JP4430159B2 - 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置 - Google Patents

板材加工機における原点位置決め方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4430159B2
JP4430159B2 JP16997099A JP16997099A JP4430159B2 JP 4430159 B2 JP4430159 B2 JP 4430159B2 JP 16997099 A JP16997099 A JP 16997099A JP 16997099 A JP16997099 A JP 16997099A JP 4430159 B2 JP4430159 B2 JP 4430159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
origin
length
axis
work
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16997099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001001084A (ja
Inventor
和博 秦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP16997099A priority Critical patent/JP4430159B2/ja
Publication of JP2001001084A publication Critical patent/JP2001001084A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4430159B2 publication Critical patent/JP4430159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板材加工機における原点位置決め方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、板材加工機としての例えば曲げ加工機にワークWを供給する前にワークWの原点位置決めが行われる。曲げ加工機に隣接する位置にワークサポートテーブル(図示省略)が設けられており、このワークサポートテーブルには図8(A)に示されているようにワークWをクランプして一軸方向であるX軸方向(図8(A)において左右方向)に移動せしめるU軸グリッパ101が設けられており、このU軸グリッパ101によりワークWがワークサポートテーブルの側方から中央部分へ搬入される。
【0003】
また、ワークサポートテーブルの中央部分には、図8(D)に示されているようにワークWをクランプしてX軸に直交した他軸方向であるY軸方向へ移動させ曲げ加工機に搬入するマニピュレータ103がY軸方向へ移動自在に設けられている。
【0004】
また、ワークサポートテーブルのX軸方向の中央部分にはワークWをクランプして原点位置基準となる複数のピンゲージ105に引き寄せるための引き寄せクランパ107が設けられている。なお、ピンゲージ105並びに引き寄せクランパ107はワークサポートテーブルのパスラインに対して出没自在である。
【0005】
ワークWは図8(B)に示されているように引き寄せクランパ107によりクランプされ、U軸グリッパ101からアンクランプされる。ワークWは図8(C)に示されているように引き寄せクランパ107によりワークWがピンゲージ105並びにU軸グリッパ101へ突き当てられるように矢印の方向へ引き寄せられる。ワークWが原点位置決めされると、U軸グリッパ101に備えたグリッパセンサ109と、ピンゲージ105のピンセンサ111がONとなる。
【0006】
図8(D)に示されているようにマニピュレータ103がY軸方向へ前進移動してマニピュレータ103のクランパ113がワークWのほぼ中央へ位置決めされてワークWがクランプされ、引き寄せクランパ107からアンクランプされる。
【0007】
U軸グリッパ101が図9(A)に示されているように逃げ位置へ移動された後に、図9(B)に示されているようにマニピュレータ103がY軸方向へ後退移動してワークWがY軸逃げ位置、つまりワークWの端縁が引き寄せクランパ107からはずれる位置まで移動される。
【0008】
ピンゲージ105、引き寄せクランパ107並びにU軸グリッパ101は図9(C)に示されているようにワークサポートテーブルのパスラインより下方へ下降される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のワークWの原点位置決めにおいては、図9(A)、(B)に示されているようにU軸グリッパ101が左方へ逃げ動作が行われた後にワークWがマニピュレータ103のクランパ113によりY軸逃げ位置へ後退移動されるので、タクトタイムが遅くなるという問題点があった。
