JP2022148423A - 板材加工機、及び板材加工方法 - Google Patents

板材加工機、及び板材加工方法 Download PDF

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【課題】所望の加工寸法が得られていない板材の発生を抑える板材加工機を提供する。【解決手段】板材加工機10は、キャリッジ11にX軸方向に沿って設置され、被加工物としての板材Wの端部Waをそれぞれ把持する、X軸方向の一端側に配列される一端側クランプ(第1クランプ12a)、X軸方向の他端側に配列される他端側クランプ(第3クランプ12c)、及び、一端側クランプと他端側クランプとの間に配列される配列間クランプ(第2クランプ12b)との少なくとも3つ以上のクランプ12と、クランプ12での板材Wの把持状態を検知する複数のセンサー14と、複数のセンサー14の出力に基づいて、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、板材Wに対する加工処理を開始させない制御部15と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、板材加工機、及び板材加工方法に関する。
従来、パンチプレス等の板材加工機では、被加工物としての板材は、複数のクランプにより把持された状態で加工位置に対して移動される。ここで、主平面がXY平面と平行であり、かつ、X軸方向に長尺である板材が被加工物であるとき、板材にはY軸方向のプラスマイナスいずれかの方向に凸となる反り(キャンバー)が発生している場合がある。このような反りは、板材をクランプに把持させているとき、X軸に対して板材が平行とならないズレを生じさせる。そして、平行とならないズレが大きい場合には、Y軸方向に関して板材の端部を基準とした穴形成位置等の寸法を高精度に維持する、換言すれば、精度のばらつきを小さく抑えることが難しい。これに対して、特許文献1は、板材がX軸方向に長尺で、クランプが設置されている側に凸となる反りが発生している場合、X軸に対して板材が平行とならないズレを抑えるべく、つかみ替え時に板材をクランプに押し付ける板材加工機に関する技術を開示している。
特開2000-176574号公報
特許文献1に開示されている板材加工機では、つかみ替えごとに板材をクランプ側に押し付けたとしても、例えば、X軸方向で隣り合うクランプ同士の間隔が短いときには、X軸に対して板材が平行とならないズレを抑えることが難しい場合も考えられる。つまり、このような板材加工機では、板材をクランプ側に押し付けるという特定の動作が行われた場合でも、X軸に対して平行とならないズレが板材に生じたまま加工処理工程に移行し、結果として所望の加工寸法を得られないこともあり得る。
本発明の一態様に係る板材加工機は、加工位置に対してX軸方向及びY軸方向に移動するキャリッジと、キャリッジにX軸方向に沿って設置され、被加工物としての板材の端部をそれぞれ把持する、X軸方向の一端側に配列される一端側クランプ、X軸方向の他端側に配列される他端側クランプ、及び、一端側クランプと他端側クランプとの間に配列される配列間クランプとの少なくとも3つ以上のクランプと、クランプのそれぞれに設置され、クランプでの板材の把持状態を検知する複数のセンサーと、複数のセンサーの出力に基づいて、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材が正常な把持位置にあると判断した場合、板材に対する加工処理を開始させない制御部と、を備える。
また、本発明の一態様に係る板材加工方法は、加工位置に対してX軸方向及びY軸方向に移動するキャリッジにX軸方向に沿って配列されている少なくとも3つ以上のクランプに、被加工物としての板材の端部をそれぞれ把持させるときに、それぞれのクランプにおいて板材が正常な把持位置にあるかを判断する工程と、少なくとも3つ以上のクランプのうち、X軸方向の一端側に配列されている一端側クランプ、及び、一端側クランプとX軸方向の他端側に配列されている他端側クランプとの間に配列されている配列間クランプのみについて板材が正常な把持位置にあると判断した場合、板材に対する加工処理を開始させないことを決定する工程と、を備える。
上記の板材加工機又は板材加工方法では、制御部は、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材が正常な把持位置にあると判断した場合、板材には、Y軸方向に関してクランプが設置されている側に凸となる形状の反りが発生していることを認識する。以後、制御部は、このような反りが発生している板材に対しては加工処理を開始させないことで、最終的に、板材において所望の加工寸法が得られないという状況を予め回避させることができる。
