JP2016007609A - ワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法 - Google Patents

ワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの形状・大きさに拘わらず、該ワークを1台のワーククランプ装置だけで対応可能としたワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法を提供する。
【解決手段】曲げ加工装置11のワーク操作用ロボット13のアーム9に取り付けた固定フレーム2Aに対して可動フレーム3Aを旋回自在とすることにより、可動フレーム3Aと固定フレーム2Aに設けられたバキュームパッド14と吸着プレート15を所定の位置に位置決めし、位置決めしたバキュームパッド14と吸着プレート15により該ワークWをクランプし、ワークWの形状・大きさに拘わらず、1台のワーククランプ装置8でワークWをクランプ可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、パンチとダイを備えた曲げ加工装置に対し、ワークをクランプして搬入し、曲げ加工した後搬出するワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びそのワーククランプ装置を使用するワーククランプ方法に関する。
従来は、本願の図10に示すように、長尺材であって短辺Tの寸法が比較的大きいパネル形状ワークWは、大きなワーククランプ装置(ハンド)C1でクランプし、図11に示すように、同様に長尺材であって短辺Tが比較的小さいリブ形状ワークWは、小さなワーククランプ装置(ハンド)C2でクランプしていた。
しかし、このように2種類のワーククランプ装置を準備しておいて、その都度交換しなければならないことは、極めて面倒で時間がかかり、効率が悪い。
そこで、例えば特開2001-269737号公報に開示されているように、メカクランプ55(同公報の図1、図2)とバキュームパッド65とを併用することにより、ワークWをクランプするワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置が開発された。
ところが、ワークが、パネル形状ワークW(本願の図10に相当)の場合には、メカクランプ55(同公報の図1、図2)とバキュームパッド65を併用することにより、該ワークWに対するクランプ力は十分確保されるが、リブ形状ワークW(本願の図11に相当)の場合には、メカクランプ55は使用できず、バキュームパッド65だけで該ワークWをクランプせざるを得ず、該ワークWに対するクランプ力を十分確保できないおそれがあり、その結果、曲げ加工中のワークWが機械本体側からの曲げ力に耐え切れずバキュームパッド65でクランプされた状態で位置ズレが発生し、出来上がった製品の精度が低下し、不良製品が発生することがある等種々の弊害がある。
そこで、本願の出願人は、ワークのクランプ力を確保することにより、曲げ加工時におけるワークの位置ズレを阻止し、製品の精度を向上させて不良製品の発生を除去することを目的とする特許出願を行った(特願2013−220016)。
特開2001-269737号公報 特願2013−220016
上記特願2013−220016によれば、例えば長尺材であって短辺Tの寸法が比較的大きい場合(パネル形状ワークに相当)には(同願の図9(A))、クランプ部17と吸着部18により該ワークWをクランプし、長尺材であって短辺Tの寸法が比較的小さい場合(リブ形状ワークに相当)には(同願の図9(B))、クランプ部17のみにより該ワークWをクランプするので、ワークWの大きさに対応して該ワークWをクランプすることが可能となり、従って、ワークのクランプ力を確保することにより、曲げ加工時におけるワークの位置ズレを阻止し、製品の精度を向上させて不良製品の発生を除去することができるという前記目的を達成できた。
しかし、上記特願2013−220016によっても、ワークの形状・大きさによっては、対応できない場合がある。
例えば、バキュームパッド14(本願の図7)では吸着不可能なフランジFが形成されているリブ形状ワークWをクランプしなければならない場合は、前記特願2013−220016に開示されているワーククランプ装置の構造では(同願の図10)対応できない。
本発明の目的は、ワークの形状・大きさに拘わらず、該ワークを1台のワーククランプ装置だけで対応可能としたワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、請求項1に記載したように、
