JP2000254728A - 曲げ加工機における金型取付方法及び曲げ加工システム - Google Patents

曲げ加工機における金型取付方法及び曲げ加工システム

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JP2000254728A
JP2000254728A JP11059388A JP5938899A JP2000254728A JP 2000254728 A JP2000254728 A JP 2000254728A JP 11059388 A JP11059388 A JP 11059388A JP 5938899 A JP5938899 A JP 5938899A JP 2000254728 A JP2000254728 A JP 2000254728A
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die
gripper
mold
robot gripper
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Katsumi Watanabe
克己 渡辺
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Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型レイアウトの取付け位置に対するロボッ
トの位置補正をなくし、ロボットによるワークの金型へ
の位置決めを正確に行う。 【解決手段】 プレスブレーキ1の制御装置25では曲
げ加工情報に基づいて曲げ加工に用いる金型決定及び曲
げ順決定を行った後に金型レイアウトが決定される。こ
の金型レイアウト情報、ロボットグリッパ情報及びグリ
ッパ基準面情報に基づき、ロボット19におけるワーク
を把持するロボットグリッパ21がプレスブレーキ1の
所定の金型取付位置へ位置決め制御される。作業者は位
置決めされたロボットグリッパ21の左右端のいずれか
の基準面に金型のダイDを当接して位置決めする。金型
レイアウトはロボット19による指示で実行されるの
で、金型取付位置の“ずれ”がなくなり金型位置に対す
るロボット19の位置修正が排除され、ロボット運転時
における段取り時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ加工機におけ
る金型取付方法及び曲げ加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、曲げ加工機としての例えばプレス
ブレーキ101においては、図9に示されているように
立設された左右のC形フレーム103の上部前面には上
下動可能なラムとしての上部テーブル105が設けられ
ており、この上部テーブル107の下部にはパンチPが
着脱可能に装着されている。一方、C形フレーム103
の下部前面には下部テーブル107が固定して設けられ
ている。この下部テーブル107の上面にはダイDが前
記パンチPと対応して着脱可能に装着されている。
【0003】プレスブレーキ101の上部、下部テーブ
ル105,107にパンチPとダイDからなる金型を装
着する金型段取りを行う場合、作業者が金型レイアウト
の指示書を確認しながらその指示に従って行われる。ち
なみに、前記指示書は金型をプレスブレーキ101にど
のように配置するかを書き記したものである。
【0004】他の金型取付け方法としては、図10に示
されているようにプレスブレーキ101に備えられてい
る突当て装置109を利用する方法である。突当て装置
109はワークを突当て部111に突き当てて位置決め
するためのものであり、突当て装置109が金型レイア
ウトに基づいて制御装置により自動的に所定の位置に移
動位置決めされ、作業者が前記位置決めされた突当て装
置109の突当て部111に金型を突き当てて位置決め
して金型を取り付ける。
【0005】なお、プレスブレーキ101には、プレス
ブレーキ101に対しワークを供給及び位置決め自在と
するロボットグリッパを備えたロボット(図示省略)が
設けられている。ロボットを備えたプレスブレーキ10
1では、例えば、図9に示されているように金型A、金
型B、金型Cが装着されたプレスブレーキ101にてロ
ボットにより自動的にステップベンドが行われる場合、
ワークは所定の金型上に正確に位置決めされることが求
められる。
【0006】特に、ワークの両側にフランジがあるよう
な箱曲げ加工のときには、両フランジ間にパンチPが入
るように正確に位置決めされる必要がある。そのために
