JP2004076890A - ケーブル保護管の分岐部材およびケーブル保護管路 - Google Patents

ケーブル保護管の分岐部材およびケーブル保護管路 Download PDF

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入岡 博明
Keiji Miyazaki
宮▲崎▼ 圭次
Hidemi Yamaguchi
山口 秀美
Mitsuharu Ujiie
氏家 光晴
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Abstract

【構成】外管14内に複数の内管16が収納されたケーブル保護管12の内管16を分岐するための分岐部材10であって、分岐部材10の外管部18および各内管部20は、保護管12の外管14および各内管16のそれぞれとゴム輪受口18b,14b,26で接合される。所定の内管部20に形成された内分岐管28は、外管部18の外側に延びている。したがって、保護管路24の途中に分岐部材10を接合することで、保護管路24の任意の位置で所望の内管16を分岐できる。引込み用の通信ケーブルは、内分岐管28に通すことによって、この内分岐管28が形成されている内管部20、およびこの内管部20に接合されている内管16に通信ケーブルを通すことができる。
【効果】保護管に収容されている内管を分岐させる箇所にハンドホールを設置する必要がないので、ハンドホールの施工費用が不要となり、施工時間の短縮を図ることができる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はケーブル保護管の分岐部材およびケーブル保護管路に関し、特にたとえば、通信ケーブルまたは電力ケーブル等のようなケーブルを保護するケーブル保護管の内管を分岐するための、ケーブル保護管の分岐部材およびケーブル保護管路に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、ケーブル保護管内に通線される多条の通信ケーブルのうち、一部の通信ケーブルを需要家等に引き込むときに使用される分岐管継手の一例が特許第2530941号(F16L 41/02)に開示されている。この分岐管継手1を使用して本管2を分岐するときは、図7および図8に示すように、共同溝等に設置される本管2の分岐させようとする箇所に開口部2aを形成して、その開口部2aを覆うように分岐管継手1を本管2に取り付ける。そして、この分岐管継手1に引込み管3を接続してこの引込み管3を需要家の建物等に導いて設置する。次に、本管2,分岐管継手1および引込み管3に需要家の建物等に引込まれる通信ケーブル(図示せず)を通線する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図7および図8に示す従来の分岐管継手1では、本管2内に裸の状態で通線される通信ケーブルを本管2から引き出すことができるが、本管2内に内管(図示せず)が収納されていて、その内管内に通線される通信ケーブルを、この分岐管継手1の分岐管1aに通して引き出すことができないという問題がある。
【0004】
つまり、本管2内に通信ケーブル4が裸の状態で通線される場合は、たとえば設置されている分岐管継手1の分岐管1aの側から通信ケーブルを挿入し、そして本管2内に通線して配線することができる。しかし、本管2内に収納された内管内に通信ケーブルが通線される場合は、設置されている分岐管継手1の分岐管1aの側から通信ケーブルを挿入して、外から見えない状態の所定の内管内に通線することができない。
【0005】
そこで、従来では、このように本管(外管)2内に内管を収納するケーブル保護管において、内管に通線される通信ケーブルを本管2から引き出して需要家の建物等に引き込むときは、その分岐場所に図7に示すようなハンドホール5を設置して、そのハンドホール5から通信ケーブルを引き出す方法がある。
【0006】
しかし、このようにハンドホール5を使用すると、ハンドホール5の設置およびハンドホール5と本管2および各内管との接続等のための施工費用が嵩む上、施工時間が長くかかるという問題がある。
【0007】