曲げ加工装置11のワーク操作用ロボット13のアーム9に取り付けた固定フレーム2Aに対して可動フレーム3Aを旋回自在とすることにより、可動フレーム3Aと固定フレーム2Aに設けられたバキュームパッド14と吸着プレート15を所定の位置に位置決めし、位置決めしたバキュームパッド14と吸着プレート15により該ワークWをクランプし、ワークWの形状・大きさに拘わらず、1台のワーククランプ装置8でワークWをクランプ可能としたことを特徴とするワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置と、請求項5に記載したように、
上記請求項1記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置を使用するワーククランプ方法であって、
(1)CAD情報に基づき算出したワークWの形状・大きさに応じて、固定フレーム2Aに対して可動フレーム3Aを曲げ加工装置11の金型P、Dから離反するように旋回させることにより、バキュームパッド14と吸着プレート15を曲げ加工装置11の前後方向における一直線上に配置するように位置決めし、又は固定フレーム2Aに対して可動フレーム3Aを曲げ加工装置11の金型P、Dに接近するように旋回させることにより、バキュームパッド14と吸着プレート15を曲げ加工装置11の上下方向において対向するように位置決めし、
(2)その後、上記位置決めしたバキュームパッド14と吸着プレート15により該ワークWをクランプすることを特徴とするワーククランプ方法という手段を講じている。
上記本発明の構成によれば、例えば長尺材であって短辺(Y軸方向)の寸法が比較的大きいパネル形状ワークWや(図5(A))、同様に長尺材であって短辺の寸法が比較的小さいリブ形状ワークW(図5(B))の場合には、バキュームパッド14の吸着力によりワークWをクランプすると共に、吸着プレート15とクランプ部16により該ワークWを支持し、また例えば対向するように位置決めされたバキュームパッド14(図7)と吸着プレート15のうちの後方のバキュームパッド14と吸着プレート15にも前方のバキュームパッド14と吸着プレート15にもかからず且つ後端部にフランジFが形成され該フランジFがバキュームパッド14では吸着できないクランプ部分が極めて少ないリブ形状ワークWの場合には、前方と後方のバキュームパッド14と吸着プレート15による謂わば2列分の強いクランプ力をクランプ部16に作用させることにより、該ワークWをクランプするので、本発明によれば、どのような形状・大きさのワークWも1台のワーククランプ装置8で対応可能である。
上記のとおり、本発明によれば、ワークの形状・大きさに拘わらず、該ワークを1台のワーククランプ装置だけで対応可能としたワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法を提供するという効果を奏する。
本発明の全体図である。 本発明に係るワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8を示す平面図である。 図2の側面図である。 本発明に係るワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8を構成する垂直旋回機構4の説明図である。 本発明の動作説明図である(その1)。 本発明の動作説明図である(その2)。 本発明の動作説明図である(その3)。 本発明の全体動作を説明するためのフローチャートである。 図8のワーククランプ動作を説明するためのフローチャートである。 ワークWの短辺T寸法が比較的大きい場合(パネル形状ワーク)の従来技術の説明図。 ワークWの短辺T寸法が比較的小さい場合(リブ形状ワーク)の従来技術の説明図。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の全体図であり、図示するロボットによる曲げ加工システムは、曲げ加工装置11のNC装置10から製品情報である例えばCAD情報を入力して、曲げ順、金型P、D、金型レイアウトなど算出した後(他には、例えば工程(曲げ順)ごとに、加工対象であるワークWの形状や大きさ、ロボット13のワーク追従動作の軌跡などを算出)(図8のステップ101〜ステップ102)、ロボット13にワークWをクランプさせ(図8のステップ103)、実際の曲げ加工を行う(図8のステップ104)。
上記曲げ加工システムは、パンチP(図1)とダイDを有する曲げ加工装置11と該曲げ加工装置11に対してクランプしたワークWを搬入し、曲げ加工し、搬出するといったワークWを操作(ハンドリング)するロボット13との組み合わせから成る。
