JPH10113817A - シャーリング装置 - Google Patents

シャーリング装置

Info

Publication number
JPH10113817A
JPH10113817A JP27084796A JP27084796A JPH10113817A JP H10113817 A JPH10113817 A JP H10113817A JP 27084796 A JP27084796 A JP 27084796A JP 27084796 A JP27084796 A JP 27084796A JP H10113817 A JPH10113817 A JP H10113817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
plate
plate material
shearing
abutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27084796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekatsu Ikeda
英勝 池田
Kiyotaka Nishiyama
清隆 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP27084796A priority Critical patent/JPH10113817A/ja
Publication of JPH10113817A publication Critical patent/JPH10113817A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessories And Tools For Shearing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板材の一枚取り、搬入及びシャーリング加工
を自動で行うことのできるシャーリング装置を提供す
る。 【解決手段】 多関節ロボット7の板材保持部43が板
材置場3の板材Wをシャーリングマシン1に搬入し、X
軸突当部SG及びY軸突当部BG、FGに突当てて位置
決めする。X軸方向突当検出装置55及びY軸方向突当
検出装置53が板材Wの突当てを検出する。駆動水平軸
により板材Wの搬入方向側端部を持ち上げて引きずって
搬入する。駆動垂直軸により搬入ラインに正確に配置さ
れなくてもX軸及びY軸突当部に突当てることができ
る。必要な場合にはシャーリング加工の工程において板
材Wの向きを90度変えることができる。Z軸回転方向
のコンプライアンス機能により、垂直軸回動を高精度に
監視しなくても板材を搬入方向へ正しく向けることがで
きる。X軸方向及びY軸方向のコンプライアンス機能に
より突当時の衝撃を吸収して板材の損傷を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はシャーリング装置
に係り、さらに詳しくは、板材の搬入・位置決めからシ
ャーリングまで自動で行うことができるシャーリング装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9(A) 〜(D) には、板材W(主に3’
×6’又は4’×8’のサイズの鋼板が一般によく使用
されている)から所定の部材をシャーリング加工するシ
ャーリング作業の例が示されている。
【0003】このようなシャーリング加工を図10に示
されるようなシャーリングマシン201により行うに
は、作業者Mが板材集積装置203から板材Wを取出し
てシャーリングマシン201に供給し、バックゲージB
Gまたはフロントゲージによって前後(Y軸方向)の突
当を行い、サイドゲージSGによって左右(X軸方向)
の突当を行うことにより板材Wの前後及び左右方向の位
置決めを行なってからシャーリング加工を行う。
【0004】即ち、例えば図9(A) に示されるようなシ
ャーリング加工においては、板材Wを図示省略の耳切り
ゲージに当てて位置決めし耳切205を行った後に、板
材Wを回転させることなく順次部材207のシャーリン
グを行う。
【0005】しかし、図9(B) に示されるシャーリング
作業においては、例えば、まず板材WをバックゲージB
Gに当てて位置決めし上端の耳切209を行い、板材W
を反転させて下端の耳切211を行なった後に板材Wを
90度回転させて右端の耳切213を行う。その後、部
材215をシャーリングしてから板材Wを再び90度回
転させ、以後順次部材217、219をシャーリングし
ていかねばならない。また、図9(C) 及び(D) に示され
るシャーリング作業の場合においても、板材Wの回転が
必要になる場合がある。
【0006】このような、板材Wを搬入したり回転させ
る作業を作業者が行うには、非常に重労働であり、且つ
危険を伴うという問題がある。
【0007】このため、以上のような問題を解決すべ
く、シャーリングマシンの前方に設置された板材の積載
