JPH09247833A - コンクリート製多孔管および埋設方法 - Google Patents

コンクリート製多孔管および埋設方法

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JPH09247833A
JPH09247833A JP8052867A JP5286796A JPH09247833A JP H09247833 A JPH09247833 A JP H09247833A JP 8052867 A JP8052867 A JP 8052867A JP 5286796 A JP5286796 A JP 5286796A JP H09247833 A JPH09247833 A JP H09247833A
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JP
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pipe
perforated
concrete
pipes
resin
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JP8052867A
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Etsuji Oike
悦二 大池
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Oike and Co Ltd
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Oike and Co Ltd
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量のケーブルの敷設路を形成できる多孔管
において、安価で他のケーブル埋設用の電線管などとの
接続が容易な多孔管を提供する。 【解決手段】 多孔管10の管体11をコンクリート製
とし、その内部に管路14および15を形成する。そし
て、管路14および15の両端に樹脂製の継ぎ手20a
および20bを埋設しておく。この継ぎ手20aおよび
20bに樹脂製の電線管や、複数の多孔管10を接続す
るための短管を簡単に接続できるので、密封性の高いケ
ーブル敷設用の管路を容易に施工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線や光ファイバ
ーケーブルなどを地中に敷設するための管路を構築する
管体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力供給用の電線に加えて、通信用の電
線あるいは光ファイバーケーブルの地中配線化が進んで
おり、多量のケーブルを地中に敷設するために多孔陶管
が用いられている。この多孔陶管は、陶器製の水平方向
に延びた600mm程度の長さの角柱状の管体を備えて
おり、この管体の内部に、その長手方向に複数の管路が
形成されている。このような管体を複数個、直列に並べ
て地中に埋設することによって地中に複数の管路が並列
に形成され、これらの管路を通って多量のケーブルを敷
設することができる。また、管路の一部を予備孔として
設けておくことにより、ケーブルの敷設後であっても、
地面を掘削せずにケーブルを増設することが可能であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多孔陶管は、耐久性、
耐圧性および耐候性に優れ、管路の摩擦係数も少ないの
でケーブルの引き込みが簡単に行えるので、近年、ケー
ブルの地中化工事に多く採用されている。しかしなが
ら、多孔陶管は焼物であるため、ユニット当たりの単価
が高く、特に、管路の多い大型のユニットは高価であ
る。また、衝撃には比較的弱いので、埋め戻しの際に
は、大きな塊が直に管体の上に落ちないように注意する
必要がある。また、埋め戻しの際は、砂あるいは細土に
よって周囲を覆い、石などが管体に接しないようにする
必要がある。
【0004】さらに、多孔陶管は焼物なので、他の素
材、例えば、フレキシブルな埋設管路を構成する蛇腹状
の樹脂製の電線管などと接続できない。従って、ケーブ