本発明の一態様によれば、所望の加工寸法が得られていない板材の発生を抑える板材加工機、及び板材加工方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る板材加工機10の構成を示す概略平面図である。 図2は、図1に示すクランプ12の設置部分を拡大した一部拡大図である。 図3は、本実施形態に係る板材加工工程を示すフローチャートである。 図4は、3つの把持パターンと各々の把持パターンに対応する板材Wの反りとの関係を例示する概略平面図である。 図5は、ステップS107の後に第2クランプ12bを板材Wから離れる方向に移動させ、板材Wの端部Waを各々のクランプ12に設けられている突き当て部62に向けて押し付けた状態を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施形態に係る板材加工機及び板材加工方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し、以後の説明を省略する。また、本実施形態では、水平面上で互いに直交する2つの軸方向として、X軸方向とY軸方向とを規定する。
図1は、本実施形態に係る板材加工機10の構成を示す概略平面図である。板材加工機10は、例えば、被加工物上に設定された位置に対してパンチ穴加工等を行うパンチプレスであってもよい。
板材加工機10は、加工位置PPに対してX軸方向及びY軸方向に移動するキャリッジ11と、キャリッジ11にX軸方向に沿って設置され、被加工物としての板材Wの端部Waをそれぞれ把持する、X軸方向の一端側に配列される一端側クランプ、X軸方向の他端側に配列される他端側クランプ、及び、一端側クランプと他端側クランプとの間に配列される配列間クランプとの少なくとも3つ以上のクランプ12と、クランプ12のそれぞれに設置され、クランプ12での板材Wの把持状態を検知する複数のセンサー14と、複数のセンサー14の出力に基づいて、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、板材Wに対する加工処理を開始させない制御部15とを備える。
ここで、本実施形態において被加工物として想定される板材Wは、長尺の板金である。例えば、板材Wは、長さLが4000mm程度で、幅が100mm程度の主平面寸法を有し、厚さが0.8mm程度のカラー鋼板であってもよい。なお、図1及び以下の図2では、板材Wは二点鎖線で概略的に示されている。
キャリッジ11は、板材WをX軸方向及びY軸方向に位置決めする位置決めユニット20に含まれる。位置決めユニット20は、例えば、キャリッジベース21と、X軸駆動機構22と、Y軸駆動機構23とを備える。キャリッジベース21は、X軸方向を長手方向とする部材であり、キャリッジ11をX軸方向に沿って移動自在に支持する。
X軸駆動機構22は、キャリッジ11をX軸方向に沿って移動させるための駆動機構である。X軸駆動機構22は、キャリッジベース21の一端側に設置されるX軸モーター24と、X軸方向に延伸してX軸モーター24の出力により回転するX軸ボールネジ25と、X軸ボールネジ25に係合し、キャリッジ11に固定されるナット部材26とを含む。
Y軸駆動機構23は、キャリッジベース21をY軸方向に沿って移動させるための駆動機構である。Y軸駆動機構23は、本体フレーム16に設置されるY軸モーター27と、Y軸方向に延伸してY軸モーター27の出力により回転するY軸ボールネジ28と、Y軸ボールネジ28に係合し、キャリッジベース21に固定されるナット部材29とを含む。
また、キャリッジベース21の設置に関連して、板材加工機10は、本体フレーム16と、テーブルユニット30と、加工ユニット40と、一対の板材保持ユニット50とを備える。本体フレーム16は、位置決めユニット20、テーブルユニット30、加工ユニット40及び板材保持ユニット50を支持する。
テーブルユニット30は、板材Wをパスライン(支持高さ位置又は搬送高さ位置)上で支持する。テーブルユニット30は、例えば、センター固定テーブル31と、一対の可動テーブル32と、一対のサイド固定テーブル33とを備える。センター固定テーブル31は、本体フレーム16に固定される。可動テーブル32は、キャリッジベース21に連結され、キャリッジベース21と一体的にY軸方向に移動自在である。個々のサイド固定テーブル33は、X軸方向に沿って一対の可動テーブル32のいずれかに設置される。
一方のサイド固定テーブル33は、板材WをX軸方向の原点位置にセットするときに用いられるロケートピン34を備える。ロケートピン34は、一方のサイド固定テーブル33上で、X軸方向において板材Wの搬入部に近い側の最端領域に設置される。ロケートピン34は、原点位置決めとして板材WをX軸方向の原点位置にセットするときに、板材WのX軸方向の一端側の端部Wbが突き当てられる突き当て面34aを有する(図2参照)。突き当て面43aは、Y軸方向に平行で、かつ、X軸方向の原点位置に位置している。
加工ユニット40は、パスラインに沿って搬送されてきた板材Wに、パンチ穴加工等の各種の加工を実施する。加工ユニット40は、例えば、上部タレット41と、上部タレット41に鉛直方向で対向する不図示の下部タレットとを備える。上部タレット41は、本体フレーム16の上部に回転自在に固定され、複数のパンチ金型42を保持する。下部タレットは、本体フレーム16の下部に回転自在に固定され、複数のダイ金型を保持する。任意のパンチ金型42及び任意のダイ金型は、上部タレット41及び下部タレットの回転により加工位置PPに適宜割り出される。更に、加工ユニット40は、例えば、加工位置PPに割り出されたパンチ金型42を上方から下方のダイ金型に向かって押圧する不図示のストライカーを備える。
