JP2556208Y2 - ケーブル用保護管の地中箱取付具 - Google Patents

ケーブル用保護管の地中箱取付具

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JP2556208Y2
JP2556208Y2 JP1989042976U JP4297689U JP2556208Y2 JP 2556208 Y2 JP2556208 Y2 JP 2556208Y2 JP 1989042976 U JP1989042976 U JP 1989042976U JP 4297689 U JP4297689 U JP 4297689U JP 2556208 Y2 JP2556208 Y2 JP 2556208Y2
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保夫 稲川
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株式会社 関根近次郎商店
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、予めコンクリートで成型してなる地下ケー
ブル用の地中箱の側壁の所要の場所に穿孔具を用いて穿
設した透孔に、ケーブル用保護管を連結するために使用
するケーブル用保護管の取付具に関するものである。
(従来の技術) 従来より、電力ケーブル、通信ケーブルを地下に埋設
するに際して、ケーブルを保護するための管路が設けら
れ、ケーブルの引入れ、引抜き、接続、点検などの保守
作業を容易にするために管路の途中、分岐点および端部
に鉄筋コンクリートなどで構築された地下室が設けられ
る。この地下室は、電気設備技術基準では地中箱と呼ば
れ、一般に地中箱の天井に人の出入する穴を設けた比較
的大型のものをマンホール、天井に全面開閉出来る蓋が
取付けられている小型のものをハンドホールと呼んでお
り(こゝては両者を含め地中箱という。)、従来、現場
または工場で設計図に従がいケーブル用保護管の接続位
置に接続管をコンクリート型枠に固定したのちコンクリ
ートで地中箱を成型してきた。
近時地中箱はコンクリート工場で運搬、組立が容易な
形状に分割して成型され、施工されるようになり、地中
設備と地中箱および地中箱間に設けられるケーブル用の
管路も耐圧強度、屈曲性、作業性の良好な波付硬質ポリ
エチレン製のケーブル用保護管が使用され、日本工業規
格に採用されている。
(考案が解決しようとする課題) 以上に述べた如く、電力ケーブル、通信ケーブルなど
を地下に埋設するに当り、コンクリート工場で規格化さ
れ生産されるようになった地中箱、および管路として長
尺の波付硬質ポリエチレン製のケーブル用保護管が使用
されるようになり、コンクリート製の地中箱とケーブル
用保護管の連結のため地中箱の側壁に設ける透孔は、従
来予め成型時コンクリート型枠に合成樹脂より成型した
接続管を固定しておき地中箱を成型し、ケーブル用保護
管を接続管に連結するようにして来たが、地中箱の設置
場所により透孔の位置、数が異なるので、透孔を設けず
に、出荷時または現場に設置後透孔を穿設したいという
要望が出されるようになった。
このため、コンクリートで成型した地中箱の側壁の指
定する場所に透孔を穿設する穿孔具が開発され、要望を
満たすようになってきたが、硬質ポリエチレン製のケー
ブル用保護管を地中箱の側壁に穿設した透孔に固定する
に際し、直接挿入したのみであると、保護管の周囲より
水が地中箱の室内に流入する恐れがあるのでモルタルな
どで周囲を固めるが、モルタルは固まるまで時間が要す
るが作業上モルタルが固まらないうちに地中箱の周囲や
保護管が埋めもどされることが多く、そのためモルタル
部にクラックが入ることがあり、フランシ付の螺子管を
該透孔に内壁面より挿入して先端を外壁面より突出させ
ナットを用いて螺子管をパッキングを介して側壁に締付
け固定し、保護管相互の接続に使用するカップリングを
用いて外壁面より突出した該螺子管と保護管を接続する
方法がとられるようになってきたが、作業が繁雑である
ばかりでなく、高価の割に防水効果も経時変化し満足す
るものでなかった。
本考案は、地中箱に穿孔具で透孔を設けた場合、ケー
ブル用保護管を該透孔に取付ける作業が容易でかつ短時
間で処理され、後工程の管路の埋めもどし作業も直ちに