状態から板材を一枚づつ分離して前述したようなシャー
リング作業を自動的に行う自動シャーリングマシンが使
用されている。
【0008】この自動シャーリングマシンは、ローラフ
ィーダ等の板材搬入装置により板材を搬入し、予め設定
されたバックゲージあるいは耳切ゲージ等に突当てるこ
とにより板材の寸法を決定してシャーリング加工を行う
自動機である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような自動シャーリングマシンにおいては、磁性材
料、非磁性材料を扱うかで装置の構成は変わるもののい
ずれも一枚取り装置、送り装置及び回転装置とが別の駆
動源により駆動されているのが一般的であり、装置が高
価になるという問題がある。
【0010】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、板材の一枚取りから
シャーリング加工の完了までを自動で行うことのできる
ようなシャーリング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明のシャーリング装置は、X軸
突当部およびY軸突当部を有すると共にこれら突当部に
より位置決めされた板材をシャーリング加工するシャー
リングマシンと、このシャーリングマシンに送る板材を
積載しておく板材集積装置と、この板材集積装置上の板
材の一枚取り・シャーリングマシンへの板材搬入・板材
位置決めをすべく、アーム先端に設けられた板材保持部
と、この板材保持部を水平状態から傾けるための駆動水
平軸及び板材保持部を水平面内で回転させるための駆動
垂直軸を少なくとも有する多関節ロボットと、シャーリ
ングマシンまたは多関節ロボットの一方に設けられ、前
記X軸突当部への板材の突当てを検出するX軸方向突当
検出装置及び前記Y軸突当部への板材の突当てを検出す
るY軸方向突当検出装置と、前記シャーリングマシン及
び多関節ロボットを駆動制御すると共に、X軸方向突当
検出装置及びY軸方向突当検出装置からの両方の突当検
出信号を受けて板材の位置決め完了と判断しシャーリン
グマシンに切断指令を送る加工制御装置と、を特徴とす
るものである。
【0012】従って、多関節ロボットの板材保持部が板
材集積装置に積載されている板材の例えば前端を保持し
た後、駆動水平軸を回動させて板材保持部を水平状態か
ら傾斜させることで前端部をめくりあげ、一枚取りを行
った後、ロボットアームを適宜駆動させてシャーリング
マシンに搬入し、板材をX軸突当部及びY軸突当部に突
当てることにより板材の位置決めを行う。このとき、板
材保持部はX軸方向突当検出装置及びY軸方向突当検出
装置を介して多関節ロボットに取付けられているので、
板材がX軸突当部及びY軸突当部に突当てられたことを
検出して制御装置に伝達する。一方、駆動垂直軸により
板材が容易に回転するので必要に応じシャーリング加工
の工程において板材の向きを90度または180度変え
ることもできる。
【0013】請求項2による発明のシャーリング装置
は、請求項1記載の板材保持部はZ軸の回転方向のコン
プライアンス機能を有していることを特徴とするもので
ある。
【0014】従って、ワークを90°単位で水平回転さ
せるために、垂直軸回動を高精度に監視しなくてもまた
ワークを保持したり、掴み変え等を実行する時にワーク
前端や左右端がバックゲージやサイドゲージと平行度が
出るよう高精度に監視または補正をしなくとも板材保持
部のZ軸回転方向のコンプライアンス機能により板材を
搬入方向へ正しく向けることができる。つまり、例えば
バックゲージ突当面とワーク端部が正確に平行になって
いなくとも、突当検出がなされるまで突当面にある程度
押込まれると、Z軸回転方向のコンプライアンス機能が
働き、即ち突当て時の力を回転方向に吸収し、且つ回転
軸に設けた付勢部材の逆回転方向に作用する付勢力にて
ゲージへ平行に突当てられると共に付勢力によって与え
られる適度な力で突当てられるという機能が働く。
【0015】請求項3による発明のシャーリング装置
は、請求項1記載の板材保持部はZ軸の回転方向、X軸
方向、Y軸方向の各々についてコンプライアンス機能を
有していることを特徴とするものである。
【0016】従って、板材保持部のZ軸の回転方向のコ
ンプライアンス機能による効果は、前述したものと同様
の効果を奏するものである。更に、X軸方向及びY軸方
向のコンプライアンス機能により、各々の突当てゲージ
方向への衝撃を緩和し、ワーク端面が折り曲ってしまう
ことが避けられると共に、突当て後も突当て方向にかか
る付勢力でX軸及びY軸方向に付勢力によって適度に突
当てられる。このことは、サイドゲージに突当てた状態
でワークを剪断加工部に順次送る場合にも、サイドゲー
ジ即ちX軸方向の吸収範囲であれば、板材保持部がサイ
ドゲージに少し接近したり、離れたりしてもワーク端面
はサイドゲージから離れない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図3を参照するに、板材Wのシャー
