JP6375327B2 - ケーブル保護管路およびケーブル保護管路用継手部材 - Google Patents

ケーブル保護管路およびケーブル保護管路用継手部材 Download PDF

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Description

この発明は、ケーブル保護管路およびケーブル保護管路用継手部材に関するものである。
無電柱化による景観保護などのために、電線の地中化が推進されている。そして、電線の地中化を行う場合、電線やケーブルなどは、直接またはさや管に挿入された状態で、複数本まとめてケーブル保護管内に収容保護されることになる。このようなケーブル保護管は、多数連結した状態で地中に埋設されることでケーブル保護管路を構成するものとなる。
なお、特許文献1には、ケーブル保護管の分岐部分の構造が開示されている。
特開2005−192329号公報
しかしながら、電線の地中化は、地上の電柱に電線を架設する場合と比べて5倍〜10倍にも及ぶ多額の費用がかかるため、電線の地中化を普及するためには、コストを大幅に引き下げる必要がある。しかも、ケーブル保護管路は、コストを下げると同時に、電線やケーブルなどを確実に保護できるものでなればならない。
そこで、本発明は、上記した問題点を解決することを、主な目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
曲線部分を有するケーブル保護管路に用いられ、複数のさや管を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管どうしの間を連結可能なケーブル保護管路用継手部材であって、
継手本体が、曲管部分を有さない単数または複数本の短管部と、該単数または複数本の短管部の端部に設けられ、前記短管部の内径よりも大きな内径の複数の屈曲自在部とを有し、
前記複数の屈曲自在部の屈曲角度の和が11.5度以下とされ
前記継手本体が、1本の短管部を有し、
前記屈曲自在部が、ゴム輪受口とされており、
前記ゴム輪受口が、1本の短管部の両端部に対して2個設けられており、
2個の前記ゴム輪受口のゴム輪間の距離が、ケーブル保護管路の下側に設置されるボディ管用の場合には、400mm〜600mmとされ、ケーブル保護管路の上側に設置されるフリーアクセス管用の場合には、200mm〜400mmとされているケーブル保護管路用継手部材を特徴としている。
本発明によれば、上記構成によって、ケーブルなどを確実に保護できるようにしつつコストを下げることができる。
本実施の形態にかかるケーブル保護管の設置状態を示す全体側面図である。 図1の分岐部の位置における縦断面図である。 図1に用いられるケーブル保護管路を示す平面図である。 図3の継手部材を用いたケーブル保護管路の部分拡大断面図である。 図3の継手部材の断面図である。 他の継手部材を用いたケーブル保護管路の部分拡大断面図である。 図6の継手部材の断面図である。 曲管部材を用いたケーブル保護管路の部分拡大断面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図8は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
無電柱化による景観保護などのために、電線の地中化を行うようにする。そして、電線の地中化を行う場合、図1、図2に示すように、1本以上のケーブル1またはケーブル1を収容している1本以上のさや管2を地中3に埋設するのに、ケーブル1やさや管2を複数本まとめてケーブル保護管5内に収容保護する。このようなケーブル保護管5を、多数連結して地中3に埋設することでケーブル保護管路4が構成される。
ここで、ケーブル1には、通信ケーブルや電力ケーブルなどが存在している。通信ケーブルには、光ファイバーなどが用いられる。保護とは、ケーブル1またはさや管2を内部に収容して土砂などから隔離することである。
ケーブル保護管5は、例えば、道路などの地中3に所要の間隔を有して複数のマンホール11などを埋設した状態で、このマンホール11間を横につなげるようにして設置される。ケーブル保護管5には、上下に隔てて配設された下側のボディ管12や上側のフリーアクセス管13などが存在する。このうち、下側のボディ管12は、各種のケーブル1を分離しつつ保護するためのものである。また、上側のフリーアクセス管13は、ケーブル1を近郊の需要家に対して分散し連通させるためのものである。ボディ管12やフリーアクセス管13は、管台14などによって支持される。
