JP3951215B2 - 地中埋設管の施工法及び施工用スリーブ - Google Patents

地中埋設管の施工法及び施工用スリーブ Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地中に埋設される電力ケーブル、電話線、CATV用ケーブルや有線放送用ケーブルなどの重要な電力通信線を、保形性の高い外側管と、この外側管の内部に配置された複数の内側管とで二重に保護して埋設配線するために用いられる地中埋設管の施工法と、この施工法に使用する施工用ダクトスリーブに関するもので、電力・通信配線技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路の景観を高め、円滑な道路交通を確保するために、電力ケーブル、電話線などの電力通信線は、地中に埋設することが主体となってきているが、なかでも電話線、CATV用ケーブルや有線放送用ケーブルなどの通信系ケーブルを一般の需要家である店舗や住居へ供給する方法としては、例えば、通信系ケーブルの収められた地下溝に沿ってほぼ40〜50mの間隔で配設されたマンホールやハンドホールを利用し、配線しようとする店舗や住居に最も近いハンドホールで通信系ケーブルを分岐し、分岐させたケーブルを店舗や住居まで配線するという方法が一般的に多く採用されている。
【0003】
しかしながら、ハンドホールを利用する方法は、ハンドホール自身が直径や一辺が1000mm以上、通常1200〜1600mmというきわめて大きなものであるため、分岐作業が容易であるという利点を有する反面、その設置はスペースの面や経費の面から制限を受ける。
【0004】
特に、ハンドホールは、地下溝に沿ってほぼ40〜50m間隔で設けられているのが普通であるため、通信系ケーブルの引き込みを必要とする店舗や住居がマンホールやハンドホールの近くにあれば、通信系ケーブルなどからケーブルを分岐させることは比較的容易であるが、マンホールやハンドホールから離れている店舗や住居に通信系ケーブルからケーブルを分岐させて引き込むには、かなりの距離にわたって地面を掘り起こさなければならず、ケーブルの分岐乃至引き込みの施工にかなりの工期と経費を必要とするという問題があった。
【0005】
この問題を解決するため、発明者らは、特願2001−134065号において、地中に埋設された電力通信線から任意のケーブルを店舗や住居に引き込むに際し、マンホ−ルやハンドホールの配設距離より短い間隔で配置され、引き込み工事の工期を短縮するとともに、施工を容易にすることのできる電力通信線の分岐用ます(以下、マンホールやハンドホールを含め、これらを総称して「特殊部」という。 )と、この分岐用ますを用いた分岐方法を提案した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
それらの方法に基づいて、電力通信線などを二重に保護する構成の地中埋設管の埋設施工に際しては、ハンドホール位置や構造、需要家の店舗や住居、さらには地中の構造、既設の設備の関係から、地中埋設管の長さの調整や、各内側管の分散配設や、さらには、地中で障害物を避けるための地中埋設管の変形加工などが必要になることがあるが、現状の内側管と外側管からなる地中埋設管や施工法では対処が困難な場合がある。
【0007】
前記のような問題を解決するため、例えば、特開2000−358318号公報においては、二重構造の地中埋設管によるケーブルの保護を止め、内側管のみを配線し保護することが行なわれているが、電力通信線などを二重に保護する構成の地中埋設管も使用することができ、しかもより作業性が良く、気密性が良い施工方法が要望されているのが現状である。
【0008】
そこで、発明者らは、外側管と内側管とからなる二重保護構造の地中埋設管の埋設施工から内側管のみからなる保護管の埋設施工への変更、又はその逆の変更を、気密性の高い状態で、作業性よく行なえる地中埋設管の施工法を提供すべく検討した。
その結果、先端開口部に拡径されたガイド部を形成するとともに、基端側に位置決め機構を設けた円筒状のスリーブ主体内に、地中埋設管を構成する外側管内に収容された複数の内側管を位置決めして、各係合保持することのできるスリーブガイドを有する施工用スリーブを用いることによって、前記目的を達成することができることを見出し、この発明を完成させたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明の請求項1に記載の発明は、
先端開口部に拡径された地中埋設管を構成する外側管用のガイド部を形成するとともに、基端側に位置決め機構を設けた円筒状のスリーブ主体内に、前記外側管内に収容された複数の内側管をそれぞれ係合保持するためのスリーブガイドを設けた施工用スリーブを使用するものであって、