ルを敷設あるいは分岐するために用意されたハンドホー
ルに直接多孔陶管を接続するか、あるいは、特殊な接続
金具を用いてケーブル埋設用の電線管と接続する必要が
ある。また、ハンドホールに接続するために長さを調整
するときに、長さの短い調整用の陶管のユニットを用意
しておく必要がある。さらに、市街地などの地下は、既
に多くのものが埋設されているので、これらとの干渉を
避けて埋設管路を構成する必要があるが、多孔陶管をカ
ーブ用のユニットを用いて管路を形成したのでは曲率の
小さな管路は構成できない。一方、曲率の小さな部分に
フレキシブルな電線管を用いようとすると、これらの電
線管と多孔陶管との接続が困難である。
【0005】また、多孔陶管は陶器であるため、埋設現
場で破損すると修理が困難であり、予備のユニットを用
意したり、修理のために専門のスタッフを準備するなど
の対処が必要となる。従って、多孔陶管の施工コストは
高く、また、施工に時間がかかり、作業員の負荷も大き
い。
【0006】そこで、本発明においては、多量の地中ケ
ーブル用の管路を安価に、短期間で施工できる多孔管を
提供することを目的としている。また、ケーブルの地中
化に用いられる他の配管部材や、土木建築に使用される
部材との接続が容易で、施工現場での取扱が容易な多孔
管を提供することを目的としている。そして、混み合っ
た地中であっても、これらを避けたケーブルルートで多
量の電線埋設用の管路を短期間で施工できる多孔管を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、土木建築工事で多用されるコンクリートを用いて
多孔管を形成し、ケーブルを敷き込むときに障害となり
やすい多孔管の接続部分の障害や摩擦係数を下げるため
に樹脂製の継ぎ手部材をそれぞれの管路の端に埋設する
ようにしている。すなわち、本発明の多孔管は、水平に
延びた柱状のコンクリート製の管体と、この管体の内部
を長手方向に一方の端面から他方の端面まで貫通する複
数の管路と、これら管路の開口端に埋設された樹脂製の
継ぎ手部材とを有しており、この継ぎ手部材は、管路に
繋がったほぼ同じ内径の管部と、この管部から管体の端
面に向かって内径が拡大された接続部とを備えているこ
とを特徴としている。
【0008】本発明の多孔管は、コンクリート製なので
安価に提供でき、ケーブルの施工現場においてハンドリ
ングし易く、多少の破損があっても現場での修理が容易
である。さらに、耐圧、耐久および耐候性においても十
分な強度を備えており、衝撃にも強いので、埋設工事を
短期間で行うことができる。
【0009】さらに、コンクリート製の多孔管は焼物で
ないので、その管路の端に樹脂製の継ぎ手部材を埋設し
ておくことが可能である。従って、この樹脂製の継ぎ手
部材に、蛇腹状などのフレキシブルなルートを構成可能
な樹脂製の電線管を接着等の方法で簡単に接続できる。
このため、曲率の小さなカーブにはこれらの電線管を用
いて敷設管路を構成できるので、ケーブルの地中化工事
のための管路を容易に施工できる。さらに、多孔管同士
の接続するときは、継ぎ手部材の接続部に樹脂製などの
短管を挿入することによって管路同士を滑らかに接続で
きる。また、この短管によって管路同士を位置合わせで
きるので、管体の接続箇所においても管路に段差が発生
することはない。従って、ケーブルを管路に敷設する際
に摩擦や障害の発生しやすい管体の接続箇所をスムーズ
に連絡できる。このため、本発明のコンクリート製多孔
管を用いてケーブルを確実に敷設できる管路を施工でき
る。
【0010】さらに、管体の端面に内部が中空の円筒状
のインサートを埋設するなどの方法で、この端面に対し
ほぼ垂直に凹んだ位置合わせ用の孔を形成することがで
きる。複数のコンクリート製多孔管を連続して接続する
場合は、この位置合わせ用の孔にガイド用の棒材を挿入
し、この棒材に沿って多孔管を組み合わせることによっ
て、多数の管路が形成された大型の管体であっても相互
の管路が一致する位置に簡単に導くことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に、本発明の実施例に係るコンク
リート製の多孔管を示してある。また、図2に断面を用
いて本例の多孔管10の概略構造を示してある。本例の