行える保護管の地中箱取付具を提供するを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案のケーブル用保護管
の地中箱取付具は、塩化ビニルなどの合成樹脂より成型
してなり円筒状をなし、円筒の片側はケーブル用保護管
の端部に被着または嵌挿される内径または外径を有する
装着部が形成され、その反対側は地中箱の側壁に穿設具
を用いて設けた透孔に挿入固定される固定部としたコネ
クタである。そして、該コネクタは地中箱側壁の透孔
に、所要の長さ以上挿入されないように固定部の外径よ
り装着部の外径を大きく成型、または固定部と装着部の
境界に添った外壁面に鍔状のストッパーを一体成型する
ことが望ましい。
また、コネクタをケーブル用保護管に確実に装着する
ために装着部に保護管の螺旋状の突条に螺合する溝を設
けるも差支えなく、さらに地中箱の透孔に確実に固定す
るために固定部の先端を内壁より突出させて環状体すな
わちフランジを先端部に螺合または接着するよう構成す
るも差支えない。
また、地中箱に穿孔具で穿設せる透孔に嵌合する外径
を有し、一端に外向きのフランジを形成し、他端より前
記コネクタの固定部が挿嵌できる内径を有するスリーブ
と前記コネクタを組合わせ使用するようにしてもよい。
(作用) 取付具のコネクタはケーブル用保護管の端部に連設す
るよう予め接着剤、樹脂テープなどを用いて装着してお
き、設置場所において地中箱の側壁に設けた透孔に挿
入、接着剤またはフランジを用いて固定される。
さらに予め地中箱の側壁の透孔に合成樹脂製のスリー
ブを内側より挿入しておき、別にケーブル用保護管の先
端に装着されたコネクタの固定部は接着剤を用いスリー
ブに嵌入固着される。
(実施例) 実施例について図面を参照して説明する。
本考案のケーブル用保護管の地中箱取付具は、予めコ
ンクリート工場で成型してなり、側壁に穿設する透孔は
成型後、ケーブル用保護管の連結位置、数、大きさによ
り出荷時または現場にて穿孔具により穿設する地中箱を
対象とするものである。
第2図〜第5図において、取付具のコネクタ(1)
は、例えば塩化ビニール樹脂のような合成樹脂を用い、
円筒状に一体成型されている。さらに詳しくは、第2図
におけるコネクタ(1)は、ケーブル用保護管の端部の
外径にほゞ等しい内径を有する装着部(2)と、地中箱
の側壁に穿設した透孔の長さにほゞ等しい長さと透孔に
挿入固定できる外径を有する固定部(3)が連設してな
り、装着部(2)の外径は固定部(3)の外径より大き
く形成し、外径の差により形成される段部面が固定部
(3)を透孔に挿入したとき地中箱の側壁面に接するよ
う構成される。なお、コネクタ(1)の装着部(2)と
固定部(3)の境界に添った外壁面に地中箱の側壁に穿
設した透孔の内径よりも大きい鍔状のストッパー(9)
を突設してもよい。また、図示しなかったが固定部
(3)の先端部(4)にはフランジを螺合または接着す
るとよく、この場合固定部(3)の長さは透孔の長さよ
りも長くし内壁面より僅か突出するよう形成する。
第3図Bのコネクタ(1)は、第2図に示したコネク
タと同様にケーブル用保護管の端部に被着される装着部
(2)と、地中箱の側壁透孔に挿入される固定部(3)
よりなるが、固定部(3)は短かく形成され、予め地中
箱の側壁透孔に嵌挿固定される円筒状のスリーブ(5)
に嵌挿固定されるようにし、該スリーブ(5)は第3図
Aに示す如く端部に外向きのフランジ(6)を形成し、
他端の内径(7)はコネクタ(1)の固定部(3)の外
径に一致させるか僅か大きくなるよう形成され、コネク
タ(1)とスリーブ(5)と組合せ使用される取付具で
ある。
第5図は、外壁面に螺旋状の突条が形成されたケーブ
ル用保護管を使用する場合、コネクタ(1)の装着部
(2)の内壁にケーブル用保護管の突条が螺合するよう
構成されたものである。
(考案の効果) 本考案は、上述の如く構成されているので、次に記載
する効果を有する。
本考案の取付具は、第1図に示す如く地中箱(11)の
側壁(12)に穿設された透孔にケーブル用保護管(15)
を装着するに際し、地中箱(11)に穿設された透孔に、
コネクタ(1)の固定部(3)の外壁面にエポキシ樹脂
などの接着剤を塗布したのち挿入すれば容易に固定で
き、装着部(2)の外径が固定部(3)の外径よりも大
