JP4188476B2 - 折曲げ加工機におけるワーク位置決め方法及びその装置 - Google Patents

折曲げ加工機におけるワーク位置決め方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロボットを用いてワークを折曲げ加工機に対して前後方向(Y方向)と左右方向(X方向)におけるワークの所定位置へ位置決めを行うための折曲げ加工機におけるワーク位置決め方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、板材加工機としての例えば折曲げ加工機であるプレスブレーキ101においては、図10に示されているようにワークWを把持して前後方向(Y方向)と左右方向(X方向)に移動するロボット103と、このロボット103に把持されたワークWとの位置関係を検出するために圧力センサ105,107が用いられている。
【0003】
例えば、図10には2つの突当て装置のうちの左側の突当て装置109が示されており、先端側に突当て部111を備えたL字状アーム113が突当て部支持台115上に旋回軸117の回りに旋回自在に設けられている。突当て部支持台115はそれぞれX方向及びY方向に移動可能である。さらにL字状アーム113はワークWの位置決め方向により旋回方向が自在に変更できるように構成されている。
【0004】
突当て部支持台115の上にはL字状アーム113の図10において上下の側面にロッド119を介して押圧されるように構成された圧力センサ105,107が設けられている。
【0005】
ロボット103がワークWを把持してX方向のゲージングを行う場合、ワークWは予め突当て装置109の突当て部111がある位置に移動され、その後ロボット103がX方向に移動してワークWが前記突当て部111の図10において右側面に当接される。この当接する時の圧力が圧力センサ105,107により検出され、この時のロボット103のX、Yの座標と突当て部111の位置からロボット103とワークWとの相対的な位置関係が計算される。なお、上記の圧力センサ105,107の反応力は約1kgfである。
【0006】
曲げ線と金型の平行を制御するために行われるY方向のゲージングの場合も、上記のX方向のゲージングと同様である。この場合はワークWが2つの左側と右側の突当て装置109の突当て部111の先端に突き当てられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のワーク位置決め装置においては、圧力センサ105,107のストロークは基本的に微小である。X方向のゲージングのときは、ロボット103のX方向の速度は小さくしているが、圧力センサ105,107が反応してからロボット103に停止指令が出され実際にロボット103が停止するまでには数mmストロークする。
【0008】
このため、しばしば圧力センサ105,107の許容値をオーバーする値となり、圧力センサ105,107の再校正が必要となる。圧力センサ105,107の校正はある圧力を規準として行うため非常に複雑で再現性でも難しさがある。
【0009】
また、この場合にはロボット103が行き過ぎてしまうため、ワークWのずれが発生するという問題点があった。。
【0010】
圧力センサ105,107の反応力が約1kgfなので、ロボット103がX方 向に移動しているとき、ワーク把持位置と検出位置が遠い場合や板厚が薄い場合等のように、場合によってはロボット103の把持力が足りないために、ワークWがずれたり曲がったりして圧力センサ105,107が作動しない状況もあった。Yゲージングでも同様である。
【0011】
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ワーク移動装置がワークを把持してXゲージングを行う場合、ワークが突当て部に接触してセンサが反応しロボットが停止するまでの反応距離によらず、安定したワークの位置検出を行い得る折曲げ加工機におけるワーク位置決め方法及びその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明のワーク位置決め方法は、ワーク移動装置の把持部でワークを把持し、このワークを折曲げ加工機の金型に相対して前後、左右方向に移動せしめることにより、突当て装置の突当て部に前記ワークを突き当ててワークを位置決めするワーク位置決め方法において、ワークを左右方向へ移動せしめてワークが突当て部に接触したとき突当て装置の移動部が動作し、この移動部の動作を検出部により検出して前記ワーク移動装置の停止命令を発生してから実際に停止するまでの反応距離をパラメータとして予め制御装置に記憶し、この反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標により前記ワーク移動装置がワークのどの位置を把持しているを表すワーク相対位置を算出し、このワーク相対位置に基づいてワークを所定の金型の位置に移動位置決めすることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、ワークが左右方向へ移動して突当て装置の突当て部に突き当てられたときに、移動部が動作して移動するので、ワーク移動装置の停止命令が発生されてから実際に停止するまでの反応距離を吸収すると共に、この反応距離が予め制御装置に記憶されているので、反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標からワーク相対位置が算出される。ワーク移動装置はワーク相対位置に基づいてワークを正確に金型の所定の位置に位置決めすることが可能である。したがって、ワーク移動装置の反応距離によらずに安定した検出が可能となる。
