JP5010889B2 - 分岐管継手部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、分岐管継手部構造に関するものである。
現在、無電柱化などの目的で、電力ケーブルや通信ケーブルや光ファイバケーブルなどのハイテク情報インフラを構築するための各種ケーブル類を、地中に埋設することが進められている。これらのケーブル類は、例えば、いわゆるフリーアクセス方式の場合、ケーブル保護管の内部に収容された状態で地中に埋設される。このようなケーブル保護管は、幹線道路の歩道下などに埋設された本管(いわゆるフリーアクセス管や共用FA管など)から、敷地などへの引込管へと分岐されるように構成されている。
そして、本管から引込管への分岐部分には、分岐管継手が取付けられている(例えば、特許文献1参照)。このような分岐管継手は、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有している。
特許第2530941号
本管に対して分岐管継手や引込管を設置するために確保できる歩道上のスペースは、通常、1m〜数m程度と短く、しかも、歩道幅2.5m以下の狭小歩道や歩道のない道路などの場合には特に狭くなってしまうのが現状である。そして、ほとんどの場合、引込管の家屋への引上位置は正確に決められているが、この引上位置に合わせて本管に開口部(分岐部分)を形成したり、この開口部に対して分岐管継手を取付けたりする作業を正確に行うのは、上記した現場の状況などによりかなり困難である。しかも、現状の分岐管継手や引込管は、硬質塩化ビニル製であるため、分岐管継手の設置位置ズレに対し引込管を補正して取付けることが困難となっている。そのため、硬質塩化ビニルと同等の強度を有し、しかも可撓性のある軟質素材製の引込管などが使用されることもあるが、これらはまだ高価であり、しかも、その特性上、充分な可撓性が得られる訳ではないので、距離の調節を行うのが以外に難しいという問題が残されている。
また、本管に分岐部分として形成される開口部の縁部に対し、現場でバリを完全に除去することが難しいため、バリによるケーブル類への損傷防止対策として、分岐管継手の対応する部分に、ケーブル類が上記縁部に接触しないようにするための陥没形状部を本管取付部と引込管接続用分岐部との境界部分に設けるようにしているが、この陥没形状部は開口部の縁部へ向けて本管の内側へ回り込むような側面視ほぼU字状のものとなるので、引込管接続用継手は複雑形状部品となっている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、ケーブル類を収容する本管から引込管への分岐部分に対し、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有する分岐管継手を取付けた分岐管継手部構造において、前記引込管接続用分岐部に、回転機構を設け、該回転機構が、前記本管取付部に一体に形成された分岐口基部の側に形成された円筒面状受部と、分岐口先端回転部の側に形成された、該円筒面状受部の内側に脱落防止部を介在させて摺接回転自在に嵌着される円筒面状差込部とを備え、引込管接続用分岐部の基部の軸線に対して角度を有する回転軸を中心として周方向に連続的に回転し得るものであることを特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記本管取付部が、本管の周面に添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドルであり、該サドルに引込管接続用分岐部が一体に設けられた請求項1記載の分岐管継手部構造を特徴としている。
請求項3に記載された発明では、前記本管取付部が、本管の途中に介在可能な継手管であり、該継手管に引込管接続用分岐部が一体に設けられた請求項1記載の分岐管継手部構造を特徴としている。
請求項4に記載された発明では、ケーブル類を収容する本管から引込管への分岐部分に対し、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有する分岐管継手を取付けた分岐管継手部構造において、前記分岐部分として、本管の周面に開口部が形成され、前記本管取付部が、本管の周面に前記開口部を覆うように添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドルであり、前記開口部の縁部の少なくとも一部に、接触によるケーブル類の損傷を防止可能な縁部被覆部材を取付けると共に、前記サドルの縁部被覆部材と対応する位置に、縁部被覆部材を収容可能な縁部被覆部材収容部を