前記各内側管は、その先端部を、前記スリーブガイドを貫通させて他端側に引き出し、
引き出した各内側管の先端部にストッパリングを装着したのち、
各内側管をスリーブガイド内に引き戻し、
前記ストッパリングをスリーブ主体に設けられたスリーブガイド保持部又はスリーブガイド自体に形成した位置決め機構に当接させ、スリーブガイドの他端側に所要の幅の空間部を形成し、
前記外側管は、先端部近傍の外周部にシール材を外装させたのち、スリーブ主体内に挿入させ、その先端部をスリーブ主体に形成した位置決め機構に当接させたのち位置調整を行い、
前記空間部には、先端部近傍の外周部にシール材を装着したケーブル保護管を挿入固定すること
を特徴とする地中埋設管の施工法である。
【0010】
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の地中埋設管の施工法において、
前記空間部へのケーブル保護管の挿入は、
前記空間部が形成されたスリーブガイドの開口部に、ケーブル保護管を挿入するためのガイド部材を装着し、しかるのち、先端部近傍の外周部にシール材を装着したケーブル保護管を挿入すること
を特徴とするものである。
【0011】
また、この発明の請求項3に記載の発明は、
請求項1に記載の地中埋設管の施工法において、
前記地中埋設管を構成する外側管及び内側管は、
いずれも合成樹脂製であって、その外周部に螺旋状又は環状の凸部を有する波型管であること
を特徴とするものである。
【0012】
また、この発明の請求項4に記載の発明は、
請求項1又は3に記載の地中埋設管の施工法において、
前記内装管は、
その先端部を、前記スリーブガイドに挿通させる前、又は挿通させて他端側に引き出した後に、先端部近傍の外周部にシール材を装着すること
を特徴とするものである。
【0013】
また、この発明の請求項5に記載の発明は、
請求項1に記載の地中埋設管の施工法において、
前記スリーブ主体は、
その内周部に配置するスリーブガイドを一体的に形成したもので、スリーブガイドの基端側には、その一部を縮径させて形成した段差、又はその内周面に形成されたリング状の突条部からなる位置決め機構を有し、他端開口部を外側に拡径させたものであること
を特徴とするものである。
【0014】
また、この発明の請求項6に記載の発明は、
請求項1に記載の地中埋設管の施工法において、
前記ストッパリングは、
合成樹脂又は金属製で、側面視C字状であること
を特徴とするものである。
【0015】
また、この発明の請求項7に記載の発明は、
請求項1に記載の地中埋設管の施工法において、
前記シール材は、
外周面を異形としたゴムリング、又はゴムもしくは合成樹脂製のOリングであること
を特徴とするものである。
【0016】
また、この発明の請求項8に記載の発明は、
請求項1に記載の発明において、
前記ケーブル保護管は、
前記内側管と同質もしくは異質のものであること
を特徴とするものである。
【0017】
さらに、この発明の請求項9に記載の発明は、
円筒状のスリーブ主体と、
地中埋設管を構成する外側管内に収容された複数の内側管を、それぞれ係合保持するため円筒状のスリーブ主体内に設けられるスリーブガイドと、
スリーブ主体内で前記内側管と接続されるケーブル保護管を挿入するためのガイド部材とから構成され、
前記スリーブ主体の先端開口部には、拡径された前記外側管用のガイド部が形成され、 基端側には、前記外側管用および前記内側管とケーブル保護管用の位置決め機構が設けられていること
を特徴とする地中埋設管の施工用スリーブである。
【0018】
さらにまた、この発明の請求項10に記載の発明は、
請求項9に記載の地中埋設管の施工用スリーブにおいて、
前記外側管用位置決め機構は、
円筒状のスリーブ主体の一部を縮径させて形成した段差、又はその内周面に形成されたリング状の凸状による突状部であること
を特徴とするものである。
【0019】
また、この発明の請求項11に記載の発明は、
請求項9に記載の地中埋設管の施工用スリーブにおいて、
内側管とケーブル保護管用の位置決め機構は、
スリーブ主体に設けられたスリーブガイド保持部又はスリーブ主体に一体化されたスリーブガイド自体に形成されていること
を特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の地中埋設管の施工法及び施工用スリーブを図面に基づいて詳細に説明するが、図面に示されたものは、この発明の一実施の形態であって、図面に示された施工用スリーブの形状、操作手順に特定されない。
【0021】