なお、本管2内に内管を配置して、内管内に通信ケーブル4を通線する理由の1つとして、本管2内に通線される多条の通信ケーブル4が複数の事業者によって使用される場合、内管ごとにその内管に通線される通信ケーブル4を使用する事業者を定めることができるからである。このようにすると、通信ケーブル4の保守、点検が便利であり、通線等の施工がし易いという利点がある。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、内管を密封された状態で分岐させることができ、施工費用が安価であり、施工時間を短縮できる、ケーブル保護管の分岐部材およびケーブル保護管路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、外管内に複数の内管が収納されたケーブル保護管の内管を分岐するための分岐部材であって、外管に対して接合部が密封された状態で接合される外管部、外管部内に2本以上収納され、そのうちの少なくとも1本に分岐管が形成され、分岐管が外管部の管壁を貫通して外側に延び、かつ分岐管と管壁との間が密封された、複数の内管部、それぞれの内管部の両端に形成され内管と接合されるゴム輪受口、およびそれぞれの内管部の両端を外管部に固定する固定部材を備える、ケーブル保護管の分岐部材である。
【0010】
第2の発明は、外管内に複数の内管が収納されたケーブル保護管に第1の発明のケーブル保護管の分岐部材を接合して形成された、ケーブル保護管路である。
【0011】
【作用】
第1の発明に係るケーブル保護管の分岐部材によると、外管の内側に内管が収納されているケーブル保護管の端部に、この分岐部材を接合することによって、この分岐部材の箇所で内管を分岐させることができる。したがって、ケーブル保護管路の途中に分岐部材を接合することによって、ケーブル保護管路の任意の位置で所望の内管を分岐させることができる。
【0012】
分岐部材を保護管の端部に接合するときは、保護管の各内管の端部を分岐部材の各内管部のゴム輪受口に接合するとともに、分岐部材の外管部の端部を保護管の外管の端部に接合すればよい。この接合状態で、分岐部材の分岐管によって、保護管の内管を分岐させることができる。この分岐される内管は、分岐管が形成されている内管部と接合するものである。
【0013】
そして、内管部に引込み用のケーブルを通線するときは、たとえば分岐管の先端開口部側からケーブルを挿入すればよい。これによって、その分岐管が形成されている内管部にケーブルを通すことができ、この内管部に接合されている保護管の内管にケーブルを通線できる。
【0014】
また、この接合した状態で、内管と内管部とのゴム輪接合部、外管と外管部との接合部、および分岐管と外管部の管壁との間がそれぞれ密封される。
【0015】
第2の発明に係るケーブル保護管路によると、第1の発明の分岐部材を使用しているので、保護管路の任意の位置で所望の内管を分岐させることができる。
【0016】
【発明の効果】
この発明によれば、ケーブル保護管に分岐部材を接合することによって、保護管路の任意の位置で所望の内管を分岐させることができる。したがって、従来のように、ハンドホールを設置する必要がないので、ハンドホールの施工費用が不要となり、施工時間の短縮を図ることができる。そして、分岐管の先端開口部側からケーブルを挿入することによって、その分岐管が形成されている内管部、およびこの内管部に接合される内管にケーブルを通すことができるので、簡単に通線できる。
【0017】
また、所定の内管部に分岐管が形成されており、かつ内管部と内管とがゴム輪接合されるので、内管を密封した状態で分岐させることができる。よって、分岐管内に通線されるケーブルの汚れや劣化等を防止できる。
【0018】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0019】
【実施例】
