JP2003158805A - 地中埋設管の施工方法及び施工用接続部材 - Google Patents

地中埋設管の施工方法及び施工用接続部材

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JP2003158805A
JP2003158805A JP2001353145A JP2001353145A JP2003158805A JP 2003158805 A JP2003158805 A JP 2003158805A JP 2001353145 A JP2001353145 A JP 2001353145A JP 2001353145 A JP2001353145 A JP 2001353145A JP 2003158805 A JP2003158805 A JP 2003158805A
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fixed
fixing plate
handhole
hole
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JP2001353145A
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Daiji Suzuki
大二 鈴木
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Aron Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側管と内側管からなる地中埋設管を、ハン
ドホール等の壁面に気密性を高く、しかも作業性よく施
工することのできる施工方法と、これに使用する施工用
接続部材を提供する。 【解決手段】 内側管3の複数を硬質の外側管2内に保
持した地中埋設管1を、ハンドホールを介して地中に埋
設するに際し、外側管2は、その先端部の外側にシール
材4を装着させ、ハンドホールの壁面12に固定された
ダクトスリーブ5内の所定位置に挿入固定し、各内側管
3は、その先端部を、ダクトスリーブ5を貫通させてハ
ンドホール内に引き出し、突出した各先端部を、固定板
6に形成された各貫通孔7にそれぞれ挿通させたのち、
各内側管3の先端部をシール材9とベルマウス10によ
って固定板6に固定し、当該固定板6を前記壁面12に
固着することによりハンドホールと地中埋設管1を接続
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地中に埋設され
る電力ケーブル、電話線、CATV用ケーブルや有線放
送用ケーブルなどの重要な電力通信線を、保形性の高い
外側管と、この外側管の内部に配置された複数の内側管
とで二重に保護した上で埋設するために用いられる地中
埋設管の施工法及びその施工法に使用する施工用接続部
材に関するもので、電力・通信配線技術に属するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】道路の景観を高め、円滑な道路交通を確
保するために、電力ケーブル、電話線などの電力通信線
は地中に埋設することが主体となってきているが、なか
でも電話線、CATV用ケーブルや有線放送用ケーブル
などの通信系ケーブルを一般の需要家である店舗や住居
へ供給する方法としては、例えば、通信系ケーブルの収
められた地下溝に沿って40〜50mの間隔で配設され
ているマンホールやハンドホールを利用し、配線しよう
とする店舗や住居に最も近いマンホールやハンドホール
から通信系ケーブルを分岐させたのち、分岐させたケー
ブルを店舗や住居まで配線するという方法が一般的に多
く採用されている。
【0003】しかしながら、マンホールやハンドホール
を利用する方法は、マンホールやハンドホール自身が直
径や一辺が1000mm以上、通常1200〜1600
mmというきわめて大きなものであるため、分岐作業が
容易であるという利点を有する反面、その設置はスペー
スの面や経費の面から制限を受ける。
【0004】特に、マンホールやハンドホールは、地下
溝に沿って40〜50m間隔で設けられているのが普通
であるため、通信系ケーブルの引き込みを必要とする店
舗や住居がマンホールやハンドホールの近くにあれば、
