JP2004042096A - 曲げ加工装置 - Google Patents

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Masamitsu Nakamura
中村 政光
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Abstract

【課題】刃間距離を正確に測定することにより、曲げ加工時や金型原点設定時における金型の破損を防止し、光学式安全装置における光線無効開始位置の指定を正確に行い、真の板厚を正確に求めることにある。
【解決手段】上記課題を解決するため、ストレッチ25上で左右方向と前後方向と上下方向に移動自在な突当5と、該突当5に取り付けられたセンサ30を有し、該センサ30によりダイD上面の位置H1とパンチP先端の位置H2を検出し、該検出した位置H1、H2に基づいて、刃間距離H=H2−H1を測定する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は曲げ加工装置、特に実際の刃間距離を直接に測定するようにした曲げ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
従来より、曲げ加工装置の一例としては例えばプレスブレーキがあり、このプレスブレーキは、よく知られているように、パンチPと(図9)ダイDの協働によりワークWに折り曲げ加工を施すようになっている。
【0004】
このようなプレスブレーキにおいて、刃間距離hを測定する場合には、従来は、金型情報を利用している。
【0005】
例えば、金型情報のうちのオープンハイトをh1、パンチハイトをh2、ダイハントをh3とすれば、刃間距離hは、h=h1−h2−h3により測定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来技術(図9)において、金型情報が誤っていた場合には、上記計算式に基づいて測定された刃間距離も誤ってしまい、実際の刃間距離と異なる。
【0008】
そのため、次のような種々の弊害が発生する。
【0009】
例えば、上記測定された刃間距離の方が、実際の刃間距離より長いときには、曲げ加工時に、NC指令に基づいて、パンチPが実際の刃間距離以上のストロークを与えられることにより、ダイDと衝突し、金型P、Dが破損することがある。
【0010】
また、金型原点K0 を(図10(A))設定する際には、よく知られているように、パンチPを下降させてダイDに接触させているが、従来は、ハンドルで徐々にパンチPを下降させるなどの理由で接触させるまでの時間が長くなる上に、前記したように金型情報が誤っていると、刃間距離が正確に測定されず、そのため、パンチPが接触時にダイDと衝突して金型P、Dが破損することがある。
【0011】
一方、光学式安全装置を(図10(B))使用する場合には、作業者の身体の一部が光線Rを遮っても、パンチPが停止しない、換言すれば光線Rを無効とする位置(通常は、パンチPの先端位置がワークW上面から6mmの位置にある)を指定しなければならない。
【0012】
しかし、前記したように、刃間距離が正確に測定されない場合には、上記光線Rを無効とする位置の指定も正確に行うことができず、非常に危険である。
【0013】
更に、ワークWの(図10(C))真の板厚Tを求める際には、パンチPがダイDと接触する位置であるピンチングポイントNを検出することにより、パンチP先端とワークW上面間の距離をh′とし、前記刃間距離をhとすれば、T=h−h′により求める。
【0014】
しかし、既述したように、刃間距離hを正確に測定できなければ、前記式から明らかなように、真の板厚Tも正確に求めることができず、所望の曲げ角度が得られないことになる。
【0015】
本発明の目的は、刃間距離を正確に測定することにより、曲げ加工時や金型原点設定時における金型の破損を防止し、光学式安全装置における光線無効開始位置の指定を正確に行い、真の板厚を正確に求めることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、図1〜図8に示すように、