リングを行うシャーリングマシン1の左側(図1中左
側)には、板材Wが積載された板材集積装置としての板
材置場3及び板材Wをシャーリングマシン1に搬入する
際に用いられる板材搬入台5が設けられている。この板
材搬入台5の手前側(図2中下側)には、板材置場3か
ら板材Wを一枚取りして板材搬入台5を介してシャーリ
ングマシン1に供給するための多関節ロボット7が設け
られている。また、シャーリングマシン1の近傍には、
シャーリングマシン1及び多関節ロボット7を制御する
制御装置9が設けられている。
【0019】前記多関節ロボット7の設置位置は、シャ
ーリングマシン1の正面でも可能だが、板材Wの搬入の
際の便宜、及び多関節ロボット7を使用せずに作業者M
が自ら板材Wを搬入する際のことを考慮して前述の位置
としている。
【0020】また、シャーリングマシン1の右側(図1
中右側)には、製品台11が設けられており、シャーリ
ングマシン1に設けられている搬出用コンベア13によ
りシャーリングされた部材が搬出されて積載されるよう
になっている。
【0021】ここで、シャーリングマシン1はごく一般
的なものを用いることができるので、その詳細な説明は
省略する。
【0022】図2及び図4を合せて参照するに、このシ
ャーリングマシン1には、搬入された板材Wの位置決め
を行うためのY軸突当部としてのバックゲージBGまた
は及びフロントゲージFGとこれと直交する方向のX軸
突当部としてのサイドゲージSGが設けられており、バ
ックゲージBG及びフロントゲージFGは位置決め自在
となっており、板材Wの突当面が直交する二つのゲージ
に突き当てることにより板材Wの位置決めが行われる。
【0023】尚、板材置場3は、後に述べるコンプライ
アンス機能のために設置位置等をある程度決めてやるだ
けで、サイドゲージ基準を厳密にする必要はなくなり、
駆動水平回転の制御により大がかりな一枚取り用のセパ
レータを特別設ける必要がない。また、板材搬入台5を
兼ねるフロントゲージFGにはストッパ15が設けられ
ており、搬入した板材Wの突当てを行う。フロントゲー
ジFGを使用するかバックゲージBGを使用するか、あ
るいは両方を使用するかは加工条件等により適宜判断さ
れる。
【0024】一方、多関節ロボット7は例えば6軸を有
するものであり、板材搬入台5の手前側におけるサイド
ゲージSGの近傍に設けられている。ここで、6軸多関
節ロボット7はごく一般的なものなので、概略を説明す
る。
【0025】図1及び図3を参照するに、ベース17上
に基台19が設けられており、この基台19の上には台
座21が固定されている。この台座21の上には回転自
在な鉛直支持部材23が設けられており、この鉛直支持
部材23の上端部には第一支軸25により第一アーム部
材27の一端が軸支されており、上下方向へ回動自在と
なっている。
【0026】第一アーム部材27の他端には、第二支軸
29により第二アーム部材31の一端が支持されてお
り、上下方向へ回動自在となっている。この第二アーム
部材31には、第二アーム部材31の軸まわりに回転自
在な第三アーム部材33が設けられている。
【0027】第三アーム部材33の先端には、第三支軸
35によりアーム37が軸支されて上下方向へ回動自在
且つ水平方向に回動自在となっている。これにより、ア
ーム37は6自由度で移動・位置決め可能となってい
る。
【0028】一方、図5及び図6を参照するに、アーム
37の先端(下面)には、回転軸受39が取付けられて
おり、回転軸41が回転自在に支持されている。この回
転軸41には、板材Wを把持するための板材保持部43
が取付けられている。
【0029】板材保持部43は、複数個(ここでは4
個)が一列に配置された板材W吸着用のメインバキュー
ムパット45とその前方にほぼ同数でやはり一列に配さ
れたサブバキュームバット47の少なくとも2列より構
成され、各々のバキュームパット45,47を1個づつ
有する吸着アーム49を吸着ビーム51に連結する構成
となっている。そして、この板材保持部43は、Y軸方
向(板材W搬入方向)突当検出装置53及びX軸方向突
当検出装置55を介して回転軸41に取付けられてい
る。
【0030】Y軸方向突当検出装置53では、吸着ビー
ム51の中央部後側(図6の右側)にブロック57が後
方へ向かって取付けられており、このブロック57の上
面にはY軸レール59がY軸方向に設けられている。
【0031】前記ブロック57の後側にはフロントゲー
ジ突当検出用のエアーシリンダ61とバックゲージ突当
検出用のエアーシリンダ63が設けられており、各エア
ーシリンダ61、63内部を往復動するピストン65、
67のピストンロッド69、71が後方へ向かって突出
しており、ピストン69はブラケット73のフランジ部
を貫通し、ピストン71はブラケット73の内側壁に当
接するように設けられている。また、各ピストン65、
67が移動する近傍には、各々フロントゲージ突当検出
用の近接スイッチ75とバックゲージ突当検出用の近接
スイッチ77が設けられている。また、前記ブラケット