図1は、この発明の地中埋設管の施工用スリーブを用い、外側管と内側管とからなる地中埋設管の埋設施工から、前記内側管と同質又は異質のケーブル保護管のみを埋設施工する場合、さらにはその逆の変更を、作業性よく、気密性のよい状態で行うことのできる地中埋設管の施工法における、施工用スリーブ内における地中埋設管の接続状態を示す概略説明図である。
【0022】
施工用スリーブ1は、所要の径を有する円筒状のスリーブ主体2を合成樹脂で形成し、一方の開口部を外側に拡径させてガイド部3を形成し、かつ他端の開口部の近傍に、スリーブ主体2を内側に縮径させて形成する段差又は内周面に形成する凸条などによる位置決め機構4が付設されるとともに、スリーブ主体2内にケーブル線を直接収容する複数の内側管6の各先端部を保持するために、所要の径と長さを有する円筒状のスリーブガイド5,5・・・・を所要の配置形状で配設固定したものである。
【0023】
このスリーブ主体2内に配設固定される前記各スリーブガイド5は、図2で明らかなように、スリーブ主体2と同様に一方の開口部を外側に拡径させてガイド部5aを形成し、かつ他端の開口部の近傍に、スリーブ主体2に設けられた円筒状のスリーブガイド保持部5dを縮径させて形成する段差又は内周面に形成する凸条などによる位置決め機構5bを有するものである。
この位置決め機構5bは、施工に際して内側管6をスリーブ主体2外に一旦突出させる必要性があるので、その内径部は内側管6の外径とほぼ等しくするか、若干大きめになるよう形成したものである。
【0024】
その際、スリーブ主体2内への複数のスリーブガイド5の固定は、図1に示すように、スリーブ主体2の他端の開口部に円板状の配設板5cを設け、この配設板5cの内側に各スリーブガイド5の他端部を受入れる保持するためのスリーブガイド保持部5dを形成し、このスリーブガイド保持部5dの内側にリング状の凸部を形成して前記位置決め機構5bを設けて行っている。
このスリーブガイド5は、それ自体が一方の開口部にガイド部5aを有し、他端の開口部の近傍に位置決め機構5bを有するものであれば、スリーブ主体2とスリーブガイド5を一体成型したものであってもよい。
【0025】
なお、図中、7は外周部に環状の凸部を有し、内面が平滑である合成樹脂製の波型管からなる外側管で、その内部に収容する前記内側管6の複数とで地中埋設管を構成するものであって、先端部近傍の外周部には、ゴムリングなどからなるシール材8が外装され、スリーブ主体2に保持されるものである。
【0026】
前記内側管6も、外側管7と同様に外周部に環状の凸部を有する合成樹脂製の波型管で形成されたもので、スリーブ主体2内に配置固定されたスリーブガイド5内に内挿され、先端部に装着されるストッパリング9と位置決め機構5bにより位置決めされるとともに、先端部近傍の外周部に装着されたゴムリングなどからなるシール材10によりシールされ、また固定されるものである。
【0027】
また、図1において、11は内側管6と同質又は異質のケーブル保護管、12は前記ケーブル保護管11をスリーブ主体2に装着する際に使用する円筒状のガイド部材で、一端開口部12aは前記ケーブル保護管11を受入れ易くするため外側に拡径されたもので、内側管6は通常ポリエチレンなどを用いた可撓性のあるものであるが、ケーブル保護管12は、外側管による保護がないので、ポリプロピレン、塩ビなどを用い剛性の高いものとするのが望ましい。
【0028】
以下、前記の施工用スリーブ1を使用して、地中埋設管を構成する一方の内側管6に別途製作されたケーブル保護管11を接続する手順の一例を説明する。
まず、地中埋設管を構成する外側管7から必要とする内側管6,6の先端部を引き出したのち、先端部にシール材8を外装した外側管7をスリーブ主体2に挿入するとともに、各内側管6の先端部をスリーブ主体2内に配設固定されたスリーブガイド5内に挿入し、その先端部を所要の長さだけ他端側からスリーブ主体2外に引き出す。
この時、外側管7の先端はスリーブ主体2の位置決め機構4に当接している。(図2〜図3参照)
【0029】
ついで、引き出した各内側管6の先端部近傍の外周部にシール材10を外装するとともに、先端部にC字状に形成されたストッパリング9を装填する。
その後、各内側管6の他端側を引っ張って、もしくは施工用スリーブ1を引張って各先端部をスリーブ主体2内に引き戻すと、内側管6に装着されたシール材10はスリーブガイド5またはその先端に接するように形成された突条部からなる位置決め機構5bを乗り越えて内側に移動する。
その際、先端部に外装したストッパリング9は位置決め機構5bと当接し、内側への移動が阻止され、各内側管6はその位置に固定される。(図4参照)
この時、外側管7は所定位置に位置決めされ、温度変化による外側管7の伸縮に追随することができる。
また、シール材10が前記位置決め機構5bを乗り越え易いように、位置決め機構5bの形状は、間欠的な突条や傾斜面を有する段差にするのが望ましい。
