JP2022047822A - ワークを載置する載置装置の制御装置および載置装置を備える仮置き装置 - Google Patents

ワークを載置する載置装置の制御装置および載置装置を備える仮置き装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの姿勢を短時間で変更できる載置装置の制御装置を提供する。【解決手段】載置部材を基準状態から回動させる駆動機構と、載置部材の回動を制止する制止部材とを備える載置装置21を制御する載置制御装置61である。載置制御装置61は、基準状態から載置部材を回動させる第1の制御と、載置部材を制止部材から離れた状態から基準状態に戻す第2の制御とを実施する。第2の制御は、載置部材が制止部材に接触した時に生じる振動によりワークの姿勢が変化する速度にて、載置部材を基準状態に戻す制御を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、ワークを載置する載置装置の制御装置および載置装置を備える仮置き装置に関する。
従来からロボットおよびワークを把持するハンドを備えるロボット装置にてワークを搬送することが知られている。例えば、容器からワークを取り出したり、ワークをコンベヤなどの搬送装置に配置したり、一つの部品を他の部品に取り付けたりする作業が知られている。ロボット装置は、ハンドにてワークを把持して、ロボットの位置および姿勢を変更することにより、ワークを目標位置まで移動することができる。また、ロボット装置は、目標位置において所望の姿勢にてワークを配置することができる。
ワークは、パレットまたは容器等に、姿勢が不均一な状態にて積まれている場合がある。すなわち、ワークがバラ積みされている場合がある。バラ積みされたワークをロボット装置にて搬送する時には、ワークの位置および姿勢は決まっていない。従来の技術のロボット装置では、バラ積みされたワークを撮像する3次元センサを配置することが知られている。3次元センサにてバラ積みされているワークの位置および姿勢を検出した後に、ロボット装置にて取り出すワークを選定する。そして、ロボット装置にて取り出すワークの位置および姿勢に基づいて、ロボットの位置および姿勢を定めることができる(例えば、特開2012-245602号公報および特開2017-80846号公報)。
特開2012-245602号公報 特開2017-80846号公報
ロボット装置にてワークを目標位置に配置する時に、ワークの向きを揃える場合がある。ところが、ロボット装置がバラ積みされたワークを把持する場合に、ワークの向きが所望の向きにならない場合がある。すなわち、ハンドにてワークを把持した時に、ハンドに対するワークの姿勢が一定にならない場合がある。例えば、長手方向を有するワークを把持した時に、ワークの長手方向が水平方向に平行になったり、水平方向に対して傾斜していたりする場合がある。
バラ積みされたワークを目標位置に整列して配置する作業では、ロボット装置にて把持したワークを仮置き台に配置することが知られている。仮置き台に配置されたワークの位置および姿勢は、センサにて検出する。仮置き台におけるワークの位置および姿勢に基づいて、ロボット装置がワークを把持して目標位置まで搬送することが知られている。
しかしながら、ワークを仮置き台に載置したときに、センサにてワークの位置および姿勢を検出できない場合がある。例えば、ロボット装置が容器から複数個のワークを取り出して、仮置き台にワークを載置した時に、ワークが重なってしまう場合がある。ワークを検出するセンサとして視覚センサを用いる場合に、上側のワークの姿勢を検出できない場合が有る。
また、仮置き台に載置されたワークの姿勢では、ロボット装置にてワークを把持することができない場合がある。または、ロボット装置が仮置き台に載置されたワークを把持しても、目標位置においてワークを所望の姿勢にて配置できない場合がある。
仮置き台に載置されたワークをセンサにて検出できない場合、または、仮置き台においてワークの姿勢が所望の姿勢でない場合に、ワークを容器等に戻すことができる。または、ロボットのハンドでワークの位置または姿勢を変化させることができる。しかしながら、ワークを容器に戻すと容器からワークを取り出す作業を再度行う必要があるために、作業時間が長くなってしまうという問題がある。また、ロボットのハンドにてワークの位置または姿勢を変化させる制御においても、ロボットの位置および姿勢を変更する必要が有るために、作業時間が長くなるという問題がある。
本開示の一態様は、ワークが載置される載置面を有する載置部材と、載置部材を回動軸の周りに回動させる駆動機構と、載置面が予め定められた方向に延びる基準状態にて載置部材の回動を制止する制止部材とを備える載置装置を制御する制御装置である。制御装置は、駆動機構を制御する動作制御部を備える。動作制御部は、基準状態から制止部材から離れる方向に載置部材を回動させる第1の制御と、載置部材を制止部材から離れた状態から基準状態に戻す第2の制御とを実施する。第2の制御は、載置部材が制止部材に接触した時に生じる振動によりワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方が変化する速度にて、載置部材を基準状態に戻す制御を含む。
本開示の他の態様は、ワークが載置される載置装置と、載置装置を制御する制御装置とを備える仮置き装置である。載置装置は、ワークが載置される載置面を有する載置部材と、載置部材を回動軸の周りに回動させる駆動機構とを含む。載置装置は、載置面が予め定められた方向に延びる基準状態にて載置部材の回動を制止する制止部材を含む。制御装置は、駆動機構を制御する動作制御部を含む。動作制御部は、基準状態から制止部材から離れる方向に載置部材を回動させる第1の制御と、載置部材を制止部材から離れた状態から基準状態に戻す第2の制御とを実施する。第2の制御は、載置部材が制止部材に接触した時に生じる振動によりワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方が変化する速度にて、載置部材を基準状態に戻す制御を含む。
本開示の態様によれば、載置部材に載置されたワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方を短時間で変更できる載置装置の制御装置と、載置装置および制御装置を備える仮置き装置とを提供することができる。