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ケーブル類を収容する本管から引込管への分岐部分に対し、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有する分岐管継手を取付けた分岐管継手部構造において、前記引込管接続用分岐部に、回転機構を設け、該回転機構が、前記本管取付部に一体に形成された分岐口基部の側に形成された円筒面状受部と、分岐口先端回転部の側に形成された、該円筒面状受部の内側に脱落防止部を介在させて摺接回転自在に嵌着される円筒面状差込部とを備え、引込管接続用分岐部の基部の軸線に対して角度を有する回転軸を中心として周方向に連続的に回転し得ることにより、分岐管継手に設置位置ズレがあった場合でも、回転機構の部分で設置位置ズレの影響を吸収したり距離を調節したりすることにより、引込管を容易に取付けることが可能となる。また、回転機構は、構造が簡単であり安価に実施することができる。
この場合において、請求項2のように、前記本管取付部が、本管の周面に添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドルであり、該サドルに引込管接続用分岐部が一体に設けられたものとしても良い。また、請求項3のように前記本管取付部が、本管の途中に介在可能な継手管であり、該継手管に引込管接続用分岐部が一体に設けられたものとしても良い。
請求項4の発明によれば、ケーブル類を収容する本管から引込管への分岐部分に対し、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有する分岐管継手を取付けた分岐管継手部構造において、前記分岐部分として、本管の周面に開口部が形成され、前記本管取付部が、本管の周面に前記開口部を覆うように添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドルであり、前記開口部の縁部の少なくとも一部に、接触によるケーブル類の損傷を防止可能な縁部被覆部材を取付けると共に、前記サドルの縁部被覆部材と対応する位置に、縁部被覆部材を収容可能な縁部被覆部材収容部を設けたことにより、縁部被覆部材を設けるという簡単な構成でケーブル類への損傷防止対策を確実に行わせることができる。また、縁部被覆部材収容部は縁部被覆部材を収容するだけの単純な形状で良いため、分岐管継手の形状の単純化を得ることができ、設計・製造上有利である。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成について説明する。無電柱化などの目的で、電力ケーブルや通信ケーブルや光ファイバケーブルなどのハイテク情報インフラを構築するための各種ケーブル類を、地中に埋設する。これらのケーブル類は、例えば、いわゆるフリーアクセス方式の場合、図1に示すようなケーブル保護管1の内部に収容された状態で地中に埋設される。このようなケーブル保護管1は、幹線道路の歩道下などに埋設された本管2(いわゆるフリーアクセス管や共用FA管など)から、敷地などへの引込管へと分岐されるように構成されている。
そして、本管2から引込管への分岐部分3には、分岐管継手4が設けられる。このような分岐管継手4は、本管2に取付可能な本管取付部5と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部6とを有している。
この実施例のものでは、本管取付部5が、本管2の周面に添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドル7となっており、このサドル7に引込管接続用分岐部6が一体に設けられている。本管取付部5がサドル7の場合には、分岐部分3として、本管2の周面に開口部8が形成される。この場合、サドル7は、その内径が本管2の外径と等しい半円筒形状とされている。
または、特に図示しないが、本管取付部5を、本管2の途中に介在可能な継手管とし、この継手管に引込管接続用分岐部6が一体に設けられたものとすることもできる。
引込管接続用分岐部6は、本管取付部5から分岐された分岐口部11と、この分岐口部11と引込管との間に介在される可撓性管部12とを有している。分岐口部11は本管取付部5に対して、鋭角に突設されている。例えば、図1中、本管2の管軸13と分岐口部11の軸線14とが成す角度15は、+45゜などに設定されている。分岐口部11は、その先端に可撓性管部12に対する差込口部17を有している。また、可撓性管部12は、本管取付部5などとは、別部品として構成されている。そして、可撓性管部12は、例えば、全体が蛇腹状に構成され、その一端側に分岐口部11の差込口部17に対する受口部18を有すると共に、他端側に引込管に対する受口部19を有している。この受口部19は、可撓性管部12に対し一体に形成しても良いが、別部品として組付けるようにしても良い。可撓性管部12は、分岐口部11に対し、予め接続固定しておいても良いし、現場で接続し得るようにしても良い。