ストレッチ25上で左右方向と前後方向と上下方向に移動自在な突当5と、該突当5に取り付けられたセンサ30を有し、該センサ30によりダイD上面の位置H1とパンチP先端の位置H2を検出し、該検出した位置H1、H2に基づいて、刃間距離H=H2−H1を測定することを特徴とする曲げ加工装置という技術的手段を講じている。
【0017】
上記本発明の構成によれば、実際の刃間距離Hを直接に求めることができるので、刃間距離Hを正確に測定することが可能となり、そのため、曲げ加工時や金型原点設定時における金型の破損が防止され、また、光学式安全装置における光線無効開始位置の指定を正確に行い、更に、真の板厚を正確に求めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の実施の形態を示す図である。
【0019】
図1に示す曲げ加工装置は、例えばプレスブレーキである。
【0020】
このプレスブレーキは、機械本体の両側に側板37を有し、各側板37の上方には油圧シリンダ36が設けられ,油圧シリンダ36には,パンチPを装着した上部テーブル1が上下動可能に取り付けられている。
【0021】
また、上記パンチPの直下には、ダイDが配置され、該ダイDは、下部テーブル2に装着されている。
【0022】
この構成により、後述するバックゲージの突当5にワークWを突き当てて位置決めした後(図7(B))、油圧シリンダ36を作動して上部テーブル1を下降すれば、パンチPとダイDの協働により該ワークWが折り曲げられる(図7(C))。
【0023】
前記下部テーブル2の(図1)後方には、ワークWを突き当てて位置決めする突当5を有するバックゲージが設けられ、該バックゲージは、後述するリンク機構B(図5)を介して下部テーブル2に支持されている。
【0024】
この構成により、後述するバックゲージ駆動制御手段24Bを(図1)介してY軸モータMyとZ軸モータMzを駆動すれば、バックゲージ全体がY軸方向とZ軸方向に移動し、前記突当5がY軸方向とZ軸方向に位置決めされるようになっている(図7(B))。
【0025】
下部テーブル2の両側(X軸方向)に配置されたリンク機構B(図5)のZ軸駆動機構C間には、ストレッチ25が左右方向(X軸方向)に設けられ、該ストレッチ25には、前部に突当5を有する突当本体26が取り付けられている。
【0026】
上記突当本体26は(図2)、X軸ガイド29を介してストレッチ25に滑り結合していると共に、X軸モータMxを有し、該X軸モータMxで回転するピニオン27が、前記ストレッチ25側のラック28と噛み合っている。
【0027】
この構成により、バックゲージ駆動制御手段24Bを(図1)介してX軸モータMxを駆動すれば、突当本体21を介して突当5がストレッチ25上をX軸方向に移動して位置決めされるようになっている(図7(B))。
【0028】
そして、このように突当5を移動して位置決めするピニオン27・ラック28機構とその駆動源であるX軸モータMxと、リンク機構BのY軸駆動機構A・Z軸駆動機構Cとその駆動源であるY軸モータMy・Z軸モータMzは、該突当5のワーク突当面5Aに取り付けられている後述するセンサ30の移動機構でもある(図6(B)、図6(C)、図7(A))。
【0029】
上記突当5の(図2)ワーク突当面5Aには、プローブ31を有するセンサ30が取り付けられ、該センサ30により、ダイD上面の位置H1(図6(C))とパンチP先端の位置H2(図7(A))が検出され、該検出された位置H1、H2に基づいて、実際の刃間距離H=H2−H1が測定される。
【0030】
この場合、センサ30は、タッチセンサのような接触式センサ、又は近接センサのような非接触式センサでもよい。
【0031】
そして、センサ30が接触式センサの場合には、それをダイD上面に接触させたとき(図6(C))のON信号と、その接触時における前記バックゲージ(図5)の上下方向駆動源であるZ軸モータMzのエンコーダからフィードバック信号に基づいて、後述するセンサ接触位置検出手段24C(図1)により、ダイD上面の位置H1が検出される。
【0032】
また、上記接触式センサ30を、パンチP先端に接触させたとき(図7(A))のON信号と、その接触時におけるバックゲージ(図5)の上下方向駆動源であるZ軸モータMzのエンコーダからフィードバック信号に基づいて、同様に、センサ接触位置検出手段24C(図1)により、パンチP先端の位置H2が検出される。
【0033】
