JPH09248636A - 板材加工機 - Google Patents

板材加工機

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JPH09248636A
JPH09248636A JP6079996A JP6079996A JPH09248636A JP H09248636 A JPH09248636 A JP H09248636A JP 6079996 A JP6079996 A JP 6079996A JP 6079996 A JP6079996 A JP 6079996A JP H09248636 A JPH09248636 A JP H09248636A
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Yuji Araki
優二 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライン運転用ロケートピンとオフライン運転
用ロケートピンを設けることにより、後方に搬入出装置
を設置可能にすると共に、前方に作業スペースを確保
し、ライン運転とオフライン運転に共用できる板材加工
機を提供することにある。 【解決手段】 板材加工機1には、上部フレーム11と
加工テーブル13の間にギャップ14が形成されている
と共に、板状のワークWを把持するクランプ16が設け
られている。この板材加工機1は、加工テーブル13の
前端部に設けられたオフライン運転用ロケートピンC
と、上部フレーム11に関しオフライン運転用ロケート
ピンCと反対側に設けられ、ワークWを上記ギャップ1
4を介して搬入し、加工テーブル13上の所定領域Rま
で到達させる搬入手段Aと、ワーク到達領域Rの外側近
傍に設けられたライン運転用ロケートピンDと、ワーク
到達領域Rまで到達したワークWを、ライン運転用ロケ
ートピンDに向けて搬送することにより、それに突き当
てる搬送突当手段Bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板材加工機、特に上
部フレームの直下にギャップが形成されていると共に、
板状のワークを把持するクランプが設けられているレー
ザ加工機、パンチプレス等の板材加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザ加工機やパンチプレス
等の板材加工機においては、加工テーブルの一端に原点
セット用のロケートピンが設けられており、搬入した板
状のワークをこのロケートピンに突き当てることにより
原点セットを行い、原点セット後はワークを加工して、
出来た製品を搬出するという運転が繰り返される。
【0003】このような板材加工機による運転方式は、
ライン運転方式とオフライン運転方式とに大別されるこ
とは、よく知られている。
【0004】このうち、ライン運転方式は、ワーク搬入
出装置を板材加工機の周辺に設置することにより、ワー
ク素材の搬入と製品の搬出を自動的に行う方式であっ
て、専ら大量生産に適した方式である。
【0005】これに対して、オフライン運転方式は、上
記ライン運転方式で使用されているワークとは異なるワ
ークを作業者が数枚ずつ板材加工機に搬入して原点セッ
トを行い、出来た製品を搬出する方式であって、専ら少
量生産に適した方式である。
【0006】これら両方式にあって、後者、即ちオフラ
イン運転方式では、上述したように、作業者が原点セッ
ト及び製品の搬出を行うために、一定の作業スペースが
必要である。
【0007】このため、通常は、図6(A)に示すよう
に、作業スペースSとして、板材加工機の一例であるレ
ーザ加工機100の前方が利用されている。
【0008】図6(A)において、Y軸突当基準線YO
とX軸突当基準線XOの交点を原点Oとすれば、レーザ
加工機100の加工テーブル103上には、その前端部
に、原点セット用のロケートピン104が設けられてい
る。
【0009】作業者は、上記作業スペースS内におい
て、ワークWをレーザ加工機100に搬入し、ワークW
をロケートピン104に突き当てることにより、原点セ
ットを行う。
【0010】原点セットの後は、ボールねじ107を回
転させることによりキャリッジ106を左方に移動さ
せ、クランプ105に把持されているワークWを、上部