【0014】
請求項2によるこの発明の折曲げ加工機におけるワーク位置決め装置は、ワークを把持する把持部を備えると共に折曲げ加工機の金型に相対して前記ワークを前後、左右方向に移動自在なワーク移動装置を設け、
前記ワークを突き当てて位置決めする突当て部を備えると共に前記突当て部を前後、左右方向に移動する移動部とこの移動部の動作を検出する検出部を備えた突当て装置を設け、
ワークが左右方向に移動して前記突当て部に接触したことによる前記移動部の動作を検出部で検出して前記ワーク移動装置の停止命令を発生してから実際に停止するまでの反応距離をパラメータとして予め記憶すると共に前記反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標により前記ワーク移動装置がワークのどの位置を把持しているを表すワーク相対位置を算出し、前記ワーク相対位置に基づいてワークを所定の金型の位置に移動すべく前記ワーク移動装置に指令を与える制御装置を設けてなることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、請求項1記載の作用と同様であり、ワークが左右方向へ移動して突当て装置の突当て部に突き当てられたときに、移動部が動作して移動するので、ワーク移動装置の停止命令が発生されてから実際に停止するまでの反応距離を吸収すると共に、この反応距離が予め制御装置に記憶されているので、反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標からワーク相対位置が算出される。ワーク移動装置はワーク相対位置に基づいてワークを正確に金型の所定の位置に位置決めすることが可能である。したがって、ワーク移動装置の反応距離によらずに安定した検出が可能となる。
【0016】
請求項3によるこの発明の折曲げ加工機におけるワーク位置決め装置は、請求項2記載の折曲げ加工機におけるワーク位置決め装置において、前記移動部は突当て装置のベース部を左右方向に移動自在な第1作動部材、第2作動部材とからなり、前記第1作動部材を左右方向に移動せしめる第1駆動手段を前記ベース部に設け、前記第2作動部材を左右方向に移動するための第2駆動手段を前記第1作動部材に設け、前記第2作動部材に前記突当て部を第3駆動手段により前後方向に伸縮自在に設け、前記検出部は第2作動部材の左右方向の動作を検出する第1検出器と前記突当て部の前後方向の動作を検出する第2検出器とからなることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、左右方向に動作可能な2つの第1作動部材、第2作動部材からなる移動部は、第1駆動手段と第2駆動手段により状況に応じて固定・自由になるようにしてワーク移動装置の反応距離より大きな左右方向のストロークを確保できるので、ワーク移動装置の反応距離によらず安定した検出が行われる。
【0018】
さらに、左右方向のゲージングは従来より小さい動作力で反応することができるので、薄板やワーク把持位置が遠い場合でも検出可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の折曲げ加工機におけるワーク位置決め方法及びその装置の実施の形態について、折曲げ加工機としての例えばプレスブレーキを例にとって図面を参照して説明する。
【0020】
図7及び図8を参照するに、本実施の形態に係わるプレスブレーキ1は、パンチPとダイDからなる金型が上部テーブル3と下部テーブル5の各金型装着部7,9に装着されている。
【0021】
各金型装着部7,9には図7に示されているようにワークWの折曲げ長さに応じて複数の金型が組み合わされて複数のステーションを形成できるよう構成されている。
【0022】
上記のプレスブレーキ1の上部、下部テーブル3,5の長手方向のほぼ中央には複数の金型を保管、収納する金型格納部11が上下動自在に設けられており、例えば、上部テーブル3の裏側には複数のパンチPのパンチ格納部(図示省略)が設けられ、下部テーブル5の裏側には複数のダイDのダイ格納部(図示省略)が設けられている。
【0023】
また、プレスブレーキ1には上部、下部テーブル3,5の各金型装着部7,9の金型を着脱して上記の金型格納部11の金型と交換するための金型交換装置13が上部、下部テーブル3,5の裏側を図7及び図8において左右方向に移動自在に設けられている。
【0024】