上記ワーク操作用ロボット13としては、例えば曲げロボットがあり、該曲げロボット13の側方に設置された搬入出装置(図示省略)から素材としてのワークを受け取って機械本体に挿入し、製品が加工された場合には、その製品を上記搬入出装置に渡すようになっている。
そして、上記NC装置10は、ロボットコントローラ1(図1)との間で双方向信号S2をやりとりすることにより、ワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置8とワークWとの関係(図5〜図7)を、例えば画像処理装置(図示省略)を用い、常に監視するようになっている。
また、曲げ加工装置11(図1)としては、プレスブレーキがあり、よく知られているように、上部テーブル20に装着されたパンチPと、下部テーブル21に装着されたダイDを有している。
下部テーブル21の後方には、バックゲージが配置され、該バックゲージの突当23は、スライダ24に取り付けられ、該スライダ24は、左右方向(紙面に垂直な方向)に延びるストレッチ25に滑り結合している。
更に、上記プレスブレーキ11の両側には、側板6が設置され、各側板6には、油圧シリンダ7などから成るラム駆動源が設けられ、下降式プレスブレーキでは、上部テーブル20が下降することにより、上昇式プレスブレーキでは、下部テーブル21が上昇することにより、既述したパンチPとダイDでワークWを曲げ加工する。
前記プレスブレーキ11の前方には、既述したワーク操作用ロボット13、即ち、ロボット13が設置されている。
このロボット13は、ワーククランプ装置8を有し、ロボットコントローラ1(図1)からの制御信号S1により、該ワーククランプ装置8は、所定の制御が行われる(例えば図9)。
上記ワーククランプ装置8は、ロボット13のアーム9に取り付けた固定フレーム2と該固定フレーム2に対して旋回(より詳しくは垂直面内における旋回、即ち垂直旋回、以下同じ)自在な可動フレーム3を有する。
そして、固定フレーム2のうちの例えば固定フレーム2Aと(図2)、可動フレーム3のうちの例えば対応する可動フレーム3Aとは、いずれもバキュームパッド14と吸着プレート15、更には、クランプ部16を有している。
この構成により、NC装置10(図1)が曲げ順ごとに算出した所定の形状・大きさのワークWに基づき、ロボットコントローラ1(図1)は,ワーククランプ装置8の前記可動フレーム3A(図2)を固定フレーム2Aに対して曲げ加工装置11の金型P、Dから離反するように旋回させるか(図4(A))、反対に曲げ加工装置11の金型P、Dに接近するように旋回させるか(図4(B)〜図4(C))を判断し(図9のステップ103A)、該判断に従って可動フレーム3Aを旋回させてバキュームパッド14と吸着プレート15を所定の位置に位置決めした後(図9のステップ103B、103D)、位置決めしたバキュームパッド14と吸着プレート15によりワークWをクランプする(図9のステップ103C、103E)。
従って、本発明によれば、ワークWの形状・大きさに拘わらず、1台のワーククランプ装置8だけで該ワークWに対応可能なワーク操作用ロボット13におけるワーククランプ装置及びその方法を提供するという効果を奏する。
このような効果を奏する本発明に係る前記ワーククランプ装置8(図1)は、既述したように、固定フレーム2と可動フレーム3を有する。
このうちの固定フレーム2は、図2に示すように、ロボットアーム9に取り付けられ、全体として矩形状を有する。
即ち、図2は左側に曲げ加工装置11、従って、金型P、Dが配置され、その右側にアーム9に取り付けたワーククランプ装置8が配置され、該ワーククランプ装置8は、ワークWを該曲げ加工装置11に搬入する直前の状態を表しているものとする。
このような図2において、固定フレーム2の一番外側において、図示するように、曲げ加工装置11の左右方向(X軸方向)に伸びる固定フレーム2Cと、該固定フレーム2Cに直交し曲げ加工装置11の前後方向(Y軸方向)に伸びる固定フレーム2Dと、該固定フレーム2Dに直交し曲げ加工装置11の左右方向(X軸方向)に伸びる固定フレーム2Eと、該固定フレーム2Eに直交し曲げ加工装置11の前後方向(Y軸方向)に伸びる固定フレーム2Fにより、矩形状の骨組みが形成されている。
そして、この骨組みを構成する2本の左右方向(X軸方向)に伸びる固定フレーム2Cと2Eを連結する固定フレーム2Gと2Hが、曲げ加工装置11の前後方向(Y軸方向)に亘って設けられ、該固定フレーム2Gと2Hは、ロボットアーム9に直接取り付けられている。
更に、固定フレーム2のうちの曲げ加工装置11(図2)に向かって左側の2本の固定フレーム2Fと2G、及び右側の2本の固定フレーム2Dと2Hをそれぞれ連結し左右方向(X軸方向)に伸びる固定フレーム2Jと2Kが設けられている。