フレーム101に収納されているレーザ加工ヘッド10
8により加工する。
【0011】そして、出来た製品は、作業スペースS内
において、作業者自身が搬出する。
【0012】一方、ライン運転方式では、上述したよう
に、板材加工機の周辺に搬入出装置を設置する必要があ
り、通常は、図6(B)に示すように、レーザ加工機1
00に対して、搬入出装置200をロケートピン104
が設けられている側、即ち、レーザ加工機100の前方
に設置する。
【0013】この方式によれば、搬入出装置200は、
油圧リフタ204に複数枚積層されているワークWを一
枚ずつローダ202のバキュームパット203で吸着
し、このローダ202をローダレール201に沿って左
側に移動させることにより、ワークWをレーザ加工機1
00に搬入し、ロケートピン104に突き当てることに
より原点セットを行う。
【0014】原点セットの後は、オフライン運転方式
(図6(A))と同様に、クランプ105に把持されて
いるワークWが、上部フレーム101に収納されている
レーザ加工ヘッド108により加工され、出来た製品
は、レーザ加工機100の前方に設置した搬入出装置2
00のローダ202により搬出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図6
(B)のライン運転方式には、次のような課題がある。
即ち、上述したように、図6(B)の方式では、レーザ
加工機100に対して、搬入出装置200を前方に設置
する。
【0016】ところが、この場合、図6(A)に示す作
業スペースSが塞がれてしまい、作業者がロケートピン
104の前に立ち入るスペースが極めて狭く、作業効率
が低下し、オフライン運転方式を現実には実施できない
おそれがある。
【0017】この課題を解決するために、図6(C)に
示す方式が試みられた。この方式は、レーザ加工機10
0に対して、搬入出装置200をロケートピン104と
反対側、即ち、レーザ加工機100の後方に設置する方
式であり、図6(A)に示すオフライン運転方式のため
の作業スペースSは十分確保されている。
【0018】しかし、一般に、板材加工機の上部フレー
ム101には、レーザ加工機100の場合には図示する
ようなレーザ加工ヘッド108の移動機構等が収納さ
れ、またパンチプレスの場合にはラム駆動機構等が収納
されている。
【0019】このため、上部フレーム101は、板材加
工機の中では占める空間が大きく、しかも下部フレーム
102に跨がって設けられている(図6(B))。
【0020】従って、図6(C)に示す方式では、搬入
出装置200が上部フレーム101に邪魔され、ローダ
202によるワーク素材の搬入及び製品の搬出が困難と
なり、搬入と搬出を自動的に行うというライン運転方式
が実施できない。
【0021】本発明の目的は、ライン運転用ロケートピ
ンとオフライン運転用ロケートピンを設けることによ
り、後方に搬入出装置を設置可能にすると共に、前方に
作業スペースを確保し、ライン運転とオフライン運転に
共用できる板材加工機を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、上部フレー
ム11と加工テーブル13の間にギャップ14が形成さ
れていると共に、板状のワークWを把持するクランプ1
6が設けられている板材加工機1において、(1)上記
加工テーブル13の前端部に設けられたオフライン運転
用ロケートピンCと、(2)上部フレーム11に関しオ
フライン運転用ロケートピンCと反対側に設けられ、ワ
ークWを上記ギャップ14を介して搬入し、加工テーブ
ル13上の所定領域Rまで到達させる搬入手段Aと、
(3)上記ワーク到達領域Rの外側近傍に設けられたラ
イン運転用ロケートピンDと、(4)上記ワーク到達領
域Rの上方に設けられ、上記搬入手段Bによりワーク到
達領域Rまで到達したワークWを、ライン運転用ロケー
トピンDに向けて搬送することにより、それに突き当て
る搬送突当手段Bを有することを特徴とする板材加工機
という技術的手段を講じている。
【0023】従って、この発明の構成によれば、図1に
示すように、上部フレーム11の後方に搬入手段Aを設
けると共に、搬入手段AによるワークWの到達領域Rの
近傍にライン運転用ロケートピンDを、該ワーク到達領
域Rの上方に搬送突当手段Bを設けたことにより、上部