この発明に係るケーブル保護管の分岐部材(以下、単に「分岐部材」と言うこともある。)、およびこの分岐部材を使用して形成されたケーブル保護管路の一実施例を図1〜図6を参照して説明する。この分岐部材10が接合されるケーブル保護管(以下、単に「保護管」と言うこともある。)12は、複数本のケーブル(図示せず)、たとえば通信ケーブルまたは電力ケーブル(以下、「通信ケーブル」と言う。)を配線する際に、これら通信ケーブルを一括して収容し、かつ保護するものである。そして、分岐部材10は、図5および図6に示すように、たとえば保護管12と保護管12との間に接合されて、保護管12の外管14内に収容されている所定の内管16を分岐するものであり、外管部18、複数本(この実施例では4本)の内管部20、および固定部材22を含む。なお、これら保護管12の外管14および内管16、ならびに分岐部材10の外管部18および内管部20は、それぞれたとえば塩化ビニル等の合成樹脂製である。
【0020】
保護管12の外管14は、図5に示すように、円筒形の直管部14a、およびこの直管部14aの一端に拡径して形成されたゴム輪受口14bを備えている。このゴム輪受口14bは、開口側の先端付近の内周面にゴム輪溝が形成されており、このゴム輪溝にゴム輪14cが装着されている。そして、直管部14aの他端に差口が形成されている。この保護管12は、差口を他の保護管12のゴム輪受口14bに接合することによって、それぞれの接合部が水密封止された状態で保護管路24を形成することができる。
【0021】
保護管12の4本の各内管16は、円筒形に形成されていて、外管14の内部に収納されている。各内管16は、外管14内でケーブル収容スペースを確保するためのものであり、内部に通信ケーブル(図示せず)が通線される。なお、たとえば内管16ごとに、その内管16に通線される通信ケーブルを使用する事業者を定めることができる。
【0022】
分岐部材10の外管部18は、図1および図2に示すように、円筒形の直管部18a、およびこの直管部18aの一端に拡径して形成されたゴム輪受口18bを備えている。このゴム輪受口18bは、開口側の先端付近の内周面にゴム輪溝が形成されており、このゴム輪溝にゴム輪18cが装着されている。そして、直管部18aの他端に差口が形成されている。この外管部18のゴム輪受口18bおよび差口は、外管14の差口およびゴム輪受口14bに水密性が確保される状態で接合できるように形成されている。また、外管部18および外管14のそれぞれの直管部18aおよび14aは、同一の直径に形成されている。なお、分岐部材10は、その管軸方向の長さが保護管12の同方向の長さよりも短く形成されている。
【0023】
分岐部材10の4本の各内管部20は、図1および図2に示すように、ほぼ円筒形であって、外管部18の直管部18aとほぼ同一の長さに形成されていて、外管部18の内部に収納されている。各内管部20は、外管部18内でケーブル収容スペースを確保するためのものであり、内部に通信ケーブル(図示せず)が通線される。そして、それぞれの内管部20の両方の各端部には、ゴム輪受口26が形成されている。各ゴム輪受口26は、開口側端部の内周面にゴム輪溝が形成されており、各ゴム輪溝にゴム輪26aが装着されている。各ゴム輪受口26は、図5に示すように、保護管12内に収納されている内管16の端部を受容して、水密性を確保した状態で接合できるようになっている。したがって、内管部20の内径は、内管16の外径よりも少し大きい寸法である。
【0024】
また、図3に示すように、4本の内管部20のうちの1本の内管部20の管壁から内分岐管28が斜めに延びて形成されている。この内分岐管28は、内管部20とほぼ同一の直径の筒状体であって、内管部20と一体に形成されている。内分岐管28と内管部20との交差角度は、内分岐管28および内管部20内に通線される通信ケーブル(光ケーブル)の許容曲率半径(たとえば半径300mm)に対応する角度になっている。この通信ケーブルは、保護管12の所定の内管16、内管部20、内分岐管28、および波付管30を含む引込み管32に通線されて需要家の建物等に引込まれる。
【0025】
さらに、内分岐管28は、図3に示すように、外管部18の管壁に形成されている分岐管挿通孔34を通り、外管部18の外側に突出している。この内分岐管28の先端には、図6に示すように、可撓性を有する波付管30を含む引込み管32が接続される。
【0026】