そして、引込管接続用分岐部6に、回転機構21を設ける。
この回転機構21は、分岐口部11の途中に設けられる。そのために、分岐口部11は、略中間位置で、本管取付部5に一体に形成される分岐口基部22と、本管取付部5とは別部品として構成された分岐口先端回転部23とに分割され、分岐口基部22と分岐口先端回転部23との結合部分に周方向に連続的にし得るようにした回転機構21が介装される。
この回転機構21は、図2に示すように、分岐口基部22の側に形成された円筒面状受部24と、分岐口先端回転部23の側に形成されて、円筒面状受部24の内側に摺接回転自在に嵌着される円筒面状差込部25とを備えている。なお、円筒面状受部24と円筒面状差込部25とは、分岐口部11全体の内面形状にできるだけ悪影響を与えないようにするために、必要に応じて、外面側へ張出すように形成するのが好ましい。
この場合、例えば、円筒面状差込部25は、その内周面が、分岐口部11の内面形状に対してほぼ面一となるようにすると共に、少なくとも部分的に外面側に肉厚を増加させることなどによって、その外周面が、円筒面状となるようにしている。また、円筒面状受部24は、少なくとも部分的に外面側へ段差状に張出させることなどによって、その内周面が、円筒面状となるようにしている。円筒面状差込部25の外周面と円筒面状受部24の内周面とは、半径がほぼ等しく中心が一致した円筒面状とされる。この円筒面状差込部25の外周面と円筒面状受部24の内周面との間が回転面となる。また、円筒面状受部24と円筒面状差込部25とは、予め嵌着状態に組付けられる。
そして、この回転機構21は、円筒面状受部24と円筒面状差込部25との間に、両者の嵌着位置を規制可能な嵌着位置規制部28と、両者の嵌着時のガイドとなる嵌着用ガイド部29とを有している。
この嵌着位置規制部28は、円筒面状受部24の内周部分の奥側に形成されて、円筒面状差込部25の先端面が突当たるように構成された突当用段差面部30を有している。また、必要に応じて、円筒面状差込部25の後端側の外周面に、円筒面状受部24の先端面に突当たるように張出形成された突当用フランジ部31を有するものとしても良い。この突当用フランジ部31は、円筒面状受部24の外径と等しいかそれよりも若干大径のものとするのが好ましい。この場合、円筒面状差込部25の先端面と突当用段差面部30との間、および、円筒面状受部24の先端面と突当用フランジ部31との間も、それぞれ回転面となる。また、円筒面状受部24の先端面と突当用フランジ部31との間は、補助的なシール面としても利用可能なものとなる。
そして、嵌着用ガイド部29は、円筒面状差込部25の先端部の外周側部分に形成されたガイドテーパ部32を有している。このガイドテーパ部32は、円筒面状差込部25の先端部に対し、周方向全周に亘って延びると共に、先細りに傾斜されている。また、このガイドテーパ部32に対応させて、円筒面状差込部25における突当用段差面部30の対応するコーナー部分に、周方向全周に亘って延びる斜めの受面33を設けるようにしても良い。
更に、この回転機構21は、円筒面状受部24の内周面と、円筒面状差込部25の外周面との間に、少なくとも、両者の抜けや脱落を防止可能な脱落防止部35と、両者間をシール可能なシール部36とを有している。
この脱落防止部35は、円筒面状受部24の内周面から周方向全周に亘って内方へ突設された係止用環状爪部37と、この係止用環状爪部37に対応させて、円筒面状差込部25の外周面の対応する部分に、周方向全周に亘って凹設された対応する爪係止用周溝部38とを有している。係止用環状爪部37は、少なくとも、入口側にガイドテーパ部を有すると共に、奥側に係止面部を備えている。これに対応させて、爪係止用周溝部38も、ガイドテーパ部に対応する傾斜面部と、係止面部に対応する被係止面部とを、それぞれ有している。なお、脱落防止部35の係止用環状爪部37と爪係止用周溝部38との間は、補助的なシール面としても利用可能なものとなる。
そして、シール部36は、円筒面状差込部25の外周面に、周方向全周に亘って凹設されたシール溝45と、このシール溝45に嵌着されたゴム製のシールリング46とを有している。シールリング46は、円筒面状受部24の内径よりも若干大きい外径寸法を有しており、圧縮状態でシール溝45内に介装される。このシール溝45は、上記したように、補助的なシール機能を有する爪係止用周溝部38の位置と突当用フランジ部31の位置との中間部に形成されることにより、効果的にシールが得られるように構成されている。