73の下面には、前記Y軸レール59に沿ってY軸方向
へ移動自在のLMガイドブロック79が取付けられてい
る。
【0032】従って、アーム37の移動により板材保持
部43を搬入方向へ移動させると、板材Wが例えばバッ
クゲージBGに突当てられると、Y軸ガイドレール59
と一体の板材保持部43はLMガイドブロック79に対
して相対的に後方(図5平面図の上方向)へ押されると
バックゲージ突当検出用のピストンロッド71がブラケ
ット73のフランジ部に当接し、ブラケット73がシリ
ンダ63のエアー圧に抗して押され続けるとバックゲー
ジ用近接スイッチ77をオンとする。これにより、Y軸
方向突当検出装置53は板材WがバックゲージBGに突
当てられたことを検出することができる。
【0033】また、アーム37の移動により板材保持部
43を搬入方向と反対方向へ移動させてフロントゲージ
FGに突当てる場合には、前述のバックゲージBGに突
当てる場合とは逆に板材保持部43がLMガイドブロッ
ク79に対して相対的に前方(図5平面図の下方向)へ
押されるので、許容量以上押されるとブラケット73は
ピストン69を後方(図5平面図の上方向)へ引っ張っ
て近接スイッチ75をオンとする。これにより、Y軸方
向突当検出装置53は板材Wがシリンダ61のエアー圧
に抗してフロントゲージFGに突当てられたことを検出
することができる。
【0034】すなわち、61、63は共にエアーシリン
ダであり、突当検出がなされるまでピストン65、67
が移動するが、エアーの圧縮により突当時の衝撃が吸収
され、且つ板材Wはエアー圧と同等の力でフロントゲー
ジFGまたはバックゲージBGというY軸突当部に押付
けられるというコンプライアンス機能の働きにより、突
当られた板材Wの端部が折れ曲がること等が防止される
と共に、Y軸方向の位置決めが正確になされるのであ
る。エアー圧の高低により突当衝撃吸収性や押付け力が
決定されるので、板材Wの厚さによって可変とさせても
良い。
【0035】一方、X軸方向突当検出装置55において
は、前記ブラケット73の上面にX軸レール81がX軸
方向に設けられており、ブラケット73及びX軸レール
81等を覆うようにして下方に開口した矩形状のカバー
83が設けられており、このカバー83の内面にはX軸
レール81に沿って移動自在のLMガイドブロック85
がボルト87により前記回転軸41に一体に取付けられ
ている。
【0036】カバー83の内側における前記X軸レール
81の左右両側には左右のエアーシリンダ89L、89
Rが設けられており、このエアーシリンダ89L、89
R内部を往復動するピストン91L、91Rのピストン
ロッド93L、93Rの先端は、各々前記X軸レール8
1の左右端面に当接した状態で設けられている。左右の
エアーシリンダ89L、89Rには、各々近接スイッチ
95L、95Rが設けられ、ピストン91L、91Rが
押されてある程度移動したことが検出されるように設け
られている。
【0037】サイドゲージSGは通常一方を頻繁に使用
するので、この場合シリンダも一方でよいが、両側にサ
イドゲージSGを設ける場合もあるので、エアーシリン
ダも89L、89Rとして左右に設けてある。
【0038】従って、アーム37の移動により板材Wが
図5のサイドゲージSGに突当てられると、X軸レール
81と一体の板材保持部43はLMガイドブロック85
に対して相対的に図5断面図の右方向へ移動するため、
ピストン91L、91Rはシリンダ89L、89R内で
右方向へ移動する。すると、近接スイッチ95Rをオン
とするので、X軸方向突当検出装置55は板材Wがサイ
ドゲージSGに突当てられたことを検出することができ
る。反対側(図5右方向)のサイドゲージに突当てる時
は、逆の作用となり、近接スイッチ95Lがオンし、同
様に板材WがサイドゲージSGに突当てられたことを検
出することができる。
【0039】すなわち、89L、89Rは共にエアーシ
リンダであり、突当検出がされるまでピストン91L、
91Rが移動するが、エアーの圧縮により突当時の衝撃
が吸収され且つ板材Wはエアー圧と同等の力でサイドゲ
ージSGというX軸突当部に押付けられるというコンプ
ライアンス機能の働きにより、突当られた板材Wの端部
が折れ曲がること等が防止されると共に、X軸方向の位
置決めが正確になされるのである。エアー圧の高低によ
り突当衝撃吸収性や押付け力が決定されるので、板材W
の厚さによって可変とさせても良い。
【0040】前記カバー83の上面中央部では、前述し
たLMガイドブロック85がボルト87により回転軸4
1に一体に取付けられており、回転軸受39によりアー
ム37に対して回転自在に支持されている。また、回転
軸受39の外側面における前記カバー83の前後端部
(図5平面図の上下両端部)付近に対応する位置には、
一対のブラケット97が垂設されており、このブラケッ
ト97の左右両端部同士がボルト99により連結されて
いる。
【0041】前記ボルト99の支間中央部は前記カバー
83の上面とボルト101により一体の中間ブラケット