例えば、センサ接触位置検出手段24Cは、バックゲージ駆動制御手段24Bを介して入力されるZ軸モータMzのエンコーダ9からのフィードバック信号を高さ位置に(図8(A))換算して常に監視している。
【0034】
この状態で、バックゲージ駆動制御手段24BによりZ軸モータMzを駆動制御してセンサ30を当初の位置z(図6(B))から下降させ、該センサ30がダイD上面に接触すると(図6(C))、ON信号が出力される。
【0035】
従って、センサ接触位置検出手段24Cが、上記ON信号を入力した時点(図8(B)のt2)における高さ位置H1を検出すれば(図8(A)のt2)、それがダイD上面位置H1(図6(C))となる。
【0036】
また、センサ30がダイD上面に接触した後、バックゲージ駆動制御手段24Bが今度はZ軸モータMzを反転させてセンサ30を上昇させ(図7(A))、該センサ30がパンチP先端に接触すると、ON信号が再度出力される。
【0037】
これにより、センサ接触位置検出手段24Cが、上記再度出力されたON信号を入力した時点(図8(B)のt3)における高さ位置H2を検出すれば(図8(A)のt3)、それがパンチP先端位置H2(図7(A))となる。
【0038】
そして,前記センサ接触位置検出手段24C(図1)を介して検出されたダイD上面の位置H1と(図8(A))パンチP先端の位置H2を、後述する刃間距離演算手段24Dに入力すれば、実際の刃間距離H=H2−H1が直接に測定される。
【0039】
従って、本発明によれば、刃間距離が正確に測定されることになり、曲げ加工時や金型原点設定時における金型の破損を防止し、光学式安全装置における光線無効開始位置の指定を正確に行い、真の板厚を正確に求めることが可能となる。
【0040】
上記図2におけるセンサ30は、第1実施形態を示し、該センサ30が突当5のワーク突当面5Aに固定状態で取り付けられており、この突当5をワークW位置決め時に使用する場合には、ワーク突当面5Aの全部を使用することができない。
【0041】
従って、図2の場合には、センサ30が取り付けられている突当5をワークW位置決めに使用するときには、図示するように、該ワークWを、ワーク突当面5Aの一部、即ちセンサ30が取り付けられていない領域に突き当てるようになっている。
【0042】
図3、図4は、本発明によるセンサ30の第2実施形態、第3実施形態を示し、前者は、センサ30が突当5に対して着脱自在に、後者は、センサ30が突当5に対して回転自在にそれぞれ取り付けられている。
【0043】
これらは、例えば、ワークW位置決め時に、該ワークWを、上記センサ30が取り付けられている突当5に突き当てる必要があり、しかも、ワークWの曲げ線が極めて長く、ワーク突当面5Aの全部に突き当てなければならない場合に、特に効果がある。
【0044】
このうち、図3のセンサ30の後面30Bには、マグネット32が、また、突当5のワーク突当面5Aには、これに対応するマグネット33がそれぞれ所定位置に取り付けられている。
【0045】
そして、両マグネット32、33は、いずれもセンサ30の後面30B、突当5のワーク突当面5Aに埋設され、これにより、後面30B全体、ワーク突当面5A全体がそれぞれ平坦となっている。
【0046】
この構成により、刃間距離H測定時には、マグネット32と(図3(A))33を接触させ両者の吸着力によりセンサ30を突当5に装着すれば、その後は既述したように(図6(B)、図6(C)、図7(A))、センサ30を移動位置決めして、ダイD上面の位置H1と(図8(A))パンチP先端の位置H2を検出し、刃間距離Hを測定できる。
【0047】
また、上記刃間距離H測定後、ワーク位置決め時には(図6(B))、突当5に吸着されているセンサ30を強く引っ張れば、両マグネット32、33の吸着力に抗して、センサ30を突当5から離脱させることができるので、ワーク突当面5A(図3(B))全体が露出され、このワーク突当面5Aを全部使用してワークWを突き当てることが可能となる。
【0048】
一方、図4のセンサ30の外側面30Cと(図4(A))、突当5の外側面5Cとは、ヒンジ38を介して結合され、該センサ30の外側面30Cには、マグネット34が、突当5の外側面5Cには、これに対応するマグネット35がそれぞれ所定位置に取り付けられている。
【0049】
