JP3190461B2 - 板材加工方法及びこの板材加工方法に使用する係合位置決め装置 - Google Patents

板材加工方法及びこの板材加工方法に使用する係合位置決め装置

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JP3190461B2
JP3190461B2 JP33130492A JP33130492A JP3190461B2 JP 3190461 B2 JP3190461 B2 JP 3190461B2 JP 33130492 A JP33130492 A JP 33130492A JP 33130492 A JP33130492 A JP 33130492A JP 3190461 B2 JP3190461 B2 JP 3190461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばパンチプレス及
びシャーリングマシンのごとき複数の異種の板加工機に
より、或いは例えば2台のパンチプレスのごとき複数の
同種の板材加工機により、一枚の板材に対して所望の板
材加工を行う板材加工方法、及びこの板材加工方法に使
用する係合位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1枚の板材に対して例えばパンチプレス
のごとき第1板材加工機によりパンチング加工を行い、
例えばシャーリングマシンのごとき第2板材加工機によ
りシャーリング加工を行う場合について説明すると、パ
ンチプレスにおける第1テーブルに板材を搬入した後
に、この板材を第1テーブルにおけるx軸方向,y軸方
向の原点位置に位置決めし、パンチプレスにおける第1
クランプ装置によりこの板材を把持する。そして、上記
第1クランプ装置をx軸方向,y軸方向へ移動させて上
記板材をパンチプレスにおけるパンチング加工部に移動
位置決めし、このパンチング加工部により上記板材に対
して所望のパンチング加工を行う。ここで、x軸方向と
は左右方向のことをいい、y軸方向とは前後方向のこと
をいう。
【0003】上記板材に対してパンチング加工を行った
後に、第1クランプ装置の把持状態を解除し、この板材
をパンチプレスから搬出して、シャーリングマシンにお
ける第2テーブルに搬入せしめる。
【0004】上記板材を第2テーブルに搬入せしめた後
に、この板材を第2テーブルにおいてx軸方向,y軸方
向の原点位置に原点位置決めし、シャーリングマシンに
おける第2クランプ装置によりこの板材の端部を把持す
る。そして、第2クランプ装置をx軸方向,y軸方向へ
移動させて、上記板材をシャーリグマシンにおけるシャ
ーリグ加工部に移動位置決めし、このシャーリグ加工部
によりこの板材に対して所望のシャーリグ加工を行う。
【0005】なお、上記板材を第1テーブルにおけるx
軸方向、y軸方向の原点位置に位置決めするために、第
1テーブルの左側には板材の左側面に当接可能なx軸原
点位置決め部材が設けてあると共に、第1クランプ装置
は板材の前側面に当接可能なy軸原点位置決め部材を備
えている。同様に、上記板材を第2テーブルにおけるx
軸方向、y軸方向の原点位置に位置決めするために、第
2テーブルの左側にはx軸原点位置決め部材が設けてあ
り、第2クランプ装置はy軸原点位置決め部材を備えて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の第1板
材加工機におけるx軸原点位置決め部材、y軸原点位置
決め部材と、第2板材加工機におけるx軸原点位置決め
部材、y軸原点位置決め部材の精度異なる場合が多い。
このような場合においては、板材を第2テーブルにおけ
る原点位置に位置せしめたときに、第1テーブルにおけ
る原点位置に位置せしめたときに比較して、x軸方向,
y軸方向にわずかにずれが生じる。そのため、同一の基
準位置のもとで複数の板材加工機により板材加工を行う
ことができず、精密な板材加工を行うことができないと
いった問題があった。
【0007】そこで、本発明は、上記の問題点を解決す
ることができる板材加工方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、1枚の板材に対して第1板材加工機、第2板
材加工機によりそれぞれ所望の板材加工を行う板材加工