【0010】
ちなみに、上記のように逃げ動作が行われる理由としては、図10に示されているように切欠部を有するワークWの場合ではU軸グリッパ101が切欠部をクランプされているので、U軸グリッパ101の逃げ動作が行われてからでないワークWの切欠部がU軸グリッパ101へ衝突するためである。
【0011】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ワークの原点位置決め動作のシーケンスをワークの形状に応じて効率良く動作時間の短縮を行い得る板材加工機における原点位置決め方法及びその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述のごとき問題に鑑みてなされたもので、ワークが原点位置決めされる場合はON作動するグリッパセンサを備えたワーク搬入部材によりワークをクランプして右側方より板材加工機の前側に設けたワークサポートテーブルへ搬入し、
この搬入されたワークを原点位置決め手段によりクランプして前後方向の原点位置へ移動位置決めし、
このワークの左右方向及び前後方向の原点位置決め完了後に、前記ワークをマニピュレータにより上下からクランプすると共に原点位置決め手段からワークをアンクランプし、このワークを原点位置決め手段から後方向にはずれる位置まで逃げ動作を行う際に、
予め制御装置へ入力されたワーク寸法データにより算出したワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク端面までの左右方向の第1長さとワークにおける幅方向の底辺の中心から前記ワークをクランプしたワーク搬入部材までの左右方向の第2長さとの大小関係に基づいて、
前記第2長さが第1長さと同じときは前記ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作とマニピュレータによるワークの後方向への逃げ動作との開始時期をほぼ同時に行い、
前記第2長さが第1長さより小さいときは前記ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作を行った後にマニピュレータによるワークの後方向への逃げ動作を行うことを特徴とするものである。
【0014】
また、ワークをクランプして板材加工機の前側に設けたワークサポートテーブルの右側方よりワークを搬入すると共にワークが原点位置決めされる場合はON作動するグリッパセンサを備えたワーク搬入部材と、
このワーク搬入部材によりワークサポートテーブルへ搬入されたワークをクランプして前後方向の原点位置へ位置決めを行う原点位置決め手段と、
ワークの左右方向及び前後方向の原点位置決め完了後に、このワークを上下からクランプ・アンクランプ自在で所望の角度で水平面方向に回転自在であると共にワークを前後動して前記板材加工機の加工部へ位置決めするマニピュレータと、
入力手段にて入力されたワーク寸法データにより算出されたワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク端面までの左右方向の第1長さとワークにおける幅方向の底辺の中心から前記ワーク搬入部材までの左右方向の第2長さとの大小関係に基づいて、原点位置決め完了後に前記ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作とマニピュレータによるワークの原点位置決め手段からはずれる位置までの後方向への逃げ動作との開始時期のタイミングを決定する演算手段を備えた制御装置と、を備えていることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、本発明によれば、ワークの形状に応じてワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク端面までの左右方向の第1長さとワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク搬入部材までの左右方向の第2長さとの大小関係に基づいて、ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作とワークの後方向への逃げ動作とを同時に開始可能な場合を的確に判断することにより、ワークとワーク搬入部材が衝突することなく逃げ動作が効率よく行われて時間短縮される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の板材加工機における原点位置決め方法及びその装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