また、プレスブレーキ1にはワークWを把持して所望のステーションへ移動するためのワーク移動装置としての例えばロボット15が下部テーブル5の表側を図7及び図8において左右方向(X方向)に移動自在に設けられている。なお、上記のワーク移動装置の把持部としての例えばロボット15の先端のワーク把持部17はプレスブレーキ1に対して前後方向(図8において上下方向で、Y方向)に移動自在である。
【0025】
また、プレスブレーキ1には図8に示されているようにロボット15に把持されて移動されるワークWの位置決めをするためのワーク位置決め装置としての例えば突当て装置19が下部テーブル5の裏側を図8において左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動位置決め自在に設けられている。
【0026】
したがって、プレスブレーキ1は、折曲げ加工すべきワークWがロボット15により突当て装置19へ突き当てられるように移動されて、ステーションのパンチPとダイDとの間に位置決めされ、上部テーブル3又は下部テーブル5の一方が図示せざる昇降駆動シリンダにより上昇して前記パンチPとダイDの協働でワークWが折曲げ加工されるよう構成されている。
【0027】
次に、本実施の形態の主要部をなすワーク位置決め装置としての突当て装置について図面を参照して説明する。
【0028】
突当て装置19としては図8に示されているように本実施の形態では2つの左側突当て装置21と右側突当て装置23が備えられており、左側及び右側突当て装置21,23はそれぞれ独立して図8において左右方向(X方向)に延伸されたストレッチ25に沿ってX方向に移動自在に設けられている。したがって、左側及び右側突当て装置21,23の間隔は拡げたり縮めたりすることができる。
【0029】
図2を参照するに、左側及び右側突当て装置21,23は対称的であるが同様の構造であるので、以下、特に右側突当て装置23について説明する。なお、左側突当て装置21を構成する各部材には右側突当て装置23に相当する部材と同じ符号が記されている。
【0030】
右側突当て装置23は突当てベース部27がストレッチ25にガイドされてX方向に移動位置決め自在に設けられており、突当てベース部27にはベース部29が固定されており、このベース部29の上には2つのXゲージング用リニアガイド31がX方向に延伸された状態で設けられている。
【0031】
さらに、Xゲージング用リニアガイド31の上には、突当て装置19の移動部としての例えば第1作動部材33と第2作動部材35がX方向に移動自在に設けられている。
【0032】
また、第1駆動手段としての例えば第1エアシリンダ37が図5に示されているようにベース部29に固定されており、第1エアシリンダ37のピストンロッド39の先端が第1作動部材33に連結されている。したがって、第1作動部材33は第1エアシリンダ37によって動きが拘束される。第1作動部材33は第1エアシリンダ37のピストンロッド39が縮んだ状態(原位置)から図2において右方向(Xプラス方向)に移動するように構成されている。
【0033】
また、第1作動部材33には第2駆動手段としての例えば第2エアシリンダ41が固定されており、図4に示されているように第2エアシリンダ41のピストンロッド43の先端が第2作動部材35に連結されている。したがって、第2作動部材35は第2エアシリンダ41によって動きが拘束される。第2作動部材35は第2エアシリンダ41のピストンロッド43が縮んだ状態(原位置)から図2において左方向(Xマイナス方向)に移動するように構成されている。
【0034】
しかし、第2エアシリンダ41が第1作動部材33に取付けられているので第1作動部材33がXプラス方向に移動するときには、第2作動部材35もXプラス方向に移動するように構成されている。
【0035】
さらに、第2作動部材35には図3に示されているようにXゲージング用のドグ45が設けられている。このドグ45には図3において上下方向に溝部47が設けられており、この溝部47のX方向動作を検知可能な第1検出器としての例えばXゲージング用近接センサ49がベース部29に取り付けられており、第2作動部材35の動きと共に移動するドグ45の動きに反応するように構成されている。
【0036】
また、第2作動部材35にはポテンショメータ用バネ51により常時図2において下方向に付勢されているYゲージング用センサとしての例えばポテンショメータ53がYゲージング用リニアガイド55によりY方向に移動自在に設けられている。
【0037】
さらに、図2及び図6を参照するに、第2作動部材35には前後方向(Y方向)に駆動せしめる第3駆動手段としての例えば第3エアシリンダ57が取り付けられており、第3エアシリンダ57のピストンロッド61の先端に上記のYゲージング用リニアガイド55が連結されており、Yゲージング用リニアガイド55の先にはワークWを突き当てるための突当て部としての例えば突当てパッド59が設けられている。
【0038】
なお、上記のポテンショメータ53は突当てパッド59のY方向動作を検出する第2検出器であり、この第2検出器は前述した第1検出器と共に突当て装置19の検出部として構成される。