これら固定フレーム2Jと2K、及び既述した曲げ加工装置11に最も近い固定フレーム2Cとを連結する2本ずつの前後方向(Y軸方向)に伸びる固定フレーム2Aと2Bが設けられている。
そして、この固定フレーム2Aと2Bに対して、対応する可動フレーム3Aと3Bは、後述するリンク17を用いた垂直旋回機構4により、旋回自在に設けられている。
上記垂直旋回機構4は、図2の場合には、4個設けられているが、全て同じ構成と動作を有するので、いずれか1個について(例えば図2に向かって一番下に配置された垂直旋回機構4)詳説する。
即ち、垂直旋回機構4は(図4)、端的にいえば、リンク17と固定フレーム・シリンダ18と可動フレーム・シリンダ19により構成されている。
上記リンク17は(図4(B))、可動フレーム3Aを伴って固定フレーム2Aの基端部2A2に垂直旋回自在に取り付けられている。
上記リンク17は、所定の角度θ(図4(B))を成す第1リンク部材17Aと第2リンク部材17Bから構成され、該第1リンク部材17Aの端部には、固定フレーム・シリンダ18のピストンロッド18Aが接続(例えばピン結合、以下同じ)され、固定フレーム・シリンダ18の先端部は固定フレーム2F(図2)に接続されている
更に、上記リンク17(図4(B))の第2リンク部材17Bの端部には、前記可動フレーム3Aの基端部3A2が接続されることにより、既述したように、該リンク17は可動フレーム3Aを伴って固定フレーム2Aの基端部2A2に垂直旋回自在に取り付けられている。
また、上記第2リンク部材17Bのほぼ中央部には、可動フレーム・シリンダ19のピストンロッド19Aが接続され、該可動フレーム・シリンダ19の先端部は可動フレーム3Aのほぼ中央部に接続されている
従って、上記構成によれば、垂直旋回機構4は(図4)、可動フレーム3Aを伴って固定フレーム2Aの基端部2A2に垂直旋回自在に取り付けられているリンク17と(図4(A))、該リンク17全体を固定フレーム2Aに対して垂直旋回させる固定フレーム・シリンダ18と(図4(B))、該固定フレーム・シリンダ18によりリンク17全体を固定フレーム2Aに対して垂直旋回させた後(図4(B))、上記可動フレーム3Aをリンク17に対して垂直旋回させる可動フレーム・シリンダ19(図4(C))から構成されている。
一方、前記固定フレーム2Aの先端部2A1(図2において左端)と可動フレーム3Aの先端部3A1(図2において右端)には、既述したように、バキュームパッド14と吸着プレート15が順次配置されている。
更に、上記固定フレーム2Aと可動フレーム3Aの最外側には、クランプ部16が設けられている。
上記バキュームパッド14と吸着プレート15とクランプ部16は(図5〜図7)、協働してワークWをクランプし、それぞれの場合において機能が異なる。
即ち、クランクすべきワークWの形状(例えば平坦か(図5)、フランジF(図7)や穴があるか)や大きさ(パネル形状かリブ形状か)により、機能は異なる。
例えば、パネル形状ワークW(長尺材であって短辺(Y軸方向)の寸法が比較的大きいワークW(図5(A)))をクランプする場合には、可動フレーム3Aを固定フレーム2Aに対して曲げ加工装置11の金型P、Dから離反するように旋回させることにより、バキュームパッド14と吸着プレート15が前後方向(Y軸方向)において一直線上に配置されるように位置決めする(図9のステップ103B)。
この場合の固定フレーム2Aと可動フレーム3Aの関係は、両者が互いに180°開いている(図4(A))。
そして、この場合には、固定フレーム2A(図5(A))と可動フレーム3Aの先端部2A1、3A1に取り付けた両側のバキュームパッド14の吸着力によりワークWをクランプする。
つまり、両側(Y軸方向)のバキュームパッド14は、その吸着力によりワークWを直接クランプする機能を有する。
また、例えば、リブ形状ワークW(長尺材であって短辺(Y軸方向)の寸法が比較的小さいワークW(図5(B)))をクランプする場合には、同様に、可動フレーム3Aを固定フレーム2Aに対して曲げ加工装置11の金型P、Dから離反するように旋回させることにより、バキュームパッド14と吸着プレート15が前後方向(Y軸方向)において一直線上に配置されるように位置決めする(図9のステップ103B)。
よって、この場合は、前方(図5(B)において左側)のバキュームパッド14、換言すれば、固定フレーム2Aの先端部2A1に取り付けたバキュームパッド14の吸着力によりワークWをクランプする。
即ち、この場合は、同様に、前方のバキュームパッド14は、その吸着力によりワークWを直接クランプする機能を有する。
そして、上記図5(A)、図5(B)の場合には、吸着プレート15とクランプ部16は、いずれもワークWを支持する機能を有する。