この場合、両マグネット34、35は、いずれもセンサ30の外側面30C、突当5の外側面5Cに埋設され、これにより、両外側面30C、5C全体がそれぞれ平坦となっている。
【0050】
また、上記センサ30の後面30Bには、前記図3の場合と同様に、マグネット32が、突当5のワーク突当面5Aには、これに対応するマグネット33がそれぞれ所定位置に取り付けられている。
【0051】
この場合も、同様に、両マグネット32、33は、いずれもセンサ30の後面30B、突当5のワーク突当面5Aに埋設され、該後面30Bとワーク突当面5Aの全体がそれぞれ平坦となっている。
【0052】
更に、この図4の場合には、後述するように、センサ30を開いた場合には(図4(C))、センサ30の後面30Bと、突当5のワーク突当面5Aが共に露出して、しかも両面30Bと5Aとは、整列して1つの平面のように平坦となる。
【0053】
この構成により、刃間距離H測定時には、センサ30を閉じれば(図4(B))、両マグネット32、33の吸着力により、該センサ30の後面30Bが突当5のワーク突当面5Aに当接するので、その後は、同様にセンサ30を移動位置決めして(図6(B)、図6(C)、図7(A)に相当)、ダイD上面の位置H1とパンチP先端の位置H2を検出すれば、刃間距離Hを測定できる。
【0054】
また、上記刃間距離H測定後、ワーク位置決め時には(図6(B)に相当)、、センサ30を開けば(図4(C))、両マグネット34、35の吸着力により、該センサ30の外側面30Cが突当5の外側面5Cに当接し、しかも前記したように、センサ30の後面30Bと突当5のワーク突当面5Aが共に露出し、両面30Bと5Aとが整列して平坦となるので、ワーク突当面5Aを全部使用してワークWを突き当てることが可能となる。
【0055】
このようなセンサ30が取り付けられている突当5は、前記したように、突当本体26に設けられ、該突当本体26が取り付けられているストレッチ25は(図5)、その両側(X軸方向)が、よく知られているように、斜め突き当てが可能なように軸受22を介して旋回自在に取り付けられた旋回軸23と、該旋回軸23と一体的に設けられた旋回板21上のガイド20を介して、リンク機構BのZ軸駆動機構C間に設けられている。
【0056】
リンク機構Bは、リンク3、4の中央部を交差させてピン34により連結したもので、その上端がヒンジ15A、16AによりZ軸駆動機構CのZ軸駆動ブロック15、Z軸固定ブロック16に枢着され、該Z軸駆動機構Cの支持部材12の外側には、前記ストレッチ25が取り付けられている。
【0057】
この場合、Z軸駆動機構Cは、よく知られているように、支持部材12の内側に固定されたZ軸モータMzと、該Z軸モータMzに結合しZ軸固定ブロック16を貫通しているボールねじ14と、該ボールねじ14に螺合しZ軸ガイド13に沿って移動するZ軸駆動ブロック15を有している。
【0058】
また、リンク機構Bは、その下端がヒンジ9A、10AによりY軸駆動機構AのY軸従動ブロック9、Y軸駆動ブロック10に枢着され、該Y軸駆動機構Aは、その支持部材6を介して下部テーブル2の両側に取り付けられている。
【0059】
この場合、Y軸駆動機構Aは、よく知られているように、支持部材12の内側に固定されたY軸モータMyと、該Y軸モータMyに結合したボールねじ8と、該ボールねじ8に螺合しY軸ガイド7に沿って移動するY軸駆動ブロック10と、リンク機構Bを介してY軸駆動ブロック10と結合され該Y軸駆動ブロック10の移動に従ってY軸ガイド7に沿って移動するY軸従動ブロック9を有している。
【0060】
この構成により、Y軸駆動機構AのY軸モータMyを駆動すればボールねじ8が回転し、該ボールねじ8に螺合したY軸駆動ブロック10を、またY軸駆動ブロック10にリンク機構Bを介して結合したY軸従動ブロック9をそれぞれY軸ガイド7に沿ってY軸方向に移動させることができる。
【0061】
これにより、バックゲージをY軸方向に移動させ、突当5に取り付けられた前記センサ30を(図2)同方向に移動させることができる(例えば図6(B))。
【0062】
また、Z軸駆動機構CのZ軸モータMzを駆動すればボールねじ14が回転し、該ボールねじ14に螺合したZ軸駆動ブロック15をZ軸ガイド13に沿ってZ軸固定ブロック16に対して接近・離反させリンク機構Bを伸縮させることができる。
【0063】
