JP6357333B2 - ダクトスリーブ - Google Patents

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Description

本発明は、通信線を保護するダクトスリーブに関する。
近年、情報通信を行うためのネットワーク網の構築にあたっては、通信線がそれぞれ挿通された小径で複数本の樹脂製のさや管を、大径の樹脂製本体管の内部に挿入して構成される通信用管路を地中に埋設することが主流となりつつある。
上述のような通信用管路を用いることで、小さな断面積中に多数の通信線を敷設することができることから、地中の配管量を少なくすることができる。これにより、通信用管路を埋設するための掘削工事等の手間が少なくて済み、工期を短縮することができるとともに、コストを抑えることができるといった利点があることから、上記構成の通信用管路が広く採用されるようになっている。
一般的に、上述のような通信用管路においては、敷設された通信線の点検や、別に敷設された通信線との接続や分岐、あるいは、敷設方向の変更などの作業を必要とする地点にハンドホールが設けられる。通信用管路とハンドホールとを接続する方法としては、例えば、ハンドホールの側壁に形成された貫通孔に本体管ダクトスリーブを固定し、複数本のさや管ダクトスリーブを本体管の内部に挿入して、その一端部を固定板で束ねたロータス管を本体管ダクトスリーブに挿入する方法が従来から行われている。
また、上記構成の接続構造に用いられるロータス管の通信用管路の寸法や材質等は、規格で規定されている。
このような接続構造を有するロータス管として、例えば、可撓性を有する複数のさや管ダクトスリーブと、このさや管ダクトスリーブの一方の端部を固定支持する固定板とを備えたロータス管が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1によれば、上記構成により、施工の際、ハンドホール内からロータス管を本体管ダクトスリーブに挿入し、ロータス管の固定板と本体管ダクトスリーブとをボルト等を用いて接続固定することができる。
特開2010−200489号公報
ここで、特許文献1に記載のようなロータス管は、ダクトスリーブに対してねじ留めすることで固定される。しかしながら、都市部などにおいては、地中インフラ設備などの地中埋設物が既に多く配設されており、規格品の管材を埋設するために必要な地中スペースが確保でき難い場合があるとともに、ハンドホールのスペースも十分に確保でき難い場合がある。このため、特許文献1のような従来の構成のロータス管においては、ダクトスリーブの固定部にボルトをねじ込む際に、狭いハンドホール内での作業となることから、ナット側との位置合わせが難しく施工に手間を要するか、あるいは、ナット側における僅かな孔位置のずれによってボルトをねじ込むことができない等の問題が生じていた。また、ボルトの全長が長すぎる場合には、ボルトを最後までねじ込むことができず、ダクトスリーブに対してロータス管が完全に固定できていない等の問題が生じる場合もあった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ロータス管をダクトスリーブに取り付ける際に、ボルトとナットとの位置決めをフレキシブル且つ容易に行うことができ、作業性及び施工性に優れたダクトスリーブを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、地中埋設管を受け入れ可能な筒状の受口部と、該受口部と一体に形成され、ハンドホール内に連通する開口部に接続される筒部と、を備え、前記開口部の周縁部に、前記受口部及び前記筒部に挿通される複数のさや管ダクトスリーブの一方端部を固定支持する固定板を取り付けるための取付部が形成されたダクトスリーブであって、前記取付部は、前記固定板をねじ留め固定するためのねじ用貫通孔を有し、該ねじ用貫通孔に挿通される第1のねじ部材が、前記ねじ用貫通孔の内部に配置される第2のねじ部材と螺合されることで前記固定板がねじ留め固定され、さらに、前記第2のねじ部材が、前記ねじ用貫通孔の内壁