JPH0925677A - 屋根体及びその取付構造並びにそれを用いた公共用屋外トイレ - Google Patents

屋根体及びその取付構造並びにそれを用いた公共用屋外トイレ

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JPH0925677A
JPH0925677A JP19697195A JP19697195A JPH0925677A JP H0925677 A JPH0925677 A JP H0925677A JP 19697195 A JP19697195 A JP 19697195A JP 19697195 A JP19697195 A JP 19697195A JP H0925677 A JPH0925677 A JP H0925677A
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girder
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ridge
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Yutaka Yamada
山田  豊
Koji Anpo
幸二 安保
Kunitaka Nakano
国隆 中野
Kyoichi Kashiwagi
亨一 柏木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工場での組立ての容易化、現場での施工の簡
略化及び雨仕舞の向上。 【解決手段】 棟方向の中央に配設される棟部材10
と、この棟部材10に直交状に連結する桁部材20A
と、これら棟部材10と桁部材20とで区画される空間
内に配設される屋根板材6とで屋根体1の主要部を構成
する。棟部材10及び桁部材20を、それぞれ外側面か
ら外方に向って突出する排水用レール部11、上辺に設
けられるガスケット止着用の凹溝12及び上辺から上方
に向って突出する取付片13を有する中空矩形形材14
と、この中空矩形形材14の取付片13に固定ねじ15
をもって固定され、下辺にガスケット止着用の凹溝12
を有するガスケット押え部材16とで構成する。中空矩
形形材14及びガスケット押え部材16の凹溝12に止
着されるガスケット40を介して棟部材10及び桁部材
20と屋根板材6とを取付けて屋根体1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根体及びその
取付構造並びにそれを用いた公共用屋外トイレに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば公共用屋外トイレ、バス停
留所、地下道・地下鉄の出入口、建物玄関の出入口並び
にスノーシェルター等においては、日覆体としての屋根
体が設けられている。これら屋根体は、棟方向の中央に
配設される棟部材と、この棟部材に直交状に連結する桁
部材と、これら棟部材と桁部材とで区画される空間内に
配設される例えばガラスやポリカーボネート製の透明性
板材あるいは例えば金属板やスレート板等の不透明性の
板材にて形成される屋根板材とで主に構成されており、
棟部材及び桁部材と屋根板材との間には、バックアップ
材を入れてコーキング材を充填することで雨仕舞が図ら
れている。
【0003】また、これら屋根体の多くは、地上に立設
された支柱によって支持されている。すなわち、現場に
おいて地上に立設される支柱と、この支柱の頂部に架設
される横桁梁等の鉄骨の上に屋根体を組立てている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の屋根体は、現場において組み立てられるため、
組立てが面倒な上、組立てに熟練を要するという問題が
あった。また、特に湿式コーキング材の施工は雨天時に
は行えないため、工期の遅れやコスト高を招くという問
題と信頼性が低いという問題もあった。更には、支柱や
横桁梁にて支持する構造であるため、支柱や横桁梁が外
部に露出してしまい、全体の美観を損ねるという問題も
あった。
【0005】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、工場での組立てを可能にし、現場での施工の簡略化
を図れるようにすると共に、室内側の結露水を含む雨仕
舞の向上及び美観の向上を図れるようにした屋根体及び
その取付構造並びにそれを用いた公共用屋外トイレを提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の屋根体は、棟方向の中央に配設され
る棟部材と、この棟部材に直交状に連結する桁部材と、
これら棟部材と桁部材とで区画される空間内に配設され
る屋根板材とを具備する屋根体を前提とし、上記棟部材
及び桁部材を、それぞれ外側面から外方に向って突出す
る排水用レール部、上辺に設けられるガスケット止着部
及び上辺から上方に向って突出する取付片を有する中空
矩形形材と、この中空矩形形材の取付片に固定手段をも
って固定され、下辺にガスケット止着部を有するガスケ
ット押え部材とで構成し、上記中空矩形形材及びガスケ
ット押え部材のガスケット止着部に止着されるガスケッ
トを介して棟部材及び桁部材と上記屋根板材とを取付け
てなることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の屋根体の取付構造は、棟方
向の中央に配設される棟部材と、この棟部材に直交状に
連結する桁部材と、これら棟部材と桁部材とで区画され
る空間内に配設される屋根板材とを具備する屋根体と、
支柱との取付構造を前提とし、上記桁部材をアーチ状に
形成すると共に、その端部にねじ受部を形成し、上記桁
部材のねじ受部にねじ結合するねじ部材をもって固定さ
れる屋根端部材に、上記屋根板材を嵌挿する凹部を形成
すると共に、この凹部の開口側の対峙位置にガスケット
止着部を形成し、かつガスケット止着部に止着されるガ
スケットを介して屋根端部材に屋根板材を取付け、上記
屋根端部材と、上記支柱に架設される横桁梁とを、それ
ぞれに連結手段をもって固定される屋根受部材を介して
連結することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の屋根体の取付構造は、棟方