方法において、第1板材加工機における第1テーブルの
x軸方向,y軸方向の原点位置に位置決めした後に、板
材を第1板材加工機における第1加工部に移動位置決め
し、第1加工部により上記板材に対して所望の板材加工
を行うと共に、上記板材に複数の基準穴を所定方向へ適
宜間隔に形成せしめる第1加工工程と、上記第1加工工
程が終了した後に、上記板材を第1板材加工機から搬出
して、第2板材加工機における第2テーブルに搬入し、
第2板材加工機における第2クランプ装置により上記板
材の端部を把持する搬入工程と、上記搬入工程が終了し
た後に、第2板材加工機に前記所定方向と同方向へ適宜
間隔に備えた複数の位置決めピンを下降させて、複数の
位置決めピンの先端部がそれぞれ対応する前記基準穴に
進入したことが検出されると、位置決めピンの下降作動
を一旦停止させると共に第2クランプ装置の把持状態を
解除し、更に、複数の位置決めピンを対応する基準穴に
係合せしめることにより、上記板材を第2テーブルのx
軸方向,y軸方向の所定位置に位置決めする第2位置決
め工程と、上記第2位置決め工程が終了した後に、上記
板材を第2板材加工機における第2加工部に移動位置決
めし、第2加工部により上記板材に対して所望の板材加
工を行う第2加工工程とを備えてなることを特徴とす
る。
【0009】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1記載の板材加工方法に使用する係合位置決め装置にお
いて、前記第2板材加工機における第2テーブルの上方
位置に前記対応する基準穴に上方向から係合する複数の
位置決めピンを適宜間隔に設け、上記位置決めピンを昇
降させるピン昇降作動装置を設け、上記位置決めピンの
先端部をテーパに構成し、上記テーパの先端部が対応す
る基準穴に進入したことを検出する進入検出手段を設
け、かつ上記進入検出手段により上記検出したときに、
位置決めピンの下降作動を一旦停止せしめて再度位置決
めピンが下降するようにピン昇降作動装置を制御すると
共に前記第2クランプ装置の把持状態を解除するように
第2クランプ装置を制御する制御手段を設けてなること
を特徴とする。
【0010】
【作用】前記の構成において、第1板材加工機の第1テ
ーブルのx軸方向,y軸方向の原点位置に板材を位置決
めした後に、第1加工部により板材に対して所望の板材
加工を行うと共に、板材に複数の基準穴を所定方向へ適
宜間隔に形成せしめる。そして、上記板材を第2板材加
工機における第2テーブルに搬入せしめる。
【0011】上記板材を第2テーブルに搬入せしめた後
に、複数の位置決めピンを対応する基準穴に係合せしめ
ることにより、この板材を第2テーブルの所定位置に位
置せしめることができる。ここで、第2板材加工機に備
えた複数の位置決めピンは、上記複数の基準穴と同様
に、前記所定方向へ適宜間隔を保っているために、上記
板材を第2テーブルにおける所定位置に位置せしめたと
きに、第1テーブルにおける原点位置に位置せしめたと
きに比較して、この板材がx軸方向,y軸方向へずれた
りすることはない。
【0012】上記板材を第2テーブルにおける所定位置
に位置せしめた後に、第2加工部によりこの板材に対し
て所望の板材加工を行う。
【0013】
【実施例】以下、本実施例に係る発明について図面を参
照して説明する。
【0014】図1を参照するに、この図に示す加工ライ
ンは第1タレットパンチプレス1と第2タレットパンチ
プレス3を左右(図1において左右)に備えてあり、こ
の第1タレットパンチプレス1と第2タレットパンチプ
レス3の間には板材搬送装置5が設けてある。
【0015】上記第1タレットパンチプレス1について
簡単に説明すると、この第1タレットパンチプレス1は
上下に対向した上部フレーム7a,下部フレーム9aと
からなるブリッジ型の本体フレーム11aを備えてな
る。この下部フレーム9aに板材Wを支持する第1テー
ブル13a設けてあり、この第1テーブル13aは、下
部フレーム9aに固定した固定テーブル15aとこの固
定テーブル15aの左右両側に前後方向(図1において
下上方向)、換言すればy軸方向へ移動自在に設けた一
対の可動テーブル17aとからなる。
【0016】上記第1テーブル13aには左右方向、換
言すればx軸方向、y軸方向へ板材Wを移動位置決めす
るために板材移動位置決め装置19aが設けてある。よ