フレーム11に邪魔されることなく後方からワークWを
搬入して原点セットができるのでライン運転が可能とな
り、また、前方には作業スペースSが確保され、更に
は、加工テーブル13の前端部にオフライン運転用ロケ
ートピンCを設けたことによりオフライン運転も可能と
なり、ライン運転とオフライン運転に共用できる板材加
工機が提供されるようになった。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態によ
り添付図面を参照して、説明する。図1は本発明の実施
の形態を示す斜視図である。
【0025】同図には、本発明に係る板材加工機の一例
としてのレーザ加工機1が図示されている。レーザ加工
機1は、よく知られているように、下部フレーム12
と、下部フレーム12に跨がって設けた上部フレーム1
1、及び下部フレーム12上の全体にわたって設けられ
ている加工テーブル13を有し、更に搬入手段Aと、搬
送突当手段Bと、オフライン運転用ロケートピンCと、
ライン運転用ロケートピンDを備えている。
【0026】上記上部フレーム11内には、レーザ加工
ヘッド53のY軸方向移動機構、レーザ発振器及びその
電源が収納されており、その直下には図示するように、
加工テーブル13との間にギャップ14が形成されてい
る。
【0027】尚、以下の説明に際しては、図1におい
て、上部フレーム11に関して後述するオフライン運転
用ロケートピンCが設けられている側を、レーザ加工機
1の前方、前部、又は後述するローダ40等の前進方向
とし、上部フレーム11に関してオフライン運転用ロケ
ートピンCと反対側を、レーザ加工機1の後方、後部、
又はローダ40等の後退方向とする。また、図1におい
てレーザ加工機1の縦方向をX軸方向、横方向をY軸方
向、上下方向をZ軸方向とする。
【0028】上記加工テーブル13の右端には、図示す
るように、原点セット用のオフライン運転用ロケートピ
ンCが設けられている。
【0029】このオフライン運転用ロケートピンCは、
端的に言えば、図示する作業スペースS内で作業者がオ
フライン運転を行う場合に、作業者が搬入したワークW
を原点O1にセットするために該ワークWを突き当てる
ピンである。
【0030】即ち、図1に示すY軸突当基準線YOとオ
フライン運転用X軸突当基準線X1との交点を、オフラ
イン運転用原点O1とし、この原点O1にワークWをセ
ットするために突き当てるピンが、上記オフライン運転
用ロケートピンCである。
【0031】尚、上記Y軸突当基準線YOは、ワークW
をY軸に沿ってロケートピンに突き当てることにより原
点セットを行う場合の基準線であり、オフライン運転及
び後述するライン運転に共通の基準線である。
【0032】また、上記オフライン運転用X軸突当基準
線X1は、ワークWをX軸に沿ってロケートピンに突き
当てることにより原点セットを行う場合の基準線であ
り、オフライン運転専用の基準線である。
【0033】上記オフライン運転用ロケートピンCは、
よく知られているように、シリンダ(図示省略)の作用
により上下動し、原点セット時のみ上昇して加工テーブ
ル13から突き出るようになっている。
【0034】一方、加工テーブル13の縦方向(X軸方
向)に平行して、駆動モータ(図示省略)に連結してい
るボールねじ18が設けられ、該ボールねじ18には、
ワークWを把持するクランプ16のキャリッジ17がそ
れに内蔵されたナット(図示省略)を介して噛み合って
いる。
【0035】この構造により、上記ボールねじ18が回
転すると、ワークWはクランプ16に把持されてX軸方
向に移動するようになっている。
【0036】更に、加工テーブル13上であって、図示
するワーク到達領域Rの外側近傍には、ライン運転用ロ
ケートピンDが設けられている。
【0037】上記ワーク到達領域Rは、後述する搬入手
段Aによりレーザ加工機1に進入したワークWが、加工
テーブル13上で到達する限界である。
【0038】即ち、搬入手段Aをレーザ加工機1の後方
に設けた場合には(図1)、上部フレーム11が邪魔に
なり該搬入手段Aのローダ40によってはワークWの到
達距離に限界があるので、この限界を上述したようにワ
ーク到達領域Rとしてある。
【0039】このようなワーク到達領域Rから若干の距
離を置いて、上記ライン運転用ロケートピンDが設けら