多孔管10は、ほぼ長方形の断面をした角柱状の管体1
1が水平に延びており、この管体11の長手方向に沿っ
て、一方の端12から他方の端13にわたって複数の円
筒形の管路14および15が形成されている。本例の多
孔管10においては、内径の大きな管路14が上方に3
つ並列に形成されており、その下に内径の小さな管路1
5が4つ並列に形成されている。従って、本例の多孔管
10は、1つの管体1を埋設することによって計7つの
2層のケーブル敷設路が形成される。
【0012】本例の多孔管10は、管体11がコンクリ
ート製であり、1m程度の長さにユニット化され工場で
プレハブされている。管体11の内部には、上述した円
筒形の管路14および15が一方の端面12から他方の
端面13に向かって貫通して形成されており、その両端
に樹脂製のソケット状の継ぎ手20aおよび20bが埋
設されている。これらの継ぎ手20aおよび20bは、
内径が管路14あるいは15とほぼ一致する管部21a
および21bと、それぞれの管部21aおよび21bよ
り口径の大きな接続部22aおよび22bをそれぞれ備
えている。それぞれの継ぎ手20aおよび20bは、接
続部22aおよび22bが端面12および13に面し、
管部21aおよび21bが管体11の内部で各々の管路
14および15と内面が連続するように管体11に埋設
されている。また、各々の継ぎ手20aおよび20bの
外周面には突起23が形成されており、これらが管体1
1を形成するコンクリート内に埋設され、各々の継ぎ手
20aおよび20bが管体11から外れないようになっ
ている。継ぎ手20aおよび20bの接続部22aおよ
び22bは、それぞれの内径が管路14および15より
一回り大きく、図1に示すように、内径が管路14ある
いは15と同じ短管25あるいは電線管27を接続部2
2に挿入できるようになっている。
【0013】さらに、本例の多孔管10には、それぞれ
の端面12および13の両側に、図3に示すようなイン
サート30が埋設されている。このインサート30は、
内部が中空の円筒状の本体31を備えており、この本体
31が端面12および13に対しほぼ直角になるように
埋設されている。従って、このインサートの本体31に
よって形成された孔32にガイド棒35を差し込むと、
ガイド棒35が端面12あるいは13に対し垂直に伸び
る。そして、複数の管体11を連接するときに、一方の
管体11から伸びたガイド棒35を他方の管体11の孔
32に差し込み、ガイド棒35に沿って2つの管体11
を接続すると、管路14あるいは15同士の位置が自動
的に合致する。従って、隣接する管体11の高さ方向や
幅方向の位置を調整するのが非常に簡単となり、現場に
おいて多孔管10を精度良く短期間で組み立てられる。
【0014】図4に、掘削した地盤1の上に、本例のコ
ンクリート製の多孔管10を用いて地中にケーブルを埋
設するための敷設路を施工する例を示してある。図4の
左側には、多孔管10aの左側の端面12aに蛇腹状の
樹脂製の埋設電線管27aおよび27bを接続する例を
示してある。樹脂製の埋設電線管27aおよび27bの
外径は、端面12aに埋設された継ぎ手20aおよび2
0bの接続部22aおよび22bの内径と各々ほぼ一致
しており、接着剤を用いたり、あるいはこれらを加熱す
るなどの方法により継ぎ手20と埋設電線管27を簡単
に密着させることができる。そして、埋設電線管27a
および27bの内径は、継ぎ手の管部21aおよび21
bの内径、すなわち、管路14および15の内径とそれ
ぞれ略一致している。従って、図6の左側に示すよう
に、埋設電線管27aおよび27bを継ぎ手20aおよ
び20bに差し込むだけで、管体11に形成された管路
14および15と樹脂製の埋設電線管27aおよび27
bをそれぞれ接続することができ、内面がほぼ滑らかに
繋がったケーブルの敷設路を形成できる。さらに、図6
に示してあるように、管体の端面12aに現場でコンク
リート5を打設することにより、管体11の位置を固定
できると共に、埋設電線管27と管体11との接続を補
強でき、電線管が外れたり水漏れが発生するなどの事態
を未然に防止できる。
【0015】これらの蛇腹状の樹脂製の埋設電線管27
を用いることによって、埋設物を避けて埋設ルートを曲