更に、この回転機構21は、図1などに示すように、その回転軸48が、分岐口部11の分岐口基部22の軸線14aに対して、目的に応じた所要の角度49を有している。例えば、図1、図3の場合、上記角度49を約22.5゜とすることにより、分岐口先端回転部23の軸線14bが、回転軸48を中心として+45゜から+90゜の範囲で小さく回転し得るように構成されている。また、図4の場合、上記角度49を約45゜とすることにより、分岐口先端回転部23の軸線14bが、回転軸48を中心として+45゜から+135゜の範囲で大きく回転し得るように構成されている。なお、上記角度49は、本管2の管軸13を通る鉛直な面を基準としたものである。
更に、図3、図4に示すように、上記とほぼ同様の構成で、分岐部分3として、本管2の周面に開口部8が形成され、本管取付部5が、本管2の周面に開口部8を覆うように添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドル7である場合に、本管取付部5と引込管接続用分岐部6との境界部分に、ケーブル類が、本管2の周面に形成された開口部8の縁部に接触しないようにするために本管2の内側へ回り込む陥没形状部51を設けるようにしても良いが、図1に示すように、開口部8の縁部の少なくとも一部(ケーブル類が接触する可能性の有る部分)に、接触によるケーブル類の損傷を防止可能な縁部被覆部材55を取付けると共に、サドル7の縁部被覆部材55と対応する位置に、縁部被覆部材55を収容可能な縁部被覆部材収容部56を設けるようにしても良い。なお、図3の場合、陥没形状部51は、引込管接続用分岐部6の左側に1箇所設けられており、図4の場合、陥没形状部51は、引込管接続用分岐部6の左右に2箇所設けられている。
例えば、図5に示すように、開口部8が、本管2の管軸13方向へ延びる長円形状をしている場合、縁部被覆部材55は、開口部8の長円形状の縁部全周を覆うように取付けるようにしても良い。ここでは、開口部8の長円形状の縁部のうちの図中左側(本管2の管軸13に対して分岐口基部22の軸線14が成す角度が鈍角となっている側)の半円弧状の部分のみを、この部分に対応する平面視ほぼ半円形状に曲折された縁部被覆部材55で覆うようにしている。
この縁部被覆部材55は、この場合、例えば、図1に示すように、樹脂製の半円柱形状を有するものとされており、半円柱形状の平坦面が本管2の外側に向き、円柱面が本管2の内側に向くように配設されている。そして、この縁部被覆部材55には、上記縁部と対応する側面部分に、縁部へ差込むための切込部57が設けられている。これに対応させて、分岐管継手4の縁部被覆部材収容部56は、本管取付部5の縁部被覆部材55と対応する位置に形成される。この縁部被覆部材収容部56は、この場合、半円柱形状をした縁部被覆部材55の平坦面から切込部57までの厚み分程度の僅かな量の段差を有するものとされている。この縁部被覆部材収容部56は、分岐管継手4の肉厚をほぼ一定に保った状態で、肉厚増加や肉厚減少をほとんど伴うことなく本管2の外側へ向けて段差形成されている。
次に、この実施例の作用について説明する。
本管2の引込管への分岐部分3に分岐管継手4を取付ける場合、先ず、本管2に開口部8を形成する。次に、この開口部8の縁部に縁部被覆部材55を取付ける。そして、本管2の周面に対し、開口部8を覆うようにほぼ部分円筒面状をしたサドル7を添設状態で接着し、必要に応じ、本管2にサドル7をバンド固定する。そして、引込管接続用分岐部6を引込管に接続する。
この際、引込管接続用分岐部6における可撓性管部12が、分岐口部11に対して、予め接続固定されていない場合には、現場で接続する。なお、可撓性管部12は、小さな設置位置ズレに対しては有る程度有効であるが、その特性上、距離の調節については行うのが難しい。
そして、分岐管継手4に設置位置ズレがあって、しかも、可撓性管部12だけでは対応しきれないような場合に、回転機構21を用いて引込管接続用分岐部6の分岐口先端回転部23を回転させることにより、設置位置ズレの影響を吸収したり距離の調節を行ったりして、引込管を取付けるようにする。この回転機構21は、本管2の管軸13を基準として左右両方に大きく設置位置ズレがあるような場合に、特に、効果的である。
なお、本管取付部5を継手管とした場合には、この継手管を本管2の途中に介在させた後、上記と同様に、回転機構21を利用して、引込管接続用分岐部6を引込管に接続する。