実施の形態におけるワーク供給システムの概略平面図である。 ワーク供給システムのブロック図である。 第1のロボット装置にてワークを載置装置まで搬送する制御のフローチャートである。 実施の形態における第1の載置装置および第2の視覚センサの斜視図である。 第1の載置装置の部分断面図である。 第1の載置装置を駆動した時の斜視図である。 第1の載置装置にてワークの状態を変更する振動制御と、第2のロボット装置がワークを搬送する制御とを説明するフローチャートである。 振動制御の第1の工程を説明する載置装置の部分断面図である。 振動制御の第2の工程を説明する載置装置の部分断面図である。 振動制御の第3の工程を説明する載置装置の部分断面図である。 ワークを払い出す制御を説明する載置装置の部分断面図である。 比較例の制御の第1の工程を説明する載置装置の部分断面図である。 比較例の制御の第2の工程を説明する載置装置の部分断面図である。 実施の形態における第2の載置装置の部分断面図である。 実施の形態における第3の載置装置の部分断面図である。 傾斜制御において載置部材を傾けた時の第3の載置装置の部分断面図である。 傾斜制御において載置部材を基準状態に戻した時の第3の載置装置の部分断面図である。 第3の載置装置の制御のフローチャートである。
図1から図18を参照して、実施の形態における載置装置、載置装置の制御装置、仮置き装置、およびワーク供給システムについて説明する。本実施の形態の仮置き装置は、載置装置に載置されたワークの姿勢および位置のうち少なくとも一方を調整する。本実施の形態の仮置き装置は、パレットまたはコンテナなどの搬送部材にバラ積みされたワークを整列するワーク供給システムに用いられている。
図1に、本実施の形態のワーク供給システムの概略平面図を示す。ワーク供給システム10は、第1のロボット1を含む第1のロボット装置および第2のロボット2を含む第2のロボット装置を備える。本実施の形態における第1のロボット1および第2のロボット2は、多関節ロボットである。ワーク供給システム10は、ワーク80を一時的に載置する仮置き装置9を備える。仮置き装置9は、ワーク80を載置した後にワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を変更することができる載置装置21を含む。なお、本実施の形態では、ワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方をワークの状態と称する場合が有る。
ワーク供給システム10は、ワーク80の向きが一定になるように作業台82の上にワーク80を積み直す作業を実施する。第1のロボット装置は、パレット81に積まれたワーク80を、矢印101に示す様に載置装置21に搬送する。そして、載置装置21は、第2のロボット2にてワーク80を搬送できるように、ワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を調整する。この後に、第2のロボット装置は、矢印102に示す様に、ワーク80を作業台82まで搬送する。第2のロボット装置は、ワーク80が予め定められた向きにて配置されるように作業台82に載置する。本実施の形態では、作業台82において、ワーク80の長手方向が予め定められた方向と平行になるようにワーク80が整列される。
ワーク80を搬送する搬送部材としてのパレット81には、複数のワーク80がバラ積みされている。すなわち、パレット81には、ワーク80の位置および姿勢が不均一な状態にて複数のワーク80が積まれている。本実施の形態のワーク80は、直方体の形状を有するが、任意の形状のワークを採用することができる。また、本実施の形態では、全てのワーク80は同一の形状を有するが、複数の種類の形状のワークが配置されていても構わない。
図2に、本実施の形態におけるワーク供給システムのブロック図を示す。図1および図2を参照して、ワーク供給システム10は、第1のロボット1、第2のロボット2、マグネットホルダ3、ハンド4、および載置装置21を制御する制御装置を含む。
本実施の形態のワーク80は、磁性体にて形成されている。第1のロボット1のアーム11には、リストを介してエンドエフェクタとしてのマグネットホルダ3が取り付けられている。マグネットホルダ3は、電磁石を含む。マグネットホルダ3は、電磁石に通電すると、磁力によりワーク80を把持することができる。また、マグネットホルダ3は、電磁石の通電を停止することにより、ワーク80を解放することができる。
第2のロボット2のアーム12には、リストを介してエンドエフェクタとして、複数の爪部を含むハンド4が取り付けられている。ハンド4は、爪部が閉じることによりワーク80を把持することができる。また、ハンド4は、爪部を開くことによりワーク80を解放することができる。
なお、第1のロボット1に取り付けられるエンドエフェクタおよび第2のロボット2に取り付けられるエンドエフェクタは、ワーク80を把持したり解放したりすることができる任意の装置を採用することができる。
本実施の形態におけるワーク供給システム10の制御装置は、第1のロボット1およびマグネットホルダ3を制御する第1のロボット制御装置5と、第2のロボット2およびハンド4を制御する第2のロボット制御装置6とを含む。また、制御装置は、載置装置21を制御する載置制御装置61を含む。載置制御装置61は、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)を有する演算処理装置(コンピュータ)を含む。演算処理装置は、CPUにバスを介して接続されたRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する。ロボット制御装置5,6も、プロセッサとしてのCPUを有する演算処理装置を含む。
第1のロボット制御装置5には、第1のロボット1およびマグネットホルダ3の動作に関する動作プログラムが予め記憶されている。第1のロボット制御装置5は、第1のロボット1およびマグネットホルダ3の動作を制御する動作制御部51を含む。第2のロボット制御装置6には、第2のロボット2およびハンド4の動作に関する動作プログラムが予め記憶されている。第2のロボット制御装置6は、第2のロボット2およびハンド4の動作を制御する動作制御部54を含む。ロボット制御装置5,6におけるそれぞれの動作制御部51,54は、動作プログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。