げたり、あるいは埋設レベルを変更するなどのルーティ
ングが自由に行える。従って、樹脂製の埋設電線管27
と本例のコンクリート製の多孔管10を併用することに
よってケーブルの地中化工事を短期間で行うことができ
る。ケーブルの地中ルートの内、直線的な部分は、本例
の多孔管10を埋設することによって短期間に大量のケ
ーブル敷設用の管路を施工できる。そして、道路に沿っ
てケーブルルートを曲げる必要があるときや、埋設物を
避けたルートが必要なときは、本例の多孔管10に樹脂
製の埋設電線管27を接続して、現場に合わせた自由な
ケーブルルートが施工できる。従って、本例の多孔管1
0を用いれば、従来の陶器製の多孔陶管のように角度の
決まったモジュールを組み合わせて施工する必要はな
い。本例の多孔管10であれば、樹脂製の埋設電線管を
用いて曲率の小さなカーブにでも簡単に対処でき、ま
た、接続部分の水漏れなどのトラブルも未然に防止でき
る。もちろん、本例の多孔管に接続可能な樹脂製の埋設
電線管は蛇腹状のものに限定されず、直管やエルボー、
あるいはこれらを組み合わせて多孔管同士や、多孔管と
ハンドホールなどのコンクリート構造体を接続すること
が可能である。
【0016】図4のほぼ中央には、本例の多孔管10a
および10bを接続する様子を示してある。本例の多孔
管10同士を接続して連続した管路14および15を構
成するために、一方の多孔管10aの端面13aに埋設
された継ぎ手20aと、他方の多孔管10bの端面12
bに埋設された継ぎ手20aの間に短管25aを挿入し
て連続した管路14を構成している。また、管路15に
おいても同様であり、端面13aに埋設された継ぎ手2
0bと端面12bに埋設された継ぎ手20bとの間に短
管25bを挿入してある。これらの短管25aおよび2
5bは樹脂製で、外径が継ぎ手20aおよび20bの接
続部22aおよび22bの内径と略一致しており、接着
剤などを塗布して差し込むことにより、それぞれの継ぎ
手20aおよび20bに密着させることができる。そし
て、短管25aおよび25bの内径は、それぞれの管路
14および15の内径とほぼ一致している。従って、短
管25aおよび25bを挿入することによって、多孔管
10aと10bを接続しても段差は発生せず、滑らかに
接続された管路14および15を施工できる。管路14
および15には、敷設路を施工後ケーブルを通すので、
段差などの障害や、管路の開口に発生するバリなどの摩
擦の原因となるものはできるだけ除去しておくことが望
ましい。本例の多孔管10においては、管路の開口部が
樹脂製の継ぎ手20で構成されているので、バリなどは
なく摩擦係数は全体に小さい。さらに、短管25を挿入
して滑らかに管路を接続しているので、ケーブルの敷設
工事の行いやすい敷設路を施工できる。
【0017】また、短管25aおよび25bの長さは、
継ぎ手の接続部22aおよび22bのほぼ2倍の長さに
設定してある。従って、例えば、端面13aに短管25
aおよび25bを予め差し込んでおけば、これらの短管
25aおよび25bが端面13aから飛びだした状態と
なる。このため、多孔管10bの端面12bに埋設され
たそれぞれの継ぎ手20aおよび20bを、端面13a
から突き出た短管25aおよび25bにはめ込むことに
よって連続した管路14および15を簡単に施工でき
る。短管25aおよび25bを継ぎ手20にはめ込めば
良いので、多孔管10同士の詳細な位置合わせは不要で
ある。そして、図6に示してあるように、多孔管10a
および10bを接続した部分に、現場でコンクリート5
を打設すれば、多孔管10aおよび10bを強固に接続
でき、さらに、漏水などの不具合も防止できる。従っ
て、多孔管10aおよび10bを必ずしも密着させる必
要はなく、多孔管の間にパッキンを挿入したり、これら
をボルトなどで強固に密着固定するなどの施工方法を採
用しなくても良く、現場の施工が簡単になる。
【0018】さらに、図5に示すように、本例の多孔管
10は、両側の端面12および13にガイド棒35を差
し込める孔32を用意してある。従って、短管25aに
よって継ぎ手20a同士を接続する前に、ガイド棒35
を用いて多孔管10同士の位置合わせが可能である。従
って、短管25aをスムーズに継ぎ手20aに挿入する
ことができ、短時間で多孔管10を接続できる。
【0019】図4の右側には、本例の多孔管10bと1
0cを若干長い短管26aおよび26bを用いて接続す
る様子を示してある。これらの短管26aおよび26b
の外径および内径は、先に説明した短管25aおよび2
5bと同様であり、これらを継ぎ手20aおよび20b
に挿入することによって滑らかに繋がった管路14およ
び15を形成できる。短管26aおよび26bは、短管
25aおよび25bより長いので、管路14および15
を接続した際に多孔管10bの端面13bと多孔管10
cの端面12cとは密着せず、隙間が開いた状態とな
る。従って、図6に示すように、これらの短管26aお
よび26bは、現場打ちコンクリート5によって保護し
ておくことが望ましい。逆に、短管26aおよび26b
の長さによって多孔管10同士の間隔は自由に設定で
き、ハンドホールの面に合わせて管路の長さを調整する
などの作業は非常に簡単に行える。従来の多孔陶管で必
要であった管路の長さを調整するために短い調整用のユ
ニットを用意する必要はなく、短管を延ばして多孔管同
士あるいは多孔管とハンドホールを接続し、短管を現場
打ちコンクリートで補強するだけで良い。樹脂製の短管
26aおよび26bは現場で簡単に長さを調整できるの
で、現場の状況に合わせた細かな長さ調整も容易に行え
る。
【0020】このように、本例の多孔管10はコンクリ
ート製であり、他の土木建築用の素材と同じなので、ケ
ーブル施工現場においてハンドリングし易く、輸送中や
施工中に多少の破損が発生しても現場で容易に修理でき
る。このため、作業員の労力が軽減される。さらに、焼
物ではないので、工場においても量産が容易であり、安
価に提供できる。また、コンクリート製なので、耐圧、
耐久および耐候性においても十分な強度を備えている。
さらに、衝撃にも強いので埋設作業は容易であり埋設工
事を短期間に済ませることができる。
【0021】さらに、本例の多孔管はコンクリート製な
ので、焼物と異なりその管路の端に上述したようなプラ
スチック、塩化ビニールなどの樹脂製の継ぎ手20を埋
設しておくことが可能となっている。従って、この樹脂
製の継ぎ手20に、フレキシブルなルートを構成可能な
樹脂製の電線管を簡単に接続でき、ケーブル地中化のた
めの管路を容易に施工できる。また、この継ぎ手20に
樹脂製などの短管を挿入することによって管路同士を滑
らかに接続でき、ケーブルの敷設もスムーズに行える。
さらに、この短管によって管路同士の位置合わせも可能
であり、また、この短管を用いて管路の長さ調整も現場
で自由に行える。さらに、本例の多孔管には、ガイド棒
35を挿入して位置合わせを行えるようになっているの
で、多孔管の組み立て作業に係る労力をいっそう軽減で
きる。このように、本例の多孔管を用いることにより、
地中にケーブルを敷設するため、あるいは予備用に大量
の管路を短期間で施工できる。
【0022】なお、本例では、上下に2列に管路が並ん
だ多孔管に基づき説明しているが、管路の配置は本例に
限定されず、1列、あるいは上下に3列以上に管路が並
んだ多孔管であっても良いことはもちろんである。ま
た、多孔管の長さは1m程度のものに限定されることは
なく、1m以下あるいは1m以上の長さの多孔管をユニ
ット化することも可能である。また、多孔管に埋設され
る継ぎ手部材は樹脂製に限らず金属製であっても良い
が、溶接あるいはねじ込みなどの接続作業の代わりに樹
脂製の継ぎ手を採用すれば接着剤で短管あるいは電線管
と簡単に接続できる。さらに、本発明の多孔管は、短管
あるいは電線管と簡単に接続でき、高い密封性を確保で
きる。このため、カーブ用のユニットや、長さ調整用の
ユニットは不要であるが、これらのユニットを用意する
ことももちろん可能であり、カーブ用の多孔管等におい
ても管路の端部に樹脂製の継ぎ手部材を埋設しておくこ
とにより他のユニットとの接続が容易となる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本例の多孔管は
管体をコンクリートで製造してあるので安価に提供で
き、また、現場におけるハンドリングも容易である。さ
らに、多孔管の管路の端に樹脂製の継ぎ手部材を埋設で
きる。従って、この継ぎ手部材を用いて電線管や短管を
簡単に接続することができるので、ケーブル地中化のた
めの敷設ルートを簡単に施工でき、曲率の小さなルート
であっても容易に対処できる。また、多孔管によるルー
トの長さ調整も現場で簡単に行え、カーブ用のユニット
や長さ調整用のユニットなどを予め揃えて置かなくても
良い。
【0024】このように本発明のコンクリート製多孔管
を採用することにより、電線や光ファイバーなどの多種
多用なケーブルを大量に敷設するケーブルの敷設路を短
期間で安価に施工できる。さらに、本発明のコンクリー
ト製多孔管であれば、カーブの曲率などに厳しい制限を
設けなくても敷設路を施工できるので、市街地などに多
量のケーブル敷設路を施工する際に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るコンクリート製多孔管の
概要を示す斜視図である。
【図2】図1に示す多孔管の構造を示す断面図である。
【図3】図1に示す多孔管のガイド用の孔の近傍を示す
断面図である。
【図4】図1に示す多孔管を施工する様子を示す断面図
である。
【図5】図1に示す多孔管をガイド棒を用いて接続する
様子を示す断面図である。
【図6】図1に示す多孔管を接続した様子を示す断面図
である。
【符号の説明】
1・・掘削地盤 5・・現場コンクリート 10・・多孔管 11・・管体 12、13・・管体の端面 14、15・・管路 20・・継ぎ手 21・・継ぎ手の管部 22・・継ぎ手の接続部 23・・継ぎ手の外周に形成された突起 25、26・・短管 27・・埋め込み電線管 30・・インサート 31・・インサート本体 32・・インサート本体内のガイド用の孔 35・・ガイド棒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に延びた柱状のコンクリート製の管
    体と、この管体の内部を長手方向に一方の端面から他方
    の端面まで貫通する複数の管路と、これら管路の開口端
    に埋設された樹脂製の継ぎ手部材とを有し、 この継ぎ手部材は、前記管路に繋がったほぼ同じ内径の
    管部と、この管部から前記管体の端面に向かって内径が
    拡大された接続部とを備えていることを特徴とするコン
    クリート製多孔管。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記管体の端面に、
    この端面に対しほぼ垂直に凹んだ位置合わせ用の孔が形
    成されていることを特徴とするコンクリート製多孔管。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記端面に内部が中
    空の円筒状のインサートが埋設されており、このインサ
    ートによって前記位置合わせ用の孔が形成さていること
    を特徴とするコンクリート製多孔管。
  4. 【請求項4】 水平に延びた柱状のコンクリート製の管
    体の内部に複数の管路が構成され、これら管路の開口端
    に、前記管体の端面の側の接続部の内径が大きな樹脂製
    の継ぎ手部材が埋設されたコンクリート製の多孔管を複
    数個連続して埋設してケーブルの敷設路を施工する際
    に、隣接する前記管体に埋設された前記継ぎ手部材の接
    続部同士に短管を挿入することを特徴とするコンクリー
    ト製多孔管の埋設方法。
JP8052867A 1996-03-11 1996-03-11 コンクリート製多孔管および埋設方法 Pending JPH09247833A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0887184A2 (en) 1997-06-26 1998-12-30 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing method and apparatus for performing printing by employing ink and processing liquid making ink insoluble
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