【0039】
したがって、ワークWはX及びYゲージングの際に上記の突当てパッド59に接触する。例えば、Xゲージングの場合は、図2において矢印Aあるいは矢印Bの方向から突き当てられ、Yゲージングの場合は矢印Cの方向から突き当てられる。
【0040】
なお、Xゲージングの場合は、第3エアシリンダ57により突当てパッド59を引き込んだ状態とし(Yゲージングを行うときは第3エアシリンダ57により突当てパッド(59)を伸ばした状態とする。)、第1及び第2作動部材33,35はXプラス方向では一緒に動き、Xマイナス方向では第2作動部材35のみ動くが第1作動部材33及び第2エアシリンダ41は動かない。
【0041】
また、第1及び第2作動部材33,35のX方向の最大移動可能量は第1及び第2エアシリンダ37,41のストロークで決まる。本実施の形態では、反応距離(約2mm)に対してストロークが10mmの第1及び第2エアシリンダ37,41を採用し、第1及び第2作動部材33,35のストロークが約8mm(組み立てによるストロークの減少約2mm)とした。
【0042】
また、第3エアシリンダ57が縮んだときは図2において左側突当て装置21に示されているように突当てパッド59も引っ込んで原位置に位置決めされ、第3エアシリンダ57が伸びた場合には図2において右側突当て装置23に示されているように突当てパッド59は自由にY方向に移動可能となる。
【0043】
なお、第1及び第2エアシリンダ37,41において第1及び第2作動部材33,35を原位置に固定するポートにはソレノイドバルブがあり、最大エアー圧または大気圧がかかるようになっている。また、第1及び第2エアシリンダ37,41において第1及び第2作動部材33,35を動かす方向のポートにはレギュレータを介してエア供給源に連通されており、第1及び第2作動部材33,35の動きを助ける方向に圧力がかかるようになっている。上記のレギュレータは第1及び第2作動部材33,35の摺動抵抗を打ち消すために設けられたものである。なお、Xプラス方向とXマイナス方向では可動する第1及び第2作動部材33,35のそれぞれの重さ(摺動抵抗)が違うので、別々のレギュレータで圧力を調整するように構成されている。
【0044】
図9を参照するに、制御装置63としては、中央処理装置としての例えばCPU65に加工プログラムやロボット15に停止信号が入ってから停止するまでの距離で表される反応距離(惰走距離)を予めパラメータとしてロボット動作のスピード(移動)毎に入力する入力装置67と表示装置69と、入力されたデータを記憶するメモリ71が接続されている。
【0045】
さらに、ロボット15がワークWをクランプしている位置を示す「ワーク相対位置」を「反応距離」のデータにより計算式に基づいて計算する演算処理装置73と、この演算処理装置73により計算された「ワーク相対位置」によるロボット動作位置(停止)から割り出してワークWを正確に金型の所定の位置に位置決めすべくロボット15を移動せしめる指令を与える指令部75が設けられている。
【0046】
なお、前述した突当て装置19,第1エアシリンダ37,第2エアシリンダ41,第3エアシリンダ57,Xゲージング用近接センサ49,ポテンショメータ53は、それぞれ上記の制御装置63のCPU65に電気的に接続されている。
【0047】
上記構成により、通常状態(手曲げ時)においては、第1及び第2エアシリンダ37,41には第1及び第2作動部材33,35を原位置に位置決めする方向に最大エアー圧がかかり、また、第3エアシリンダ57は縮んだ状態となり、第1及び第2作動部材33,35並びに突当てパッド59のすべてが原位置に位置決めされる。
【0048】
Xゲージングのときは、第1及び第2エアシリンダ37,41には原位置に固定する側のポートには大気圧がかかり、移動する側のポートにはレギュレータで減圧された圧力がかかりX方向に移動可能となる。したがって、レギュレータの圧力を調整することにより、第1及び第2作動部材33,35のX方向の動作力が決定される。ちなみに、本実施の形態では上記の動作力は約500gfである。
【0049】
また、第3エアシリンダ57のピストンロッド61は縮んだ状態となり、Y方向のポテンショメータ53は原位置に位置決めされている。
【0050】
ワークWが図2において矢印A方向から突当てパッド59へ接近する場合は、ワークWが矢印A方向から突当てパッド59に接触すると、第2作動部材35がX方向マイナス側へ動くが第1作動部材33は停止しているので第2エアシリンダ41のピストンロッド43がX方向マイナス側へ伸びていく。このとき、第1及び第2エアシリンダ37,41の各チャンバーは大気圧に開放されているので全くフリー状態である。なお、第2作動部材35がよりスムーズに動くようにするために移動方向側に圧力をかけても良い。
【0051】
第2作動部材35に設けられたXゲージング用ドグ45の溝部47が移動し塞がれることにより、近接センサ49が反応する。この近接センサ49の検出信号に基づき、ロボット15に停止信号が入るのでロボット15は停止するが、当然停止するまでには反応距離(惰走距離)を走ることになる。
