JP2019004692A - ケーブル保護管用継手及びケーブル保護管路 - Google Patents
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Abstract
Description
または、上述のケーブル保護管用継手において、前記突出部は湾曲形状を有し、前記突出部の径方向外側から径方向内側に向かって押されることによって、前記第三拡径管に挿入された前記ケーブル保護管が変形可能とされていてもよい。
突出部によって第三拡径管に挿入されたケーブル保護管が変形可能とされている場合であっても、突出部によって押されたケーブル保護管が変形可能であれば、上述のように管路を曲げる方向にかかった力や衝撃等が良好に吸収され、ケーブル保護管及びケーブル保護管内に収容されたケーブルの変形や破損が防止される。
D・(sinθ・tanθ+cosθ)+2・x・tanθ … (1)
D:前記ケーブル保護管の外径
θ:前記ケーブル保護管と前記ケーブル保護管用継手との最大曲げ角度
x:前記第一膨出部側の回転中心から当該位置までの軸線方向の距離
R=(L・cosθ+S)/(2・sinθ) … (2)
なお、ケーブル1の種類等に応じて、さや管2は省略される場合がある。また、フリーアクセス管として使用される場合にも、さや管2は省略され、ケーブル保護管5の外面には分岐継手が設けられ、フリーアクセス管の呼び径は100(外径約114mm)から150(外径約165mm)とされている。ケーブル1はケーブル保護管5の内部に収容されることで、地中の土砂等から隔離及び保護されている。
このさや管2は、継手21の内部で連続している。継手21の内部で連続とは、例えば、ケーブル保護管5どうしを連結している継手21の内部において、一本のさや管2が接合部なく連続していること、または、継手21の内部において、さや管2どうしが接着剤または嵌合によって連結されていることである。これらによって、一つのケーブル保護管5から他のケーブル保護管5までさや管2が連続している状態となる。
また、図11に示す継手21Dのように、突出部48が周方向に2つ設けられていてもよい。
さらに、図12および図13に示す継手21Eのように、突出部48が周方向に3つ設けられていてもよい。
また、図16および図17に示す継手21Gのように、突出部48が径方向に延びるピン48pによって形成されていてもよい。ピン48pにおける径方向の内側に位置する端面は、頂部48tを形成している。頂部48tは、径方向の内側に向けて凸となる球面状に形成されている。
図20および図22に示すように、ケーブル保護管路4A、4Bでは、一組のケーブル保護管5および継手21を、ケーブル保護管路4A、4Bを構成する一単位(以下、構成単位100ともいう)と捉えることができる。この場合において、一組のケーブル保護管5および継手21(構成単位100)の有効長Nを、一組のケーブル保護管5および継手21のうち、ケーブル保護管路4A、4Bの長さに寄与する部分の長さとする。言い換えると、一組のケーブル保護管5および継手21が互いに組み合わされた状態で、構成単位100がJ21方向になす長さを有効長Nとする。有効長Nは、ケーブル保護管5および継手21の各長さの和から、両者が互いに組み合わされた状態で重複する部分の長さを除いた長さである。例えば、有効長Nが1mの場合であって、一対のケーブル保護管5の相対的な曲がり角度θ´が、最大11.5°の場合、曲率半径Rが5mの曲線Cを形成することができる。また、有効長Nが2mの場合であって、一対のケーブル保護管5の相対的な曲がり角度θ´が、最大11.5°の場合、曲率半径Rが10mの曲線Cを形成することができる。なお、従来の曲管の有効長が概ね1mであることから、施工性の観点からは、有効長Nが1m程度であることが好ましい。
継手21の有効長Sは、弾性部材71、72間の距離である。言い換えると、継手21の有効長Sは、その継手21の一端および他端それぞれにおける回転中心P間の距離である。有効長Sは、製造上の制約から、継手21内に挿入されるケーブル保護管5の外径に依存し得る。そのため、ケーブル保護管5が呼び径の大きなボディ管である場合には、有効長Sは400mm以上1000mm以下とされ、400mm以上600mm以下であることが好ましく、ケーブル保護管5がフリーアクセス管である場合には、200mm以上500mm以下とされ、200mm以上450mm以下であることが好ましい。