103が各々位置し、ボルト99に対して摺動可能とな
っている。また、前記ボルト99における中間ブラケッ
ト103の前後両側には各々スプリング105が取付け
られており、スプリング105の復帰力により中間ブラ
ケット103がボルト99の中央部分に復帰するように
なっている。
【0042】従って、カバー83及び中間ブラケット
(図示省略)は回転軸41と一体であり、また、アーム
37,ブラケット97は回転軸受39と一体となってい
るため、カバー83はスプリング105の付勢力に抗し
て、アーム37側に対して、ある程度回動自在の状態と
なっている。このため、板材Wの端部がバックゲージB
GやサイドゲージSGの面に多少斜めに突当たった場合
に生じる板材保持部43の回転作用をスプリング105
で吸収することになる。
【0043】すなわち、スプリング105は伸縮作用の
ため、突当検出がされるまでワークWの端部がバックゲ
ージBGやサイドゲージSGの突当て面に平面に突当て
られるまでのスプリング105の復元力と同等の力でバ
ックゲージBGやサイドゲージSGに押付けられること
になり、Z軸回転方向に対する回転作用の許容、衝撃吸
収、一定圧力で突当てるというコンプライアンス機能が
生かされる。スプリング105のバネ定数により突当衝
撃吸収性や押付け力が決定されるので、板材Wの厚さに
よって可変とすることも考えられる。
【0044】次に、図7及び図8に基づいて制御装置9
の構成について説明する。
【0045】図8を参照するに、主制御装置としてのC
PU107には、M/Mインターフェース109を介し
て、シャーリング加工を行う板材Wのシャーリング寸法
等の加工データ(図7(A)参照)やシャーリングマシ
ン1の環境データ(図7(B)参照)を入力する入力手
段としての例えばキーボード111や、データの確認
(図7(A)(B)参照)等を行う出力手段としての例
えばCRT113等が接続されている。
【0046】また、CPU107には、シャーリングマ
シン1を制御する加工プログラムや多関節ロボット7の
動作を制御するロボットプログラム等のプログラムを記
憶してある第一メモリ115や、前記キーボード111
から入力された加工データや環境データ等を記憶してお
く第二メモリ117が接続されている。
【0047】さらに、CPU107には、入力されたあ
るいはメモリに記憶されているデータから多関節ロボッ
ト7の動作やY軸突当部としてのバックゲージBG等の
移動パターンを選択するパターン選択部119が設けら
れており、このパターン選択部119を介してロボット
コントローラ121及びシャーリングコントローラ12
3に指令が送られて、多関節ロボット7及びシャーリン
グマシン1におけるバックゲージBGを制御する。従っ
て、バックゲージBG等の軸制御は多関節ロボット7の
制御と連動して行なわれることになる。なお、シャーリ
ングコントローラ123等を介しては、Y軸突当部やラ
ムの駆動制御の個々、材料支持装置、ブレードクリアラ
ンス、レーキ角、板押え力等様々な上方のやりとりが考
えられるが、本題ではないので説明は省略する。
【0048】また、CPU107には板材保持部43に
設けられているX軸方向突当検出装置55の近接スイッ
チ95及びY軸方向突当検出装置53の近接スイッチ7
7が接続されている。従って、多関節ロボット7により
板材Wをシャーリングマシン1に搬入する際に、板材W
がバックゲージBGやサイドゲージSGに突当てられて
所定位置に位置決めされたことを、両方の近接スイッチ
77、95が検出して制御装置9に伝達する。
【0049】次に、シャーリングマシン1によるシャー
リング作業について説明する。
【0050】まず、キーボード111から板材Wの寸
法、シャーリング寸法、シャーリングパターン等の必要
な加工データを入力する。必要に応じてデータの確認を
CRT113を通じて行う。
【0051】データの入力及び確認が完了すると、シャ
ーリング加工を開始する。まず、制御装置9のロボット
コントローラ121により多関節ロボット7のアーム3
7を移動させて板材保持部43を板材置場3に移動させ
る。板材保持部43を下降させて、メインバキュームパ
ット45及びサブバキュームバット47により板材Wの
手前側端部(シャーリングマシン1側端部)を吸着し、
アーム37を傾けることにより板材Wの一端を持ち上げ
る。
【0052】一端を持ち上げた状態で多関節ロボット7
のアーム37を移動させ、板材搬入台5の上を引きずる
状態で板材Wをシャーリングマシン1に搬入する。この
とき、板材置場3は前述のように図示省略の油圧式リフ
ターにより板材Wの最上面の高さが一定に保持されてい
る。
【0053】制御装置9の第一メモリ115及び第二メ
モリ117に記憶されているデータに基づきパターン選
択部119がパターンを選択する。バックゲージBGや
サイドゲージSG等は、前記選択されたパターンに従っ
て予め入力されているシャーリング寸法位置に移動・位
置決めされる。尚、このシャーリング寸法位置データ