れている。
【0040】このライン運転用ロケートピンDは、端的
に言えば、後述する搬入手段Aと搬送突当手段Bとによ
りライン運転が自動的に行われる場合に、ワークWを原
点O2にセットするために該ワークWを突き当てるピン
である。
【0041】即ち、既述したY軸突当基準線YOとライ
ン運転用X軸突当基準線X2との交点を、ライン運転用
原点O2とし、この原点O2にワークWをセットするた
めに突き当てるピンが、上記ライン運転用ロケートピン
Dである。
【0042】尚、上記ライン運転用X軸突当基準線X2
は、ワークWをX軸に沿ってロケートピンに突き当てる
ことにより原点セットを行う場合の基準線であり、ライ
ン運転専用の基準線である。
【0043】上記ライン運転用ロケートピンDは、よく
知られているように、シリンダ(図示省略)の作用によ
り上下動し、原点セット時のみ上昇して加工テーブル1
3から突き出るようになっており、本実施の形態では、
このライン運転用ロケートピンDが、図示するように、
X軸とY軸に沿って設けられている。
【0044】更に、上記ワーク到達領域Rの上方には、
図示するように、搬送突当手段Bが設けられている。
【0045】この搬送突当手段Bは、後述する搬入手段
Aによりワーク到達領域Rまで到達したワークWを、ラ
イン運転用ロケートピンDに向けて搬送し、該ライン運
転用ロケートピンDに突き当てる機能を有し、図1に示
す実施形態では、スタンドアーム20により構成されて
いる。
【0046】上記スタンドアーム20の支柱21は、レ
ーザ加工機1の下部フレーム12にビス(図示省略)等
で固設されている。
【0047】また、スタンドアーム20のアーム部分2
8は、図1に示すように、支柱21からY軸方向に真っ
直ぐに延び、その先端部には、Y軸に対して傾斜してい
る原点セット用の斜めシリンダ25が取り付けられてい
ると共に、該斜めシリンダ25にはワーク保持用の上下
シリンダ23が取り付けられている。
【0048】上記斜めシリンダ25は、アーム部分28
の先端部下面に、固定具25Aによりしっかりと固定さ
れ、該斜めシリンダ25のピストンロッド29の先端に
は、図示するように、上下シリンダ23が固定されてい
ると共に、該上下シリンダ23には、ピストンロッド2
3Aを介して、原点セット用のバキュームパット27が
設けられている。
【0049】これにより、上記スタンドアーム20は、
搬入手段Aのローダ40が具備する搬入用バキュームパ
ット40A(図2)によりワーク到達領域Rに到達した
(矢印a)ワークWを、原点セット用バキュームパット
27により吸着し直して斜めに移動させ、即ち、図示す
るb方向に移動させ、ライン運転用ロケートピンDに突
き当てる。
【0050】更に、スタンドアーム20の先端部には、
取付部材31を介して、ローダ停止用センサ30が取り
付けられ(図1、図2)、ワーク到達領域Rに到達した
ワークWの端面を検出することにより、ローダレール4
1に沿って走行して来たローダ40を停止させるように
なっている。
【0051】図3は、搬送突当手段Bの他の実施形態を
示す図である。図1の実施形態とは、図1と同様の構造
を有する支柱21付きのスタンドアーム20を有する点
で同じであるが、上下シリンダ23がスタンドアーム2
0に固設され、この上下シリンダ23に斜めシリンダ2
5が連結しており、更に、この斜めシリンダ25に原点
セット用バキュームパット27が取り付けられている点
で異なり、また、ローダ停止用センサ30の取り付け位
置についても図1とは異なる。
【0052】即ち、上下シリンダ23は、図3に示すよ
うに、スタンドアーム20の先端部に上下方向に固設さ
れていると共に、該上下シリンダ23には、取付部材3
1を介して、ローダ停止用センサ30が取り付けられて
いる。
【0053】また、上記上下シリンダ23のピストンロ
ッド23Aの先端には、斜めシリンダ25が固定されて
いる。
【0054】更に、斜めシリンダ25は、L字型のピス
トンロッド26を有し、該L字型ピストンロッド26の
先端部には、原点セット用のバキュームパット27が設
けられている。
【0055】従って、図1の実施形態と異なり、図3の
斜めシリンダ25は、上下シリンダ23のピストンロッ
ド23Aの上下動に従って上下動し、ワーク到達領域R
に到達したワークWをその原点セット用バキュームパッ