ケーブル保護管5の有効長Lは、有効長Nから有効長Sを引いた長さである。言い換えると、ケーブル保護管5の有効長Lは、そのケーブル保護管5を間に挟む一対の継手21それぞれにおける回転中心P間の距離である。
R=(L・cosθ+S)/(2・sinθ) … (2)
なお上記(2)式において、θは、継手21の軸線J21とケーブル保護管5Bの軸線J5Bとのなす角度(狭角)を指す。言い換えると、θは、継手21とケーブル保護管5Bとの相対的な曲げ角度を指す。具体的には、θ´が11.5°の場合、θはその半分の5.75°となる。
有効長Nを1000mm(1m)とした場合であって、ケーブル保護管5がφ100である場合、例えば、有効長Sを388mmし、有効長Lを612mmとすることで、曲率半径Rを5mとすることができる。
また、ケーブル保護管5がφ150である場合、例えば、有効長Sを420mmし、有効長Lを580mmとすることで、曲率半径Rを5mとすることができる。
また、ケーブル保護管5がφ200である場合、例えば、有効長Sを470mmし、有効長Lを530mmとすることで、曲率半径Rを5mとすることができる。
また、ケーブル保護管5がφ250である場合、例えば、有効長Sを498mmし、有効長Lを502mmとすることで、曲率半径Rを5mとすることができる。
D・(sinθ・tanθ+cosθ)+2・x・tanθ … (1)
D:ケーブル保護管5の外径
θ:上記(a)、(b)についてケーブル保護管5Aと継手21との最大曲げ角度、上記(c)、(d)についてケーブル保護管5Bと継手21との最大曲げ角度
x:上記(a)、(b)について第一膨出部61側の回転中心P1から当該位置までのJ21方向の距離、上記(c)、(d)について第二膨出部62側の回転中心P2から当該位置までのJ21方向の距離
上述した継手21Hにおいて、第二拡径管42および第四拡径管44の各端の内径d0、第一縮径管51の端の内径d1、第二縮径管52の端の内径d2は、上記(1)式ではそれぞれ、d0=174mm、d1=190mm、d2=200mmと求められる。例えば、これらの各内径を各位置における上限値として、継手21Hを設計することで、最大曲げ角度θを5.75°以下(最大曲げ角度θ´を11.5°以下)とすることができる。このように、例えば、これらの各内径を各位置における基準値(例えば上限値や下限値)として、継手21を設計することができる。
Claims (10)
- ケーブル保護管同士を連結可能に構成されたケーブル保護管用継手であって、
所定の内径を有し、軸線方向に沿って延びる短管と、
前記短管の一端から軸線方向に沿って前記短管から離間する方向に第一拡径端まで進むに従って径方向の外側に向けて漸次拡径する第一拡径管と、
前記第一拡径端から軸線方向に沿って前記短管から離間する方向に第一縮径端まで進むに従って径方向の内側に向けて漸次縮径する第一縮径管と、
前記第一縮径端に連接され、且つ径方向の外側に向けて膨出する第一膨出部と、
前記第一膨出部の前記第一縮径端側とは反対側の端から軸線方向に沿って前記短管から離間する方向に第二拡径端まで進むに従って径方向の外側に向けて漸次拡径する第二拡径管と、
前記短管の他端に対して軸線方向に沿って前記短管から離間する方向に第三拡径端まで進むに従って径方向の外側に向けて拡径する第三拡径管と、
前記第三拡径端から軸線方向に沿って前記短管から離間する方向に第二縮径端まで進むに従って径方向の内側に向けて漸次縮径する第二縮径管と、
前記第二縮径端に連接され、且つ径方向の外側に向けて膨出する第二膨出部と、
前記第二膨出部の前記第二縮径端側とは反対側の端から軸線方向に沿って前記短管から離間する方向に第四拡径端まで進むに従って径方向の外側に向けて漸次拡径する第四拡径管と、を備え、
前記短管の内径は前記ケーブル保護管の内径より大きく且つ前記ケーブル保護管の外径より小さく、