そして、フリーアクセス管13の内部のケーブル1は、分岐サドルなどの分岐部16を用いて外部へ取り出されるようになっている。なお、下側のボディ管12については、分岐部16は取付けないようにしている。また、分岐部16は、ケーブル保護管5(フリーアクセス管13)の直線状となっている部分にしか取付けることができないものとなっている。
そして、以上のような基本的または全体的な構成に対し、この実施例は、以下のような構成を備えている。
[ケーブル保護管路4について]
図3に示すように、ケーブル1を収容するさや管2と、複数のさや管2を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管5と、を備え、ケーブル保護管5どうしの間を、曲管部分を有さない継手部材21(図4、図5参照、または、図6、図7の他の継手部材22)によって連結してケーブル保護管路4を構成する。
このケーブル保護管路4は、継手部材21,22が、複数の屈曲自在部23〜25を有するものとされる(屈曲自在部25は図6参照)。
また、さや管2は、継手部材21,22の内部で連続しているものとされる。
ここで、継手部材21,22の内部で連続とは、例えば、ケーブル保護管5どうしを連結している継手部材21,22の内部において、一本のさや管2が接合部なく連続していることである。また、例えば、ケーブル保護管5どうしを連結している継手部材21,22の内部において、さや管2どうしが接着剤または嵌合によって連結されていることである。これらによって、一つのケーブル保護管5から他のケーブル保護管5までさや管2が連続している状態となる。
[ケーブル保護管路用継手部材(継手部材21,22)について]
上記した継手部材21,22は、以下のようなものである。
(1)即ち、図4、図5(または、図6、図7)に示すように、複数のさや管2を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管5どうしの間を連結可能なケーブル保護管路用継手部材(継手部材21,22)であって、
継手本体31が、曲管部分を有さない単数または複数本の短管部32〜34(短管部33、34は図6参照)と、この単数または複数本の短管部32〜34の端部に設けられた複数の屈曲自在部23〜25とを有するものとされる。
ここで、ケーブル保護管5は、直管状で、全長に亘って同一径寸法のもの、即ち、端部がプレーンエンドの差口部(プレーンエンド管)とされている。また、曲管部分は、軸線が曲線状になっているということである。そして、曲管部分を有さないは、短管部32〜34および屈曲自在部23〜25の軸線が一直線状になっているという意味であり、軸線が曲線になっていないということである。ケーブル保護管5や継手部材21,22は、主に、ポリ塩化ビニルなどの硬質樹脂などによって形成されている。ケーブル保護管5や継手部材21,22の端部の内面は、ケーブル保護管5や継手部材21,22の内部に挿入されるケーブル1などを傷付けないようにするために、必要に応じて、面取りなどの加工が施される。
ケーブル保護管路4は、同時に構築される一連の区間が、複数のさや管2を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管5と曲管部分を有さない継手部材21,22とによって構成されるようにする。即ち、マンホール11とマンホール11との間に構築されるケーブル保護管路4に曲管部分が全くないようにする。なお、必要な場合には、ケーブル保護管路4には、ケーブル保護管5とマンホール11とを接続するためのマンホール継手(いわゆるダクトスリーブ)や、ケーブル保護管5どうしの長さを調整するためのやり取り部材などのような、ケーブル保護管5および継手部材21,22以外の管路構成部材が含まれていても良い。
(2)上記屈曲自在部23〜25が、ゴム輪受口41とされている。
そして、各屈曲自在部23〜25の屈曲角度43,44(図4、図5参照、図6、図7では屈曲角度43〜45)の和が11.5度とされている。
ここで、ゴム輪受口41は、ゴム輪47によってシールを行い得るようにした受口のことである。ゴム輪47は、ゴム輪受口41の入側に設けられたシール溝46に嵌合設置されている。シール溝46は、ゴム輪受口41がほぼ均一肉厚となるように外周側へ突出させて設けられている。ゴム輪47は、リング状をしたゴム輪本体の内側に、内方で且つ軸心側へ向かって傾斜したリップ部47bを有するものとされている。このリップ部47bは、周方向に連続したものとされる。ゴム輪受口41は、ゴム輪47の位置を中心としてケーブル保護管5を傾動可能に保持するために、ゴム輪受口41を中心として上記屈曲角度43〜45で内方へ広がるほぼ円錐台状のものとされている。