は金型がテーブル上のどの位置に取付けられているかを
ロボットが予め正確に認識している必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の指示
書による金型の取付け方法では金型取付位置を正確に再
現することが難しく、特にロボットによる精密な曲げ加
工が行われる場合は、金型装着位置の僅かな“ずれ”に
対しても修正する必要が生じるので、金型段取りのため
に多くの時間がかかるという問題点があった。したがっ
て、ロボットを用いた曲げ加工においては金型を所定の
取付位置に正確に位置決めすることが重要であった。
【0008】また、プレスブレーキ101の突当て装置
109を金型取付け方法として利用する場合は、突当て
装置109が左右のC形フレーム103の間を移動可能
に設けられているために、図9に示されているように突
当て装置109の突当て可動範囲が金型レイアウト領域
のすべてを指示することができないという問題点があっ
た。
【0009】また、左右の2つの突当て装置109のう
ちの一方の突当て装置109を金型取付けのために用い
られる場合で、他方の突当て装置109が邪魔になると
きは、図10に示されているように他方の突当て装置1
09を移動した後に用いられる突当て装置109を移動
位置決めする必要がある。もし、邪魔になる突当て装置
109の逃げ場がないときは難しくなるという問題点が
あった。
【0010】また、突当て装置109の位置とロボット
の座標は同じ位置関係にはならないので、金型修正の必
要が生じるという問題点があった。
【0011】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、ロボットを用いて金型レイア
ウトの取付け指示を行うことにより金型位置に対するロ
ボットの位置補正をなくし、ロボットによるワークの金
型への位置決めを正確に行い得る曲げ加工機における金
型取付方法及び曲げ加工システムを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の曲げ加工機における金型取
付方法は、曲げ加工情報に基づいて曲げ加工に用いる金
型決定及び曲げ順決定を行った後に金型レイアウトを決
定し、この決定された金型レイアウト情報、ロボットグ
リッパ情報、並びにこのロボットグリッパ情報からロボ
ットグリッパの左右端のいずれかを金型位置決めの基準
面として決定し、ロボットグリッパを曲げ加工機の金型
取付位置へ位置決め制御し、この位置決めされたロボッ
トグリッパの前記決定された基準面に金型を当接して位
置決めすることを特徴とするものである。
【0013】したがって、金型レイアウトは制御装置に
より移動位置決めされるロボットのロボットグリッパに
よって指示、実行されるので、従来のような金型位置に
対するロボットの位置修正が排除される。ロボット自体
の移動に基づいて金型取付位置が誘導されるので、ロボ
ット自体が金型取付位置を正確に認識できることになる
ために実際の曲げ加工の際にはロボットによるワークの
金型への搬入位置が所定の金型からずれるといったこと
がない。結果として、ロボット運転時における段取り時
間が短縮される。
【0014】また、ロボットグリッパにより金型が位置
決めされるので、従来のように突当て装置が金型取付け
方法に利用されていた場合とは異なり、金型レイアウト
領域の全長にわたり金型が取り付けられる。
【0015】請求項2によるこの発明の曲げ加工システ
ムは、曲げ加工情報に基づいて曲げ加工を行う曲げ加工
機に対しワークを供給及び位置決め自在とするロボット
グリッパを備えたロボットと、前記曲げ加工情報に基づ
いて曲げ加工に用いる金型決定及び曲げ順決定を行った
後に金型レイアウトを決定する金型レイアウト決定部
と、この金型レイアウト決定部により決定された金型レ
イアウト情報に基づいてロボットグリッパ情報から適正
なロボットグリッパを選定し且つこの選定されたロボッ
トグリッパを曲げ加工機の金型取付位置へ誘導するロボ
ットグリッパ誘導部と、このロボットグリッパ誘導部で
誘導されたロボットグリッパの左右端のいずれかを金型
位置決めの基準面に決定することによりグリッパ基準面
情報として得るロボットグリッパ基準面決定部と、前記
金型レイアウト情報、ロボットグリッパ情報及びグリッ
パ基準面情報に基づき、ロボットグリッパを曲げ加工機
の金型取付位置へ移動位置決め制御する制御部と、を備
えた制御装置と、からなることを特徴とするものであ
る。
【0016】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、金型レイアウトは制御装置により移動位置決めさ