図2を参照するに、本実施の形態に係わる板材加工機としての例えばベンディング加工機1には、曲げ加工部へワークWを搬入するためのワークサポートテーブル3が図2において下方側に隣接して設けられている。
【0018】
なお、ワークサポートテーブル3の上面には図2に示されているようにワークWがいずれの方向にも円滑に移動自在となるよう多数のフリーベア5(フリーベアリング)が設けられている。
【0019】
なお、本実施の形態では、以下、ワークサポートテーブル3の図2において右側方からワークサポートテーブル3に搬送されるワーク搬送方向を「X軸方向」といい、ワークサポートテーブル3からベンディング加工機1へ搬送されるワーク搬送方向を「Y軸方向」という。また、後述の原点位置決め手段としての例えばU軸グリッパ7のX軸方向に往復動する移動軸を「U軸」とし、ワークサポートテーブル3のX軸方向の長さのほぼ中央を通過するY軸方向に向かう中心線を「Y軸」とする。ベンディング加工機1による折曲げ線はX軸方向となる。
【0020】
図2を参照するに、ワークサポートテーブル3にはワークWをクランプする2つのU軸グリッパ7が備えられ、このU軸グリッパ7はクランプされたワークWをワークサポートテーブル3の原点決め位置付近へ搬入するために、ワークサポートテーブル3のほぼ左右端に渡りX軸方向に設けられたグリッパ走行用溝9内を往復動自在に設けられている。なお、図2において上方のU軸グリッパ7には第1グリッパセンサ11が設けられ、下方のU軸グリッパ7には第2グリッパセンサ13が設けられている。なお、各第1、第2グリッパセンサ11,13は、図2では○で描かれているが、実際にはU軸グリッパを構成する上クランパと下クランパとの間の側壁面に設けられているものである。
【0021】
U軸グリッパ7は、ワークサポートテーブル3の図2上位置に配されたU軸にグリッパ用サーボモータで回転されるボールねじ等によって駆動されるキャレッジ(図示省略)の上部に設けられており、U軸グリッパ7自体がシリンダ(図示省略)等により昇降してU軸グリッパ7がワークサポートテーブル3上のワークパスラインに対して出没自在となっている。なお、上記のグリッパ用サーボモータ15は図3に示されているように後述する制御装置17に電気的に接続されている。
【0022】
図2を参照するに、ワークサポートテーブル3には、U軸グリッパ7が走行するU軸ラインに対してベンディング加工機1の加工部側(図2において上方側)に2つの左右ピンゲージ19A,19B(突当て部材)が設けられており、この2つの左右ピンゲージ19A,19Bは互いに接近及び離反するようにX軸方向に走行自在に設けられている。
【0023】
なお、左右ピンゲージ19A,19BにはワークWが突き当てられたときに検知するワーク検出装置としての複数のピンセンサ21が設けられている。例えば、図4において左側の左ピンゲージ19Aには第1ピンセンサ21Aが設けられており、図4において右側の右ピンゲージ19Bには第2ピンセンサ21Bが設けられている。
【0024】
図4に示されているようなワークWが原点位置決めされる場合は、第1グリッパセンサ11がONし、第1及び第2ピンセンサ21A,21BがONしたときにワークWが原点位置決めされたものと判断するように構成されている。
【0025】
また、各左右ピンゲージ19A,19Bの近傍にはワークサポートテーブル3上のワークWをクランプして各左右ピンゲージ19A,19Bへ突き当てるべく移動せしめるためのクランパを備えたワーク引寄せ装置23A,23Bが設けられている。クランパは引き寄せ装置用のクランプシリンダーによりワークWを上下からクランプ・アンクランプ自在に設けられており、上記の引き寄せ装置用のクランプシリンダの作動を切換える電磁弁に備えられたクランプソレノイド25は図3に示されているようにI/Oユニット27を介して後述の制御装置17に電気的に接続されている。
【0026】
なお、上記の2つの左右ピンゲージ19A,19Bとワーク引寄せ装置23A,23Bとから原点位置決め装置29が構成されている。
【0027】
なお、左右ピンゲージ19A,19B及びワーク引寄せ装置23A,23Bはワークサポートテーブル3に対して出没自在に設けられており、この出没せしめる昇降装置は後述の制御装置17に電気的に接続されている。
【0028】
なお、ワークサポートテーブル3の全体としては図2において上から下へ順に第1固定テーブル31、第2固定テーブル33、第3固定テーブル35、第4固定テーブル37が左右対称に配置された構成となっている。
【0029】
図2を参照するに、ワークサポートテーブル3には、ワークWを上下からクランプ・アンクランプ自在で把持したワークWを水平方向に例えば90°単位で所望の角度回転すると共にワークWをY軸方向に前後動せしめるマニピュレータ39が設けられている。
【0030】