きく形成され、段部面が地中箱の側壁面に接し透孔と固
定部(3)との間隔を塞ぎ、直ちに埋めもどすも水漏れ
を起こす恐れもなく取付けることができるので、ケーフ
ル用保護管(15)の端部にコネクタ(1)を接着剤など
を用い装着しておけば容易に取付けできるものである。
なお、ケーブル用保護管は硬質ポリエチレンより成型さ
れているので接着剤により他の成型物と接着することは
ないが、本考案の場合、コネクタが塩化ビニル樹脂より
なりコネクタとケーブル用保護管の装着部すなわちコネ
クタとケーブル用保護管との接合部において、エポキシ
樹脂など塩化ビニル樹脂に接着する接着剤を隙間を充填
するように塗布しておけばエポキシ樹脂が塩化ビニル製
コネクタの表面に強固に接着してケーブル用保護管を挟
持し、かつケーブル用保護管には螺旋状の突条または溝
が形成されているので脱落する恐れも水漏れの心配もな
く使用できるのである。また、ケーブル用保護管として
塩化ビニル樹脂製のパイプが使用される場合は、問題な
く接合できるものである。
さらに、第4図に示す如く、スリーブ(5)を予め地
中箱の側壁(12)に穿設した透孔にエポキシ樹脂などの
接着剤を用い内側より挿入固定しておき、ケーブル用保
護管に装着しておいたコネクタ(1)を速乾性の塩化ビ
ニル用接着剤を用いてスリーブ(5)に嵌合接着すれば
より接着固定する時間は短縮され、迅速確実に作業を行
なうことが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本考案の実施例を示すもので、第1図は実施状
態を示す断面図、第2図はコネクタの断面図、第3図
は、スリーブと組合せたコネクタのそれぞれの断面図、
第4図は第3図のスリーブ、コネクタの取付状況を示す
部分断面図、第5図はコネクタの他の実施例を示す断面
図である。 1……コネクタ、2……装着部、3……固定部、4……
先端部、5……スリーブ、6……フランジ、7……内
径、8……溝、9……ストッパー。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂により一体成型した円筒形をな
    し、ケーブル用保護管(15)の端部に被着または嵌挿さ
    れる装着部(2)と予めコンクリートで成型してなる地
    中箱の側壁に穿孔具により穿設された断面形状が円形を
    なす透孔に挿入固定される固定部(3)が連設され、か
    つ該装着部(2)の外径が地中箱の側壁に穿設された透
    孔の内径よりも大きく固定部(3)の外径は側壁の透孔
    に挿入固定できるよう形成すると共に装着部(2)の外
    径と固定部(3)の外径の差により形成される段部面が
    地中箱の側壁面に接するよう構成したコネクタ(1)よ
    りなるケーブル用保護管の地中箱取付具。
  2. 【請求項2】合成樹脂により一体成型した円筒形をな
    し、ケーブル用保護管(15)の端部に被着または嵌挿さ
    れる装着部(2)と予めコンクリートで成型してなる地
    中箱の側壁に穿孔具により穿設された端面形状が円形を
    なす透孔に挿入固定される固定部(3)が連設されたコ
    ネクタ(1)の装着部(2)と固定部(3)の形成する
    円筒体の装着部(2)と固定部(3)の境界に添った外
    壁面に地中箱の側壁に穿設した透孔の内径よりも大きい
    外径を有する鍔状のストッパー(9)を突設してなるケ
    ーブル用保護管の地中箱取付具。
  3. 【請求項3】コネクタ(1)の固定部(3)の長さを地
    中箱に穿設された透孔の長さよりも長く形成し、その先
    端(4)に抜け防止用のフランジを螺合または接着固定
    するよう構成してなる請求項1または2記載のケーブル
    用保護管の地中箱取付具。
  4. 【請求項4】コネクタ(1)と同じ合成樹脂より成型し
    地中箱の側壁に穿設した透孔の内径より僅か小さい外径
    を有し端部に外向きのフランジ(6)を形成したスリー
    ブ(5)と、該スリーブ(5)の内径より僅か小さい外
    径を有する請求項1または2記載の固定部(3)を有す
    るコネクタ(1)とよりなるケーブル用保護管の地中箱
    取付具。
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