向の中央に配設される棟部材と、この棟部材に直交状に
連結する桁部材と、これら棟部材と桁部材とで区画され
る空間内に配設される屋根板材とを具備する屋根体と、
支柱との取付構造を前提とし、上記桁部材と、支柱に架
設される横桁梁とを、それぞれに連結手段をもって固定
される屋根受部材を介して連結し、上記屋根受部材に、
上記屋根板材を嵌挿する凹部を形成すると共に、この凹
部の開口側の対峙位置にガスケット止着部を形成し、か
つこのガスケット止着部に止着されるガスケットを介し
て屋根受部材に上記屋根板材を取付けることを特徴とす
る。
【0009】請求項4記載の公共用屋外トイレは、トイ
レ用の建物本体と、この建物本体の屋根に連なって設け
られる補助用の屋根体とを具備する公共用屋外トイレを
前提とし、上記屋根体を、棟方向の中央に配設される棟
部材と、この棟部材に直交状に連結する桁部材と、桁部
材の端部に連結する屋根端部材と、これら棟部材,桁部
材及び屋根端部材とで区画される空間内に配設される屋
根板材とで構成し、上記棟部材及び桁部材を、それぞれ
外側面から外方に向って突出する排水用レール部、上辺
に設けられるガスケット止着部及び上辺から上方に向っ
て突出する取付片を有する中空矩形形材と、この中空矩
形形材の取付片に固定手段をもって固定され、下辺に設
けられるガスケット止着部を有するガスケット押え部材
とで構成し、上記屋根端部材には、上記屋根板材を嵌挿
する凹部を形成すると共に、この凹部の開口側の対峙位
置にガスケット止着部を形成し、上記棟部材,桁部材及
び屋根端部材のガスケット止着部に止着されるガスケッ
トを介して上記屋根板材を取付けてなることを特徴とす
る。
【0010】この場合、上記屋根端部材と、支柱に架設
される横桁梁とを、それぞれに連結手段をもって固定さ
れる屋根受部材を介して連結する方が好ましい(請求項
5)。また、上記桁部材をアーチ状に形成すると共に、
その端部にねじ受部を形成し、上記桁部材のねじ受部に
ねじ結合するねじ部材をもって上記屋根端部材を固定し
てもよい(請求項6)。また、上記屋根端部材の上辺の
両側に起立片を設けると共に、外側辺に垂下片を設け、
かつ凹部内に水抜き孔を穿設する方が好ましい(請求項
7)。
【0011】請求項8記載の公共用屋外トイレは、トイ
レ用の建物本体と、この建物本体の屋根に連なって設け
られる補助用の屋根体とを具備する公共用屋外トイレを
前提とし、上記屋根体を、棟方向の中央に配設される棟
部材と、この棟部材に直交状に連結する桁部材と、桁部
材の端部に連結する屋根受部材と、これら棟部材,桁部
材及び屋根受部材とで区画される空間内に配設される屋
根板材とで構成し、上記棟部材及び桁部材を、それぞれ
外側面から外方に向って突出する排水用レール部、上辺
に設けられるガスケット止着部及び上辺から上方に向っ
て突出する取付片を有する中空形材と、この中空形材の
取付片に固定手段をもって固定され、下辺に設けられる
ガスケット止着部を有するガスケット押え部材とで構成
し、上記屋根受部材には、上記屋根板材を嵌挿する凹部
を形成すると共に、この凹部の開口側の対峙位置にガス
ケット止着部を形成し、上記棟部材,桁部材及び屋根受
部材のガスケット止着部に止着されるガスケットを介し
て上記屋根板材を取付けてなることを特徴とする。
【0012】この場合、上記屋根受部材を、支柱に架設
される横桁梁に連結手段を介して連結する方が好ましい
(請求項9)。また、上記屋根受部材は桁部材取付用の
傾斜受面を有する中空状に形成されると共に、外側辺に
上記屋根板材を嵌挿する凹部を形成し、上記傾斜受面に
水抜き孔を穿設すると共に、外側壁に排水孔を穿設する
方が好ましい(請求項10)。
【0013】また、請求項5又は9記載の公共用屋外ト
イレにおいて、上記支柱の外側の半分を覆う2つの化粧
カバー半体の対向部位に、互いに重合係合するL形の係
合片を設け、これら係合片同士を連結部材にて連結する
と共に、この連結部の外部に目地カバーを装着し、か
つ、上記横桁梁の上部側を覆う上部化粧カバーと、横桁
梁の下部側を覆う下部化粧カバーの対向部に、互いに重
合係合するL形の係合片を設け、これら係合片同士を連
結部材にて連結すると共に、この連結部の外部に目地カ
バーを装着する方が好ましい(請求項11)。なお、こ
こで、ガスケットとは、合成ゴムや合成樹脂にて予め所
望形状に成形加工されたシール材を意味するものであ
る。
【0014】上記のように構成される請求項1記載の屋
根体によれば、棟部材及び桁部材を、それぞれ外側面か
ら外方に向って突出する排水用レール部、上辺に設けら
れるガスケット止着部及び上辺から上方に向って突出す
る取付片を有する中空矩形形材と、この中空矩形形材の
取付片に固定手段をもって固定され、下辺にガスケット
止着部を有するガスケット押え部材とで構成し、これら
中空矩形形材及びガスケット押え部材のガスケット止着
部に止着されるガスケットを介して棟部材及び桁部材と
屋根板材とを取付けることにより、予めガスケットをガ
スケット止着部に止着した後に棟部材及び桁部材と屋根
板材とを取付けることができる。したがって、工場等で
屋根体を組立てることができる。また、棟部材及び桁部
材に、排水用レール部を設けることにより、内部に侵入
する雨水や結露水等をこの排水用レール部に沿わせて外
部に排水することができる。
【0015】請求項2記載の屋根体の取付構造によれ
ば、桁部材をアーチ状に形成すると共に、その端部にね
じ受部を形成し、桁部材のねじ受部にねじ結合するねじ
部材をもって固定される屋根端部材に、屋根板材を嵌挿
する凹部を形成すると共に、この凹部の開口側の対峙位
置にガスケット止着部を形成し、かつガスケット止着部
に止着されるガスケットを介して屋根端部材に屋根板材
を取付け、屋根端部材と、支柱に架設される横桁梁と
を、それぞれに連結手段をもって固定される屋根受部材
を介して連結することにより、予め組立てられたアーチ
状(ドーム状)の屋根体を支柱にて支持することがで
き、現場施工が短時間で可能となる。
【0016】請求項3記載の屋根体の取付構造によれ
ば、桁部材と、支柱に架設される横桁梁とを、それぞれ
に連結手段をもって固定される屋根受部材を介して連結
し、屋根受部材に、屋根板材を嵌挿する凹部を形成する
と共に、この凹部の開口側の対峙位置にガスケット止着
部を形成し、かつこのガスケット止着部に止着されるガ