【0030】
その際、図4に示すように、内側管6の先端部とスリーブガイド5の基端開口縁との間に、前記ケーブル保護管11の一端部を挿入保持するに十分な空間部Aが形成されるよう、スリーブガイド5又はその先端に接するように形成する位置決め機構5bの形成位置を設定することが肝要である。
【0031】
かくして内側管6の先端部とスリーブガイド5の基端開口縁との間に、前記ケーブル保護管11の一端部を挿入保持するに十分な空間部Aが形成されると、この空間部A内に別途製作したケーブル保護管11の一端部を挿入し、ケーブル保護管11をスリーブ主体2に接続保持させるものである。
【0032】
前記ケーブル保護管11のスリーブ主体2への接続に際しては、一端開口部を外側に拡径させてガイド部12aを形成したガイド部材12の基端部を、前記空間部A内に装着保持させたのち、このガイド部材12の一端開口部から前記ケーブル保護管11の一端部を挿入することが作業性向上、さらにはシールによる気密性、接着部の強度の観点から望ましい。
また、ガイド部材12は内側管6の伸長を防止する固定具の役割を果たすものである。
【0033】
なお、前記のストッパリング9は、内側管6の位置を固定する以外に、温度変化やケーブル引き込みによる内部管6の収縮を防止する機能も有するもので、側面視C字状のものが好ましい。
【0034】
図6は、この発明の地中埋設管の施工方法により、地中で障害物を避けるために外側管と内側管からなる二重保護構造の、地中埋設管の外側管と内側管の二重保護の埋設施工から内側管のみからなる保護管の埋設施工への変更、さらにはその逆の変更施工を示す概念図である。
図中、14は、地中埋設管の埋設施工に際して、既存の配管や岩盤などからなる障害物で、地中埋設管を迂回施工しなければならない原因物である。
【0035】
前記障害物14の手前まで配設された外側管7と、内側管6の二重保護構造の地中埋設管は、この発明の地中埋設管の施工用スリーブ1に接続され、可撓性を有するケーブル保護管11のみが接続延長され、このケーブル保護管11の可撓性を利用して、障害物14を回避して配設される。
【0036】
図6においては、障害物14を回避したケーブル保護管11は直接、ハンドホール13に接続されているが、ハンドホール13の代わりに地中埋設管の施工用スリーブ1を使用し、施工用スリーブ1から施工用スリーブ1に内側管6を配設することも当然に可能であり、状況に応じ、それらは選択されるものである。
【0037】
【発明の効果】
この発明によれば、電力ケーブル、電話線、CATV用ケーブルや有線放送用ケーブルなどの重要な電力通信線を、保形性の高い外側管とこの外側管の内部に配置された複数の内側管とで二重に保護した上で埋設配線することが、作業性よく、かつ気密性の高い状態で行なうことができる。
【0038】
すなわち、この発明の地中埋設管の施工用スリーブを用いることにより、地中埋設管の施工に際し、地中埋設管の長さの調整や、各内側管の分散配設や、さらには地中に存在する障害物を避けるため、地中埋設管の変形加工が必要な場合、それらへの対処が容易で、外側管と内側管の二重保護の埋設施工からケーブル保護管のみの埋設施工への変更、さらにはその逆の変更を、作業性よく、かつ気密性の高い状態で行なえるものである。
【0039】
また、この発明の地中埋設管の施工用スリーブは、先端開口部に拡径されたガイド部を形成するとともに、基端側に位置決め機構を設けた円筒状のスリーブ主体内に、地中埋設管を構成する外側管内に収容された複数の内側管をそれぞれ係合保持するためのスリーブガイドを設けたので、前記した地中埋設管の長さの調整や、各内側管の分散配設や、さらには地中に存在する障害物を避けるため、地中埋設管の変形加工が必要な場合、それらへの対処が容易で、外側管と内側管の二重保護の埋設施工からケーブル保護管のみの埋設施工への変更、さらにはその逆の変更を、作業性よく、かつ気密性の高い状態で行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の地中埋設管の施工方法で、外側管と内側管の二重保護の埋設施工からケーブル保護のみの埋設施工の状態変化を示す概略説明である。
【図2】 この発明に係る施工用スリーブと地中埋設管との関係を示す説明図である。
【図3】 施工用スリーブに地中埋設管を挿入した状態を示す説明図である。
【図4】 施工用スリーブに地中埋設管を固定させた状態を示す説明図である。
【図5】 施工用スリーブにガイド部材を接続した状態を示す説明図である。
【図6】 この発明による地中埋設管の施工状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 施工用スリーブ
2 スリーブ主体