ここで、11.5度の角度は、有効管長1mのケーブル保護管5を用いてケーブル保護管路4(の曲線部分)に曲率半径5R相当の曲げ(多角の曲げ)を与える角度である。このような角度とすることにより、ケーブル1やさや管2を曲げる際に、ケーブル1として用いられる光ファイバーなどに影響を与えないようにすることができる。また、ケーブル保護管路4の継手部材21,22における曲がり部分(屈曲自在部23〜25)で、複数のさや管2を通過させるのに必要な開口面積についても、屈曲角度43,44または屈曲角度43〜45の和を11.5度以下にすれば、十分に確保することができる。
なお、上記屈曲自在部23〜25に似たものとして、排水管などに用いられる一般的な自在継手などが存在しているが、通常の自在継手は、最大許容可能曲がり角度が30度程度に設定されているため、光ファイバーの許容可能な曲率半径や、さや管2が座屈せずに曲げられる曲率半径をはるかに超えるものとなってしまうので、そのままでは、ケーブル1やさや管2を曲げる際に光ファイバーなどに影響を与える可能性が高くなる。特に、さや管2が座屈すると、座屈によってさや管2の内部に鋭い突起が生じるため、さや管2内部の光ファイバーなどのケーブル1を傷付けてしまうおそれがある。
(3)より具体的には、図4、図5の継手部材21の場合、上記継手本体31が、1本の短管部32を有し、
上記ゴム輪受口41が、1本の短管部32の両端部に対して(各1個、合計で)2個設けられており、
2個の上記ゴム輪受口41のゴム輪47間の距離51が、ボディ管12用の場合には、400mm〜600mmとされ、フリーアクセス管13用の場合には、200mm〜400mmとされている。
ここで、上記距離51は、ケーブル保護管路4を曲げ許容範囲内に保ちつつ安全に屈曲させることができるものとして計算によって求めたものである。
なお、図4、図5の継手部材21は、ボディ管12用の場合、上記の中間値、例えば、410mm、420mm、430mm、440mm、450mm、460mm、470mm、480mm、490mm、500mm、510mm、520mm、530mm、540mm、550mm、560mm、570mm、580mm、590mmや、細かくなるので特に記載しないが、これらの中間値についても有効であることは勿論である。
また、図4、図5の継手部材21は、フリーアクセス管13用の場合、上記の中間値、例えば、210mm、220mm、230mm、240mm、250mm、260mm、270mm、280mm、290mm、300mm、310mm、320mm、330mm、340mm、350mm、360mm、370mm、380mm、390mmや、細かくなるので特に記載しないが、これらの中間値についても有効であることは勿論である。
(4)また、図6、図7の継手部材22の場合、上記継手本体31が、2本の短管部33,34を有し、
上記ゴム輪受口41が、一方の短管部33の両端部に対して(各1個、合計で)2個設けられると共に、他方の短管部34の他側の端部に対して1個設けられて、
上記一方の短管部33の他側のゴム輪受口41(屈曲自在部24)に他方の短管部34の一側の端部が嵌合されており、
3個の上記ゴム輪受口41のうちの隣接する2個のゴム輪受口41のゴム輪47間の距離55,56が(ボディ管12用、フリーアクセス管13用共に)それぞれ200mm〜400mmとされている。
ここで、上記距離55,56は、ケーブル保護管路4を曲げ許容範囲内に保ちつつ安全に屈曲させることができるものとして計算によって求めたものである。
なお、図6、図7の継手部材22は、ボディ管12用、フリーアクセス管13用共に、上記の中間値、例えば、210mm、220mm、230mm、240mm、250mm、260mm、270mm、280mm、290mm、300mm、310mm、320mm、330mm、340mm、350mm、360mm、370mm、380mm、390mmや、細かくなるので特に記載しないが、これらの中間値についても有効であることは勿論である。
(5)更に、複数の屈曲自在部23〜25のうちの少なくとも1つ(この場合には、屈曲自在部24)に、ケーブル保護管5の端部の軸線方向移動を許容可能なスライド許容部61,62が設けられ、