このように、この実施例によれば、ケーブル類を収容する本管2から引込管への分岐部分3に対し、本管2に取付可能な本管取付部5と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部6とを有する分岐管継手4を設けた分岐管継手部構造において、引込管接続用分岐部6に、回転機構21を設けたことにより、分岐管継手4に設置位置ズレなどがあった場合でも、回転機構21の部分で設置位置ズレの影響を吸収したり距離を調節したりすることにより、引込管を容易に取付けることが可能となる。また、回転機構21は、構造が簡単であり安価に実施することができる。
この場合において、本管取付部5が、本管2の周面に添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドル7であり、サドル7に引込管接続用分岐部6が一体に設けられたものとしても良い。また、本管取付部5が、本管2の途中に介在可能な継手管であり、継手管に引込管接続用分岐部6が一体に設けられたものとしても良い。
そして、ケーブル類を収容する本管2から引込管への分岐部分3に対し、本管2に取付可能な本管取付部5と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部6とを有する分岐管継手4を設けた分岐管継手部構造において、分岐部分3として、本管2の周面に開口部8が形成され、本管取付部5が、本管2の周面に開口部8を覆うように添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドル7であり、開口部8の縁部の少なくとも一部に縁部被覆部材55を取付けると共に、サドル7の縁部被覆部材55と対応する位置に、縁部被覆部材55を収容可能な縁部被覆部材収容部56を設けたことにより、縁部被覆部材55を設けるという簡単な構成でケーブル類への損傷防止対策を確実に行わせることができる。また、縁部被覆部材収容部56は縁部被覆部材55を収容するだけの単純な形状で良いため、分岐管継手4の形状の単純化を得ることができ、設計・製造上有利である。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらの可能な組合せが含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる分岐管継手部構造の側方断面図である。 図1の回転機構の部分の拡大断面図である。 図1の作動状態などを示す図1とほぼ同様の側方断面図である。 図1の変形例の側方断面図である。 本管の分岐部分に形成された開口部を示す図である。
符号の説明
2 本管
3 分岐部分
4 分岐管継手
5 本管取付部
6 引込管接続用分岐部
7 サドル
8 開口部
21 回転機構
55 縁部被覆部材
56 縁部被覆部材収容部

Claims (4)

  1. ケーブル類を収容する本管から引込管への分岐部分に対し、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有する分岐管継手を取付けた分岐管継手部構造において、
    前記引込管接続用分岐部に、回転機構を設け、該回転機構が、前記本管取付部に一体に形成された分岐口基部の側に形成された円筒面状受部と、分岐口先端回転部の側に形成された、該円筒面状受部の内側に脱落防止部を介在させて摺接回転自在に嵌着される円筒面状差込部とを備え、引込管接続用分岐部の基部の軸線に対して角度を有する回転軸を中心として周方向に連続的に回転し得るものであることを特徴とする分岐管継手部構造。
  2. 前記本管取付部が、本管の周面に添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドルであり、該サドルに引込管接続用分岐部が一体に設けられたことを特徴とする請求項1記載の分岐管継手部構造。
  3. 前記本管取付部が、本管の途中に介在可能な継手管であり、該継手管に引込管接続用分岐部が一体に設けられたことを特徴とする請求項1記載の分岐管継手部構造。
  4. ケーブル類を収容する本管から引込管への分岐部分に対し、本管に取付可能な本管取付部と、引込管に接続可能な引込管接続用分岐部とを有する分岐管継手を取付けた分岐管継手部構造において、
    前記分岐部分として、本管の周面に開口部が形成され、
    前記本管取付部が、本管の周面に前記開口部を覆うように添設可能なほぼ部分円筒面状をしたサドルであり、
    前記開口部の縁部の少なくとも一部に、接触によるケーブル類の損傷を防止可能な縁部被覆部材を取付けると共に、
    前記サドルの縁部被覆部材と対応する位置に、縁部被覆部材を収容可能な縁部被覆部材収容部を設けたことを特徴とする分岐管継手部構造。
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