通信系ケーブルなどからケーブルを分岐させることは比
較的容易であるが、マンホールやハンドホールから離れ
ている店舗や住居に通信系ケーブルからケーブルを分岐
させて引き込むには、かなりの距離にわたって地面を掘
り起こさなければならず、ケーブルの分岐乃至引き込み
の施工にかなりの工期と経費を必要とするという問題が
あった。
【0005】この問題を解決するため、発明者らは、特
願2001−134065号において、地中に埋設され
た電力通信線から任意のケーブルを店舗や住居に引き込
むに際し、引き込み工事の工期を短縮するとともに、施
工を容易にすることのできる電力通信線の分岐用ます及
び該分岐用ますを用いた分岐方法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特願2001−1
34065号においては、分岐用ますと電力通信線など
を二重に保護する地中埋設管の接続には、従来のマンホ
ールやハンドホールと地中埋設管の接続に用いられてい
るダクトスリーブ(マンホールやハンドホールと地中埋
設管の接続継手)の構造を借用したものを利用していた
が、実際にそれらを用いての施工法は、固定されたマン
ホールやハンドホールとの接続において、必ずしも作業
性が良好と言えるものではなく、気密性などにも十分な
注意を払って施工する必要があるので、その改良が望ま
れるものであった。
【0007】そこで、発明者らは、気密性の高い接続
が、作業性よく得られる特定の構造を有する施工用接続
部材を開発することによって、地中埋設管の施工法とし
て優れたものを提供すべく検討の結果、特定形状のダク
トスリーブと固定板及びベルマウスの組み合わせからな
る施工用接続部材を用いることで、目的とする地中埋設
管の施工法、特にマンホールやハンドホール等の接続側
と地中埋設管の接続施工に優れ、気密性のよい接続状態
を作る、地中埋設管の施工法が得られることを見出し、
この発明を完成したのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明の請
求項1に記載の発明は、ケーブルを保持する可撓性を有
する内側管の複数と、これら内側管を収容保持する硬質
の外側管からなる地中埋設管を、ハンドホールを介して
地中に埋設施工するに際し、前記外側管は、その先端部
の外側にリング状のシール材を装着させ、ハンドホール
の接続側の壁面に固定されたダクトスリーブ内の所定位
置に挿入固定し、各内側管は、その先端部を前記ダクト
スリーブに貫通させるとともに、前記ハンドホールの接
続側の内壁面にダクトスリーブの開口部と当接させて固
定される固定板の所定の貫通孔に挿通させたのちハンド
ホール内に引き出し、ハンドホール内に突出した各先端
部をリング状のシール材とベルマウスによって前記固定
板に装着することを特徴とする地中埋設管の施工方法で
ある。
【0009】また、この発明の請求項2に記載の発明
は、前記請求項1に記載の地中埋設管の施工方法におい
て、前記固定板のダクトスリーブへの固定は、各内側管
の先端部をリング状のシール材とベルマウスで固定板に
装着し、各内側管が装着された固定板を、ハンドホール
の接続側の内壁面に前記ダクトスリーブの開口部と当接
させて固定することを特徴とするものである。
【0010】また、この発明の請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の地中埋設管の施工方法において、
前記固定板のダクトスリーブへの固定は、各内側管の先
端部を固定板の所定の貫通孔に挿通させる前に、ハンド
ホールの接続側の内壁面にダクトスリーブの開口部と当
接させて固定することを特徴とするものである。
【0011】また、この発明の請求項4に記載の発明
は、請求項1に記載の地中埋設管の施工方法において、
前記外側管のダクトスリーブ内への固定は、前記外側管
の先端部を、ハンドホールの接続側の壁面に固定された
ダクトスリーブ内に挿通させてハンドホール内に引き出
し、ハンドホール内において先端部の外周部にリング状
のシール材を装着したのち、外側管の先端部をダクトス
リーブ内の所定位置まで引き戻して行なうことを特徴と
するものである。
【0012】また、この発明の請求項5に記載の発明
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の地中埋設管の施