一方、前記図5(B)の場合よりも短辺(Y軸方向)寸法が小さいリブ形状ワークWをクランプする場合には(図6のようにワークWが後方(右側)のバキュームパッド14と吸着プレート15にかからない場合や、図7のようにワークWにバキュームパッド14で吸着できないフランジFが形成され、前方と後方のバキュームパッド14と吸着プレート15にかからない場合)、可動フレーム3Aを固定フレーム2Aに対して曲げ加工装置11の金型P、Dに接近するように旋回させることにより、可動フレーム3A側と固定フレーム2A側のバキュームパッド14と吸着プレート15を上下方向(Z軸方向)において対向するように位置決めする(図9のステップ103D)。
この場合の固定フレーム2Aと可動フレーム3Aの関係は、固定フレーム2Aに対して可動フレーム3Aが上方に位置すると共に両者が重複している(図4(C))。
そして、この場合には、つまり後方のバキュームパッド14と吸着プレート15にかからないリブ形状ワークWの場合には(図6〜図7)、前方のバキュームパッド14と吸着プレート15との関係において、以下に示すように、それぞれ異なる方法によりワークWをクランプする。
このうち、図6(A)のように、前方のバキュームパッド14の吸着力で完全にクランプされるワークWの場合には、該吸着力でワークWをクランプすると共に、後方のバキュームパッド14と吸着プレート15によるクランプ力をクランプ部16に作用させることにより、該クランプ部16のクランプ力でワークWをクランプする。
また、図6(B)のように、前方のバキュームパッド14の吸着力で完全にクランプされないワークWの場合には、後方のバキュームパッド14と吸着プレート15によるクランプ力をクランプ部16及び前方のバキュームパッド14と吸着プレート15に作用させることにより、該クランプ部16及び前方のバキュームパッド14と吸着プレート15のクランプ力でワークWをクランプする。
更に、図7のように、前方のバキュームパッド14と吸着プレート15にもかからず且つ後端部にフランジFが形成され該フランジFがバキュームパッド14で吸着できないワークWの場合には、前方と後方のバキュームパッド14と吸着プレート15によるクランプ力をクランプ部16に作用させることにより、該クランプ部16のクランプ力でワークWをクランプする。
図7の場合、ワークWは最外側のクランプ部16だけでクランプされるので、クランプ部分が極めて少なく、このため前方と後方の謂わば2列分のバキュームパッド14と吸着プレート15から発生した強いクランプ力で、ワークWをクランプすることにより、曲げ加工装置11の金型P、Dによる曲げ加工時において、機械本体側からの力による該ワークWの位置ズレが生じないようにする。
また、左右(X軸方向)最外側の固定フレーム2F(図2)、2Dと中央部の固定フレーム2G、2Hには、それぞれバキュームパッド14が取り付けられ、ワークWがそれらバキュームパッド14にかかる場合には、該ワークWを吸着するようになっている。
更には、図5〜図7において詳述したように、ワークWをクランプする場合のクランプ力は、専らバキュームパッド14の吸着力に依存し、固定フレーム・シリンダ18(図4)や可動フレーム・シリンダ19の力には依存しない。
つまり、固定フレーム・シリンダ18と可動フレーム・シリンダ19は、リンク17を用いた垂直旋回機構4を作動させるために使用されるものであり、ワークWをクランプするためには直接には寄与しない。
以下、上記構成を有する本発明の動作を、図5〜図9に基づいて、説明する。
尚、以下に述べる本発明の動作の判断は、ロボットコントローラ1(図1)を通じてNC装置10が行うものとする。
(1)曲げ順、金型、金型レイアウトなどを算出するまでの動作。
図8のステップ101において、CAD情報を入力し、ステップ102において、曲げ順、金型、金型レイアウトなどを算出する。
即ち、NC装置10は(図1)、CAD情報が入力されたことを検知すると、例えば加工情報算出部(図示省略)を制御し、曲げ順、金型、金型レイアウト、更には、D値、L値、曲げ順ごとのロボット13のフォローイング軌跡、加工対象であるワークWの形状や大きさなどワークWの曲げ加工に必要な情報を算出させる。
(2)ワークWのクランプ動作。
図8のステップ103において、ワーク操作用ロボット13のワーククランプ装置8によりワークWをクランプさせるが、その詳細は、図9に示されている。
先ず、図9のステップ103Aにおいて、CAD情報に基づき算出したワークWの形状・大きさに応じて、可動フレーム3Aを金型P、Dから離反するように旋回させるか又は金型P、Dに接近するように旋回させるかを判断する。