このスライド許容部61,62の奥部に、ケーブル保護管5の端部の軸線方向移動を規制するストッパ部63が設けられている。
ここで、スライド許容部61,62は、屈曲自在部24の軸線を、他の屈曲自在部23,25よりも、ケーブル保護管5の端部の軸線方向移動量分だけ長くすることによって設けられている。ストッパ部63は、屈曲自在部24の内周側へ突出する突出部とされている。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
以下、ケーブル保護管路4の設置方法について説明する。
このケーブル保護管路4の設置方法は、ケーブル1またはこのケーブル1を収容しているさや管2を配設する工程と、
ケーブル保護管5と継手部材21,22(のいずれか)とを交互にさや管2に通しつつケーブル保護管5と継手部材21,22とを連結する工程と、
ケーブル保護管5どうしの間を連結している継手部材21,22(の屈曲自在部23〜25)を曲げる工程と、を行うものとされる。
ここで、地中3へのケーブル1の設置は、例えば、道路などに沿った地中3に掘削溝を形成して行われる。この際、掘削溝は、区間ごとに掘ったり埋め戻したりしながら適宜掘り進められる。そして、掘削溝に対して、要所ごとにマンホール11が設置され、このマンホール11を起点として次のマンホール11までケーブル1が延ばされて行く。
そして、ケーブル1やさや管2を配設する工程は、例えば、掘削溝に沿って、さや管2を設置すると共に、さや管2を継ぎ足しながら、さや管2の内部にケーブル1を通すようにして行われる。
ケーブル保護管5と継手部材21,22とを連結する工程では、先ず、さや管2やケーブル1の設置状況に応じて、長さを調整したケーブル保護管5を、さや管2やケーブル1に対して外嵌する。そして、さや管2やケーブル1は、更に、継ぎ足されて延ばされると共に、延ばされたさや管2やケーブル1に合わせて次のケーブル保護管5の長さが調整される。この際、さや管2はケーブル保護管5から若干突出する長さに設置されている。
ケーブル保護管5と継手部材21,22とを連結する工程は、さや管2やケーブル1に対して前に外嵌されているケーブル保護管5に、継手部材21,22を差し込むことなどで行われる。この工程は、前に外嵌されたケーブル保護管5の端部を、後から外嵌された継手部材21,22(の屈曲自在部23〜25のいずれか)に差し込むと共に、この継手部材21,22(の屈曲自在部23〜25)に後から外嵌されたケーブル保護管5の端部を差し込むようにして行くだけなので、簡単なものとなる。
そして、継手部材21,22(の屈曲自在部23〜25)を曲げる工程は、屈曲自在部23〜25の角度可変性を利用して行われる。この際、屈曲自在部23〜25では、ケーブル保護管5を傾けるだけで曲げが行われる。但し、屈曲自在部23〜25を曲げるのは、必要な場合のみで良い。そして、上記した一連の工程は、必要に応じて繰り返すようにする。
なお、上記工程は、必ずしも、上記した順番に限るものではない。例えば、上記工程では、さや管2やケーブル保護管5などを1本ずつ組み立てながら順次延ばして行くようにしていたが、例えば、先にさや管2を所要長さに延設してから、ケーブル保護管5と継手部材21,22とを順次差し込んで連結して行くようにしても良い。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果1)複数のさや管2を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管5どうしの間を、曲管部分を有さない継手部材21,22によって連結した。これにより、ケーブル保護管路4の曲線部分を、曲管部分を全く用いないで形成することができる。
しかも、ケーブル保護管路4の直線部分と曲線部分のどちらにも柔軟に対応できるので、例えば、掘削時に埋設物が発見されたような場合でも、埋設物回避などのための現場での急な設計変更にも即座に対応することが可能である。
そして、継手部材21,22が屈曲自在部23〜25を複数有することで、1つの継手部材21,22を複数点で曲げることが可能となり、各屈曲自在部23〜25の屈曲角度43〜45を小さくすることができるので、ケーブル保護管路4内のケーブル1やさや管2に与える座屈などの影響を少なくすることができる。
そして、上記により、曲管部分がないため、直線状態でケーブル保護管路4と継手部材21,22などとの連結作業を行うことができるので、連結作業が容易である。また、複数の屈曲自在部23〜25を有している継手部材21,22は、上記したように、1箇所当たりの屈曲自在部23〜25の屈曲角度43〜45が小さいので、曲げる際に、曲げ戻りが少なく、人力による曲げなども可能となる。