り詳細には、可動テーブル17aの前部にはx軸方向へ
延伸したキャレッジベース21aが設けてあり、このキ
ャレッジベース21aにはx軸方向へ移動自在なキャレ
ッジ23aが設けてある。そして、上記キャレッジ23
aには板材Wの前端部を把持する複数の第1クランプ装
置25aが設けてある。
【0017】上記第1テーブル13aに板材Wを搬入し
た後に、この板材Wを第1テーブル13aにおけるx軸
方向,y軸方向への原点位置に位置決めするために、第
1テーブル13aにおける一方の可動テーブル17aの
左側には板材Wの左側面に当接可能なx軸原点位置決め
部材27aが設けてあり、第1クランプ装置25aは板
材Wの前側面に当接可能なy軸原点位置決め部材29a
(図2参照)を備えている。上記x軸原点位置決め部材
27aは可動テーブル17aの支持面に対して出没可能
に設けてある。
【0018】上記本体フレーム11aにおける固定テー
ブル15aの後側には板材Wに対してパンチング加工を
行う第1板材加工部31aが設けてある。より詳細に
は、本体フレーム11aにおける上部フレーム7aの適
宜位置には複数のパンチ(図示省略)を備えた上部タレ
ット33aが設けてあり、本体フレーム11aにおける
下部フレーム9aの適宜位置には複数のダイ(図示省
略)を備えた下部タレット35aが上部タレット33a
に上下に対向して設けてある。上記上部タレット33
a、下部タレット35aはタレット用サーボモータ(図
示省略)の駆動制御により同期して同方向へ回転するも
のである。また、上部フレーム7aにおける上部タレッ
ト33aの垂直上方位置には図示省略のストライカーが
設けてあり、このストライカーは所定のパンチを打圧す
る作用を有している。
【0019】上記構成により、タレットパンチプレス1
における第1テーブル13aに板材Wを支持せしめた後
に、この板材Wの左側面及び前側面をx軸原点位置決め
部材27a及びy軸原点位置決め部材29aにそれぞれ
当接せしめる。これによって、上記板材Wを第1テーブ
ル13aにおけるx軸方向,y軸方向の原点位置に位置
決めするとができる。なお、このときx軸原点位置決め
部材27aは第1テーブル13aの支持面に対して突出
してあり、y軸原点位置決め部材29aの当接面はy軸
方向の原点位置に位置している。上記板材Wを第1テー
ブル13aにおけるx軸方向,y軸方向の原点位置に位
置せしめた後に、板材移動位置決め装置19aにおける
複数の第1クランプ装置25aによりこの板材Wの前端
部を把持する。板材Wの先端部を把持した後に、可動テ
ーブル17aをy軸方向へ移動させると共にキャレッジ
23aをx軸方向へ移動させることにより、第1クラン
プ装置25aをx軸方向,y軸方向へ移動させて上記板
材Wを第1板材加工部31aにおける上部タレット33
aと下部タレット35aの間の所定位置に移動位置決め
する。また、上部タレット33aと下部タレット35a
を同期して同方向へ回転させて所定のパンチ,ダイをス
トライカーの垂直下方位置に割出す。そして、ストライ
カーにより所定のパンチを打圧することにより、上記板
材Wに対して所望の板材加工を行うことができると共
に、上記板材Wに複数の基準穴Hを形成せしめることが
できる。なお、ここで複数の基準穴Hは、本実施例では
板材Wに例えばx軸方向へ適宜間隔に形成せしめた2つ
の基準穴Hである。
【0020】前記タレットパンチプレス3の構成につい
ては、第1タレットパンチプレス1の構成とほぼ同様で
あり、第1タレットパンチプレス1の構成と異なる構成
について説明する。なお、第2タレットパンチプレス3
の構成要素のうち第1タレットパンチプレス1と同様の
構成要素については、図中に第1タレットパンチプレス
1における対応する構成要素と同一番号b符号を付す
る。なお、第2タレットパンンチプレス3はx軸原点位
置決め部材27bを必ずしも備える必要はない。
【0021】上記第2タレットパンチプレス3における
本体フレーム11bの後部適宜位置には係合位置決め装
置37が設けてあり、この係合位置決め装置37は、板
材Wにx軸方向へ適宜間隔に形成せしめた2つの基準穴
Hにそれぞれ係合可能な2つの位置決めピン39を備え
ている。
【0022】より詳細には、図1、図4、図5を参照す
るに、本体フレーム11bにおける上部フレーム7bの
後部(図1において上部、図4において紙面に向って表