スケットを介して屋根受部材に屋根板材を取付けること
により、予め組立てられた上記アーチ状(ドーム状)以
外の屋根体例えば三角状の屋根体を少い部材によって支
柱にて支持することができ、現場施工が短時間で可能と
なる。
【0017】請求項4又は8記載の公共用屋外トイレに
よれば、予め組立てられた屋根体をトイレ用の建物本体
の屋根に連ねて設けることができる。この場合、屋根端
部材又は屋根受部材を、支柱に架設される横桁梁に連結
することにより、屋根体を強固に支持することができる
(請求項5,9)。また、屋根端部材の上辺の両側に起
立片を設けると共に、外側辺に垂下片を設け、かつ凹部
内に水抜き孔を穿設することにより、あるいは、屋根受
部材は桁部材取付用の傾斜受面を有する中空状に形成さ
れると共に、外側辺に屋根板材を嵌挿する凹部を形成
し、傾斜受面に水抜き孔を穿設すると共に、外側壁に排
水孔を穿設することにより、屋根体から内部に侵入する
雨水や結露水を外部に排水することができる(請求項
7,10)。
【0018】また、請求項11記載の公共用屋外トイレ
によれば、支柱の外側の半分を覆う2つの化粧カバー半
体の対向部位に、互いに重合係合するL形の係合片を設
け、これら係合片同士を連結部材にて連結すると共に、
この連結部の外部に目地カバーを装着することにより、
屋根体を支持する支柱を化粧カバーにて被覆することが
できると共に、化粧カバー同士の係合部(目地部)を被
覆することができる。また、横桁梁の上部側を覆う上部
化粧カバーと、横桁梁の下部側を覆う下部化粧カバーの
対向部に、互いに重合係合するL形の係合片を設け、こ
れら係合片同士を連結部材にて連結すると共に、この連
結部の外部に目地カバーを装着することにより、屋根体
を支持する横桁梁を化粧カバーにて被覆することができ
ると共に、化粧カバー同士の係合部(目地部)を被覆す
ることができる。したがって、屋根体を支持する支柱及
び横桁梁等の支柱体の表面の凹凸部を無くしてごみの付
着や汚れを少くすることができ、衛生面の向上が図れる
上、全体の美観の向上を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて詳述する。 ◎第一実施形態 図1はこの発明に係る公共用屋外トイレの第一実施形態
の斜視図、図2は図1のA部の拡大断面図である。この
第一実施形態はアーチ状(ドーム状)の屋根体1を2つ
のトイレ用の建物本体2a,2b(男子用及び女子用)
の屋根3に連ねて設けた場合である。この場合、屋根体
1は、地上に立設する4本の支柱4と、支柱4間に架設
される横桁梁5とで構成される支柱体にて支持されてい
る。
【0020】上記屋根体1は、棟方向の中央に配設され
る棟部材10と、この棟部材10に直交状に連結するア
ーチ状の桁部材20と、桁部材20の端部に固定される
屋根端部材30と、これら棟部材10,桁部材20及び
屋根端部材30とで区画される空間内に、ガスケット4
0を介して配設される屋根板材6とで構成されており、
屋根端部材30に連結する屋根受部材50を介して上記
支柱体の横桁梁5に連結固定されている(図2参照)。
【0021】上記棟部材10は、外側面から外方に向っ
て突出する排水用レール部11、上辺に設けられるガス
ケット止着部例えば上方に向って開口する断面略C字状
のガスケット嵌合用凹溝12(以下に凹溝という)及び
上辺から上方に向って逆L字形に突出する取付片13を
有するアルミニウム合金製の中空矩形形材14と、この
中空矩形形材14の取付片に固定手段例えば固定ねじ1
5をもって固定され、下辺に設けられるガスケット止着
部例えば下方に開口する断面略C字状の凹溝12を有す
るアルミニウム合金製の押出形材にて形成されるガスケ
ット押え部材16とで構成されている(図5参照)。
【0022】上記桁部材20はアーチ状に屈曲し、屋根
端部材30の取付部を有する以外は、上記棟部材10と
ほぼ同様に構成されている。すなわち、排水用レール部
11,凹溝12及び取付片13を有すると共に、その内
方の4隅にねじ受部としてのビスポケット21を有する
中空矩形形材14と、この中空矩形形材14に固定ねじ
15をもって固定されるガスケット止着用の凹溝12を
有するガスケット押え部材16とで構成されている(図
4参照)。
【0023】上記のように構成される桁部材20の中空
矩形形材14の外側には、図4及び図5に示すように、
ボルト17a,ナット17bをもって断面コ字状の連結
金具17が固定されており、この連結金具17の外側に
棟部材10の中空矩形形材14が嵌挿され、中空矩形形
材14をねじ18で連結金具17にねじ止めすることに
よって棟部材10と桁部材20とが連結される。
【0024】この場合、図6及び図7に示すように、棟
部材10と桁部材20とを溶接Wによって連結してもよ
く、あるいは、図8及び図9に示すように、棟部材10
と桁部材20の交差部4箇所に連結用アングル材19を
それぞれ当接し、アングル材19をねじ18aによって
棟部材10及び桁部材20に固定するようにしてもよ
い。
【0025】一方、上記屋根端部材30はアルミニウム
合金製押出形材にて形成されており、図2に示すよう
に、屋根板材6を嵌挿する凹部31の開口側の対峙位置
にガスケット止着部例えば断面略C字状の凹溝32と段
付凸条33が設けられている。また、屋根端部材30の
上辺の両側には起立片34が設けられると共に、外側辺
には垂下片35が、内側辺には係合垂下片36が設けら
れている。更に、凹部31の底部には水抜き孔37が穿
設されている(図3参照)。このように構成される屋根
端部材30は、固定手段例えば固定ねじ22をもって桁
部材20のビスポケット21にねじ止めされる。この状
態では桁部材20に設けられた排水用レール部11と屋
根端部材30の上面とが連通されている。また、屋根端
部材30は、凹部31を貫通する連結手段例えば連結ね
じ38をもって後述する屋根受部材50に連結されてい
る。
【0026】上記屋根板材6は昼間照明を省くことがで
きる例えばポリカーボネート等の透明な耐候性の合成樹
脂製部材にて形成されている。この屋根板材6の材質は
必しもポリカーボネート等の合成樹脂製である必要はな
く、例えばガラス製の透明性部材あるいは金属板あるい
はスレート板等の不透明製部材であってもよい。
【0027】上記屋根板材6と棟部材10,桁部材20
及び屋根端部材30との取付部に介在されるガスケット