は、多関節ロボット7の移動の際にも使用されるもので
ある。
【0054】多関節ロボット7は、前記選択されたパタ
ーンに従ってロボットコントローラ121により制御さ
れて板材WをバックゲージBG等に突当てて板材Wを所
定位置に位置決めする。所定の位置に位置決めされたか
否かは、X軸方向突当検出装置55の近接スイッチ95
や、Y軸方向突当検出装置53の近接スイッチ77から
の信号により検出される。
【0055】ここで、板材保持部43はアーム37に対
して回転自在に取付けられていること、及び近接スイッ
チ77、95がオンとなるにはある程度の力で押付ける
必要があることから、仮に板材WがバックゲージBG等
に対して角度をもって突当てられた場合でも全面でバッ
クゲージBG等に当接するように自ら移動する。
【0056】このようにして位置決めされた板材Wに対
して、シャーリングマシン1が前記選択された加工パタ
ーンに従ってシャーリング加工を行い、シャーリングさ
れた板材Wは搬出用コンベア13により製品台11に集
積される。同時に多関節ロボット7は次のシャーリング
を行うべく板材Wを所定位置に位置決めする。
【0057】以後、上述の工程を繰り返してシャーリン
グ加工を自動で行う。
【0058】以上の結果から、板材Wの一枚取からシャ
ーリング加工及び製品の搬出までを自動で行うことがで
きるので、作業者の負担が軽減できると共に作業の安全
性を向上させることができる。
【0059】また、板材Wを搬入・位置決めする多関節
ロボット7と、シャーリングマシン1のバックゲージB
GやサイドゲージSG等を一体で制御するので、データ
を共有でき、入力作業が容易になる。
【0060】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。前述の実施の形態に
おいては、バックゲージBGやサイドゲージSG等には
特にセンサを設けることを必要としなかったが、バック
ゲージBGやサイドゲージSG等にセンサを設けて、こ
のセンサにより板材Wが突当てられたことを検出し、こ
れにより多関節ロボット7を制御することも可能であ
る。
【0061】また、前述の実施の形態においては制御装
置9としてパソコンをシャーリングマシン1等と別個に
設けたが、シャーリングマシン1に付属する制御部にパ
ソコンに相当する機能を有する場合には、新たに設ける
必要はない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よるシャーリング装置では、多関節ロボットの板材保持
部が板材集積装置に積載されている板材の例えば前端を
保持した後、駆動水平軸を回動させて板材保持部を水平
状態から傾斜させることで前端部をめくりあげ、一枚取
りを行った後、ロボットアームを適宜駆動させてシャー
リングマシンに搬入し、板材をX軸突当部及びY軸突当
部に突当てることにより板材の位置決めを行う。このと
き、板材保持部はX軸方向突当検出装置及びY軸方向突
当検出装置を介して多関節ロボットに取付けられている
ので、板材がX軸突当部及びY軸突当部に突当てられた
ことを検出することができる。そして、検出したことを
制御装置に伝達する。一方、駆動垂直軸により板材が容
易に回転するので、必要に応じシャーリング加工の工程
において板材の向きを90度または180度変えること
もできる。
【0063】請求項2の発明によるシャーリング装置で
は、板材保持部のZ軸回転方向のコンプライアンス機能
により、垂直軸回動を高精度に監視しなくてもまたワー
クを保持したり、掴み変え等を実行する時にワーク前端
や左右端がバックゲージやサイドゲージと平行度が出て
いるか高精度に監視または補正をしなくとも板材を搬入
方向へ正しく向けることができるので、安価な装置でも
正確に板材の搬入を行うことができる。つまり、例えば
バックゲージ突当面とワーク端部が平行になっていなく
とも、突当面にある程度押込まれると、ワークの回転を
許すコンプライアンス機能の働きにより、平行に突き当
てられ、且つ回転軸に設けた付勢部材の付勢力にてゲー
ジに突当てられる。
【0064】請求項3の発明によるシャーリング装置で
は、板材保持部のZ軸の回転方向、X軸方向、Y軸方向
の各々についてコンプライアンス機能により、垂直軸回
動を高精度に監視しなくてもまたワークを保持したり、
掴み変え等を実行する時にワーク前端や左右端がバック
ゲージやサイドゲージと平行度が出ているか高精度に監
視または補正をしなくとも板材を搬入方向へ正しく向け
ることができるので、安価な装置でも正確に板材の搬入
を行うことができる。つまり、例えばバックゲージ突当
面とワーク端部が平行になっていなくとも、突当面にあ
る程度押込まれると、ワークの回転を許すコンプライア
ンス機能の働きにより、平行に突き当てられ、且つ回転
軸に設けた付勢部材の付勢力にてゲージに突当てられ
る。また、X軸方向及びY軸方向のコンプライアンス機
能により突当時の衝撃を吸収するので、板材の損傷を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシャーリング装置を示す側面図