前記短管の一端と前記短管の他端から前記第三拡径管の前記第三拡径端までにおいて最も内径が小さい箇所との間隔が0.01m以上1m以下であり、
前記第一膨出部及び前記第二膨出部の内側に弾性部材が設けられていることを特徴とするケーブル保護管用継手。 - 前記第三拡径端の近傍において周方向の少なくとも一部に径方向の内側に向けて突出する突出部が設けられている請求項1に記載のケーブル保護管用継手。
- ケーブル保護管同士を連結するケーブル保護管用継手であって、
内径が前記ケーブル保護管の内径より大きく且つ前記ケーブル保護管の外径より小さい短管と、
前記短管の両端のうち、軸線方向に沿う一方側に位置する一端から前記一方側に延びる第一挿入部と、
前記短管の両端のうち、軸線方向に沿う他方側に位置する他端から前記他方側に延びる第二挿入部と、を備え、
前記第一挿入部は、
前記短管の一端から前記一方側に進むに従って漸次拡径する第一拡径管と、
前記第一拡径管から前記一方側に進むに従って漸次縮径する第一縮径管と、
前記第一縮径管における前記一方側の端に連結され、且つ径方向の外側に向けて膨出する第一膨出部と、
前記第一膨出部から前記一方側に進むに従って漸次拡径する第二拡径管と、を備え、
前記第二挿入部は、
前記短管の他端から前記他方側に進むに従って漸次拡径する第三拡径管と、
前記第三拡径管から前記他方側に進むに従って漸次縮径する第二縮径管と、
前記第二縮径管における前記他方側の端に連結され、且つ径方向の外側に向けて膨出する第二膨出部と、
前記第二膨出部から前記他方側に進むに従って漸次拡径する第四拡径管と、を備え、
前記短管の一端と、前記第二挿入部において最も内径が小さい箇所と、の間の軸線方向の間隔が0.01m以上1m以下であり、
前記第一膨出部及び前記第二膨出部の内側に弾性部材が設けられていることを特徴とするケーブル保護管用継手。 - 前記第二挿入部における周方向の少なくとも一部に径方向の内側に向けて突出する突出部が設けられ、
前記第二挿入部において最も内径が小さい箇所は、前記突出部によって形成されている請求項3に記載のケーブル保護管用継手。 - 前記突出部は湾曲形状を有し、径方向内側から径方向外側に向かって押されることによって径方向の外側に突出するように変形可能とされている請求項2または4に記載のケーブル保護管用継手。
- 前記突出部は湾曲形状を有し、前記突出部の径方向外側から径方向内側に向かって押されることによって、前記第三拡径管に挿入された前記ケーブル保護管が変形可能とされている請求項2または4に記載のケーブル保護管用継手。
- 前記第一縮径管において前記第一膨出部側の回転中心から軸線方向に連続する一定の範囲、および、前記第二拡径管において前記第一膨出部側の回転中心から軸線方向に連続する一定の範囲では、これらの範囲におけるいずれの位置においても、当該位置における内径dが、下記(1)式で求められる値である請求項1から6のいずれか一項に記載のケーブル保護管用継手。
D・(sinθ・tanθ+cosθ)+2・x・tanθ … (1)
D:前記ケーブル保護管の外径
θ:前記ケーブル保護管と前記ケーブル保護管用継手との最大曲げ角度
x:前記第一膨出部側の回転中心から当該位置までの軸線方向の距離 - 請求項1から請求項7の何れか一項に記載のケーブル保護管用継手の前記短管の一方側に一方の前記ケーブル保護管が挿入され、前記短管の他方側に他方の前記ケーブル保護管が挿入されていることを特徴とするケーブル保護管路。
- 前記ケーブル保護管の有効長Lと、前記ケーブル保護管用継手の有効長Sと、前記ケーブル保護管と前記ケーブル保護管用継手との最大曲げ角度θと、に基づいて下記(2)式によって算出される曲率半径Rが、5m以上である請求項8に記載のケーブル保護管路。
R=(L・cosθ+S)/(2・sinθ) … (2) - 前記ケーブル保護管または前記ケーブル保護管用継手に配置される分岐継手を更に備え、
前記ケーブル保護管または前記ケーブル保護管用継手のうちの少なくとも一方には、前記分岐継手の長さ以上の直線部分が設けられている請求項8または請求項9に記載のケーブル保護管路。
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