との間で隙間を有するように設けられることで、前記第1及び第2のねじ部材の軸方向と直交する方向で遊動可能とされており、前記第1のねじ部材がボルトであるとともに、前記第2のねじ部材がナットであり、前記ねじ用貫通孔は、前記ナットから突出する前記ボルトの先端部が収容可能な長さとされており、前記ねじ用貫通孔に、前記ボルトが挿通される側とは反対側の開口から、前記ねじ用貫通孔を塞ぐ蓋部と、前記ボルトの先端部を収容可能な収容部とを有した略筒状の押さえ部材が挿通するように収容されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2のねじ部材がねじ用貫通孔の内壁との間で隙間を有して設けられ、第1及び第2のねじ部材の軸方向と直交する方向で遊動可能とされているので、複数のさや管ダクトスリーブを支持する固定板をダクトスリーブに取り付けるにあたり、第1のねじ部材をねじ用貫通孔に挿入して第2のねじ部材に螺合する際、第1のねじ部材の先端部が第2のねじ部材に当接するのに伴って該第2のねじ部材が遊動する。これにより、第1のねじ部材と第2のねじ部材との間に位置ずれが生じている場合であっても、第2のねじ部材が遊動することで、雌ねじと雄ねじとの螺合位置が合わせられる。従って、施工現場において、例えば、ハンドホール側からダクトスリーブに固定板を取り付けるのが容易になり、作業性及び施工性が向上する。
また、ねじ用貫通孔の内部においてボルトとナットとが螺合され、さらに、ナットから突出するボルトの先端部がねじ用貫通孔に収容された状態となるので、例えば、全長の長いボルトを用いた場合であっても、ナットへのねじ込みが途中で終了することなく、最後まで確実にねじ込むことができる。これにより、複数のさや管ダクトスリーブを支持する固定板を、確実にダクトスリーブに固定することが可能となる。
さらに、ねじ用貫通孔の一方の開口部が、ねじ用貫通孔に挿通するように収容された押さえ部材によって塞がれているので、例えば、ダクトスリーブの設置環境に依るコンクリートや土石等がねじ用貫通孔の内部に流入することがなく、良好な取付状態を維持することができる。
本発明に係るダクトスリーブによれば、上記した解決手段によって以下の効果を奏する。
即ち、本発明に係るダクトスリーブによれば、第2のねじ部材がねじ用貫通孔の内壁との間で隙間を有して設けられ、第1及び第2のねじ部材の軸方向と直交する方向で遊動可能とされた構成を採用しているので、複数のさや管ダクトスリーブを支持する固定板をダクトスリーブに取り付けるにあたり、第1のねじ部材をねじ用貫通孔に挿入して第2のねじ部材に螺合する際、第1のねじ部材の先端部が第2のねじ部材に当接するのに伴って該第2のねじ部材が遊動する。これにより、第1のねじ部材と第2のねじ部材との間に位置ずれが生じている場合であっても、第2のねじ部材が遊動することで、雌ねじと雄ねじとの螺合位置が合わせられる。
従って、ロータス管をダクトスリーブに取り付ける際に、ボルトとナットとの位置決めをフレキシブル且つ容易に行うことができ、作業性及び施工性に優れたダクトスリーブを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、複数のさや管ダクトスリーブを支持する固定板を本体管ダクトスリーブに取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、ダクトスリーブを構成する各部材の位置関係を示す斜視図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、本体管ダクトスリーブの構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、図3に示す本体管ダクトスリーブの要部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、複数のさや管ダクトスリーブを支持する固定板を本体管ダクトスリーブに取り付けた状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、図5中における要部を拡大して示す断面図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、本体管ダクトスリーブに設けられるねじ用貫通孔に挿通される押さえ部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態であるダクトスリーブを説明する模式図であり、図7に示す押さえ部材を別の角度から示した斜視図である。
