態で上記マス21のその外周面上に
嵌め込ませる。これによって、上記両者21、25の結
合は、より強固に行なわれることとなる。
示す如く、マス25とゴム状弾性体21との一体化され
たもの(サブアセンブリされたもの)29を、当該サブ
アセンブリされたもの29の、そのゴム状弾性体25の
ところを弾性変形(圧縮)させた状態で、上記筒状回転
体5のリム部51の内周部側に嵌め込ませる(圧入す
る)。これによって、図1に示すような、ゴム状弾性体
25の圧入された状態の曲げ振動系ダンパ2が形成され
ることとなる。特に、本実施の形態のものにあっては、
上記筒状回転体5のリム部51の内周面側には、円周方
向に沿うように形成されるものであって凹陥状の断面形
態からなる凹部511が設けられるようになっているの
で、この凹部511内に上記太鼓状の断面形態からなる
ゴム状弾性体25の凸部251を嵌め込ませることによ
って、上記ゴム状弾性体25とリム部51との結合を、
より強固に行なわせることができる。
は、ねじり振動系ダンパ1はもちろんのこと、軟らかな
バネ特性を有していなければならない曲げ振動系ダンパ
2の部分をも、ゴム状部材(ゴム状弾性体)25の圧入
手段による装着によって形成させることができるように
なる。このようなゴム状部材(ゴム状弾性体)15、2
5の圧入手段による装着によって、各ダンパ部1、2を
形成させることができるようになり、これら各ダンパ部
1、2を有するダンパプーリを、加硫成形手段等の複雑
な工程を経ること無く、形成させることができるように
なる。
系ダンパ2を形成するゴム状弾性体25において、その
ラジアル方向のバネ定数を低くする、すなわち、バネ特
性を軟らかくして、その固有振動数(fn )を低くする
ために、図3ないし図5に示すような諸処置が採られて
いる。具体的には、図4及び図5に示す如く、ゴム状弾
性体25のところに、切欠部255が設けられるように
なっていることである。ここに、図5に示すものは、ゴ
ム状弾性体25の、その円周方向に、複数の切欠穴から
なる切欠部255が、千鳥状に設けられるようになって
いるものである。これによって、ラジアル方向のバネ特
性が全体的に軟らかくなる。また、図4に示すものは、
ゴム状弾性体25のところに、円周状に複数の長穴状の
切欠部255が設けられるようになっているものであ
る。この切欠部255の作用により、そのラジアル方向
への変形がしやすくなり、結果的にラジアル方向のバネ
定数が低下することとなる。なお、この場合、上記切欠
部255は、所定の間隔をもって、当該ゴム状弾性体2
5の中心点を基点にして、点対称状に設けられるように
するのが好ましい。このように点対称状に設けることに
よって、上記ゴム状弾性体25は、その円周方向におい
て、硬バネ部(切欠を設けていない所)25Aと、軟バ
ネ部(切欠を設けた所)25Bとを交互に有するように
なり、硬バネ部25Aによる抜け防止効果が発揮される
ようになるとともに、全体のバネ特性を軟らかくするこ
とができるようになる。
性体25とリング状のマス21とを、あらかじめ一体化
させておくことによって、曲げ振動系ダンパ2の形成を
簡単な工程にて行なわせるようにしたものとして、図6
ないし図10に示すようなものがある。このものは、図
7、あるいは図9、または図10に示す如く、リング状
のマス21の、その全体をゴム状部材にて包み込むよう
にしたものである。すなわち、例えば図7に示す如く、
ゴム状部材、すなわちゴム状弾性体25の一部(被覆
部)259にて上記マス21を完全に被うようにする。
これによって、ゴム状弾性体25とマス21との一体化
が完全に行なわれることとなり、ゴム状弾性体25のマ
ス21の外周面上への装着(嵌め込み)作業等が省略さ
れることとなる。従って、このように一体化されたもの
(サブアセンブリされたもの)29を、図7に示す如
く、筒状回転体5のリム部51の、その内周部側へ圧入
手段等により装着することによって、図6に示すような
曲げ振動系ダンパ2が形成されることとなる。
いては、当該被覆部259とマス21との結合を、より
確かなものとするために、図8ないし図10に示す如
く、マス21の一部に、複数の貫通孔等からなる係合部
215(図8参照)、あるいはリセス溝216(図9参
照)、または係合溝217(図10参照)等を設けるよ
うにしたものが考えられる。また、これらの外に、上記
リング状マス21を鋳物製品等にて形成し、その外表面
部を鋳肌のままの状態としておくことによって、上記被