板材保持ユニット50は、板材Wへの加工時に、板材Wをセンター固定テーブル31に対してX軸方向及びY軸方向に移動不能に押圧保持する。本実施形態では、2つの板材保持ユニット50が互いにX軸方向に並んで設置されている。各々の板材保持ユニット50は、例えば、本体フレーム16に固定されたシリンダー51により鉛直方向に沿って移動する保持パッド52と、保持パッド52に鉛直方向で対向する不図示の支持パッドとを備える。板材保持ユニット50は、保持パッド52と支持パッドとで板材Wを挟み込ませることで、板材Wの移動を制限する。
少なくとも3つ以上のクランプ12について、本実施形態では、キャリッジ11には3つのクランプ12、すなわち、第1クランプ12a、第2クランプ12b及び第3クランプ12cが設置されている場合を想定する。第1クランプ12a、第2クランプ12b及び第3クランプ12cは、それぞれ、キャリッジ11のX軸方向の一端側から順に配列されている。この場合、第1クランプ12aは、X軸方向の一端側に配置されている「一端側クランプ」である。第3クランプ12cは、X軸方向の他端側に配置されている「他端側クランプ」である。また、第2クランプ12bは、第1クランプ12aと第3クランプ12cとの間に配置されている「配列間クランプ」である。
図2は、図1に示すクランプ12の設置部分を拡大した一部拡大図である。各々のクランプ12は、上部クランプ爪60と、下部クランプ爪61とを備える。上部クランプ爪60と下部クランプ爪61とは、キャリッジベース21に接続されている側とはY軸方向で反対側の先端部を開閉することで、Y軸方向でキャリッジ11に対向する板材Wの端部Waを把持したり、把持を解除したりする。また、各々のクランプ12は、原点位置決めとして板材WをY軸方向の原点位置にセットするときに板材Wの端部Waを突き当てる突き当て部62を備える。各々のクランプ12は、それぞれ、キャリッジ11に対してクランプベース63を介して接続される。
本実施形態では、各々のクランプ12の位置は、X軸方向の長さLの板材Wが各々のクランプ12に把持されているときに、X軸方向について板材Wが搬入されロケートピン34の突き当て面34aに突き当てられる一端側の端部Wbを基準として規定される。なお、クランプ位置は、各々のクランプ12のX軸方向の幅の中心とする。第1クランプ12aは、端部WbからX軸方向に長さL1の位置にある。第2クランプ12bは、端部WbからX軸方向に長さL2の位置にある。また、第3クランプ12cは、端部WbからX軸方向に長さL3の位置にある。つまり、各々の長さL1~L3には、L1<L2<L3の関係がある。なお、キャリッジ11上でX軸方向に沿って各々のクランプ12の位置を変更することで、各々のクランプ12の位置を規定する長さL1~L3を適宜調整することができる。
クランプ駆動部13は、配列間クランプのみをY軸方向に沿って移動させるので、本実施形態では、第2クランプ12bに関してのみ設置される。本実施形態では、クランプ駆動部13は、第2クランプ12bを接続しているクランプベース63をY軸方向に移動させることで、第2クランプ12bを一体的に移動させる。クランプ駆動部13として採用される駆動機構については、少なくともY軸方向に沿って配列間クランプを移動させることができるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、モーターが用いられてもよいし、油圧又は空圧シリンダーが用いられてもよい。
センサー14は、クランプ12のそれぞれに設置されるので、本実施形態では3つ存在する。第1センサー14aは、第1クランプ12aに設置される。第2センサー14bは、第2クランプ12bに設置される。また、第3センサー14cは、第3クランプ12cに設置される。各々のセンサー14は、本実施形態では、各々に対応するクランプ12に取り付けられる。ただし、センサー14は、クランプ12への取付に代えて、例えば、各々に対応するクランプベース63、又はキャリッジ11に取り付けられてもよい。
また、センサー14がクランプ12での板材Wの把持状態を検知するとは、クランプ12が、予め設定されている正常な把持位置で板材Wの端部Waを把持しているかどうかをセンサー14が検知することをいう。ここで、正常な把持位置で把持されていない場合とは、例えば、板材Wの端部Waが把持されていない場合や、板材Wの端部Waは把持されているものの、安定性を維持するには不十分な状態で把持されている場合が想定される。
本実施形態では、センサー14は、板材Wが正常な把持位置にあるときに板材Wに突き当たることで出力がオン(ON)となる突き当てセンサーである。突き当てセンサーは、板材Wがクランプ12に把持されたときに、検出端が板材Wの端部Waに対向してY軸方向に沿って変位することができる姿勢でクランプ12に取り付けられる。
制御部15は、オペレーターによる入力指示や加工プログラムに基づいて板材加工機10の動作を制御する。制御部15は、CPUや情報記憶装置などを備えたコンピューターであってもよい。また、板材加工機10は、タッチパネル等のNC画面を備える入出力装置17や、外部に警報音や警報光を発する警報装置18を備えてもよい。この場合、制御部15は、入出力装置17や警報装置18に電気的に接続される。