そして、図3に示すように、内分岐管28と外管部18との間は、分岐サドル36によって水密封止されている。分岐サドル36は、外分岐管38およびサドル部40を含む。外分岐管38は、ほぼ短円筒形であり、内部に内分岐管28が挿入されていて、先端から内分岐管28の先端が突出する長さに形成されている。このように、内分岐管28の先端が突出しているのは、この先端部に波付管30を接合できるようにするためである。そして、外分岐管38は、その先端よりも少し奥側位置の内周面にゴム輪溝が形成されており、ゴム輪溝にゴム輪42が装着されている。このゴム輪42は、外分岐管38の内周面と内分岐管28の外周面との隙間を水密封止している。
【0027】
サドル部40は、図3および図6に示すように、外管部18の外面に沿うように湾曲した形状であり、外分岐管38と一体に形成されている。このサドル部40は、外管部18に形成された分岐管挿通孔34を完全に覆うことができる大きさに形成されている。そして、サドル部40は、分岐管挿通孔34を完全に覆う状態であって、外管部18の外面に水密性が確保された状態で接着されている。しかも、このサドル部40は、ステンレス製のバンド44によって外管部18に締め付けられて固定されている。
【0028】
固定部材22は、図1および図2に示すように、外管部18内で4本の各内管部20を固定的に支持するものであり、2枚の円板状体からなっている。この2つの固定部材22のうち、図1に示す左側の固定部材22は、直管部18aのゴム輪受口18b側の端部の内周面に嵌合した状態で接着されており、右側の固定部材22は、直管部18aの差口側の端部の内周面に嵌合した状態で接着されている。そして、各固定部材22には、4つの孔46が形成されており、左側の固定部材22の各孔46には各内管部20の左側端部が嵌め込まれた状態で接着されている。そして、右側の固定部材22の各孔46には、各内管部20の右側端部が嵌め込まれた状態で接着されている。このようにして、固定部材22,22は、外管部18内で4本の各内管部20を互いに平行した状態で固定的に支持している。
【0029】
なお、外管14および外管部18の直径はたとえば約200mmであり、内管部20の直径はたとえば約50mmである。そして、内管16の外径は、内管部20の内径よりも少し小さい寸法である。
【0030】
次に、図1に示す分岐部材10および保護管12を使用して、図5および図6に示すように、ケーブル保護管路(以下、単に「保護管路」と言うこともある。)24を形成する手順を説明する。この保護管路24は、たとえば共同溝に設置される。まず、予め設置されているハンドホール(図示せず)とハンドホールとの間にこれらを接続するように、保護管12を順次接続していく。つまり、一方の保護管12の外管14に形成されている差口を他方の保護管12の外管14に形成されているゴム輪受口14bに接合する。この際、各保護管12内に収納されているそれぞれの内管16も接続していく。そして、ハンドホールとハンドホールとの間であって、たとえば需要家の建物に比較的接近する適切な箇所に保護管12の先頭が到達したときに、図5に示すように、保護管12の端部に分岐部材10を接合する。
【0031】
分岐部材10を保護管12の端部に接合するときは、この実施例では保護管12内の4本の内管16が外管14に固定されていないので、まず、保護管12の各内管16の端部を分岐部材10の各内管部20のゴム輪受口26に接合する。しかる後に、分岐部材10の外管部18のたとえばゴム輪受口(または差口)18bを保護管12の外管14の差口(またはゴム輪受口14b)に接合すればよい。この接合状態で、分岐部材10の内分岐管28によって、保護管12の内管16を分岐させることができる。この分岐される内管16は、内分岐管28が形成されている内管部20と接合するものである。
【0032】
次に、図5に示すように、分岐部材10の各内管部20の右側端部に、上記と同様にして、次の保護管12の各内管16を接合する。そして、分岐部材10の外管部18の差口(またはゴム輪受口18b)を次の保護管12の外管14のゴム輪受口(または差口)14bに接合する。このようにして順次保護管12を接合して次のマンホールに到達するまで保護管路24を形成する。また、分岐部材10の内分岐管28に、図6に示すように波付管30を含む引込み管32を接続する。
【0033】