である。
【図2】図1中II方向から見た平面図である。
【図3】図1中III 方向から見た正面図である。
【図4】バックゲージやサイドゲージにワークを突当て
ワークの位置決めをする状態を示す説明図である。
【図5】板材保持部を示す平面図及び正面図である。
【図6】図5中V方向から見た側面図である。
【図7】加工データ及び環境データの一例である。
【図8】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図9】従来より一般的なシャーリング加工のパターン
を示す説明図である。
【図10】従来のシャーリング装置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 シャーリングマシン 3 板材集積装置 7 多関節ロボット 37 アーム 43 板材保持部 45、47 バキュームパット 53 Y軸方向突当検出装置 55 X軸方向突当検出装置 77、95 スイッチ W 板材 SG サイドゲージ(X軸突当部) BG バックゲージ(Y軸突当部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸突当部およびY軸突当部を有すると
    共にこれら突当部により位置決めされた板材をシャーリ
    ング加工するシャーリングマシンと、このシャーリング
    マシンに送る板材を積載しておく板材集積装置と、この
    板材集積装置上の板材の一枚取り・シャーリングマシン
    への板材搬入・板材位置決めをすべく、アーム先端に設
    けられた板材保持部と、この板材保持部を水平状態から
    傾けるための駆動水平軸及び板材保持部を水平面内で回
    転させるための駆動垂直軸を少なくとも有する多関節ロ
    ボットと、シャーリングマシンまたは多関節ロボットの
    一方に設けられ、前記X軸突当部への板材の突当てを検
    出するX軸方向突当検出装置及び前記Y軸突当部への板
    材の突当てを検出するY軸方向突当検出装置と、前記シ
    ャーリングマシン及び多関節ロボットを駆動制御すると
    共に、X軸方向突当検出装置及びY軸方向突当検出装置
    からの両方の突当検出信号を受けて板材の位置決め完了
    と判断しシャーリングマシンに切断指令を送る加工制御
    装置と、を備えてなることを特徴とするシャーリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記板材保持部はZ軸の回転方向のコン
    プライアンス機能を有していることを特徴とする請求項
    1記載のシャーリング装置。
  3. 【請求項3】 前記板材保持部はZ軸の回転方向、X軸
    方向、Y軸方向の各々についてコンプライアンス機能を
    有していることを特徴とする請求項1記載のシャーリン
    グ装置。
JP27084796A 1996-10-14 1996-10-14 シャーリング装置 Pending JPH10113817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27084796A JPH10113817A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 シャーリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27084796A JPH10113817A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 シャーリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10113817A true JPH10113817A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17491827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27084796A Pending JPH10113817A (ja) 1996-10-14 1996-10-14 シャーリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10113817A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203445A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Jfe Steel Kk 切断片採取装置
CN110090999A (zh) * 2019-04-01 2019-08-06 宝钢特钢韶关有限公司 棒线材连轧生产线飞剪剪后翻板的控制方法及装置
JP2020133180A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 センクシア株式会社 切断装置