また、制御部15は、板材加工機10に含まれる駆動系や計測系に係る各構成要素に接続され、本実施形態に係る板材加工工程(板材加工方法)を実行し得る。例えば、制御部15は、第1センサー14a、第2センサー14b及び第3センサー14cと電気的に接続され、各々のセンサー14からの出力を受信することができる。また、制御部15は、クランプ駆動部13と電気的に接続され、クランプ駆動部13に対して駆動指令を送信することができる。
次に、本実施形態に係る板材加工工程を含む板材加工機10の動作について説明する。
図3は、本実施形態に係る板材加工工程を示すフローチャートである。板材加工機10において板材加工工程が開始されると、板材Wの原点位置決めとして、板材Wが第1クランプ12a~第3クランプ12cの3つのクランプ12にセットされる(ステップS101)。ここで、板材Wは、オペレーターにより各々のクランプ12に手動でセットされてもよいし、不図示の搬送機構等を用いて、板材加工機10の外部から自動で搬送され、自動で3つのクランプ12にセットされてもよい。このとき、制御部15は、Y軸モーター27を駆動させてキャリッジベース21を移動させる、又は、X軸モーター24を駆動させてキャリッジ11を移動させることで、キャリッジ11を予め原点位置側に位置させておく。次に、板材Wの厚さ方向がおおよそ鉛直方向となる姿勢で、板材Wの端部Waは、各々のクランプ12に設けられている突き当て部62に突き当てられる。一方、板材Wの端部Wbは、ロケートピン34に設けられている突き当て面34aに突き当てられる。これらの突き当てが完了した後、制御部15は、各々のクランプ12に板材Wを把持させる。
次に、制御部15は、板材WのX軸方向の長さLが、端部Wbから第3クランプ12cまでの長さとして予め設定された長さL3よりも長いかを判断する(ステップS102)。ここで、制御部15は、予め記憶されている加工プログラムを参照することで、板材Wの長さLの値を取得してもよい。
制御部15は、ステップS102において、板材Wの長さLが第3クランプ12cに関する長さL3よりも短いと判断した場合(NO)、板材Wの現時点での位置を原点位置と確定し、次に、加工処理を開始させる(ステップS103)。長さLが長さL3よりも短い場合とは(L<L3)、板材Wが第1クランプ12aと第2クランプ12bとの2つのクランプ12のみで把持される場合である。この場合、板材Wに以下に例示するような反り(キャンバー)が発生していたとしても、反り量は、加工処理時の寸法精度を維持し得る許容範囲に収まるとみなされる。なお、ステップS103に係る加工処理工程については、以下で詳説する。
一方、制御部15は、ステップS102において、板材Wの長さLが第3クランプ12cに関する長さL3よりも長いと判断した場合(YES)、次に、各々のセンサー14に対して各々のクランプ12での板材Wの把持状態を検知させる(ステップS104)。長さLが長さL3よりも長い場合とは(L>L3)、板材Wが第1クランプ12a~第3クランプ12cの3つのクランプ12で把持される場合である。
次に、制御部15は、ステップS104で取得された各々の検知結果に基づいて、把持パターンが、予め設定された以下の3つの把持パターンのいずれに該当するかを判断する(ステップS105)。
図4は、3つの把持パターンと各々の把持パターンに対応する板材Wの反りとの関係を例示する概略平面図である。ここで、板材Wの反りとは、板材Wの厚さ方向を鉛直方向とし、かつ、板材Wの長手方向をX軸方向とおおよそ平行としたときに、Y軸方向のいずれかの側に凸となる板材Wの変形をいう。また、表1は、各々の把持パターンに対応したクランプ12ごとの各々のセンサー14の出力を示す表である。
Figure 2022148423000002
図4(a)は、把持パターンが表1に示す第1パターンである場合を示す図である。把持パターンが第1パターンである場合、板材Wには反りが発生しておらず、X軸に対して板材W(端部Wa)が平行となるため、引き続き板材Wに対して加工処理が行われてもよい。ただし、板材Wに反りが発生していないとは、厳密に全く反りが発生していない場合のみをいうのではなく、ステップS104の段階ですべてのセンサー14の出力がONとなる場合をいう。すべてのセンサー14の出力がONとなる場合、X軸方向で配置位置がそれぞれ異なる各々のクランプ12のすべてにおいて正常な把持位置で板材Wを把持していることになるため、板材Wにはおおよそ反りが発生していないとみなされる。つまり、制御部15は、第1センサー14a~第3センサー14cのすべてのセンサー14の出力がONであるという検知結果に基づいて、把持パターンが第1パターンであると判断することができる。