覆部259との接合性(結合性)を確実なものとさせる
ようにしたものも考えられる。このように、被覆部25
9にてマス21が完全に包み込まれるタイプのものは、
ゴム状弾性体25の装着工程(圧入工程)が一度ですむ
ようになり、その製造工程の簡略化が図られるととも
に、マス21の部分が振動をした際に、ボス部55等と
メタルタッチをすることが無くなり、異音の発生等を防
止することができるようになる。
ス部、当該ボス部と一体的に形成されるディスク部、及
び当該ディスク部の外周部に形成されるリム部からなる
筒状回転体を基礎に、当該筒状回転体の、そのリム部の
外側に設けられるものであってゴム状弾性体及びプーリ
部兼用のマスからなるねじり振動対応用のダンパ(ねじ
り振動系ダンパ)と、上記筒状回転体の、そのリム部の
内側のところに設けられるものであってゴム状弾性体及
びマスからなる曲げ振動対応用のダンパ(曲げ振動系ダ
ンパ)と、からなるダンパプーリに関して、上記ねじり
振動系ダンパを形成するゴム状弾性体及び曲げ振動系ダ
ンパを形成するゴム状弾性体の、いずれをも、上記筒状
回転体のリム部周りへのゴム状部材の圧入手段による装
着によって形成させるようにした構成を採ることとした
ので、ねじり振動系ダンパ及び曲げ振動系ダンパの双方
のものについて、そのバネ系を形成するゴム状弾性体の
部分を、加硫成形工程を経ること無く形成させることが
できるようになった。その結果、筒状回転体の各部と各
マスとの間を連結するゴム状弾性体の、上記各部への加
硫接着手段等が不要となり、そのための金型の準備及び
これに基づく加硫接着手段等の複雑な工程が不要となっ
た。従って、製造工程の簡略化、延いては生産性の向上
を図ることができるようになった。
弾性体のところに切欠部を設けるようにしたものにおい
ては、これによって、ラジアル方向のバネ特性を軟らか
くすることができるようになり、ゴム状弾性体を圧入手
段にて装着する方式を採ることができるようになり、曲
げ振動系ダンパ部の形成、延いてはダンパプーリ全体の
形成(製造)を効率良く行なうことができるようになっ
た。
部分を、ゴム状弾性体にて全体的に一体的に包み込むよ
うにしたものにおいては、ゴム状弾性体の圧入工程が一
度ですむようになり、生産性の向上が図られるようにな
るとともに、曲げ振動系ダンパが作動して上記マスが振
動をしたような場合においても、当該マスが直接ボス部
等に接触することが無くなり、いわゆるメタルタッチに
よる金属音の発生等を防止することができるようになっ
た。
(装着工程)を示す図である。
体のところに切欠部を設けるようにしたものについて
の、その全体構成を示す半断面図である。
欠部を設けるようにしたものについての、その切欠部の
一実施例を示す図である。
欠部を設けるようにしたものについての、その切欠部の
他の実施例を示す図である。
体の一部にて完全に包み込むようにしたものについて
の、その全体構成を示す半断面図である。
にて包み込むようにしたものについての、その組付手順
(装着工程)を示す図である。
み込むようにしたものについての、その変形例を示す半
断面図である。
の一部にて包み込むようにしたものについての、その変
形例の一つを示す半断面図である。
体の一部にて包み込むようにしたものについての、その
他の変形例を示す半断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸に結合されるボス部、当該ボス部
と一体的に形成されるディスク部、及び当該ディスク部
の外周部に形成されるリム部からなる筒状回転体を基礎
に、当該筒状回転体の、そのリム部の外側に設けられる
ものであってゴム状弾性体及びプーリ部兼用のマスから
なるねじり振動対応用のダンパ(ねじり振動系ダンパ)
と、上記筒状回転体の、そのリム部の内側のところに設
けられるものであってゴム状弾性体及びマスからなる曲
げ振動対応用のダンパ(曲げ振動系ダンパ)と、からな
るダンパプーリにおいて、上記リム部の内周面及び上記
曲げ振動系ダンパを形成するマスの外周面に、それぞれ
の円周方向に沿うように、かつ、対向するように凹部を
設け、一方、上記曲げ振動系ダンパを形成するゴム状弾
性体を、その横断面形状において、上記凹部に対応する
ように形成された凸部を有する形態からなるようにし、
このような曲げ振動系ダンパを形成するゴム状弾性体及
び上記ねじり振動系ダンパを形成するゴム状弾性体の、
いずれをも、上記筒状回転体のリム部周りへのゴム状部
材の圧入手段による装着にて形成させるようにしたこと