【0052】
この反応距離は予めパラメータとしてロボット動作のスピード(移動)毎に制御装置63の内部のメモリ71に記憶されている。
【0053】
したがって、ロボット15が停止したときの「ロボットX座標」と、ワークWが突当てパッド59に接触したときの「突当てX座標」が分かるので、ロボット15がワークWをクランプしている位置を示す「ワーク相対位置」は図1に示されているように、(「ロボットX座標」−「突当てX座標」+「惰走距離」)の計算式に基づいて演算処理装置73により算出できる。
【0054】
上記の「ワーク相対位置」を用いて、この後のワークWの位置決め工程が行われる。例えば、パンチPが箱曲げのようなワークWの左右フランジ間に正確に位置するようにワークWを位置決めすることができる。つまり、ロボット15は必ずしも常時ワークWのセンタをクランプしているとは限らないので、ロボット15がワークWのどの位置をクランプしているのかを「ワーク相対位置」を用いて正確に算出することにより、ロボット動作位置(停止)が精度よく求められる。つまり、ワークWはロボット15の反応距離によらずに安定した位置検出が行われるので、正確に金型の所定の位置に位置決めされる。
【0055】
ワークWがX方向の矢印B方向から突当てパッド59へ接近する場合は、第1及び第2エアシリンダ37,41はいずれも各チャンバーが大気圧に開放される。つまり、ピストンロッド39,43は全く自由状態である。なお、第1及び第2作動部材33,35がよりスムーズに動くようにするために移動方向側に圧力をかけても良い。
【0056】
ワークWが突当てパッド59へ当接することにより第2作動部材35がXプラス方向に移動され、この第2作動部材35の移動により、第1及び第2作動部材33,35の当接面を介して第1作動部材33も一緒に同方向へ移動する。したがって、第1及び第2作動部材33,35はXプラス方向に一緒に動くので第1エアシリンダ37のピストンロッド39が伸びる。
【0057】
第2作動部材35に設けられたXゲージング用ドグ45の溝部47が移動し塞がれることにより、近接センサ49が反応する。この近接センサ49の検出信号に基づき、ロボット15に停止信号が入のでロボット15は停止するが、当然停止するまでには反応距離(惰走距離)を走ることになる。
【0058】
したがって、前述した矢印A方向から突当てパッド59へ接近する場合と同様に、予めパラメータとして制御装置63の内部のメモリ71に記憶されている「反応距離」に基づいてロボット15のワーククランプ位置が正確に検出され、X方向におけるワークWの位置決めが精度よく行われる。つまり、ワークWはロボットの反応距離によらずに安定した位置検出が行われるので、正確に金型の所定の位置に位置決めされる。
【0059】
ワークWが矢印Cの方向から接近するYゲージングの場合は、第1及び第2エアシリンダ37,41は原位置に位置決めする側のポートに最大エアー圧となりX方向に動けなくなるようにすると共に第3エアシリンダ57は伸びた状態となり、突当てパッド59はY方向の図2においてY(−)へは動けるようにされている。この状態ではポテンショメータ53はY方向の図2においてY(+)へ移動可能となる。
【0060】
ワークWが前方から接近し、ワークWと突当てパッド59の先端が接触し、突当てパッド59の縮み量をY方向のポテンショメータ53にて検出し、各検出値が所定の値になった時、ロボット15の移動が停止され、ワークWのY方向位置決め完了となる。
【0061】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0062】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、ワークが左右方向へ移動して突当て装置の突当て部に突き当てられたときに、移動部が動作して移動するので、ワーク移動装置の停止命令が発生されてから実際に停止するまでの反応距離を吸収できる。しかも、反応距離が予め制御装置に記憶されているので、前記反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標からワーク相対位置を算出できる。
【0063】
したがって、ワーク移動装置はワーク相対位置に基づいてワークを正確に金型の所定の位置に位置決めすることができ、ワーク移動装置の反応距離によらずに安定した検出ができる。
【0064】
請求項2の発明によれば、請求項1記載の効果と同様であり、ワークが左右方向へ移動して突当て装置の突当て部に突き当てられたときに、移動部が動作して移動するので、ワーク移動装置の停止命令が発生されてから実際に停止するまでの反応距離を吸収できる。しかも、反応距離が予め制御装置に記憶されているので、前記反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標からワーク相対位置を算出できる。
【0065】