図4(b)は、把持パターンが第2パターンの場合を示す図である。把持パターンが第2パターンである場合、板材Wには、Y軸方向に関して加工位置PPが設定されている側に凸となる反りが発生している。以下、図4(b)に示すようにY軸方向に関して加工位置PPが設定されている側に凸となる形状を「第1凸形状」という。板材Wに第1凸形状の反りが発生している場合、X軸方向の両端部に配置されているクランプ12、すなわち、一端側クランプである第1クランプ12aと、他端側クランプである第3クランプ12cとのみが、正常な把持位置で板材Wを把持する。一方、配列間クランプである第2クランプ12bに設けられている突き当て部62から板材Wの端部Waまでの間隔c1が大きくなり、第2クランプ12bは、正常な把持位置で板材Wを把持することができない。この場合、第1センサー14a及び第3センサー14cの各々の出力はONとなるが、第2センサー14bの出力はOFFとなる。つまり、制御部15は、第1センサー14a及び第3センサー14cの各々の出力がONであり、第2センサー14bの出力がOFFであるという検知結果に基づいて、把持パターンが第2パターンであると判断することができる。
図4(c)は、把持パターンが第3パターンの場合を示す図である。把持パターンが第3パターンである場合、板材Wには、Y軸方向に関してクランプ12が設置されている側に凸となる反りが発生している。以下、図4(c)に示すようにY軸方向に関してクランプ12が設置されている側に凸となる形状を「第2凸形状」という。板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合、一端側クランプである第1クランプ12aと、配列間クランプである第2クランプ12bとのみが、正常な把持位置で板材Wを把持する。一方、他端側クランプである第3クランプ12cに設けられている突き当て部62から板材Wの端部Waまでの間隔c2が大きくなり、第3クランプ12cは、正常な把持位置で板材Wを把持することができない。この場合、第1センサー14a及び第2センサー14bの各々の出力はONとなるが、第3センサー14cの出力はOFFとなる。つまり、制御部15は、第1センサー14a及び第2センサー14bの各々の出力がONであり、第3センサー14cの出力がOFFであるという検知結果に基づいて、把持パターンが第3パターンであると判断することができる。
ここで、図4(b)に示すように、板材Wに第1凸形状の反りが発生している場合、第1クランプ12aと第3クランプ12cとのみが正常な把持位置で板材Wを把持する。第3クランプ12cは、複数のクランプ12のうち、一端側クランプである第1クランプ12aから最も遠い位置(長さL3;図2参照)に配置されている他端側クランプである。つまり、板材Wに第1凸形状の反りが発生している場合、クランプ12同士の間隔が最も広く確保される第1クランプ12aと第3クランプ12cとのみで板材Wを把持することになるため、X軸に対して板材Wが平行とならないズレを全体として小さく抑えやすい。そこで、板材Wに第1凸形状の反りが発生している場合、すなわち、把持パターンが第2パターンである場合には、引き続きパンチ穴加工等の加工処理が実施されてよいものとする。同様に、把持パターンが第1パターンである場合には、板材Wにはおおよそ反りが発生していないとみなされるため、引き続きパンチ穴加工等の加工処理が実施されてよいものとする。
一方、板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合、第1クランプ12aと、第2クランプ12bとのみが、正常な把持位置で板材Wを把持する。第2クランプ12bは、一端側クランプである第1クランプ12aを基準とすると、第3クランプ12cまでの長さL3よりも短い長さL2(図2参照)の位置に配置されている配列間クランプである。つまり、板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合、クランプ12同士の間隔が比較的狭い第1クランプ12aと第2クランプ12bとのみで板材Wを把持することになる。そのため板材Wに第2凸形状の反りが発生していると、第1凸形状の反りが発生している場合に比べて、X軸に対して板材Wが平行とならないズレが、端部Wbから端部Wbとは反対側の端部Wcに向かうにつれて大きくなる。そこで、板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合、すなわち、把持パターンが第3パターンである場合には、引き続き加工処理が実施されるのは望ましくないものとする。
上記のような把持パターンの定義のもと、制御部15は、ステップS105において、特定した把持パターンが第1パターン又は第2パターンに該当すると判断した場合、次に、ステップS103に係る加工処理工程に移行する。
一方、制御部15は、ステップS105において、特定した把持パターンが第3パターンに該当すると判断した場合、ステップS103に係る加工処理工程に移行させない、すなわち、板材Wに対する加工処理を開始させない。具体的には、制御部15は、板材Wに対する加工処理工程を開始させないことを決定し、例えば、入出力装置17のNC画面に、ステップS103に係る加工処理工程に移行していないことを表示させる(ステップS106)。制御部15は、ステップS106の後、ステップS107に移行する。
次に、制御部15は、すべてのクランプ12を開放させ、板材Wの把持を解除させる(ステップS107)。制御部15は、ステップS107の後、ステップS108に移行する。
図5は、ステップS107の後に第2クランプ12bを板材Wから離れる方向に移動させ、板材Wの端部Waを各々のクランプ12に設けられている突き当て部62に向けて押し付けた状態を示す概略平面図である。
