JP2017198338A - ケーブル保護管および継手 - Google Patents
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ケーブル保護管が直線状に延びる場合には上記管として直管が用いられる。ケーブル保護管の配管方向を変える場合には、曲管が用いられる。
さらに好ましくは、上記第2部位の断面の内周が、長円形状をなし、その短軸は上記垂直方向に延びるとともに奥に向かって一定の長さを有し、その長軸は水平方向に延びるとともに上記開口端に向かうにしたがって長くなっており、上記第2部位は、垂直方向に対峙する互いに平行な一対の平坦な面部分と、水平方向に対峙するとともに継手中心軸線に対して傾斜する一対の半円弧状の面部分とを有する。
さらに好ましくは、上記第1部分における一対の半円弧状の面部分の傾斜角度と、上記第2部分における一対の半円弧状の面部分の傾斜角度が、互いに等しい。
上記構成によれば、強い地震の際に直管と継手が軸方向に相対移動する(伸縮する)ので、直管や継手に軸方向の大きな荷重が付与されるのを回避することができ、その破損を防止できる。
上記構成によれば、直管が係止凸部を円滑に乗り越えることができる。
上記構成によれば、上記一方の接続部に挿入された直管の端部が他方の接続部に進入することを防止することができるとともに、直管が継手の中心軸線上に配置され、ケーブル保護管が直線状に延びている状態では、ケーブル保護管の内部断面を狭めることがない。
上記構成によれば、ケーブル保護管が水平方向に曲げられた状態で、直管が継手に押し込まれると、ケーブル保護管の内部断面が縮小するが、上記構成よれば、内部断面の縮小を抑えることができる。特に、ケーブル保護管に多数の鞘管を収容した場合には、その収容に足る断面を確保することができ、鞘管の損傷を回避することができる。
さらに好ましくは、上記第2部位の断面の内周が、長円形状をなし、その短軸は上記第1方向に延びるとともに奥に向かって一定の長さを有し、その長軸は上記第2方向に延びるとともに上記開口端に向かうにしたがって長くなっており、
上記第2部位は、上記第1方向に対峙する互いに平行な一対の平坦な面部分と、上記第2方向に対峙するとともに継手中心軸線に対して傾斜する一対の半円弧状の面部分とを有する。
各接続部21は、円環状(真円)の支持部22と、この支持部22の奥側において支持部22に隣接する第1部位25と、この支持部22と継手20の開口端との間に位置する第2部位26とを有している。
第1部位25は、短軸方向に対峙する一対の平坦な面部分25a,25aと、長軸方向に対峙する一対の半円弧状の面部分25b、25bとを有している。この半円弧状の面部分25bの曲率半径は直管10の外周の曲率半径と等しい。
図6に示すように、上記第1部位25の断面内周の長軸は、支持部22の奥側の縁から奥に向かって徐々に増大する。その結果、一対の半円弧状の面部分25bは、継手20の中心軸線Lに対して所定角度Θ1で傾斜している。
第2部位26は、短軸方向に対峙する一対の平坦な面部分26a,26aと、長軸方向に対峙する一対の平坦な半円弧状の面部分26b,26bとを有している。この半円弧状の面部分26bの曲率半径は直管10の外周の曲率半径と等しい。なお、第2部位26は軸方向寸法が短いので平坦な面部分26a,26aの幅は狭い。
図6に示すように、上記第2部位26の断面内周の長軸は、支持部22の開口端側の縁から開口端に向かって徐々に増大する。その結果、一対の半円弧状の面部分26bは、継手20の中心軸線Lに対して所定角度Θ2で傾斜している。半円弧状の面部分26bの傾斜角度Θ2は、上記第1部分25の半円弧状の面部分25bの傾斜角度Θ1と等しい。
図5に示すように、係止凸部27の軸線方向の断面は山形をなし、開口端側の傾斜面27aは奥に向かって徐々に高くなるように傾斜している。
なお、本実施形態では、図2に示すように、直管10の端部外周に、先端から軸方向に所定距離離れた位置において2本のマーク12が周方向に沿って環状に付けられており、このマーク12の視認によっても直管10の継手20に対する挿入深さを確認できる。すなわち、一方のマーク12だけが継手20から露出している場合には、直管10が所定深さ挿入されていることを表している。
上記角度調整の際も、直管10の先端と上記継手20の係止凸部27の係止状態は維持される。
係止凸部27の高さは、上記継手20の弾性を考慮して直管10が乗り越え可能である高さに設定される。
本実施形態では、係止凸部27が傾斜面27aを有し、直管10がその先端にテーパ面11を有しているので、直管10の先端が係止凸部27を円滑に乗り越えることができる。
ストッパ部29は、継手20Aの径方向内方向に環状に突出して形成されている。ストッパ部29は、奥に向かって径が小さくなるテーパ部29aと、このテーパ部29aの奥側で径が一定のストレート部29bとを有している。このストレート部29bの断面の内周は真円をなし、その内径は直管10の外径より小さく、且つ直管10の内径と同じである。よって、直管10を継手20の中心軸線上に配置して、ケーブル保護管1を直線状にしたときには、ケーブル保護管1の内部断面の径は、直管10の内径より小さくなることはない。一方の接続部21は、第1実施形態と同様である。この接続部21の係止凸部27は上記ストッパ部29から軸方向、接続部21の開口端側に離れている。
上記第2実施形態において、ストレート部29bの内径を直管10の内径より大きくしてもよい。また、図10に示すように、上記他方の接続部21Aを接続部21と同様に形成して、第1部位25Aと第2部位26Aを断面長円形状にするとともに第1部位25Aに係止凸部27を形成してもよい。このとき、ストッパ部29のストレート部29bの断面は長円形状に形成してもよい。
同様に、第1実施形態の継手20の両方の接続部21,21に第3実施形態の継手20Bの接続部21B(ただし図10より長くする)をそれぞれ接続し、これら継手20Bの接続部21に直管10をそれぞれ接続してもよい。この構成では、隣接する直管10,10を4つの屈曲点を介して接続することができる。
例えば長く延びるケーブル保護管の一部に本発明を適用してもよい。
継手はケーブル保護管以外の配管システムにも適用できる。継手の配置間隔は、複数のケーブル保護管からなるケーブル保護管システムの曲率に応じて設定すればよい。この間隔は、鞘管に負荷をかけないよう、好ましくは80cmから120cmである。
ケーブル保護管1を構成する直管10及び継手20、並びにケーブル保護管1に収容される鞘管40(図13(B),(C)にのみ示す)は、硬質ポリ塩化ビニルで作られている。直管10は呼び径200mmのものを用いており、図12における、直管10の内径diは194mm、外径doは216mmである。
図14に示す実施例2では、ストレート部29bの断面を水平方向に長い長円形状にしている。図12(B)における水平方向の径dh(長径)を205mmとし、垂直方向の径dp(短径)を実施例1と同じく194mmとしている。その他の寸法、収容される鞘管40(図14(B),(C)にのみ示す)の数、及びケーブ保護管1の屈曲状態は、上記実施例1と同じである。図14(B)に鞘管40の収容状態を示す。
直管10の外径doは216mmであり、直管10をストッパ部29のストレート部29b内に進入させないためには、ストレート部29bの最大内径(長径)を210mm程度以下にする必要がある。
10 直管
11 テーパ面
20,20A,20B 継手
21,21A,21B 接続部
22 支持部
22a 嵌合溝
25 第1部位
25a 平坦な面部分
25b 半円弧状の面部分
26 第2部位
26a 平坦な面部分
26b 半円弧状の面部分
27 係止凸部
27a 傾斜面
29 ストッパ部
29a テーパ部
29b ストレート部
30 弾性シール部材
L 中心軸線
X 水平方向(第2方向)
Y 垂直方向(第1方向)
dh ストレート部の水平方向の径
dp ストレート部の垂直方向の径
Claims (12)
- 複数の直管を管状の継手を介して接続することにより構成されたケーブル保護管であって、
上記継手は、軸方向の両側に接続部を有し、少なくとも一方の接続部には上記直管の端部が挿入されており、
上記少なくとも一方の接続部は、円環状の支持部と、この支持部より奥側で支持部と隣接する第1部位と、上記支持部と上記継手の開口端の間に位置する第2部位とを有し、上記支持部には円環状の嵌合溝が形成され、この嵌合溝には弾性シール部材が嵌められており、
上記第1部位の内部空間の垂直方向の寸法は、上記支持部の内径と等しく、当該内部空間の水平方向の寸法は、上記支持部の内径より大きく、上記第2部位の内部空間の上記水平方向の寸法は上記支持部の内径より大きく、
上記直管の端部は、上記少なくとも一方の接続部に挿入された状態で、上記弾性シール部材を支点に水平方向に回動可能であり、
上記第1部位における垂直方向に対峙する一対の面部分の少なくとも一方には、上記直管の先端を係止するための係止凸部が、内方向に突出して形成されていることを特徴とするケーブル保護管。 - 上記第1部位の断面の内周が、長円形状をなし、その短軸は垂直方向に延びるとともに奥に向かって一定の長さを有し、その長軸は水平方向に延びるとともに奥に向かうにしたがって長くなっており、
上記第1部位は、垂直方向に対峙する互いに平行な一対の平坦な面部分と、水平方向に対峙するとともに継手中心軸線に対して傾斜する一対の半円弧状の面部分とを有することを特徴とする請求項1に記載のケーブル保護管。 - 上記第2部位の断面の内周が、長円形状をなし、その短軸は上記垂直方向に延びるとともに奥に向かって一定の長さを有し、その長軸は水平方向に延びるとともに上記開口端に向かうにしたがって長くなっており、
上記第2部位は、垂直方向に対峙する互いに平行な一対の平坦な面部分と、水平方向に対峙するとともに継手中心軸線に対して傾斜する一対の半円弧状の面部分とを有することを特徴とする請求項2に記載のケーブル保護管。 - 上記第1部分における一対の半円弧状の面部分の傾斜角度と、上記第2部分における一対の半円弧状の面部分の傾斜角度が、互いに等しいことを特徴とする請求項3に記載のケーブル保護管。
- 上記係止凸部は、上記直管に所定レベル以上の押し込み力が作用した時に、上記第1部位の弾性変形を伴って上記直管の端部の通過を許容するように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のケーブル保護管。
- 上記係止凸部は、奥に向かうにしたがって高くなる傾斜面を有していることを特徴とする請求項5に記載のケーブル保護管。
- 上記直管は、先端外周に先細のテーパ面を有していることを特徴とする請求項6に記載のケーブル保護管。
- 上記第1部位における上記係止凸部の奥側には、上記直管の奥方向への進入を止めるためのストッパ部が径方向内方向に環状に突出して形成され、
上記ストッパ部は、奥に向かって径が小さくなるテーパ部と、このテーパ部の奥側で径が一定のストレート部とを有し、
上記ストレート部の内径は、上記直管の外径より小さいとともに、上記直管の内径と同じか又はより大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のケーブル保護管。 - 上記ストレート部の内部空間の水平方向の寸法は、上記内部空間の垂直方向の寸法より大きいことを特徴とする請求項8に記載のケーブル保護管。
- 軸方向の両側に、接続対象の端部が接続される接続部を有する管状の継手において、
少なくとも一方の接続部は、円環状の支持部と、この支持部より奥側で支持部と隣接する第1部位と、上記支持部と上記継手の開口端の間に位置する第2部位とを有し、上記支持部には、弾性シール部材を嵌めるための円環状の嵌合溝が形成されており、
上記第1部位の内部空間の第1方向の寸法は、上記支持部の内径と等しく、当該内部空間の上記第1方向と直交する第2方向の寸法は、上記支持部の内径より大きく、上記第2部位の内部空間の上記第2方向の寸法は上記支持部の内径より大きく、
上記第1部位における上記第1方向に対峙する一対の面部分の少なくとも一方には、上記接続対象の先端を係止するための係止凸部が、内方向に突出して形成されていることを特徴とする継手。 - 上記第1部位の断面の内周が、長円形状をなし、その短軸は上記第1方向に延びるとともに奥に向かって一定の長さを有し、その長軸は上記第2方向に延びるとともに奥に向かうにしたがって長くなっており、
上記第1部位は、上記第1方向に対峙する互いに平行な一対の平坦な面部分と、上記第2方向に対峙するとともに継手中心軸線に対して傾斜する一対の半円弧状の面部分とを有することを特徴とする請求項10に記載の継手。 - 上記第2部位の断面の内周が、長円形状をなし、その短軸は上記第1方向に延びるとともに奥に向かって一定の長さを有し、その長軸は上記第2方向に延びるとともに上記開口端に向かうにしたがって長くなっており、
上記第2部位は、上記第1方向に対峙する互いに平行な一対の平坦な面部分と、上記第2方向に対峙するとともに継手中心軸線に対して傾斜する一対の半円弧状の面部分とを有することを特徴とすることを特徴とする請求項11に記載の継手。
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