そして、加工対象がパネル形状ワークW(図5)又はリブ形状ワークWの場合には(図9のステップ103Aの下矢)、図9のステップ103Bにおいて、可動フレーム3Aを金型P、Dから離反するように旋回させることにより、バキュームパッド14と吸着プレート15を一直線上に配置するように位置決めする。
即ち、図5に示すように、バキュームパッド14と吸着プレート15を曲げ加工装置11の前後方向(Y軸方向)における一直線上に配置するように位置決めする。
その後、図9のステップ103Cおいて、バキュームパッド14の吸着力でワークWをクランプする(図5)。
と同時に、既述したように、吸着プレート15とクランプ部16によりワークWを支持する。
一方、加工対象が一層小さいリブ形状ワークWの場合には(図9のステップ103Aの右下矢)、図9のステップ103Dにおいて、可動フレーム3Aを金型P、Dに接近するように旋回させることにより、バキュームパッド14と吸着プレート15を対向するように位置決めする。
その後は、図9のステップ103Eおいて、前方のバキュームパッド14と吸着プレート15との関係において、異なる方法により、ワークWをクランプする(図6〜図7)。
例えば、図6(A)のように、前方のバキュームパッド14の吸着力で完全にクランプされるワークWの場合には、該吸着力でワークWをクランプすると共に、後方のバキュームパッド14と吸着プレート15によるクランプ力をクランプ部16に作用させることにより、該クランプ部16のクランプ力でワークWをクランプする。
また、図6(B)のように、前方のバキュームパッド14の吸着力で完全にクランプされないワークWの場合には、後方のバキュームパッド14と吸着プレート15によるクランプ力をクランプ部16及び前方のバキュームパッド14と吸着プレート15に作用させることにより、該クランプ部16及び前方のバキュームパッド14と吸着プレート15のクランプ力でワークWをクランプする。
更に、図7のように、前方のバキュームパッド14と吸着プレート15にもかからず且つ後端部にフランジFが形成され該フランジFがバキュームパッド14で吸着できないワークWの場合には、前方と後方のバキュームパッド14と吸着プレート15によるクランプ力をクランプ部16に作用させることにより、該クランプ部16のクランプ力でワークWをクランプする。
(3)ワークWの曲げ加工動作。
図8のステップ104において、ワークWの曲げ加工を行うが、よく知られているように、前記本発明に係るワーク操作用ロボット13のワーククランプ装置8によりクランプされたワークWを、プレスブレーキ11(図1)のパンチPとダイDの間から搬入し、曲げ加工後に搬出することを繰り返し(図8のステップ105のNO)、全ての加工が終了した場合には(図8のステップ105のYES)、曲げ加工システム(図1)の動作を終了させる(END)。
本発明は、ワークの形状・大きさに拘わらず、該ワークを1台のワーククランプ装置だけで対応可能としたワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置及びその方法に利用され、曲げ加工時に、上部テーブル20が下降する下降式プレスブレーキのみならず、下部テーブル21が上昇する上昇式プレスブレーキにも適用され、極めて有用である。
1 ロボットコントローラ
2 固定フレーム
3 可動フレーム
4 垂直旋回機構
6 側板
9 アーム
10 NC装置
11 曲げ加工装置
13 ワーク操作用ロボット
14 バキュームパッド
15 吸着プレート
16 クランプ部
17 リンク
17A 第1リンク部材
17B 第2リンク部材
18 固定フレーム・シリンダ
19 可動フレーム・シリンダ
20 上部テーブル
21 下部テーブル
23 突当
Dダイ
P パンチ
W ワーク

Claims (7)

  1. 曲げ加工装置のワーク操作用ロボットのアームに取り付けた固定フレームに対して可動フレームを旋回自在とすることにより、可動フレームと固定フレームに設けられたバキュームパッドと吸着プレートを所定の位置に位置決めし、位置決めしたバキュームパッドと吸着プレートにより該ワークをクランプし、ワークの形状・大きさに拘わらず、1台のワーククランプ装置でワークをクランプ可能としたことを特徴とするワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  2. 上記可動フレームの旋回機構がリンクを用いた垂直旋回機構により構成され、該垂直旋回機構は、可動フレームを伴って固定フレームに垂直旋回自在に取り付けられているリンクと、該リンク全体を固定フレームに対して垂直旋回させる固定フレーム・シリンダと、該固定フレーム・シリンダによりリンク全体を固定フレームに対して垂直旋回させた後、上記可動フレームをリンクに対して垂直旋回させる可動フレーム・シリンダから構成されている請求項1記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  3. 上記ワークの形状・大きさに応じて、固定フレームに対して可動フレームを曲げ加工装置の金型から離反するように旋回させることにより、バキュームパッドと吸着プレートを曲げ加工装置の前後方向における一直線上に配置するように位置決めし、又は固定フレームに対して可動フレームを曲げ加工装置の金型に接近するように旋回させることにより、バキュームパッドと吸着プレートを曲げ加工装置の上下方向において対向するように位置決めする請求項1又は2記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  4. 上記可動フレームと固定フレームには、バキュームパッドと吸着プレートの他にクランプ部が設けられ、該バキュームパッドと吸着プレートとクランプ部の協働により、ワークをクランプする請求項1、2又は3記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置。
  5. 上記請求項1記載のワーク操作用ロボットにおけるワーククランプ装置を使用するワーククランプ方法であって、
    (1)CAD情報に基づき算出したワークの形状・大きさに応じて、固定フレームに対して可動フレームを曲げ加工装置の金型から離反するように旋回させることにより、バキュームパッドと吸着プレートを曲げ加工装置の前後方向における一直線上に配置するように位置決めし、又は固定フレームに対して可動フレームを曲げ加工装置の金型に接近するように旋回させることにより、バキュームパッドと吸着プレートを曲げ加工装置の上下方向において対向するように位置決めし、
    (2)その後、上記位置決めしたバキュームパッドと吸着プレートにより該ワークをクランプすることを特徴とするワーククランプ方法。
  6. 上記(2)において、バキュームパッドと吸着プレートの他にクランプ部がワークのクランプ動作に加わり、パネル形状ワーク又はリブ形状ワークの場合には、バキュームパッドの吸着力によりワークをクランプすると共に、吸着プレートとクランプ部により該ワークWを支持し、対向するように位置決めされたバキュームパッドと吸着プレートのうちの後方のバキュームパッドと吸着プレートにかからないリブ形状ワークの場合には、前方のバキュームパッドと吸着プレートとの関係において、それぞれ異なる方法によりワークをクランプする請求項5記載のワーククランプ方法。
  7. 上記対向するように位置決めされたバキュームパッドと吸着プレート15のうちの後方のバキュームパッドと吸着プレートにかからないリブ形状ワークであって前方のバキュームパッドの吸着力で完全にクランプされるワークの場合には、該吸着力でワークをクランプすると共に、後方のバキュームパッドと吸着プレートによるクランプをクランプ部に作用させることにより、該クランプ部のクランプ力でワークをクランプし、同様のワークであつて前方のバキュームパッドの吸着力で完全にクランプされないワークの場合には、後方のバキュームパッドと吸着プレートによるクランプ力をクランプ部及び前方のバキュームパッドと吸着プレートに作用させることにより、該クランプ部及び前方のバキュームパッドと吸着プレートのクランプ力でワークをクランプし、同様のワークであつて前方のバキュームパッドと吸着プレートにもかからず且つ後端部にフランジが形成され該フランジがバキュームパッドで吸着できないワークの場合には、前方と後方のバキュームパッドと吸着プレートによるクランプ力をクランプ部に作用させることにより、該クランプ部のクランプ力でワークをクランプする請求項6記載のワーククランプ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107999574A (zh) * 2017-11-30 2018-05-08 郭弘 一种l型连接板的半自动生产装置
CN109746931A (zh) * 2019-03-13 2019-05-14 厦门中高智能电器科学研究院有限公司 一种面向gis腔体的多类型异物清除机器人
CN110153240A (zh) * 2019-06-18 2019-08-23 杭州东盛五金电器有限公司 一种板材折弯系统
CN112453150A (zh) * 2020-10-27 2021-03-09 青海东鑫铝业有限责任公司 一种提高铝型材强度的加工设备及生产工艺

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