次に、制御部15は、クランプ駆動部13を駆動させて、配列間クランプである第2クランプ12bを板材Wから離れる方向に移動させる(ステップS108)。図5(a)は、ステップS108における動作に対応し、図4(c)に示す状態にあった第2クランプ12bが板材Wから離れる方向に移動した状態を示している。ここで、第2クランプ12bの移動量は、少なくとも、次のステップS109において板材Wの端部Waを各々の突き当て部62に向けて突き当てても、端部Waが第2クランプ12bの突き当て部62に接触しない程度とする。
次に、板材Wが、再度、第1クランプ12a~第3クランプ12cの3つのクランプ12にセットされる(ステップS109)。図5(b)は、ステップS109における動作に対応し、図5(a)に示す状態にある各々のクランプ12の突き当て部62に向けて板材Wの端部Waを押し付けた状態を示している。ステップS109における板材Wのセットの手順は、ステップS101における手順と同様である。例えば、板材Wは、ステップS106におけるNC画面の表示を確認したオペレーターにより、各々のクランプ12に手動でセットされてもよいし、制御部15の指示により、不図示の搬送機構等を用いて自動で3つのクランプ12にセットされてもよい。最終的に、制御部15は、各々のクランプ12に板材Wを把持させる。
次に、制御部15は、ステップS104と同様に、各々のセンサー14に対して、対応するクランプ12での板材Wの把持状態を検知させる(ステップS110)。
次に、制御部15は、ステップS105と同様に、ステップS110で取得された各々の検知結果に基づいて、把持パターンが、予め設定された3つの把持パターンのいずれに該当するかを判断する(ステップS111)。
制御部15は、ステップS111において、特定した把持パターンが第1パターン又は第2パターンに該当すると判断した場合、次に、ステップS103に係る加工処理工程に移行する。
ステップS103に係る加工処理工程は、実際に板材Wの所望の位置にパンチ穴加工等を行う工程である。制御部15は、ステップS103において、キャリッジ11を移動させて板材Wを加工位置PPに対して位置決めしつつ、加工位置PPに割り出したパンチ金型42を下方のダイ金型に向けて打圧させる。これにより、板材加工機10は、板材Wの所望の位置にパンチ穴加工を行うことができる。そして、制御部15は、加工処理工程が終了した後、一連の板材加工工程を終了する。
一方、制御部15は、ステップS111において、特定した把持パターンが第3パターンに該当すると判断した場合、次に、入出力装置17のNC画面に、ステップS103に係る加工処理工程に移行していないことを表示させる(ステップS112)。この場合、板材Wの反りは、板材Wの把持位置を変更しただけではX軸に対して板材Wが平行とならないズレを抑えることが難しいほど大きい状態にある。そこで、制御部15は、ステップS112の後、板材加工機10をアラーム停止させ(ステップS113)、その後、一連の板材加工工程を終了する。なお、制御部15は、ステップS113において、警報装置18に外部に警報音や警報光を発せさせ、現在処理対象となっている板材Wに対して引き続き加工処理を施すことは望ましくない旨をオペレーターに警告してもよい。
次に、本実施形態に係る板材加工機10及び板材加工方法の効果について説明する。
まず、板材加工機10は、X軸方向の一端側に配列される一端側クランプ、X軸方向の他端側に配列される他端側クランプ、及び、一端側クランプと他端側クランプとの間に配列される配列間クランプとの少なくとも3つ以上のクランプを備える。また、板材加工機10は、クランプ12での板材Wの把持状態を検知する複数のセンサー14を備える。制御部15は、複数のセンサー14の出力に基づいて、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、板材Wに対する加工処理を開始させない。
また、本実施形態に係る板材加工方法は、少なくとも3つ以上のクランプ12において板材Wが正常な把持位置にあるかを判断する工程(ステップS105)を備える。また、板材加工方法は、少なくとも3つ以上のクランプ12のうち、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、板材Wに対する加工処理工程を開始させないことを決定する工程(ステップS106)を備える。
ここで、クランプ12が3つ存在する上記の例示では、第1クランプ12aが一端側クランプに、第2クランプ12bが配列間クランプに、第3クランプ12cが他端側クランプにそれぞれ相当する。
被加工物としての板材WがX軸方向に長尺である場合、複数のクランプ12により把持されるときに主平面がXY平面と平行となる状態では、板材WにY軸方向のプラスマイナスいずれかの方向に凸となる反りが発生している場合がある。まず、板材Wに図4(b)に示すような第1凸形状の反りが発生している場合、一端側クランプ(第1クランプ12a)と他端側クランプ(第3クランプ12c)とのみが正常な把持位置で板材Wを把持する。他端側クランプは、少なくとも3つ以上のクランプ12のうち、一端側クランプから最も遠い位置に配置されているクランプである。つまり、板材Wに第1凸形状の反りが発生している場合には、クランプ12同士の間隔が最も広く確保される一端側クランプと他端側クランプとのみで板材Wを把持することができる。したがって、板材Wに反りが発生していたとしても、X軸に対して板材Wが平行とならないズレを全体として小さく抑えることができるので、板材Wに反りが発生していないとみなされる場合と併せて、引き続きパンチ穴加工等の加工処理が実施されてよい。