れるロボットのロボットグリッパによって指示、実行さ
れるので、従来のような金型位置に対するロボットの位
置修正が排除される。ロボット自体の移動に基づいて金
型取付位置が誘導されるので、ロボット自体が金型取付
位置を正確に認識できることになるために実際の曲げ加
工の際にはロボットによるワークの金型への搬入位置が
所定の金型からずれるといったことがない。結果とし
て、ロボット運転時における段取り時間が短縮される。
【0017】また、ロボットグリッパにより金型が位置
決めされるので、従来のように突当て装置が金型取付け
方法に利用されていた場合とは異なり、金型レイアウト
領域の全長にわたり金型が取り付けられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の曲げ加工機におけ
る金型取付方法及び曲げ加工システムの実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0019】図4ないしは図6を参照するに、本実施の
形態に係わる曲げ加工機としての例えばプレスブレーキ
1は、立設されたC形フレーム3L,3Rを備えてお
り、このC形フレーム3L,3Rの上部前面には上下動
可能なラムとしての上部テーブル5が設けられており、
この上部テーブル5の下部の金型装着部9にはパンチP
が着脱可能に装着されている。一方、C形フレーム3
L,3Rの下部前面には下部テーブル11が固定して設
けられている。この下部テーブル11の上の金型装着部
13にはダイDが着脱可能に装着されている。
【0020】各金型装着部9,13には図4に示されて
いるようにワークWの折曲げ長さに応じて複数の金型が
組み合わされて複数のステーションSA,SB,SCを
形成できるよう構成されている。
【0021】上記のプレスブレーキ1の上部、下部テー
ブル5,11の長手方向のほぼ中央には複数の金型を保
管、収納する金型格納部15が上下動自在に設けられて
おり、例えば、上部テーブル5の裏側には複数のパンチ
Pのパンチ格納部(図示省略)が設けられ、下部テーブ
ル11の裏側には複数のダイDのダイ格納部(図示省
略)が設けられている。
【0022】また、プレスブレーキ1には上部、下部テ
ーブル5,11の各金型装着部9,13の金型を着脱し
て上記の金型格納部15の金型と交換するための金型交
換装置17が上部、下部テーブル5,11の裏側を図4
及び図5において左右方向に移動自在に設けられてい
る。
【0023】また、プレスブレーキ1にはワークWを把
持して所望のステーションへ移動するためのワーク移動
装置としての例えばロボット19が下部テーブル11の
表側を図4及び図5において左右方向(X軸方向)に移
動自在に設けられている。なお、上記のロボット19に
は所望のステーションに対しワークWを供給及び位置決
め自在とするロボットグリッパ21がプレスブレーキ1
に対して前後方向(図5において上下方向で、Y軸方
向)及び上下方向(図4において上下方向で、Z軸方
向)に移動自在に設けられている。
【0024】また、プレスブレーキ1には図5に示され
ているようにロボット19のロボットグリッパ21に把
持されて移動されるワークWの位置決めをするためのワ
ーク位置決め装置としての例えば突当て装置23が下部
テーブル11の裏側を図5において左右方向(X軸方
向)及び前後方向(Y軸方向)に移動位置決め自在に設
けられている。
【0025】したがって、プレスブレーキ1は、折曲げ
加工すべきワークWがロボット19により突当て装置2
3へ突き当てられるように移動されて、ステーションの
パンチPとダイDとの間に位置決めされ、本実施の形態
では上部テーブル5が昇降して前記パンチPとダイDの
協働でワークWが図示せざる昇降駆動シリンダにより折
曲げ加工されるよう構成されている。なお、プレスブレ
ーキ1としては上部テーブル5が固定で下部テーブル1
1が上下動自在であっても構わない。
【0026】なお、上記の金型交換装置17、ロボット
19及びロボットグリッパ21、突当て装置23、昇降
駆動シリンダは後述する制御装置に電気的に接続されて
いる。
【0027】次に、本実施の形態の主要部をなす曲げ加
工システムについて図面を参照して説明する。
【0028】図7を参照するに、制御装置25では、中
央処理装置としてのCPU27に種々のデータを入力す
るための入力手段としての例えばキーボードのごとき入
力装置29と、種々のデータを表示せしめるCRTごと
き表示装置31が接続されている。
【0029】また、CPU27には図7に示されている
ように、展開図、三面図、立体図等により得られるワー