工方法において、前記固定板は、有底の円筒体の開口部
にフランジを一体的に形成したものであって、その底板
に接続せんとする複数の内側管に対応させて、各内側管
を貫通させるための貫通孔を有するとともに、各貫通孔
に内側管を貫通させることのできる筒状のインサート体
を、その先端部が円筒体内に突出するよう一体的に固定
し、このインサート体の外周部に前記ベルマウスを係合
させるよう構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】また、この発明の請求項6に記載の発明
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の地中埋設管の施
工方法において、前記ベルマウスは、円筒状のリング体
から構成され、前記ハンドホール側に位置する内周面
に、前記内側管の先端縁部を係合保持するための溝を有
するとともに、他端側の外周面には、前記固定板に形成
された貫通孔に係合させるためのネジが形成されている
ことを特徴とするものである。
【0014】また、この発明の請求項7に記載の発明
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の地中埋設管の施
工方法において、前記外側管及び内側管は、いずれも外
周部に螺旋状又は環状の凸部を有する波付管であること
を特徴とするものである。
【0015】さらに、この発明の請求項8に記載の発明
は、所要の長さと径を有し、かつ両端開口部が外側に拡
径された合成樹脂製の筒状のダクトスリーブ本体と、ハ
ンドホールの接続側の壁面内側に固定され、接続せんと
する複数の内側管に対応して、各内側管を貫通させるた
めの貫通孔を形成した固定板と、前記固定板に直接又は
間接的に固定可能で、ハンドホールに接続せんとする内
側管の先端縁部を係合保持することのできるベルマウス
とから構成されることを特徴とする地中埋設管の施工用
接続部材である。
【0016】さらにまた、この発明の請求項9に記載の
発明は、請求項8に記載の地中埋設管の施工用接続部材
において、前記ベルマウスは、円筒状のリング体から構
成され、前記ハンドホール側に位置する内周面に、前記
内側管の先端縁部を係合保持するための溝を有するとと
もに、他端側の外周面には前記固定板に形成された貫通
孔に係合させるためのネジが形成されていることを特徴
とするものである。
【0017】また、この発明の請求項10に記載の発明
は、請求項8に記載の地中埋設管の施工用接続部材にお
いて、前記固定板は、有底の円筒体の開口部にフランジ
を一体的に形成したものであって、その底板に接続せん
とする複数の内側管に対応させて、各内側管を貫通させ
るための貫通孔を有するとともに、各貫通孔に内側管を
貫通させることのできる筒状のインサート体を、その先
端部が円筒体内に突出するよう一体的に固定し、このイ
ンサート体の外周部に前記ベルマウスを係合させるよう
構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の地中埋設管の施
工方法ならびに施工用接続部材について、添付の図面に
基づいて詳細に説明するが、図示されたものは、この発
明の一実施の形態であって、図面に示された施工用接続
部材の形状、操作手順に特定されるものではない。
【0019】図1は、この発明の地中埋設管の施工用接
続部材を用い、この発明の地中埋設管の施工方法によっ
て接続されたマンホール、ハンドホール等(以下、これ
らを総称して「ハンドホール」と称する。)の接続側と
地中埋設管の接続状態を示す概略説明図であって、地中
埋設管1は、外側管2およびその内部に配設される複数
の内側管3とから構成されるもので、前記外側管2は、
外周部に環状の凸部を有し、内周面が平滑な硬質合成樹
脂製の波付管で形成され、その先端部近傍の外周部にゴ
ム又は樹脂製のOリング、リング状の異形ゴムリング又
はパッキンなどからなるシール材4が装着されたもの
で、この先端部を、ハンドホールの接続側の壁面12に
形成された透孔内に固定されたダクトスリーブ5内の任
意の位置まで挿入し、前記シール材4によってシールさ
れた状態でダクトスリーブ5内に固定されるものであ
る。
【0020】前記のダクトスリーブ5は、所要の長さと