そして、引込み用の通信ケーブルを、図6に示す引込み管32の端部から挿入して内分岐管28,内管部20,および内管16に通線する。また、引込み用の通信ケーブル以外の通信ケーブルを、一方のマンホールに接続されている各内管16の端部から挿入して、各保護管12の各内管16および分岐部材10の各内管部20に通して、他方のマンホールに接続されている各内管16の端部から引き出す。これで、分岐部材10が装着された保護管路24の設置、および通信ケーブルの通線作業が終了する。
【0034】
このケーブル保護管の分岐部材10によると、図5に示すように、保護管12の端部にこの分岐部材10を接合することによって、この分岐部材10の箇所で内管16を分岐させることができる。したがって、ケーブル保護管路24の途中に分岐部材10を接合することによって、保護管路24の任意の位置で所望の内管16を分岐させることができる。よって、従来のように、分岐箇所にハンドホールを設置する必要がないので、ハンドホールの施工費用が不要となり、施工時間の短縮を図ることができる。
【0035】
そして、通信ケーブルを引込み管32の開口部から挿入することによって、内分岐管28に通すことができ、この内分岐管28が形成されている内管部20、およびこの内管部20に接合されている内管16にケーブルを通すことができる。よって、引込み用の通信ケーブルを簡単に通線できる。
【0036】
また、所定の内管部20に内分岐管28が形成されており、かつこの内分岐管28が形成されている内管部20と内管16とがゴム輪接合しているので、内管16を水密封止した状態で分岐させることができる。よって、内分岐管28内に通線される通信ケーブルの汚れや劣化等を防止できる。もちろん、内分岐管28が形成されていない内管部20と内管16とがゴム輪接合しているので、これらの内管部20および内管16に通線される通信ケーブルの汚れや劣化等も防止できる。
【0037】
さらに、4本の各内管部20と4本の各内管16とがゴム輪受口26でゴム輪接合しているので、たとえば地震動や温度変化等によって、保護管12の内管16が外管14に対して相対的にたとえば管軸方向に移動した場合、その移動をこのゴム輪接合部によって許容することができる。
【0038】
そして、図5および図6に示すように、分岐部材10を保護管路24の途中に接合した状態で、外管14と外管部18とがゴム輪受口18bでゴム輪接合していて、この接合部が水密封止されており、さらに内分岐管28と外管部18の管壁との間が分岐サドル36によって水密封止されているので、地下水等の保護管路24内への浸入を防止できる。
【0039】
また、図3に示すように、分岐サドル36の外分岐管38と内分岐管28とは、ゴム輪42によってゴム輪接合されているので、この接合部の水密性を確実に、しかも簡単に確保できる。
【0040】
ただし、上記実施例では、図3に示すように、分岐サドル36の外分岐管38と内分岐管28とをゴム輪42(ゴム輪接合)によってその隙間を水密封止したが、これに代えて、図4に示すように、外分岐管38の内周面と内分岐管28の外周面とを接着剤48による接着接合によってその隙間を水密封止してもよい。
【0041】
そして、上記実施例では、分岐部材10の外管部18の外面を滑らかな円筒面として形成し、サドル部40の外面を滑らかな曲面として形成したが、これに代えて、外管部18の外面およびサドル部40の外面に周方向に複数のリブを形成してもよい。リブを設けることによって分岐部材10の機械的強度を向上させることができる。また、外管部18の外面に上記リブを形成した場合、サドル部40を蛇腹(波付)形状とし、サドル部40の内表面に形成される溝に、外管部18の外面に形成したリブが嵌まり合うようにしてもよい。さらに、外管14の外面を滑らかな円筒面として形成したが、これに代えて、外管14の外面に周方向に複数のリブを形成してもよい。
【0042】
また、上記実施例では、1本の内管部20に内分岐管28を形成したが、1本以外のたとえば2本の各内管部20に内分岐管28を形成してもよい。この場合、たとえば外管部18に分岐管挿通孔34を2つ形成する。そして、上記実施例と同様に、各分岐管挿通孔34に対して分岐サドル36を取り付けて、各分岐サドル36の外分岐管38内に内分岐管28を接合する。または、分岐サドル36のサドル部40に2つの外分岐管38を設け、各外分岐管38内に2つの各内分岐管28を上記実施例と同様に接合してもよい。