部、図5において左部)適宜位置には左右(図1、図4
において左右、図5において紙面に向って表裏)に離隔
した2つの取付部材41が取付ボルトを介して着脱可能
に設けてあり、各取付部材41は調節治具、調節ボルト
等の公知の手段を介してx軸方向,y軸方向へ微小量だ
け位置調節自在である。各取付部材41には下方向へ延
びた支持フレーム43が設けてあり、支持フレーム43
の断面はH形である。各支持フレーム43の右側下部に
は支持ブロック45が固定して設けてあり、各支持ブロ
ック45には上記位置決めピン39がピンガイド47を
介して昇降自在に設けてある。各位置決めピン39を昇
降させるために、上記取付部材41には昇降可能なピス
トンロッド49を備えた昇降シリンダ51が設けてあ
り、ピストンロッド49の先端部が位置決めピン39の
基部に一体的に連結してある。
【0023】各位置決めピン39の基部には昇降プレー
ト53が一体的に設けてあり、この昇降プレート53に
は複数(本実施例では3本)の支持穴53aにはそれぞ
れスライドバー55が昇降自在に設けてある。各スライ
ドバー55の下部側は上記支持ブロック45に昇降自在
に支持されており、各スライドバー55はボルト,座金
を介して昇降プレート53から離脱しないように構成し
てある。更に、各スライドバー55の大径部と昇降プレ
ート53の間にはスライドバー55を下方向へ付勢可能
なスプリング57が弾装してある。
【0024】上記本体フレーム11bにおける固定テー
ブル15bの適宜位置には板材Wを支持するワーク支持
部材59が支持ブロック45に上下に対向して設けてあ
り、このワーク支持部材59は位置決めピン39の先端
部が進入可能な進入孔61を備えてある。
【0025】また、上記各位置決めピン39の先端部に
はテーパTが形成してあり、このテーパTの先端部が対
応する基準穴Hに進入したことを検出するために、ピス
トンロッド49の適宜位置にはドグDが設けてあると共
に支持フレーム43の適宜位置にはこのドグDが当接し
たことを検出するリミットスイッチLSが設けてある。
ここで、ドグDは、テーパTが対応する基準穴Hに進入
するときにリミットスイッチLSに当接するようにして
ある。そして、リミットスイッチLSは、昇降シリンダ
51及び第2クランプ装置25bの作動を制御する制御
手段62に電気的に接続してある。なお、リミットスイ
ッチLSを用いる代わりに、近接スイッチ等を用いた
り、その他の適宜の変更を行うことができる。
【0026】上記構成により、x軸方向へ適宜間隔に2
つの基準穴Hを形成せしめた板材Wを、第2タレットパ
ンチプレス3における第2テーブル13bに支持せしめ
る。そして、第2クランプ装置25bにより上記板材W
の前端部を把持して、この第2クランプ装置25bをx
軸方向,y軸方向へ移動させる。これによって、上記板
材Wをx軸方向,y軸方向へ移動させて、この板材Wに
形成せしめた2つの基準穴Hをそれぞれ対応する位置決
めピン39の垂直下方位置に位置せしめることができ
る。
【0027】2つの基準穴Hをそれぞれ対応する位置決
めピン39の垂直下方位置に位置せしめた後に、各昇降
シリンダ51を作動させて各位置決めピン39、各昇降
プレート53を下降させることにより、各位置決めピン
39の先端部を対応する基準穴Hに係合せしめる。これ
によって、板材Wを水平方向へ移動させて係合位置決め
を行い、第2テーブル13bにおける所定位置に位置せ
しめることができる。なお、複数のスライドバー55
は、スライドバー55の下端面が板材Wに当接するまで
の間においては昇降プレート55と一体的に下降し、当
接後におてはスプリング59の付勢力も相まって板材W
における基準穴Hの付近を押圧する。
【0028】各位置決めピン39を対応する基準穴Hに
係合せしめる過程において、位置決めピン39における
先端部が図6(a)に示すように対応する基準穴Hに進
入すると、ドグDがリミットスイッチLSに当接する。
ドグDが当接することによって、制御手段62の作動に
より昇降シリンダ51を適宜に制御して位置決めピン3
9の下降作動を一旦停止せしめると共に、第2クランプ
装置25bを制御して把持状態を解除する。そして、制
御手段62の作動により昇降シリンダ51を適宜に制御
して再度位置決めピン39を下降せしめることにより、