径を有する合成樹脂製からなる筒状のダクトスリーブ本
体の両端開口部を外側に拡径させたもので、前記地中埋
設管1を接続せんとするハンドホールの壁面12に形成
された透孔内に、図1に示すようにその一端部がハンド
ホール内側の壁面と面一となるようモルタルや樹脂モル
タルなどの接合材14などで固定される。
【0021】前記内側管3は、外周部に環状の凸部を有
する可撓性を有する合成樹脂製の波型管からなるもの
で、前記外側管2内に、例えば同心円上に複数配置され
たもので、その先端部を外側管2より引き出し、ダクト
スリーブ5の接続側の内部側に設けられた固定板6に形
成された貫通孔7を貫通させたのち、固定板6から突出
した先端部にシール材9を外装し、ベルマウス10によ
って固定板6に固定され、またシールされるものであ
る。
【0022】なお、前記固定板6は、合成樹脂製の浅い
有底円筒体6aの開口部にフランジ6bを一体的に形成
し、その底板に複数の内側管3,3・・・を貫通させる
ための透孔が同心円上に配置されたものである。
【0023】前記ベルマウス10は、図2から明らかな
ように、合成樹脂製の短い円筒体からなるものであっ
て、一方の開口部の内周面に沿って内側管2の先端縁を
受入れて固定させるためのリング状の溝11が形成され
るとともに、他方の開口部の内周面にはネジ(図示せ
ず)が形成されたもので、このネジを、前記固定板6の
各透孔内に基端部を固定した筒状のインサート体8の外
周部に形成したネジと螺合させ、前記の内側管3の先端
部を、インサート体8を介してベルマウス10内に受入
れ、かつ内側管3の先端縁をリング状の溝11内に係合
保持させることによって内側管3を固定板6に固定する
ものである。なお、図中15は、前記インサート体8へ
のベルマウス10の螺合を容易にするため、リング状の
溝11が形成された表面部に形成された所望の形状の凹
部15である。
【0024】このようにして、接続される全ての内側管
3(図3では5つの内側管)を固定した固定板6は、ボル
ト13によってハンドホールの接続側の壁面12に固着
されるものであるが、この実施の形態においては、図1
で明らかなように、固定板6は、ハンドホールに固定さ
れたダクトスリーブ5の一方の開口部外周に形成された
肉厚フランジのボルト孔16にボルト13を螺合してい
るが、ダクトスリーブ5とは分離して、直接壁面12に
固着することも可能で、また、前記ボルト孔16は後埋
め込みのアウトサートネジを使用してもよい。
【0025】図1で示されるハンドホールの接続側の壁
面12と、地中埋設管1の接続状態は、前記した円筒状
のダクトスリーブ5と、このダクトスリーブ5の一方の
開口部に装着され、複数の内側管3を貫通保持する固定
板6と、この固定板6に係合保持され、内側管3の先端
部を固定するリング状のベルマウス9から構成された地
中埋設管の施工用接続部材を使用することによって達成
されるもので、この施工用接続部材を用いれば、接続せ
んとする地中埋設管の他端の位置が限定されない又は固
定されていない場合は勿論のこと、接続せんとする地中
埋設管の他端の位置が限定され又は固定されている場合
においても、良好な接続状態を、作業性よく行なうこと
ができる。
【0026】ここで、地中埋設管の他端の位置が限定さ
れ又は固定されている場合とは、固定され、位置の定ま
った埋設又は接続開始側ハンドホールの接続側から、継
手を用いて順次地中埋設管を接続して行き、最終的に再
度、前記と同様に固定され位置の定まった埋設又は接続
終了側ハンドホールに接続する地中埋設管の場合を意味
するものである。
【0027】その場合、地中埋設管の寸法が、その両端
部が継手やダクトスリーブに差し込まれる部分だけ、継
手とダクトスリーブの端部間の距離よりも長くなるた
め、地中埋設管の一端部を一方の継手に差し込んだ後、
地中埋設管の他端部を他方のダクトスリーブに差し込む
ことは容易ではなく、この問題を解決するには、地中埋
設管に大きな荷重をかけて湾曲させることによって、あ
るいは専用のヤリトリ用継手を準備するなどの対策を必
要としていた。
【0028】以下、前記したこの発明の施工用接続部材
を使用した、地中埋設管の施工方法の手順を説明する。 <地中埋設管の他端の位置が固定されてない場合>ハン
ドホールの接続側の壁面12に形成された透孔内に、地
中埋設管1の一端部を受入れるためのダクトスリーブ5