より詳しくは、マニピュレータ39はY軸と平行なボールねじ(図示省略)をY軸サーボモータで適宜駆動制御することによって、ベース(図示省略)上をY軸方向に走行自在に設けられている。なお、上記のY軸サーボモータ41は図3に示されているように制御装置17に電気的に接続されている。
【0031】
さらに、マニピュレータ39は上フレーム、支柱フレーム、下フレームでC字形状をなす本体フレーム43からなり、上フレームと下フレームのY軸方向前方側の先端にはワーク回転位置決め装置(図示省略)が設けられている。このワーク回転位置決め装置は上フレームのY軸方向前方側の先端の上クランパ45と下フレームのY軸方向前方側の先端の下クランパ47とから構成されている。
【0032】
また、下フレームの先端にはC軸用モータ(図示省略)により回転駆動されるワーククランプ軸が垂直方向に軸承されており、このワーククランプ軸(C軸)の先端に上記の下クランパ47が装着されている。
【0033】
一方、上記の上クランパ45は上フレームの上部に設けられたマニピュレータ39用の昇降シリンダにより昇降自在に設けられており、下クランパ47に接離自在であって回転自在である。マニピュレータ39用の昇降シリンダの作動を切換える電磁弁に備えられたクランプソレノイド49は図3に示されているようにI/Oユニット51を介して制御装置17に電気的に接続されている。
【0034】
なお、マニピュレータ39の前述した各駆動装置は制御装置17に電気的に接続されている。
【0035】
図3を参照するに、制御装置17は、中央処理装置としての例えばCPU53に、種々のデータ、例えばワークWの大きさ、形状、ベンディング加工位置等のデータや曲げ機械本体等の寸法データを入力するキーボード等の入力装置55及びCRT等からなる表示装置57が電気的に接続されている。
【0036】
また、上記のCPU53には、入力されたデータに基づいてプログラミングされた「プログラム」を記憶するプログラムファイル59と「パラメータ」を記憶するパラメータファイル61等を収納するメモリ63が電気的に接続されている。「プログラム」とは作業者が加工前に操作画面にて入力するワーク形状寸法に関するデータであり、一方、「パラメータ」とはワーク形状以外の曲げ機械本体等の寸法データ、例えば板押え金型寸法やベンドビーム寸法等のデータである。
【0037】
また、上記のCPU53には、図4に示されているようにワーク寸法データによりワークWにおける幅方向の底辺の中心を算出すると共にワーク底辺の中心からワーク端面までの長さを表す第1長さAとワーク底辺の中心からU軸グリッパ7までの長さを表す第2長さBとを算出する演算処理装置65が図3に示されているように電気的に接続されている。なお、上記の演算処理装置65には左右ピンゲージ19A,19Bの原点位置に対するワークWのベンディング加工位置を計算する機能も備えられている。
【0038】
また、上記のCPU53には、上記の演算処理装置65から計算された第1長さAと第2長さBとの大小関係に基づいて、原点位置決め完了後にU軸グリッパ7の側方への逃げ動作とマニピュレータ39によるワーク引寄せ装置23A,23Bからはずれる位置までの逃げ動作との開始時期のタイミングを決定する比較判断装置67が電気的に接続されている。
【0039】
より詳しくは、比較判断装置67では、第2長さBが第1長さAと同じときはU軸グリッパ7の側方への逃げ動作とマニピュレータ39によるワークWの逃げ動作との開始時期が同時に行われるようにグリッパ用サーボモータ15及びY軸サーボモータ41に指令が与えられる。
【0040】
一方、第2長さBが第1長さAより小さいときはU軸グリッパ7の逃げ動作が行われた後にマニピュレータ39によるワークWの逃げ動作が行われるようにグリッパ用サーボモータ15及びY軸サーボモータ41に指令が与えられる。
【0041】
なお、本実施の形態では上記の演算処理装置65と比較判断装置67は、第1長さAと第2長さBとの大小関係に基づいて、原点位置決め完了後にU軸グリッパ7の逃げ動作とマニピュレータ39によるワークWの逃げ動作との開始時期のタイミングを決定する演算手段を構成するものである。
【0042】
制御装置17では、入力装置55により予め入力されたワークWの大きさ、形状、ベンディング加工位置等のデータからプログラムファイル59が作成され、メモリ63に格納される。実際に加工が行われる際に、メモリ63からプログラムと加工に必要な基本データとしてのパラメータファイル61が呼び出されて制御コード化される。
【0043】
制御コードの生成方法としては、図4に示されているように演算処理装置65により計算されたワーク底辺の中心からワーク端面までの第1長さAと幅の中心からU軸グリッパ7までの第2長さBとが同じ場合(A=B)と、図6に示されているように第2長さBが第1長さAより小さい場合(A>B)との2通りがある。
【0044】