クWの曲げ加工情報として例えば曲げ長さ、曲げ角度、
フランジ長さなどのCAD情報などのデータが入力装置
29から入力されて記憶されるメモリ33が接続されて
いる。
【0030】また、CPU27には上記のメモリ33内
の曲げ加工情報に基づいて曲げ加工に用いる金型決定及
び曲げ順決定を行った後に金型レイアウトを決定する金
型レイアウト決定部35と、この金型レイアウト決定部
35により決定された金型レイアウト情報に基づいてロ
ボットグリッパ情報から使用するロボットグリッパ21
を選定し且つ金型をプレスブレーキ1に位置決めすべく
前記選定されたロボットグリッパ21を誘導するロボッ
トグリッパ誘導部37が接続されている。
【0031】さらに、CPU27には上記のロボットグ
リッパ誘導部37により誘導されるロボットグリッパ2
1の左右端のいずれかを金型位置決めの基準面に決定し
てグリッパ基準面情報として得るためのロボットグリッ
パ基準面決定部39と、このロボットグリッパ基準面決
定部39により決定された基準面のグリッパ切片寸法を
算出するグリッパ切片演算部41が接続されている。
【0032】さらに、CPU27には上記の金型レイア
ウト情報、ロボットグリッパ情報、グリッパ基準面情報
及び上記のロボットグリッパ21のグリッパ切片寸法に
基づいて、ダイDを下部テーブル11上の所定の金型取
付位置へ位置決めさせるべくロボットグリッパ21を所
定の位置へ移動せしめる移動距離を算出するグリッパ移
動距離算出部43が接続されている。
【0033】さらに、CPU27には上記の金型レイア
ウト情報、ロボットグリッパ情報、グリッパ基準面情報
及びグリッパ移動距離に基づき、ロボットグリッパ21
をプレスブレーキ1の所定の金型取付位置へ移動位置決
めする制御部45が接続されている。
【0034】上記構成により、図8に示されているフロ
ーチャートに基づいて説明する。
【0035】ステップS1では、展開図、三面図、立体
図等により得られるワークWの曲げ加工情報として例え
ば曲げ長さ、曲げ角度、フランジ長さなどのCAD情報
などのデータが入力装置29からメモリ33に入力され
る。
【0036】ステップS2及びS3では、金型レイアウ
ト決定部35により上記のメモリ33内の曲げ加工情報
に基づいて曲げ加工に用いる金型の決定及び曲げ順決定
が行われた後に金型レイアウトが決定される。この場合
には制御装置25内で自動的に行うことも、作業者が上
記の入力装置29で曲げ加工情報を入力しながら手動に
て金型レイアウトを決定することもできる。
【0037】ステップS4では、ロボットグリッパ誘導
部37により上記の金型レイアウト情報に基づいてロボ
ットグリッパ情報の中から使用するロボットグリッパ2
1が選定され、この選定されたロボットグリッパ21を
金型レイアウト情報に基づいて金型がプレスブレーキ1
の金型取付位置に位置決めされるように誘導される。例
えば、図3において金型Bの場合は、プレスブレーキ1
の長さ方向の中心CLに位置しているロボットグリッパ
21が図3の右側に距離bだけ移動するように制御装置
25により誘導される。
【0038】ステップS5では、ロボットグリッパ基準
面決定部39により、上記のロボットグリッパ誘導部3
7で誘導されたロボットグリッパ21の左右端のいずれ
か一方が金型位置決めの基準面に決定され、この決定さ
れた基準面がグリッパ基準面情報となる。なお、ロボッ
トグリッパ21の左右端のいずれかを金型位置決めの基
準面として決定されないときは、ロボットグリッパ21
の左右端のいずれか一方を予めデフォルト値として指定
しておいても構わない。なお、本実施の形態では図3の
金型Bの場合は、ロボットグリッパ21の左端が基準面
とされている。
【0039】ステップS6及びS7では、ロボットグリ
ッパ基準面決定部39により例えば上記の金型Bのよう
にロボットグリッパ21の左端が基準面として決定され
た場合、図1に示されているようにロボットグリッパ2
1の中心線から左端の基準面までのグリッパ切片寸法x
がグリッパ切片演算部41により算出される。
【0040】より詳しくは、手動の場合には、現在使用
中のロボットグリッパ21のグリッパ切片寸法xが作業
者により入力装置29にて入力される。
【0041】また、自動の場合には、複数のロボットグ
リッパ21がロボットグリッパ情報として格納されてい
るときは、予めロボットグリッパ21の登録番号が入力
されており、使用中のロボットグリッパ21の登録番号
を基にロボットグリッパ情報としてのロボットグリッパ
21の寸法からグリッパ切片寸法xを算出しても構わな
い。
【0042】ステップS8では、グリッパ移動距離演算