40は例えばクロロプレンゴムあるいはネオプレンゴム
等の合成ゴムあるいは発泡合成樹脂等にて形成されてい
る。このガスケット40のうち、棟部材10及び桁部材
20の中空矩形形材14及びガスケット押え部材16に
設けられた凹溝12に嵌合(止着)されるガスケット4
0Aは、図10に示すように、断面矩形状の基部41の
一側に凹溝12内に嵌合される中空膨隆部42を設け、
他側には屋根板材6面に当接する波形状部43及び舌片
44が設けられている。また、屋根端部材30の一方す
なわち下側のガスケット止着部としての凹溝32内に嵌
合(止着)されるガスケット40Bは、図3(a)に示
すように、矩形状基部45の一側に凹溝32内に嵌合さ
れる中空膨隆部46を設け、他側には屋根板材6の下面
に向って弾発力を付勢すべく湾曲状に突出する押圧舌片
47を突設してなる。また、屋根端部材30の他方すな
わち上側のガスケット止着部としての段付凸条33に止
着されるガスケット40Cは、図3(a)に示すよう
に、段付凸条33を嵌合(止着)する段付凹条48aを
有する基部48の一側に屋根板材6の上面に向って弾性
力を付勢すべく緩やかな湾曲状の傾斜面48bを形成し
てなる。なお、ガスケット40Bの押圧舌片47にかえ
て図3(b)に示すような中空状押圧膨隆部46として
もよい。また、ガスケット40Cの止着部を段付凸条3
3にかえて凹溝32にしてもよく、更にガスケット40
Cを、図3(b)に示すガスケット40Bと同様な形態
すなわち凹溝32内に嵌合される中空膨隆部46と中空
状押圧膨隆部49とを有する形態としてもよい。
【0028】一方、上記屋根受部材50はアルミニウム
合金製の押出形材にて形成されており、底辺に断面略C
字状の連結用凹溝51を有し、一方の外側面に屋根端部
材30の係合垂下片36を係合する段部52を有する中
空矩形基体53と、この中空矩形基体53の上辺から突
出する取付受片55と、中空矩形基体53の両側から垂
下する連結片54とで構成されている(図2参照)。こ
のように構成される屋根受部材50の取付受片55に屋
根端部材30の凹部31を当接し、凹部31を貫通して
取付受片55に連結ねじ38をねじ結合することによっ
て屋根端部材30と屋根受部材50とが連結されるよう
に構成されている。また、連結用凹溝51内に頭部が嵌
合される連結手段例えば連結ボルト56を横桁梁5の頂
部に固定される連結用アングル材5aに締結することに
よって屋根受部材50が支柱体側に連結されるように構
成されている。
【0029】上記支柱体を構成する横桁梁5は断面I型
鋼にて形成されており、この横桁梁5の垂直部の両側に
固設されるブラケット5bに横桁梁5の上部側を覆う上
部化粧カバー61と横桁梁5の下部側を覆う下部化粧カ
バー62とが取付けられている。この場合、棟方向に沿
う横桁梁5を覆う上部化粧カバー61はアルミニウム合
金製の押出形材にて形成されており、その上部には上記
屋根受部材50の連結片54に係合する上部係合片63
が設けられ、下部にはブラケット5bに係合するL形の
係合片64が設けられている。また、下部化粧カバー6
2も上部化粧カバー61と同様にアルミニウム合金製の
押出形材にて形成されており、断面略U字状に形成さ
れ、その上部には上部化粧カバー61の係合片64と重
合係合するL形のブラケット5bが設けられている。こ
のように構成される上部化粧カバー61と下部化粧カバ
ー62は、係合片64が互いに重合されて横桁梁5に固
設されたブラケット5bに当接され、係合片64を貫通
してブラケット5bにねじ結合されるねじ65をもって
横桁梁5に連結される。
【0030】妻側の横桁梁5を覆う上部化粧カバー61
は、図11(a)に示すように、断面略逆U字状のアル
ミニウム合金製押出形材にて形成されており、その下部
にブラケット5bに係合するL形の係合片63が設けら
れている。なお、妻側の横桁梁5の下部を覆う下部化粧
カバー62は、上記棟方向に沿う横桁梁5の下部を覆う
下部化粧カバー62と同様に形成されているので、同一
符号を付して説明は省略する。
【0031】上記のように構成される上部化粧カバー6
1と下部化粧カバー62の上部及び下部係合片63,6
4の連結部の外部側の凹部に目地カバー66をねじ67
をもって固定することによって上部化粧カバー61と下
部化粧カバー62との連結目地部を外部から目隠しする
ことができる(図2及び図11(a)参照)。この目地
カバー66は、図11(b)に拡大して示すように、連
結目地部を覆う表面基板66aの裏面に一対の脚片66
bを突設したアルミニウム合金製押出形材にて形成され
ている。なお、目地カバー66は必しもこのような形状
のアルミニウム合金製押出形材にて形成する必要はな
く、アルミニウムにかえて合成樹脂製部材にて形成して
もよく、あるいは、図11(c)に示すように、目地部
を充填するような合成樹脂製の中実部材68にて形成し
てもよい。
【0032】なお、棟方向に沿う横桁梁5下部を覆う下
部化粧カバー62の外側下部と建物本体2a,2bの屋
根3との隙間は、下部化粧カバー62と屋根3に掛け渡
され、止め具71にて屋根3に固定されるアルミニウム
合金製の断面L形の隙間塞ぎカバー70にて目隠しされ
ている(図2参照)。
【0033】なお、両端の妻側の端部に配設される桁部
材20は、図12に示すように、中空矩形形材14の内
側面にのみ排水用レール部11が突設されている。ま
た、この端部桁部材の外側には取付部材72を介して妻
側化粧板73が装着されている(図1,12参照)。な
お、取付部材72は押出形材を使用する方が取付精度上
より好ましい。
【0034】また、上記支柱体を構成する支柱4の外側
には支柱化粧カバー80が被覆されている。この場合、
支柱化粧カバー80は、図13に示すように、支柱4の
半分を覆う断面円弧状の2つのカバー半体81にて構成
されている。各カバー半体81の端部には、互いに重合
係合すると共に、支柱4の両側に固設された取付金具4
aに係合するL形の係合片82が設けられており、両カ
バー半体81の係合片82を重合係合させて取付金具4
aに当接した状態で、係合片82を貫通するねじ83を
取付金具4aにねじ結合して固定することによって支柱
4の外側に支柱化粧カバー80が取付けられる。このよ
うにして取付けられたカバー半体81の目地部には、上
記上部化粧カバー61と下部化粧カバー62の目地部と