を配設したのち、このダクトスリーブ5をモルタル、樹
脂モルタルなどの接合材14で固定する。ついで、地中
埋設管1の外側管2の先端部にシール材4を外装したの
ち、この先端部を、実線矢印Aで示される方向に、ハン
ドホールに固定されたダクトスリーブ5内の所望の位置
まで挿入し固定すると、シール材4の存在により、ダク
トスリーブ5と外側管2の間は気密にシールされる。
【0029】なお、外側管2の先端部にシール材4を外
装する手段に代えて、シール材4をあらかじめ一体化さ
せた外側管2からなる地中埋設管1を用いることも可能
であるが、シール材4は、リングの外側全周に亘って1
条乃至2条の突条を形成し、シールがより完全に行なえ
る構造としたものが好ましい。
【0030】ダクトスリーブ5内への外側管2の固定が
終了すると、内装された内側管3を外側管2から、実線
矢印Aで示される方向に、引き抜き又は押し出すことに
より壁面12内に突出させるとともに、その先端部を、
固定板6を貫通させ、この固定板6にインサート体8を
介して装着したベルマウス10の溝11内に先端縁を係
合保持させて固定するものであるが、この固定に際して
は、内側管3の先端部にシール材9を外装させ、気密に
係合保持させるものである。
【0031】その際、内側管3の先端部にシール材9を
外装させた状態で、内側管3の先端部をインサート体8
に挿通することは、両者の径の関係から摩擦を生じてき
わめて難しいため、内側管3の先端部を一旦インサート
体8を貫通させて突出させたのち、突出する内側管3の
先端部の外周にシール材9を外装し、しかるのち、内側
管3を点線矢印Bで示される方向に押戻し、ベルマウス
10をインサート体8に螺合させて固定するものであ
る。
【0032】なお、施工に際し、内側管3の先端部にシ
ール材9を外装する代わりに、シール材9の設けてある
内側管3からなる地中埋設管や、シール材9が設けてあ
る固定板6を用いることも可能である。
【0033】このようにして、複数存在する全ての内側
管3を貫通孔7に貫通させ、固定板6に固定した後、固
定板6をボルト13により接続側に固定するもので、ボ
ルト13によるハンドホールへの固定は、前記ハンドホ
ールに固定されたダクトスリーブ5のフランジ部に固定
用のボルト孔を設けて行なうのが望ましい。
【0034】<地中埋設管の他端の位置が固定されてい
る場合>ハンドホールの接続側の壁面12に接続せんと
する地中埋設管1の他端の位置が、接続すべき継手や、
ハンドホールの接続側の壁面12にあらかじめ固定され
ていると、地中埋設管1を施工する距離が一定で、施工
する地中埋設管1は、継手や、ハンドホールの接続側の
壁面12に挿入する部分だけ前記距離より長くなり、上
記したように、格別の処理が必要であったが、この発明
においては、以下のような手順を踏むことにより、良好
な接続状態を、作業性よく施工し得る。
【0035】接続すべき継手や、互いに相対するハンド
ホール間における接続側の壁面12,12間の距離を測
定し、この距離に挿入部の長さを追加した長さに、地中
埋設管1を構成する外側管2及び内側管3を調整切断し
たのち、長さ調整された外側管2、内側管3の先端部
を、実線矢印1で示される方向から接合材14でハンド
ホールの接続側の壁面12に固定されたダクトスリーブ
5内に挿入し、その先端部をハンドホール内に突出させ
る。
【0036】このように地中埋設管1を、ダクトスリー
ブ5を介してハンドホール内に突出させることによっ
て、地中埋設管1の他端を接続すべき継手や、ハンドホ
ールの接続側に結合し接続することが容易に、すなわ
ち、地中埋設管の移動のみで接続が可能になるので、ハ
ンドホール内において外側管2の先端部にシール材4を
外装したのち、外側管2を点線矢印Bで示される方向に
引き戻し、ダクトスリーブ5のハンドホール側の拡径傾
斜部を通過させ、ダクトスリーブ5内の所望の位置で固
定する。
【0037】その際、同時に外側管2の他端も、接続す
べき継手や、ハンドホールの接続側の壁面(図示せず)
に固定される。なお、地中埋設管1を構成する外側管
2、内側管3の調整切断が、ハンドホール内で可能の場
合は、ハンドホール内に挿入する前に行なわずに、ハン
ドホール内で行なうこともできる。
【0038】内側管3も、外側管2と同様にハンドホー