を特徴とするダンパプーリ。 - 【請求項2】 請求項1記載のダンパプーリにおいて、
上記曲げ振動系ダンパを形成するゴム状弾性体をリング
状のゴム状部材からなるようにするとともに、当該リン
グ状のゴム状部材を同じくリング状の形態からなるマス
の、その外側に装着し、このようにマスとゴム状部材と
の一体化されたものを、圧入手段にて上記筒状回転体の
リム部の内周部側に装着するようにした構成からなるこ
とを特徴とするダンパプーリ。 - 【請求項3】 請求項2記載のダンパプーリにおいて、
曲げ振動系ダンパを形成するゴム状弾性体のところに、
当該ゴム状弾性体の、そのラジアル方向のバネ特性を軟
らかくするための切欠部を設けるようにしたことを特徴
とするダンパプーリ。 - 【請求項4】 請求項1記載のダンパプーリにおいて、
曲げ振動系ダンパを形成するマスをリング状の形態から
なるようにするとともに、当該リング状マスをゴム状弾
性体にて一体的に包み込むように形成し、このようにマ
スとゴム状弾性体との一体化されたものを、当該ゴム状
弾性体の部分をもって上記筒状回転体のリム部内周部側
へ圧入手段にて装着するようにした構成からなることを
特徴とするダンパプーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9324796A JPH09257117A (ja) | 1996-03-23 | 1996-03-23 | ダンパプーリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9324796A JPH09257117A (ja) | 1996-03-23 | 1996-03-23 | ダンパプーリ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09257117A true JPH09257117A (ja) | 1997-09-30 |
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ID=14077187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9324796A Pending JPH09257117A (ja) | 1996-03-23 | 1996-03-23 | ダンパプーリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09257117A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003127879A (ja) * | 2001-10-22 | 2003-05-08 | Toyoda Mach Works Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
KR100494411B1 (ko) * | 2002-06-24 | 2005-06-13 | 현대자동차주식회사 | 댐퍼 풀리 |
KR20160131683A (ko) * | 2015-05-08 | 2016-11-16 | 한국후꼬꾸 주식회사 | 일체형 댐퍼풀리 제조방법 |
KR20180117984A (ko) * | 2017-04-20 | 2018-10-30 | 주식회사 피엔디티 | 이종재질 댐퍼풀리 |
-
1996
- 1996-03-23 JP JP9324796A patent/JPH09257117A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003127879A (ja) * | 2001-10-22 | 2003-05-08 | Toyoda Mach Works Ltd | 電動式パワーステアリング装置 |
KR100494411B1 (ko) * | 2002-06-24 | 2005-06-13 | 현대자동차주식회사 | 댐퍼 풀리 |
KR20160131683A (ko) * | 2015-05-08 | 2016-11-16 | 한국후꼬꾸 주식회사 | 일체형 댐퍼풀리 제조방법 |
KR20180117984A (ko) * | 2017-04-20 | 2018-10-30 | 주식회사 피엔디티 | 이종재질 댐퍼풀리 |
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