部43により、上記の金型レイアウト情報、ロボットグ
リッパ情報、グリッパ基準面情報及び上記のロボットグ
リッパ21のグリッパ切片寸法xに基づいて、ダイDを
下部テーブル11の上面の所定の金型取付位置へ位置決
めさせるべくロボットグリッパ21を移動せしめる移動
距離が算出される。
【0043】ステップS9では、ダイDをロボットグリ
ッパ21の左端の基準面に突き当てて下部テーブル11
の金型取付位置へ位置決めさせるべく、制御部45によ
り上記のロボットグリッパ21の移動距離に基づいてロ
ボットグリッパ21が所定の位置へ移動される。
【0044】例えば、プレスブレーキ1の長さ方向の中
心CLに位置しているロボットグリッパ21は図1にお
いて2点鎖線の位置から右方向の実線の金型取付位置へ
移動される。ロボットグリッパ21が移動された後、図
1及び図2に示されているように作業者は所定のダイD
をロボットグリッパ21の左端の基準面に突き当てて容
易に且つ正確に取り付けることとなる。
【0045】ステップS6及びS10〜S12では、ロ
ボットグリッパ基準面決定部39によりロボットグリッ
パ21の右端が基準面として決定された場合、ロボット
グリッパ21の中心線から右端の基準面までのグリッパ
切片寸法xがグリッパ切片演算部41により算出され、
ダイDを下部テーブル11の上面の所定の金型取付位置
へ位置決めさせるべくロボットグリッパ21を移動せし
める移動距離がグリッパ移動距離演算部43により算出
される。
【0046】なお、手動の場合並びに自動の場合はそれ
ぞれ、上述したステップS7と同様に制御装置25のグ
リッパ切片演算部41によりグリッパ切片寸法xが演算
される。
【0047】ステップS13では、ダイDをロボットグ
リッパ21の右端の基準面に突き当てて下部テーブル1
1の金型取付位置へ位置決めさせるべく、制御部45に
より上記のロボットグリッパ21の移動距離に基づいて
ロボットグリッパ21が所定の位置へ移動される。
【0048】ロボットグリッパ21が移動された後、作
業者は所定のダイDをロボットグリッパ21の右端の基
準面に突き当てて容易に且つ正確に取り付けることとな
る。
【0049】以上のように、金型レイアウトは制御装置
25によるロボット19の指示によって実行されるの
で、金型位置に対するロボット19の位置修正が排除さ
れる。その結果、ロボット19の運転時における段取り
時間が短縮される。
【0050】また、ロボット自体の移動に基づいて金型
取付位置が誘導されるので、ロボット自体が金型の位置
を正確に認識できることとなるため、実際の曲げ加工の
際にはワークWがロボット19によって金型へ搬入され
る位置が金型からずれるということがない。
【0051】また、ロボットグリッパ21により金型が
位置決めされるので、突当て装置23が金型取付けの位
置決めのために使用されていた従来の方法とは異なり、
例えば図3の金型Aに示されているように、中心CLよ
り左側に距離aだけ位置決めするときには、C形フレー
ム3Lに邪魔されることなく下部テーブル11の全長に
わたり金型を取り付けるようにロボットグリッパ21を
位置決めすることができる。
【0052】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0053】また、前述した実施の形態では、ロボット
のロボットグリッパにより金型を位置決めするものとし
て説明したが、ロボットグリッパで別途に設けた金型位
置決め用グリッパをクランプし、この金型位置決め用グ
リッパに金型を突き当てるべくロボットを作動して金型
位置決め用グリッパを金型取付位置へ移動位置決めする
ように構成しても構わない。
【0054】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、金型レ
イアウトは制御装置により移動位置決めされるロボット
のロボットグリッパによって指示、実行されるので、従
来のような金型位置に対するロボットの位置修正を排除
できる。また、ロボット自体の移動に基づいて金型取付
位置を誘導するので、ロボット自体が金型取付位置を正
確に認識できるために実際の曲げ加工の際にはロボット
によるワークの金型への搬入位置が所定の金型からずれ
るといったトラブルを避けることができる。したがっ
て、ロボット運転時における段取り時間を短縮できる。
【0055】また、ロボットグリッパにより金型を位置
決めできるので、従来のように突当て装置が金型取付け
方法に利用されていた場合とは異なり、金型レイアウト
領域の全長にわたり金型を取り付けるべく位置決めする
ことができる。