ル内まで挿入されているので、上記と同様に、内側管3
の先端部を、固定板6に形成した貫通孔内7に装着され
ているインサート体8に貫通させ、インサート体8から
突出した先端部にシール材9を外装し、かつ内側管3の
先端縁をベルマウス10に形成したリング状の溝11内に
係合保持せしめ、ベルマウス10とインサート体8とを
互いに螺合させたのち、前記固定板6をボルト13でハ
ンドホールの壁面12に固定する。
【0039】なお、前記のベルマウス10による内側管
3の固定板6への固定は、各内側管3を固定板6に形成
した各貫通孔7に貫通させた状態で、固定板6をハンド
ホールの内壁面12に固定板6がダクトスリーブ7と当
接状態を保持するようにして固定したのち、各内側管6
の先端部にベルマウス10を装着して行ってもよく、ま
た、内側管3の他端も、接続すべき継手や、ハンドホー
ルの接続側の壁面に同様な手段で固定される。
【0040】
【発明の効果】この発明の地中埋設管の施工方法によれ
ば、特定の構造の施工用接続部材を用い、電力ケーブ
ル、電話線、CATV用ケーブルや有線放送用ケーブル
などの重要な電力通信線を、保形性の高い外側管とこの
外側管の内部に配置された複数の内側管とで二重に保護
した上で埋設配線することが作業性よく、かつ気密性の
高い状態で行なうことができるという優れた効果が奏さ
れるのである。
【0041】特に、この発明の地中埋設管の施工方法に
よれば、接続される地中埋設管の他端の位置が限定され
ない又は固定されていない場合はもちろん、接続される
地中埋設管の他端の位置が限定され又は固定されている
場合においても、良好な接続状態を、作業性よく行うこ
とができ、従来必要とされていた、地中埋設管に大きな
荷重をかけて湾曲させるという作業や、専用のヤリトリ
用継手を備えておくなどという対策をとる必要がなくな
るのである。
【0042】この発明の地中埋設管の施工用接続部材
は、所要の長さと径を有する合成樹脂製の筒状のダクト
スリーブ本体と、ハンドホールの接続側の壁面内側に固
定され、接続せんとする複数の内側管に対応して、各内
側管を貫通させるための貫通孔を形成した固定板と、前
記固定板に直接又は間接的に固定可能で、ハンドホール
に接続せんとする内側管の先端縁部を係合保持すること
のできるベルマウスとから構成されているので、前記し
た地中埋設管を簡単かつ容易に地中に埋設することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る地中埋設管の施工方法で接続さ
れたハンドホールと地中埋設管の接続状態を示す概略説
明図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】この発明の施工用接続部材を構成する固定板の
正面図である。
【符号の説明】
1 地中埋設管 2 外側管 3 内側管 4,9 シール材 5 ダクトスリーブ 6 固定板 7 貫通孔 8 インサート体 10 ベルマウス 11 溝 12 ハンドホールの壁面 13 ボルト 14 接合材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16L 5/00 F16L 5/00 P 7/00 7/00 H02G 9/06 H02G 9/06 B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルを保持する可撓性を有する内側管
    の複数と、これら内側管を収容保持する硬質の外側管か
    らなる地中埋設管を、ハンドホールを介して地中に埋設
    施工するに際し、 前記外側管は、その先端部の外側にリング状のシール材
    を装着させ、ハンドホールの接続側の壁面に固定された
    ダクトスリーブ内の所定位置に挿入固定し、 各内側管は、その先端部を前記ダクトスリーブに貫通さ
    せるとともに、前記ハンドホールの接続側の内壁面にダ
    クトスリーブの開口部と当接させて固定される固定板の
    所定の貫通孔に挿通させたのちハンドホール内に引き出
    し、ハンドホール内に突出した各先端部をリング状のシ
    ール材とベルマウスによって前記固定板に装着すること
    を特徴とする地中埋設管の施工方法。
  2. 【請求項2】前記固定板のダクトスリーブへの固定は、 各内側管の先端部をリング状のシール材とベルマウスで
    固定板に装着し、各内側管が装着された固定板を、ハン
    ドホールの接続側の内壁面に前記ダクトスリーブの開口
    部と当接させて固定することを特徴とする請求項1に記
    載の地中埋設管の施工方法。
  3. 【請求項3】前記固定板のダクトスリーブへの固定は、 各内側管の先端部を固定板の所定の貫通孔に挿通させる
    前に、ハンドホールの接続側の内壁面にダクトスリーブ
    の開口部と当接させて固定することを特徴とする請求項
    1に記載の地中埋設管の施工方法。
  4. 【請求項4】前記外側管のダクトスリーブ内への固定
    は、 前記外側管の先端部を、ハンドホールの接続側の壁面に
    固定されたダクトスリーブ内に挿通させてハンドホール
    内に引き出し、ハンドホール内において先端部の外周部
    にリング状のシール材を装着したのち、外側管の先端部
    をダクトスリーブ内の所定位置まで引き戻して行なうこ
    とを特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工方
    法。
  5. 【請求項5】前記固定板は、 有底の円筒体の開口部にフランジを一体的に形成したも
    のであって、その底板に接続せんとする複数の内側管に
    対応させて、各内側管を貫通させるための貫通孔を有す
    るとともに、各貫通孔に内側管を貫通させることのでき
    る筒状のインサート体を、その先端部が円筒体内に突出
    するよう一体的に固定し、このインサート体の外周部に
    前記ベルマウスを係合させるよう構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の地中埋設
    管の施工方法。
  6. 【請求項6】前記ベルマウスは、 円筒状のリング体から構成され、前記ハンドホール側に
    位置する内周面に、前記内側管の先端縁部を係合保持す
    るための溝を有するとともに、他端側の外周面には、前
    記固定板に形成された貫通孔に係合させるためのネジが
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の地中埋設管の施工方法。
  7. 【請求項7】前記外側管及び内側管は、 いずれも外周部に螺旋状又は環状の凸部を有する波付管
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
    載の地中埋設管の施工方法。
  8. 【請求項8】所要の長さと径を有し、かつ両端開口部が
    外側に拡径された合成樹脂製の筒状のダクトスリーブ本
    体と、 ハンドホールの接続側の壁面内側に固定され、接続せん
    とする複数の内側管に対応して、各内側管を貫通させる
    ための貫通孔を形成した固定板と、 前記固定板に直接又は間接的に固定可能で、ハンドホー
    ルに接続せんとする内側管の先端縁部を係合保持するこ
    とのできるベルマウスとから構成されることを特徴とす
    る地中埋設管の施工用接続部材。
  9. 【請求項9】前記ベルマウスは、 円筒状のリング体から構成され、前記ハンドホール側に
    位置する内周面に、前記内側管の先端縁部を係合保持す
    るための溝を有するとともに、他端側の外周面には前記
    固定板に形成された貫通孔に係合させるためのネジが形
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の地中埋
    設管の施工用接続部材。
  10. 【請求項10】前記固定板は、 有底の円筒体の開口部にフランジを一体的に形成したも
    のであって、その底板に接続せんとする複数の内側管に
    対応させて、各内側管を貫通させるための貫通孔を有す
    るとともに、各貫通孔に内側管を貫通させることのでき
    る筒状のインサート体を、その先端部が円筒体内に突出
    するよう一体的に固定し、このインサート体の外周部に
    前記ベルマウスを係合させるよう構成されていることを
    特徴とする請求項8に記載の地中埋設管の施工用接続部
    材。
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