以下、図面を参照して本発明にダクトスリーブの一実施形態について、図1〜図8を適宜参照しながらその構成を説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、その特徴をわかりやすくするために、便宜上、特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は、実際とは異なる場合がある。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
[本体管ダクトスリーブ(ダクトスリーブ)の構成]
図1は、本実施形態の本体管ダクトスリーブ(ダクトスリーブ)10に、ロータス管20を取り付けた状態を示す斜視図であり、図2は、本実施形態のダクトスリーブを構成する各部材の位置関係を示す斜視図である。このように、本体管ダクトスリーブ10は、一般的に、ロータス管20との接続に用いられる。
また、ロータス管20は、複数のさや管ダクトスリーブ21の一方端部が固定板22に固定支持されたものであり、固定板22には、本体管ダクトスリーブ10にロータス管20を取り付ける際にボルト(第1のねじ部材)30が挿通される貫通孔22aが計4箇所に形成されている(図2及び図6も参照)。
また、本実施形態の本体管ダクトスリーブ10は、図示を省略するが、鉄筋コンクリート(RC)製のハンドホールに一体となって設置される。ハンドホールは、地中に埋設されるものであり、側壁に形成された貫通孔に本体管ダクトスリーブ10が固定されている。また、本体管ダクトスリーブ10と図示略の側壁との隙間は、例えば、硬化接合剤等で埋められることにより、ハンドホール内部への土砂・雨水等の浸入が防止される。
なお、図3及び図4においては、説明の都合上、ロータス管20を取り付けていない状態の本体管ダクトスリーブ10を示している。一方、図5及び図6においては、実際に、本体管ダクトスリーブ10にロータス管20を取り付けた状態を示している。
本実施形態の本体管ダクトスリーブ10は、図1、図5(図3も参照)等に示すように、ロータス管20や地中埋設管を受け入れ可能な筒状の受口部11と、この受口部11と一体に形成され、地中埋設状態において非地中側、例えば、図示略のハンドホール内に連通する開口部12に接続される筒部13とを備える。また、開口部12の周縁部に、受口部11及び筒部13に挿通されるロータス管20の固定板22が取り付けられる。ここで、受口部11の内周面14には環状溝部15が形成されており、この環状溝部15には、必要に応じて図示略のゴムパッキンが嵌装される。また、受口部11の外周面の一部と筒部13の外周面には砂付加工が必要に応じて施されている。さらに、開口部12の周壁には、フランジ状に形成された周縁部17が設けられ、この周縁部17に複数のねじ用貫通孔18が形成されている(本実施形態では、周方向に略等間隔に4箇所形成されている)。これらねじ用貫通孔18は、一般的には、本体管ダクトスリーブ10への被取付物、つまりロータス管20の固定板22をねじ留め固定して取り付けるために用いられる。つまり、周縁部17及びねじ用貫通孔18で、ロータス管20の取付部を構成している。
本体管ダクトスリーブ10は、例えば、硬質ポリ塩化ビニル樹脂の射出品あるいは加工品として形成されている。
さらに、本体管ダクトスリーブ10は、ねじ用貫通孔18に挿通されるボルト(第1のねじ部材)30が、ねじ用貫通孔18の内部に配置されるナット(第2のねじ部材)40と螺合されることで、ロータス管20の固定板22がねじ留め固定される。そして、本実施形態の本体管ダクトスリーブ10は、ナット40が、ねじ用貫通孔18の内壁18aとの間で隙間を有するように設けられることで、ボルト30及びナット40の軸方向と直交する方向で遊動可能とされている。