板材Wを水平方向へ微小量mだけ移動させつつ、位置決
めピン39を対応する基準穴Hに係合せしめる(図6
(a),(b)参照)。以上により、板材Wの係合位置
決めを精密に行い得るものである。
【0029】前記板材搬送装置5について図1を参照し
て簡単に説明すると、第1タレットパンチ1における第
1テーブル13aと第2タレットパンチプレス3におけ
る第2テーブル13bの間には搬送テーブル63が配置
してある。上記搬送テーブル63の上方位置にはx軸方
向へ延伸したガイドレール65が設けてあり、このガイ
ドレール65の左端部は第1テーブル13bの垂直上方
位置に、ガイドレール65の右端部は第2テーブル13
bの垂直上方位置に位置している。上記のガイドレール
65にはキャレッジ67がx軸方向へ移動可能に設けて
あり、このキャレッジ67には板材Wの右端部を把持す
る複数の搬送クランプ装置69が設けてある。
【0030】上記構成により、板材Wを把持した第1ク
ランプ装置25aを第1テーブル13aにおいてx軸方
向,y軸方向へ適宜に移動させることにより、この板材
Wを第1テーブル13aの右部適宜位置に位置せしめ
る。次にキャレッジ67を左方向へ移動させて複数の搬
送クランプ装置69を上記板材Wに接近させて、複数の
搬送クランプ装置69により板材Wの右端部を把持し、
第1クランプ装置25aの把持状態を解除する。そし
て、キャレッジ67を右方向へ移動させることにより、
上記板材Wを第1テーブル13aから搬出して搬送テー
ブル63へ搬入せしめることができる。
【0031】上記キャリッジ67を更に右方向へ移動さ
せることにより、上記板材Wを搬送テーブル65から搬
出して第2テーブル13bへ搬入せしめることができ
る。そして、第2クランプ装置25bをx軸方向,y軸
方向へ移動させて上記板材Wに近接させて、第2クラン
プ装置25bによりこの板材Wの前端部を把持し、搬送
クランプ装置69の把持状態を解除する。
【0032】次に、1枚の板材Wに対して第1タレット
パンチプレス1と第2タレットパンチプレス3により板
材加工を行う板材加工方法について図1、図2、図3を
参照して説明する。
【0033】第1加工工程 図2(a)に示すような1枚の板材Wを第1テーブル1
3aに搬入せしめた後に、この板材Wの左側面(図1、
図2において左側面)及び前側面(図1、図2において
下側面)をx軸原点位置決め部材27a,y軸原点位置
決め部材29aにそれぞれ当接せしめて、この板材Wを
第1テーブル13aにおけるx軸方向,y軸方向の原点
位置に位置決めする。原点位置決めした後に、第1クラ
ンプ装置25aにより上記板材Wの前端部を把持する。
【0034】そして、第1クランプ装置25aをx軸方
向,y軸方向へ適宜に移動させて、上記板材Wを第1板
材加工部31aに移動位置決めする。また、前述のごと
く第1板材加工部31aにより板材Wに2つの基準穴H
をx軸方向へ適宜間隔に形成せしめると共に(図2
(a)参照)、板材Wに対して所望の板材加工を行い、
被加工部W1 ,W2 を形成せしめる。ここで、被加工部
W1 ,W2 と基準穴Hとの位置関係は図2(c)に示す
寸法関係がある。
【0035】搬入工程 上記第1加工工程が終了した後に、第1クランプ装置2
5aの把持状態を解除して、前述のごとく板材搬送装置
5を操作することにより、上記板材Wを第1タレットパ
ンチプレス1から搬出して第2タレットパンチプレス3
における第2テーブル13bに搬入せしめる。そして、
第2クランプ装置25bにより上記板材Wの前端部を把
持する。
【0036】第2位置決め工程 上記搬入工程の終了した後に、この第2クランプ装置2
5bをx軸方向,y軸方向へ移動させる。これによっ
て、上記板材Wをx軸方向,y軸方向へ移動させて、こ
の板材Wに形成せしめた2つの基準穴Hをそれぞれ対応
する位置決めピン39の垂直下方位置に位置せしめるこ
とができる。
【0037】2つの基準穴Hをそれぞれ対応する位置決
めピン39の垂直下方位置に位置せしめた後に、各昇降
シリンダ51を作動させて各位置決めピン39、各昇降
プレート53を下降させることにより、各位置決めピン
39の先端部を対応する基準穴Hに係合せしめる。これ
によって、板材Wを水平方向へ移動させて係合位置決め
を行い、第2テーブル13bにおける所定位置に位置せ
しめることができる。なお、複数のスライドバー55