載置制御装置61は、載置装置21の動作に関する動作プログラムに基づいて、載置装置21を制御する動作制御部62を含む。動作制御部62は、載置装置21の動作プログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。載置制御装置61は、載置装置21の制御に関する情報を記憶する記憶部65を含む。記憶部65は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、またはハードディスク等の情報を記憶可能な記憶媒体にて構成されることができる。載置装置21の動作プログラムは、記憶部65に記憶されている。
載置制御装置61と第1のロボット制御装置5とは、通信線68aにて接続されて、互いに通信可能に形成されている。また、載置制御装置61と第2のロボット制御装置6とは、通信線68bにて接続されて、互いに通信可能に形成されている。
なお、ワーク供給システム10の制御装置は、ワーク供給システム10を制御可能な任意の個数の制御装置にて構成することができる。たとえば、第2のロボット制御装置6が、載置装置21を制御する載置制御装置61の機能を有していても構わない。
ワーク供給システム10は、パレット81に積まれたワーク80の位置および姿勢を検出するセンサとしての第1の視覚センサ7を備える。第1の視覚センサ7は、パレット81を平面視したときの中央部の上方に配置されている。第1の視覚センサ7は、架台71に支持されている。本実施の形態の第1の視覚センサ7は、三次元カメラである。三次元カメラとしては、2台のカメラの画像における視差に基づいて物体までの距離を測定するステレオカメラ、または、光の飛行時間に基づいて物体までの距離を測定するTOF(Time of Flight)カメラ等を採用することができる。
第1のロボット制御装置5は、第1の視覚センサ7にて撮像した画像を処理する第1の画像処理部52を含む。第1の画像処理部52は、動作プログラムに基づいて駆動するプロセッサに相当する。第1の画像処理部52は、第1の視覚センサ7の出力に基づいて、ワーク80の位置および姿勢を検出する。
第1のロボット装置では、マグネットホルダ3にてワーク80を把持する。この場合に、ワーク80は、様々な向きにてマグネットホルダ3に保持される。例えば、マグネットホルダ3は、ワーク80の表面のうち面積が最大の側面を吸着する場合、または、ワーク80の端面を吸着する場合がある。更に、複数個のワーク80がマグネットホルダ3に吸着される場合がある。第1のロボット装置では、作業台82にワーク80を整列して配置することができない。このために、仮置き装置9にて、載置部材23に載置されているワーク80の状態を調整した後に、第2のロボット装置にてワーク80を作業台82まで搬送する。
図3に、第1のロボット装置がワークを仮置き装置の載置装置に搬送する制御のフローチャートを示す。図1から図3を参照して、ステップ121において、第1の視覚センサ7は、パレット81に積まれたワーク80を撮像する。第1の画像処理部52は、第1の視覚センサ7にて撮像された画像に基づいて、ワーク80の位置および姿勢を検出する。第1の画像処理部52は、第1のロボット装置にて取り出すワークを選定する。そして、第1の画像処理部52は、取り出すワークの位置および姿勢に基づいて、第1のロボット1の位置および姿勢を算出する。
ステップ122において、動作制御部51は、第1の画像処理部52にて算出された位置および姿勢になるように第1のロボット1を制御する。そして、マグネットホルダ3にてワーク80を吸着する。
ステップ123において、第1のロボット装置は、ワーク80を載置装置21に搬送する。マグネットホルダ3がワーク80を解放するときの第1のロボット1の位置および姿勢は予め定められている。例えば、載置装置21の載置部材23の中央部にワーク80が配置されるように、第1のロボット1の位置および姿勢が定められている。第1のロボット制御装置5の動作制御部51は、予め定められた第1のロボット1の位置および姿勢になったときに、マグネットホルダ3の通電を停止してワーク80を解放する。ワーク80は、載置部材23に配置される。
図4に、本実施の形態における第1の載置装置および第2の視覚センサの斜視図を示す。図5に、本実施の形態における載置装置の部分断面図を示す。図4および図5を参照して、第1の載置装置21は、ワークが載置される載置面23aを有する載置部材23を含む。載置面23aは、平面状に形成されている。載置部材23の底面には、支持部材29が固定されている。
載置装置21は、枠体22と枠体22の上部に配置された天板31とを備える。載置装置21は、載置部材23を回動させる駆動機構を備える。天板31は、駆動機構を配置するための切欠き部31aを有する。駆動機構は、天板31に支持されている。
本実施の形態における駆動機構は、空気圧にて作動するシリンダー24を含む。シリンダー24は、内部のピストンに接続されたシャフト24aと、シャフト24aに固定された接続部材24fとを有する。接続部材24fは、矢印104に示すように、支持部材29に対して回動軸92の周りに回動するように支持部材29に連結されている。シャフト24aは、載置部材23の回動軸93から離れた位置で載置部材23に連結されている。
天板31には、支持部材27が固定されている。載置部材23に固定された支持部材29は、矢印103に示すように、支持部材27に対して回動軸93の周りに回動するように形成されている。すなわち、載置部材23は、予め定められた回動軸93の周りに回動する。また、天板31には、支持部材28が固定されている。シリンダー24は、矢印105に示すように、回動軸91の周りに回転するように支持部材28に支持されている。
シリンダー24の本体部の両側の端部には、空気を供給するポート24b,24cが形成されている。載置装置21は、シリンダー24に空気を供給したり、シリンダー24から空気を抜いたりする空気供給装置36を備える。空気供給装置36は、それぞれのポート24b,24cに接続されている。
ポート24bに加圧された空気が供給されることにより、シリンダー24の内部に配置されたピストンが上側に移動して、シャフト24aが飛び出す方向に移動する。接続部材24fが支持部材29を介して載置部材23を押圧することにより載置部材23が傾く。
これに対して、ポート24cに空気を供給することにより、シリンダー24の内部に配置されたピストンが下側に移動して、シャフト24aがシリンダー24の本体部の内部に戻る向きに移動する。接続部材24fが支持部材29を介して載置部材23を引くことにより、載置部材23が元の状態に戻る。
図6に、載置部材を回動したときの載置装置の斜視図を示す。図4から図6を参照して、本実施の形態における載置装置21は、ワーク80を回収するための容器35を含む。容器35は、天板31に載置されている。容器35は、載置部材23の側方に配置されている。載置制御装置61は、第2のロボット装置にてワーク80を搬送することが不可能であると判断する場合がある。この場合に、載置制御装置61は、図6に示すように載置部材23を傾けることにより、載置部材23に載置されたワーク80を容器35に落とす制御を実施する。
本実施の形態における載置装置21は、載置部材23が回動する動作を制止する制止部材32を有する。本実施の形態の制止部材32は、棒状に形成されている。制止部材32は、天板31に固定されている。制止部材32は、載置部材23の載置面23aが水平方向に延びる状態の時に載置部材23の回動を制止する長さを有する。制止部材32は載置部材23の底面に接触するように配置されている。本実施の形態においては、載置面23aが予め定められた方向と平行に延びるように載置部材23が配置されている状態を基準状態と称する。本実施の形態では、基準状態において載置面23aが延びる方向は水平方向である。図4に示す載置装置21においては、載置部材23が基準状態に配置されている。
なお、制止部材32としては、棒状の形状に限られず、載置部材23の回動を制止する任意の形状を採用することができる。例えば、制止部材32は、板状に形成されていても構わない。
本実施の形態のシリンダー24は、ピストンの移動範囲のうち一方の端部に配置されたピストンを検出するピストン検出センサとしてのオートスイッチ24dを有する。シリンダー24は、ピストンの移動範囲のうち他方の端部に配置されたピストンを検出するピストン検出センサとしてのオートスイッチ24eを有する。例えば、ピストンが下側の端部に配置された時に、オートスイッチ24dはピストンを検出する。本実施の形態のピストンには磁石が配置されている。オートスイッチ24d,24eは、磁力を検出することによりピストンを検出することができる。
多くの種類のシリンダーでは、ピストンの動きを検出するために、オートスイッチが配置されている。本実施の形態の制御では、オートスイッチ24dの出力を利用して制御を行うことができる。なお、オートスイッチは、ピストンを移動させる範囲に応じてシリンダーの軸方向の任意の位置に配置することができる。
図1、図2、および図4を参照して、仮置き装置9は、載置装置21の載置面23aに配置されたワーク80の位置および姿勢を検出するワーク検出センサとしての第2の視覚センサ8を備える。第2の視覚センサ8は、載置装置21を平面視した時の載置部材23の中央部の上方に配置されている。第2の視覚センサ8は、架台72に支持されている。
本実施の形態の第2の視覚センサ8は、2次元の画像を撮像する2次元カメラである。第2の視覚センサ8は、載置装置21に載置されたワーク80を撮像する。本実施の形態では、第2の視覚センサ8は、載置面23aの全体を撮像可能な位置に配置されている。
載置制御装置61は、第2の視覚センサ8にて撮像した画像を処理する第2の画像処理部63と、第2の画像処理部63にて検出した情報を判定する判定部64を有する。第2の画像処理部63および判定部64は、載置装置21の動作プログラムに従って駆動するプロセッサに相当する。
第2の視覚センサ8にてワーク80を撮像するときには、載置面23aが予め定められた方向に延びるように載置部材23が配置される。本実施の形態では、載置面23aが水平方向と平行になるように載置部材23が基準状態に配置される。
第2の画像処理部63は、ワーク80の表面の輪郭を取得する。記憶部65には、ワーク80を撮像した時の基準画像が保存されている。第2の画像処理部63は、テンプレートマッチング等の方法により、2次元の画像におけるワーク80の位置および姿勢を検出する。
本実施の形態の第2のロボット2には、第2のロボット2の位置および姿勢が変化しても、不動のワールド座標系が設定されている。基準状態における載置面23aの位置は予め測定されている。第2の画像処理部63は、画像におけるワーク80の位置および姿勢からワールド座標系におけるワーク80の位置および姿勢が算出できるように較正されている。このために、第2の画像処理部63は、2次元の画像におけるワーク80の位置および姿勢に基づいて、ワールド座標系におけるワーク80の位置および姿勢を検出することができる。第2の画像処理部63は、ワーク80の位置および姿勢に基づいて、ハンド4にてワーク80を把持する第2のロボット2の位置および姿勢を算出する。第2のロボット制御装置6の動作制御部54は、第2のロボット2の位置および姿勢を変更する。そして、ハンド4は、ワーク80を把持することができる。
なお、載置装置21に配置されたワーク80の位置および姿勢を検出するセンサは、2次元の画像を撮像するカメラに限られず、載置部材23に配置されたワーク80の位置および姿勢を検出できる任意のセンサを採用することができる。例えば、ステレオカメラ等の3次元の視覚センサを採用しても構わない。または、レーザスリット光を走査するセンサ、またはレーザスポット光を走査するセンサなどの3次元測定機を採用しても構わない。
図5を参照して、ワーク80が載置部材23に載置された時に、ワーク80は長手方向が載置面23aに平行になることが好ましい。すなわち、ワーク80が倒れた状態で載置部材23に載置されることが好ましい。この状態で、ハンド4がワーク80の側面を爪部にて挟むことにより、第2のロボット装置は、作業台82にワーク80を整列して配置することができる。
ところが、本実施の形態の第1のロボット装置のマグネットホルダ3は、磁力にてワーク80を吸着する。このために、ワーク80は、マグネットホルダ3に様々な向きにて吸着される。長手方向が載置面23aに対して垂直になるようにワーク80が配置される場合がある。すなわち、ワーク80が立った状態にて載置面23aに載置される場合がある。この場合に、第2のロボット装置のハンド4にてワーク80を把持しても、作業台82において、所望の向きにワーク80を配列することは困難である。すなわち、ワーク80が立った状態で把持されても、ワーク80が倒れた状態で作業台82に配置することは困難である。または、複数のワーク80が重ねて載置部材23に載置される場合がある。この場合には、第2の視覚センサ8にてワーク80の位置および姿勢を検出できない場合がある。
このような場合に、本実施の形態では、駆動機構が載置部材23を駆動することにより、ワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を変更する制御を実施する。本実施の形態では、載置部材23に衝撃を加えることにより載置部材23の振動を生じさせる振動制御および載置部材23を傾ける傾斜制御について説明する。
図7に、載置部材の振動を生じさせる振動制御を含む制御のフローチャートを示す。図2、図5、および図7を参照して、第1のロボット装置により、1つ以上のワーク80が載置部材23の載置面23aに配置されている。ステップ125において、第2の視覚センサ8は、載置面23aに配置されたワーク80を撮像する。第2の画像処理部63は、ワーク80の検出を実施する。本実施の形態の載置制御装置61は、ワーク80が倒れている状態と、ワーク80が立っている状態の両方の基準画像を記憶している。このために、第2の画像処理部63は、立っているワーク80および倒れているワーク80の両方のワーク80を検出することができる。また、第2の画像処理部63は、複数のワーク80を検出することができる。
ステップ126において、判定部64は、第2の画像処理部63がワーク80を検出したか否かを判定する。例えば、ワーク80が2段に重なっている場合に、第2の画像処理部63は、下側に配置されたワーク80および上側に配置されたワーク80を検出できない場合がある。
ステップ126において、第2の画像処理部63が全てのワークを検出できた場合に、制御は、ステップ127に移行する。ステップ127において、判定部64は、全てのワークが倒れているか否かを判定する。すなわち、図5に示すように、ワーク80の長手方向が水平方向に平行になっているか否かを判定する。ステップ127において、全てのワークが倒れている場合に、制御は、ステップ128に移行する。
ステップ128において、第2の画像処理部63は、ワーク80の位置および姿勢を検出する。そして、動作制御部54は、第2のロボット2の位置および姿勢を変更して、第2のロボット2に取り付けられたハンド4にてワークを把持する。次の、ステップ129において、第2のロボット装置は、ワーク80を作業台82まで搬送する。
ステップ126において、第2の画像処理部63にて少なくとも一つのワーク80が検出できない場合に、制御は、ステップ131に移行する。また、ステップ127において、少なくとも一つのワーク80が立っている場合には、制御は、ステップ131に移行する。
ステップ131において、判定部64は、シリンダー24にて載置部材23を駆動した回数を判定する。ここでは、載置部材23を駆動することにより、全てのワーク80を倒れた状態にすることを目的としている。しかしながら、複数回にて載置部材23を駆動してもワーク80の位置および姿勢が所望の位置および姿勢にならない場合が有る。ここでは、載置部材23を駆動する回数の上限値が定められている。載置部材23の駆動回数が、予め定められた判定値未満である場合には、制御は、ステップ132に移行する。判定値としては、例えば3回を採用することができる。
次に、ステップ132からステップ134において、載置制御装置61は、載置部材23の振動を生じさせる振動制御を実施する。図8に、振動制御の第1の工程を説明する載置装置の部分断面図を示す。図9に、振動制御の第2の行程を説明する載置装置の部分断面図を示す。図10に、振動制御の第3の行程を説明する載置装置の概略断面図を示す。
図2、図7、および図8を参照して、ワーク80は、長手方向が載置面23aに垂直な方向と平行になっている状態である。すなわち、ワーク80は、載置面23aにおいて立っている状態である。ステップ132において、載置制御装置61の動作制御部62は、基準状態から載置部材23の端部が上昇するようにシリンダー24を駆動する第1の制御を実施する。動作制御部62は、矢印106に示すように、回動軸93の周りに載置部材23を回動する。載置部材23は、制止部材32から離れる方向に回動する。
図2、図7、および図9を参照して、ステップ133において、動作制御部62は、載置部材23が予め定められた回動位置まで回動したときに、シリンダー24を停止する。動作制御部62は、ワーク80が載置部材23から落ちない程度にて載置部材23を傾ける。ここでの例では、載置部材23が基準状態である時に、オートスイッチ24dはピストンを検出している。そして、動作制御部62は、オートスイッチ24dがピストンを検出しなくなった時に、シリンダー24の駆動を停止する。すなわち、動作制御部62は、オートスイッチ24dがピストンを検出する状態からピストンを検出しなくなる状態まで第1の制御を実施する。ワーク80は、載置面23aにおいて立っている状態である。
次に、ステップ134において、動作制御部62は、載置部材23の載置面23aが傾斜する状態から基準状態に戻す第2の制御を実施する。第2の制御では、載置部材23が制止部材32から離れた状態から基準状態に戻される。動作制御部62は、シリンダー24を駆動することにより、矢印107に示すように、載置部材23を回動する。載置部材23は、制止部材32に接触して振動が生じる。
図10を参照して、載置部材23が基準状態に戻った時の振動により、ワーク80が倒れる。第2の制御では、載置部材23が制止部材32に接触した時に生じる衝撃にて、載置部材23に振動を生じさせる。この振動により、ワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を変化させることができる。例えば、ワーク80を立った状態から倒れた状態にすることができる。または、一つのワーク80の上側に他のワーク80が重なっている時に、他のワーク80の位置をずらして1つのワーク80の側方まで移動することができる。
第2の制御において、動作制御部62は、載置部材23が制止部材32に接触した時の振動によりワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方が変化する速度にて載置部材23を回動する。例えば、動作制御部62は、第1の制御における載置部材23の回動速度よりも第2の制御における載置部材23の回動速度を速くする。すなわち、載置部材23が傾く時のピストンが動く速度よりも載置部材23が基準状態に戻る時のピストンが動く速度を速くする。
図2および図7を参照して、ステップ135において、判定部64は、載置部材23の駆動回数に1を加算する。そして、制御は、ステップ125に戻る。このように、全てのワーク80が倒れた状態であることを検出するまで、載置部材23に振動を生じさせる振動制御を繰り返すことができる。
ステップ131において、載置部材23の駆動回数が、予め定められた判定値以上である場合に、制御は、ステップ136に移行する。振動制御を実施しても第2の視覚センサ8にて検出できないワーク80がある場合、または、所望の姿勢とは異なる姿勢のワーク80が存在する場合に、第2のロボット装置にてワーク80を搬送する制御を中止する。動作制御部62は、ワーク80を容器に回収する制御を実施する。
図11に、ワークを払い出すときの載置装置の部分断面図を示す。図2、図7および図11を参照して、ステップ136において、動作制御部62は、シリンダー24を駆動することにより、矢印108に示すように載置部材23を回動する。本実施の形態においては、載置面23aが鉛直方向に延びる状態になるまで載置部材23を回動する。
ここでの例では、載置面23aにおいて2つのワーク80が重なっていた状態を示している。振動制御を実施しても、2つのワーク80が重なる状態を解消できなかった場合を示している。この状態では、第2の画像処理部63は、ワーク80を検出することができない。動作制御部62は、ワーク80を払い出すようにシリンダー24を駆動する。ワーク80は、矢印109に示すように容器35の内部に落下する。容器35にてワーク80を回収することができる。容器35にて回収されたワーク80は、パレット81に戻される。例えば、容器35に所定の個数のワーク80が回収された後に、作業者がワーク80をパレット81に戻すことができる。
このように、載置部材に振動を生じさせる振動制御を実施することにより、ワークが所望の姿勢とは異なる姿勢にて載置部材に載置されているときに、ワークの姿勢を変更することができる。または、複数のワークが重なっている場合に、上側のワークの位置を下側のワークの側方にずらすことができる。この結果、第2のロボット装置は、所望の状態でワークを把持することができる。
図12に、比較例の制御を行うときの第1の工程を説明する載置装置およびハンドの部分断面図を示す。図13に、比較例の制御を行うときの第2の行程を説明する載置装置およびハンドの部分断面図を示す。図12を参照して、比較例の制御では、第2の画像処理部63が立っている状態のワーク80を検出した場合に、第2のロボット2に取り付けられたハンド4によりワーク80を倒す制御を実施する。
動作制御部62は、矢印110に示すように、ハンド4の先端部がワーク80の上部に接触するように第2のロボット2を駆動する。ハンド4の先端部は、ワーク80の上部を押圧する。ワーク80は、矢印111に示す向きに倒れる。図13を参照して、ハンド4が移動することにより、ワーク80が倒れた状態になる。
比較例の制御では、第2のロボット2の位置および姿勢を変更することにより、ハンド4にてワーク80の姿勢を変更している。しかしながら、この制御においては、第2のロボット2を駆動してハンド4を移動しなければならないために時間がかかるという問題がある。
これに対して、本実施の形態における振動制御では、載置部材23を傾斜させた後に、元の基準状態に戻す制御を実施すれば良く、短時間にてワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を変更することができる。
図14に、本実施の形態における第2の載置装置の部分断面図を示す。第2の載置装置42の駆動機構は、第1の制御の終了時期を検出するために、載置部材23の回動位置を検出する回動検出センサ25を含む。ここでの例では、回動検出センサ25がシリンダー24に取り付けられている。回動検出センサ25は、オートスイッチ24d,24eと同様に、磁力にてシリンダー24の内部に配置されたピストンを検出する。回動検出センサ25は、オートスイッチ24dとオートスイッチ24eとの間に配置されている。
回動検出センサ25は、載置部材23が予め定められた角度まで傾斜した時に、ピストンを検出できる位置に配置されている。回動検出センサ25は、載置部材23が予め定められた回動位置まで回動したときに、ピストンを検出できるように配置されている。載置制御装置61の動作制御部62は、回動検出センサ25にてピストンを検出した時に第1の制御を終了する。
第2の制御を開始する時に載置部材23の傾斜角度が大きいほど、載置部材23の回動速度を速くすることができる。載置部材23が制止部材32に衝突したときの振動を大きくすることができる。すなわち、制止部材32から大きな距離にて離れた位置から第2の制御を実施することにより、振動を大きくすることができる。
ワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方を変化させるための振動の大きさは、ワークの重量、ワークの形状、およびワークの大きさなどに依存する。第2の載置装置42では、ワーク80の状態が変化するために適切な振動の大きさになるように、第1の制御を終了する回動位置を設定することができる。このために、振動制御にて、より確実にワークの状態を変更することができる。
第2の載置装置42では、シリンダー24に取り付けられる回動検出センサ25の位置を変更することにより、第1の制御を終了する回動位置を変更することができる。シリンダー24における回動検出センサ25の位置は、実験等により予め定めておくことができる。
本実施の形態の回動検出センサ25は、シリンダー24に取り付けられているが、この形態に限られない。回動検出センサ25は、載置部材23の回動位置を検出可能な任意のセンサを採用することができる。例えば、載置部材23を回動する回動軸93の周りの回動位置を検出するために、回動軸93を含むシャフトにエンコーダーが接続されていても構わない。
その他の第2の載置装置の構成、作用、および効果は、第1の載置装置と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
図15に、本実施の形態における第3の載置装置の部分断面図を示す。第3の載置装置43は、制止部材33を含む。制止部材33は、載置部材23に押圧される方向に移動可能に形成されている。制止部材33は、側方に張り出す形状を有する張り出し部33aを有する。張り出し部33aと天板31との間には、ばね33cが配置されている。ばね33cは、制止部材33が上側に移動する向きに制止部材33を付勢している。
制止部材33は、張り出し部33bを有する。天板31には、貫通穴31bが形成されている。張り出し部33bは、貫通穴31bに係止するように形成されている。第3の載置装置43のシリンダー24は、矢印112に示すように、載置部材23を基準状態から引く向きにシャフト24aが移動するように形成されている。空気供給装置36がポート24cに空気を供給することにより、シャフト24aを引き込める動作を実施する。載置部材23は、矢印113に示すように、載置面23aが水平方向と平行になる基準状態から傾く。
載置部材23にワーク80を載置したときに、ワーク80が立っている場合がある。載置部材23に振動を生じさせる振動制御では、ワーク80が配置されている部分に大きな振動が生じることが好ましい。しかしながら、載置部材23の回動軸93の近傍の領域では、載置部材23を制止部材33に衝突させる制御を実施しても振動が小さくなる。
第3の載置装置43では、載置面23aにおいて振動が生じにくい領域を特定領域SRとして予め定めておくことができる。特定領域SRは、回動軸93の近傍に設定することができる。また、特定領域SRは、回動軸93に沿って延びるように設定することができる。
ワーク80が特定領域SR以外の領域に配置されている場合に、載置制御装置61は振動制御を実施する。一方で、ワーク80が特定領域SRに配置されている場合に、載置制御装置61は振動制御を実施せずに、載置部材23を傾ける傾斜制御を実施する。この制御により、ワーク80の状態を変更する。本実施の形態の傾斜制御では、載置部材23を第1の制御とは反対側に傾けることにより、ワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を変更する。
図15は、傾斜制御の第1の工程を示している。載置制御装置61の動作制御部62は、シャフト24aが引き込むようにシリンダー24を駆動する。矢印113に示すように、載置部材23が基準状態から傾斜する。載置部材23は、制止部材33を押圧する。制止部材33は、矢印114に示す方向に移動する。
図16に、傾斜制御の第2の工程を説明する載置部材の部分断面図を示す。図16は、シリンダーを駆動した後の状態を示している。載置部材23が傾くことにより、矢印115に示すようにワーク80が倒れて、ワーク80の姿勢を変更することができる。または、ワークが重なっている場合に、上側のワークを下側のワークの側方に移動することができる。この後に、動作制御部62は、矢印116に示すように載置部材23を駆動する。
載置部材23は、予め定められた回転角度まで傾斜させることができる。例えば、オートスイッチ24dによるピストンの検出がされなくなる位置までシャフト24aを引き込める制御を実施することができる。または、載置部材23を傾斜させる制御の終了を検出するための回動検出センサが配置されていても構わない。載置部材23を傾ける時の回転角度は、実験等により設定することができる。
図17に、傾斜制御の第3の工程を説明する載置部材の部分断面図を示す。動作制御部62は、載置部材23を基準状態まで戻す。制止部材33も元の位置に戻る。このように、第3の載置装置43は、載置部材23を傾けることにより、ワーク80の位置および姿勢のうち少なくとも一方を変更する制御を実施することができる。傾斜制御では、載置部材23を基準状態から傾けた後に元に戻す制御を実施すれば良く、短時間にてワークの状態を変更することができる。
図18に、第3の載置装置の制御のフローチャートを示す。第3の載置装置43では、載置部材に振動を生じさせる振動制御と、載置部材を傾ける傾斜制御との両方の制御を実施することができる。ステップ125からステップ129までの制御、ステップ131からステップ135までの制御、およびステップ136の制御は、第1の載置装置21の制御と同様である(図7を参照)。
第3の載置装置43では、ステップ127において、第2の画像処理部63により処理された画像に基づいて、判定部64が少なくとも一つのワーク80が倒れていないと判定した場合に、制御は、ステップ141に移行する。
ステップ141において、判定部64は、ワーク80の位置が特定領域SRの内部であるか否かを判定する。本実施の形態では、1つのワーク80の少なくとも一部が、特定領域SRに配置にされている場合に、判定部64は、ワーク80が特定領域SRの内部に配置されていると判定している。なお、判定部64は、1つのワーク80の全てが特定領域SRの内部に配置されている場合に、ワーク80が特定領域SRの内部に配置されていると判定しても構わない。
ステップ141において、ワーク80が特定領域SRの内部に配置されていない場合には、制御は、ステップ131に移行する。このワーク80の位置では、載置部材23のワーク80を配置している部分に大きな振動が生じると判定することができる。そして、ステップ131からステップ135において振動制御を実施する。または、ステップ136において、ワークを払い出す制御を実施する。
ステップ141において、ワークが特定領域SRの内部に配置されている場合に、制御は、ステップ142に移行する。ステップ142においては、動作制御部62は、載置部材23の端部が下降するようにシリンダー24を駆動する(図16を参照)。次に、ステップ143において、動作制御部62は、予め定められた回転角度まで載置部材23が回動した時にシリンダー24を停止する。ワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方が変化する。次に、ステップ144において、動作制御部62は、載置部材23を基準状態に戻すようにシリンダー24を駆動する(図17を参照)。
次に、ステップ145において、第2の視覚センサ8はワーク80を撮像する。ステップ146において、第2の画像処理部63は、ワーク80の位置および姿勢を検出する。
ステップ147において、判定部64は、第2の画像処理部63にて検出した全てのワーク80が倒れているか否かを判定する。全てのワーク80が倒れている場合に、制御は、ステップ128に移行する。そして、第2のロボット装置にてワーク80を把持して搬送する。
一方で、ステップ147において、少なくとも一つのワーク80が倒れていない場合に、制御はステップ136に移行する。ステップ136では、ワーク80を容器35にて回収するようにシリンダー24を駆動する(図11を参照)。
本実施の形態の第3の載置装置を備える仮置き装置では、振動制御にてワークの状態を変更することが難しい場合に、傾斜制御を実施することができる。本実施の形態においては、ワークが載置部材の特定領域の内部に配置されている場合に傾斜制御を実施しているが、この形態に限られない。任意の形態にて振動制御と傾斜制御とを組み合わせることができる。例えば、振動制御を複数回にて実施してもワークが所望の姿勢にならない場合に、傾斜制御を実施しても構わない。
その他の第3の載置装置の構成、作用、および効果は、第1の載置装置および第2の載置装置と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
載置部材を駆動する駆動機構としては、上記の空気圧により作動するエアシリンダーに限られず、載置部材を駆動する任意の機構を採用することができる。例えば、油圧にて作動するシリンダーを採用することができる。または、電動機にて駆動するラックアンドピニオン機構を採用しても構わない。
本実施の形態のワーク供給システムでは、第1のロボット装置にてワークを仮置き装置の載置装置に搬送しているが、この形態に限られない。コンベヤ等の任意の装置にてワークを載置装置に搬送することができる。または、作業者が載置装置にワークを載置しても構わない。
本実施の形態では、第2のロボット装置にてワークを把持できるように、仮置き装置を使用しているが、この形態に限られない。載置装置におけるワークの位置および姿勢を調整することが必要な任意のシステムに、本実施の形態の仮置き装置を適用することができる。
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの制御においては、機能および作用が変更されない範囲において適宜ステップの順序を変更することができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
8 第2の視覚センサ
9 仮置き装置
21,42,43 載置装置
23 載置部材
23a 載置面
24 シリンダー
24d,24e オートスイッチ
25 回動検出センサ
32,33 制止部材
35 容器
61 載置制御装置
62 動作制御部
63 第2の画像処理部
64 判定部
80 ワーク
81 パレット
93 回動軸

Claims (5)

  1. ワークが載置される載置面を有する載置部材と、前記載置部材を回動軸の周りに回動させる駆動機構と、載置面が予め定められた方向に延びる基準状態にて前記載置部材の回動を制止する制止部材とを備える載置装置を制御する制御装置であって、
    前記駆動機構を制御する動作制御部を備え、
    前記動作制御部は、基準状態から前記制止部材から離れる方向に前記載置部材を回動させる第1の制御と、前記載置部材を前記制止部材から離れた状態から基準状態に戻す第2の制御とを実施し、
    前記第2の制御は、前記載置部材が前記制止部材に接触した時に生じる振動によりワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方が変化する速度にて、前記載置部材を基準状態に戻す制御を含む、載置装置の制御装置。
  2. 前記駆動機構は、前記載置部材の回動軸が配置された部分から離れた位置で連結されたシリンダーを含み、
    前記シリンダーは、ピストンの移動範囲のうち一方の端部に配置されたピストンを検出するためのピストン検出センサを含み、
    前記動作制御部は、ピストン検出センサがピストンを検出する状態からピストンを検出しなくなる状態まで第1の制御を実施する、請求項1に記載の載置装置の制御装置。
  3. 前記駆動機構は、前記載置部材の回動位置を検出する回動検出センサを含み、
    前記動作制御部は、前記回動検出センサの出力に基づいて、前記載置部材が予め定められた回動位置まで回動したことを検出した時に第1の制御を終了する、請求項1に記載の載置装置の制御装置。
  4. ワークの位置を検出するワーク検出センサの出力に基づいて、載置面におけるワークの位置を判定する判定部を備え、
    前記制止部材は、前記載置部材に押圧される方向に移動するように形成されており、
    前記第2の制御を実施した場合に振動が小さくなる特定領域が載置面に予め定められており、
    前記判定部が前記特定領域にワークが配置されていると判定した場合に、前記動作制御部は、基準状態から前記載置部材にて前記制止部材を押圧する方向に前記載置部材を回動させて、ワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方を変更する制御を実施する、請求項1から3のいずれか一項に記載の載置装置の制御装置。
  5. ワークが載置される載置装置と、
    前記載置装置を制御する制御装置とを備え、
    前記載置装置は、ワークが載置される載置面を有する載置部材と、前記載置部材を回動軸の周りに回動させる駆動機構と、載置面が予め定められた方向に延びる基準状態にて前記載置部材の回動を制止する制止部材とを含み、
    前記制御装置は、前記駆動機構を制御する動作制御部を含み、
    前記動作制御部は、基準状態から前記制止部材から離れる方向に前記載置部材を回動させる第1の制御と、前記載置部材を前記制止部材から離れた状態から基準状態に戻す第2の制御とを実施し、
    前記第2の制御は、前記載置部材が前記制止部材に接触した時に生じる振動によりワークの位置および姿勢のうち少なくとも一方が変化する速度にて、前記載置部材を基準状態に戻す制御を含む、仮置き装置。
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