また、本実施形態で説明する例では、図2に示したダクトスリーブの構成を説明する斜視図、及び、図3の断面図に示すように、本体管ダクトスリーブ10が、ダクトスリーブ本体10Aと、このダクトスリーブ本体10Aに取り付けられるフランジ部材10Bとから構成されている。
即ち、ダクトスリーブ本体10Aは、図2及び図3等に示すように、筒状部材として構成され、上述した筒状の受口部11、筒部13を有するとともに、受口部11の内周面14に、環状溝部15が備えられている。
一方、フランジ部材10Bは、図示例のように、開口部12を有するフランジ状の部材として構成され、上述したように、開口部12の周壁に周縁部17を有し、この周縁部17にねじ用貫通孔18が設けられている。
そして、ダクトスリーブ本体10Aとフランジ部材10Bとは、詳細な図示を省略するが、例えば、それぞれの嵌合端部の間を接着剤によって接合するか、あるいは、各嵌合端部間をバット融着又はスピンウェルド加工によって接合して一体化することにより、本体管ダクトスリーブ10を構成することができる。
本体管ダクトスリーブ10は、上述したように、ねじ用貫通孔18ボルト30を挿通し、ねじ用貫通孔18内部のナット40と螺合することで、周縁部17にロータス管20の固定板22がねじ留め固定される。
ここで、図4及び図6に示すように、本実施形態の本体管ダクトスリーブ10においては、ナット40が、ねじ用貫通孔18の内壁18aとの間で隙間を有するように設けられている。ねじ用貫通孔18は、ナット40の形状に合わせて、例えば、断面略六角形状とすることにより、ナット40が、内壁18aとの間で若干の間隙を有しながら、緩めに保持された状態となる。これにより、ナット40は、ねじ用貫通孔18内において、内壁18aとの間で遊動可能となる。
本実施形態では、ナット40を、ねじ用貫通孔18内において、ボルト30及びナット40の軸方向と直交する方向で遊動可能に構成することにより、例えば、ロータス管20の固定のために、ねじ用貫通孔18内にボルト30を挿通した際に、仮に、ボルト30の先端部31とナット40のねじ孔41との間で僅かな位置ずれが生じた場合でも、ナット40の遊動により、直ちに螺合位置が合わせられる。この際、例えば、ボルト30の先端部31が、ナット40のねじ孔41の面取り部41aに当接することにより、先端部31がねじ孔41に入り込むように位置合わせされる。これにより、ボルト30とナット40との位置決めをフレキシブル且つ容易に行うことができ、作業性及び施工性に優れた本体管ダクトスリーブ10が得られる。
なお、図3〜図6に示す例においては、ねじ用貫通孔18に、ボルト30が挿通される側の開口18bとは反対側の開口18cから、ねじ用貫通孔18を塞ぐ蓋部51と、ボルト30の先端部31を収容可能な収容部52とを有した略筒状の押さえ部材50が挿通されている。
押さえ部材50は、例えば、樹脂材料からなり、図7及び図8に示すように、蓋部51が、ボルト30の頭部やナット40と同様、平面視した時に略六角形となる形状を有している。また、図示例では、略筒状の収容部52も略六角柱状に形成されており、収容部52がねじ用貫通孔18に挿通された際、収容部52と内壁18aとの間が隙間を有するように構成されている。
押さえ部材50は、例えば、ねじ用貫通孔18の開口18cに形成された段差部18dに、蓋部51の裏側を接着することで、ねじ用貫通孔18を塞ぐように固定しても良い。この際、収容部52と内壁18aとの間の隙間にも、接着剤を充填しても良い。
また、押さえ部材50に備えられる収容部52の端部52aが、ナット40と若干の隙間を有するように押さえ部材50を配置することが、上述した、ナット40が遊動する際のナット40と端部52aとの間の摺動性を確保できる点から好ましい。