この生成された制御コードはシーケンサ69へ伝送される。シーケンサ69には、U軸やY軸などの各軸の位置決めユニット71,73が接続されており、U軸位置決めユニット71にはU軸サーボアンプ75とグリッパ用サーボモータ15が接続され、一方、Y軸位置決めユニット73にはY軸サーボアンプ77とY軸サーボモータ41が接続されている。なお、グリッパ用サーボモータ15にはU軸グリッパ7の位置を検出するためのU軸位置検出装置としての例えばU軸エンコーダ79が設けられ、Y軸サーボモータ41にはマニピュレータ39の位置を検出するためのY軸位置検出装置としての例えばY軸エンコーダ81が設けられている。
【0045】
ちなみに、前述したようにU軸でワーク搬入動作が行われ、Y軸でY軸方向動作が行われる。この2軸の動作によりワークWの原点位置決めが行われる。
【0046】
左右ピンゲージ19A,19Bは予めワークWの大きさに応じてY軸を中心に左右対称にX軸方向に移動される。
【0047】
図4及び図5、並びに図6及び図7を参照するに、ワークWはU軸グリッパ7によりクランプされ、X軸方向に移動されてワークサポートテーブル3のほぼ中央へ搬送される。
【0048】
ワークWはワーク引寄せ装置23A,23Bのクランパによりクランプされる。次いでワークWはU軸グリッパ7からアンクランプされ、U軸グリッパ7はU軸エンコーダ79により原点セット基準位置に位置決めされる。
【0049】
ワークWはワーク引寄せ装置23A,23Bのクランパにより左右ピンゲージ19A,19B並びにU軸グリッパ7の基準面へ突き当てるように引寄せられる。ワークWが左右ピンゲージ19A,19B並びにU軸グリッパ7の基準面に突き当てられて第1及び第2ピンセンサ21A,21B並びに第1グリッパセンサ11がONすることにより原点位置決めされる。
【0050】
原点位置決めされたワークWは、ワーク引寄せ装置23A,23Bのクランパによりクランプされた状態で、マニピュレータ39がY軸方向へ前進移動して上・下クランパ45,47がワークWのほぼ中央のマニピュレータつかみ位置へ位置決めされ、ワークWが上・下クランパ45,47により把持される。
【0051】
図4に示されているように第1長さAと第2長さBが同じ(A=B)ときは、制御コードに基づいて比較判断装置67によりグリッパ用サーボモータ15とY軸サーボモータ41に指令が与えられて図1の下方のグラフに示されているようにU軸グリッパ7の側方への逃げ動作とマニピュレータ39によるワークWの逃げ動作が同時に起動開始される。
【0052】
ちなみに、ワークWの逃げ動作とは、図5に示されているように左右ピンゲージ19A,19Bに付き当てられている側のワークWの端縁がワーク引寄せ装置23A,23Bのクランパからはずれる位置まで移動される動作をいう。
【0053】
上記のU軸グリッパ7及びマニピュレータ39による各逃げ動作が完了すると、左右ピンゲージ19A,19B並びにワーク引寄せ装置23A,23Bがワークサポートテーブル3のパスラインより下方へ下降される。
【0054】
一方、図6に示されているように第2長さBが第1長さAより小さい(A>B)ときは、制御コードに基づいて比較判断装置67によりグリッパ用サーボモータ15に指令が与えられて図1の上方のグラフに示されているようにU軸グリッパ7の側方への逃げ動作が起動開始される。このU軸グリッパ7の逃げ動作が図7においてハッチングされた2点鎖線で示されているU軸グリッパ7のように完了した後に、Y軸サーボモータ41に指令が与えられてマニピュレータ39によるワークWの逃げ動作が起動開始される。このマニピュレータ39による各逃げ動作が完了すると、左右ピンゲージ19A,19B並びにワーク引寄せ装置23A,23Bがワークサポートテーブル3のパスラインより下方へ下降される。
【0055】
ちなみに、A>BのときにU軸グリッパ7とマニピュレータ39による各逃げ動作が同時に起動開始されてしまうと、図7においてハッチングなしの2点鎖線に示されているU軸グリッパ7のようにワークWの切欠部が衝突してしまう。
【0056】
以上のように、第1長さAと第2長さBが同じ(A=B)ときは、U軸グリッパ7とマニピュレータ39による各逃げ動作が同時に行われるので、図1に示されているようにA>Bのときに比較して確実にU軸グリッパ7とマニピュレータ39による各逃げ動作のうちの小さい方の逃げ動作の時間分だけ確実に時間短縮となる。図1の場合はU軸グリッパ7の逃げ動作時間の方が小さいので、このU軸グリッパ7の逃げ動作時間分だけ短縮される。
【0057】
マニピュレータ39がY軸方向に前進してワークWの所望の位置がベンディング加工機1の折曲げ加工位置へ位置決めされ折曲げ加工される。
【0058】
折曲げ加工後に、ワークWが上・下クランパ45、47により再びクランプされマニピュレータ39が後退し、ワーククランプ軸(C軸)の回転によりワークWがワークサポートテーブル3上で適宜角度回転される。マニピュレータ39が再びY軸方向へ前進し、ワークWの所望の位置がベンディング加工機1の加工位置へ位置決めされ折曲げ加工される。