したがって、ワーク移動装置はワーク相対位置に基づいてワークを正確に金型の所定の位置に位置決めすることができ、ワーク移動装置の反応距離によらずに安定した検出ができる。
【0066】
請求項3の発明によれば、左右方向に動作可能な2つの第1作動部材、第2作動部材からなる移動部は、第1駆動手段と第2駆動手段により状況に応じて固定・自由になるようにしてワーク移動装置の反応距離より大きな左右方向のストロークを確保できるので、ワーク移動装置の反応距離によらず安定した検出を行うことができる。
【0067】
さらに、左右方向の突当て装置は従来より小さい動作力で反応することができるので、薄板やワーク把持位置が遠い場合でも検出可能できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すもので、「反応距離」と「ワーク相対位置」との位置関係を示す説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示すもので、突当て装置の平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示すもので、図2の右側突当て装置の矢視IIIの正面図である。
【図4】 図2の矢視IV−IV線の断面図である。
【図5】 図2の矢視V−V線の断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態を示すもので、図2の右側突当て装置の矢視VIの左側面図である。
【図7】 本発明の実施の形態で使用されるプレスブレーキの正面図である。
【図8】 本発明の実施の形態で使用されるプレスブレーキの平面図である。
【図9】 本発明の実施の形態に使用される制御装置のブロック図である。
【図10】 従来のプレスブレーキにおける突当て装置の平面図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(板材加工機)
15 ロボット(ワーク移動装置)
17 ワーク把持部(把持部)
19 突当て装置(ワーク位置決め装置)
29 ベース部
33 第1作動部材
35 第2作動部材
37 第1エアシリンダ(第1X軸駆動手段)
41 第2エアシリンダ(第2X軸駆動手段)
45 ドグ
47 溝部 49 Xゲージング用近接センサ
53 ポテンショメータ(Yゲージング用センサ)
57 第3エアシリンダ(Y軸駆動手段)
59 突き当てパッド
63 制御装置
65 CPU
71 メモリ
73 演算処理装置
75 指令部

Claims (3)

  1. ワーク移動装置の把持部でワークを把持し、このワークを折曲げ加工機の金型に相対して前後、左右方向に移動せしめることにより、突当て装置の突当て部に前記ワークを突き当ててワークを位置決めするワーク位置決め方法において、ワークを左右方向へ移動せしめてワークが突当て部に接触したとき前記突当て装置の移動部が動作し、この移動部の動作を検出部により検出して前記ワーク移動装置の停止命令を発生してから実際に停止するまでの反応距離をパラメータとして予め制御装置に記憶し、この反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標により前記ワーク移動装置がワークのどの位置を把持しているかを表すワーク相対位置を算出し、このワーク相対位置に基づいてワークを所定の金型の位置に移動位置決めすることを特徴とする折曲げ加工機におけるワーク位置決め方法。
  2. ワークを把持する把持部を備えると共に折曲げ加工機の金型に相対して前記ワークを前後、左右方向に移動自在なワーク移動装置を設け、
    前記ワークを突き当てて位置決めする突当て部を備えると共に前記突当て部を前後、左右方向に移動する移動部とこの移動部の動作を検出する検出部を備えた突当て装置を設け、
    ワークが左右方向に移動して前記突当て部に接触したことによる前記移動部の動作を検出部で検出して前記ワーク移動装置の停止命令を発生してから実際に停止するまでの反応距離をパラメータとして予め記憶すると共に前記反応距離と停止時のロボットX座標と突当てX座標により前記ワーク移動装置がワークのどの位置を把持しているかを表すワーク相対位置を算出し、このワーク相対位置に基づいてワークを所定の金型の位置に移動すべく前記ワーク移動装置に指令を与える制御装置を設けてなることを特徴とする折曲げ加工機におけるワーク位置決め装置。
  3. 前記移動部は突当て装置のベース部を左右方向に移動自在な第1作動部材、第2作動部材とからなり、前記第1作動部材を左右方向に移動せしめる第1駆動手段を前記ベース部に設け、前記第2作動部材を左右方向に移動するための第2駆動手段を前記第1作動部材に設け、前記第2作動部材に前記突当て部を第3駆動手段により前後方向に伸縮自在に設け、前記検出部は第2作動部材の左右方向の動作を検出する第1検出器と前記突当て部の前後方向の動作を検出する第2検出器とからなることを特徴とする請求項2記載の折曲げ加工機におけるワーク位置決め装置。
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