【0043】
さらに、上記実施例では、保護管12の外管14内に内管16が4本収納されているので、分岐部材10の内管部20も4本としたが、保護管12の内管16が4本以外の本数、たとえば6本である場合は、分岐部材10の内管部20の本数を6本とすることができる。
【0044】
そして、上記実施例では、保護管12内の4本の内管16が外管14に固定されていないが、保護管12内の4本の内管16が外管14に固定されているときは、保護管12の外管14および各内管16と、分岐部材10の外管部18および各内管部20とを同時にそれぞれを接合することができる。つまり、保護管12の固定された4本の内管16の端部と、分岐部材10の固定された4本の内管部20の端部とについて、外管部18の周方向の位置合わせをする。そして、分岐部材10を保護管12の端部に接合すればよい。もちろん、保護管12の外管14に対する4本の各内管16は、分岐部材10の外管部18に対する4本の各内管部20と同一の位置関係で固定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るケーブル保護管の分岐部材の内部機構を示す断面図である。
【図2】図1に示す分岐部材をII−IIの方向から見た断面図である。
【図3】図1に示す分岐部材の分岐サドルと内分岐管との接合部を示す部分拡大断面図である。
【図4】図3に示す分岐サドルの他の例を示す部分拡大断面図である。
【図5】図1に示す分岐部材をケーブル保護管に接合した状態を示す断面図である。
【図6】図1に示す分岐部材をケーブル保護管に接合した状態を示す外観図である。
【図7】従来の分岐管継手をケーブル保護管に設けて形成された保護管路を示す正面図である。
【図8】図7に示す従来の分岐管継手が設けられている保護管路を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 …分岐部材
12 …ケーブル保護管
14 …外管
14b,18b,26 …ゴム輪受口
14c,18c,26a,42 …ゴム輪
16 …内管
18 …外管部
20 …内管部
22 …固定部材
24 …ケーブル保護管路
28 …内分岐管
32 …引込み管
34 …分岐管挿通孔
36 …分岐サドル
38 …外分岐管
40 …サドル部
46 …孔
48 …接着剤

Claims (4)

  1. 外管内に複数の内管が収納されたケーブル保護管の前記内管を分岐するための分岐部材であって、
    前記外管に対して接合部が密封された状態で接合される外管部、
    前記外管部内に2本以上収納され、そのうちの少なくとも1本に分岐管が形成され、前記分岐管が前記外管部の管壁を貫通して外側に延びかつ前記分岐管と前記管壁との間が密封された、複数の内管部、
    それぞれの前記内管部の両端に形成され前記内管と接合されるゴム輪受口、および
    それぞれの前記内管部の両端を前記外管部に固定する固定部材を備える、ケーブル保護管の分岐部材。
  2. 前記外管部の一端が前記外管のゴム輪受口に挿入される差口として形成され、前記外管部の他端が前記外管の差口を受容するゴム輪受口として形成された、請求項1記載のケーブル保護管の分岐部材。
  3. 前記分岐管と前記外管部との間が分岐サドルで密封され、前記分岐サドルは内部に前記分岐管が挿入される外分岐管、および前記外分岐管から延びて形成され前記外管部の外面に固定されるサドル部を含む、請求項1または2記載のケーブル保護管の分岐部材。
  4. 外管内に複数の内管が収納されたケーブル保護管に請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブル保護管の分岐部材を接合して形成された、ケーブル保護管路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103795013A (zh) * 2014-02-27 2014-05-14 杨炳楠 一种电缆护套管

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