これにより、バックゲージをZ軸方向に移動させ、突当5に取り付けられたセンサ30を同方向に移動させることができる(例えば図6(C))。
【0064】
このような構成を有するプレスブレーキのNC装置24は(図1)、CPU24Aと、バックゲージ駆動制御手段24Bと、センサ接触位置検出手段24Cと、刃間距離演算手段24Dと、入出力手段24Eと、記憶手段24Fと、油圧シリンダ駆動制御手段24Gにより構成されている。
【0065】
CPU24Aは、本発明を実施するための動作手順に従ってバックゲージ駆動制御手段24B、センサ接触位置検出手段24C、刃間距離演算手段24Dなど図1に示す装置全体を制御する。
【0066】
バックゲージ駆動制御手段24Bは、X軸モータMxとY軸モータMyとZ軸モータMzを駆動制御することにより、刃間距離H測定時には、センサ30を所望のダイD上面(図6(C))、又はパンチP先端(図7(A))に接触させるべく、前記突当5に取り付けられたセンサ30を移動させる。
【0067】
この場合、入出力手段24Eを介して、予めセンサ30の位置(x,y,z)(図6(A))、ダイDの幅u(図5)、V溝の幅vなどが入力されて記憶手段24Fに記憶されており、上記バックゲージ駆動制御手段24Bは、これらのデータを記憶手段24Fから読み出してセンサ30を移動させる。
【0068】
また、バックゲージ駆動制御手段24Bは、刃間距離H測定時には、Z軸モータMzのエンコーダからのフィードバック信号を受信して、既述したように、それをセンサ接触位置検出手段24Cに送信し、該センサ接触位置検出手段24Cが、センサ30のダイD上面接触時、又はパンチP先端接触時における位置H1、又はH2を検出できるようにする。
【0069】
その他、バックゲージ駆動制御手段24Bは、前記した刃間距離H測定後に(図7(A))、X軸モータMxとY軸モータMyとZ軸モータMzを駆動制御し、例えば、突当5を(図7(B))所定位置(x1,y1,z1)に位置決めする段取りを行う。
【0070】
センサ接触位置検出手段24Cは、既述したように、センサ30からのON信号に基づいて(図8(B)のt2、又はt3)、該センサ30をダイD上面、又はパンチP先端に接触させたときの位置H1、又はH2を(図8(A)のt2、又はt3)を検出する。
【0071】
刃間距離演算手段24Dは、前記センサ接触位置検出手段24Cにより検出されたダイD上面の位置H1とパンチP先端の位置H2を入力し、両者の差H2−H1をとることにより、実際の刃間距離H=H2−H1を直接に測定する。
【0072】
入出力手段24Eは、例えばキーボードやマウス、CRTなどで構成され、前記刃間距離Hの測定に必要なセンサ30の位置(x,y,z)(図6(A))、ダイDの幅u(図5)、V溝の幅vなどを入力し、それらを画面で確認する。
【0073】
記憶手段24Fは、前記入出力手段24Eから入力されたセンサ30の位置(x,y,z)などを一旦記憶し、これらのデータは、バックゲージ駆動制御手段24Bがセンサ30を移動させるときに読み出すようになっている。
【0074】
油圧シリンダ駆動制御手段24Gは、ワークW位置決め後(図7(B))、作業者がフットペダル(図示省略)を押したことを検知したときに、油圧シリンダ36(図1)を制御し、上部テーブル1を下降させて該上部テーブル1に装着されたパンチPと、その直下のダイDとの協働によりワークWを曲げ加工する(図7(C))。
【0075】
以下、上記構成を有する本発明の動作を説明する。
【0076】
先ず、CPU24Aは(図1)、バックゲージ駆動制御手段24Bを制御し、該バックゲージ駆動制御手段24Bに記憶手段24Fを検索させて、センサ30を移動させるのに必要なデータ、例えばセンサ30の位置(x,y,z)など(図6(A))を読み出させる。
【0077】
これにより、バックゲージ駆動制御手段24Fは、Y軸モータMyを制御し、図6(B)に示すように、ボールねじ8に螺合したY軸駆動ブロック10を、またY軸駆動ブロック10にリンク機構Bを介して結合したY軸従動ブロック9を、それぞれY軸ガイド7に沿って前進させる。
【0078】
従って、バックゲージ全体がY軸方向に前進し、これにより、突当5に取り付けられたセンサ30も、Y軸方向に前進し、該センサ30が、図示するようにダイDの直上方に到達したときに、バックゲージ駆動制御手段24Bが、Y軸モータMyを停止させることにより,センサ30も停止する。
