JPH09251200A - 自動現像機の洗浄方法 - Google Patents

自動現像機の洗浄方法

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JPH09251200A
JPH09251200A JP8748496A JP8748496A JPH09251200A JP H09251200 A JPH09251200 A JP H09251200A JP 8748496 A JP8748496 A JP 8748496A JP 8748496 A JP8748496 A JP 8748496A JP H09251200 A JPH09251200 A JP H09251200A
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acid
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Hisao Kamo
久男 加茂
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CHIYUUGAI SHASHIN YAKUHIN KK
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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CHIYUUGAI SHASHIN YAKUHIN KK
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不溶物の発生による写真画質の低下、処理液の
撹拌循環効率の低下防止を図る自動現像機の洗浄方法を
提供する。 【解決手段】ハロゲン化銀写真感光材料を処理する自動
現像機の処理槽に発生する不溶物を洗浄する方法におい
て、処理液を排出し不溶物の付着した処理槽に、pH5
以上の次亜塩素酸塩水溶液を入れ、不溶物を洗浄後、p
H6以上の亜硫酸塩水溶液を加えて廃棄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料の処理に使用する自動現像機の洗浄方法に関
し、処理槽内に発生する不溶物の洗浄方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料の処理は、基
本的には、現像処理(発色現像処理も含む)、漂白処
理、定着処理(漂白定着処理も含む)、安定化処理、水
洗処理、乾燥処理等であり、更に、感光材料の物理的強
度を増すための処理や各処理液を安定に使用するための
処理工程がある。
【0003】ハロゲン化銀写真感光材料を多量に迅速に
処理する場合、自動現像機を使用して処理が行われる
が、この自動現像機には種々の形式があり、大きく分け
て一片、一片の感光材料を不連続に処理するものと、長
尺の感光材料を連続的に処理するものがある。
【0004】ハロゲン化銀写真感光材料を効率良く多量
に処理するために、感光材料の処理は、必要な量の処理
液を加えながら長期間に亘り処理が行われ、この加えら
れる処理液は補充液となる。処理液槽に加えられた補充
液の量に見合う量はオーバーフローして処理液槽外に出
る。この補充液は経済性の面から一定面積を処理するの
に使用される量は少なくなり、処理液が処理液槽に滞留
する時間は長くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ハロゲン化銀写真感光
材料の処理に使用する処理液が、処理液槽に長く滞留す
るようになると、溶質量の少ない処理液である安定化処
理槽や補充液を貯留しておく容器、水洗槽、安定化処理
槽と補充液を貯留しておく容器をつないでいる管内、更
には自動現像機の撹拌循環系に不溶物が発生し、配管を
詰まらせたり撹拌効率を低下させることとなる。この不
溶物が処理液や水洗水中に浮遊するようになると、処理
された感光材料に付着した画質を低下させ、使用出来な
いものとなる。写真の画質の低下や撹拌効率の低下を防
止するために自動現像機を洗浄するのであるが、すぐに
不溶物の発生があり、再び写真画質の低下や撹拌効率の
低下が起きるため、このようなことのない自動現像機の
洗浄方法が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々の検討
を行った結果、次の方法で上記の目的が達成されること
を見い出した。即ち、ハロゲン化銀写真感光材料を処理
する自動現像機の処理槽に発生する不溶物を洗浄する方
法において、処理液を排出し不溶物の付着した処理槽
に、pH5以上の次亜塩素酸塩水溶液を入れ、不溶物を
洗浄後、pH6以上の亜硫酸塩水溶液を加えて廃棄する
ことを特徴とする自動現像機の洗浄方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を詳細
に説明するが、これにより本発明が限定されるものでは
ない。本発明に用いられる次亜塩素酸塩は、次亜塩素酸
カリウム、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウ
ムがあり、特に次亜塩素酸ナトリウムが好ましく、亜硫