本実施形態では、上述のように、ねじ用貫通孔18の一方の開口18cが押さえ部材50によって塞がれている構成を採用することで、例えば、本体管ダクトスリーブ10の設置環境に依るコンクリートや土石等がねじ用貫通孔18の内部に流入することがなく、良好な取付状態を維持することが可能となる。また、押さえ部材50の収容部52に、ボルト30の先端部31が完全に収容される寸法関係とすることにより、ボルト30のナット40へのねじ込みが途中で終了することなく、最後まで確実にねじ込むことができ、ロータス管20を本体管ダクトスリーブ10に確実に固定することが可能となる。
なお、図3〜図6に示す例においては、押さえ部材50の収容部52とねじ用貫通孔18の内壁18aとの間に隙間が設けられているが、例えば、この隙間に接着剤を封入することにより、押さえ部材50をねじ用貫通孔18内に接着固定してもよい。あるいは、例えば、押さえ部材50の収容部52の側面を雄ねじ状に形成するとともに、ねじ用貫通孔18の内壁18aを雌ねじ状に形成することにより、押さえ部材50をねじ用貫通孔18内にねじ留め固定可能に構成してもよい。
また、本実施形態では、第1のねじ部材及び第2のねじ部材に関し、何れが、雄ねじ(ボルト)又は雌ねじ(ナット)でもよいが、上述した例のように、第1のねじ部材がボルト30であるとともに、第2のねじ部材がナット40であることが、上述した作業性や施工性を向上させる優れた効果が得られる点から好ましい。
さらに、本実施形態では、ねじ用貫通孔18が、ナット40から突出するボルト30の先端部31が収容可能な長さとされていることがより好ましい。
上記構成により、ねじ用貫通孔18内部においてボルト30とナット40とが螺合され、さらに、ナット40から突出するボルト30の先端部31がねじ用貫通孔18内に完全に収容された状態となるので、例えば、全長の長いボルト30を用いた場合であっても、ナット40へのねじ込みが途中で終了することなく、最後まで確実にねじ込むことができる。これにより、ロータス管20を、本体管ダクトスリーブ10に確実に固定することができる。
[本体管ダクトスリーブ(ダクトスリーブ)とロータス管との接続]
次に、主に図1〜図6を参照しながら、本体管ダクトスリーブ10とロータス管20との接続構造及び接続方法を説明する。
上述したように、図示略のハンドホールは地中に埋設されており、ハンドホールの側壁には貫通孔が形成されている。ハンドホールの貫通孔には、本体管ダクトスリーブ10が固定される。本体管ダクトスリーブ10は、その開口部12がハンドホール内部に臨むように、ハンドホールの側壁に取り付けられる。
続いて、ロータス管20を、本体管ダクトスリーブ10の開口部12側から本体管ダクトスリーブ10の内部へと挿入する。この際、図2に示すように、複数のさや管ダクトスリーブ21側を開口部12に挿入してゆくと、図5及び図6に示すように、固定板22が、本体管ダクトスリーブ10の取付部である、フランジ状に形成された周縁部17に当接する。
そして、図5及び図6に示すように、ロータス管20の取付板22に形成された貫通孔22a、及び、本体管ダクトスリーブ10のねじ用貫通孔18にボルト30を挿入し、ねじ用貫通孔18の内部に配置されたナット40に螺合する。この際、ナット40は、ねじ用貫通孔18の内壁18aとの間で遊動可能に構成されているので、ボルト30の先端部31とナット40のねじ孔41との位置合わせが容易となり、素早く螺合することができる。これにより、本体管ダクトスリーブ10にロータス管20が確実に支持固定される。
この後、詳細な図示を省略するが、地中埋設管となるロータス管20同士を嵌合することを繰り返し、次に接続される図示略のハンドホールに向けて延設する。そして、隣り合うハンドホール間の配管工事が完了した後に、さや管ダクトスリーブ21内に図示略の通信線を通線する。
本実施形態によれば、上述したように、ナット40が、ねじ用貫通孔18の内壁18aとの間で隙間を有して設けられ、ボルト30及びナット40の軸方向と直交する方向で遊動可能とされているので、ボルト30をねじ用貫通孔18に挿入してナット40に螺合する際、ボルト30の先端部31がナット40に当接するのに伴って、このナット40が遊動する。これにより、ボルト30とナット40との間に多少の位置ずれが生じている場合であっても、ナット40が遊動することで、雌ねじと雄ねじとの螺合位置が合わせられる。従って、施工現場において、例えば、図示略のハンドホール側から本体管ダクトスリーブ10にロータス管20を取り付けるのが容易になり、作業性及び施工性が向上する。