【0059】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。本実施の形態の例では板材加工機としてベンディング加工機を例にとって説明したが例えば、シャーリングマシンやその他の板材加工機であっても構わない。
【0060】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、本発明によれば、ワークの形状に応じてワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク端面までの左右方向の第1長さとワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク搬入部材までの左右方向の第2長さとの大小関係に基づいて、ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作とワーク後方向への逃げ動作とを同時に開始可能な場合を的確に判断することができるので、ワークとワーク搬入部材が衝突することなく逃げ動作を効率よく行うことができ時間短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、ワーク原点位置決め時のシーケンス図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、マニピュレータの平面図である。
【図3】制御装置のブロック図である。
【図4】A=Bのときの原点位置決め時の説明図である。
【図5】A=Bのときの原点位置決め時の説明図である。
【図6】B<Aのときの原点位置決め時の説明図である。
【図7】B<Aのときの原点位置決め時の説明図である。
【図8】従来例を示すもので、(A)〜(D)はでワーク原点位置決め時の動作シーケンス図である。
【図9】(A)〜(B)は図8に続くもので、端面基準の場合のワーク原点位置決め時の動作シーケンス図である。
【図10】従来のワーク原点位置決め時の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ベンディング加工機
3 ワークサポートテーブル
7 U軸グリッパ(ワーク搬入部材)
11 第1グリッパセンサ
13 第2グリッパセンサ
17 制御装置
19A 左ピンゲージ
19B 右ピンゲージ
21A 第1ピンセンサ
21B 第2ピンセンサ
23A,23B ワーク引寄せ装置
29 原点位置決め装置(原点位置決め手段)
39 マニピュレータ
45 上クランパ
47 下クランパ
53 CPU
59 プログラムファイル
61 パラメータファイル
63 メモリ
65 演算処理装置(演算手段)
67 比較判断装置(演算手段)

Claims (2)

  1. ワークが原点位置決めされる場合はON作動するグリッパセンサを備えたワーク搬入部材によりワークをクランプして右側方より板材加工機の前側に設けたワークサポートテーブルへ搬入し、
    この搬入されたワークを原点位置決め手段によりクランプして前後方向の原点位置へ移動位置決めし、
    このワークの左右方向及び前後方向の原点位置決め完了後に、前記ワークをマニピュレータにより上下からクランプすると共に原点位置決め手段からワークをアンクランプし、このワークを原点位置決め手段から後方向にはずれる位置まで逃げ動作を行う際に、
    予め制御装置へ入力されたワーク寸法データにより算出したワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク端面までの左右方向の第1長さとワークにおける幅方向の底辺の中心から前記ワークをクランプしたワーク搬入部材までの左右方向の第2長さとの大小関係に基づいて、
    前記第2長さが第1長さと同じときは前記ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作とマニピュレータによるワークの後方向への逃げ動作との開始時期をほぼ同時に行い、
    前記第2長さが第1長さより小さいときは前記ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作を行った後にマニピュレータによるワークの後方向への逃げ動作を行うことを特徴とする板材加工機における原点位置決め方法。
  2. ワークをクランプして板材加工機の前側に設けたワークサポートテーブルの右側方よりワークを搬入すると共にワークが原点位置決めされる場合はON作動するグリッパセンサを備えたワーク搬入部材と、
    このワーク搬入部材によりワークサポートテーブルへ搬入されたワークをクランプして前後方向の原点位置へ位置決めを行う原点位置決め手段と、