更に、直管と比べて高価な曲管部材をなくすことができ、曲管部材の品揃えも不要になるので、その分、コストを低下させることができる。加えて、曲管部材を用いた場合よりも少ない部品数でケーブル保護管路4の曲線部分を取り回すことができるので、その分、コストを低下させることができる。
例えば、図8の場合、ケーブル保護管路4の一定の区間に対して曲線部分を形成するのに曲管部分としての曲管部材71を4個使用しているのに対し、この実施例の継手部材21(または継手部材22)を用いれば、図3などに示すように、同程度の長さの区間でも、1個〜2個の継手部材21(または継手部材22)で済ませることができるようになる。
しかも、この実施例の場合、ケーブル保護管5は、その端部に膨らんだ(拡径された)受口部などを備えなくても良いことから、全長に亘って同一径寸法のものとすることができるので、即ち、ケーブル保護管5の端部がプレーンエンドの差口部(プレーンエンド管)となるので、嵩張らず、トラックなどに対して最大限に積載することが可能となり、その分、運搬効率を上げることができる。そして、全てのケーブル保護管5を、構造が単純なプレーンエンド管で構成することができるため、その分、コストを低減することが可能である。
これに対し、図8の場合、ケーブル保護管5および曲管部材71は、それぞれ一端に差口部を有し、他端に受口部72を有するものとなっているので、受口部72が嵩張ってしまい、運搬効率が悪い。
(効果2)屈曲自在部23〜25をゴム輪受口41とした。このように、ゴム輪受口41とすることによって、ケーブル保護管路4の端部を差し込むだけでケーブル保護管路4の連結ができるため、連結作業が容易となる。また、ゴム輪受口41は、シール性を確保しつつケーブル保護管路4の長手方向の動きを許容することができるため、ケーブル保護管路4の熱伸縮などの影響を緩和することも可能である。
そして、各継手部材21,22に対して複数設けられた屈曲自在部23〜25における、各屈曲自在部23〜25の屈曲角度43〜45の和を11.5度とした。これにより、ケーブル保護管路4を曲げ許容範囲内に保ちつつ安全に屈曲させることができる。その結果、ケーブル保護管路4内のケーブル1やさや管2への負担を防止して、ケーブル1やさや管2を有効に保護することができる。また、屈曲自在部23〜25を複数設けることで、屈曲自在部23〜25の1箇所当たりの屈曲角度43〜45を小さくすることができるので、ケーブル1やさや管2への負担が少なくなると共に、屈曲自在部23〜25も構造的に有利なものとなる。
(効果3)そして、図4、図5のような、1本の短管部32と2個のゴム輪受口41とを有する継手部材21において、ゴム輪47間の距離51が、ボディ管12用の場合には、400mm〜600mmとなり、フリーアクセス管13用の場合には、200mm〜400mmとなるようにした。これにより、継手本体31が1本の短管部32などで構成されている場合に、ケーブル保護管路4を曲げ許容範囲内に保ちつつ安全に屈曲させることができる。その結果、ケーブル保護管路4内のケーブル1やさや管2への負担を防止して、ケーブル1やさや管2を有効に保護することができる。
(効果4)また、図6、図7のような、2本の短管部33,34と3個のゴム輪受口41とを有する継手部材22において、隣接するゴム輪47間の距離55,56が(ボディ管12用、フリーアクセス管13用共に)200mm〜400mmとなるようにした。これにより、継手本体31が2本の短管部33,34などで構成されている場合に、ケーブル保護管路4を曲げ許容範囲内に保ちつつ安全に屈曲させることができる。その結果、ケーブル保護管路4内のケーブル1やさや管2への負担を防止して、ケーブル1やさや管2を有効に保護することができる。
(効果5)継手部材21,22における少なくとも1つの屈曲自在部23〜25に対してスライド許容部61,62を設けた。そして、このスライド許容部61,62が、屈曲自在部23〜25におけるケーブル保護管路4の端部の軸線方向移動(スライド)を許容することで、地震に対して強い構造とすることができる。また、スライド許容部61,62を、ケーブル保護管路4の連結時のヤリトリなどにも利用することが可能となる。