CN112338263A (zh) * 2020-11-11 2021-02-09 黎艳芳 一种数控机床柔性智能精密传动装置
WO2021031362A1 (zh) * 2019-08-21 2021-02-25 江苏九鼎新材料股份有限公司 一种砂轮网片自动化成型、捡拾与检验一体化系统及其方法
WO2021031363A1 (zh) * 2019-08-21 2021-02-25 江苏九鼎新材料股份有限公司 一种砂轮网片自动化成型、捡拾与检验一体化生产线
CN112548186A (zh) * 2020-12-18 2021-03-26 湖南宇环智能装备有限公司 一种铁路货车门板的剪切方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007203445A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Jfe Steel Kk 切断片採取装置
JP2020133180A (ja) * 2019-02-15 2020-08-31 センクシア株式会社 切断装置
CN110090999A (zh) * 2019-04-01 2019-08-06 宝钢特钢韶关有限公司 棒线材连轧生产线飞剪剪后翻板的控制方法及装置
WO2021031362A1 (zh) * 2019-08-21 2021-02-25 江苏九鼎新材料股份有限公司 一种砂轮网片自动化成型、捡拾与检验一体化系统及其方法
WO2021031363A1 (zh) * 2019-08-21 2021-02-25 江苏九鼎新材料股份有限公司 一种砂轮网片自动化成型、捡拾与检验一体化生产线
US11707817B2 (en) 2019-08-21 2023-07-25 Jiangsu Amer New Material Co., Ltd. Integrated system for automatic forming, picking, and inspection of grinding wheel mesh piece and method therefor
CN112338263A (zh) * 2020-11-11 2021-02-09 黎艳芳 一种数控机床柔性智能精密传动装置
CN112548186A (zh) * 2020-12-18 2021-03-26 湖南宇环智能装备有限公司 一种铁路货车门板的剪切方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102475955B1 (ko) 다관절 아암 로봇에 부착된 보링 공구를 사용하여 고정식으로 장착된 공작물의 표면에 보어홀을 도입하기 위한 방법 및 장치
CN107378612B (zh) 机床
US10449619B2 (en) System for processing a workpiece
JP2719095B2 (ja) 曲げ加工機におけるワーク供給、搬出装置
US10293499B2 (en) Movable robot
CN109047867B (zh) 一种自动铣床工作站
US11504818B2 (en) Machine tool, processing system, and fitting determination method of pull stud
JPH10113817A (ja) シャーリング装置
JP3494886B2 (ja) 曲げ加工装置
JP7309458B2 (ja) 形状測定システムおよびその制御方法
JP2773917B2 (ja) ベンディング装置のワーク位置決め装置
US20230202039A1 (en) Control device, robot system, and control method for causing robot to execute work on workpiece
JP2008087083A (ja) 工作機械
JP3198280B2 (ja) 板材加工機
JP2000126833A (ja) ワーク供給装置及びその装置を使用するワーク供給方法
JP7472223B2 (ja) プレスブレーキ、曲げ加工システム及びセンサ移動制御方法
JPH0563251B2 (ja)
JPH09136239A (ja) 板材加工機における安全装置
JP7296186B2 (ja) 形状測定システムおよびその制御方法
CN115415719A (zh) 夹持装置及加工设备
JP4499241B2 (ja) 板材加工機におけるワークの原点位置決め方法
JP2022047822A (ja) ワークを載置する載置装置の制御装置および載置装置を備える仮置き装置
JP2021146393A (ja) パンチプレス装置、および折損検出方法
JP4430159B2 (ja) 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置
JP2023106184A (ja) 条鋼サンプル採取装置及び条鋼サンプル採取方法