ところが、板材Wに図4(c)に示すような第2凸形状の反りが発生している場合、一端側クランプ(第1クランプ12a)と配列間クランプ(第2クランプ12b)とのみが正常な把持位置で板材Wを把持する。配列間クランプは、少なくとも3つ以上のクランプ12のうち、一端側クランプを基準とすると、他端側クランプまでの長さよりも短い長さの位置に配置されているクランプである。つまり、板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合には、クランプ12同士の間隔が比較的狭い一端側クランプと配列間クランプとのみで板材Wを把持することになる。したがって、板材Wに第2凸形状の反りが発生していると、第1凸形状の反りが発生している場合に比べて、X軸に対して板材Wが平行とならないズレが、端部Wbから端部Wbとは反対側の端部Wcに向かうにつれて大きくなる。このようなことから、板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合には、Y軸方向に関して端部Waを基準とした穴形成位置等の寸法を高精度に維持することが難しくなり、引き続き加工処理が実施されるのは望ましくないこともあり得る。
これに対して、本実施形態に係る板材加工機10及び板材加工方法では、板材Wをクランプ12にセットするときに、制御部15は、少なくとも3つ以上のクランプ12において板材Wが正常な把持位置にあるかを判断する。ここで、制御部15は、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、板材Wには第2凸形状の反りが発生していることを認識することができる。そして、制御部15は、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、第2凸形状の反りが発生している板材Wに対する加工処理工程を開始させない。したがって、板材加工機10及び本実施形態に係る板材加工方法は、板材Wにおいて所望の加工寸法が得られないという状況を予め回避させることができる。
このように、本実施形態によれば、所望の加工寸法が得られていない板材Wの発生を抑える板材加工機10及び板材加工方法を提供することができる。そして、このような板材加工機10及び板材加工方法を採用することにより、Y軸方向に関して板材Wの端部Waを基準とした穴形成位置等の寸法を高精度に維持しやすくする、換言すれば、精度のばらつきを小さく抑えやすくすることができる。
また、板材加工機10は、キャリッジ11に設置され、配列間クランプをY軸方向に沿って移動させるクランプ駆動部13を備えてもよい。制御部15は、板材Wに対する加工処理を開始させないと判断した場合、クランプ駆動部13を駆動させて配列間クランプを板材Wから離れる方向に移動させてもよい。
また、本実施形態に係る板材加工方法は、板材Wに対する加工処理工程(ステップS103)を開始させないことを決定した場合、配列間クランプを板材Wから離れる方向に移動させる工程(ステップS108)を備えてもよい。
制御部15は、一端側クランプ及び配列間クランプのみについて板材Wが正常な把持位置にあると判断した場合、加工処理に移行する前に、図5(a)に示すように、クランプ駆動部13を駆動させて配列間クランプを板材Wから離れる方向に移動させる。以後、その板材Wをクランプ12に再度セットさせれば、図5(b)に示すように、一端側クランプと他端側クランプとのみが、正常な把持位置で板材Wを把持することになる。つまり、板材Wに第2凸形状の反りが発生している場合でも、第1凸形状の反りが発生している場合と同様に、クランプ12同士の間隔が最も広く確保される一端側クランプと他端側クランプとのみで板材Wを把持させることができる。結果として、X軸に対して板材Wが平行とならないズレを全体として小さく抑えることができる。
このような板材加工機10及び板材加工方法によれば、X軸に対して板材Wが平行とならないズレを抑えることができる。
また、板材加工機10では、制御部15は、配列間クランプを板材Wから離れる方向に移動させた後に、板材Wがクランプ12の側に押し付けられたときには、再度、複数のセンサー14の出力に基づいて板材Wが正常な把持位置にあるかを判断してもよい。
ここでの判断は、図3に示す板材加工工程中のステップS111に相当する。板材Wをクランプ12に再セット(ステップS109)した後に、把持パターンが未だ第3パターンであると判断されるとは、板材Wには非常に大きな反りが発生していることを意味する。そこで、このような板材加工機10のように、板材Wをクランプ12に再セットした後に、再度、板材Wが正常な把持位置にあるかを判断することで、最終的に不良と認定されるおそれがある板材Wに対する無駄な加工処理を予め回避させることができる。