なお、本発明に係るダクトスリーブを適用したロータス管の接続構造は、上記の一実施形態に限定されるものではなく、施工現場の状況等に応じて、適宜、その接続形態を変形させて実施することも可能である。
[作用効果]
以上説明したように、本発明に係る本体管ダクトスリーブ(ダクトスリーブ)10によれば、上記した構成によって以下の効果を奏する。
即ち、本発明に係る本体管ダクトスリーブ10によれば、ナット(第2のねじ部材)40がねじ用貫通孔18の内壁18aとの間で隙間を有して設けられ、ボルト(第1のねじ部材)30及びナット40の軸方向と直交する方向で遊動可能とされた構成を採用しているので、複数のさや管ダクトスリーブ21と、これを支持固定する固定板22とからなるロータス管20を本体管ダクトスリーブ10に取り付けるにあたり、ボルト30をねじ用貫通孔18に挿入してナット40に螺合する際、ボルト30の先端部31がナット40に当接するのに伴って、このナット40が遊動する。これにより、ボルト30とナット40との間に多少の位置ずれが生じている場合であっても、ナット40が遊動することで、雌ねじと雄ねじとの螺合位置が合わせられる。
従って、ロータス管20を本体管ダクトスリーブ10に取り付ける際に、ボルト30とナット40との位置決めをフレキシブル且つ容易に行うことができ、作業性及び施工性に優れた本体管ダクトスリーブ(ダクトスリーブ)10を提供することが可能になるという優れた効果を奏する。
なお、以上説明した各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は各実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
本発明に係るダクトスリーブは、例えば、通信線を内部に挿通して地中に埋設される通信用管路の分野において、幅広く適用可能である。
10…本体管ダクトスリーブ(ダクトスリーブ)、11…受口部、12…開口部、13…筒部、14…内周面、15…管状溝部、17…周縁部(取付部)、18…ねじ用貫通孔(取付部)、18a…内壁、18b、18c…開口、18d…段差部、20…ロータス管、21…複数のさや管ダクトスリーブ(ロータス管)、22…固定板(ロータス管)、22a…貫通孔(ロータス管)、30…ボルト(第1のねじ部材)、31…先端部(第1のねじ部材)、40…ナット(第2のねじ部材)、41…ねじ孔(第2のねじ部材)、41a…面取り部(第2のねじ部材)、50…押さえ部材、51…蓋部、52…収容部、52a…端部。

Claims (1)

  1. 地中埋設管を受け入れ可能な筒状の受口部と、
    該受口部と一体に形成され、ハンドホール内に連通する開口部に接続される筒部と、を備え、
    前記開口部の周縁部に、前記受口部及び前記筒部に挿通される複数のさや管ダクトスリーブの一方端部を固定支持する固定板を取り付けるための取付部が形成されたダクトスリーブであって、
    前記取付部は、前記固定板をねじ留め固定するためのねじ用貫通孔を有し、該ねじ用貫通孔に挿通される第1のねじ部材が、前記ねじ用貫通孔の内部に配置される第2のねじ部材と螺合されることで前記固定板がねじ留め固定され、さらに、前記第2のねじ部材が、前記ねじ用貫通孔の内壁との間で隙間を有するように設けられることで、前記第1及び第2のねじ部材の軸方向と直交する方向で遊動可能とされており、
    前記第1のねじ部材がボルトであるとともに、前記第2のねじ部材がナットであり、前記ねじ用貫通孔は、前記ナットから突出する前記ボルトの先端部が収容可能な長さとされており、
    前記ねじ用貫通孔に、前記ボルトが挿通される側とは反対側の開口から、前記ねじ用貫通孔を塞ぐ蓋部と、前記ボルトの先端部を収容可能な収容部とを有した略筒状の押さえ部材が挿通するように収容されていることを特徴とするダクトスリーブ。
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