【0079】
その後、バックゲージ駆動制御手段24Fは(図1)、今度はZ軸モータMzを制御し、図6(C)に示すように、ボールねじ14に螺合したZ軸駆動ブロック15をZ軸ガイド13に沿って後退させ、該Z軸駆動ブロック15をZ軸固定ブロック16から離反させることにより、リンク機構Bを収縮させる。
【0080】
これにより、バックゲージ全体が下降するので、突当5に取り付けられたセンサ30も下降する。
【0081】
この間、バックゲージ駆動制御手段24Bは(図1)、Z軸モータMzのエンコーダからのフィードバック信号を受信して、それをセンサ接触位置検出手段24Cに送信すると、該フィードバック信号を受信したセンサ接触位置検出手段24Cは、それを高さ位置に(図8(A))換算して常時監視する。
【0082】
この状態で、センサ30がダイD上面に接触すると(図6(C))、センサ接触位置検出手段24Cは(図1)、センサ30からのON信号を入力するので、その時点(図8(B)のt2)における高さ位置H1を検出することにより(図8(A)のt2)、ダイD上面位置H1(図6(C))を検出し、該検出したダイD上面の位置H1を(図1)刃間距離演算手段24Dに送信する。
【0083】
また、ON信号を入力したセンサ接触位置検出手段24Cは、その旨をバックゲージ駆動制御手段24Bに知らせ、これにより、バックゲージ駆動制御手段24Bは、Z軸モータMzを停止させることにより、センサ30を停止させる。
【0084】
センサ30がダイD上面に接触して停止した後、バックゲージ駆動制御手段24Bは、Y軸モータMyを(図7(A))駆動制御してバックゲージ全体を若干前進させた後、Z軸モータMzを反転させる。
【0085】
これにより、ボールねじ14に螺合したZ軸駆動ブロック15をZ軸ガイド13に沿って前進させると、該Z軸駆動ブロック15がZ軸固定ブロック16に接近することにより、図7(A)に示すように、リンク機構Bが伸張する。
【0086】
これにより、図示するようにバックゲージ全体が上昇するので、突当5に取り付けられたセンサ30も上昇する。
【0087】
そして、センサ30がパンチP先端に接触すると、センサ接触位置検出手段24Cは(図1)、センサ30からのON信号を再度入力するので、その時点(図8(B)のt3)における高さ位置H2を検出することにより(図8(A)のt3)、パンチP先端の位置H2(図7(A))を検出し、該検出したパンチP先端の位置H2を(図1)刃間距離演算手段24Dに送信する。
【0088】
また、ON信号を再度入力したセンサ接触位置検出手段24Cは、その旨をバックゲージ駆動制御手段24Bに知らせ、これにより、バックゲージ駆動制御手段24Bは、Z軸モータMzを停止させることにより、センサ30を停止させる。
【0089】
これにより、刃間距離演算手段24Dには、ダイD上面の位置H1とパンチP先端の位置H2が入力されるので、両者の差をとることにより、実際の刃間距離H=H2−H1が直接に測定される。
【0090】
刃間距離Hが測定されたことを検知したCPU24Aは(図1)、バックゲージ駆動制御手段24Bを指示し、次の(図7(B))のワーク位置決めの準備をすべく、突当5を所定位置(x1,y1,z1)に位置決めさせる。
【0091】
この状態で、作業者Sが金型原点設定などを行った後、上記突当5にワークWを突き当てて位置決めした後、フットペダル(図示省略)を踏むと、それを検知した油圧シリンダ駆動制御手段24Gは(図1)、油圧シリンダ36(図1)を制御し、上部テーブル1を下降させてパンチPとダイDとの協働によりワークWを曲げ加工する(図7(C))。
【0092】
上記のとおり、本発明によれば、センサ30を用いることにより、ダイD上面の位置H1とパンチP先端の位置H2を検出し(図6(C)、図7(A)、図8(A))、該検出した位置H1、H2に基づいて、実際の刃間距離H=H2−H1を直接求めることができるようになったので、刃間距離が正確に測定可能となり、そのため、上記曲げ加工時や(図7(C))金型原点設定時における金型の破損が防止され、光学式安全装置における光線無効開始位置の指定が正確に行われ、真の板厚が正確に求められるようになった。
【0093】