は、スライドバー55の下端面が板材Wに当接するまで
の間においては昇降プレート55と一体的に下降し、当
接後におてはスプリング59の付勢力も相まって板材W
における基準穴Hの付近を押圧する。
【0038】各位置決めピン39を対応する基準穴Hに
係合せしめる過程において、位置決めピン39における
先端部が図6(a)に示すように対応する基準穴Hに進
入すると、ドグDがリミットスイッチLSに当接する。
ドグDが当接することによって、制御手段62の作動に
より昇降シリンダ51を適宜に制御して位置決めピン3
9の下降作動を一旦停止せしめると共に、第2クランプ
装置25bを制御して把持状態を解除する。そして、制
御手段62の作動により昇降シリンダ51を適宜に制御
して再度位置決めピン39を下降せしめることにより、
板材Wを水平方向へ微小量mだけ移動させつつ、位置決
めピン39を対応する基準穴Hに係合せしめる(図6
(a),(b)参照)。以上により、板材Wの係合位置
決めを精密に行い得るものである。
【0039】ここで、第2タレットパンチプレス3に備
えた係合位置決め装置37における2つの位置決めピン
39は、2つの上記基準穴Hと同様にx軸方向へ適宜間
隔を保っているために、上記板材Wを第2テーブル13
bにおける所定位置に位置せしめたときに、第1テーブ
ル13aにおける原点位置に位置せしめたときに比較し
て、この板材Wがx軸方向,y軸方向へずれたりするこ
とはない。したがって、2つの基準穴Hと被加工部W1
,W2 との位置関係は図2(b)に示す寸法関係を保
っている(図3(a)参照)。
【0040】第2加工工程 上記第2位置決め工程の終了した後に、第2クランプ装
置25bにより上記板材Wの前端部を把持する。そし
て、第2クランプ装置25bをx軸方向,y軸方向へ移
動させて、上記板材Wを第2板材加工部31bに移動位
置決めし、この第2板材加工部31bによりこの板材W
に対して所望の板材加工を行い、被加工部W3 ,W4 を
形成せしめる。ここで、被加工部W3 ,W4 と基準穴H
との位置関係は図3(b)に示す寸法関係がある。
【0041】以上のごとき本実施例によれば、1枚の板
材Wを第2テーブル13bにおける所定位置に位置せし
めたときに、第1テーブル13aにおける原点位置に位
置せしめたときに比較して、この板材Wがx軸方向,y
軸方向へずれたりすることはない。したがって、上記板
材Wに対して第2タレットパンチプレス3における第2
テーブル13b上においても精密な移動位置決めを行う
ことができ、第1、第2タレットパンチプレス1,3に
より精密な板材加工を行うことができる。
【0042】また、複数の位置決めピン39を対応する
基準穴Hに係合せしめる前に、複数の位置決めピン39
の先端部がそれぞれ対応する前記基準穴Hに進入したこ
とが検出されると、位置決めピン39の下降作動を一旦
停止させると共に第2クランプ装置25bの把持状態を
解除して、板材Wを微少量だけ移動できる状態にさせて
いるため、複数の位置決めピン39による係合位置決め
を精密に行い得る。
【0043】図7を参照するに、図7に示す加工ライン
は図1に示す加工ラインと異なり、第2板材加工機とし
てシャーリグマシン71を備えている。
【0044】このシャーリグマシン71は、x軸方向へ
延伸した図示省略の上刃、下刃を備えた本体フレーム1
1bと、この本体フレーム11bの前方(図7において
下方)に配置した第2テーブル13bと、この本体フレ
ーム11bの前側面に設けた係合位置決め装置37等を
備えている。なお、シャーリグマシン71における他の
構成要素については、図中に第2タレットパンチプレス
3における対応する構成要素と同一番号を付する。
【0045】図8を参照するに、図8に示す加工ライン
は図7に示す加工ラインと異なり、第2板材加工機とし
てL型の上刃、下刃を備えたシャーリグマシン73を備
えている。
【0046】なお、本発明は、前述のごとき実施例の説
明に限るものではなく、例えば第2板材加工機として実
開平3−65639号公報に示す折曲げ機を用いたり、
第2板材加工機3,71,73の右側に第3板材加工機
を配置したりする等の適宜の変更を行うことにより、そ
の他種々の態様で実施可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明により理解さ