3 スリーブ主体のガイド部
4 スリーブ主体の位置決め機構
5 スリーブガイド
6 内側管
7 外側管
8 シール材
9 ストッパリング
10 シール材
11 ケーブル保護管
12 ガイド部材

Claims (11)

  1. 先端開口部に拡径された地中埋設管を構成する外側管用のガイド部を形成するとともに、基端側に位置決め機構を設けた円筒状のスリーブ主体内に、前記外側管内に収容された複数の内側管をそれぞれ係合保持するためのスリーブガイドを設けた施工用スリーブを使用するものであって、
    前記各内側管は、その先端部を、前記スリーブガイドを貫通させて他端側に引き出し、
    引き出した各内側管の先端部にストッパリングを装着したのち、
    各内側管をスリーブガイド内に引き戻し、
    前記ストッパリングをスリーブ主体に設けられたスリーブガイド保持部又はスリーブガイド自体に形成した位置決め機構に当接させ、スリーブガイドの他端側に所要の幅の空間部を形成し、
    前記外側管は、先端部近傍の外周部にシール材を外装させたのち、スリーブ主体内に挿入させ、その先端部をスリーブ主体に形成した位置決め機構に当接させたのち位置調整を行い、
    前記空間部には、先端部近傍の外周部にシール材を装着したケーブル保護管を挿入固定すること
    を特徴とする地中埋設管の施工法。
  2. 前記空間部へのケーブル保護管の挿入は、
    前記空間部が形成されたスリーブガイドの開口部に、ケーブル保護管を挿入するためのガイド部材を装着し、しかるのち、先端部近傍の外周部にシール材を装着したケーブル保護管を挿入すること
    を特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工法。
  3. 前記地中埋設管を構成する外側管及び内側管は、
    いずれも合成樹脂製であって、その外周部に螺旋状又は環状の凸部を有する波型管であること
    を特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工法。
  4. 前記内側管は、
    その先端部を、前記スリーブガイドに挿通させる前、又は挿通させて他端側に引き出した後に、先端部近傍の外周部にシール材を装着すること
    を特徴とする請求項1又は3に記載の地中埋設管の施工法。
  5. 前記スリーブ主体は、
    その内周部に配置するスリーブガイドを一体的に形成したもので、スリーブガイドの基端側には、その一部を縮径させて形成した段差、又はその内周面に形成されたリング状の突条部からなる位置決め機構を有し、他端開口部を外側に拡径させたものであること
    を特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工法。
  6. 前記ストッパリングは、
    合成樹脂又は金属製で、側面視C字状であること
    を特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工法。
  7. 前記シール材は、
    外周面を異形としたゴムリング、又はゴムもしくは合成樹脂製のOリングであること
    を特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工法。
  8. 前記ケーブル保護管は、
    前記内側管と同質もしくは異質のものであること
    を特徴とする請求項1に記載の地中埋設管の施工法。
  9. 円筒状のスリーブ主体と、
    地中埋設管を構成する外側管内に収容された複数の内側管を、それぞれ係合保持するため円筒状のスリーブ主体内に設けられるスリーブガイドと、
    スリーブ主体内で前記内側管と接続されるケーブル保護管が挿入されるガイド部材とから構成され、
    前記スリーブ主体の先端開口部には、拡径された前記外側管用のガイド部が形成され、 基端側には、前記外側管用および前記内側管とケーブル保護管用の位置決め機構が設けられていること
    を特徴とする地中埋設管の施工用スリーブ。
  10. 前記外側管用位置決め機構は、
    円筒状のスリーブ主体の一部を縮径させて形成した段差、又はその内周面に形成されたリング状の凸状による突状部であること
    を特徴とする請求項9に記載の地中埋設管の施工用スリーブ。
  11. 前記内側管とケーブル保護管用の位置決め機構は、
    スリーブ主体に設けられたスリーブガイド保持部又はスリーブ主体に一体化されたスリーブガイド自体に形成されていること
    を特徴とする請求項9に記載の地中埋設管の施工用スリーブ。
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