酸塩は、亜硫酸カリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水
素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸カリ
ウム、メタ重亜硫酸ナトリウムがある。又、各々の水溶
液のpHを調製するために、ホウ酸、リン酸、炭酸のよ
うな無機酸、酢酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、クエ
ン酸のような有機酸を用いることが出来、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウムのような無機のアルカリ剤、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミンのような有機のアルカリ剤を用いることが出来る。
本発明のpH5以上の次亜塩素酸塩水溶液を得るため
に、緩衝剤水溶液と次亜塩素酸塩水溶液を個別に使用、
混合した状態で使用することも出来る。本発明の次亜塩
素酸塩水溶液のpHは6〜8が最も好ましく、又亜硫酸
塩水溶液のpHは6〜8が好ましい。
【0008】
【実施例】
〔実施例1〕カラーペーパー用自動現像機を使用し、中
外写真薬品(株)製QLII処理剤(カラーペーパー用処
理剤)を使用して、市販カラーペーパーの処理を行っ
た。この処理において、ケミカルリンスに代えてカラー
ペーパー1m2当り250mlの水を補充し処理を行っ
た。1ヶ月後、この水洗槽に不溶物の発生が見られたた
め、この水洗槽を十分に水洗を行い、再度同様の処理を
行ったところ、1週間経過後再び不溶物の発生が見ら
れ、処理を行ったカラープリントに不溶物の付着が見ら
れた。
【0009】再度、水洗槽の水洗水を排出し、下記洗浄
液を使用して本発明の洗浄方法を行った。 洗浄液(I−1) リン酸 87.0g 水酸化ナトリウム 51.0g 次亜塩素酸ナトリウム溶液 321.0g (有効塩素量12.5%) 水を加えて(pHは7.0) 600.0ml 洗浄液(I−2) 水酸化カリウム 23.0g メタ重亜硫酸カリウム 66.0g 水を加えて(pHは7.1) 300.0ml
【0010】水洗槽(15l)に水を加え、洗浄液(I
−1)を循環ポンプを作動させ30分間洗浄溶液を循環
させた後、洗浄液(I−2)を加え、15分間洗浄液を
循環させた後、該洗浄液を廃棄した。本発明による洗浄
終了後、再度前記と同様にカラーペーパーの処理を行っ
たところ、1ヶ月後に、この水洗槽に不溶物の発生が見
られた。以上の結果から明らかなように、水による洗浄
に比較して本発明による洗浄方法では、不溶物の発生が
非常に遅くなり、洗浄効果が優れていることが分かる。
【0011】〔実施例2〕実施例1で不溶物の発生した
水洗槽の水洗水を排出し、実施例1の洗浄液(I−1)
を加え、循環ポンプを作動させ、洗浄後、この洗浄液を
廃棄した後、実施例1と同様のカラーペーパーの処理を
行ったところ、この水洗槽が白濁し、処理が出来なくな
った。以上の結果から明らかなように、次亜塩素酸塩水
溶液での洗浄後、亜硫酸塩水溶液による洗浄を行わない
と、本発明を達成することが出来ないことが分かる。
【0012】〔実施例3〕実施例2で白濁した水洗槽の
水洗水を排出し、下記洗浄液を使用して本発明の洗浄方
法を行った。 洗浄液(II−1) リン酸 290.0g 水酸化ナトリウム 170.0g 水を加えて 1,000.0ml 洗浄液(II−2) 次亜塩素酸ナトリウム溶液 1,066.0g (有効塩素量12.5%) 水を加えて 1,000.0ml 洗浄液(II−3) メタ重亜硫酸カリウム 220.0g 水酸化カリウム 77.0g 水を加えて 1,000.0ml
【0013】水洗槽(15l)に水を加え、洗浄液(II
−1)を300ml加え、自動現像機の循環ポンプを作
動させ5分間循環させた後、洗浄液(II−2)を300
ml加え、循環ポンプを40分間作動(この時のpHは
8,2)させ、更に洗浄液(II−3)を300ml加
え、20分間循環ポンプを作動させた後、該洗浄液を廃
棄した。本発明の洗浄終了後、実施例1と同様のカラー
ペーパーの処理を行ったが、1ヶ月後においても不溶物
の発生はなかった。以上の結果から明らかなように、本
発明の洗浄方法は不溶物の発生が非常に遅くなり、洗浄
効果が優れていることが分かる。
【0014】
【発明の効果】上記の如く本発明によれば、ハロゲン化
銀写真感光材料を処理する自動現像機の処理槽に発生す
る不溶物の洗浄を、次亜塩素酸塩水溶液で洗浄した後、
亜硫酸塩水溶液を加えて洗浄する方法は、不溶物の発生
を抑制することが出来るので、自動現像機の洗浄が容易
となり、実用効果は大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀写真感光材料を処理する自動
    現像機の処理槽に発生する不溶物を洗浄する方法におい
    て、処理液を排出し不溶物の付着した処理槽に、pH5
    以上の次亜塩素酸塩水溶液を入れ、不溶物を洗浄後、p
    H6以上の亜硫酸塩水溶液を加えて廃棄することを特徴
    とする自動現像機の洗浄方法。
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