また、上記ワークW位置決め時に(図7(B))、センサ30が取り付けられた突当5を使用する際には、前記したように(図2)、センサ30が取り付けられていてないワーク突当面5Aの一部にワークWを突き当てる。
【0094】
また、センサ30が突当5に着脱自在に取り付けられていたり(図3)、突当5に回転自在に取り付けられている場合には(図4)、既述したように、該センサ30を突当5から離脱させたり(図3(B))、開くことにより(図4(C))、ワーク突当面5Aの全部にワークWを突き当てて位置決めすることができる。
【0095】
【発明の効果】
上記のとおり、本発明によれば、ストレッチ上で左右方向と前後方向と上下方向に移動自在な突当と、該突当に取り付けられたセンサを有し、該センサによりダイ上面の位置とパンチ先端の位置を検出し、該検出した位置に基づいて、刃間距離を測定することができる。
【0096】
従って、上記本発明の構成によれば、実際の刃間距離を直接に求めることができるので、刃間距離を正確に測定することが可能となり、そのため、曲げ加工時や金型原点設定時における金型の破損が防止され、また、光学式安全装置における光線無効開始位置の指定を正確に行い、更に、真の板厚を正確に求めることができるという効果がある。
【0097】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体図である。
【図2】本発明を構成するセンサ30の第1実施形態を示す図である。
【図3】本発明を構成するセンサ30の第2実施形態を示す図である。
【図4】本発明を構成するセンサ30の第3実施形態を示す図である。
【図5】本発明を構成するセンサ30の移動機構を示す図である。
【図6】本発明による第1動作説明図である。
【図7】本発明による第2動作説明図である。
【図8】本発明を構成するセンサ接触位置検出手段24Cの動作説明図である。
【図9】従来技術の構成を説明する図である。
【図10】従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 上部テーブル
2 下部テーブル
3、4 リンク
5 突当
5A 突当5のワーク突当面
5C 突当5の外側面
6、12 支持部材
7 Y軸ガイド
8、14 ボールねじ
9 Y軸従動ブロック
10 Y軸駆動ブロック
13 Z軸ガイド
15 Z軸駆動ブロック
16 Z軸固定ブロック
20 ガイド
21 旋回板
22 軸受
23 旋回軸
24 NC装置
24A CPU
24B バックゲージ駆動制御手段
24C センサ接触位置検出手段
24D 刃間距離演算手段
24E 入出力手段
24F 記憶手段
24G 油圧シリンダ駆動制御手段
25 ストレッチ
26 突当本体
27 ピニオン
28 ラック
29 X軸ガイド
30 センサ
30A センサ30の前面30A
30B センサ30の後面30B
30C センサ30の外側面
31 プローブ
32、33、34、35 マグネット
36 油圧シリンダ
37 側板
38 ヒンジ
A Y軸駆動機構
B リンク機構
C Z軸駆動機構
D ダイ
Mx X軸モータ
My Y軸モータ
Mz Z軸モータ
P パンチ
W ワーク

Claims (4)

  1. ストレッチ上で左右方向と前後方向と上下方向に移動自在な突当と、該突当に取り付けられたセンサを有し、該センサによりダイ上面の位置とパンチ先端の位置を検出し、該検出した位置に基づいて、刃間距離を測定することを特徴とする曲げ加工装置。
  2. 上記センサは、突当に対して、固定状態で又は着脱自在に若しくは回転自在に取り付けられている請求項1記載の曲げ加工装置。
  3. 上記センサが、突当に対して着脱自在に取り付けられている場合には、刃間距離測定時には、センサを突当に装着し、ワーク位置決め時には、センサを突当から離脱させ該突当のワーク突当面を全部露出可能とした請求項2記載の曲げ加工装置。
  4. 上記センサが、突当に対して回転自在に取り付けられている場合には、刃間距離測定時には、センサを閉じて、該センサの後面を突当のワーク突当面に当接させ、ワーク位置決め時には、センサを開いて、該センサの外側面を突当の外側面に当接させ、センサの後面と突当のワーク突当面を全部露出させると共に両面を整列可能とした請求項2記載の曲げ加工装置。
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