同じように、目地カバー66がねじ67をもって取付け
られている。なお、支柱化粧カバー80の上端開口部に
は、図14に示すように、支柱化粧カバー80の内周面
に係止する係止脚片85を有する蓋カバー84が被着さ
れて、支柱4と支柱化粧カバー80との隙間が塞がれて
いる。なおこの場合、支柱化粧カバー80が円柱状に形
成されているが、カバー半体81を断面コ字状にするこ
とによって四角柱状に形成することもでき、また、断面
台形状のカバー半体によって六角柱状に形成することが
でき、任意の形状とすることができる。
【0035】次に、上記屋根体1の組立て及び支柱体へ
の取付け手順について説明する。まず、屋根体1を構成
する棟部材10と桁部材20の中空矩形形材14とガス
ケット押え部材16に設けられた凹溝12内にガスケッ
ト40Aを嵌合(止着)しておき、棟部材10の中空矩
形形材14と桁部材20の中空矩形形材14とを連結金
具17を用いて交差状に連結する。そして、交差状に連
結された棟部材10と桁部材20の中空矩形形材14の
ガスケット40Aの上に屋根板材6の縁部を載置した
後、屋根板材6の縁部上にガスケット押え部材16のガ
スケット40Aを当接するようにしてガスケット押え部
材16を棟部材10及び桁部材20の取付片13上に当
接し、固定ねじ15を締結して屋根体1を組立てる。こ
の組立は工場等で行うことができる。
【0036】上記のようにして組立てられた屋根体1の
端部に屋根端部材30を取付けるには、予めガスケット
40B,40Cが止着された屋根端部材30の凹部に屋
根板材6の端部を差し込むように嵌挿して屋根端部材3
0を桁部材20の端部に当接する。そして、屋根端部材
30を貫通する固定ねじ22を桁部材20のビスポケッ
ト21にねじ止めして桁部材20と屋根端部材30とを
固定する。この組立は工場あるいは現場において行うこ
とができる。
【0037】上記のようにして組立てられた屋根板材6
を建物本体2a,2bの屋根3に連ねて設けるには、現
場で組立てられた支柱体すなわち支柱4に架設された横
桁梁5の上部に連結ボルト56をもって連結された屋根
受部材50の上に屋根端部材30を載置し、屋根端部材
30の凹部31を貫通する連結ねじ38を屋根受部材5
0の取付受片55にねじ結合して屋根端部材30と屋根
受部材50とを連結する。
【0038】そして、横桁梁5の外側に上部化粧カバー
61と下部化粧カバー62を互いに重合係合させて取付
けると共に、連結目地部に目地カバー66を装着して横
桁梁5の外部を化粧する。この際、棟方向に沿う横桁梁
5を覆う下部化粧カバー62と建物本体2a,2bの屋
根3との隙間を隙間塞ぎカバー70にて塞ぐ。また、支
柱4の外側にカバー半体81を取付けると共に、目地部
に目地カバー66を装着して支柱4の外側を化粧して、
組立て作業は完了する。
【0039】上記のように、屋根体1を工場等で組立て
た後、施工現場に搬入し、その屋根体1を、屋根受部材
50を介して支柱4に架設された横桁梁5に載置して連
結することにより、現場での組立て作業を簡単にするこ
とができ、工期の短縮を図ることができる。また、予め
ガスケット40を介して棟部材10及び桁部材20と屋
根板材6とを取付けることができるので、雨天時におい
ても現場での施工を可能にすることができる上、更に
は、屋根体1の外面から雨水が侵入した場合や屋内側の
結露水を排水用レール部11をを介して屋根端部材30
の上面に流し、屋根端部材30と屋根受部材50との隙
間から外部に流し、凹部31の底辺に設けられた水抜き
孔37から外部に排出することができるので、確実な雨
仕舞とすることができる。雨水や結露水は起立片34が
あるので屋内に漏れることはない。
【0040】◎第二実施形態 図15はこの発明に係る公共用屋外トイレの第二実施形
態の概略斜視図、図16は図15のD部の拡大断面図、
図17は図15のE−E線に沿う拡大断面図である。こ
の第二実施形態は三角状の屋根体1Aを2つのトイレ用
の建物本体2a,2b(男子用及び女子用)の屋根3に
連ねて設けた場合である。この場合、屋根体1Aは、上
記第一実施形態と同様に、地上に立設する4本の支柱4
と、支柱4間に架設される横桁梁5Aとで構成される支
柱体にて支持されている。
【0041】上記屋根体1Aは、棟方向の中央に配設さ
れる棟部材10Aと、この棟部材10Aに直交状に連結
する直状の桁部材20Aと、桁部材20Aの端部に固定
される屋根受部材50Aと、これら棟部材10A,桁部
材20A及び屋根受部材50Aとで区画される空間内
に、ガスケット40を介して配設される屋根板材6Aと
で構成されており、屋根受部材50Aを介して上記支柱
体の横桁梁5Aに連結固定されている(図16,図17
参照)。
【0042】上記棟部材10Aは、アルミニウム合金製
押出形材にて形成される段付中空形材91と、同じくア
ルミニウム合金製押出形材にて形成されるガスケット押
え部材16Aとで構成されている。この場合、段付中空
形材91は、図17に示すように、外方に向かって下り
勾配となる両肩部92の上辺に上方に向かって開口する
ガスケット止着部としての断面略C字状の凹溝12Aが
設けられており、上方側が拡開状に傾斜する外側面にL
形状に突出する排水用レール部11Aが設けられ、かつ
頂部両側には外方に向って下り勾配状に突出する取付片
93が設けられている。また、排水用レール部11Aの
下部側における外側面には桁部材20Aを連結するため
の連結金具17Aを取付ける固定ボルト94の頭部を嵌
合する断面略C字状の嵌合溝95が設けられている。
【0043】一方、ガスケット押え部材16Aは断面ヘ
字状に形成される基部96の両側下面に、ガスケット止
着部例えば下方に向って開口する断面略C字状の凹溝1
2Aを設けてなる。このガスケット押え部材16Aは、
段付中空形材91に設けられた取付片93に当接された
状態で、このガスケット押え部材16Aを貫通する固定
手段例えば固定ねじ97を取付片93にねじ結合するこ
とによって段付中空形材91に固定されると共に、段付
中空形材91とガスケット押え部材16Aの凹溝12A
に嵌合(止着)されたガスケット40を介して屋根板材
6Aを取付けるようになっている。
【0044】上記桁部材20Aは上記第一実施形態の桁
部材20とほぼ同様に構成されている。この桁部材20
Aは、外側面から外方に向って突出する排水用レール部