れるように、請求項1又は請求項2に記載の発明によれ
ば、1枚の板材を第2テーブルにおける所定位置に位置
せしめたときに、第1テーブルにおける原点位置に位置
せしめたときに比較して、この板材がx軸方向,y軸方
向へずれたりすることはない。したがって、上記板材に
対して第2テーブル上において精密な移動位置決めを行
うことができ、第1、第2板材加工機により精密な板材
加工を行うことができる。
【0048】また、複数の位置決めピンを対応する基準
穴に係合せしめる前に、複数の位置決めピンの先端部が
それぞれ対応する前記基準穴に進入したことが検出され
ると、位置決めピンの下降作動を一旦停止させると共に
第2クランプ装置の把持状態を解除して、板材を微少量
だけ移動できる状態にさせているため、複数の位置決め
ピンによる係合位置決めを精密に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る加工ラインを示す図である。
【図2】本実施例の作用説明図である。
【図3】本実施例の作用説明図である。
【図4】係合位置決め装置の正面図である。
【図5】係合位置決め装置の側面図である。
【図6】本実施例の作用説明図である。
【図7】他の加工ラインを示す図である。
【図8】他の加工ラインを示す図である。
【符号の説明】
1 第1タレットパンチプレス 3 第2タレットパンチプレス 13a 第1テーブル 13b 第2テーブル 25a 第1クランプ装置 25b 第2クランプ装置 39 位置決めピン H 基準穴

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の板材に対して第1板材加工機、第
    2板材加工機によりそれぞれ所望の板材加工を行う板材
    加工方法において、 第1板材加工機における第1テーブルのx軸方向,y軸
    方向の原点位置に位置決めした後に、板材を第1板材加
    工機における第1加工部に移動位置決めし、第1加工部
    により上記板材に対して所望の板材加工を行うと共に、
    上記板材に複数の基準穴を所定方向へ適宜間隔に形成せ
    しめる第1加工工程と、 上記第1加工工程が終了した後に、上記板材を第1板材
    加工機から搬出して、第2板材加工機における第2テー
    ブルに搬入し、第2板材加工機における第2クランプ装
    置により上記板材の端部を把持する搬入工程と、 上記搬入工程が終了した後に、第2板材加工機に前記所
    定方向と同方向へ適宜間隔に備えた複数の位置決めピン
    を下降させて、複数の位置決めピンの先端部がそれぞれ
    対応する前記基準穴に進入したことが検出されると、位
    置決めピンの下降作動を一旦停止させると共に第2クラ
    ンプ装置の把持状態を解除し、更に、複数の位置決めピ
    ンを対応する基準穴に係合せしめることにより、上記板
    材を第2テーブルのx軸方向,y軸方向の所定位置に位
    置決めする第2位置決め工程と、 上記第2位置決め工程が終了した後に、上記板材を第2
    板材加工機における第2加工部に移動位置決めし、第2
    加工部により上記板材に対して所望の板材加工を行う第
    2加工工程とを備えてなることを特徴とする板材加工方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の板材加工方法に使用する
    係合位置決め装置において、 前記第2板材加工機における第2テーブルの上方位置に
    前記対応する基準穴に上方向から係合する複数の位置決
    めピンを適宜間隔に設け、上記位置決めピンを昇降させ
    るピン昇降作動装置を設け、上記位置決めピンの先端部
    をテーパに構成し、上記テーパの先端部が対応する基準
    穴に進入したことを検出する進入検出手段を設け、かつ
    上記進入検出手段により上記検出したときに、位置決め
    ピンの下降作動を一旦停止せしめて再度位置決めピンが
    下降するようにピン昇降作動装置を制御すると共に前記
    第2クランプ装置の把持状態を解除するように第2クラ
    ンプ装置を制御する制御手段を設けてなることを特徴と
    する係合位置決め装置。
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