    ワークの左右方向及び前後方向の原点位置決め完了後に、このワークを上下からクランプ・アンクランプ自在で所望の角度で水平面方向に回転自在であると共にワークを前後動して前記板材加工機の加工部へ位置決めするマニピュレータと、
    入力手段にて入力されたワーク寸法データにより算出されたワークにおける幅方向の底辺の中心からワーク端面までの左右方向の第1長さとワークにおける幅方向の底辺の中心から前記ワーク搬入部材までの左右方向の第2長さとの大小関係に基づいて、原点位置決め完了後に前記ワーク搬入部材の左側方への逃げ動作とマニピュレータによるワークの原点位置決め手段からはずれる位置までの後方向への逃げ動作との開始時期のタイミングを決定する演算手段を備えた制御装置と、を備えていることを特徴とする板材加工機における原点位置決め装置。
JP16997099A 1999-06-16 1999-06-16 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置 Expired - Fee Related JP4430159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16997099A JP4430159B2 (ja) 1999-06-16 1999-06-16 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16997099A JP4430159B2 (ja) 1999-06-16 1999-06-16 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001001084A JP2001001084A (ja) 2001-01-09
JP4430159B2 true JP4430159B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=15896198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16997099A Expired - Fee Related JP4430159B2 (ja) 1999-06-16 1999-06-16 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4430159B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001001084A (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4430159B2 (ja) 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置
JP2016007609A (ja) ワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法
JP4708541B2 (ja) 曲げ加工方法及び曲げ加工システム
JP4301651B2 (ja) 板材加工機における原点位置決め方法及びその装置
JP4708544B2 (ja) ワーク位置決め搬入装置
JP2817931B2 (ja) 箱状製品の製造装置
JP4460115B2 (ja) 曲げロボットの曲げ動作プログラムチェック方法
JP3295254B2 (ja) パネルベンダのワークハンドリング方法およびワークハンドリング装置
JP4499241B2 (ja) 板材加工機におけるワークの原点位置決め方法
JPH11245185A (ja) 板材加工機におけるワーク原点位置決め方法及びその装置
JP3895861B2 (ja) 板材折曲げ加工機の曲げ加工方法およびその装置
JP2005095969A (ja) ワーク把持装置およびワーク把持方法
JP2001079614A (ja) 曲げ加工装置
JP2022148423A (ja) 板材加工機、及び板材加工方法
JP4618826B2 (ja) ワーク位置決め方法
JP2001347377A (ja) 自動加工装置
JPH10166075A (ja) パンチング加工方法およびその装置
JP2001287185A (ja) 曲げ加工機用ロボット
JPH0788558A (ja) 板材折曲機の制御方法
JP2004358526A (ja) 折曲げ加工機に対するワーク搬出入装置及び搬出入方法
JPH08117865A (ja) パネルベンダのクランプビーム動作制御装置
JP4901791B2 (ja) ワーク位置決め搬送装置
JP2001205344A (ja) パネルベンダにおけるワーク加工制御方法
JP2001205343A (ja) ワーク搬入装置
JPH0679355A (ja) 板材折曲機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees