JP2023150424A - 継手及び配管構造 - Google Patents

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浩幸 澤田
Hiroyuki Sawada
茂雄 竹村
Shigeo Takemura
正治 鈴鹿
Masaharu Suzuka
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Abstract

【課題】管路方向を調節自在で、ケーブル等を挿通しやすい継手及び配管構造を提供できる。【解決手段】継手30は、第1保護管10と第2保護管20とを接続する。継手30は、一端に第1保護管10を通す第1受口31aを有し、他端に第1嵌合部33を有する、第1管軸D1に沿って延びる管状の第1部材31を備える。継手30は、一端に第2保護管20を通す第2受口32aを有し、他端に第2嵌合部34を有する、第2管軸D2に沿って延びる管状の第2部材32を備える。第1嵌合部33と第2嵌合部34とは嵌合されており、第1部材31と第2部材32とは、第1管軸D1と第2管軸D2との交点Xを中心に所定の屈曲角度θで相対的に回動自在である。交点Xから第1受口31aの端部までの距離L1、及び、交点Xから第2受口32aの端部までの距離L2は、40mm以上250mm以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、継手及び配管構造に関する。
従来、ケーブルを保護する保護管の配管構造において、管路方向を調節自在な、保護管同士を継手で連結した配管構造があった(特許文献1から特許文献3参照)。
特開2017-163627号公報 特開2017-198338号公報 特開2020-014290号公報
従来の管路方向を調節自在な配管構造は、保護管同士を継手で連結した構造であった。そのため、管路方向が屈曲している状態の配管構造では、継手の内方で、保護管同士の端部間に段差が生じ、円形断面を有する線状のケーブル又は配管構造に挿通するケーブルを模擬した外径及び長さを有する直円柱形状の導通試験用の試験棒(以下、ケーブル等という。)を挿通しにくくなる場合があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、管路方向を調節自在で、ケーブル等を挿通しやすい継手及び配管構造を提供することを目的とする。
上述の課題を解決する手段は、次のとおりである。
(1)本発明の一態様に係る継手は、第1保護管と第2保護管とを接続する継手であって、一端に前記第1保護管を通す第1受口を有し、他端に第1嵌合部を有する、第1管軸に沿って延びる管状の第1部材と、一端に前記第2保護管を通す第2受口を有し、他端に第2嵌合部を有する、第2管軸に沿って延びる管状の第2部材と、を備え、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは嵌合されており、前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1管軸と前記第2管軸との交点を中心に所定の屈曲角度で相対的に回動自在であり、前記交点から前記第1受口の端部までの距離、及び、前記交点から前記第2受口の端部までの距離は、40mm以上250mm以下である。
(2)上記(1)において、前記屈曲角度を規制する規制部を有してよい。
(3)上記(1)又は(2)において、前記第1嵌合部は、外周面に第1球面を有し、前記第2嵌合部は、内周面に第2球面を有し、前記第1球面と前記第2球面とは摺動自在に接してよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記第1嵌合部は、前記第1管軸を中心とする周方向に沿って環状に延び、前記第1管軸に沿って前記第2部材に向けて突出するリング状突起を有し、前記第2嵌合部は、前記第2管軸を中心とする周方向に沿って環状に延び、前記第2管軸に沿って前記第1部材から離から遠ざかる方向に窪む環状溝を有し、前記リング状突起と前記環状溝とは嵌合してよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記交点から第1受口の端部までの距離と、交点から第2受口の端部までの距離とは、同じであってよい。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記継手に対する前記第1保護管及び前記第2保護管の交点に向かう方向への相対移動を規制するストッパを備え、前記ストッパは、前記交点より前記第1受口側であって前記第1受口の端部から40mm以上離れた位置に配置される第1ストッパと、前記交点より前記第2受口側であって前記第2受口の端部から40mm以上離れた位置に配置される第2ストッパと、を有してよい。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記第1部材と前記第1保護管との間に配置される第1シールリングと、前記第2部材と前記第2保護管との間に配置される第2シールリングを有してよい。
(8)上記(7)において、前記交点から前記第1シールリングまでの距離、及び、前記交点から前記第2シールリングまでの距離は、40mm以上250mm以下であってよい。
(9)本発明の一態様に係る配管構造は、前記第1保護管と、前記第2保護管と、上記(1)から(8)のいずれかの継手を含み、前記第1保護管と前記第2保護管とを備え、前記第1保護管の他端は、前記交点より前記第1受口側に配置され、前記第2保護管の他端は、前記交点より前記第2受口側に配置される。
本発明によれば、管路方向を調節自在で、ケーブル等を挿通しやすい継手及び配管構造を提供できる。
管路方向が真っ直ぐな状態の第1実施形態に係る継手を示す説明図である。 管路方向が屈曲した状態の第1実施形態に係る継手を示す説明図である。 管路方向が屈曲した状態の第1実施形態に係る配管構造を示す説明図である。 管路方向が真っ直ぐな状態の第2実施形態に係る継手を示す説明図である。 管路方向が屈曲した状態の第2実施形態に係る継手を示す説明図である。 図5におけるA部詳細説明図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、第1実施形態に係る継手30及び配管構造1を説明する。
図1は、管路方向Dが真っ直ぐな状態の第1実施形態に係る継手30を示す説明図である。図2は、管路方向Dが屈曲した状態の第1実施形態に係る継手30を示す説明図である。図3は、管路方向Dが屈曲した第1実施形態に係る配管構造1を示す説明図である。なお、図1から図3は、管路方向D(第1部材31の第1管軸D1及び第2部材32の第2管軸D2)を含む断面を示している。
(配管構造)
図1から図3に示すように、第1実施形態に係る配管構造1は、第1保護管10と、第2保護管20と、を備える継手30を含んでいる。第1保護管10の他端は、交点Xより第1受口31a側に配置されている。第2保護管20の他端は、交点Xより第2受口32a側に配置されている。これにより、継手30を屈曲させた際に、第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間に、ケーブル等の導通を妨げるような段差を生じさせないようにできる。
配管構造1は、第1保護管10と第2保護管20とを継手30で連結した配管構造1を、複数連結されたものであってよい。配管構造1は、保護管と継手30とを交互に並べて連結されたものであってよい。第1保護管10、第2保護管20又は継手30のそれぞれの長さ(管軸に沿う寸法)は、配管構造1によって形成される管路(管軸に沿って内方に形成される、ケーブル等が通る円柱状の空間)に通されるケーブル等の外径、曲率、角度や、管路の内径、曲率、角度に応じて適宜設定される。例えば、図3に示すように、配管構造1は、第2保護管20、継手30、第1保護管10、継手30、第2保護管20の順で、これらを連結してもよい。これにより、所望の曲率で所望の角度を有する管路を形成した配管構造1にできる。
第1保護管10又は第2保護管20は、内径、外径及び肉厚が管軸に沿って一律な、いわゆる直管であってよい。第1保護管10と第2保護管20とは、同じサイズであってよい。第1保護管10と第2保護管20とを継手30を介して連結することにより、第1保護管10又は第2保護管20が直管であっても、配管構造1の内方に、曲がったケーブル等を挿通及び配置可能な屈曲した管路を形成できる。
(継手)
図1から図3に示すように、第1実施形態に係る継手30は、第1保護管10と第2保護管20とを接続する継手30である。
継手30は、一端に第1保護管10を通す第1受口31aを有し、他端に第1嵌合部33を有する、第1管軸D1に沿って延びる管状の第1部材31を備えている。継手30は、一端に第2保護管20を通す第2受口32aを有し、他端に第2嵌合部34を有する、第2管軸D2に沿って延びる管状の第2部材32と、を備えている。
そして、第1嵌合部33と第2嵌合部34とは嵌合されており、第1部材31と第2部材32とは、第1管軸D1と第2管軸D2との交点Xを中心に所定の屈曲角度θで相対的に回動自在である。
ここで、交点Xから第1受口31aの端部までの距離L1、及び、交点Xから第2受口32aの端部までの距離L2は、40mm以上250mm以下である。このため、継手30に対して、第1保護管10及び第2保護管20を、交点Xを超えることなく、適切な量だけ挿通して重ねた状態にできる。これにより、継手30と第1保護管10及び第2保護管20との間における、接着による接合強度又は地震時に想定される変位に対する追従性を確保しつつ、5m程度の曲率半径に沿う管路を形成できる。また、第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間にケーブル等の導通を妨げる段差を生じさせることなく、管路方向Dを屈曲させることができる。よって、管路方向Dを調節自在で、ケーブル等を挿通しやすい配管構造1を提供できる。
交点Xから第1受口31aの端部までの距離L1と、交点Xから第2受口32aの端部までの距離L2とは、同じであることが好ましい。これにより、第1部材31の長さと第2部材32の長さとが同じ場合に、第1保護管10と第2保護管20の一方が交点Xを超えてしまい、第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21とが対向する部分に、ケーブル等の通過を妨げるような段差を生じさせないようにできる。
(第1部材)
第1部材31は、管状体である。第1部材31は、第1管軸D1に沿って延びる、第1管軸D1を中心とする回転体である。第1部材31は、一端に第1保護管10を通す第1受口31aを有している。第1部材31は、他端に、第2部材32の第2嵌合部34に嵌合する第1嵌合部33を有している。このように、第1嵌合部33は第2嵌合部34に嵌合した状態で回動自在になっている。継手30は、第1嵌合部33及び第2嵌合部34で回動自在になっている。これにより、継手30は、第1部材31の第1管軸D1と第2部材32の第2管軸D2とのなす屈曲角度θを変更して、管路方向Dを屈曲させることができる。
ここで、第1嵌合部33は、外周面に第1球面33mを有してよい。第1球面33mと第2球面34fとは摺動自在に接している。これにより、第2部材32に対して第1部材31を、交点Xを中心として、三次元的に回動自在にでき、管路方向Dを屈曲させることができる。
(第2部材)
第2部材32は、管状体である。第2部材32は、第2管軸D2に沿って延びる、第2管軸D2を中心とする回転体である。第2部材32は、一端に第2保護管20を通す第2受口32aを有している。第2部材32は、他端に、第1部材31の第1嵌合部33に嵌合する第2嵌合部34を有している。このように、第2嵌合部34は第1嵌合部33に嵌合した状態で回動自在になっている。継手30は、第1嵌合部33及び第2嵌合部34で回動自在になっている。これにより、継手30は、第1部材31の第1管軸D1と第2部材32の第2管軸D2とのなす屈曲角度θを変更して、管路方向Dを屈曲させることができる。
ここで、第2嵌合部34は、内周面に第2球面34fを有してよい。第1球面33mと第2球面34fとは摺動自在に接している。これにより、第1部材31に対して第2部材32を、交点Xを中心として、三次元的に回動自在にでき、管路方向Dを屈曲させることができる。
なお、継手30の外部から水や砂の侵入を防ぐため、第1球面33mと第2球面34fとの間にはゴムリングなどのシール部材を配置することが好ましく、第1嵌合部33の外周面である第1球面33mまたは第2篏合部34の内周面である第2球面34fにシール部材を配置するための凹部を設けてもよい。
(規制部)
継手30は、屈曲角度θを規制する規制部40を有していることが好ましい。
規制部40は、図2に示すように、第2部材32の内面から内方に突出する突起であってよい。規制部40は、第2球面34fの端に配置されている。第2球面34fが第1球面33mに対して摺動して相対的に回動すると、第1部材31(第1嵌合部33)の端部が規制部40に当たり、それ以上の回動を規制する。規制部40により、第1部材31と第2部材32とが相対的に回動できる角度範囲は、屈曲角度θと同等となっている。このように、継手30は、屈曲角度θを規制する規制部40を有している。これにより、継手30に挿通されている第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間に、ケーブル等の挿通を妨げる段差が生じるほど大きな角度で、継手30が屈曲しないようにできる。
ケーブルが電力ケーブルである場合には、外径が管路の内径より10mm小さく、かつ長さが400mmの導通試験棒が通過することが求められ、この場合の屈曲角度θの上限としては、5.8°であることが好ましく、0°以上5.8°の範囲で屈曲可能なことが好ましい。長さ500mmの保護管と5.75°で屈曲させた継手30とを組み合わせることで曲率を5mRの配管構造1とすることができ、かつ、導通試験棒を支障なく通過させることができる。なお、曲率が5mRの配管構造1とする場合、有効長1mに対し継手30を複数個使用する場合には屈曲角度θの上限は5.8°よりも小さくてもよく、屈曲角度θの範囲としては0°以上3.9°以下としてもよく、0°以上2.9°以下としてもよい。
規制部40としては、上記のような屈曲角度θの範囲となるように配置すればよく、形状や位置などは特に限定されない。
(ストッパ)
継手30は、継手30に対する第1保護管10及び第2保護管20の交点Xに向かう方向への相対移動を規制するストッパ50を備えてよい。
ストッパ50は、交点Xより第1受口31a側であって第1受口31aの端部から40mm以上離れた位置に配置される第1ストッパ51と、交点Xより第2受口32a側であって第2受口32aの端部から40mm以上離れた位置に配置される第2ストッパ52と、を有していてよい。特に、継手30と第1保護管10および第2保護管20とが接着剤により接着接合される場合、継手30と各保護管との接着強度は、継手30の受口への保護管の挿入長さ(すなわち、受口の端部からストッパまでの距離)と保護管の呼び径に依存するため、保護管の呼び径が大きい場合には接着剤が塗布され接着される保護管の継手への挿入長さを大きくする必要がある。
そのため、保護管の外径が90mm以下の場合には受口の端部からストッパ50までの距離は40mm以上が好ましく、保護管の外径が90mmより大きく130mm以下の場合には受口の端部からストッパまでの距離は50mm以上が好ましく、保護管の外径が130mmより大きく160mm以下の場合には受口の端部からストッパまでの距離は65mm以上が好ましく、保護管の外径が160mmより大きく200mm以下の場合には受口の端部からストッパまでの距離は80mm以上が好ましい。
継手30が後述するシールリング61、62を有する場合には、ストッパ50はシールリング61、62から50mm以上離れた位置としてもよい。これにより、第1保護管10及び第2保護管20を、継手30の第1部材31及び第2部材32のそれぞれに、交点Xを超えないように適切な量で挿入できる。よって、継手30を屈曲させても、第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間に、ケーブル等の導通を妨げるような段差を生じさせないようにできる。また、継手30に対する第1保護管10及び第2保護管20の挿入量の施工管理をしやすくできる。
(シールリング)
継手30は、第1部材31と第1保護管10との間に配置される第1シールリング61と、第2部材32と第2保護管20との間に配置される第2シールリング62と、を有してよい。第1シールリング61及び第2シールリング62は、例えば、ゴム輪であってよい。第1シールリング61及び第2シールリング62は、それぞれ、第1部材31又は第2部材32に形成される環状溝に嵌るようにして配置されていてよい。これにより、継手30と、第1保護管10及び第2保護管20との間のシール(水密性又は気密性)を確保できる。
また、第1シールリング61及び第2シールリング62は、管路方向Dを中心とする半径方向に圧縮された状態で配置されてもよい。圧縮された第1シールリング61及び第2シールリング62による弾性力により、第1部材31の内面と第1保護管10の外面との間、及び、第2部材32の内面と第2保護管20の外面との間のそれぞれに、摩擦を作用させることができる。よって、継手30からの第1保護管10又は第2保護管20の不意の抜け出しを抑制できる。
図1に示すように、交点Xから第1シールリング61までの距離L3、及び、交点Xから第2シールリング62までの距離L4は、40mm以上250mm以下であることが好ましい。距離L3又は距離L4は、50mm以上250mm以下であってもよい。このため、継手30に対して、第1保護管10及び第2保護管20を、交点Xを超えることなく、適切な量だけ挿通して重ねた状態にできる。これにより、継手30と第1保護管10及び第2保護管20との間における、接着による接合強度又は地震時に想定される変位に対する追従性を確保しつつ、5m程度の曲率半径に沿う管路を形成できる。また、第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間にケーブル等の導通を妨げる段差を生じさせることなく、管路方向Dを屈曲させることができる。よって、管路方向Dを調節自在で、ケーブル等を挿通しやすい配管構造1を提供できる。
(作用)
図3に示すように、第1保護管10及び第2保護管20を継手30に、適切な長さで挿入して、配管構造1を組み立てる。この際、適宜、配管構造1に導通されるケーブル等の曲率及び曲げ角度に応じて、連結する部材(第1保護管10、第2保護管20及び継手30)のそれぞれの長さ、連結する部材の順番、連結する部材の組み合わせ及び連結する部材の数を設定する。
図1に示すように、組み立てられた配管構造1の管路(管路方向Dに沿う空間)を、第1保護管10の第1管軸D1と第2保護管20の第2管軸D2とを同じ直線上に揃えて管路方向Dを真っ直ぐにした状態から、図3に示すように、所定の曲率(例えば、5m)で曲がったケーブル等を通すための管路を形成するため、第1保護管10の第1管軸D1と第2保護管20の第2管軸D2とを交差させて管路方向Dを屈曲角度θで屈曲した状態にする。すると、第1部材31(第1嵌合部33)の端部が第2部材32に形成された規制部40に係止されて、それ以上の回動を規制される。これにより、配管構造1によって形成される管路に、ケーブル等を挿通する際の障害となるような段差が形成されることを排除でき、ケーブル等を挿通しやすくできる。
(第2実施形態)
次に、図面を参照し、第2実施形態に係る継手30及び配管構造1を説明する。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通する機能を有する特徴部には、同じ符号が付される場合がある。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通する機能を有する特徴部の説明は、省略される場合がある。
図4は、管路方向Dが真っ直ぐな状態の第2実施形態に係る継手30を示す説明図である。図5は、管路方向Dが屈曲した状態の第2実施形態に係る継手30を示す説明図である。図6は、図5におけるA部詳細説明図である。なお、図4から図6は、管路方向D(第1保護管10の第1管軸D1及び第2保護管20の第2管軸D2)を含む断面を示している。
(配管構造)
図4及び図5に示すように、第2実施形態に係る配管構造1は、第1実施形態に係る配管構造1と同様に、第1保護管10と、第2保護管20と、を備える継手30を含んでいる。
(継手)
第2実施形態に係る継手30は、第1実施形態に係る継手30と同様に、第1保護管10と第2保護管20とを接続する継手30である。
継手30は、一端に第1保護管10を通す第1受口31aを有し、他端に第1嵌合部33を有する、第1管軸D1に沿って延びる管状の第1部材31を備えている。継手30は、一端に第2保護管20を通す第2受口32aを有し、他端に第2嵌合部34を有する、第2管軸D2に沿って延びる管状の第2部材32と、を備えている。
そして、第1嵌合部33と第2嵌合部34とは嵌合されており、第1部材31と第2部材32とは、第1管軸D1と第2管軸D2との交点Xを中心に所定の屈曲角度θで相対的に回動自在である。
ここで、交点Xから第1受口31aの端部までの距離L1、及び、交点Xから第2受口32aの端部までの距離L2は、40mm以上250mm以下である。
ここで、第2実施形態に係る第1嵌合部33は、第1管軸D1を中心とする周方向に沿って環状に延び、第1管軸D1に沿って第2部材32に向けて突出するリング状突起33Pを有している。
第2嵌合部34は、第2管軸D2を中心とする周方向に沿って環状に延び、第2管軸D2に沿って第1部材31から離から遠ざかる方向に窪む環状溝34Qを有している。そして、リング状突起33Pと環状溝34Qとは嵌合している。このように、継手30は、第1嵌合部33及び第2嵌合部34で回動自在になっている。これにより、継手30は、第1部材31の第1管軸D1と第2部材32の第2管軸D2とのなす屈曲角度θを変更して、管路方向Dを屈曲させることができる。なお、継手30の外部から水や砂の侵入を防ぐため、リング状突起33Pの内外周面と環状溝34Qの表面との間にゴムリングなどのシール部材が配置されていることが好ましく、第2嵌合部34の内外周面または第2篏合部34の環状溝34Qの表面にシール部材を配置するための凹部を設けてもよい。
(規制部)
継手30は、屈曲角度θを規制する規制部40を有していることが好ましい。
第2実施形態に係る規制部40は、第1実施形態に係る規制部40とは異なり、図6に示すように、第2部材32の環状溝34Qから内方に突出する突起であってよい。第1部材31のリング状突起33Pの先端は、頭部と基部との間に、対応するくびれ部33Gを有していてよい。図4に示すように、管路方向Dが真っ直ぐである状態から、第2部材32に対して第1部材31が回動すると、図5に示すように、周方向の一部において、リング状突起33Pが環状溝34Qから抜け出る方向に移動していく。そして、図6に示すように、環状溝34Qに形成された規制部40に、リング状突起33Pに形成されたくびれ部33Gが係止される。ここで、規制部40とくびれ部33Gとの形成により、更に抜け出そうとする力に対する抵抗力が増加する。これにより、規制部40は、それ以上の第1部材31と第2部材32との相対的な回動を規制する。このように、継手30は、屈曲角度θを規制する規制部40を有している。これにより、継手30に挿通されている第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間に、ケーブル等の挿通を妨げる段差が生じるほど大きな角度で、継手30が屈曲しないようにできる。
以上説明したように、実施形態に係る継手30は、第1保護管10と第2保護管20とを接続する。継手30は、一端に第1保護管10を通す第1受口31aを有し、他端に第1嵌合部33を有する、第1管軸D1に沿って延びる管状の第1部材31を備える。継手30は、一端に第2保護管20を通す第2受口32aを有し、他端に第2嵌合部34を有する、第2管軸D2に沿って延びる管状の第2部材32を備える。第1嵌合部33と第2嵌合部34とは嵌合されており、第1部材31と第2部材32とは、第1管軸D1と第2管軸D2との交点Xを中心に所定の屈曲角度θで相対的に回動自在である。交点Xから第1受口31aの端部までの距離L1、及び、交点Xから第2受口32aの端部までの距離L2は、40mm以上250mm以下である。これにより、継手30と第1保護管10及び第2保護管20との間における、接着による接合強度又は地震時に想定される変位に対する追従性を確保しつつ、5m程度の曲率半径に沿う管路を形成できる。また、第1保護管10の第1端部11と第2保護管20の第2端部21との間にケーブル等の導通を妨げる段差を生じさせることなく、管路方向Dを屈曲させることができる。よって、管路方向Dを調節自在で、ケーブル等を挿通しやすい配管構造1を提供できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。また、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 配管構造
10 第1保護管
11 第1端部
20 第2保護管
21 第2端部
30 継手
31 第1部材
31a 第1受口
32 第2部材
32a 第2受口
33 第1嵌合部
33G くびれ部
33m 第1球面
33P リング状突起
34 第2嵌合部
34f 第2球面
34Q 環状溝
40 規制部
50 ストッパ
51 第1ストッパ
52 第2ストッパ
61 第1シールリング
62 第2シールリング
D 管路方向
D1 第1管軸
D2 第2管軸
L1,L2,L3,L4 距離
X 交点
θ 屈曲角度

Claims (9)

  1. 第1保護管と第2保護管とを接続する継手であって、
    一端に前記第1保護管を通す第1受口を有し、他端に第1嵌合部を有する、第1管軸に沿って延びる管状の第1部材と、
    一端に前記第2保護管を通す第2受口を有し、他端に第2嵌合部を有する、第2管軸に沿って延びる管状の第2部材と、を備え、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とは嵌合されており、
    前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1管軸と前記第2管軸との交点を中心に所定の屈曲角度で相対的に回動自在であり、
    前記交点から前記第1受口の端部までの距離、及び、前記交点から前記第2受口の端部までの距離は、40mm以上250mm以下である継手。
  2. 前記屈曲角度を規制する規制部を有する
    請求項1に記載の継手。
  3. 前記第1嵌合部は、外周面に第1球面を有し、
    前記第2嵌合部は、内周面に第2球面を有し、
    前記第1球面と前記第2球面とは摺動自在に接する
    請求項1又は請求項2に記載の継手。
  4. 前記第1嵌合部は、前記第1管軸を中心とする周方向に沿って環状に延び、前記第1管軸に沿って前記第2部材に向けて突出するリング状突起を有し、
    前記第2嵌合部は、前記第2管軸を中心とする周方向に沿って環状に延び、前記第2管軸に沿って前記第1部材から離から遠ざかる方向に窪む環状溝を有し、
    前記リング状突起と前記環状溝とは嵌合する
    請求項1又は請求項3のいずれか1項に記載の継手。
  5. 前記交点から第1受口の端部までの距離と、交点から第2受口の端部までの距離とは、同じである
    請求項1又は請求項4のいずれか1項に記載の継手。
  6. 前記継手に対する前記第1保護管及び前記第2保護管の交点に向かう方向への相対移動を規制するストッパを備え、
    前記ストッパは、前記交点より前記第1受口側であって前記第1受口の端部から40mm以上離れた位置に配置される第1ストッパと、前記交点より前記第2受口側であって前記第2受口の端部から40mm以上離れた位置に配置される第2ストッパと、を有する
    請求項1又は請求項5のいずれか1項に記載の継手。
  7. 前記第1部材と前記第1保護管との間に配置される第1シールリングと、前記第2部材と前記第2保護管との間に配置される第2シールリングを有する
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の継手。
  8. 前記交点から前記第1シールリングまでの距離、及び、前記交点から前記第2シールリングまでの距離は、40mm以上250mm以下である
    請求項7に記載の継手。
  9. 前記第1保護管と前記第2保護管とを備え、
    前記第1保護管の他端は、前記交点より前記第1受口側に配置され、
    前記第2保護管の他端は、前記交点より前記第2受口側に配置される
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の前記継手を含む配管構造。
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