そして、スライド許容部61,62の奥部にストッパ部63を設けた。このストッパ部63により、屈曲自在部23〜25に対するケーブル保護管路4の端部の軸線方向移動量が規制できるので、上記移動による屈曲自在部23〜25などの損傷を防止することができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 ケーブル
2 さや管
4 ケーブル保護管路
5 ケーブル保護管
12 ボディ管
13 フリーアクセス管
21 継手部材
22 継手部材
23 屈曲自在部
24 屈曲自在部
25 屈曲自在部
31 継手本体
32 短管部
33 短管部
34 短管部
41 ゴム輪受口
43 屈曲角度
44 屈曲角度
45 屈曲角度
47 ゴム輪
51 距離
55 距離
56 距離
61 スライド許容部
62 スライド許容部
63 ストッパ部

Claims (4)

  1. 曲線部分を有するケーブル保護管路に用いられ、複数のさや管を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管どうしの間を連結可能なケーブル保護管路用継手部材であって、
    継手本体が、曲管部分を有さない単数または複数本の短管部と、該単数または複数本の短管部の端部に設けられ、前記短管部の内径よりも大きな内径の複数の屈曲自在部とを有し、
    前記複数の屈曲自在部の屈曲角度の和が11.5度以下とされ、
    前記継手本体が、1本の短管部を有し、
    前記屈曲自在部が、ゴム輪受口とされており、
    前記ゴム輪受口が、1本の短管部の両端部に対して2個設けられており、
    2個の前記ゴム輪受口のゴム輪間の距離が、ケーブル保護管路の下側に設置されるボディ管用の場合には、400mm〜600mmとされ、ケーブル保護管路の上側に設置されるフリーアクセス管用の場合には、200mm〜400mmとされていることを特徴とするケーブル保護管路用継手部材。
  2. 曲線部分を有するケーブル保護管路に用いられ、複数のさや管を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管どうしの間を連結可能なケーブル保護管路用継手部材であって、
    継手本体が、曲管部分を有さない単数または複数本の短管部と、該単数または複数本の短管部の端部に設けられ、前記短管部の内径よりも大きな内径の複数の屈曲自在部とを有し、
    前記複数の屈曲自在部の屈曲角度の和が11.5度以下とされ、
    前記継手本体が、2本の短管部を有し、
    前記屈曲自在部が、ゴム輪受口とされており、
    前記ゴム輪受口が、一方の短管部の両端部に対して2個設けられると共に、他方の短管部の他側の端部に対して1個設けられて、
    前記一方の短管部の他側のゴム輪受口に他方の短管部の一側の端部が嵌合されており、
    3個の前記ゴム輪受口のうちの隣接する2個のゴム輪受口のゴム輪間の距離が200mm〜400mmとされていることを特徴とするケーブル保護管路用継手部材。
  3. 曲線部分を有するケーブル保護管路に用いられ、複数のさや管を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管どうしの間を連結可能なケーブル保護管路用継手部材であって、
    継手本体が、曲管部分を有さない単数または複数本の短管部と、該単数または複数本の短管部の端部に設けられ、前記短管部の内径よりも大きな内径の複数の屈曲自在部とを有し、
    前記複数の屈曲自在部の屈曲角度の和が11.5度以下とされ、
    複数の屈曲自在部のうちの少なくとも1つに、ケーブル保護管の端部の軸線方向移動を許容可能なスライド許容部が設けられ、
    該スライド許容部の奥部に、ケーブル保護管の端部の軸線方向移動を規制するストッパ部が設けられていることを特徴とするケーブル保護管路用継手部材。
  4. 曲線部分を有するケーブル保護管路であって、
    ケーブルを収容するさや管と、
    複数の該さや管を収容可能で曲管部分を有さないケーブル保護管と、を備え、
    該ケーブル保護管どうしの間を、継手本体が、曲管部分を有さない単数または複数本の短管部と、該単数または複数本の短管部の端部に設けられ、前記短管部の内径よりも大きな内径の複数の屈曲自在部とを有し、前記複数の屈曲自在部の屈曲角度の和が11.5度以下とされているケーブル保護管用継手部材で接続し、
    前記さや管は、前記ケーブル保護管用継手部材の内部で連続していることを特徴とするケーブル保護管路。
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