ト27により吸着し直し、該ワークWを図示するライン
運転用ロケートピンDに突き当てるようになっている
(矢印b)。
【0056】次に、レーザ加工機1の上部フレーム11
に関してオフライン運転用ロケートピンCの反対側、即
ち、上部フレーム11の後方には、図1と図2に示すよ
うに、搬入手段Aが設置され、該搬入手段Aにより、ワ
ークWが、上部フレーム11のギャップ14を介してレ
ーザ加工機1に搬入され、既述したワーク到達領域Rま
で到達する。
【0057】搬入手段Aは、筐体45を有し、該筐体4
5内には、その両側のX軸方向に、複数個のパイプロー
ラ42Aを備えたチェーン42が、該チェーン42の上
方には、一本のローダレール41が、それぞれ設けられ
ている。
【0058】上記筐体45の底部で両チェーン42の間
には、油圧リフタ44が配置され、ワークWを複数枚積
層して上げ下げするようになっている。
【0059】上記ローダレール41は、渡し板46の上
方を通ってレーザ加工機1の上部フレーム11の手前ま
で延びており、該ローダレール41には、搬入用バキュ
ームパット40Aと搬出用クランプ40Bを有するロー
ダ40がX軸方向に走行自在に取り付けられている。
【0060】上記ローダ40は、例えば、モータ(図示
省略)を内蔵し、モータ軸のピニオン(図示省略)をロ
ーダレール41に刻まれたラック(図示省略)に噛み合
わせて走行するいわゆる自走式である。
【0061】また、上記搬入手段Aの筐体45の側方に
は(図2)、台車47が配置され、該台車47上にはワ
ークWが積層されている。
【0062】尚、既述した搬送突当手段Bの斜めシリン
ダ25と上下シリンダ23は(図1、図2、図3)、例
えば油圧シリンダであり、原点セット用バキュームパッ
ト27(図1、図3)、更には搬入手段Aを構成するロ
ーダ40の搬入用バキュームパット40Aは(図2)、
例えば真空ポンプ(図示省略)に連通している。
【0063】また、上述した搬送突当手段Bは、レーザ
加工機1の下部フレーム12に固定されているが、これ
に限定されず、上記搬入手段Aのローダ40に固定して
もよい。
【0064】以下、上記構成を有する板材加工機の動作
を説明する。
【0065】本発明に係るレーザ加工機1を動作させる
には、搬入手段Aの操作部43、レーザ加工機1の操作
部52をそれぞれ操作し、またレーザ加工機1全体の制
御は制御部(図示省略)により行われる。尚、以下で
は、図1と図2に示す搬送突当手段Bによる動作を説明
する。
【0066】I.ライン運転の場合 (1)ワークWの搬入から原点セットまでの動作 搬入手段A内における該当ワークWの準備(図4
(1)) 先ず、搬入手段Aのチェーン42(図1、図2)を循環
してパイプローラ42Aを後退させておいて、両チェー
ン42間の空隙直下まで油圧リフタ44を上昇させ、該
油圧リフタ44に積層されているワークWの一番上のも
のを、ローダ40の搬入用バキュームパット40Aによ
り吸着した後、油圧リフタ44を降下させる。
【0067】この状態で、チェーン42を上記とは反対
方向に循環させてパイプローラ42Aを前進させ、ロー
ダ40の搬入用バキュームパット40Aにより吸着した
一番上のワークWと二番目のワークとの間に、前進した
パイプローラ42Aを進入させることにより、一番上の
ワークWだけを分離して(図4(1))該ワークWをパ
イプローラ42Aで支える(図1、図2)。
【0068】ワークWの搬入と所定領域Rまでの到達
(図4(2)) 次に、一番上のワークWの左端を吸着したローダ40
を、ローダレール41(図1、図2)に沿って走行させ
て、レーザ加工機1の上部フレーム11の手前まで進入
させ(図1、図2)、該ワークWをローディング基準線
Pに沿ってレーザ加工機1に搬入する(図4(2))の
矢印a)。
【0069】このとき、ローダ40に吸着されているワ
ークWの右端は、ギャップ14(図1、図2)を通り過
ぎたところに位置し、加工テーブル13上のワーク到達
領域Rまで到達しており(図4(2))、搬送突当手段
Bのスタンドアーム20に取り付けられたローダ停止用
センサ30がこれを検知し、ローダ40は停止する。
【0070】このとき、ワークWは、図4(2)に示す
ように、ライン運転用ロケートピンDに対して若干の距
離を置いており、隙間がある。
【0071】スタンドアーム20による吸着・搬送と
ローダ40の開放(図4(3)) ワークWがワーク到達領域Rに到達すると、搬送突当手
段Bは、スタンドアーム20の上下シリンダ23を作動
させることにより、原点セット用バキュームパット27
によりワークWの右端を吸着すると共に、斜めシリンダ
25を作動させることにより、該ワークWをライン運転
用ロケートピンDに向けて搬送する(図4(3)の矢印
b)。
【0072】このとき、ローダ40の搬入用バキューム
パット40Aは、ワークWの左端を開放し、該ローダ4
0が後退する(図4(3)の矢印c)。
【0073】原点セット完了(図4(4)) 搬送突当手段Bの斜めシリンダ25により、更にワーク
Wを同方向bに搬送させ(図4(4))、ライン運転用
ロケートピンDに突き当てれば、原点セットは完了す
る。
【0074】このとき、ワークWは、ライン運転用X軸
突当基準線X2とY軸突当基準線YOに接触する(図4
(4))。
【0075】(2)ワークWの加工から搬出までの動作 加工完了(図5(1)) 原点セットが完了すると、ボールねじ18(図1、図
2)を回転させることにより、キャリッジ17を上部フ
レーム11の直下に形成されたギャップ14まで後退さ
せ、クランプ16に把持されたワークWに対してレーザ
加工ヘッド53(図1)による加工を施し、加工後は、
キャリッジ17を前進させることにより、製品としての
ワークWが、図5(1)に示すように、クランプ16に
把持された状態で元の原点セット位置に戻る。
【0076】キャリッジ17の後退とローダ40によ
るワークWの把持(図5(2)) 図5(2)に示すように、加工後のワークWを把持した
状態でキャリッジ17を矢印d方向に後退させ、該ワー
クWがワーク到達領域Rに到達したときに、クランプ1
6からワークWを開放する。
【0077】同時に、ローダ40を矢印eで示すよう
に、前進させて、該ローダ40の搬出用クランプ40B
によりワークWの左端を把持する。
【0078】ワークWの搬出(図5(3)) 最後に、ワークWを把持したローダ40をローダレール
41に沿って搬入手段Aを構成する筐体45まで(図
1、図2)走行させることにより(図5(3)の矢印
f)、ワークWをレーザ加工機1から搬出し、製品とし
て集積する。
【0079】上述した(1)と(2)の動作説明におい
ては、図1、図2に示す搬送突当手段Bによる動作を説
明した。しかし、図3に示す搬送突当手段Bによって
も、また既述したローダ40に固定された搬送突当手段
Bによっても同様の効果が得られる。
【0080】更に、(2)のにおいて、ワークWをク
ランプ16で把持しキャリッジ17を後退させる(図5
(2)の矢印d)代わりに、搬送突当手段Bのスタンド
アーム20の原点セット用バキュームパット27でワー
クWを把持し、斜めシリンダ25を作動させることによ
り該ワークWを元のワーク到達領域Rまで搬送し(図4
(2)の状態)、ローダ40に引き渡してもよい。
【0081】即ち、ワークWの搬入時のみならず、搬出
時においても本発明の構成する搬送突当手段Bを使用す
ることが可能である。
【0082】II.オフライン運転の場合 (1)ワークWの搬入から原点セットまでの動作 オフライン運転の場合には、レーザ加工機1の前方に形
成された作業スペースSにおいて(図4(1))、作業
者がライン運転とは異なるワークWを該レーザ加工機1
に搬入して、オフライン運転用ロケートピンCに突き当
てることにより、原点セットを行う。
【0083】(2)ワークWの加工から搬出までの動作 原点セットが完了すると、ボールねじ18(図1、図
2)を回転させることにより、「I.ライン運転の場
合」の(2)ので説明したのと同じ動作により、ワー
クWに加工が施され、加工後は、元の原点セット位置に
戻るので、オフライン運転用ロケートピンCに突き当た
っている製品としてのワークWを、作業スペースS内の
作業者が搬出し、集積する。
【0084】このようにして、上部フレーム11内の加
工ヘッド53や、クランプ16等を共通要素として、図
2のライン運転用ロケートピンDから左方、搬入手段A
までがライン運転部Iを構成し、ライン運転用ロケート
ピンDから右方、オフライン運転用ロケートピンCを超
えて作業スペースSまでがオフライン運転部IIを構成
する。
【0085】これにより本発明によれば、ライン運転と
オフライン運転に共用できる板材加工機が提供された。
【0086】また、上述した実施形態では、レーザ加工
機1について詳述したが、本発明はこれに限定されず、
バンチプレス等他の板材加工機にも適用できることは勿
論である。
【0087】
【発明の効果】上記のとおり、本発明によれば、板材加
工機を、前端部に設けたオフライン運転用ロケートピン
と、該オフライン運転用ロケートとは反対側の上部フレ
ームの後方に設けた搬入手段と、搬入手段によるワーク
の到達領域の外側近傍に設けたライン運転用ロケートピ
ンと、ワーク到達領域の上方に設けた搬送突当手段によ
り構成したので、上部フレームに邪魔されることなく後
方から搬入されたワークの原点セットを行うことにより
ライン運転が可能となり、また、搬入手段を後方に設け
たことにより前方に作業スペースが確保されオフライン
運転も可能となった。
【0088】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明によるワークの搬入から原点セットまで
の動作説明図である。
【図5】本発明によるワークの加工から搬出までの動作
説明図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 レーザ加工機 A 搬入手段 B 搬送突当手段 C オフライン運転用ロケートピン D ライン運転用ロケートピン 11 上部フレーム 12 下部フレーム 13 加工テーブル 14 ギャップ 15 ロケートピン 16 クランプ 20 スタンドアーム 21 支柱 23 上下シリンダ 25 斜めシリンダ 27 原点セット用バキュームパット 30 ローダ停止用センサ 31 取付部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部フレームと加工テーブルの間にギャ
    ップが形成されていると共に、板状のワークを把持する
    クランプが設けられている板材加工機において、 上記加工テーブルの前端部に設けられたオフライン運転
    用ロケートピンと、 上部フレームに関しオフライン運転用ロケートピンと反
    対側に設けられ、ワークを上記ギャップを介して搬入
    し、加工テーブル上の所定領域まで到達させる搬入手段
    と、 上記ワーク到達領域の外側近傍に設けられたライン運転
    用ロケートピンと、 上記ワーク到達領域の上方に設けられ、上記搬入手段に
    よりワーク到達領域まで到達したワークを、ライン運転
    用ロケートピンに向けて搬送することにより、それに突
    き当てる搬送突当手段を有することを特徴とする板材加
    工機。
  2. 【請求項2】 上記搬送突当手段が、スタンドアームに
    より構成され、該スタンドアームの先端部には、上下シ
    リンダを介して原点セット用バキュームパットを有する
    斜めシリンダが固定されていると共に、ローダ停止用セ
    ンサ30が取り付けられている請求項1記載の板材加工
    機。
  3. 【請求項3】 上記搬送突当手段が、スタンドアームに
    より構成され、該スタンドアームの先端部には、斜めシ
    リンダを介して原点セット用バキュームパットを有する
    上下シリンダが固定されていると共に、該上下シリンダ
    にはローダ停止用センサが取り付けられている請求項1
    記載の板材加工機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010058246A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Shibuya Kogyo Co Ltd 被加工物の加工システム
WO2010071109A1 (ja) * 2008-12-16 2010-06-24 株式会社Ihi 溶接加工装置及びこれを用いた溶接加工方法
WO2011042988A1 (ja) * 2009-10-09 2011-04-14 株式会社Ihi ワークの位置決め装置及び方法並びに突合せ溶接用ワークの位置決め装置
CN104477243A (zh) * 2014-10-31 2015-04-01 芜湖普威技研有限公司 汽车前横梁装配装置

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