更に、板材加工機10では、センサー14は、板材Wが正常な把持位置にあるときに板材Wに突き当たることで出力がオン(ON)となる突き当てセンサーであってもよい。
このような板材加工機10によれば、制御部15は、板材Wが正常な把持位置にあることを、簡易的な構成で、かつ、簡易的な制御で認識することができる。
なお、上記の説明では、クランプ12が3つ存在する場合について例示したが、クランプ12が4つ以上存在してもよい。例えば、クランプ12が4つ存在する場合には、配列間クランプが2つ存在することになり、2つの配列間クランプについて、それぞれクランプ駆動部13が設置され、制御部15により制御されることになる。
また、図3に示す板材加工工程では、加工処理工程(ステップS103)の後、そのまま終了する。しかし、本実施形態で想定されているように板材Wが長尺である場合には、板材加工工程は、掴み替え工程を含み、第1の加工処理工程を終えた後、掴み替え工程によりクランプ12が板材Wを掴み替え、更に第2の加工処理工程が行われてもよい。
また、図3に示す板材加工工程では、制御部15は、ステップS105の後、ステップS106として、入出力装置17のNC画面に、ステップS103に係る加工処理工程に移行していないことを表示させる。これに対して、制御部15は、ステップS106において、更に、把持パターンが第3パターンから第2パターンとなるように板材Wをセットし直すようオペレーターに促す表示を行わせてもよい。又は、把持パターンを第3パターンから第2パターンへと変更する板材Wのセットし直しは、不図示の搬送機構などを用いて自動的で行われてもよい。ここで、第3パターンから第2パターンへの把持パターンの変更方法としては、例えば、ステップS107でのクランプ開放後、板材Wの裏表を、X軸を基準として対称に反転させてもよいし、板材Wを水平面上で180度回転させてもよい。なお、このような把持パターンの変更後は、ステップS109に移行する。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 板材加工機
11 キャリッジ
12 クランプ
12a 第1クランプ
12b 第2クランプ
12c 第3クランプ
13 クランプ駆動部
14 センサー
14a 第1センサー
14b 第2センサー
14c 第3センサー
15 制御部
PP 加工位置
W 板材
Wa 端部

Claims (6)

  1. 加工位置に対してX軸方向及びY軸方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジにX軸方向に沿って設置され、被加工物としての板材の端部をそれぞれ把持する、X軸方向の一端側に配列される一端側クランプ、X軸方向の他端側に配列される他端側クランプ、及び、前記一端側クランプと前記他端側クランプとの間に配列される配列間クランプとの少なくとも3つ以上のクランプと、
    前記クランプのそれぞれに設置され、前記クランプでの前記板材の把持状態を検知する複数のセンサーと、
    前記複数のセンサーの出力に基づいて、前記一端側クランプ及び前記配列間クランプのみについて前記板材が正常な把持位置にあると判断した場合、前記板材に対する加工処理を開始させない制御部と、
    を備える板材加工機。
  2. 前記キャリッジに設置され、前記配列間クランプをY軸方向に沿って移動させるクランプ駆動部を備え、
    前記制御部は、前記板材に対する加工処理を開始させないと判断した場合、前記クランプ駆動部を駆動させて前記配列間クランプを前記板材から離れる方向に移動させる、請求項1に記載の板材加工機。
  3. 前記制御部は、前記配列間クランプを前記板材から離れる方向に移動させた後に、前記板材が前記クランプの側に押し付けられたときには、再度、前記複数のセンサーの出力に基づいて前記板材が正常な把持位置にあるかを判断する、請求項2に記載の板材加工機。
  4. 前記センサーは、前記板材が正常な前記把持位置にあるときに前記板材に突き当たることで前記出力がオンとなる突き当てセンサーである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の板材加工機。
  5. 加工位置に対してX軸方向及びY軸方向に移動するキャリッジにX軸方向に沿って設置されている少なくとも3つ以上のクランプに、被加工物としての板材の端部をそれぞれ把持させるときに、それぞれの前記クランプにおいて前記板材が正常な把持位置にあるかを判断する工程と、
    少なくとも3つ以上の前記クランプのうち、X軸方向の一端側に配置されている一端側クランプ、及び、前記一端側クランプとX軸方向の他端側に配置されている他端側クランプとの間に配置されている配列間クランプのみについて前記板材が正常な把持位置にあると判断した場合、前記板材に対する加工処理工程を開始させないことを決定する工程と、
    を備える板材加工方法。
  6. 前記板材に対する加工処理工程を開始させないことを決定した場合、前記配列間クランプを前記板材から離れる方向に移動させる工程を備える、請求項5に記載の板材加工方法。
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