11A、上辺に設けられるガスケット止着部例えば上方
に向って開口する断面略C字状のガスケット嵌合用凹溝
12A(以下に凹溝という)及び上辺から上方に向って
逆L字形に突出する取付片13Aを有するアルミニウム
合金製の中空矩形形材14Aと、この中空矩形形材14
Aの取付片13Aに固定手段例えば固定ねじ15をもっ
て固定され、下辺に設けられるガスケット止着部例えば
下方に開口する断面略C字状の凹溝12Aを有するアル
ミニウム合金製の押出形材にて形成されるガスケット押
え部材16Aとで構成されている(図20参照)。
【0045】上記のように構成される棟部材10Aと桁
部材20Aを連結するには、図18及び図20に示すよ
うに、棟部材10Aの外面に固定されたコ字状の連結金
具17Aの外側に桁部材20Aの中空矩形形材14Aを
嵌挿し、そして中空矩形形材14Aを連結金具17Aに
ねじ98でねじ結合することによって連結することがで
きる。
【0046】一方、屋根受部材50Aはアルミニウム合
金製押出形材にて形成されており、図16及び図17に
示すように、桁部材取付用の傾斜受面100を有する中
空状に形成されると共に、外側辺に屋根板材6Aを嵌挿
する凹部101を形成してなる。この場合、凹部101
の開口側の対峙位置には上記第一実施形態と同様にガス
ケット止着部としての断面略C字状の凹溝12Aが設け
られており、これら凹溝12には上記第一実施形態と同
様のガスケット40が嵌合されるようになっている。ま
た、傾斜受面100には桁部材20Aを固定する固定ボ
ルト102の頭部を摺動可能に嵌合する断面略C字状の
嵌合溝103が設けられている。
【0047】したがって、この嵌合溝103内に嵌合さ
れる固定手段例えば固定ボルト102を桁部材20Aの
端部に貫通して固定ナット104を締結することによっ
て桁部材20Aと屋根受部材50Aとを固定することが
できる。なおこの場合、桁部材20Aの端部側における
中空矩形形材14Aの上部にレンチ等の工具挿入用孔1
05を設けておく必要がある(図18参照)。
【0048】なお、桁部材20Aと屋根受部材50Aと
の固定は必しも嵌合溝103内に嵌合される固定ボルト
102と、この固定ボルト102に締結する固定ナット
104による固定である必要はなく、図21に示すよう
に溶接Wによって桁部材20Aと屋根受部材50Aとを
固定するようにしてもよく、あるいは、図22に示すよ
うに、屋根受部材50Aの取付片13Aの下部側に開口
部106を設け、この開口部106から挿入される固定
ボルト102を桁部材20Aの中空矩形形材14内に配
設された固定ナット104に締結して桁部材20Aと屋
根受部材50Aとを固定するようにしてもよい。
【0049】一方、屋根受部材50Aの傾斜受面100
の最下部には水抜き孔107が穿設されると共に、外側
壁108には排水孔109が穿設されている。したがっ
て、桁部材20Aの排水用レール部11を伝わって流れ
る雨水や結露水を傾斜受面100で受け止めた後、水抜
き孔107から屋根受部材50Aの中空部内に落し、そ
の後、排水孔109から外部に排出することができる。
【0050】上記第二実施形態において、その他の部分
は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には同
一符号を付して、その説明は省略する。なお、第二実施
形態においては、妻側の横桁梁5を覆う化粧カバー(具
体的には上部化粧カバー61)と端部側の桁部材20A
の外側に妻側化粧板73Aが装着されると共に、その内
側にも例えばポリカーボネート製の内側化粧板110が
掛け渡されている(図19及び図20参照)。
【0051】上記のように構成される第二実施形態の屋
根体1も上記第一実施形態と同様に、工場等で組立てら
れた後、現場において、屋根受部材50Aを介して支柱
体すなわち支柱4に架設された横桁梁5に連結されるの
で、現場での施工が簡略化でき、工期の短縮が図れる。
また、予めガスケット40を介して棟部材10A及び桁
部材20Aと屋根板材6Aとを組み付けることができる
ので、雨天時でも施工を行うことができる。更には、屋
根体1A上に落ちた雨水等を桁部材20Aの排水用レー
ル部11Aを介して傾斜受面100で受け止めた後、水
抜き孔107から屋根受部材50Aの中空部内に落し、
その後、排水孔109から外部に排出することができる
ので、確実な雨仕舞とすることができる。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上述のように構成されているので、以下のような優
れた効果が得られる。
【0053】1)請求項1記載の屋根体によれば、予め
ガスケットをガスケット止着部に止着した後に棟部材及
び桁部材と屋根板材とを取付けることができるので、工
場等で屋根体を組立てた後、現場で支柱等に連結するこ
とができ、現場での施工を容易にすると共に、工期の短
縮を図ることができる。また、棟部材及び桁部材に、排
水用レール部を設けるので、内部に侵入する雨水や結露
水等をこの排水用レール部に沿わせて外部に排水するこ
とができ、雨仕舞の向上を図ることができる。
【0054】2)請求項2記載の屋根体の取付構造によ
れば、アーチ状桁部材の端部に固定される屋根端部材
に、屋根板材を嵌挿する凹部を形成すると共に、この凹
部の開口側の対峙位置にガスケット止着部を形成し、ガ
スケット止着部に止着されるガスケットを介して屋根端
部材に屋根板材を取付け、屋根端部材と、支柱に架設さ
れる横桁梁とを、屋根受部材を介して連結することによ
り、予め組立てられたアーチ状(ドーム状)の屋根体を
支柱にて支持することができと共に、屋根体を強固に支
持することができる。
【0055】3)請求項3記載の屋根体の取付構造によ
れば、桁部材と、支柱に架設される横桁梁とを、屋根受
部材を介して連結し、屋根受部材に、屋根板材を嵌挿す
る凹部を形成すると共に、この凹部の開口側の対峙位置
にガスケット止着部を形成し、このガスケット止着部に
止着されるガスケットを介して屋根受部材に屋根板材を
取付けることにより、予め組立てられた上記アーチ状
(ドーム状)以外の屋根体例えば三角状の屋根体を少い
部材によって支柱にて支持することができると共に、屋
根体を強固に支持することができる。
【0056】4)請求項4又は8記載の公共用屋外トイ
レによれば、予め組立てられた屋根体をトイレ用の建物
本体の屋根に連ねて設けることができるので、現場での
施工を容易にすると共に、工期の短縮を図ることができ
る。
【0057】5)請求項5又は9記載の公共用屋外トイ
レによれば、屋根端部材又は屋根受部材を、支柱に架設
される横桁梁に連結するので、上記4)に加えて屋根体
を更に強固に支持することができる。
【0058】6)請求項7又は10記載の公共用屋外ト
イレによれば、屋根端部材の上辺の両側に起立片を設け
ると共に、外側辺に垂下片を設け、かつ凹部内に水抜き
孔を穿設することにより、あるいは、屋根受部材は桁部
材取付用の傾斜受面を有する中空状に形成されると共
に、外側辺に屋根板材を嵌挿する凹部を形成し、傾斜受
面に水抜き孔を穿設すると共に、外側壁に排水孔を穿設
することにより、屋根体から内部に侵入する雨水や結露
水を外部に排水することができると共に、雨仕舞の向上
を図ることができる。
【0059】7)請求項11記載の公共用屋外トイレに
よれば、屋根体を支持する支柱及び横桁梁等の支柱体を
化粧カバーにて被覆することができると共に、化粧カバ
ー同士の係合部(目地部)を被覆することができるの
で、支柱体部の凹凸部を無くしてごみの付着や汚れを少
くして衛生面の向上を図ることができる上、全体の美観
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る公共用屋外トイレの第一実施形
態の概略斜視図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】この発明における屋根端部材に止着されるガス
ケットの取付状態を示す拡大断面図(a)及びその別の
形態を示す拡大断面図(b)である。
【図4】図1のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図5】図1のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図6】この発明における棟部材と桁部材の別の連結状
態を示す断面図である。
【図7】図6の側断面図である。
【図8】棟部材と桁部材の更に別の連結状態を示す断面
図である。
【図9】図8の側断面図である。
【図10】この発明における棟部材及び桁部材と屋根板
材との取付状態を示す要部拡大断面図である。
【図11】この発明における横桁梁の化粧カバーを示す
断面図(a)、その要部拡大断面図(b)及び別の形態
の要部拡大断面図(c)である。
【図12】妻側における桁部材の取付状態を示す断面図
である。
【図13】この発明における支柱の化粧カバーを示す断
面図である。
【図14】支柱の化粧カバーと支柱との間に被着される
蓋カバーの要部を示す平面図である。
【図15】この発明に係る公共用屋外トイレの第二実施
形態の概略斜視図である。
【図16】図15のD部の拡大断面図である。
【図17】図15のE−E線に沿う拡大断面図である。
【図18】第二実施形態における棟部材、桁部材及び屋
根受部材の取付状態の一部を断面で示す平面図である。
【図19】第二実施形態における妻側の横桁梁の化粧カ
バーと妻側化粧板の取付状態を示す断面図である。
【図20】第二実施形態における桁部材と妻側の桁部材
の取付状態を示す断面図である。
【図21】第二実施形態における桁部材と屋根受部材の
別の取付状態を示す断面図である。
【図22】第二実施形態における桁部材と屋根受部材の
更に別の取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1A 屋根体 2a,2b 建物本体 3 屋根 4 支柱 5,5A 横桁梁 6,6A 屋根板材 10,10A 棟部材 11,11A 排水用レール部 12,12A 凹溝(ガスケット止着部) 13,13A 取付片 14,14A 中空矩形形材 15 固定ねじ(固定手段) 16,16A ガスケット押え部材 20,20A 桁部材 21 ビスポケット(ねじ受部) 22 固定ねじ(固定手段) 30 屋根端部材 31 凹部 32 凹溝(ガスケット止着部) 33 段付凸条(ガスケット止着部) 34 起立片 35 垂下片 37 水抜き孔 38 連結ねじ(連結手段) 40,40A,40B,40C ガスケット 50,50A 屋根受部材 55 取付受片 56 連結ボルト(連結手段) 61 上部化粧カバー 62 下部化粧カバー 64 係合片 66 目地カバー 80 支柱化粧カバー 81 カバー半体 82 係合片 91 段付中空形材 93 取付片 100 傾斜受面 101 凹部 107 水抜き孔 109 排水孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏木 亨一 千葉県船橋市習志野4丁目12番2号 日本 軽金属株式会社船橋工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟方向の中央に配設される棟部材と、こ
    の棟部材に直交状に連結する桁部材と、これら棟部材と
    桁部材とで区画される空間内に配設される屋根板材とを
    具備する屋根体において、 上記棟部材及び桁部材を、それぞれ外側面から外方に向
    って突出する排水用レール部、上辺に設けられるガスケ
    ット止着部及び上辺から上方に向って突出する取付片を
    有する中空矩形形材と、この中空矩形形材の取付片に固
    定手段をもって固定され、下辺にガスケット止着部を有
    するガスケット押え部材とで構成し、 上記中空矩形形材及びガスケット押え部材のガスケット
    止着部に止着されるガスケットを介して棟部材及び桁部
    材と上記屋根板材とを取付けてなることを特徴とする屋
    根体。
  2. 【請求項2】 棟方向の中央に配設される棟部材と、こ
    の棟部材に直交状に連結する桁部材と、これら棟部材と
    桁部材とで区画される空間内に配設される屋根板材とを
    具備する屋根体と、支柱との取付構造において、 上記桁部材をアーチ状に形成すると共に、その端部にね
    じ受部を形成し、 上記桁部材のねじ受部にねじ結合するねじ部材をもって
    固定される屋根端部材に、上記屋根板材を嵌挿する凹部
    を形成すると共に、この凹部の開口側の対峙位置にガス
    ケット止着部を形成し、かつガスケット止着部に止着さ
    れるガスケットを介して屋根端部材に屋根板材を取付
    け、 上記屋根端部材と、上記支柱に架設される横桁梁とを、
    それぞれに連結手段をもって固定される屋根受部材を介
    して連結することを特徴とする屋根体の取付構造。
  3. 【請求項3】 棟方向の中央に配設される棟部材と、こ
    の棟部材に直交状に連結する桁部材と、これら棟部材と
    桁部材とで区画される空間内に配設される屋根板材とを
    具備する屋根体と、支柱との取付構造において、 上記桁部材と、支柱に架設される横桁梁とを、それぞれ
    に連結手段をもって固定される屋根受部材を介して連結
    し、 上記屋根受部材に、上記屋根板材を嵌挿する凹部を形成
    すると共に、この凹部の開口側の対峙位置にガスケット
    止着部を形成し、かつこのガスケット止着部に止着され
    るガスケットを介して屋根受部材に上記屋根板材を取付
    けることを特徴とする屋根体の取付構造。
  4. 【請求項4】 トイレ用の建物本体と、この建物本体の
    屋根に連なって設けられる補助用の屋根体とを具備する
    公共用屋外トイレにおいて、 上記屋根体を、棟方向の中央に配設される棟部材と、こ
    の棟部材に直交状に連結する桁部材と、桁部材の端部に
    連結する屋根端部材と、これら棟部材,桁部材及び屋根
    端部材とで区画される空間内に配設される屋根板材とで
    構成し、 上記棟部材及び桁部材を、それぞれ外側面から外方に向
    って突出する排水用レール部、上辺に設けられるガスケ
    ット止着部及び上辺から上方に向って突出する取付片を
    有する中空矩形形材と、この中空矩形形材の取付片に固
    定手段をもって固定され、下辺に設けられるガスケット
    止着部を有するガスケット押え部材とで構成し、 上記屋根端部材には、上記屋根板材を嵌挿する凹部を形
    成すると共に、この凹部の開口側の対峙位置にガスケッ
    ト止着部を形成し、 上記棟部材,桁部材及び屋根端部材のガスケット止着部
    に止着されるガスケットを介して上記屋根板材を取付け
    てなることを特徴とする公共用屋外トイレ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の公共用屋外トイレにおい
    て、 上記屋根端部材と、支柱に架設される横桁梁とを、それ
    ぞれに連結手段をもって固定される屋根受部材を介して
    連結してなることを特徴とする公共用屋外トイレ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の公共用屋外トイレにおい
    て、 上記桁部材をアーチ状に形成すると共に、その端部にね
    じ受部を形成し、 上記桁部材のねじ受部にねじ結合するねじ部材をもって
    上記屋根端部材を固定してなることを特徴とする公共用
    屋外トイレ。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の公共用屋外トイレにおい
    て、 上記屋根端部材の上辺の両側に起立片を設けると共に、
    外側辺に垂下片を設け、かつ凹部内に水抜き孔を穿設し
    てなることを特徴とする公共用屋外トイレ。
  8. 【請求項8】 トイレ用の建物本体と、この建物本体の
    屋根に連なって設けられる補助用の屋根体とを具備する
    公共用屋外トイレにおいて、 上記屋根体を、棟方向の中央に配設される棟部材と、こ
    の棟部材に直交状に連結する桁部材と、桁部材の端部に
    連結する屋根受部材と、これら棟部材,桁部材及び屋根
    受部材とで区画される空間内に配設される屋根板材とで
    構成し、 上記棟部材及び桁部材を、それぞれ外側面から外方に向
    って突出する排水用レール部、上辺に設けられるガスケ
    ット止着部及び上辺から上方に向って突出する取付片を
    有する中空形材と、この中空形材の取付片に固定手段を
    もって固定され、下辺に設けられるガスケット止着部を
    有するガスケット押え部材とで構成し、 上記屋根受部材には、上記屋根板材を嵌挿する凹部を形
    成すると共に、この凹部の開口側の対峙位置にガスケッ
    ト止着部を形成し、 上記棟部材,桁部材及び屋根受部材のガスケット止着部
    に止着されるガスケットを介して上記屋根板材を取付け
    てなることを特徴とする公共用屋外トイレ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の公共用屋外トイレにおい
    て、 上記屋根受部材を、支柱に架設される横桁梁に連結手段
    を介して連結してなることを特徴とする公共用屋外トイ
    レ。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の公共用屋外トイレにお
    いて、 上記屋根受部材は桁部材取付用の傾斜受面を有する中空
    状に形成されると共に、外側辺に上記屋根板材を嵌挿す
    る凹部を形成し、 上記傾斜受面に水抜き孔を穿設すると共に、外側壁に排
    水孔を穿設してなることを特徴とする公共用屋外トイ
    レ。
  11. 【請求項11】 請求項5又は9記載の公共用屋外トイ
    レにおいて、 上記支柱の外側の半分を覆う2つの化粧カバー半体の対
    向部位に、互いに重合係合するL形の係合片を設け、こ
    れら係合片同士を連結部材にて連結すると共に、この連
    結部の外部に目地カバーを装着し、 かつ、上記横桁梁の上部側を覆う上部化粧カバーと、横
    桁梁の下部側を覆う下部化粧カバーの対向部に、互いに
    重合係合するL形の係合片を設け、これら係合片同士を
    連結部材にて連結すると共に、この連結部の外部に目地
    カバーを装着してなることを特徴とする公共用屋外トイ
    レ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115095085A (zh) * 2022-08-09 2022-09-23 吉林建筑大学 一种装配式屋面屋脊结构

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