【0056】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、金型レイアウトは制御装置により移
動位置決めされるロボットのロボットグリッパによって
指示、実行されるので、従来のような金型位置に対する
ロボットの位置修正を排除できる。また、ロボット自体
の移動に基づいて金型取付位置を誘導するので、ロボッ
ト自体が金型取付位置を正確に認識できるために実際の
曲げ加工の際にはロボットによるワークの金型への搬入
位置が所定の金型からずれるといったトラブルを避ける
ことができる。したがって、ロボット運転時における段
取り時間を短縮できる。
【0057】また、ロボットグリッパにより金型を位置
決めできるので、従来のように突当て装置が金型取付け
方法に利用されていた場合とは異なり、金型レイアウト
領域の全長にわたり金型を取り付けるべく位置決めする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、プレスブレ
ーキにおける金型取付方法の模式的な概略説明図であ
る。
【図2】図1の左方側面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すもので、プレスブレ
ーキに金型が装着される状態を示す概略説明図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いられるプレスブレー
キの正面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図4の左方側面図である。
【図7】制御装置の構成ブロック図である。
【図8】曲げ加工システムのフローチャートである。
【図9】従来のプレスブレーキに金型が装着される状態
を示す模式的な概略説明図である。
【図10】従来のプレスブレーキにおける金型取付方法
の模式的な概略説明図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(曲げ加工機) 3L,3R C形フレーム 7 上部テーブル 9 金型装着部 11 下部テーブル 13 金型装着部 19 ロボット(ワーク移動装置) 21 ロボットグリッパ 23 突当て装置(ワーク位置決め装置) 25 制御装置 35 金型レイアウト決定部 37 ロボットグリッパ誘導部 39 ロボットグリッパ基準面決定部 45 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲げ加工情報に基づいて曲げ加工に用い
    る金型決定及び曲げ順決定を行った後に金型レイアウト
    を決定し、この決定された金型レイアウト情報、ロボッ
    トグリッパ情報、並びにこのロボットグリッパ情報から
    ロボットグリッパの左右端のいずれかを金型位置決めの
    基準面として決定し、ロボットグリッパを曲げ加工機の
    金型取付位置へ位置決め制御し、この位置決めされたロ
    ボットグリッパの前記決定された基準面に金型を当接し
    て位置決めすることを特徴とする曲げ加工機における金
    型取付方法。
  2. 【請求項2】 曲げ加工情報に基いて曲げ加工を行う曲
    げ加工機に対しワークを供給及び位置決め自在とするロ
    ボットグリッパを備えたロボットと、 前記曲げ加工情報に基づいて曲げ加工に用いる金型決定
    及び曲げ順決定を行った後に金型レイアウトを決定する
    金型レイアウト決定部と、 この金型レイアウト決定部により決定された金型レイア
    ウト情報に基づいてロボットグリッパ情報から適正なロ
    ボットグリッパを選定し且つこの選定されたロボットグ
    リッパを曲げ加工機の金型取付位置へ誘導するロボット
    グリッパ誘導部と、 このロボットグリッパ誘導部で誘導されたロボットグリ
    ッパの左右端のいずれかを金型位置決めの基準面に決定
    することによりグリッパ基準面情報として得るロボット
    グリッパ基準面決定部と、 前記金型レイアウト情報、ロボットグリッパ情報及びグ
    リッパ基準面情報に基づき、ロボットグリッパを曲げ加
    工機の金型取付位置へ移動位置決め制御する制御部と、
    を備えた制御装置と、からなることを特徴とする曲げ加
    工システム。
JP11059388A 1999-03-05 1999-03-05 曲げ加工機における金型取付方法及び曲げ加工システム Pending JP2000254728A (ja)

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